JP2000304023A - 取付具 - Google Patents

取付具

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JP2000304023A
JP2000304023A JP11113193A JP11319399A JP2000304023A JP 2000304023 A JP2000304023 A JP 2000304023A JP 11113193 A JP11113193 A JP 11113193A JP 11319399 A JP11319399 A JP 11319399A JP 2000304023 A JP2000304023 A JP 2000304023A
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Yuusu Kitaura KK
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YUUSU KITAURA KK
Yuusu Kitaura KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付対象物体30の裏側からの作業を必要と
することなく、簡単に取り付けでき、かつ取付具1によ
って挾持される部分の取付対象物体30の総厚が薄くて
も取り付けできる取付具1を提供する。 【解決手段】 雌ネジ部28を有するスライド部材23
を雄ネジ材挿通部25を有する支持部材22に、直線方
向に移動可能、前記直線方向に対し垂直な方向に延びる
軸回りに回転可能、かつ雌ネジ部28の軸線回りには回
転不可能に支持させる。雄ネジ材24を雄ネジ材挿通部
25に挿通するとともに雌ネジ部28に螺合し、前記直
線方向に延びた状態とする。雄ネジ材24を締め付けて
行くと、支持部材22とスライド部材23との間に取付
対象物体30が挾持され、取付対象物体30に取付具1
が取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネジの締め付けに
より取付対象物体を挾持することによって、該対象物体
に取り付けられる取付具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、第一の物体に対し第二の物体
を取り付ける最も一般的な方法として、ボルトや小ネジ
等の雄ネジ材を第一および第二の物体に挿通した上、こ
の雄ネジ材にナットを螺合して締め付けることにより、
第一の物体に対し第二の物体を取り付けるネジ締結方法
がある。
【0003】しかし、このような一般的なネジ締結方法
においては、通常、雄ネジ材またはナットのうちの一方
を締め付け方向に回転する際、他方を回り止めする必要
があり、締付作業が面倒であるという問題があった。
【0004】また、(a)前記第一および第二の物体に
対し、一方の側から雄ネジ材を挿通し、反対側からナッ
トを雄ネジ材に螺合するとともに、(b)一方の側で雄
ネジ材またはナットを締付け方向に回転する際、反対側
で前述のようにナットまたは雄ネジ材を回り止めする必
要があるので、前記第一および第二の物体に対し両側か
ら作業を行う必要があった。
【0005】このため、例えば第一の物体の裏側に手や
道具を入れ難い場合には、取付作業が困難になり、作業
能率が悪くなるとともに作業コストが非常に高くなって
いた。また、第一の物体の裏側に手や道具を入れること
が全く不可能な場合には、全く取り付けを行うことがで
きなかった。
【0006】図1は、このような従来の一般的なネジ締
結方法の欠点を解消するために特開平5−346110
号において提案された従来の取付具1を示している。こ
の取付具1は、筒状体2に抜け止め体6をピン5を介し
て回転可能に支持するとともに、筒状体2に雄ネジ材1
4を螺合してなる。そして、抜け止め体6を一点鎖線で
示されるように筒状体2の軸方向に向くように回転した
状態で、抜け止め体6が第一の物体8に設けられた取付
穴9を通過するように筒状体2を取付穴9に挿入した
後、抜け止め体6を取付穴9を戻り方向に通過不可能と
なる位置に回転し、次に、雄ネジ材14を締め付け、こ
の雄ネジ材14の頭部14aと抜け止め体6とによって
第一の物体8および第二の物体10を挟持することによ
り、第一の物体8に対し第二の物体10を取り付ける。
これにより、第一の物体8に対し、一方の側(図上、下
方側)のみからの簡単な取付作業により、第二の物体1
0を取り付けることができる(なお、11は第一の物体
8と第二の物体10との間に介在されている第三の物体
である)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の図1の取付具1においては、筒状体2が手前側(雄
ネジ材14の頭部14a側、すなわち図上、下方側)に
固定的に長く突出するため、抜け止め体6と雄ネジ材1
4の頭部14aとの間に挟まれる部分の物体8,10,
11の総厚がある程度厚くならないと、雄ネジ材14の
締め付けを行うことができないという問題があった。何
故ならば、前記総厚が薄いと、雄ネジ材14の頭部14
aと抜け止め体6とが物体8,10,11を挾持する前
に、頭部14aが筒状体2の端部に当接してしまうから
である。
【0008】また、筒状体2に抜け止め体6がピン5を
介して支持されていること、さらには筒状体2に抜け止
め体6がピン5を介して回転可能に支持されるという関
係上、抜け止め体6は平板状とする必要があることか
ら、取付強度をあまり大きくすることができないという
問題があった。
【0009】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたもので、本発明の1つの目的は、極めて簡単に
取り付けを行うことができる取付具を提供することにあ
る。
【0010】本発明の他の目的は、取付対象物体の裏側
からの作業を必要とすることなく、取り付けを行うこと
ができる取り付け具を提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、取付具によって挾持
される部分の取付対象物体の総厚が薄くても、取り付け
を行うことができる取付具を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、取付強度を大きくす
ることができる取付具を提供することにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明による
取付具は、雄ネジ材挿通部を設けられた支持部材と、雌
ネジ部を設けられており、前記支持部材に、該支持部材
に対し直線方向に移動可能、前記直線方向に対し実質的
に垂直な方向に延びる軸回りに回転可能、かつ前記雌ネ
ジ部の軸線回りには実質的に回転不可能に支持されたス
ライド部材と、前記支持部材の前記雄ネジ材挿通部に挿
通されるとともに、前記直線方向に延びる状態で前記ス
ライド部材の前記雌ネジ部に螺合される雄ネジ材とを有
してなり、前記雄ネジ材が前記支持部材の前記雄ネジ材
挿通部を前記スライド部材側に通り抜けてしまうことは
できないようになっているものである。
【0015】この請求項1の取付具においては、雄ネジ
材を、支持部材の雄ネジ材挿通部に挿通するとともに雌
ネジ部に螺合した状態で支持部材に対し回転すると、ス
ライド部材が雄ネジ材に対し雄ネジ材の軸線方向に相対
移動する。したがって、支持部材とスライド部材との間
に取付対象物体を位置させ、雄ネジ材を締め付けて行く
と、支持部材とスライド部材との対向部間の距離が小さ
くなり、支持部材とスライド部材との間に取付対象物体
が挾持され、前記取付対象物体に取付具が取り付けられ
た状態になる。
【0016】前記取付対象物体に他の取付対象物体を取
り付けるには、例えば、雄ネジ材と支持部材との間に
「他の取付対象物体」が挾持されるようにしたり、支持
部材とスライド部材との間に前記取付対象物体および
「他の取付対象物体」が一緒に挾持されるようにした
り、支持部材に対し「他の取付対象物体」が雄ネジ材の
締め付けによる挾持以外の方法により取り付けられるよ
うにする等の処置を施せばよい。
【0017】なお、スライド部材は支持部材に対し雌ネ
ジ部の軸線回りには回転不可能とされているので、前記
雄ネジ材の締め付けの際、取付対象物の裏側からスライ
ド部材を回り止めする必要はない。
【0018】また、支持部材とスライド部材との間に取
付対象物体を位置させる作業は、例えば、横方向から支
持部材とスライド部材との間に取付対象物体を挿入した
り、取付対象物に設けられた取付穴を通過可能となる位
置にスライド部材を回転した状態で、スライド部材を取
付穴を通過させた後、支持部材を揺らしたり、或いは、
支持部材の雄ネジ材挿通部から棒状のものを挿入してそ
の棒状のものでスライド部材を押したりする等により、
スライド部材を取付穴を通過不可能となる位置に回転す
る等によって、取付対象物の裏側からの作業を必要とす
ることなく行うことができる。
【0019】したがって、この取付具によれば、極めて
簡単に取り付けを行うことができるとともに、取付対象
物体の裏側からの作業を必要とすることなく取り付けを
行うことができる。
【0020】また、支持部材に対しスライド部材が直線
方向に移動可能であり、支持部材とスライド部材との対
向部間の距離が小さくなることによって、支持部材とス
ライド部材との間に取付対象物体が挾持されるので、取
付具によって挾持される部分の取付対象物体の総厚が薄
くても、取り付けを行うことができる。
【0021】請求項8の本発明による取付具は、雄ネジ
材挿通部を設けられた支持部材と、前記支持部材の前記
雄ネジ材挿通部に挿通された雄ネジ材と、前記雄ネジ材
に該雄ネジ材の軸線回りには回転不可能に取り付けられ
るとともに前記支持部材に、該支持部材に対し前記雄ネ
ジ材の軸線方向に移動可能かつ前記雄ネジ材の軸線回り
には実質的に回転不可能に支持されたスライド部材と、
前記雄ネジ材に、前記支持部材に関して前記スライド部
材と反対側において螺合されたナットとを有してなるも
のである。
【0022】この請求項8の取付具においては、支持部
材とスライド部材との間に取付対象物体を位置させ、ナ
ットを締め付けて行くと、ナットが雄ネジ材に対しスラ
イド部材側に移動して行くので、ナットとスライド部材
との間の距離が小さくなり、ナットとスライド部材との
間に支持部材および取付対象物体が挾持され、取付対象
物体に取付具が強固に取り付けられた状態になる。
【0023】この場合も、前記取付対象物体に他の取付
対象物体を取り付けるには、例えば、予めナットと支持
部材との間に「他の取付対象物体」を介装しておいた
上、前述のようにしてナットを締め付け、ナットと支持
部材との間に「他の取付対象物体」が挾持されるように
したり、支持部材とスライド部材との間に前記取付対象
物体および「他の取付対象物体」が一緒に挾持されるよ
うにしたり、支持部材に対し「他の取付対象物体」が雄
ネジ材の締め付けによる挾持以外の方法により取り付け
られるようにする等の処置を施せばよい。
【0024】また、スライド部材ひいては雄ネジ材は、
支持部材に対し雄ネジ材の軸線回りには回転不可能とさ
れているので、前記ナットの締め付けの際、特に雄ネジ
材を回り止めする必要はない。
【0025】また、支持部材とスライド部材との間に取
付対象物体を位置させる作業は、例えば、横方向から支
持部材とスライド部材との間に取付対象物体を挿入する
等により、取付対象物の裏側からの作業を必要とするこ
となく行うことができる。また、スライド部材を雄ネジ
材に対し該雄ネジ材の軸線方向に対し実質的に垂直な方
向に延びる回転軸回りに回転可能とすれば、取付対象物
に設けられた取付穴を通過可能となる位置にスライド部
材を回転した状態で、スライド部材を取付穴を通過させ
た後、支持部材を揺らしたりする等により、スライド部
材を取付穴を通過不可能となる位置に回転することによ
っても、取付対象物の裏側からの作業を必要とすること
なく行うことができる。
【0026】このように、請求項8の取付具も、極めて
簡単に取り付けを行うことができるとともに、取付対象
物体の裏側からの作業を必要としない。
【0027】また、支持部材に対しスライド部材が雄ネ
ジ材の軸線方向に移動可能であり、ナットとスライド部
材との間の距離、ひいては支持部材とスライド部材との
対向部間の距離が小さくなることによって、支持部材と
スライド部材との間に取付対象物体が挾持されるので、
取付具によって挾持される部分の取付対象物体の総厚が
薄くても、取り付けを行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。
【0029】
【実施例】図2〜11は、本発明による取付具21の第
一実施例を示している(ただし、図3および4において
は、後述する雄ネジ材24を取り外して示している)。
この取付具21は、支持部材22と、スライド部材23
と、雄ネジ材24とからなっている。前記支持部材22
は、鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板等の金属板をプレ
ス加工してなり、基部22aと、1対のガイド部22b
と、1対の折り曲げ部と22cを一体的に有している。
前記基部22aは平らで矩形状をなしており、その中心
部に円形状の穴からなる雄ネジ材挿通部25を設けられ
ている。前記1対のガイド部22bはそれぞれ細長い矩
形状をなしており、基部22aの相対向する2辺の中央
部から直角方向に折り曲げられて、互いに平行方向に延
びている。これらのガイド部22bには、それぞれ長穴
からなる軸部嵌合部26が設けられており、これらの軸
部嵌合部26は互いに平行方向に延びている。前記1対
の折り曲げ部22cは、基部22aの、ガイド部22b
が設けられていない相対向する2辺から直角方向に折り
曲げられている。
【0030】前記スライド部材23は、やはり鋼板、ス
テンレス鋼板、アルミ板等の金属板をプレス加工してな
り、基本的には横断面コの字状をなしている。このスラ
イド部材23の「コの字」の縦辺に対応する面の中央部
には、バーリング加工により穴フランジ27(図3およ
び4参照)が形成されており、この穴フランジ27の内
周面には雌ネジ部28が形成されている。前記スライド
部材23の「コの字」の上下の横辺に対応する面の大略
中央部には、それぞれ絞りバーリング加工により両外側
に突出するように短い円筒状の軸部29が突設されてい
る。図3および4によく示されるように、前記1対の軸
部29は、それぞれ支持部材22の軸部嵌合部26に緩
く嵌合されており、これによりスライド部材23は、支
持部材22に対し矢印Aのように直線方向(すなわち、
軸部嵌合部26の延びる方向)に移動可能、矢印Bのよ
うに前記直線方向に対し垂直な方向に延びる軸回り(す
なわち、軸部29回り)に回転可能、かつ雌ネジ部28
の軸線回りには実質的に回転不可能に支持されている
(本実施例では、軸部29が軸部嵌合部26に緩く嵌合
されているので、厳密に言うと、スライド部材23は極
僅かには雌ネジ部28の軸線回りに回転できるが、実質
的には回転不可能である)。
【0031】前記雄ネジ材24は通常のボルトからな
り、周面に雄ネジを設けられた軸部24aと、この軸部
24aの一端部に設けられた頭部24bとを有してな
る。前記軸部24aは雄ネジ材挿通部25に挿通可能な
径を有している一方、前記頭部24bは雄ネジ材挿通部
25を通過不可能な大きさを有しており、これにより雄
ネジ材24は雄ネジ材挿通部25をスライド部材23側
に通り抜けてしまうことはできないようになっている。
【0032】次に、この取付具21の作動および使用方
法を図5〜10を用いて説明する。図5〜7は、取付対
象物体30が大略横断面C字状の形鋼である場合の取付
例を示している。この場合、図5に示されるように、雄
ネジ材24を、予め雄ネジ材挿通部25に挿通するとと
もに雌ネジ部28に螺合した状態としておく。これによ
り、雄ネジ材24は前記直線方向(すなわち、軸部嵌合
部26の延びる方向)に延びた状態となる。次に、横方
向(紙面と垂直な方向)からスライド部材23を取付対
象物体30内に挿入するか、または図7のようにスライ
ド部材23を取付対象物体30の長さ方向に向けた状態
で、横断面の開口部30aからスライド部材23を取付
対象物体30内に挿入した後、スライド部材23を一点
鎖線の位置(この位置が図5の位置である)となるよう
に支持部材22とともに雄ネジ材24の軸線回りに90
度回転し、形鋼の横断面の開口部30a付近がスライド
部材23と支持部材22との間に位置するようにする。
【0033】次に、支持部材22に対し雄ネジ材24を
締付方向に回転すると、スライド部材23が雄ネジ材2
4に対し該雄ネジ材24の頭部24b側に移動して行く
ので、頭部24bとスライド部材23との間の距離、ひ
いては支持部材22とスライド部材23との相対向する
部分間の距離が小さくなり、図6のように支持部材22
とスライド部材23との間に取付対象物体30が挾持さ
れ、取付対象物体30に取付具21が強固に取り付けら
れた状態になる。なお、この取付状態において、支持部
材22の折り曲げ部22cは取付対象物体30の側面に
対向した状態となる。
【0034】取付対象物体30に他の取付対象物体31
を取り付けるには、例えば、図8のように、予め雄ネジ
材24の頭部24bと支持部材22との間に取付対象物
体31を介装しておいた上、前述のようにして雄ネジ材
24を締め付け、雄ネジ材24の頭部24bと支持部材
22との間に取付対象物体31が挾持されるようにした
り、支持部材22とスライド部材23との間に取付対象
物体30および31が一緒に挾持されるようにしたり、
支持部材22に対し取付対象物体31が雄ネジ材24の
締め付けによる挾持以外の方法により取り付けられるよ
うにする等の処置を施せばよい。
【0035】なお、スライド部材23は支持部材22に
対し雌ネジ部28の軸線回りには回転不可能とされてい
るので、前記雄ネジ材24の締め付けの際、特にスライ
ド部材23を回り止めする必要はない。
【0036】また、前述の説明では、雄ネジ材24を雌
ネジ部28に螺合してからスライド部材23を取付対象
物体30内に挿入しているが、スライド部材23を取付
対象物体30内に挿入してから雄ネジ材24を雌ネジ部
28に螺合してもよい。
【0037】また、本実施例では、雄ネジ材24が通常
のボルトにより構成されているが、雄ネジ材挿通部25
がスライド部材23側に通り抜けてしまうことができな
いように構成されていさえすれば、雄ネジ材24は通常
のボルトと同様の形状をしていなくてもよい。
【0038】図9〜11は、前記第一実施例の取付具2
1の他の使用方法を示しており、取付対象物体32は板
状をなしていて、取付穴33を設けられている。この場
合、最初は雄ネジ材24を外しておき、まず図9の実線
位置で示されるように、スライド部材23を取付穴33
を通過可能となる位置に回転した状態で、スライド部材
23を図上下方から上方へ取付穴33を通過させた後、
支持部材22を揺らしたり、或いは、雄ネジ材挿通部2
5から支持部材22の内部に棒状のものを挿通し、その
棒状のものでスライド部材23を押したりする等によ
り、図9の一点鎖線位置で示されるようにスライド部材
23を取付穴33を戻り方向に通過不可能となる位置に
回転する。しかる後に、図10のように支持部材22を
下方に引っ張れば、スライド部材23が取付対象物体3
2の裏面に当接し、確実に雌ネジ部28を雄ネジ材挿通
部25と同軸な状態とすることができる。この状態から
雄ネジ材24を雄ネジ材挿通部25に挿通するとともに
雌ネジ部28に螺合した後、雄ネジ材24を締め付けれ
ば、前記取付例の場合と同様にして、図11のように支
持部材22とスライド部材23との間に取付対象物体3
2が挾持され、取付対象物体32に取付具21が強固に
取り付けられた状態になる。
【0039】以上の取付例から明かなように、この取付
具21によれば、極めて簡単に取り付けを行うことがで
きるとともに、取付対象物体30,32の裏側からの作
業を必要とすることなく取り付けを行うことができる。
【0040】また、支持部材22に対しスライド部材2
3が直線方向に移動可能であり、支持部材22とスライ
ド部材23との対向部間の距離が小さくなることによっ
て支持部材22とスライド部材23との間に取付対象物
体30が挾持されるので、取付具21によって挾持され
る部分の取付対象物体30,32の総厚が薄くても、取
り付けを行うことができる。
【0041】また、支持部材22とスライド部材23と
の結合にピンを用いる必要がないとともに、スライド部
材23は平板状とする必要がないので、取付強度を大き
くすることができる。
【0042】また、仮に支持部材22とスライド部材2
3との結合にピンを用いるとすると、雄ネジ材24とピ
ンとが干渉する虞があるが、本実施例のように軸部29
をスライド部材23から突出させ、この軸部29を支持
部材22の軸部嵌合部26に嵌合すれば、雄ネジ材24
は軸部29間を通過できるので、そのような不都合を生
じることがない。
【0043】また、本実施例では、バーリング加工、特
に絞りバーリング加工により軸部29を形成しているの
で、軸部29の強度、ひいては取付強度を一層高くする
ことができるとともに、コストを低減できる。
【0044】図12〜21は、本発明による取付具21
の第二実施例を示している(ただし、図13〜15にお
いては、雄ネジ材24を取り外して示している)。取付
具21は、支持部材22、スライド部材23および雄ネ
ジ材24の他にさらに補助部材34を有してなる。前記
支持部材22は、鋼板、ステンレス鋼板、アルミ板等の
金属板をプレス加工してなり、基部22aと、1対のガ
イド部22bとを一体的に有している。前記基部22a
は平らで矩形状をなしており、その中心部に円形状の穴
からなる雄ネジ材挿通部25を設けられている。前記1
対のガイド部22bはそれぞれ細長い矩形状をなしてお
り、基部22aの相対向する2辺から直角方向に折り曲
げられて、互いに平行方向に延びている。これらのガイ
ド部22bには、それぞれ長穴からなる軸部嵌合部26
が設けられており、これらの軸部嵌合部26は互いに平
行方向に延びている。
【0045】前記スライド部材23は、前記図2〜11
の第一実施例とスライド部材23と全く同一のものであ
る。図14および15によく示されるように、前記1対
の軸部29は、前記第一実施例の場合と全く同様にし
て、それぞれ支持部材22の軸部嵌合部26に緩く嵌合
されており、これによりスライド部材23は、支持部材
22に対し直線方向(すなわち、軸部嵌合部26の延び
る方向)に移動可能、前記直線方向に対し垂直な方向に
延びる軸回り(すなわち、軸部29回り)に回転可能、
かつ雌ネジ部28の軸線回りには実質的に回転不可能に
支持されている。
【0046】前記補助部材34は、鋼板、ステンレス鋼
板、アルミ板等の金属板をプレス加工してなり、基部3
4aと、2対の折り曲げ部34b,34cとを一体的に
有している。前記基部34aは全体に大略矩形状をなし
ており、その中央部に、支持部材22の基部の板厚とほ
ぼ同じ深さの矩形状の凹部34dを設けられている。こ
の凹部34dの中心部には円形状の穴からなる雄ネジ材
挿通部35が設けられている。また、前記基部34aに
は、雄ネジ材挿通部35を間に挟むようにして、それぞ
れ支持部材22のガイド部22bの横断面よりやや大き
い矩形の穴からなる1対の支持部材挿通部36が設けら
れている。前記折り曲げ部34bは基部34aの相対向
する2辺から直角方向に折り曲げられており、前記折り
曲げ部34cは基部34aの残る2辺から直角方向に折
り曲げられている。前記支持部材挿通部36にはガイド
部22bが挿通されており、これにより補助部材34
は、支持部材22の基部22aとスライド部材23との
間において、支持部材22に対し軸部嵌合部26と同方
向(図14および15における上下方向)に移動可能と
されている。そして、図15および16等に示されるよ
うに、補助部材34に対し支持部材22のガイド部22
bが最も深く挿通された状態では、支持部材22の基部
22aが補助部材34の凹部34dの底部に当接される
ようになっている。
【0047】前記雄ネジ材24は、前記第一実施例の雄
ネジ材24と全く同じ、通常のボルトからなるものであ
る。
【0048】次に、この取付具21の作動および使用方
法を図16〜21を用いて説明する。図16および17
は、取付対象物体30が大略横断面C字状の形鋼である
場合の取付例を示している。この場合、図16に示され
るように、予め雄ネジ材24を、支持部材22の雄ネジ
材挿通部25および補助部材34の雄ネジ材挿通部35
に挿通するとともに雌ネジ部28に螺合した状態として
おく。これにより、雄ネジ材24は前記直線方向(すな
わち、軸部嵌合部26の延びる方向)に延びた状態とな
る。次に、横方向(紙面と垂直な方向)からスライド部
材23を取付対象物体30内に挿入するか、または図7
の場合と同様にしてスライド部材23を取付対象物体3
0の長さ方向に向けて開口部30aからスライド部材2
3を取付対象物体30内に挿入した後、図16の位置関
係となるように支持部材22および補助部材34ととも
にスライド部材23を雄ネジ材24の軸線回りに90度
回転し、取付対象物体30の横断面の開口部30a付近
がスライド部材23と補助部材34との間に位置するよ
うにする。
【0049】次に、支持部材22に対し雄ネジ材24を
締付方向に回転すると、スライド部材23が雄ネジ材2
4に対し該雄ネジ材24の頭部24b側に移動して行く
ので、頭部24bとスライド部材23との間の距離、ひ
いては支持部材22とスライド部材23との相対向する
部分間の距離、ひいては補助部材34とスライド部材2
3との相対向する部分間の距離が小さくなり、図17の
ように補助部材34とスライド部材23との間に取付対
象物体30が挾持され、取付対象物体30に取付具21
が強固に取り付けられた状態になる。なお、この取付状
態においては、支持部材22の基部22aが補助部材3
4の凹部34dの底部に当接されるとともに、補助部材
34の折り曲げ部34cが取付対象物体30の側面に対
向した状態となる。
【0050】取付対象物体30に他の取付対象物体31
を取り付けるには、例えば、図18のように、予め雄ネ
ジ材24の頭部24bと補助部材34との間に取付対象
物体31を介装しておいた上、前述のようにして雄ネジ
材24を締め付け、雄ネジ材24の頭部24bと支持部
材22および補助部材34との間に取付対象物体31が
挾持されるようにしたり、補助部材34とスライド部材
23との間に取付対象物体30および31が一緒に挾持
されるようにしたり、補助部材34に対し取付対象物体
31が雄ネジ材24の締め付けによる挾持以外の方法に
より取り付けられるようにする等の処置を施せばよい。
【0051】なお、前述の説明では、雄ネジ材24を雌
ネジ部28に螺合してからスライド部材23を取付対象
物体30内に挿入しているが、スライド部材23を取付
対象物体30内に挿入してから雄ネジ材24を雌ネジ部
28に螺合してもよい。
【0052】図19〜21は、前記第二実施例の取付具
21の他の使用方法を示しており、取付対象物体32は
板状をなしていて、取付穴33を設けられている。この
場合、最初は雄ネジ材24を外しておき、まず図19の
実線位置で示されるように、スライド部材23を取付穴
33を通過可能となる位置に回転した状態で、スライド
部材23を、図上、下方から上方へ取付穴33を通過さ
せた後、支持部材22を揺らしたり、或いは、雄ネジ材
挿通部25および35から支持部材22の内部に棒状の
ものを挿通し、その棒状のものでスライド部材23を押
したりする等により、図19の一点鎖線位置で示される
ように、スライド部材23を取付穴33を戻り方向に通
過不可能となる位置に回転する。しかる後に、図20の
ように支持部材22を下方に引っ張れば、スライド部材
23が取付対象物体32の裏面に当接し、確実に雌ネジ
部28を雄ネジ材挿通部25,35と同軸な状態とする
ことができる。この状態から雄ネジ材24を雄ネジ材挿
通部25および35に挿通するとともに雌ネジ部28に
螺合した後、雄ネジ材24を締め付ければ、前記取付例
の場合と同様にして、図21のように補助部材34とス
ライド部材23との間に取付対象物体32が挾持され、
取付対象物体32に取付具21が強固に取り付けられた
状態になる。
【0053】以上のように、この図12〜21に示され
る第二実施例の取付具21においても、前記第一実施例
と同様の作用効果を得ることができる。また、この第二
実施例の取付具21は、直接支持部材22で取付対象物
体30を挾持せず、補助部材34を介して取付対象物体
30を挾持できることから、さらに次のような効果も得
ることができる。すなわち、支持部材22はガイド部2
2bを設ける必要があるという点から形状に制約を受け
るが、補助部材34にはそのような制約が生じないの
で、形状の自由度が高い。したがって、補助部材34
を、取付具21を取付対象物体30により確実に取り付
けることができるような形状としたり、取付強度がより
大きくなる形状としたり、より広範囲の物体を取付対象
とする形状とすることが可能になる。また、支持部材2
2に対する補助部材34の移動可能な方向および範囲は
本実施例のようなものに限られず、それらを必要に応じ
て適宜設定することによっても、取付具21を取付対象
物体30により確実に取り付けることを可能にしたり、
より広範囲の物体を取付対象とすることが可能になる。
【0054】なお、前記各実施例では、支持部材22の
軸部嵌合部26が長穴とされているが、本発明において
は軸部嵌合部26を溝状としてもよい。
【0055】また、前記各実施例では、支持部材22の
雄ネジ材挿通部25および補助部材34の雄ネジ材挿通
部35が穴状とされているが、本発明においては支持部
材22の雄ネジ材挿通部25および補助部材34の雄ネ
ジ材挿通部35をその周囲の一部が開放されている湾状
ないしは凹部状とすることもできる。
【0056】図22〜24は、本発明による取付具21
の第三実施例を示している。本実施例において、取付具
21は、支持部材22と、雄ネジ材24と、スライド部
材23と、ナット37とからなっている。前記支持部材
22は前記図2〜11の第一実施例における支持部材2
2と全く同じものである。前記支持部材22の雄ネジ材
挿通部25には雄ネジ材24が挿通されている。この雄
ネジ材24は前記各実施例の場合とは異なり、頭部24
bを有しておらず、軸部24aの先端部にスライド部材
23をかしめにより固定されている。前記スライド部材
23は、雌ネジ部28を備えていないという点を除く
と、前記各実施例におけるスライド部材23と同様のも
のであり、このスライド部材23の軸部29は支持部材
22の軸部嵌合部26に緩く嵌合されており、これによ
りスライド部材23は、支持部材22に対し雄ネジ材2
4の軸線方向に移動可能に支持されている(本実施例で
は、軸部29が軸部嵌合部26に緩く嵌合されているの
で、厳密に言うと、極僅かには雄ネジ材24の軸線回り
に回転できるが、実質的には回転不可能である)。前記
雄ネジ材24には、支持部材22に関してスライド部材
23と反対側においてナット37が螺合されている。
【0057】次に、この取付具21の作動および使用方
法を、取付対象物体30が大略横断面C字状の形鋼であ
る場合の取付例を示す図23および24を用いて説明す
る。この場合、図23に示されるように、予めナット3
7を雄ネジ材24に螺合した状態としておき、横方向
(紙面と垂直な方向)からスライド部材23を取付対象
物体30内に挿入するか、または図7の場合と同様にし
てスライド部材23を取付対象物体30の長さ方向に向
けて開口部30aからスライド部材23を取付対象物体
30内に挿入した後、図23の位置関係となるように支
持部材22および雄ネジ材24とともにスライド部材2
3を雄ネジ材24の軸線回りに90度回転し、取付対象
物体30の横断面の開口部30a付近がスライド部材2
3と支持部材22との間に位置するようにする。
【0058】次に、雄ネジ材24に対しナット37を締
付方向に回転して行くと、ナット37が雄ネジ材24に
対しスライド部材23側に移動して行くので、ナット3
7とスライド部材23との間の距離が小さくなり、図2
4のようにナット37とスライド部材23との間に支持
部材22および取付対象物体30が挾持され、取付対象
物体30に取付具21が強固に取り付けられた状態にな
る。なお、この取付状態において、支持部材22の折り
曲げ部22cは取付対象物体30の側面に対向した状態
となる。
【0059】取付対象物体30に他の取付対象物体(図
示せず)を取り付けるには、例えば、予めナット37と
支持部材22との間に「他の取付対象物体」を介装して
おいた上、前述のようにしてナット37を締め付け、ナ
ット37と支持部材22との間に「他の取付対象物体」
が挾持されるようにしたり、支持部材22とスライド部
材23との間に取付対象物体30および「他の取付対象
物体」が一緒に挾持されるようにしたり、支持部材22
に対し「他の取付対象物体」が雄ネジ材24の締め付け
による挾持以外の方法により取り付けられるようにする
等の処置を施せばよい。
【0060】なお、スライド部材23ひいては雄ネジ材
24は、支持部材22に対し雄ネジ材24の軸線回りに
は回転不可能とされているので、前記ナット37の締め
付けの際、特に雄ネジ材24を回り止めする必要はな
い。
【0061】また、前述の説明では、ナット37を雄ネ
ジ材24に螺合してからスライド部材23を取付対象物
体30内に挿入しているが、スライド部材23を取付対
象物体30内に挿入してからナット37を雄ネジ材24
に螺合してもよい。
【0062】このように、本実施例においても、極めて
簡単に取り付けを行うことができるとともに、取付対象
物体30の裏側からの作業を必要としない。
【0063】また、支持部材22に対しスライド部材2
3が雄ネジ材24の軸線方向に移動可能であり、ナット
37とスライド部材23との間の距離、ひいては支持部
材22とスライド部材23との対向部間の距離が小さく
なることによって、支持部材22とスライド部材23と
の間に取付対象物体30が挾持されるので、取付具21
によって挾持される部分の取付対象物体30の総厚が薄
くても、取り付けを行うことができる。
【0064】また、本実施例では、雄ネジ材24に対し
スライド部材23が固定されているので、前記第一実施
例における図9〜11で示されるような取付方法は採用
できない。しかし、例えば、軸部29と同軸となるよう
にピンを雄ネジ材24に挿通する等により、スライド部
材23を軸部29回りに回転可能(言い換えれば、雄ネ
ジ材24に対し、該雄ネジ材24の軸線に対し実質的に
垂直方向に延びる軸回りに回転可能)とすれば、前記第
一実施例における図9〜11のような取付方法を採用す
ることも可能になる。ただし、ピンを介して雄ネジ材2
4とスライド部材23とを結合する場合には、取付強度
は低下する虞がある。
【0065】図25および26は、本発明による取付具
21の第四実施例を示している。本実施例の取付具21
は、基本的には前記図22〜24の第三実施例と同じ原
理により取付対象物体30に取り付けられるものである
が、支持部材22、スライド部材23、雄ネジ材24お
よびナット37の他に、さらに補助部材34を有してな
る。前記支持部材22は、前記図12〜21の第二実施
例における支持部材22と全く同じものであり、前記ス
ライド部材23、雄ネジ材24およびナット37は前記
図22〜24の第三実施例におけるそれらと全く同一の
ものである。そして、支持部材22、スライド部材2
3、雄ネジ材24およびナット37の相互の関係は前記
第三実施例の場合と同様である。
【0066】前記補助部材34は、前記図12〜21の
第二実施例における補助部材34と全く同じものであ
り、この補助部材34と支持部材22および雄ネジ材2
4との関係も前記第二実施例の場合と同様である。
【0067】次に、この取付具21の作動および使用方
法を、取付対象物体30が大略横断面C字状の形鋼であ
る場合の取付例について説明する。この場合、図25に
示されるように、予めナット37を雄ネジ材24に螺合
した状態としておき、横方向(紙面と垂直な方向)から
スライド部材23を取付対象物体30内に挿入するか、
または図7の場合と同様にしてスライド部材23を取付
対象物体30の長さ方向に向けて開口部30aからスラ
イド部材23を取付対象物体30内に挿入した後、図2
5の位置関係となるように支持部材22、補助部材34
および雄ネジ材24とともにスライド部材23を雄ネジ
材24の軸線回りに90度回転し、取付対象物体30の
横断面の開口部30a付近がスライド部材23と支持部
材22との間に位置するようにする。
【0068】次に、雄ネジ材24に対しナット37を締
付方向に回転すると、ナット37が雄ネジ材24に対し
スライド部材23側に移動して行くので、ナット37と
スライド部材23との間の距離が小さくなり、図26の
ようにナット37とスライド部材23との間に支持部材
22、補助部材34および取付対象物体30が挾持さ
れ、ひいてはスライド部材23と補助部材34との間に
取付対象物体30が挾持され、取付対象物体30に取付
具21が強固に取り付けられた状態になる。なお、この
取付状態において、支持部材22の折り曲げ部34cは
取付対象物体30の側面に対向した状態となる。
【0069】本実施例においては、補助部材34が設け
られていることにより、前記図12〜21の第二実施例
の場合と同様の効果を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明は、(イ)極めて簡
単に取り付けを行うことができる、(ロ)取付対象物体
の裏側からの作業を必要とすることなく、取り付けを行
うことができる、(ハ)取付具によって挾持される部分
の取付対象物体の総厚が薄くても、取り付けを行うこと
ができる、(ニ)スライド部材を平板状とする必要がな
いとともに、ピンを用いないようにすることができるの
で、取付強度を大きくすることができる、等の優れた効
果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の取付具を示す断面図である。
【図2】本発明による取付具の第一実施例を示す分解斜
視図である。
【図3】前記第一実施例の取付具を示す正面図である
(ただし、雄ネジ材を取り外して示している)。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】前記第一実施例の取付具による第一の取付例に
おける雄ネジ材締め付け前の状態を示す断面図である。
【図6】前記第一実施例の第一の取付例における取付完
了状態を示す断面図である。
【図7】前記第一実施例の第一の取付例においてスライ
ド部材を取付対象物の内部に挿入する方法の一例を示す
断面図である。
【図8】前記第一実施例の取付具による第二の取付例を
示す断面図である。
【図9】前記第一実施例の取付具による第三の取付例に
おいてスライド部材を取付対象物体の取付穴に挿通する
様子を示す断面図である。
【図10】前記第三の取付例においてスライド部材を雄
ネジ材が螺合可能となる方向に向ける作業を示す断面図
である。
【図11】前記第三の取付例における取付完了状態を示
す断面図である。
【図12】本発明による取付具の第二実施例を示す分解
斜視図である。
【図13】前記第二実施例の取付具を示す平面図である
(ただし、雄ネジ材を取り外して示している)。
【図14】前記第二実施例の取付具を示す正面図である
(ただし、雄ネジ材を取り外して示している)。
【図15】図13のXV−XV線における断面図であ
る。
【図16】前記第二実施例の取付具による第一の取付例
における雄ネジ材締め付け前の状態を示す断面図であ
る。
【図17】前記第二実施例の第一の取付例における取付
完了状態を示す断面図である。
【図18】前記第二実施例の取付具による第二の取付例
を示す断面図である。
【図19】前記第二実施例の取付具による第三の取付例
においてスライド部材を取付対象物体の取付穴に挿通す
る様子を示す断面図である。
【図20】前記第二実施例の取付具による第三の取付例
においてスライド部材を雄ネジ材が螺合可能となる方向
に向ける作業を示す断面図である。
【図21】前記第二実施例の取付具による第三の取付例
における取り付け完了状態を示す断面図である。
【図22】本発明による取付具の第三実施例を示す断面
図である。
【図23】前記第三実施例の取付具による取り付けの一
例における雄ネジ材締め付け前の状態を示す断面図であ
る。
【図24】前記第三実施例の取付例における取付完了状
態を示す断面図である。
【図25】本発明による取付具の第四実施例による取り
付けの一例における雄ネジ材締め付け前の状態を示す断
面図である。
【図26】前記第四実施例の取付例における取付完了状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
21 取付具 22 支持部材 22b ガイド部 23 スライド部材 24 雄ネジ材 25 雄ネジ材挿通部 26 軸部嵌合部 28 雌ネジ部 29 軸部 30,32 取付対象物体 34 補助部材 35 雄ネジ材挿通部 37 ナット

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雄ネジ材挿通部を設けられた支持部材
    と、雌ネジ部を設けられており、前記支持部材に、該支
    持部材に対し直線方向に移動可能、前記直線方向に対し
    実質的に垂直な方向に延びる軸回りに回転可能、かつ前
    記雌ネジ部の軸線回りには実質的に回転不可能に支持さ
    れたスライド部材と、前記支持部材の前記雄ネジ材挿通
    部に挿通されるとともに、前記直線方向に延びる状態で
    前記スライド部材の前記雌ネジ部に螺合される雄ネジ材
    とを有してなり、前記雄ネジ材が前記支持部材の前記雄
    ネジ材挿通部を前記スライド部材側に通り抜けてしまう
    ことはできないようになっていることを特徴とする取付
    具。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は1対のガイド部と、これ
    らのガイド部にそれぞれ設けられた互いに平行方向に延
    びる軸部嵌合部とを有する一方、前記スライド部材は1
    対の軸部を突設されており、これらの軸部をそれぞれ前
    記軸部嵌合部に嵌合されることにより、前記支持部材に
    対し直線方向に移動可能、前記直線方向に対し実質的に
    垂直な方向に延びる軸回りに回転可能、かつ前記雌ネジ
    部の軸線回りには実質的に回転不可能に支持されている
    請求項1記載の取付具。
  3. 【請求項3】 前記軸部嵌合部は長穴である請求項2記
    載の取付具。
  4. 【請求項4】 前記軸部はバーリング加工により円筒状
    に形成されている請求項2または3記載の取付具。
  5. 【請求項5】 前記軸部は絞りバーリング加工により形
    成されている請求項4記載の取付具。
  6. 【請求項6】 前記支持部材に対し一定範囲内において
    相対移動可能な補助部材をさらに有する請求項1,2,
    3,4または5記載の取付具。
  7. 【請求項7】 前記補助部材は、前記雄ネジ材を挿通さ
    れる雄ネジ材挿通部と、支持部材挿通部とを有し、前記
    支持部材挿通部に前記支持部材を挿通された状態で前記
    支持部材と前記スライド部材との間に位置されている請
    求項6記載の取付具。
  8. 【請求項8】 雄ネジ材挿通部を設けられた支持部材
    と、前記支持部材の前記雄ネジ材挿通部に挿通された雄
    ネジ材と、前記雄ネジ材に該雄ネジ材の軸線回りには回
    転不可能に取り付けられるとともに前記支持部材に、該
    支持部材に対し前記雄ネジ材の軸線方向に移動可能かつ
    前記雄ネジ材の軸線回りには実質的に回転不可能に支持
    されたスライド部材と、前記雄ネジ材に、前記支持部材
    に関して前記スライド部材と反対側において螺合された
    ナットとを有してなる取付具。
  9. 【請求項9】 前記支持部材は1対のガイド部と、これ
    らのガイド部にそれぞれ設けられた互いに平行方向に延
    びる軸部嵌合部を有する一方、前記スライド部材は1対
    の軸部を突設されており、これらの軸部をそれぞれ前記
    軸部嵌合部に嵌合されることにより、前記支持部材に対
    し前記雄ネジ材の軸線方向に移動可能かつ前記雄ネジ材
    の軸線回りには回転不可能に支持されている請求項1記
    載の取付具。
  10. 【請求項10】 前記軸部嵌合部は長穴である請求項9
    記載の取付具。
  11. 【請求項11】 前記軸部はバーリング加工により円筒
    状に形成されている請求項9または10記載の取付具。
  12. 【請求項12】 前記軸部は絞りバーリング加工により
    形成されている請求項11記載の取付具。
  13. 【請求項13】 前記支持部材に対し一定範囲内におい
    て相対移動可能な補助部材をさらに有する請求項8,
    9,10,11または12記載の取付具。
  14. 【請求項14】 前記補助部材は、前記雄ネジ材を挿通
    される雄ネジ材挿通部と、支持部材挿通部とを有し、前
    記支持部材挿通部に前記支持部材を挿通された状態で前
    記支持部材と前記スライド部材との間に位置されている
    請求項13記載の取付具。
  15. 【請求項15】 前記スライド部材は、前記雄ネジ材に
    対し、該雄ネジ材の軸線方向に対し実質的に垂直な方向
    に延びる軸回りに回転可能とされている請求項8,9,
    10,11,12,13または14記載の取付具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007117704A (ja) * 2005-09-30 2007-05-17 Midori Anzen Co Ltd 安全器のストッパ
JP2021110396A (ja) * 2020-01-10 2021-08-02 因幡電機産業株式会社 固定具

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