JP2555577Y2 - 門扉用調整金具 - Google Patents

門扉用調整金具

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JP2555577Y2
JP2555577Y2 JP1993036758U JP3675893U JP2555577Y2 JP 2555577 Y2 JP2555577 Y2 JP 2555577Y2 JP 1993036758 U JP1993036758 U JP 1993036758U JP 3675893 U JP3675893 U JP 3675893U JP 2555577 Y2 JP2555577 Y2 JP 2555577Y2
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sliding
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幸博 宮下
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Kitz Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、左右の摺動調整と前後
の揺動調整が容易に行える、埋込型の門扉用調整金具に
関する。
【0002】
【従来の技術】埋込型の門扉用金具は、門柱や壁面に埋
込穴を形成し、この埋込穴に門扉用金具の一部を挿入後
に固着して取付けるため、通常用いられるボルトオンタ
イプの門扉用金具に比べて調整作業が困難であった。こ
のような不都合を解消するために従来より様々な門柱埋
込型の門扉用調整金具が提案されており、例えば実開昭
64−53398号、実開昭63−198798号、実
開昭63−152900号の各公報にそれぞれ開示され
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た各考案においても下記に示すように様々な課題を残し
ている。先ず、実開昭64−53398号公報に記載の
考案は、支軸の受け部と連なる左右の並行板で形成した
支持体と、先端部に並行溝を有する円筒ホルダを設けた
ケーシングからなり、この支持体は、円筒ホルダの並行
溝に並行板を係止してケーシング内に収納し、締め付け
ボルトで円筒ホルダと共にケーシングに締め付ける構成
となっている。これによって、固定ボルトを緩めること
で支持体は摺動調整が自在となると共に、円筒ホルダを
軸として揺動調整が自在となる。しかし、この考案は、
支持体の固定位置が円筒ホルダを含む回転軸であるた
め、固定ボルトを締め付けると円筒ホルダも共回りを起
こして固定位置にズレを生じるという課題を有してお
り、金具の位置調整は依然として大変である。
【0004】また、実開昭63−198798号公報に
記載の考案は、門柱に埋込む筒体の中空部に門柱側ヒン
ジの突片をスライド自在に挿通して、筒体に設けた固定
ねじで門柱側ヒンジの突片を固定する構成となってい
る。これによって、門柱側ヒンジが摺動調整が自在とな
る。しかし、この考案は、非常に簡単な構成ではあるが
摺動調整のみで揺動調整が全くできない。実際に調整金
具を施工する場合、多くの場合は揺動調整も必要であ
り、この考案のように揺動調整ができないものは用途が
限定され汎用性に欠ける。また、この考案に記載されて
いるような固着手段は、筒体に螺合した固定ねじの先端
部のみで門柱側ヒンジを固着しているが、このような構
成では十分な固着力が得られない。
【0005】さらに、実開昭63−152900号公報
に記載の考案は、石柱に取付けられる縦孔を設けた固定
具に、支軸を突設した上部半体と下部半体からなるケー
ス状調整具を設け、ケース状調整具内部に縦架したガイ
ド軸を縦孔に貫通させ、このガイド軸をナットで締め付
けることで固定具の上下面が各半体に圧接される構成で
あり、ナットを緩めることによってケース状調整具は摺
動調整と揺動調整が自在となる。しかし、この考案は、
十分な圧接強度を得るためには固定具の長さを十分に取
る必要があり、その結果これを門柱に取付けた際には、
門柱と門扉との隙間が大きくなるという課題を有する。
しかも、このような構成は、上下各半体による固定具上
下面の圧接面積が一定しておらず、つまり摺動調整によ
ってケース状調整具を一杯に引き出した場合、前記した
圧接面積が少なくなるために十分な固着力が得られず、
調整した位置がズレ易くなってしまう。
【0006】本考案は、このような従来例に見られる種
々の課題に鑑みて開発されたものであり、簡単な構成で
摺動調整と揺動調整が容易、確実且つ迅速に行うことが
でき、また、長期に渡って調整位置がズレることのない
門扉用調整金具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、筒形状のケース本体の内周上下面に摺動溝を形成
し、このケース本体の一端側にアンカー部材を固着し、
ケース本体の他端側より持送り部材を挿入すると共に、
この持送り部材の挿入端上下面に設けた回動軸を上記し
た摺動溝に案内自在に摺動し、更に、この持送り部材の
途中には揺動方向に交叉する縦形長孔を形成し、この長
孔に挿通した固定ボルトをケース本体の上下面で固着
し、持送り部材の長孔の上面位置に固定部材を装入し、
この固定部材の下面に形成した滑り止め部を持送り部材
の上面に当接し且つ上記した固定ボルトでこの固定部材
を固着したことを特徴とする構成とした。
【0008】
【作用】本考案は上記したように構成されているので、
門扉用調整金具を門柱等に埋込んで取付けた際に、持送
り部材は、挿入端の上下面に設けた回動軸がケース本体
の摺動溝に案内され、持送り部材に形成した長孔の長さ
の範囲において摺動自在に位置調整が行える。そして、
回動軸を中心として、持送り部材に形成した長孔の巾の
範囲において揺動自在に位置調整が行える。このように
して持送り部材の位置調整を行なった後に固定ボルトを
締め方向に回動することで、持送り部材の長孔の上面は
固定部材の下面と当接する一方、持送り部材の下面はケ
ース本体の内周下面と当接してこれらに挾持される。こ
の場合、固定ボルトをさらに強く締めることで、固定部
材の下面に形成した滑り止め部が長孔の上面に食い込む
ため、前記したように摺動及び揺動調整をして位置調整
を行った持送り部材は、長期に渡ってみだりにズレたり
ガタついたりすることなく強固に固着される。また、本
考案の門扉用調整金具は、ケース本体に固着されたアン
カー部材と共に門柱等に埋込まれるので非常に頑丈に設
置でき、施工後においてガタついたり欠落することがな
い。
【0009】
【実施例】これより、本考案の門扉用調整金具の一実施
例について、図面を用いた詳細な説明を行なう。図1乃
至図4は、本考案を適用した門扉用調整金具の一実施例
の構成を示しており、持送り部材1、ケース本体10、
固定ボルト20、固定部材21及びアンカー部材28等
の部材から構成されている。そして、これら各部材を詳
述すると次の通りである。
【0010】持送り部材1は前端に門扉取付部2を立設
させ、ケース挿入端の上下面に回動軸4a,4bを設
け、さらに持送り部材1の途中には縦方向に貫通する長
孔3を形成している。本実施例において、持送り部材1
の摺動調整可能巾と揺動調整可能巾は、前記した長孔の
長さ及び巾で決定されるので、実施の状況に応じて適宜
大きさを決定するものとする。
【0011】ケース本体10は筒状を呈しており、その
内周上面11と内周下面13には、前記した回動軸4
a,4bを案内する摺動溝12a,12bが形成される
と共に、固定ボルト20の挿通孔14aを穿孔してい
る。本実施例では、門扉用調整金具が左右いずれの門柱
にも適用できるように、ケース本体10は上下対称形と
し、内周下面13にも固定ボルト20の挿通孔14bを
穿孔している。また、ケース本体10の側面には、アン
カー部材28を止めネジ33で固着するためのボルト孔
15が設けられている。アンカー部材28は、一端をク
ランク状に折曲て固着片29を形成して止めネジ33に
螺合するタップ31を設け、他端を略Y字形状に切り拡
いて2葉の係止片30を形成している。
【0012】固定部材21は、適宜厚の金属板を例えば
略コ字形状に折曲て固定ボルト20の螺合する固定タッ
プ22を形成し、その下面である持送り部材1の長孔3
の上面5と当接する部位には、鋸歯形状の滑り止め部材
23を形成している。そして、図2乃至図4に示される
ように、持送り部材1をケース本体10に挿入し、さら
に固定部材21を持送り部材1の長孔3の上面5に位置
するように装入して固定ボルト20を固定部材21の固
定タップ22に螺着させ、固定ボルト20の先端部に袋
ナット24を設けることで、門扉用調整金具の組立てが
行われる。
【0013】本実施例において、持送り部材1はアルミ
鋳物で門扉取付部2、長孔3及び回動軸4a,4bを一
体に形成し、ケース本体10はアルミ材を引き出し形成
することで、内周上面11と内周下面13に摺動溝部1
2a,12bを一体に形成している。また、固定部材2
1やアンカー部材28は鋼板或はステンレス板を用いて
形成し、固定ボルト20、袋ナット24及び止めネジ3
3はステンレス製のものを用いている。しかし、これら
の材質は一例であり、他の素材を用いて実施することは
勿論可能である。
【0014】なお、本実施例において各図に示した形状
は一例であり、これらに限定されるものではない。以下
に、図示はしないがその他の例を簡単に示す。本実施例
において、持送り部材1に形成した長孔3は孔でなくと
もよく、この部分において固定ボルト20が挿通するこ
とができ、摺動及び揺動調整のためのクリアランスが確
保できればよい訳で、例えば持送り部材1の上面から見
て略コ字形状に形成することもできる。本実施例のケー
ス本体10は筒形状としているが、これも他の形状で実
施できる。つまり、ケース本体10は内周上面11と内
周下面13を備えていればよく、例えばケース本体10
を略コ字としても実施できる。
【0015】また、固定部材21やアンカー部材も、そ
の機能を損なわない範囲で様々な形状で実施することが
できるし、アンカー部材28は、ケース本体10に一体
に形成することもできる他、場合によっては省略しても
よい。さらに、本実施例では、持送り部材1の長孔3の
上面5側にクリアランスを得て固定部材21を位置させ
て、ケース本体10の内周下面13側から固定ボルト2
0を挿通して固定部材21を固着しているが、これとは
逆に、持送り部材1の長孔3の下面6側にクリアランス
を得て固定部材21を位置させて、ケース本体10の内
周上面11側から固定ボルト20を挿通して固定部材2
1を固着することもできる。この場合、固定ボルト20
は、その先端部において固定部材21のタップ22に螺
合可能な長さを有していればよく、本実施例の如くケー
ス本体10の内周上面11及び内周下面13を貫くよう
な長いものでなくともよい。
【0016】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例は上記したように構成されているので、図5に示すよ
うに、門扉用調整金具を門柱36に埋込んで取付け、持
送り部材1の門扉取付部2に門扉37を設けた際に、持
送り部材1は、挿入端の上下面に設けた回動軸4a,4
bがケース本体10の摺動溝12a,12bに案内さ
れ、持送り部材1に形成した長孔3の長さの範囲におい
て摺動自在となり、門扉37の左右位置の調整が行え
る。そして、回動軸4a,4bを中心として、持送り部
材1に形成した長孔3の巾の範囲において揺動自在とな
り、門扉37の前後位置の調整が行える。
【0017】このようにして持送り部材1の位置調整を
行なった後に固定ボルト20を締め方向に回動すること
で、持送り部材1の長孔3の上面5は固定部材21の下
面に形成した滑り止め部23と当接する一方、持送り部
材1の下面6はケース本体10の内周下面13と当接し
てこれらに挾持される。この場合、固定ボルト20をさ
らに強く締めることで、固定部材20の下面に形成した
滑り止め部23が長孔3の上面5に食い込むため、前記
したように摺動及び揺動調整をして位置調整を行った持
送り部材1は、長期に渡ってみだりにズレたりガタつい
たりすることなく強固に挾持される。また、本実施例の
門扉用調整金具は、ケース本体10に固着されたアンカ
ー部材28と共に門柱36に埋込まれる。アンカー部材
28には係止片30が設けられているので、門扉用調整
金具は門柱36の取付穴(図示せず)に確実に係止され
て非常に頑丈に設置でき、施工後の長期に渡ってガタつ
いたり欠落することがない。
【0018】
【考案の効果】以上の説明で明らかな通り、本考案の門
扉用調整金具は以下のような優れた効果を奏するもので
ある。即ち、ケース本体の内周上下面に形成した摺動溝
と持送り部材の回動軸によリ持送り部材を案内自在に摺
動調整でき、さらに、この持送り部材に形成した長孔と
前記した回動軸により持送り部材を揺動調整できるの
で、非常に容易、確実且つ迅速に門扉の取付位置を調整
することができる。また、このように位置調整を行った
持送り部材は、長孔を挿通する固定ボルトを締め付けて
固定部材を固着した際に、この固定部材の下面に形成し
た滑り止め部とケース本体の内周下面とで強固に挾持さ
れるため、長期に渡って調整位置がズレることはない。
さらに、持ち送り部材は、摺動溝に回動軸が安定状態で
摺動調整され、しかも、上下の回動軸を中心に揺動する
ので、揺動調整が確実で、かつ調整作業が容易であると
共に、調整後の固着性に優れ、更に、従来品に比較して
構造が簡単であるから、コストの低減を図ることがで
き、経済性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本実施例の組立て状態を示す正面図である。
【図3】上記における平面図である。
【図4】上記におけるA−A部断面図である。
【図5】門柱への施工状態を示す概略図である。
【符号の説明】 1 持送り部材 3 長孔 4a,4b 回動軸 5 上面 6 下面 10 ケース本体 11 内周上面 12a,12b 摺動溝 13 内周下面 14a,14b 挿通孔 20 固定ボルト 21 固定部材 23 滑り止め部 28 アンカー部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形状のケース本体の内周上下面に摺動
    溝を形成し、このケース本体の一端側にアンカー部材を
    固着し、ケース本体の他端側より持送り部材を挿入する
    と共に、この持送り部材の挿入端上下面に設けた回動軸
    を上記した摺動溝に案内自在に摺動し、更に、この持送
    り部材の途中には摺動方向交叉する方向に縦形長孔を
    形成し、この長孔に挿通した固定ボルトをケース本体の
    上下面で固着し、この長孔は、巾方向に固定ボルトを揺
    動できる間隙を有し、かつ、前記回動軸を中心に持送り
    部材を揺動可能に設けると共に、持送り部材の長孔の上
    面位置に固定部材を装入し、この固定部材の下面に形成
    した滑り止め部を持送リ部材の上面に当接し且つ上記し
    た固定ボルトでこの固定部材を持送り部材の上面に固着
    したことを特徴とする門扉用調整金具。
JP1993036758U 1993-06-14 1993-06-14 門扉用調整金具 Expired - Lifetime JP2555577Y2 (ja)

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JPH071294U JPH071294U (ja) 1995-01-10
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Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0734160Y2 (ja) * 1988-07-20 1995-08-02 ワイケイケイ株式会社 門柱の固定側蝶番の取付装置
JPH0648080Y2 (ja) * 1988-12-23 1994-12-07 株式会社西製作所 門扉取付用のヒンジ

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JPH071294U (ja) 1995-01-10

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