JPH0739859U - スプリンクラーヘッド用保護キャップおよび保護キャップ用取り外し治具 - Google Patents

スプリンクラーヘッド用保護キャップおよび保護キャップ用取り外し治具

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JPH0739859U JP7046193U JP7046193U JPH0739859U JP H0739859 U JPH0739859 U JP H0739859U JP 7046193 U JP7046193 U JP 7046193U JP 7046193 U JP7046193 U JP 7046193U JP H0739859 U JPH0739859 U JP H0739859U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スプリンクラーヘッドから取り外す際に、ねじ
りを加えて取り外すことができるような構造を有するス
プリンクラーヘッド用保護キャップおよび、この保護キ
ャップを取り外しために使用する取り外し治具を提供す
ることを目的とする。 【構成】有底円筒状の外底面の中心を通る弦上に板状の
係合部(4)を立設し、この係合部に係合穴(5)を設
けた保護キャップ(2)およびこの係合穴(5)に係合
できるように形成した係合片(9)を備え、この係合片
(9)に保護キャップ(2)の係合部(4)の下端部に
向かって折れ曲がる爪(8)を設けた取り外し治具
(7)。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、消火用スプリンクラーヘッドを保護するキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
消火用のスプリンクラーヘッドは、ヘッド先端に設けてある感熱分解部分が一 定以上の温度となると内部の低溶融金属が溶け、感熱分解部分が分解することに よって弁が開き、配管内に充填した水を散水することにより、火災を消し止める 。つまり、スプリンクラーヘッドには配管内に充填した水の水圧が常にかかって おり、この水をヘッドの感熱分解部分が封止しているような状態である。従って 、感熱分解部分が破損すると、漏水や発水事故等の不慮の事故の原因となるが、 感熱分解部分は炎を感知する部分であるためヘッドの先端に表出した状態であり 、搬送時や配管に通じる立ち下がり管への取り付け時にスプリンクラーヘッドを 落としたり、レンチをぶつけたりして、感熱分解部分に外部から物理的衝撃を加 えると、この部分を破損してしまうことが多い。
【0003】 このような、外部からの物理的衝撃より感熱分解部分を保護するために、一般 に、スプリンクラーヘッドには感熱分解部分を覆う保護キャップを嵌めている。 そして、スプリンクラーヘッドの搬送や立ち下がり管への取り付けは、この保護 キャップを嵌めたままで行い、スプリンクラーヘッドを立ち下がり管へ取り付け て、天井を張ってから、この保護キャップを取り外す作業を行っている。
【0004】 従来、この保護キャップを取り外す作業は、作業者が脚立に立って素手で行う か、また、図8に示すように、保護キャップの外周に溝aを設け、この溝aに係 合するような挟持片を備えた取り外し治具Zにより、溝aを引っかけ、真っ直ぐ 下方へ引き下げて、保護キャップを取り外すという方法が取られていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、多数あるスプリンクラーヘッドの全てに対して、脚立に立って作業を 行うのは非常に骨が折れ、また、保護キャップは、スプリンクラーヘッドに固く 嵌合しているおり、しかも、天井からの露出量が少なく、小径で滑りやすいので 、これを素手で取り外すのは非常に困難である。
【0006】 また、溝を設けた保護キャップでは、治具によって、保護キャップを真っ直ぐ 下方に引っ張って取り外すのであるが、保護キャップがスプリンクラーヘッドに 非常に固く嵌合していると、下方に力が加わっただけでは取り外すことができず 、治具を保護キャップに係合させた状態で、治具を揺動させたり、下方に何度も 衝撃を与えたりして取り外すこともまま有り、スプリンクラーヘッドを取り付け ている立ち下がり管が歪んだり、スプリンクラーヘッドの取り付け方向がずれる といった不都合が生じていた。一方、保護キャップは取り付け作業時等に容易に 外れないようにスプリンクラーヘッドに固く嵌合しておらねばならず、予め緩い 嵌合状態にして保護キャップを取り外しやすくしておくことは好ましくない。
【0007】 かかる場合には、何らかの手段で保護キャップを、その軸心を中心に回転させ る力を加えればよい、このような力によって保護キャップを回転させると、保護 キャップがスプリンクラーヘッドに静摩擦力で強固に嵌合している状態から動摩 擦力で嵌合している状態となり、この状態で保護キャップを下方に引き下げれば 保護キャップは容易に取り外すことができる。つまり、保護キャップにねじりを 加えて取り外せば上述のような不都合を回避できるわけである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた本考案は、請求項1に記載したように、有 底円筒状の保護キャップの外側の底面の中心を通る弦上に板状の係合部を立設し 、この係合部に係合穴を設けたものである。
【0009】 この保護キャップには、請求項2に記載したように、スプリンクラーヘッドを 取り付ける立ち下がり管のネジ溝に対して逆ネジとなるようなネジ溝を、スプリ ンクラーヘッドの外周面に係合する内周面に設けることが望ましい。
【0010】 そして、保護キャップを取り外すための治具として、請求項3に記載したよう に、上記保護キャップの係合部に設けた係合穴に係合できるように形成した係合 片を備え、この係合片に保護キャップの係合部の下端部に向かって折れ曲がる爪 を設けたもの用いる。
【0011】 もしくは、請求項4に記載したように、有底円筒状の保護キャップの外周の母 線に沿って、溝、突起もしくは面取りを少なくも一つ以上設け、スプリンクラー ヘッドの外周面に係合する保護キャップの内周面に、スプリンクラーヘッドを取 り付ける立ち下がり管のネジ溝に対して逆ネジとなるようなネジ溝を設けたもの である。
【0012】 そして、この保護キャップを取り外すための治具として、請求項5に記載した ように、有底筒状の内周面が保護キャップの外周面に係合する形状を有する筒部 を備えたものをもちいる。
【0013】 なお、請求項1もしくは請求項2記載のスプリンクラーヘッド用保護キャップ および請求項3記載の保護キャップ用の取り外し治具と、請求項4記載のスプリ ンクラーヘッド用保護キャップおよび請求項5記載の保護キャップ用取り外し治 具は、構成用件を異にするものではあるが、スプリンクラーヘッド用の保護キャ ップに関するという点で産業上の利用分野を共通にするものであり、保護キャッ プをスプリンクラーヘッドからねじりを加えて取り外すという課題か同一である ものである。
【作用】
上述のように、スプリンクラーヘッド用の保護キャップの底面の直径上に、係 合穴を設けた板状の係合部を立設することによって以下のような作用が得られる 。すなわち、取り外し治具の係合片を保護キャップの係合穴に差し入れ、この係 合片の爪を保護キャップの係合部に引っかけ係合させる。そして、取り外し治具 を保護キャップの軸心を中心に回転させる。すると、この取り外し治具の回転動 によって、取り外し治具の係合片に係合している保護キャップも回転することと なり、この状態で取り外し治具を下方に引き下げて、保護キャップをスプリンク ラーヘッドから取り外す。つまり、保護キャップにひねりを加えて取り外すこと ができることになる。
【0014】 さらに、この保護キャップの、スプリンクラーヘッドの外周面に係合する内周 面に、スプリンクラーヘッドを取り付ける立ち下がり管のネジ溝に対して逆ネジ となるようなネジ溝を設けることにより以下のような作用を有する。まず、スプ リンクラーヘッドにこのネジ溝に係合するネジ山を切って、保護キャップをスプ リンクラーヘッドに螺合させることができる。そして、取り外し治具の係合片を 保護キャップの係合穴に係合させ、保護キャップをスプリンクラーヘッドとの螺 合が解ける方向に回転させることによって、保護キヤップを取り外すことができ る。この際、保護キャップのネジ溝がスプリンクラーヘッドを取り付ける立ち下 がり管のネジ溝に対して逆ネジとなっているので、取り外し治具を回転させる方 向は、スプリンクラーヘッドを立ち下がり管に螺合させる方向となる。
【0015】 また、保護キャップの外周面の母線に沿って、溝、突起もしくは面取りを少な くも一つ以上設け、スプリンクラーヘッドの外周面に係合する保護キャップの内 周面に、スプリンクラーヘッドを取り付ける立ち下がり管のネジ溝に対して逆ネ ジとなるようなネジ溝を設けることによって、上述のように、保護キャップをス プリンクラーヘッドに螺合できることはもちろん、上記と同様に取り外し用治具 の筒部を保護キャップの外周に係合させて、この螺合を解くように取り外し治具 を回転すれば、保護キャップをスプリンクラーヘッドから取り外すことができる 。もちろん、保護キャップのネジ溝がスプリンクラーヘッドを取り付ける立ち下 がり管のネジ溝に対して逆ネジとなっているので、取り外し治具を回転させる方 向は、スプリンクラーヘッドを立ち下がり管に螺合させる方向である。
【0016】
【実施例】 以下、図面を用いて本考案の詳細を実施例に基づいて説明する。 (実施例1) 本実施例に係るスプリンクラーヘッド1に用いる保護キャップ2は有底の筒状 であり、その内径はスプリンクラーヘッド1の胴部1aの外径とほぼ同径で、保 護キャップ2はスプリンクラーヘッド1に密に嵌合するようになっている。図1 に示すように、保護キャップには外底面の中心を通る弦上に板状の係合部4を立 設してあり、この係合部4にはスリット状の係合穴5が設けてある。また、係合 部4の両側端部には天井への埋め込み工事の際に、天井の穿孔に印を付けるため の突起6を設けている。
【0017】 そして、搬出時からこの保護キャップ2はスプリンクラーヘッド1に嵌めた状 態であり、この状態のまま、図1に示すように、水を供給する配管へ通じる立ち 下がり管3の雌ネジ部3bに、スプリンクラーヘッド1の上部に設けた雄ネジ部 1bを螺合させることにより、スプリンクラーヘッド1を立ち下がり管3に固定 する。それから、所定の位置にスプリンクラーヘッド1が通り出る孔を穿った天 井を張り、その後、スプリンクラーヘッド1から保護キャップ2を取り外す。
【0018】 このスプリンクラーヘッド1から保護キャップ2を取り外す作業に、本実施例 に係る取り外し治具7を用いる。取り外し治具7は図2に示すように、保護キャ ップ2の係合穴5の幅dよりやや小さい幅w持ち、保護キャップ2の係合部4の 下端に向かって折れ曲がる爪8を備えた係合片9を有する。係合片9はかかる構 成によって、保護キャップ2の係合穴5に差し入れることができ、爪8を保護キ ャップ2の係合部4に引っかけることにより、保護キャップ2の係合穴5に係合 することができる。そして、係合片9を長尺の柄10の先端部に設置し、柄10 の下端部にはハンドル部11を設けてある。
【0019】 この取り外し治具7を用いて、スプリンクラーヘッド1から保護キャップ2を 取り外す方法を図2に基づいて説明する。まず、天井から表出している、保護キ ャップ2の外底面に設けてある係合部4の係合穴5に、取り外し治具7の係合片 9を差し入れ、係合片9の爪8を係合部4に引っかけて、係合片9を係合穴5に 係合させる。そして、取り外し治具7のハンドル部11を保護キャップ2の軸心 を中心に回転させることによって、取り外し治具7の係合片9に係合している保 護キャップ2を回転させて、それから、取り外し治具7を下方に引き下げて保護 キャップ2を取り外す。取り外し治具7で保護キャップ2を回転させることによ って、保護キャップ2がスプリンクラーヘッド1に静摩擦力で嵌合している状態 から動摩擦力で嵌合している状態にでき、摩擦抵抗が少なくなるので、保護キャ ップ2がスプリンクラーヘッド1に固く嵌合していても、保護キャップ2をスプ リンクラーヘッド1から容易に取り外すことができる。経験則から、固くはまっ たものを取り外すにはひねりを加えて引き離せばよいことは自明である。また、 この方法では保護キャップ2を、ひねりを加えつつも真っ直ぐ下方に引下げるこ とができるので、スプリンクラーヘッド1に横方向に力が加わらず、スプリンク ラーヘッド1を取り付けている立ち下がり管が歪んだり、スプリンクラーヘッド の取り付け方向がずれるといった不都合も生じない。
【0020】 実施例1に係る保護キャップ2は、その内周面に、スプリンクラーヘッド1を 取り付ける立ち下がり管3の雌ネジ部3bのネジ溝3b’に対して逆ネジとなる ようなネジ溝2cを設けるとさらに効果的である。図3を用いてこの効果を説明 する。図3は、内周面に上述のネジ溝2cを設けた保護キャップ2と、保護キャ ップ2を嵌めて立ち下がり管3に取り付けたスプリンクラーヘッド1の一部断面 図である。スプリンクラーヘッド1には保護キャップ2に設けたネジ溝2cと係 合するようなネジ山1cを設けてある。
【0021】 かかる構成によって、保護キャップ2のネジ溝2cとスプリンクラーヘッド1 のネジ山1cを螺合させることができるので、保護キャップ2をスプリンクラー ヘッド1に、嵌合固定よりも強固に固定できる。そして、保護キャップ2をスプ リンクラーヘッド1より取り外すときは、取り外し治具7の係合片9を、保護キ ャップ2の係合穴5に係合させ、取り外し治具7のハンドル部11を保護キャッ プ2のネジ溝2cとスプリンクラーヘッド1のネジ山1cの螺合が解ける方向へ 回転させ、この螺合を解いて、保護キャップ2をスプリンクラーヘッド1から取 り外す。保護キャップ2とスプリンクラーヘッド1は螺合しているので、嵌合固 定しているものを無理に引き離すよりは、取り外し作業が非常に容易に行える。 また、保護キャップ2のネジ溝2cは、スプリンクラーヘッド1を取り付ける立 ち下がり管3の雌ネジ部3bのネジ溝3b’に対して逆ネジとなっているので、 保護キャップ2のネジ溝2cとスプリンクラーヘッド1のネジ山1cの螺合を解 く回転方向は、立ち下がり管3の雌ネジ部3bに、スプリンクラーヘッド1の雄 ネジ部1bを螺合させる回転方向と一致する。従って、取り外し治具7を用いて 保護キャップ2をスプリンクラーヘッド1との螺合が解けるように回転させても 、スプリンクラーヘッド1と立ち下がり管3の螺合が締まるだけで、その状態に 影響はなく、スプリンクラーヘッド1と立ち下がり管3との取り付け状態に支障 を生じることがない。
【0022】 本実施例では、保護キャップ2の係合部4に設けた係合穴5の形状は、横長の スリット状であるが、これは、図4(a)に示すように丸穴にしてもよい、この ときは、取り外し治具7の係合片9の形状は図に示すように棒状で先端を折り曲 げて爪8としたようなものを使用すればよい。また、図4(b)に示すように係 合部4に係合穴5を二つ設けたものでもよい、このときは、取り外し治具7の係 合片9は保護キャップ2の二つの係合穴5の間隔とほぼ同じ間隔を持った二つの 係合片がコの字型をなし、それぞれの先端に爪8を設けたものを使用すればよい 。要するに、保護キャップ2の板状の係合部4に係合穴5を設け、これに係合し て回転させることのできる係合片9を有する取り外し治具7を組み合わせること ができるなら、保護キャップ2の係合穴4の形状は問わない。
【0023】 (実施例2) 実施例2に係るスプリンクラーヘッド用の保護キャップ2は図5に示すように 有底の筒状で、外周面の母線に沿って、二筋の溝12を設けてあり、内径はスプ リンクラーヘッド1の胴部1aの外径とほぼ同径で、内周面に、スプリンクラー ヘッド1を取り付ける立ち下がり管3の雌ネジ部3bのネジ溝3b’に対して逆 ネジとなるようなネジ溝2cを設けてある。また、保護キャップ2の外底面には 天井への埋め込み工事の際に、天井の穿孔に印を付けるための突起6を設けてい る。一方、スプリンクラーヘッド1には保護キャップ2に設けたネジ溝2cと係 合するようなネジ山1cを設けてあり、また、立ち下がり管3の雌ネジ部3bに 、スプリンクラーヘッド1の上部に設けた雄ネジ部1bを回して螺合させるため に、スプリンクラーヘッド1の胴部1aの上端には、後述する取り外し治具7が 係合する鍔1dが設けてある。そして、この鍔1dと保護キャップ2の、保護キ ャップ2の軸心に垂直な平面で切った断面の外径形状はほぼ同じである。
【0024】 また、本実施例に係る取り外し治具7は図6に示すように、有底の筒状であり 内周面は、保護キャップ2の外周面に係合するような形状を有する筒部13を備 えている。そして、その深さdは、保護キャップ2の高さhとスプリンクラーヘ ッド1の鍔1dの厚さtを足したものよりもやや深くなるように設定している。 この筒部13は長尺の柄10の先端部に設置し、柄10の下端部にはハンドル部 11を設けてある。
【0025】 以上のような構成によって、スプリンクラーヘッド1、保護キャップ2、取り 外し治具7は以下のような特徴を有する。まず、スプリンクラーヘッド1を立ち 下がり管3に螺合する際に、取り外し治具7を使用できる。すなわち、保護キャ ップ2をスプリンクラーヘッド1に嵌めたまま、取り外し治具7の筒部13の内 面に係合させる、ここで、鍔1dと保護キャップ2の外径形状がほぼ同じで、筒 部13の深さdが、保護キャップ2の高さhとスプリンクラーヘッド1の鍔1d の厚さtを足したものよりもやや深くなるように設定しているので、筒部13は スプリンクラーヘッド1の鍔1dまで係合することとなる。よって、この状態の まま、スプリンクラーヘッド1の上部に設けた雄ネジ部1bの先端を、立ち下が り管3の雌ネジ部3bの開口端に当接させて、取り外し治具7のハンドル11を 回してスプリンクラーヘッド1を立ち下がり管3に螺合することができる。また 、点検、交換などでスプリンクラーヘッド1を取り外す際も、同様に取り外し治 具7を用いればよい。
【0026】 つぎに、取り外し治具7で保護キャップ2をスプリンクラーヘッド1から外す 場合は、図6に示すような板状のアダプター14を用いる。アダプター14は外 周面が、取り外し治具7の筒部13の内周面に係合できるような形状で、その厚 さsは、保護キャップ2の高さhと足すと筒部13の深さdより大きくなるよう な厚みをもったものである。つまり、アダプター14を取り外し治具7の筒部1 3に入れた状態では、筒部13の深さが、保護キャップ2の高さよりも浅い状態 となる。この状態で取り外し治具7を用いてスプリンクラーヘッド1から保護キ ャップ2を外すことができる。すなわち、保護キャップ2を嵌めたスプリンクラ ーヘッド1が立ち下がり管3に取り付き、保護キャップ2が天井から表出した状 態で、取り外し治具7の筒部13にアダプター14を入れ、この筒部13の内面 に保護キャップ2の外周面を係合させる。そして、取り外し治具7のハンドル部 11を保護キャップ2のネジ溝2cとスプリンクラーヘッド1のネジ山1cの螺 合が解ける方向へ回転させ、この螺合を解いて、保護キャップ2をスプリンクラ ーヘッド1から取り外す。この回転の方向は、筒部13の内周面に、スプリンク ラーヘッド1を取り付ける立ち下がり管3の雌ネジ部3bのネジ溝3b’に対し て逆ネジとなるようなネジ溝2cを設けてあるので、実施例1で示したごとく、 スプリンクラーヘッド1と立ち下がり管3の螺合に影響を与えない。
【0027】 つまり、上述の如く取り外し治具7は、スプリンクラーヘッド1の立ち下がり 管3への取り付け取り外しと、保護キャップ2のスプリンクラーヘッド1からの 取り外しに共用することができる。
【0028】 本実施例では、保護キャップ2の外周面の母線に沿って、二筋の溝12を設け てあるので、保護キャップ2および鍔1dの、保護キャップ2の軸心に垂直な平 面で切った断面の外径形状は図7(a)に示すようなものとなるが、これは、保 護キャップ2の外周面の母線に沿って、突起を設けて、保護キャップ2および鍔 1dの、断面の外径形状を図7(b)に示すようなものとしてもよく、保護キャ ップ2の外周面の母線に沿って、面取りをして、保護キャップ2および鍔1dの 、断面の外径形状を図7(c)に示すようなものとしてもよい。
【0029】
【考案の効果】
本考案は以上に説明した構成によって、つぎに示すような効果を持つ。 まず、作業者が一々脚立に登ぼらずにスプリンクラーヘッドの保護キャップを 取り外すことができ、しかも、スプリンクラーヘッドに固く嵌合している保護キ ャップにねじりを加えて容易に取り外すことができる。
【0030】 また、保護キャップの内周面に、スプリンクラーヘッドを取り付ける立ち下が り管のネジ溝に対して逆ネジとなるようなネジ溝を設けることによって、保護キ ャップをスプリンクラーヘッドに螺合させることができるので、嵌合固定よりも 強固に固定できる。そして、取り外し治具によって保護キャップを螺合の解ける 方向に回転させることによって、保護キャップをスプリンクラーヘッドから容易 に取り外すことができる。このとき。、保護キャップのネジ溝とスプリンクラー ヘッドを取り付ける立ち下がり管のネジ溝が互いに逆ネジとなっているので、取 り外し治具を回転させる方向は、スプリンクラーヘッドを立ち下がり管に螺合さ せる方向となり、スプリンクラーヘッドの立ち下がり管への取り付けが緩むとい った不都合は起こらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る保護キャップの使用状態を示す
分解斜視図である。
【図2】実施例1に係る保護キャップ、取り外し治具を
示す斜視図である。
【図3】スプリンクラーヘッドの取り付け状態を示す破
断図である。
【図4】実施例1の他の応用例を示す図である。
【図5】実施例2に係る保護キャップの使用状態を示す
分解斜視図である。
【図6】実施例2に係る保護キャップ、取り外し治具を
示す斜視図である。
【図7】実施例2の保護キャップの断面形状を示す図で
ある。
【図8】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スプリンクラーヘッド 1c スプリンクラーヘッドのネジ山 1d スプリンクラーヘッドの鍔 2 保護キャップ 2c 保護キャップのネジ溝 3 立ち下がり管 3b’立ち下がり管のネジ溝 4 係合部 5 係合穴 7 取り外し治具 8 爪 9 係合片 12 溝 13 筒部 14 アダプター

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒状の外底の中心を通る弦上に、
    係合穴を有する板状の係合部を立設したスプリンクラー
    ヘッド用保護キャップ。
  2. 【請求項2】 スプリンクラーヘッドを取り付ける立ち
    下がり管のネジ溝に対して逆ネジとなるようなネジ溝
    を、内周面に設けた請求項1記載のスプリンクラーヘッ
    ド用保護キャップ。
  3. 【請求項3】 上記係合部の下端に向かって折れ曲がる
    爪を備えた上記係合穴に係合する係合片を有する、請求
    項1および請求項2記載のスプリンクラーヘッド用保護
    キャップの取り外し治具
  4. 【請求項4】 有底筒状の外周面の母線に沿って、溝、
    突起もしくは面取りを少なくとも一つ以上設け、内周面
    に、スプリンクラーヘッドを取り付ける立ち下がり管の
    ネジ溝に対して逆ネジとなるようなネジ溝を設けたスプ
    リンクラーヘッド用保護キャップ。
  5. 【請求項5】 有底筒状の内周面が、上記外周面に係合
    する形状を有する筒部を備えた、請求項4記載のスプリ
    ンクラーヘッド用保護キャップの取り外し治具。
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