JP3451159B2 - スプリンクラー消火設備の散水方法及び消火用散水ノズル - Google Patents

スプリンクラー消火設備の散水方法及び消火用散水ノズル

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JP3451159B2
JP3451159B2 JP06973096A JP6973096A JP3451159B2 JP 3451159 B2 JP3451159 B2 JP 3451159B2 JP 06973096 A JP06973096 A JP 06973096A JP 6973096 A JP6973096 A JP 6973096A JP 3451159 B2 JP3451159 B2 JP 3451159B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリンクラー消
火設備の消火用散水ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスプリンクラー消火設備
に使用される消火用散水ノズルとしては、防護範囲全体
に均一に散水させるため、水をデフレクタで分散させて
粒状態に散水しており、例えば図12に示すようなもの
がある(特開平5−7633号)。
【0003】図12はヒュージブルリンク式の消火用散
水ノズルであり、ノズル本体1に放水口2が形成され、
放水口2に設けた栓3とデフレクター4との間に一対の
レバー5A,5Bを接触点6a,6b,6cによって係
止し、栓3を閉鎖状態に支持している。レバー5Aとレ
バー5Bは感熱体としてのヒューズ7aで固着された一
対のリンク7が装着され、栓3の閉鎖状態を維持してい
る。
【0004】火災の発生による温度上昇でヒューズ7a
が溶けると、一対のリンク7が矢印で示すように分解
し、レバー5A,5Bの係止が解除され、水圧によって
レバー5A,5Bがはじけ、放水口2から栓3が脱落し
て加圧水が放水口2から噴出し、散水が開始される。こ
のとき放水口2から噴出した水は、デクレクタ4に当っ
て防護範囲全体に均一に散水される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の消火用散水ノズルにあっては、1個のノズル
当り例えば80リットル/分以上という所定流量の連続
放射となっていたため、火災消火能力に対して比較的多
くの消火液あるいは水の量が必要であり、当然消火する
対象物以外のものにも放射されるため、放射した消火液
あるいは水による二次災害、いわゆる水損が大きくなる
という問題点があった。また設備的には、水槽、ポンプ
が大容量となる上、配管サイズも大きくなり、設備全体
の費用が高くなるという問題点もあった。
【0006】また従来の散水ノズルでは、防護範囲全体
に均一に散水させるため、水をデフレクターで分散させ
て粒状にして散水している。そのため、火災の勢いが強
い場合には、分散された水は粒子径が小さいため、火災
の気流に負けて火災の深部に達する前に蒸発し、火災の
抑制に時間がかかり、また全く消火できないこともあ
る。このため水の量も多くなり、水損による被害も大き
くなる。
【0007】更に、防護範囲内のある一点から見ると、
粒状の水により、一瞬その一点の火災の炎が弱まったと
しても、その地点の付近の炎により一度かかった水が蒸
発し、付近の炎によって再び燃え始める。このため完全
に消火するまでに時間がかかる。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、火災消火能力を確保しなが
ら、消火用散水ノズル1個あたりの放射量を低減するこ
とで、水損を少なくし、水槽、ポンプなどの容量を小容
量とし設置費用を低減することができる消火用散水ノズ
ルを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は次のように構成する。
【0010】本発明は、スプリンクラー消火設備の消火
用散水ノズルであって、防護区画に設置され、消火液ま
たは水が圧送される消火用配管に接続されたノズル本体
と、ノズル本体の軸回りに回転自在に装着され、ノズル
本体を介して圧送された消火液または水を、回転軸線側
の所定の防護範囲内方にスポット状に放出する孔、所定
の防護範囲外縁に向けてスポット状に放出する孔、およ
び回転軸線側の所定の防護範囲内方から防護範囲外縁の
間に向けてスポット状に放出する孔を含む複数の孔を形
成し、複数の孔は列状に配置されたノズル部と、複数の
スポット状散布パターンをその形状が維持可能な速度に
よって前記所定の防護範囲を走査して前記所定の防護範
囲内全域に散水させるように前記ノズル部を回転させる
走査部とを有することを特徴とする。
【0011】ノズル部は、中空の半球形状を持ち、半球
面の下端を通る外周面縦方向に複数の孔を形成する。ま
たノズル部は中空の半球形状を持ち、半球面に複数の孔
をスパイラル状に複数状形成する。走査部はノズル部を
回転させるモータよりなる。
【0012】このような構成を備えた本発明の消火用散
水ノズルによれば、防護範囲内のある部分を分散しない
塊として集中的に散水するように複数のスポット状散布
パターンを形成し、その散布パターンの形状が変わらな
い速度で防護範囲内を走査するようにしたので、火災に
対して瞬間的には従来の散水ノズルより大量の消火液が
放射されるため、従来の80リットル/分の防護範囲全
域放射の散水ノズルと例えば40リットル/分のリング
状走査で1走査時間10秒程度の場合と比較すると、防
護範囲内全体でみて少ない水量にもかかわらず、より高
い消火能力が得られる。
【0013】特に、本発明は、瞬時的には散水量が増え
ると同時に、消火対象物にあたる水の打力及び粒子径も
増すので、消火能力が増する。即ち、本発明において
は、水は分散された粒状ではなく、特定の部分に集中的
に散水される打力の強い水の塊として消火対象物に散水
されるため、火災気流に負けることなく火災の深部まで
到達して消火能力が高くなり、火災抑制までの時間が短
くて済み、従って鎮火までの水量も少なくて済む。また
塊状態の水で消火するため、一度消火した部分が再び燃
え上がることがなくなり、一度消火された場所を継続し
て鎮火状態にできる。
【0014】また、少ない放射量で消火できるため、い
わゆる水損の被害を小さくすることができる。更に、放
射水の水槽が小さくなり、ポンプが小容量となり、自家
発電設備等バックアップ設備も小容量となり、配管サイ
ズも小さくなるため、低コストとなる。
【0015】更にまた、防護範囲を従来の散水ノズルと
比較して大きくした場合でも、走査時間を調整すること
により、火災に対しては瞬間的には大量の水を放射する
ことができ、同等以上の消火性能が得られることから、
従来の散水ノズルと比較して、ノズルの設置個数を減ら
すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は消火用散水ノズルを用いた
スプリンクラー消火設備の説明図である。図1におい
て、11は天井であり、天井11の裏側には消火用配管
としてのスプリンクラー配管12が設置されている。ス
プリンクラー配管12には矢印Aで示すように図示しな
い消火ポンプから消火液または水(以下、単に水とい
う)が圧送される。スプリンクラー配管12には制御弁
としての電動弁または電磁弁(以下、単に電動弁とい
う)13が接続され、電動弁13の二次側のスプリンク
ラー配管12の管末には消火用散水ノズル14のノズル
本体14Aが接続されている。
【0017】電動弁13は制御線15を介して防災監視
盤16に接続され、防災監視盤16からの開制御信号に
より、電動弁13はスプリンクラー配管12を開放し、
閉制御信号によりスプリンクラー配管12を閉止する。
【0018】ノズル本体14Aの上方の開口部14Dの
上には走査部としてのモータ18が設けられ、また、下
方の先端部14Fは天井から下に突出している。先端部
14Fにはノズル部14Gが回転自在に装着され、ノズ
ル部14Gの入口部14Hの内部に設けられた円柱部1
4Mにはモータ18の軸部18Aの先端部が挿入、固定
されている。
【0019】したがって、モータ18が回転または回動
すると、ノズル部14Gが回転または回動するようにな
っている。ノズル部14Gの入口部14Hの外周には二
条のリング溝14I,14Jが形成され、それぞれOリ
ング19,20が介装されている。これらのOリング1
9,20によりノズル本体14Aの水が外部に漏れるの
を防止する。
【0020】モータ18は制御線21を介して防災監視
盤16に接続され、また、天井11に取り付けた火災検
知部としての火災感知器22は信号線23を介して防災
監視盤16に接続されている。火災の発生で火災感知器
22が出力信号としての火災検出信号を防災監視盤16
に出力すると、防災監視盤16は電動弁13に開制御信
号を出力して電動弁13を開弁させるとともに、モータ
18に走査制御信号を出力してモータ18を回動させ
る。
【0021】また、火災感知器22が出力信号として復
旧信号を防災監視盤16に出力すると、防災監視盤16
は電動弁13に閉制御信号を出力して電動弁13を閉弁
させるとともに、モータ18に走査停止信号を出力して
モータ18の回動を停止させる。
【0022】ノズル部14Gの散水部には上端から底部
にかけて半径部のスリット14Lが形成され、このスリ
ット14Lにより略帯状の散布パターン24を得るよう
にしている。この略帯状の散布パターン24は、図2に
示すように、防護範囲内の部分的な散布パターン24を
形成し、内側端部24Aを中心にして矢印Bで示す方向
に回転し、所定の防護範囲25内を走査する。なお、ス
リット14Lを複数本形成すれば、複数本の帯形状の散
布パターンが得られる。
【0023】また、図3に示すように、ノズル部14G
の散水部の上端から底部を通って反対側の上端に至る直
径分のスリット14Lを形成した場合には、図4に示す
ように、散布パターン24の中央部24Bを中心として
矢印Bの方向に回転して所定の防護範囲25を走査する
ことになる。
【0024】また、図及びそのA−A断面図である図
に示すように、ノズル部14Gの散水部に複数の孔2
6が形成した場合には、スポット状の散布パターンが得
られる。スポット状の散布パターン24は、図に示す
ように複数のスポットパターン24Cからなり、スポッ
トパターン24Cが矢印Cで示すように回転して、所定
の防護範囲25内を走査することになる。スポット状の
散布パターン24は、図に示すものに限らず、図
示すように、スポットパターン24Cを直列に配置した
ものなど種々の形態のものがある。
【0025】次に、図1の動作を説明する。通常監視時
においては、電動弁13は閉弁しており、また、モータ
18も停止している。したがって、ノズル部14Gから
散水は行われない。火災感知器22は監視状態にある。
【0026】火災が発生すると、火災感知器22はこれ
を検知し、火災検出信号を防災制御盤16に出力する。
防災制御盤16は火災検出信号を受信すると、電動弁1
3に開制御信号を出力して、電動弁13を開弁させると
共に、モータ18に走査制御信号を出力してモータ18
を回転させる。
【0027】電動弁13の開弁によりスプリンクラー配
管12からの水はノズル本体14Aからノズル部14G
に供給され、ノズル部14Gはモータ18により回転さ
れるので、図2に示すように、帯状の散布パターン24
が一本の帯形状で内側端部24Aを中心として回転し、
所定の防護範囲25内を走査する。
【0028】また、ノズル部14Gの散水部のスリット
14Lが図3に示すような直径部となる形状の場合に
は、図4に示すように帯状の散布パターン24が一本の
帯形状で中央部24Bを中心として回転して、所定の防
護範囲25内を走査する。
【0029】また、ノズル部14Gの散水部は図、図
に示すような孔26を形成したノズル部14Gを用い
る場合には、図に示すように、スポット状の散布パタ
ーン24が複数のスポットパターン24Cからなり、ス
ポットパターン24Cが矢印Cに示すように回転して、
所定の防護範囲25内を走査して消火を行う。
【0030】ここで、散水パターンの走査の速度は、散
布パターン24の形状が維持できる程度の比較的低速度
とする必要がある。つまり、ノズル部14Gの回転数が
高いと、ノズル部14Gから散水された水は、塊状から
粒状に分散してしまい、防護範囲25内の特定の部分に
集中的に散布する散布パターン24を形成できなくなる
ためである。
【0031】このような走査により、消火が完了した場
合、火災感知器22は復旧信号を防災制御盤16に出力
し、防災制御盤16は電動弁13に閉制御信号を出力し
て、電動弁13を閉弁させ、モータ18に走査停止信号
を出力して、モータ18の走査を停止させる。なお、火
災感知器22からの復旧信号によらず、監視員が手動に
より放射の停止を行っても良い。
【0032】図(A),(B)は所定の防護範囲内の
ある一箇所から見た散水量の時間的変化を示したグラフ
であり、図(A)は従来の消火用散水ノズルの散水量
であり、図(B)は本実施形態の消火用散水ノズルの
散水量の時間的変化を示している。図(A)に示すよ
うに、従来は一定水量の水が放射されるが、本発明にお
いては図(B)に示すように防護範囲内の特定の部分
に集中的に放射して走査するため、防護範囲内のある一
箇所からみれば間欠的に大量の水が放射される。
【0033】このように本発明の消火用散水ノズルを用
いると、防護範囲のある一部分から見ると火災に対して
瞬間的には従来の散水ノズルより大量の消火液が放射さ
れるため、一定水量を継続して散水するよりも瞬間的に
集中して大量の水を散水したほうが高い消火能力が得ら
れる。このため、従来の80リットル/分の防護範囲全
域放射の散水ノズルと例えば40リットル/分の走査で
1走査時間10秒程度の場合と比較すると、防護範囲全
体的にみて少ない水量にもかかわらず、より高い消火能
力が得られる。
【0034】また、少ない放射量で消火できるため、い
わゆる水損の被害を小さくすることができる。このこと
から、放射用水の水槽を小さくすることができる。ま
た、従来の消火能力と同等にした場合には、従来よりも
配管内の水圧を押さえることができるためポンプが小容
量となり、さらには自家発電設備等バックアップ設備も
小容量となり、配管サイズも小さくなるため、低コスト
となる。
【0035】また防護範囲内のある一箇所からみれば、
従来のように防護範囲内全体に散水するのと比べ、本発
明は、瞬時的には散水量が増えると同時に、消火対象物
にあたる水の打力及び粒子径も増すので、消火能力が増
大する。即ち、本発明においては、水は分散された粒状
ではなく、特定の部分に集中的に散水される打力の強い
水の塊として消火対象物に散水されるため、火災気流に
負けることなく火災の深部まで到達して消火能力が高く
なり、火災抑制までの時間が短くて済み、従って鎮火ま
での水量も少なくて済む。また塊状態の水で消火するた
め、一度消火した部分が再び燃え上がることがなくな
り、一度消火された場所を継続して鎮火状態にできる。
【0036】図10は本発明の散水を従来と対比して示
している。図10(C)は従来の散布パターンであり、
従来の散水ノズルでは、防護範囲全体に均一に散水させ
るため、水をデフレクターで分散させて粒状にして散水
しており、防護範囲25内に、比較的粒子径の小さい様
々な大きさをもった粒状の水によるスポット状散布パタ
ーン76が得られる。
【0037】そのため、火災の勢いが強い場合には、分
散された水は粒子径が小さいため、火災の気流に負けて
災72の深部に達する前に蒸発し、火災の抑制に時間が
かかり、また全く消火できないこともある。このため水
の量も多くなり、水損による被害も大きくなる。
【0038】更に、防護範囲25内のある一点から見る
と、粒状の水により、一瞬その一点の火災の炎72が弱
まったとしても、その地点の付近の炎72により一度か
かった水が蒸発し、付近の炎によって再び燃え始める。
このため完全に消火するまでに時間がかかる。
【0039】図10(A)(B)は本発明の散水であ
り、防護範囲25内のある部分に集中的に大量の水を放
水する散布パターン24を形成している。このため瞬時
的には散水量が増えると同時に、消火対象物にあたる水
の打力及び粒子径も増すので、消火能力が増する。
【0040】即ち、本発明の散布パターン24において
は、水は図10(C)のように分散れた粒状ではなく、
特定の部分に集中的に散水される打力の強い水の塊とし
て消火対象物に散水される。このため火災気流に負ける
ことなく災72の深部まで到達して消火能力が高くな
り、火災抑制までの時間が短くて済み、従って鎮火まで
の水量も少なくて済む。
【0041】また図10(B)のように放水パターン2
4で防護範囲内25の全域を走査して塊状の水で消火す
るため、一度消火した鎮火部分74が再び燃え上がるこ
とがなくなり、一度消火された場所を継続して鎮火状態
にできる。
【0042】更に、防護範囲内のある部分に大量の水を
放水するようにノズル部を形成したため、防護範囲を従
来の散水ノズルと比較して大きくした場合でも、走査時
間を調整することにより、火災に対しては瞬間的には大
量の水を放射することができ、従来と同等以上の消火性
能が得られることから、従来の散水ノズルと比較して、
ノズルの設置個数を減らすことができる。
【0043】例えば、取付ピッチ2.3mで所定の防護
範囲に8個の散水ノズルが設置されていた場合と比べ、
取付ピッチが2.6mとすることができ、設定する散水
ノズルの個数を4個に減少することができる。
【0044】図11は本発明の他の実施形態であり、こ
の実施形態にあっては、走査部をヘッド本体から分離設
置したことを特徴とする。
【0045】図11において、消火用散水ノズル14
は、ノズル本体14Aの下部にノズル部14Gを回転自
在に装着している。即ち、フランジ状の回転支持部80
をOリング78を介して回転自在に装着している。ノズ
ル部14Gには複数の穴がスパイラル状に複数条形成さ
れている。走査部となるモータ18はノズル本体14A
の外部に設置されている。ノズル部14Gの上部にはプ
ーリ82が一体に形成され、モータ18の回転軸に設け
たプーリ84との間にベルト86を掛回している。この
ように走査部を構成するモータ18側をノズル本体14
Aから分離配置してもよい。
【0046】尚、これ以外の構成は図1の実施形態と同
じである。またモータ18からノズル部14Gに対する
走査回転の伝達は、ベルト機構以外に適宜の駆動伝達機
構を用いることができる。
【0047】なお、散布パターンとしては前記したもの
に限定されるものではなく、帯状のものとスポット状の
ものを任意に組み合わせたものを用いても良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、防護範囲内のある部分を分散しない塊として集中的
に散水するように複数のスポット状散布パターンを形成
し、の散布パターンの形状が変わらない速度で防護範
囲内を走査するようにしたので火災に対して瞬間的には
大量の消火液が放射されるため、より高い消火能力が得
られ、水損の被害も小さくなる。
【0049】また、従来と同等程度の消火能力にした場
合には、配管内の水圧を抑えることができ、水槽、ポン
プなどが小容量となり、配管サイズも小さくなり、さら
に防護範囲内のある部分に集中的に散水するようノズル
部を形成したため、防護範囲を従来より広くしても従来
と同程度の消火能力は維持できるため、ノズルの設置個
数も減らすことができ、その結果、コストを低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】消火用散水ノズルをスプリンクラー消火設備と
共に示した説明図
【図2】図1による散布パターンの説明図
【図3】他のノズル部の説明図
【図4】図3のノズル部による散布パターンの説明図
【図5】本発明のノズル部の断面図
【図6】図のA−A断面図
【図7】図5,6の本発明のノズル部によるスポット状
の散布パターンの説明図
【図8】本発明による他のスポット状の散布パターンの
説明図
【図9】防護範囲内のある部分から見た本発明の散水量
を従来と対比して示したグラフ
【図10】本発明の散布パターンによる消火の様子を従
来例と対比して示した説明図
【図11】ノズル本体に対し走査部を分離配置した本発
明の他の実施形態の説明図
【図12】従来例を示す説明図
【符号の説明】
14:消火用散水ノズル 14A:ノズル本体 14G:ノズル部 14Lスリット 16:防災監視盤 18:モータ 22:火災感知器 24:散布パターン 24C:スポットパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−92052(JP,A) 特開 平4−183481(JP,A) 実開 昭61−165755(JP,U) 実開 昭61−142065(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62C 37/09 A62C 31/03 B05B 1/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スプリンクラー消火設備の消火用散水ノズ
    ルに於いて、 防護区画に設置され、消火液または水が圧送される消火
    用配管に接続されたノズル本体と、 前記ノズル本体の軸回りに回転自在に装着され、前記ノ
    ズル本体を介して圧送された消火液または水を、回転軸
    線側の所定の防護範囲内方にスポット状に放出する孔、
    所定の防護範囲外縁に向けてスポット状に放出する孔、
    および前記回転軸線側の所定の防護範囲内方から防護範
    囲外縁の間に向けてスポット状に放出する孔を含む複数
    の孔を形成し、前記複数の孔は列状に配置されたノズル
    部と、 前記複数のスポット状散布パターンをその形状が維持可
    能な速度によって前記所定の防護範囲を走査して前記所
    定の防護範囲内全域に散水させるように前記ノズル部を
    回転させる走査部と、 を有することを特徴とする消火用散水ノズル。
  2. 【請求項2】請求項1記載の消火用散水ノズルに於い
    て、前記ノズル部は中空の半球形状を持ち、半球面の下
    端を通る外周面縦方向に複数の孔を形成したことを特徴
    とする消火用散水ノズル。
  3. 【請求項3】請求項1記載の消火用散水ノズルに於い
    て、前記ノズル部は中空の半球形状を持ち、半球面に複
    数の孔をスパイラル状に複数形成したことを特徴とする
    消火用散水ノズル。
  4. 【請求項4】請求項2乃至3のいずれかに記載の消火用
    散水ノズルに於いて、前記走査部は前記ノズル部を回転
    させるモータより成ることを特徴とする消火用散水ノズ
    ル。
JP06973096A 1995-12-05 1996-03-26 スプリンクラー消火設備の散水方法及び消火用散水ノズル Expired - Lifetime JP3451159B2 (ja)

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