JP2006283461A - 調整機能付きピボットヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸心の持ち出し距離を小さくし、単純な前後左右調整機構を採用して部品点数を削減し、かつ上下調整幅を大きく可能とし、上下位置の設定が異なった納まりの各種ドアにもそのままで対応できるコンパクトで安価なピボットヒンジを提供する。
【解決手段】 直線状の長孔を有した2対の枠側プレートと扉側プレートを設け、ボルト部分を有する扉側プレート用軸心と枠側プレート用軸心を各長孔に通した状態で配置し、軸心のつば部分とナット若しくは2個のナットで固定する。そして片方の長孔と他方の長孔が上面視で十字形状になるように扉側プレートと枠側プレートを上下方向に重ねて配置する。下部ピボットにさらに上下調整ナットを組み込んで扉側プレートを2個のナットで挟み込むようにし、扉側プレート用軸心のボルト部分を遥かに長く形成しておき、上下調整ナットを回転させて扉を持ち上げる動作により大幅な上下調整を可能とする。
【選択図】 図1

Description

本発明はドアの建付け調整機能を有するピボットヒンジに関するものである。
従来からドアの建付け調整機能を有するピボットヒンジは多数あり、ねじの回転により移動調整するタイプのものや、偏心軸を有した移動金具を回転させて移動調整するタイプのものが特開平9−13783や特開平5−222879等に多数報告されている。しかしこれらの調整機構は扉側プレート若しくは枠側プレートの扉の厚み部分から持ち出された平面部分で動作させる構成であり、同じ平面上にて前後と左右の移動調整を実施しようとするために比較的広いスペースが必要になり、コンパクト性において問題が残っている。また建付け調整のための別途部品を多数用いており、部品点数も増えコスト面においても高価になりがちである。
またピボットヒンジの形態ではプレートの面で扉の荷重を受けるため、軸心位置を持ち出す距離が大きくなるほど強度面において弱くなるという問題も有しており、特開平9−13783や特開平5−222879等ではどうしても軸心位置が大きく持ち出されることになり不利である。さらには室内用のドアにピボットヒンジを取り付ける場合では特にデザイン性が重視され、ドアの吊元側上下位置の手前側に大きく突出するような形状のピボットヒンジは使用しにくいとされてきた。
また室内ドアにおいては枠体と扉の上下方向の位置関係、つまり床面と扉の下端部の隙間寸法が各種ドアによりばらばらであり、その範囲はかなり広いのが現状である。この点において従来の上下調整は、あらかじめ決まった設定の納まりにおいての建付け時の狂いのみを微調整する機能を有するものであり、納まりの設定が最初から異なっているとき、例えば床面と扉下端部との隙間が非常に大きい場合では下部ピボットの枠側プレートを持ち上げて床面から浮かせた状態で縦枠に取り付ける必要がある。ところが浮かせた状態では強度面が満足ではなくなる。そこで床面と枠側プレート間にスペーサー等を挟みこんで荷重を受ける構成が特開2003−239609等に報告されている。しかしこの構成もスペーサー等の別途部品が必要であり、様々な隙間に対応するには比較的薄いスペーサーを適宜重ね合わせて必要な厚みに設定した後で差し込む等の手間もかかる。また枠側プレートが浮いた状態では見た目も悪くデザイン性にも乏しいと考えられる。
特開平5−222879 特開平9−13783 特開2003−239609
そこでピボットヒンジの軸心の持ち出し距離を短く設定することにより扉の厚み部分から突出する部分を極力小さくし、小さいプレートであっても十分な荷重に対応でき、単純な前後左右調整機構を採用して部品点数を極力少なくし、コンパクトで安価に提供できるピボットヒンジを開発することを第一の目的とする。さらには上下調整幅を大きく可能とし、下部ピボットの枠側プレートを常に床面に接面させた状態で取り付け可能とし、各種異なった納まりのドアにもそのままで対応できるようにすることを第二の目的とする。
まず上部ピボットと下部ピボットを共に直線状の長孔を有した2対の枠側プレートと扉側プレートから構成する。枠側プレートにはドア面と平行な左右方向の長孔を設け、扉側プレートにはドア面に垂直な前後方向の長孔を設けておく。次に上部ピボットと下部ピボットの各々の扉側プレートと枠側プレートに扉側プレート用軸心と枠側プレート用軸心を装着する。枠側プレート用軸心は上部用下部用共にほとんど同形状であり、中央の六角つば部分と軸部分とボルト部分とから構成され、ボルト部分を枠側プレートの長孔に通した状態で左右固定ナットにて締め付けて固定する。このとき軸部分の長さのみを上部の枠側プレート用軸心のほうが僅かに長くなるように設定しておく。
扉側プレート用軸心は上部用と下部用で形状が異なり、上部用の扉側プレート用軸心はボルト部分とU字溝を有した上部受けとから構成され、下部用の扉側プレート用軸心はボルト部分と下部リングとから構成される。そして上下の扉側プレートの長孔に扉側プレート用軸心のボルト部分を通した状態で前後固定ナットにて締め付けて固定する。また下部ピボットにおいては、下部リングと扉側プレート下面の間にもう1個上下調整ナットをボルト部分に螺合した状態で挿入し、扉側プレートの上側の前後固定ナットと上下調整ナットで扉側プレートを挟み込むようにして固定しておく。
そして枠体の吊元側の上下両位置に枠側ピボットを面対する配置で固定する。そして扉の吊元側の上下両位置に扉側ピボットを固定する。このとき扉側上ピボットでは上部受けが上向きに、扉側下ピボットでは下部リングが下向きになるように取り付けておく。したがって枠側下ピボットからは枠側プレート用軸心の軸部分が上向きに立ち上がっており、枠側上ピボットからは枠側プレート用軸心の軸部分が下向きに下がっており、扉においては上部位置の扉側プレートの上側に上部受けが配置され、下部位置の扉側プレートの下側に下部リングが配置されている構成になる。
この状態から扉を持ち上げて下部リングを枠側下ピボットの軸部分に差込み、上部受けのU字溝を枠側上ピボットの軸部分に引っ掛けると扉は自重により仮保持され、上部受けのU字溝に蓋をする等の手段により扉を吊り込むことができる。この状態で上部ピボット下部ピボット共に扉側プレートと枠側プレートが上下方向に重なり、扉側プレートの長孔と枠側プレートの長孔が上面視で十字形状の配置になり、その中央位置が基準位置で各軸心が設置されている。
次に左右と前後の調整方法を説明する。まず扉を吊り込んだ状態で枠側プレート用軸心の六角つば部分をスパナで緩め、左右方向の長孔に沿ってスパナまたは手で押し引きすると長孔の範囲内で左右調整でき、任意の位置で再度六角つば部分を締め付けて固定する。この左右調整は上部ピボット下部ピボット別々に単独で実施でき、この調整の際に前後方向や上下方向が移動することは無い。前後調整は前後固定ナットを緩めて扉若しくは扉側プレートを押し引きして調整し、任意の位置で再度固定することで実施でき、左右調整と同様に上部ピボット下部ピボット別々に単独で実施可能である。
今度は上下調整方法を説明する。まず下部ピボットの扉側プレートの上側に位置する前後固定ナットをある程度緩め、緩めた分だけ扉側プレートの下面に密着して位置する上下調整ナットを上方向に回転させると、上下調整ナットと共に扉側プレートと扉が持ち上がり上下調整が実施できる。また固定に関しては扉側プレートの上側に位置する前後固定ナットを締め付けることにより実施するとよく、調整後の上下位置が固定動作にて狂うことは無い。したがって上下調整ナットは下部ピボットにのみ装着しておくだけで良い。
ここで従来の調整付きピボットヒンジの上下調整は、建付け後の微小な狂いを修正するためのものである。ところが本発明では扉側プレート用軸心のボルト部分を上方向に遥かに長く形成しておくことで大きく上下調整を実施することが可能である。つまり大きく上方向に調整するときは前後固定ナットを大きく上方にまで回しておいてから上下調整ナットを回すと良い。その結果建付けの狂いを調整する役割だけでなく、枠体に対する扉の上下位置の設定が異なる各種ドアにおいても、大きく上下の位置を調整することにより幅広く適応可能とすることができる。
左右調整を枠側プレートに対する枠側プレート用軸心の移動動作にて、前後調整を扉側プレートに対する扉側プレート用軸心の移動動作にて分割して実施する構成にし、この2方向の調整機構を上下に重ねて配置したため、調整のためのスペースを非常に小さくでき、全体としてコンパクトな形態にすることができる。したがって軸心の扉面からの持ち出し距離も少なくてすみ、荷重を受ける条件も向上させることが可能になる。
調整に複雑な機構を用いず、左右固定用ナットと前後固定ナットを緩めて長孔内を押し引きして任意の位置で再度固定する非常に単純な機構を用いたため、調整のための別途部品は全く必要なく、部品点数が少ない安価な形態にすることができる。
下部ピボットに上下調整ナットを挿入し、下部ピボットの扉側プレート用軸心のボルト部分を遥かに長く形成しておくだけで大きく上下調整を実施することが可能になる。その結果従来のような建付け時の上下方向の狂いを微調整する役割だけでなく、床面からの扉の下端部の設定が異なる各種ドアにおいても、大きく上下の位置を調整することにより幅広く適応させることができる。したがって下部ピボットの枠側プレートを床面から持ち上げて浮かせた状態で固定する必要も無くなり、強度面においても非常に効果的である。
以下図面に基づいて本発明の調整機能付きピボットヒンジの実施の形態を説明する。図1は本発明の建付け調整機能付きピボットヒンジの縦納まり側面図であり、扉23が閉じている状態を示している。図2は扉23を外した状態の枠体24側のみの縦納まり側面図であり、図3は扉23のみの縦納まり側面図である。このとき図2と図3に示すように、枠体24の上下に配置されている構成のピボットを枠側上ピボットと枠側下ピボットとし、扉23の上下に配置されている構成のピボットを扉側上ピボットと扉側下ピボットとする。したがって図1に示すように枠側上ピボットと扉側上ピボットで上部ピボットを構成し、枠側下ピボットと扉側下ピボットで下部ピボットを構成することになる。
図4は枠側プレート1を示しており、図4(a)は上面図で図4(b)は側面図である。図4(b)に示すように枠側プレート1はL型に曲げた形状であり、枠体24への取り付けは縦枠内面に設定し、その位置に取り付け孔4を配置しておく。また調整機構を組み込む位置は水平な平面部分3に設定し、この平面部分3にドア面と平行な左右方向の長孔5を設け、長孔5の周辺に矩形絞り部分6を設けておく。図5は枠側プレート用軸心7の斜視図であり、中央に六角つば部分8を設け、その片側を軸部分9として形成し逆側をボルト部分10にて形成しておく。そして枠側プレート1の矩形絞り部分6に沿って長孔5と同方向に移動可能な形状の左右固定ナット11を設けておく。このとき左右固定ナット11の厚みより矩形絞り部分6の深さを大きくしておく。
そして枠側プレート用軸心7のボルト部分10を枠側プレート1の長孔5に差し込み、左右固定ナット11にて挟み付けて固定して枠側ピボットを構成する。このとき左右固定ナット11は矩形絞り部分6内で回転しないようにしておく。図6はこの状態の納まり上面図であり、枠側上ピボットと枠側下ピボットはほとんど同じ構成である。そして図2に示すように、枠体24の吊元側上下位置に枠側プレート用軸心7の軸部分9が向かい合う配置で取り付ける。すると枠側下ピボットの枠側プレート1からは軸部分9が上向きに立ち上がっており、枠側上ピボットの枠側プレート1からは軸部分9が下向きに下がっている状態になる。ここで上下の枠側ピボットにおいて唯一異なる点は軸部分9を上部の枠側プレート用軸心7のほうが僅かに長く設定しただけである。
左右調整の操作としては、スパナ等の冶具で六角つば部分8を緩む方向に僅かに戻すと枠側プレート用軸心7の固定が緩み、長孔5に沿って枠側プレート用軸心7が移動可能になる。その結果スパナを差し込んだまま左右に押し引きする動作や、扉23を僅かに開いておいて扉23を持って左右に移動させる動作等で左右調整可能になる。そして長孔5の範囲内での適切な左右位置にて再度六角つば部分8をスパナで締め込むとその位置で固定することができる。つまり枠側ピボットだけで左右調整を実施できることになり、この操作は上下の枠側ピボットにて別々に単独で可能である。また緩み止めのために六角つば部分8と枠側プレート1の間に皿ばね座金等を組み込んでおくと良い。
次に扉側プレート2を図7に示す。図7(a)は扉側プレート2の上面図であり、図7(b)は側面図である。図7(b)に示すように扉側プレート2はZ型に曲げ込まれており、2個の水平面の片方を扉23への取り付け面として設定し、取り付け孔4を設けておく。そしてもう一つの水平面を調整機構を組み込む平面部分3として設定し、この平面部分3にドア面と垂直な前後方向の長孔5を設けておく。
扉側プレート用軸心12は扉側上ピボットと扉側下ピボットで形状が異なる。扉側上ピボットの扉側プレート用軸心12は図8に示すように、ボルト部分10と、U字溝14を有した耐磨耗性能の良い樹脂等の上部受け13と、ボルト部分10に上部受け13を装着するための上部受け用コの字金具15とから構成される。そしてU字溝14の開口側に蓋16をする手段を備えておく。この手段はどのようなものでも良いが、図8に示すように板状で扇型の蓋16を回転させてU字溝14を塞ぐ方法が簡単である。また扉側下ピボットの扉側プレート用軸心12は図9に示すように、ボルト部分10と、耐磨耗性能の良い樹脂等の下部リング17と、ボルト部分10に下部リングを装着するための下部リング用コの字金具18とから構成される。そして扉側プレート2の前後方向の長孔5に扉側プレート用軸心12のボルト部分10を通した状態で前後固定ナット19にて挟み付けて固定する。このとき扉側上ピボットでは上部受け13が上向きに、扉側下ピボットでは下部リング17が下向きになるように配置しておく。図10は扉側下ピボットの上面図である。このとき前後固定ナット19と扉側プレート用軸心12が共回りしないようにする必要があり、図7に示すような回り止め部分20を扉側プレート2に設け、上部受け用コの字金具15や下部リング用コの字金具18の辺が回り止め部分20に当接するように設定しておくと良い。
前後調整においても操作は同様であり、前後固定ナット19を緩めて扉23若しくは扉側プレート2を押し引きして調整し、任意の位置で再度固定することで実施でき、扉側上ピボット扉側下ピボット別々に単独で調整可能である。しかし扉23が閉じた状態で手前方向に移動調整するときは手で持つ部分が無く操作性が悪いため、図示はしないが扉側プレート2の平面部分3の先端に突起部分等を設けておき、スパナ等の冶具で引っ掛けて手前に引き付けられるようにしておくとさらに操作が容易になる。また左右調整と同様に、扉側プレート2の平面部分3と前後固定ナット19間に皿ばね座金等を挿入しておくと緩み止めとして効果がある。
ここで扉側下ピボットおいては、図3に示すように下部リング用コの字金具18の上側と扉側プレート2下面の間にもう一個上下調整ナット21をボルト部分10に螺合した状態で挿入し、扉側プレート2の上側の前後固定ナット19との2個のナットで扉側プレート2を挟み込むように構成しておく。そして扉23の上部に扉側上ピボットを、下部に扉側下ピボットを固定する。すると図3に示すように、扉側上ピボットの扉側プレート2の平面部分3の上側に上部受け13が配置され、下側に前後固定ナット19が配置され、扉側下ピボットの最下部に下部リングが配置され、その上に上下調整ナット21が配置され、その上に扉側プレート2の平面部分3が位置し、平面部分3を挟んでさらに上側に前後固定ナット19が配置されている状態になる。
次に上下調整の操作を説明する。まず扉側下ピボットの扉側プレート2の上側に位置する前後固定ナット19をある程度緩め、緩めた分だけ扉側プレート2の平面部分3の下側に密着している上下調整ナット21をスパナで上方向に回転させると、上下調整ナット21と共に扉側プレート2及び扉23が持ち上がり上下調整を実施することができる。したがって上下調整ナット21は下部ピボットにのみ装着しておくだけでよい。固定に関しては扉側プレート2の上側に位置する前後固定ナット19を締め付けることにより実施するとよく、調整後の上下位置が固定動作にて狂うことは無い。
ここで、従来の調整付きピボットヒンジの上下調整は、建付け後の微小な狂いを修正するためのものがほとんどである。したがって扉23の下端面と床面の隙間が非常に大きい設定の納まりの場合は、従来の上下調整幅(約3mm程度)では対応できず、枠側下ピボット自体を持ち上げて床面から浮かせた状態で取り付けなければならない。ところが浮かせて取り付けると枠側プレート1自体の強度を極端に強くするか、若しくは枠側プレート1の下面と床面の間に荷重を支えるためのスペーサー等の補助部材を挿入する必要が生じる。その点本発明の上下調整機構では図11に示すように扉側プレート用軸心12のボルト部分10を遥かに長く形成しておくことで大きく上下調整を実施できることになる。したがって枠側下ピボットの枠側プレート1は常に床面に乗せた状態で配置することができ、荷重を受ける条件においても非常に優れている。その結果上下方向の建付けの狂いを微調整する役割だけでなく、枠体24に対する扉23の上下位置が異なる設定の各種ドアにおいても、大きく上下の位置を調整することによりそのままで幅広く適応させることが可能である。
次に吊り込みの動作を説明する。枠体24と扉23に本発明のピボットヒンジを図2と図3の状態になるように振り分けて取り付け、このとき扉側上ピボットの蓋16はU字溝14を塞いでいないように配置しておく。そして扉23を少し持ち上げて下部リング17を枠側下ピボットの軸部分9に差込み、扉23を起して上部受け13のU字溝14を枠側上ピボットの軸部分9に引っ掛けると扉23は自重により仮保持され、その後蓋16を回転させてU字溝14を塞ぐと扉23の吊り込みが完了する。そして扉側上ピボットと扉側下ピボットに化粧カバー22を嵌める。このとき扉側上ピボットにおいては化粧カバー22を被せることにより蓋16が戻らないように設定しておくと良い。
ここで、枠体24に対する扉23の上下位置関係においては、床面と扉23の下端面の隙間が基準設定に対して広い場合はその差の距離をあらかじめ計算し、吊り込む前に上下調整ナット21により持ち上げておくとよく、その距離は下部リング用コの字金具18の上面と上下調整ナット21の下面との隙間寸法に相当する。すると扉23を吊り込んだときに上部の枠側プレート用軸心7の軸部分9とU字溝14とが適正なかかり代を有した状態で嵌り合うことになる。また扉側下ピボットに被せる化粧カバー22は必要とする上下調整幅に合わせて上方向に大きめに設定しておくと良い。
本発明のピボットヒンジの縦納まり側面図である。 本発明のピボットヒンジの、枠側の縦納まり側面図である。 本発明のピボットヒンジの、扉側の縦納まり側面図である。 本発明のピボットヒンジの、枠側プレートの上面図と側面図である。 本発明のピボットヒンジの、枠側プレート用軸心の斜視図である。 本発明のピボットヒンジの、枠側下ピボットの上面図である。 本発明のピボットヒンジの、扉側プレートの上面図と側面図である。 本発明のピボットヒンジの、扉側上ピボットの扉側プレート用軸心の斜視図である。 本発明のピボットヒンジの、扉側下ピボットの扉側プレート用軸心の斜視図である。 本発明のピボットヒンジの、扉側下ピボットの上面図である。 本発明のピボットヒンジの、大きく上方向に調整した状態の下部ピボットの側面図である。
符号の説明
1 枠側プレート
2 扉側プレート
3 平面部分
4 取り付け孔
5 長孔
6 矩形絞り部分
7 枠側プレート用軸心
8 六角つば部分
9 軸部分
10 ボルト部分
11 左右固定ナット
12 扉側プレート用軸心
13 上部受け
14 U字溝
15 上部受け用コの字金具
16 蓋
17 下部リング
18 下部リング用コの字金具
19 前後固定ナット
20 回り止め部分
21 上下調整ナット
22 化粧カバー
23 扉
24 枠体

Claims (4)

  1. 上部ピボットと下部ピボットからなり、扉を枠体に回動自在に吊り込みかつ建付けを調整することができるピボットヒンジであって、直線状の長孔を有した2対の枠側プレートと扉側プレートを設け、ボルト部分を有する扉側プレート用軸心と枠側プレート用軸心を枠側プレートと扉側プレートの長孔に通した状態で配置し、軸心のつば部分とナット若しくは2個のナットで扉側プレート若しくは枠側プレートを挟み込む動作にて長孔内の任意の位置で各々の軸心を固定することができるように設定し、片方の長孔と他方の長孔が上面視で十字形状になるように扉側プレートと枠側プレートを上下方向に重ねて配置し、枠側プレート用軸心と扉側プレート用軸心が上下方向に一直線になる状態で嵌合されるように構成したことを特徴とする建付け調整機能付きピボットヒンジ。
  2. 枠側プレートの長孔はドア面に平行な左右方向に設定し、扉側プレートの長孔はドア面に垂直な前後方向に設定し、冶具にて回転操作可能な形状のつば部分とボルト部分と軸部分とを有した枠側プレート用軸心を枠側プレートの長孔に通してナットにて取り付け、ボルト部分を有した扉側プレート用軸心を扉側プレートの長孔に通してナットにて取り付け、ナットによる軸心とプレートの締め付けを緩めた段階で扉側プレートと枠側プレートの長孔の範囲内で前後方向と左右方向に別々に独立して移動調整可能としたことを特徴とする請求項1に記載の建付け調整機能付きピボットヒンジ。
  3. 下部ピボットの扉側プレート用軸心のボルト部分にさらに上下調整ナットを組み込んで扉側プレートを2個のナットで挟み込むように構成し、扉側プレートの上側のナットを大きく緩め、下側の上下調整ナットを上方向に回転させて扉側プレートを持ち上げる動作により上下方向の建付け調整を可能とし、さらに扉側プレート用軸心のボルト部分を遥かに長く形成しておくことでより大きく上下調整を可能とし、枠体に対する扉の上下位置の設定が異なる各種ドアにも幅広く適応可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の建付け調整機能付きピボットヒンジ。
  4. 枠体の上下位置に枠側プレート用軸心を取り付けた枠側プレートを向かい合う配置で固定し、片方の扉側プレートに下部リングを取り付けた扉側プレート用軸心を装着して扉の下部位置に固定し、他方の扉側プレートにU字溝を有した上部受けを取り付けた扉側プレート用軸心を装着して扉の上部位置に固定し、下部の枠側プレート用軸心に下部リングを差し込んで下部ピボットを嵌め込み、上部の枠側プレート用軸心に上部受けのU字溝を引っ掛け、さらにU字溝に蓋をする手段を用いることで扉を吊り込み可能としたことを特徴とする請求項1及至3いずれか1項に記載の建付け調整機能付きピボットヒンジ。
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