JPH0880457A - ロータリーアトマイザ - Google Patents

ロータリーアトマイザ

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JPH0880457A
JPH0880457A JP21886794A JP21886794A JPH0880457A JP H0880457 A JPH0880457 A JP H0880457A JP 21886794 A JP21886794 A JP 21886794A JP 21886794 A JP21886794 A JP 21886794A JP H0880457 A JPH0880457 A JP H0880457A
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shaft
cylindrical case
speed increasing
sun
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Mitsuhiro Horaguchi
光弘 洞口
Morio Nakamura
森雄 中村
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Nippon Sharyo Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B3/00Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements
    • B05B3/02Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
    • B05B3/10Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
    • B05B3/1007Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces characterised by the rotating member
    • B05B3/1021Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces characterised by the rotating member with individual passages at its periphery

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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 共振や偏心荷重による出力軸の傾きに対して
も増速装置が故障しないロータリーアトマイザを提供す
る。 【構成】 本体ケース3内に円筒ケース13を着脱可能
に設け、円筒ケース13内上部に入力軸20を、円筒ケ
ース13内下部に出力軸14を、出力軸14と入力軸2
0との間に遊星ローラ方式増速装置12をそれぞれ配設
し、遊星ローラ方式増速装置12の太陽軸28と出力軸
14とを分割し、太陽軸28の雌継手部28bと出力軸
14の雌継手部14aとを、両端に歯筋と歯幅にクラウ
ニング加工を施したスプラインを形成した雄継手部29
a,29bを有する継手29で連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス、食料
品、医薬品等の各種の粉末の乾燥、造粒工程及び有害な
排ガス除去に使用されるロータリーアトマイザに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ロータリーアトマイザは、出力
軸下端に設けたロータリーディスクを、ほぼ6,000
〜24,000rpmで高速回転させ、ロータリーディ
スクに作用する遠心力を利用して、ロータリーディスク
に供給される固体成分を含む液体や上記粉末のスラリー
等を、ロータリーディスクに設けた噴射ノズルからチャ
ンバ内に噴射させることにより噴霧化させ、乾燥や化学
反応によって微粒化物質を生成させる。また、有害な排
ガス除去にスラリー、薬剤を用いて化学処理を行ってい
る。
【0003】このロータリーアトマイザは、一般的に
は、本体ケース内に、上下方向に配置される入力軸と、
該入力軸の下方に、入力軸と同一軸線上に配置される出
力軸とをそれぞれ軸受を介して支承し、前記入力軸と前
記出力軸との間に遊星ローラ方式の増速装置を配設し、
前記出力軸を前記本体ケース下端から突出させ、該出力
軸下端にロータリーディスクを設けている。尚、増速装
置として遊星歯車方式を採用したものもある。
【0004】例えば、実開昭56−44245号公報に
示されるロータリーアトマイザを図16に基づいて説明
すると、ロータリーアトマイザ100は、本体ケース1
01内の上部に上下方向に配置される入力軸102を軸
受103を介して支承し、入力軸102の下部に中空の
下部軸104をリーマボルト105で連結するととも
に、入力軸102と下部軸104との間に遊星ローラ式
増速装置106を配設し、下部軸104内に出力軸10
7を入力軸102と同一軸線上に挿通配置して軸受10
8を介して支承し、出力軸107を本体ケース101の
下部に設けた潤滑油タンク109内に立設した出力軸挿
通筒110を貫通して本体ケース101下端から突出さ
せ、出力軸107下端にロータリーディスク111を設
けており、潤滑油タンク109から各軸受103,10
8や遊星ローラ式増速装置106等へ潤滑油を供給する
潤滑油供給回路112を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロータリー
アトマイザは、一般にロータリーディスクを6,000
〜24,000rpm程度の高速回転させるため、回転
中心軸の精度を高めると共に、部品の重量アンバランス
を無くすように製作加工や組立精度の向上を図って振動
の惹起を最小限に押さえるようにしている。
【0006】しかしながら、始動時、停止時の回転数が
変化する過程で、一時的ではあるが主に一次、二次の共
振回転数を通過する際、共振による撓みで振動が発生す
る場合がある。また、軸長の長い出力軸の先端に設けら
れるロータリーディスク内にスラリー等が不均一に付着
硬化した場合等には、偏心質量が負荷されたことにな
り、強制振動源の一つになる。
【0007】これらの振動に起因して出力軸と一体の太
陽ローラが傾くため、接触しているローラ同士間で部分
的に応力が集中し、ローラ面の剥離や割損等が発生する
という問題があった。
【0008】尚、遊星歯車方式増速装置を用いても上記
と同様な問題がある。
【0009】また、駆動機構の連結構造が複雑なため
に、保守・点検時の分解・組立が面倒であった。
【0010】そこで本発明は、共振や偏心荷重による出
力軸の傾きに対しても増速装置が故障しないロータリー
アトマイザを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため本発明は、第1発明では、本体ケース内に、上下方
向に配置される入力軸と、該入力軸の下方に、入力軸と
同一軸線上に配置される出力軸とをそれぞれ軸受を介し
て支承し、前記入力軸と前記出力軸との間に遊星ローラ
方式又は遊星歯車方式の増速装置を配設し、前記出力軸
を前記本体ケース下端から突出させ、該出力軸下端にロ
ータリーディスクを備えたロータリーアトマイザにおい
て、前記本体ケース内に増速装置を内蔵した円筒ケース
を着脱可能に設け、該円筒ケース内上部に前記入力軸
を、該円筒ケース内下部に前記出力軸を、該出力軸と前
記入力軸との間に前記増速装置をそれぞれ配設し、該増
速装置の太陽軸と前記出力軸とを分割し、該太陽軸と出
力軸とを揺動可能に軸継手を介して連結したことを特徴
としている。
【0012】また、第2発明では、前記円筒ケースを、
前記入力軸と前記増速装置を配設した上部円筒ケース
と、前記出力軸を配設した下部円筒ケースとに分割し、
両円筒ケースを着脱可能としたことを特徴としている。
【0013】
【作 用】上記構成によれば、太陽軸と出力軸とを揺動
可能に軸継手を介して連結したから、出力軸の共振によ
る振動や偏心質量による強制振動に起因する出力軸の傾
きが発生しても、太陽軸に傾きが生じないので、ローラ
同士あるいは歯車同士は均一な応力で接触が保たれる。
【0014】また、入力軸と増速装置を配設した上部円
筒ケースと、出力軸を配設した下部円筒ケースとを着脱
可能とすることにより、駆動機構の保守・点検時の分解
・組立を容易にできる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
さらに詳細に説明する。
【0016】図1乃至図8は本発明の第1実施例を示す
もので、ロータリーアトマイザ1は、図3に示すよう
に、チャンバ2のリング受台2aに設置されるもので、
該ロータリーアトマイザ1は、駆動機構を備えた本体ケ
ース3に、スラリー等の供給管4と、エアー供給装置5
からの第1エアー供給管6、第2エアー供給管7と、エ
アー排出管8とを接続している。
【0017】本体ケース3は、図2に示すように、前記
リング受台2aに取付けられる取付板9を挟んで、取付
板9の上部に着脱可能に設けられる円筒状の上部ケース
10と、取付板9の下部に着脱可能に設けられる逆円錐
形状の下部ケース11とで構成されている。
【0018】上部ケース10内には、図1に示す遊星ロ
ーラ方式増速装置12を内蔵した円筒ケース13が着脱
可能に設けられ、該円筒ケース13下端から突出する出
力軸14は、図2に示すように、下部ケース11を貫通
して下部ケース11下面に突出して先端にロータリーデ
ィスク15を設けている。
【0019】下部ケース11内は、図2に示すように、
内側の潤滑油タンク16と、外側の冷却室17との二重
構造に形成されており、潤滑油タンク16内には、出力
軸14が挿通される出力軸挿通筒16aが設けられ、冷
却室17には、潤滑油タンク16内の潤滑油を冷却する
ために前記第1エアー供給管6とエアー排出管8とが接
続され、さらに、冷却室17内には、前記スラリー等の
供給管4と、前記第2エアー供給管7とが配設されてい
る。
【0020】円筒ケース13は、図1に示すように、上
部ケース10内に配置される大径部13aと、下部ケー
ス11内に配置される小径部13bと、大径部13aの
上部開口を塞ぐ蓋体13cとで構成され、大径部13a
内には、駆動モータ18の駆動軸18aとカップリング
19を介して連結される入力軸20が上部に、前記遊星
ローラ方式増速装置12が下部にそれぞれ配設され、小
径部13b内には、前記出力軸14が配設されている。
【0021】入力軸20は、大径部13a内上部に固定
されるベアリングハウジング21に、アンギュラー球軸
受を使用した上部軸受22と下部軸受23を介して支承
されている。
【0022】遊星ローラ方式増速装置12は、図5に示
すように、入力軸20の下端に固設される複数本の遊星
ピン24と、各遊星ピン24にそれぞれニードルベアリ
ング25を介して設けられる遊星ローラ26と、各遊星
ローラ26の外周に配設されて円筒ケース13の大径部
13aと小径部13bとの段部13d上部に固定される
固定リング27と、各遊星ローラ26の中心に配設され
る太陽軸28とで構成されている。
【0023】太陽軸28は、上部外周に各遊星ローラ2
6と接触する太陽ローラ28aが、下端に雌継手部28
bがそれぞれ形成され、上端面から軸心を通る潤滑油供
給路28cが貫通形成されている。
【0024】太陽軸28と出力軸14とは、図1及び図
5に示すように、継手29を介して連結されている。該
継手29は、上部及び下部にそれぞれ雄継手部29a,
29bを設けており、上部雄継手部29aは、太陽軸2
8の雌継手部28bに、下部雄継手部29bは、出力軸
14の上端に設けられた雌継手部14aにそれぞれ嵌合
している。
【0025】雄継手部29a,29bは、それぞれ歯筋
方向と歯幅方向にクラウニング加工を施したインボリュ
ートスプラインに形成され、また、雌継手部28b、雌
継手部14aは、それぞれ直線インボリュートスプライ
ンに形成されている。
【0026】尚、継手部は、インボリュートスプライン
のものに限らず、角型スプライン又はセレーションでも
良く、また、チェンカップリングや金属製の撓み継手を
用いても良い。
【0027】また、継手29の上端面及び下端面は滑ら
かな球面に形成され、上端面には、潤滑油が通る油溝2
9dが放射状に形成されている。
【0028】出力軸14は、上端に前記雌継手部14a
を有し、該雌継手部14aのインボリュートスプライン
上部に継手29の抜け止めとなるスナップリング30を
設けると共に、雌継手部14aの底部から外周面に開口
する潤滑油の排出路14b,14bを形成し、円筒ケー
ス13下端から突出する軸部に、前記出力軸挿通筒16
a上部外周を覆う遮油キャップ31を設けている。
【0029】この出力軸14は、図1に示す如く、雌継
手部14aの外周を円筒ケース13の小径部13b上部
に配設した上部軸受32に、遮油キャップ31上部を円
筒ケース13の小径部13b下部に配設した下部軸受3
3にそれぞれ支承され、円筒ケース13下端から突出す
る軸部を前記出力軸挿通筒16a内を貫通して下部ケー
ス11下端から先端を突出し、該先端にロータリーディ
スク15を取付けている。尚、上部軸受32及び下部軸
受33は、スラスト荷重の負荷を考慮してアンギュラー
球軸受を使用している。
【0030】上部軸受32は、図6に示すように、鋼球
32aと内輪32b及び外輪32cの接触点を結ぶ直線
Aがラジアル方向に対してある接触角αを有しており、
この直線Aを円筒ケース13の軸線C方向へ延長した線
上に、雌継手部14aのインボリュートスプラインと雄
継手部29bのインボリュートスプラインの噛合いピッ
チ円が交差する基準接触点Pを雄継手部29bのインボ
リュートスプラインの歯幅Bの中心位置になるように配
設されている。
【0031】潤滑油タンク16内の潤滑油は、外部に設
けた油圧ポンプ、ストレーナ、オイルクーラ等(図示せ
ず)を備えた潤滑油供給回路によって円筒ケース13内
の回転各部に供給され、再び潤滑油タンク16へ戻るよ
うに強制循環されている。
【0032】円筒ケース13には、図1に示す如く、潤
滑油供給回路の一部を構成して回転各部へ潤滑油を供給
する潤滑油供給路34と潤滑油排出路35が円筒ケース
13の大径部13aの周壁と段部13dと小径部13b
の周壁内にそれぞれ形成されている。
【0033】潤滑油供給路34は、油圧ポンプからのラ
インが接続される給油口34aを蓋体13c上面に開口
し、潤滑油排出路35は、小径部13b下端に潤滑油タ
ンク16へ潤滑油を滴下する排出口35aを開口してい
る。
【0034】円筒ケース13の内面には、潤滑油供給路
34から入力軸20の上部軸受22と下部軸受23に潤
滑油を供給する供給口34bと、遊星ローラ方式増速装
置12に潤滑油を供給する供給口34cと、出力軸14
の上部軸受32に潤滑油を供給する供給口34dと、出
力軸14の下部軸受33に潤滑油を供給する供給口34
eとが開設されている。
【0035】また、円筒ケース13の内面には、前記各
供給口に対向して、潤滑油排出路35への排出口とし
て、入力軸20の下部軸受23下部の油溜り36からの
排出口35bと、遊星ローラ方式増速装置12上部の油
溜り37からの排出口35cと、遊星ローラ方式増速装
置12下部の油溜り38からの排出口35dと、油溜り
38底部からの排出口35eと、出力軸14の上部軸受
32下部の油溜り39からの排出口35fとが開設され
ている。
【0036】給油口34aから潤滑油供給路34へ供給
された潤滑油は、供給口34bを経由して入力軸20の
軸受22,23へ給油されて油溜り36へ入り、入力軸
20の回転遠心力により排出口35bから潤滑油排出路
35へ排出される。
【0037】供給口34cを経由した潤滑油は、遊星ロ
ーラ26の上面へ給油されて油溜り37へ入り、一部は
ニードルベアリング25の内部を通過して遊星ローラ2
6下面の油溜り38へ流れ、一部は高速回転する遊星ロ
ーラ26の遠心力により固定リング27の外周側へ向か
い、固定リング27の上面に形成された内周側溝27
a、放射状溝27b、外周側溝27cを通って排出口3
5cから潤滑油排出路35へ排出される。
【0038】また、油溜り37の潤滑油の一部は、太陽
軸28の潤滑油供給路28cを通って継手29上端面の
油溝29dから上部雄継手部29aと太陽軸28の雌継
手部28bを潤滑し、継手29に沿って下方へ流れ、継
手29の下部雄継手部29bと出力軸14の雌継手部1
4aを潤滑して、出力軸14に形成した排出路14b,
14bから出力軸14の上部軸受32下部の油溜り39
へ流れ、排出口35fを通って潤滑油排出路35へ排出
され、潤滑油排出路35の排出口35aから潤滑油タン
ク16へ滴下する。
【0039】油溜り38へ流れた潤滑油の一部は、遊星
ローラ26の遠心力により固定リング27の外周側へ向
かい、固定リング27の下面に形成された内周側溝27
d、放射状溝27e、外周側溝27fを通って排出口3
5dから潤滑油排出路35へ排出され、一部は油溜り3
8底部の排出口35eから潤滑油排出路35へ排出され
る。
【0040】供給口34dを経由する潤滑油は、出力軸
14の上部軸受32を給油して油溜り39から排出口3
5fを通って潤滑油排出路35へ排出され、潤滑油排出
路35の排出口35aから潤滑油タンク16へ滴下し、
また、潤滑油供給口34eを経由する潤滑油は、出力軸
14の下部軸受33を給油して潤滑油タンク16へ滴下
する。
【0041】このように構成されたロータリーアトマイ
ザ1における継手29の作用を説明する。
【0042】図7に示すように、出力軸14の固有振動
による主に一次、二次の共振回転数を通過する際の共振
による振動、あるいは、出力軸14の先端に設けられる
ロータリーディスク15内でのスラリー等の不均一な付
着硬化等を原因とする強制振動が生じ、出力軸14が円
筒ケース13の軸線Cに対して角度β傾斜した場合、出
力軸14上端の雌継手部14aの外周に設けられた上部
軸受32の内輪32bが傾斜し、鋼球32aと内輪32
b及び外輪32cの接触点を結ぶ直線Aが角度β傾斜す
る。
【0043】この現象により、雌継手部14aと雄継手
部29bの基準接触点Pが滑りを起こし、基準接触点P
は、雄継手部29bが歯筋方向と歯幅方向にクラウニン
グ加工を施したインボリュートスプラインに形成されて
いるところから、直線Aと軸線Cが交差する点Oを中心
として点Pに至る半径Rの円弧上を点P´に移動する。
【0044】この滑り移動により、雌継手部14aと雄
継手部29bの基準接触点は、図7において左右の点P
´,P´を通る円弧上を揺動するから、出力軸が角度β
傾いても継手26は傾かない。したがって太陽軸28が
傾かないので、ローラ同士間の接触応力は常に均一とな
る。
【0045】次に、図8に示すように、製作加工誤差や
組立に起因する太陽軸28と出力軸14の軸線に偏心ε
がある場合は、継手29が円筒ケース13の軸線Cに対
して角度γ傾斜する。
【0046】この継手29の傾斜によっても、継手29
の上部雄継手部29aと太陽軸28の雌継手部28bの
基準接触点及び下部雄継手部29bと出力軸14の雌継
手部14aの基準接触点が滑り移動するだけで、太陽軸
28は傾かずローラ同士間の接触応力は常に均一であ
る。また、出力軸14に傾きと偏心の両方が同時に存在
しても太陽軸28の傾きは発生しない。尚、接触点は、
実際は荷重を受け弾性変形するので面である。
【0047】また、従来のように、出力軸の上端に太陽
軸を一体形成せずに、太陽軸28、継手29、出力軸1
4に分割したから、高級な材料であるJISで規定する
機械構造用炭素鋼・合金鋼(例えばSNCM616のよ
うなNi−Cr−Mo鋼)、熱処理加工を必要とする部
材は短い太陽軸28に限られる。
【0048】さらに、前記したように出力軸14に傾き
が発生しても、あるいは製作誤差や組立精度に起因して
太陽軸28と出力軸14の軸線に偏心が生じていたとし
ても、太陽軸28は傾かないので、ローラ同士間の接触
は均一であり、各軸受へ過大荷重が作用されないから、
入力軸20、出力軸14、円筒ケース13等を含めた各
部品の製作加工精度を緩和することができる。
【0049】また、継手部をインボリュートスプライン
に形成することにより、小形で強度が得られやすく、さ
らに、分解・組立も容易となり、装置全体としてコンパ
クトにできる。
【0050】図9及び図10は本発明の第2実施例を示
すもので、円筒ケース40を、入力軸42と前記遊星ロ
ーラ方式増速装置12を配設した上部円筒ケース40a
と、前記出力軸14を配設した下部円筒ケース40bと
に分割し、両円筒ケース40a,40bをボルト41で
連結して、両円筒ケース40a,40bを着脱可能とす
ると共に、入力軸42の下端中央部に、太陽軸43の上
端43aを軸受44を介して支承し、太陽軸43と出力
軸14の間に、前記第1実施例の継手29を配設したも
のである。
【0051】図11は本発明の第3実施例を示すもの
で、円筒ケース40を、前記入力軸20と前記遊星ロー
ラ方式増速装置12を配設した上部円筒ケース40a
と、前記出力軸14を配設した下部円筒ケース40bと
に分割し、両円筒ケース40a,40bをボルト41で
連結して、両円筒ケース40a,40bを着脱可能とす
ると共に、入力軸42の下端中央部に、太陽軸45の上
端45aを軸受44を介して支承し、太陽軸45の下端
に、歯筋方向と歯幅方向にクラウニング加工を施したイ
ンボリュートスプラインに形成された雄継手部45bを
形成し、該太陽軸45と出力軸14とを連結する継手4
6の上端に、前記雄継手部45bが嵌合する雌継手部4
6aを、継手46の下端に、歯筋方向と歯幅方向にクラ
ウニング加工を施したインボリュートスプラインに形成
された雄継手部46bをそれぞれ形成し、該雄継手部4
6bを出力軸14の雌継手部14aに嵌合したものであ
る。
【0052】これら第2、第3実施例の構成により、前
記第1実施例と同様の効果を奏すると共に、上部円筒ケ
ース40aと下部円筒ケース40bとを着脱可能とした
から、保守・点検時における駆動機構の分解・組立や増
速比の変更及び方式の異なる増速装置、例えば、遊星ロ
ーラ方式増速装置から遊星歯車方式増速装置またはその
逆への組替えを容易にでき、また、軸受44を介して太
陽軸43,45の軸線方向の移動を拘束するから、太陽
ローラ43b,45cと遊星ローラ26の接触面が常時
同一であるので、接触面の磨耗が均一となり、遊星ロー
ラ方式増速装置12の耐久性の向上を図れると共に、安
定した増速機能を保てる。
【0053】尚、上記各実施例では、遊星ローラ方式増
速装置12を用いたもので説明したが、遊星歯車方式増
速装置を用いても同様の作用効果を奏する。
【0054】図12乃至図15は本発明の第4実施例を
示すもので、円筒ケース40の上部円筒ケース40a内
に入力軸42と遊星歯車方式増速装置47を配設し、該
上部円筒ケース40aの下部に、出力軸14を配設した
下部円筒ケース40bをボルト41で連結して、両円筒
ケース40a,40bを着脱可能とし、遊星歯車方式増
速装置47の太陽軸48の上端48aを入力軸42の下
端中央部に軸受44を介して支承すると共に、太陽軸4
8の下端に、歯筋方向と歯幅方向にクラウニング加工を
施したインボリュートスプラインに形成された雄継手部
48bを形成し、該雄継手部48bを出力軸14の雌継
手部14aに嵌合したものである。
【0055】遊星歯車方式増速装置47は、太陽軸48
の上部軸部外周に太陽歯車48cを形成し、入力軸42
の下端に複数本圧入した遊星ピン49に、太陽歯車48
cに噛合う複数の遊星歯車50をニードルベアリング5
1を介して支承し、各遊星歯車50の外周に内歯歯車を
形成した固定リング52を配設しており、それぞれ噛合
う太陽歯車48c、遊星歯車50の歯は、歯筋方向のク
ラウニング加工が施されている。
【0056】この構成では、図14に示すように、出力
軸14に傾きδが生じた場合、前記各実施例と同様に、
雄継手部48bが歯筋方向と歯幅方向にクラウニング加
工を施したインボリュートスプラインに形成されている
ので、雄継手部48bと雌継手部14aの基準接触点P
の滑り移動により出力軸14がδ傾くだけで、太陽軸4
8は傾かず、したがって遊星歯車方式増速装置47には
無理な荷重が作用しない。
【0057】また、軸受44を介して太陽軸48の軸線
方向の移動を拘束するので、太陽歯車48cと遊星歯車
50の噛合い面が軸線方向で常時同一であるから、噛合
い面の磨耗が均一であるため、耐久性が向上する。
【0058】さらに、図15に示されるように、太陽軸
48と出力軸14の軸線に偏心εがある場合は、雄継手
部48bと雌継手部14a間においては、基準接触点P
の滑り移動により太陽軸48はδ傾くが、太陽歯車48
cと遊星歯車50間においては、太陽歯車48cの形成
位置が、太陽軸48の全長L1 に対して上部のL2 の位
置に形成されているから、太陽歯車48cと遊星歯車5
0間の偏心量ε1 は、太陽軸48と出力軸14の軸線に
偏心εよりも微細な偏心量となり、太陽歯車48cと遊
星歯車50の両歯車の歯にクラウニング加工が施されて
いるので、噛合い面の片当たりとかじりをなくし、歯面
の不均一な磨耗が生ぜず、回転を滑らかにすると同時に
強度的にも安定する。
【0059】さらに、太陽軸48と出力軸14とを分割
したから、出力軸14の材料、熱処理、加工精度を緩和
してコストを低減できると共に、上部円筒ケース40a
と下部円筒ケース40bとを着脱可能としたから、保守
・点検時の駆動機構の分解・組立や増速比の変更及び方
式の異なる増速装置への組替えを容易にできる。
【0060】尚、上記第4実施例では、遊星歯車方式増
速装置47を用いたもので説明したが、遊星ローラ方式
増速装置を用いても同様の作用効果を奏する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロータリ
ーアトマイザは、本体ケース内に増速装置を内蔵した円
筒ケースを着脱可能に設け、円筒ケース内上部に入力軸
を、円筒ケース内下部に出力軸を、出力軸と前記入力軸
との間に増速装置をそれぞれ配設し、増速装置の太陽軸
と出力軸とを分割し、太陽軸と出力軸とを、揺動可能に
軸継手を介して連結したから、出力軸の共振による振動
や偏心質量による強制振動に起因する出力軸の傾きが発
生しても、太陽軸に傾きが生じないので、ローラ同士あ
るいは歯車同士は均一な応力で接触が保たれ、増速装置
が故障しない。
【0062】さらに、製作加工誤差や組立精度に起因し
て太陽軸と出力軸の軸線に偏心が生じても、あるいは、
出力軸に傾きと偏心の両方が同時に存在しても太陽軸の
傾きは発生しないので、ローラ同士あるいは歯車同士の
接触は均一であり、増速装置への影響を受けず、また、
入力軸と出力軸とを支承する各軸受への過大荷重が作用
されない。
【0063】しかも、従来のように出力軸の上端に太陽
軸を一体形成せず、太陽軸、軸継手、出力軸に分割して
いるから、高級な材料、熱処理加工を必要とする部材は
短い太陽軸に限られるので、装置として安価にできる。
【0064】したがって、入力軸、出力軸、円筒ケース
等を含めた各部品の全体の製作加工精度を緩和すること
ができる。
【0065】また、入力軸と増速装置を配設した上部円
筒ケースと、出力軸を配設した下部円筒ケースとを着脱
可能とすることにより、保守・点検時における駆動機構
の分解・組立や増速比の変更を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す駆動機構の断面図
である。
【図2】 ロータリーアトマイザの一部断面図である。
【図3】 チャンバ内に設けられたロータリーアトマイ
ザの正面図である。
【図4】 ロータリーアトマイザの平面図である。
【図5】 継手連結部分の拡大断面図である。
【図6】 雄継手部と雌継手部の噛合い状態を示す拡大
断面図である。
【図7】 出力軸が傾斜した状態を示す拡大断面図であ
る。
【図8】 太陽軸と出力軸に偏心が生じた状態を示す拡
大断面図である。
【図9】 本発明の第2実施例の継手連結部分の拡大断
面図である。
【図10】 上部円筒ケースと下部円筒ケースを分離し
た状態を示す拡大断面図である。
【図11】 本発明の第3実施例の継手連結部分の拡大
断面図である。
【図12】 本発明の第4実施例の継手連結部分の拡大
断面図である。
【図13】 上部円筒ケースと下部円筒ケースを分離し
た状態を示す拡大断面図である。
【図14】 出力軸が傾斜した状態を示す拡大断面図で
ある。
【図15】 太陽軸と出力軸に偏心が生じた状態を示す
拡大断面図である。
【図16】 従来のロータリーアトマイザの断面図であ
る。
【符号の説明】
1…ロータリーアトマイザ、2…チャンバ、3…本体ケ
ース、12…遊星ローラ方式増速装置、13…円筒ケー
ス、14…出力軸、14a…出力軸の雌継手部、15…
ロータリーディスク、20…入力軸、28…太陽軸、2
8b…太陽軸28の雌継手部、29…継手、29a,2
9b…継手29の雄継手部、40…円筒ケース、40a
…上部円筒ケース、40b…下部円筒ケース、43…太
陽軸、44…軸受、45…太陽軸、45b…太陽軸45
の雄継手部、46…継手、46a…継手46の雌継手
部、46b…継手46の雄継手部、47…遊星歯車方式
増速装置、48…太陽軸、48b…太陽軸48の雄継手

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース内に、上下方向に配置される
    入力軸と、該入力軸の下方に、入力軸と同一軸線上に配
    置される出力軸とをそれぞれ軸受を介して支承し、前記
    入力軸と前記出力軸との間に遊星ローラ方式又は遊星歯
    車方式の増速装置を配設し、前記出力軸を前記本体ケー
    ス下端から突出させ、該出力軸下端にロータリーディス
    クを備えたロータリーアトマイザにおいて、前記本体ケ
    ース内に増速装置を内蔵した円筒ケースを着脱可能に設
    け、該円筒ケース内上部に前記入力軸を、該円筒ケース
    内下部に前記出力軸を、該出力軸と前記入力軸との間に
    前記増速装置をそれぞれ配設し、該増速装置の太陽軸と
    前記出力軸とを分割し、該太陽軸と出力軸とを揺動可能
    に軸継手を介して連結したことを特徴とするロータリー
    アトマイザ。
  2. 【請求項2】 前記円筒ケースを、前記入力軸と前記増
    速装置を配設した上部円筒ケースと、前記出力軸を配設
    した下部円筒ケースとに分割し、両円筒ケースを着脱可
    能としたことを特徴とする請求項1記載のロータリーア
    トマイザ。
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