JP3872722B2 - ガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造 - Google Patents

ガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガスタービンエンジン或いはマイクロガスタービンエンジンと発電機とを連結する場合のオイルの供給構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来のガスタービンエンジンのオイル供給構造を示す説明図である。このガスタービンエンジンのオイル供給構造は、パワータービン軸501と、発電機に接続される減速ギヤ軸502とを、カップリング503により接続しその周囲をラッパ状のカバー512により覆った構成である。カバー512には、オイル孔513が設けられており、このオイル孔513に対してオイルを噴射するオイルジェット孔508がハウジング504に設けられている。パワータービン軸501を支持するベアリング505は、固定部材506によりハウジング504に固定されている。また、減速ギア軸502を支持するベアリング507は、固定部材511により固定されており且つこの固定部材511はベアリング507の玉がカバー側に露出するような構造になっている。オイルジェット孔508から噴射されたオイルは、オイル孔513からカバー512内に侵入し、カバー512の内壁512aを流れてベアリング507に供給され、オイルパンに至る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のガスタービンエンジンのオイル供給構造では、カバー512の内壁512aをオイルが流れるが、カップリング503が回転しているためオイルが跳ね返されて、スプライン歯面へのオイル供給が困難であるという問題点がある。スプライン歯面にオイルが供給されないと、スプライン歯面の早期磨耗や不安定振動が発生しやすくなる。
【0004】
また、特開平5−187257号公報には、スプラインの歯面にオイルを供給する構造が開示されている。図6は、特開平5−187257号公報に開示の連結構造を示す断面図である。この連結構造では、発電機軸601とガスタービン軸602との端部にスプライン歯603,604を設け、このスプライン歯603,604に対応するボス605,606を設けたカップリング607により接続する。スプラインの歯面には、発電機軸601の軸方向通路608から供給されたオイルが半径方向の通路609を通って供給される。また、発電機軸601の軸方向通路608に入ったオイルは、径方向通路609を通ってスプラインの歯面に供給される。また、また、軸方向通路608はカップリング607の内部に通じており、ここに導入されたオイルは、ガスタービン軸601の軸方向通路609に入り、径方向通路610を通り、スプラインの歯面に供給される。
【0005】
しかしながら、同公報に開示の連結構造では、ガスタービン軸602、発電機軸601にオイルの通路を設けているため、通路内でコーキング等の詰まりが発生すると、ガスタービン軸602或いは発電機軸601を取り外してメンテナンスしなければならないので、作業が面倒である。
【0006】
そこで、この発明の目的は、歯面にオイルを安定的に供給できるようにする、またはメンテナンスを行いやすくすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明によるガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造は、ガスタービン軸の端部および発電機軸の端部にそれぞれスリーブ状のスプラインシャフトが外挿され、スプラインのボスを両端に有するカップリングに前記両スプラインシャフトを挿入することで、当該ガスタービン軸および発電機軸を連結すると共に、ガスタービン軸のスプラインシャフトまたは発電機軸のスプラインシャフトの少なくとも一方に、軸方向のオイル経路を周方向に複数設け、このオイル経路がカップリングの外部と内部を連通し、且つオイル経路の外部の開口側にオイルジェット孔が配置され、内部の開口はカップリングの内壁に向けられ、更に、前記スプラインシャフトの端部には、内面にオイル溜りを有し且つ発電機軸またはガスタービン軸の表面に対して一定の隙間を形成するオイルスリーブが外挿され、このオイルスリーブは、カップリングの一端部に接触して当該カップリングの移動を規制することを特徴とする。
【0010】
ガスタービン軸および発電機軸の端部にスリーブ状のスプラインシャフトを外挿する構造であるため、スプラインシャフトに形成したオイル経路がコーキング等を起こして詰まったりした場合でも、当該スプラインシャフトを抜き出してメンテナンスすれば良い。このため、メンテナンス作業が簡便になる。また、オイルジェット孔からのオイルは、外部の開口からオイル経路に入り、内部の開口からカップリングの内壁に導入される。オイルはカップリングの回転による遠心力で拡がり、スプライン歯面に至る。これにより、スプライン歯面にオイルを安定的に供給できる。
また、上記の構成では、カップリングの移動の規制をオイルスリーブにより行うことで、別途規制構造を設けることがない。このため、連結構造を簡略化できる。なお、カップリングのオイルスリーブ側と反対側は、ガスタービン軸または発電機軸に設けた段差等の構造で規制すればよい。
【0011】
つぎの発明によるガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造は、上記構成において、更に、前記スプラインシャフトの外部の開口には、スリーブの内面に形成した溝からなるオイル溜りが設けられ、スリーブ端部がガスタービン軸または発電機軸との間に隙間を形成し、この隙間に対して前記オイルジェット孔が向いていることを特徴とする。
【0012】
オイルジェット孔から隙間に向けてオイルを噴射すると、オイルが隙間から内部に入り、一旦オイル溜りに溜められる。オイル溜りに溜まったオイルは、オイル経路からカップリングの内壁まで導入される。オイル溜りは、噴射されたオイルを一旦溜めることにより、複数のオイル経路に対して均一にオイルを供給する機能を有する。このため、オイルの供給を安定且つ均一に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要件には、所謂当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。
【0016】
図1は、この発明の実施の形態に係るガスタービンエンジンの発電機への連結構造を示す断面図である。図2は、図1に示したガスタービンエンジンの発電機への連結構造の拡大図である。図3は、連結部分の拡大図である。この連結構造は、ガスタービン軸1と発電機軸2とをカップリング3により連結している。ガスタービン軸1の先端には、スプラインシャフト4が外挿され、ロックナット5により固定されている。一方、発電機軸2の先端にもスプラインシャフト6が外挿され固定されている。カップリング3の両端には、スプラインのボス3b、3cが形成されている。
【0017】
ガスタービン軸1の一端は、ころ軸受けであるベアリング7により支持されている。また、ベアリング7は、前記スプラインシャフト4とスリーブ8により挟まれて固定されている。ベアリング7の内輪はガスタービン軸1に圧入されており、外輪はベアリングスリーブ9によりベアリングホルダ10に固定されている。更に、ベアリング7には、オイルヘッド11が取り付けられている。オイルヘッド11は、第一にベアリング7のコロにオイルを供給し、第二に、上方のオイルジェット孔12からスプライン13の歯面に対しオイルを噴射供給する。
【0018】
一方、発電機軸2は、玉軸受けであるベアリング14により支持されている。ベアリング14の内輪は、発電機軸2に圧入される。ベアリング14の外輪は、ベアリングスリーブ15により固定される。ベアリングスリーブ15はダンパ隙間16を介してケーシング17に取り付けられ、このダンパ隙間16の間に油膜が形成される。オイルヘッド18は環状となっており、その上方にベアリング14の玉およびスプライン19の歯面に対してオイルを噴射するオイルジェット孔20,21が設けられている。オイルヘッド18は、スプリング22の弾性力により図中左方向に付勢されており、ベアリングスリーブ15に押し当てられている。スプリング22の他端は、固定部材23によりケーシング17に固定されている。ベアリングスリーブ15は段部15aを以ってベアリング14に係止しており、結局のところ発電機軸2の段部2aで位置決めされる。カップリング3には、オイル放出孔24が周方向に複数設けられている。
【0019】
また、スプラインシャフト6には、軸方向のオイル経路25が周方向に複数設けられている。オイル経路25の図中右側の端部は、径方向に向かって曲がった曲り部26となり、カップリング3の内壁3aに向かって開口し、カップリング内壁3aに対するオイルの噴射を可能としている。また、スプラインシャフト6の端部には、オイルスリーブ27が設けられている。このオイルスリーブ27は、スプラインシャフト6の端部に嵌合しており、発電機軸2の表面に対して一定の隙間28を有している。オイルジェット孔21はこの隙間28に向かってオイルを噴射する。また、オイルスリーブ27の内部に一旦オイルを溜め込む環状溝で形成したオイル溜り29が設けられている。スプラインシャフト6のオイル経路25は、このオイル溜り29の堰を若干越えた地点に開口している。
【0020】
図1を参照し、発電機のケーシング17は、発電機のハウジング30に取り付けられている。一方、発電機のケーシング17とコンプレッサスクロール31とは、インロー部32,33により結合されている。この嵌め合いの詳細は後述する。
【0021】
次に、この連結構造の動作を説明する。オイルヘッド18のオイルジェット孔21から噴射されたオイルは、オイルスリーブ27の隙間28から内部に侵入し、回転しているオイルスリーブ27の遠心力によりオイル溜り29に溜められる。オイル溜り29が略満杯になると、オイルは、前記オイル溜り29からオイル経路25に侵入し(反対側はオイルジェットにより押し込まれているので)、他端の曲り部26からカップリング3の内壁3aに対して遠心力により噴出される。これにより、オイルはカップリング内壁3aに遠心力により付着すると共に内壁面を拡がる。なお、オイル溜り29は、1ヶ所から噴射されるオイルを周方向に均等に配分する機能を有する。
【0022】
オイル経路25の曲り部26は、スプライン19の歯面の近くに位置しており、噴出したオイルはスプラインシャフト6とボス3bとの歯面間に侵入し、外部に放出される。一方、拡がったオイルは、オイルが偏在して振動を起こさないように、オイル放出孔24から外部に放出される。次に、ガスタービン軸1側のオイルヘッド11のオイルジェット孔12から、スプラインシャフト4とボス3cとの嵌め合い部分に向けてオイルが噴射される。これにより、オイルは、スプラインシャフト4とボス3cとの歯面間に侵入し、カップリング3内に放出される。カップリング3内に放出されたオイルは、前記同様にオイル放出孔24から外部に放出される。これにより、スプラインシャフト6,4とボス3b、3cとの歯面に十分にオイルが供給される。また、カップリング3の内壁3aに若干の外側に傾斜したテーパを設け、オイルがカップリングの内壁を流れ易くするようにしても良い(図示省略)。
【0023】
次に、熱によるガスタービン軸1の伸びは、カップリング3の移動により吸収できる。スプラインシャフト6に嵌合したオイルスリーブ27は、カップリング3の端部との間に隙間34を有しており、カップリング3の移動は当該オイルスリーブ27により規制される。一方、ガスタービン側は、カップリング3の端部がガスタービン軸1のスプラインシャフト4の段差4aに接触することで当該カップリング3の移動が規制される。以上の連結構造によれば、スプラインの歯面に安定的にオイルを供給できる。
【0024】
また、オイル経路25やオイルスリーブ27のオイル溜り29などにコーキング等の詰まりが発生した場合、発電機軸2の固定ナット35を外してスプラインシャフト6およびオイルスリーブ27を取り外し、清掃する。発電機軸2を取り外す必要はない。組立て時は、オイルスリーブ27ごとスプラインシャフト6を発電機軸2に外挿し、固定ナット35で固定すればよい。このため、連結構造のメンテナンス作業が簡便になる。
【0025】
また、この実施の形態では、発電機軸側にオイル供給構造を設けたが、同様の構成は、ガスタービン軸1側にも設けることができる。また、発電機軸2側およびガスタービン軸1側の両方に設けることもできる。
【0026】
次に、コンプレッサスクロール31にケーシング17を組み付ける場合、次のD1〜D8の集積誤差がガスタービン軸1の偏芯となる。
D1:コンプレッサスクロール31の内外径の同心度
D2:コンプレッサスクロール31とベアリングホルダ10のインロー部隙間
D3:ベアリングホルダ10内外径の同心度
D4:ベアリングスリーブ9の内外径同心度
D5:ころ軸受けであるベアリング7のダンパ隙間
D6:ころ軸受けであるベアリング7の径方向の振れ
D7:ガスタービン軸1とスプラインシャフト4との同軸度
D8:スプラインシャフト4内径とスプライン歯面の同心度
【0027】
また、次のd1〜d6の集積誤差が発電機軸2の偏芯となる。
d1:発電機のケーシング17内外径の同心度
d2:たま軸受けであるベアリング14のダンパ隙間
d3:ベアリングスリーブ15の内外径同心度
d4:たま軸受けであるベアリング14の径方向の振れ
d5:発電機軸2の同心度
d6:スプラインシャフト6内径とスプライン歯面の同心度
【0028】
カップリング3により連結する場合、このガスタービン軸1と発電機軸2との許容差は、0.30mm以下であることが望ましい。図4は、ガスタービン軸1と発電機軸2とを組み合わせる場合に用いる冶具を示す説明図である。この冶具200は、ガスタービン側のコンプレッサスクロール31のインロー部33に嵌り、且つ発電機側のケーシング17のインロー部32にも嵌るフランジ部201,202を有する。中心には、カップリング3の両端がスプラインのボスとなっている計測筒203が取り付けてある。フランジ部201,202は環状であり、計測筒203から放射状に延びるアーム204により支持されている。
【0029】
この計測筒203は、フランジ部201,202から芯までが0.30mmの許容差を許すように取り付けられており、それ故に例えばガスタービン軸1の芯がインロー部33から0.28mm偏芯していれば、計測筒203のボスにガスタービン側のスプラインシャフト4を差し込める。また、0.32mmの偏芯であれば、計測筒203にスプラインシャフト4を差し込むことができない。発電機軸2についても同様に、ガスタービン軸1の芯がインロー部32から0.28mm偏芯していれば、計測筒203のボスにガスタービン側のスプラインシャフト6を差し込める。また、0.32mmの偏芯であれば、計測筒203にスプラインシャフト6を差し込むことができない。
【0030】
ガスタービンと発電機を組み付けるには、まず前記冶具200により両軸の偏芯を計測する。具体的には、ガスタービン側のコンプレッサスクロール31のインロー部33にフランジ部201を嵌め込み、計測筒203がスプラインシャフト4に外挿できるか否かチェックする。また、発電機側でも、ケーシング17のインロー部32に冶具200のフランジ部202を嵌め込み、計測筒203がスプラインシャフト6に外挿できるか否かチェックする。この結果、両軸とも偏芯が許容差内であった場合は、そのままガスタービンと発電機とをカップリング3を介して連結する。一方、両軸の一方または双方の偏芯が許容差を越えている場合、不具合原因を探して修正するか或いは部品交換する。そして再び冶具200により許容差を計測する。
【0031】
なお、冶具200には高い寸法精度が要求される。このため、旋盤により外周のフランジ部201,202を精度良く加工する。また、冶具200を鋳造(ダイカスト等)ではなく粉末冶金により製造し、機械加工を施すようにしても良い。なお、この冶具200による組み付けは、最初の組み立て時のみならず、メンテナンスにより分解した後に再び組み立てる場合にも用いる。
【0032】
このように、冶具200を用いてガスタービンと発電機を組み付けることにより、ガスタービン軸1と発電機軸2との同心度を簡単に許容範囲内に管理できる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明のガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造では、ガスタービン軸の端部および発電機軸の端部にそれぞれスプラインシャフトが設けられ、スプラインのボスを両端に有するカップリングにより、当該ガスタービン軸および発電機軸を連結すると共に、ガスタービン軸または発電機軸の少なくとも一方に、軸方向のオイル経路を周方向に複数設け、このオイル経路がカップリングの外部と内部を連通し、且つオイル経路の外部の開口側にオイルジェット孔が配置され、内部の開口はカップリングの内壁に向けられていることを特徴とするので、スプライン歯面にオイルを安定的に供給できる。
【0034】
また、この発明のガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造では、ガスタービン軸の端部および発電機軸の端部にそれぞれスリーブ状のスプラインシャフトが外挿され、スプラインのボスを両端に有するカップリングに前記両スプラインシャフトを挿入することで、当該ガスタービン軸および発電機軸を連結すると共に、ガスタービン軸のスプラインシャフトまたは発電機軸のスプラインシャフトの少なくとも一方に、軸方向のオイル経路を周方向に複数設け、このオイル経路がカップリングの外部と内部を連通し、且つオイル経路の外部の開口側にオイルジェット孔が配置され、内部の開口はカップリングの内壁に向けられているので、メンテナンス作業が簡便になると共に、スプライン歯面にオイルを安定的に供給できる。
【0035】
また、この発明のガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造では、スプラインシャフトの外部の開口には、スリーブの内面に形成した溝からなるオイル溜りが設けられ、スリーブ端部がガスタービン軸または発電機軸との間に隙間を形成し、この隙間に対して前記オイルジェット孔が向いているので、オイルの供給を安定且つ均一に行うことができる。
【0036】
また、この発明のガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造では、スプラインシャフトの端部には、内面にオイル溜りを有し且つ発電機軸またはガスタービン軸の表面に対して一定の隙間を形成するオイルスリーブが外挿され、このオイルスリーブは、カップリングの一端部に接触して当該カップリングの移動を規制するので、カップリングの移動規制機能を有する場合でも連結構造を簡単に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るガスタービンエンジンの発電機への連結構造を示す断面図である。
【図2】図1に示したガスタービンエンジンの発電機への連結構造の拡大図である。
【図3】図1に示した連結部分の拡大図である。
【図4】ガスタービン軸と発電機軸とを組み合わせる場合に用いる冶具を示す説明図である。
【図5】従来のガスタービンエンジンのオイル供給構造を示す説明図である。
【図6】特開平5−187257号公報に開示の連結構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン軸
2 発電機軸
3 カップリング
4,6 スプラインシャフト
5 ロックナット
7 ベアリング
8 スリーブ
9 ベアリングスリーブ
10 ベアリングホルダ
11 オイルヘッド
12 オイルジェット孔
13 スプライン
14 ベアリング
15 ベアリングスリーブ
17 ケーシング
18 オイルヘッド
19 スプライン
20,21 オイルジェット孔
24 オイル放出孔
25 オイル経路
26 曲り部
27 オイルスリーブ
28 隙間
31 コンプレッサスクロール
32,33 インロー部
34 隙間
35 固定ナット
200 冶具
201,202 フランジ部
203 計測筒
204 アーム

Claims (2)

  1. ガスタービン軸の端部および発電機軸の端部にそれぞれスリーブ状のスプラインシャフトが外挿され、スプラインのボスを両端に有するカップリングに前記両スプラインシャフトを挿入することで、当該ガスタービン軸および発電機軸を連結すると共に、ガスタービン軸のスプラインシャフトまたは発電機軸のスプラインシャフトの少なくとも一方に、軸方向のオイル経路を周方向に複数設け、このオイル経路がカップリングの外部と内部を連通し、且つオイル経路の外部の開口側にオイルジェット孔が配置され、内部の開口はカップリングの内壁に向けられ、
    更に、前記スプラインシャフトの端部には、内面にオイル溜りを有し且つ発電機軸またはガスタービン軸の表面に対して一定の隙間を形成するオイルスリーブが外挿され、このオイルスリーブは、カップリングの一端部に接触して当該カップリングの移動を規制することを特徴とするガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造。
  2. 更に、前記スプラインシャフトの外部の開口には、スリーブの内面に形成した溝からなるオイル溜りが設けられ、スリーブ端部がガスタービン軸または発電機軸との間に隙間を形成し、この隙間に対して前記オイルジェット孔が向いていることを特徴とする請求項1に記載のガスタービンおよび発電機の連結構造におけるオイル供給構造。
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