JP6453496B2 - 吊り金具装置 - Google Patents
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Description
自動ドア組付枠のハンガーレールに組み付けられるローラー部と、
前記ローラー部を前記ハンガーレールのレール本体に載せた状態で前記吊り金具本体を上下方向の所定位置に仮配置するための建付調整手段と、
前記ローラー部の脱輪を防止するための脱輪防止手段とを含んで構成され、
前記吊り金具本体は、
前記上部に対する固定部分としての底板部と、該底板部から上方に立ち上がる背板部とを有し、
前記ローラー部は、
前記レール本体に対し転動自在になる一対のハンガーローラーと、
該一対のハンガーローラーを前記レール本体の延在方向に沿って所定の間隔で組み付けるための帯板部とを有し、
前記建付調整手段は、
前記背板部の所定位置を前記上下方向に沿って長く貫通形成される第一調整穴及び第二調整穴と、
前記背板部の一方の面側に形成される背板側建付舌片部と、
該背板側建付舌片部のネジ穴に対し前記上下方向に沿って組み付けられる建付ボルトと、
前記一対のハンガーローラーの各回転軸中間位置で前記帯板部を円形に貫通して形成されるボルト貫通穴と、
前記帯板部の一方の面を前記背板部の他方の面に対向させた状態で前記一対のハンガーローラーが存在する側である前記帯板部の他方の面側から該帯板部を跨ぐ状態で前記背板部の他方の面に対し組み付けられる調整金具本体と、
前記第一調整穴を貫通するように前記調整金具本体の一方の面から突出する第一調整ボルトと、
前記背板部の一方の面から突出した後の前記第一調整ボルトに対し組み付けられる第一調整ナットと、
前記ボルト貫通穴及び前記第二調整穴を貫通するように前記調整金具本体の一方の面から突出する第二調整ボルトと、
前記背板部の一方の面から突出した後の前記第二調整ボルトに対し組み付けられる第二調整ナットと、
前記調整金具本体の一方の面側に形成されて前記背板側建付舌片部に対向し且つ前記建付ボルトのボルト頭部が係合する調整金具側建付舌片部とを有し、
前記調整金具本体は、
前記帯板部を跨ぐ断面コ字状に形成され且つ前記一対のハンガーローラーの間に位置するブリッジ部を有し、該ブリッジ部の凹面から突出するように前記第二調整ボルトを配設するとともに、前記ブリッジ部の上端に前記調整金具側建付舌片部を連成し、さらに、前記背板部の他方の面に対向する固定板部を前記ブリッジ部の下端に連成するとともに、前記固定板部の一方の面から突出するように前記第一調整ボルトを配設し、
前記脱輪防止手段は、
脱輪防止部と、第三調整ナットとを備えてなり、前記脱輪防止部は、ブロック状の部分である脱輪防止部本体と、該脱輪防止部本体から突出する第三調整ボルトとを有し、前記脱輪防止部本体は、断面楕円形状に形成され、ハンガーレールのレール本体と、吊り金具本体の底板部との間に配設されてなることを特徴とする。
ことを特徴とする吊り金具装置。
図1において、自動ドア装置21は、図示しない駆動機構によりスライド開閉する自動ドア22と、この自動ドア22の組付枠としての上枠23(自動ドア組付枠)と、この上枠23内に設けられるハンガーレール24と、同じく上枠23内に設けられる本発明の吊り金具装置25とを備えて構成される。
図1及び図2において、ハンガーレール24は、上枠23内に固着されるベース部26と、このベース部26に一体化する補強部27及びレール部28とを有する。レール部28には、断面蒲鉾形状のレール本体29が形成される。尚、レール本体29の下面30は平坦な面に形成される。レール部28は、図1及び図2の紙面垂直方向に沿って真っ直ぐに形成される。
図1ないし図3において、吊り金具装置25は、自動ドア22を吊り下げた状態でスライド移動させることができるように、また、建付調整ができるように、さらには、脱輪を防止することができるように構成される。このような構成についてもう少し詳しく説明をすると、吊り金具装置25は、自動ドア22の上部に固定される吊り金具本体31と、ハンガーレール24に組み付けられるローラー部32と、このローラー部32をハンガーレール24のレール本体29に載せた状態で吊り金具本体31を上下方向の所定位置に仮配置するための建付調整手段33と、ローラー部32の脱輪を防止するための脱輪防止手段34とを備えて構成される。
図2ないし図6において、吊り金具本体31は、肉厚の金属板をプレス加工することにより図示形状に形成される。吊り金具本体31は、一対の金具固定ボルト35にて自動ドア22の上部に固定される底板部36と、この底板部36の長手方向の一側部から上方に立ち上がる背板部37とを有する。
図2及び図3において、ローラー部32は、レール本体29に対し転動自在になる一対のハンガーローラー41と、この一対のハンガーローラー41をレール本体29の延在方向に沿って所定の間隔で組み付けるための帯板部42とを備えて構成される。尚、一対のハンガーローラー41及びこの回転軸の機構は公知であり、ここでの説明は省略するものとする。帯板部42は、吊り金具本体31の板厚よりも若干薄い金属板を帯状に加工することにより形成される。このような帯板部42の中央位置には(一対のハンガーローラー41の各回転軸中間位置には)、建付調整手段33に係る後述の部分(円形のボルト貫通穴47)が形成される。帯板部42の一方の面は、背板部37に対向する面として、また、他方の面は一対のハンガーローラー41が回転自在になる面として形成される。
図2ないし図5において、建付調整手段33は、上述の如く、ローラー部32をレール本体29に載せた状態で吊り金具本体31を上下方向の所定位置に仮配置するための手段であって、図3に示すような、一対の第一調整穴43と、第二調整穴44と、背板側建付舌片部45と、建付ボルト46と、ボルト貫通穴47と、調整金具本体48と、一対の第一調整ボルト49と、一対の第一調整ナット50と、第二調整ボルト51と、第二調整ナット52と、調整金具側建付舌片部53とを備えて構成される。
図3及び図6において、一対の第一調整穴43は、背板部37の下部所定位置に配置形成される。一対の第一調整穴43は、上下方向に沿って長く貫通形成される。また、一対の第一調整穴43は、長円形状に形成される。一対の第一調整穴43は、ボルト軸部の挿通部分として形成される。また、一対の第一調整穴43は、ボルト軸部を上下方向に案内する部分として形成される。
図3及び図6において、第二調整穴44は、背板部37の上部中央位置に配置形成される。第二調整穴44は、上下方向に沿って長く貫通形成される。また、第二調整穴44は、一対の第一調整穴43と同じサイズの長円形状に形成される。第二調整穴44は、ボルト軸部の挿通部分として形成される。また、第二調整穴44は、ボルト軸部を上下方向に案内する部分として形成される。
図2、図3、図4、及び図6において、背板側建付舌片部45は、背板部37の上端、且つ、中央位置よりも片側にずれた位置に配置形成される。背板側建付舌片部45は、舌片状の部分を背板部37の一方の面側に90度折り曲げて形成される。このような背板側建付舌片部45には、ネジ穴54が形成される。
図2ないし図4において、建付ボルト46は、背板側建付舌片部37のネジ穴54に対しこの上方から下方に向けて組み付けられるボルトであって、ネジ穴54にねじ込まれるボルト軸部と、薄いボルト頭部とを有する。この薄いボルト頭部は、レンチ(スパナ)が係合する部分の他に、後述する調整金具側建付舌片部53が係合する部分としても用いられる。
図3において、ボルト貫通穴47は、帯板部42の中央位置に配置形成される。ボルト貫通穴47は、円形に貫通するように形成される。また、ボルト貫通穴47は、後述する第二調整ボルト51の径よりも大きく開口するように形成される。また、後述するすべり軸受け58の径に合わせて形成される。ボルト貫通穴47は、この部分を中心にしてローラー部32が図5の矢印のような揺動をするように形成される。
図3、図5、及び図7において、調整金具本体48は、吊り金具本体31と同じ肉厚の金属板をプレス加工することにより形成される。調整金具本体48は、帯板部42を跨ぐ状態で背板部37の他方の面に組み付けることができるように形成される。もう少し詳しく説明すると、帯板部42の一方の面を背板部37の他方の面に対向させた状態で一対のハンガーローラー41が存在する側である帯板部42の他方の面側から、この帯板部42を跨ぐ状態で背板部37の他方の面に対し組み付けることができるように形成される。
図3及び図7において、一対の第一調整ボルト49は、調整金具本体48の固定板部56の一方の面からボルト軸部が突出するように配設される。一対の第一調整ボルト49は、このボルト頭部が固定板部56に埋設され、且つ、溶接にて完全に動かないように固定される。一対の第一調整ボルト49は、背板部37の一対の第一調整穴43に挿通されるような長さ及び太さに形成される。
図3及び図4において、一対の第一調整ナット50は、背板部37の一方の面から突出した後の一対の第一調整ボルト49に対し組み付けられるものであって、例えば図示のような形状のナットが採用される。
図3及び図7において、第二調整ボルト51は、調整金具本体48の一方の面から(ブリッジ部55の凹面から)ボルト軸部が突出するように配設される。第二調整ボルト51は、このボルト頭部がブリッジ部55に埋設され、且つ、溶接にて完全に動かないように固定される。第二調整ボルト51は、帯板部42のボルト貫通穴47に挿通されるとともに背板部37の第二調整穴44に挿通されるような長さ及び太さに形成される。
図3及び図4において、第二調整ナット52は、背板部37の一方の面から突出した後の第二調整ボルト51に対し組み付けられるものであって、例えば図示のような形状のナットが採用される(本実施例では第一調整ナット50と同じものが採用される)。
図2、図3、図4、図5、及び図7において、調整金具側建付舌片部53は、上述の如く、調整金具本体48の一部であって、調整金具本体48の一方の面側に90度折り曲げて形成される。調整金具側建付舌片部53は、背板側建付舌片部45に対向し、且つ、建付ボルト46の薄いボルト頭部が係合するような形状(例えばU字状の切り欠き部59と、この縁部に係合する)に形成される。
図2ないし図5において、脱輪防止手段34は、上述の如くローラー部32の脱輪を防止するための手段であって、脱輪防止部61と、第三調整ナット62とを備えて構成される。脱輪防止部61は、ブロック状の部分である脱輪防止部本体63と、この脱輪防止部本体63から突出する第三調整ボルト64とを有する。
上記構成及び構造において、図1ないし図5を参照しながら吊り金具装置25の組み付け作業、及び建付調整作業について説明をする。
以上、図1ないし図7を参照しながら説明してきたように、本発明の吊り金具装置25によれば、特に建付調整手段33の構成及び構造に配慮し、帯板部42を直接、背板部37に対向させることから、従来用いていた中間板(図8及び図9に示す比較例の中間板10と同じ)を廃止するができるという効果を奏する。これにより、一対のハンガーローラー41の中心から背板部37の一方の面までのピッチP2を、図8及び図9に示す比較例のピッチP1よりも小さく(P2<P1)することができ、結果、小型化を図ることができるという効果を奏する。また、本発明の吊り金具装置25によれば、小型化により例えばメンテナンスの際の作業性を向上させることができるという効果も奏する。
図8は比較例としての吊り金具装置の斜視図である。また、図9は図8の吊り金具装置の平面図である。尚、比較例は、背景技術の欄で挙げた特許文献1(特開2011−169035号公報)に開示されたものと基本的に同じものである。すなわち、図10と基本的に同じ構成及び構造のものである。
尚、特許請求の範囲に記載された本発明は、吊り金具装置25として特徴づけられているが、これを自動ドア装置21の発明に書き換えれば次のような内容を特徴とする。
「駆動機構によりスライド開閉する自動ドア22と、該自動ドア22の組付枠としての上枠23と、該上枠23内に設けられるハンガーレール24と、前記上枠23内に設けられる吊り金具装置25とを備える自動ドア装置21において、
前記吊り金具装置25は、
前記自動ドア22の上部に固定される吊り金具本体31と、
前記ハンガーレール24に組み付けられるローラー部32と、
該ローラー部32を前記ハンガーレール24のレール本体29に載せた状態で前記吊り金具本体31を上下方向の所定位置に仮配置するための建付調整手段33とを含んで構成され、
前記吊り金具本体31は、
前記自動ドア22に対する固定部分としての底板部36と、
該底板部36から上方に立ち上がる背板部37とを有し、
前記ローラー部32は、
前記レール本体29に対し転動自在になる一対のハンガーローラー41と、
該一対のハンガーローラー41を前記レール本体29の延在方向に沿って所定の間隔で組み付けるための帯板部42とを有し、
前記建付調整手段33は、
前記背板部37の所定位置を前記上下方向に沿って長く貫通形成される第一調整穴43及び第二調整穴44と、
前記背板部37の一方の面側に形成される背板側建付舌片部45と、
該背板側建付舌片部45のネジ穴54に対し前記上下方向に沿って組み付けられる建付ボルト46と、
前記一対のハンガーローラー41の各回転軸中間位置で前記帯板部42を円形に貫通して形成されるボルト貫通穴47と、
前記帯板部42の一方の面を前記背板部37の他方の面に対向させた状態で前記一対のハンガーローラー41が存在する側である前記帯板部42の他方の面側から該帯板部42を跨ぐ状態で前記背板部37の他方の面に対し組み付けられる調整金具本体48と、
前記第一調整穴43を貫通するように前記調整金具本体48の一方の面から突出する第一調整ボルト49と、
前記背板部37の一方の面から突出した後の前記第一調整ボルト49に対し組み付けられる第一調整ナット50と、
前記ボルト貫通穴47及び前記第二調整穴44を貫通するように前記調整金具本体48の一方の面から突出する第二調整ボルト51と、
前記背板部37の一方の面から突出した後の前記第二調整ボルト51に対し組み付けられる第二調整ナット52と、
前記調整金具本体48の一方の面側に形成されて前記背板側建付舌片部45に対向し且つ前記建付ボルト46のボルト頭部が係合する調整金具側建付舌片部53とを有する」ことを特徴とする。
Claims (2)
- 自動ドアの上部に固定される吊り金具本体と、
自動ドア組付枠のハンガーレールに組み付けられるローラー部と、
前記ローラー部を前記ハンガーレールのレール本体に載せた状態で前記吊り金具本体を上下方向の所定位置に仮配置するための建付調整手段と、
前記ローラー部の脱輪を防止するための脱輪防止手段とを含んで構成され、
前記吊り金具本体は、
前記上部に対する固定部分としての底板部と、該底板部から上方に立ち上がる背板部とを有し、
前記ローラー部は、
前記レール本体に対し転動自在になる一対のハンガーローラーと、
該一対のハンガーローラーを前記レール本体の延在方向に沿って所定の間隔で組み付けるための帯板部とを有し、
前記建付調整手段は、
前記背板部の所定位置を前記上下方向に沿って長く貫通形成される第一調整穴及び第二調整穴と、
前記背板部の一方の面側に形成される背板側建付舌片部と、
該背板側建付舌片部のネジ穴に対し前記上下方向に沿って組み付けられる建付ボルトと、
前記一対のハンガーローラーの各回転軸中間位置で前記帯板部を円形に貫通して形成されるボルト貫通穴と、
前記帯板部の一方の面を前記背板部の他方の面に対向させた状態で前記一対のハンガーローラーが存在する側である前記帯板部の他方の面側から該帯板部を跨ぐ状態で前記背板部の他方の面に対し組み付けられる調整金具本体と、
前記第一調整穴を貫通するように前記調整金具本体の一方の面から突出する第一調整ボルトと、
前記背板部の一方の面から突出した後の前記第一調整ボルトに対し組み付けられる第一調整ナットと、
前記ボルト貫通穴及び前記第二調整穴を貫通するように前記調整金具本体の一方の面から突出する第二調整ボルトと、
前記背板部の一方の面から突出した後の前記第二調整ボルトに対し組み付けられる第二調整ナットと、
前記調整金具本体の一方の面側に形成されて前記背板側建付舌片部に対向し且つ前記建付ボルトのボルト頭部が係合する調整金具側建付舌片部とを有し、
前記調整金具本体は、
前記帯板部を跨ぐ断面コ字状に形成され且つ前記一対のハンガーローラーの間に位置するブリッジ部を有し、該ブリッジ部の凹面から突出するように前記第二調整ボルトを配設するとともに、前記ブリッジ部の上端に前記調整金具側建付舌片部を連成し、さらに、前記背板部の他方の面に対向する固定板部を前記ブリッジ部の下端に連成するとともに、前記固定板部の一方の面から突出するように前記第一調整ボルトを配設し、
前記脱輪防止手段は、
脱輪防止部と、第三調整ナットとを備えてなり、前記脱輪防止部は、ブロック状の部分である脱輪防止部本体と、該脱輪防止部本体から突出する第三調整ボルトとを有し、前記脱輪防止部本体は、断面楕円形状に形成され、ハンガーレールのレール本体と、吊り金具本体の底板部との間に配設されてなる
ことを特徴とする吊り金具装置。 - 請求項1に記載の吊り金具装置において、
前記第三調整ボルトは、背板部の一対の第三調整穴に挿通されるような長さ及び太さに形成され、該第三調整穴は、前記背板部の下端近傍位置に配置形成され、該第三調整穴は、上下方向に沿って長く貫通形成され、長円形状に形成される
ことを特徴とする吊り金具装置。
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