JP2008144432A - 盤の扉ストッパ構造 - Google Patents

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JP2008144432A JP2006331482A JP2006331482A JP2008144432A JP 2008144432 A JP2008144432 A JP 2008144432A JP 2006331482 A JP2006331482 A JP 2006331482A JP 2006331482 A JP2006331482 A JP 2006331482A JP 2008144432 A JP2008144432 A JP 2008144432A
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Hideaki Shizu
秀明 志津
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Abstract

【課題】扉の開位置の調整及び保持を容易とするとともに、荷重調整を容易とし、かつ安価とする。
【解決手段】一端が盤本体23に回転軸27を介して回動自在に連結されたストッパ腕26の他端両側に突出して中空のスライド軸28を設けるとともに、スライド軸28に皿ばね29を介してロックピン30を挿入し、このロックピン30を扉25に設けたガイド31内に皿ばね29を圧縮した状態で移動可能に収納し、扉25の開閉に応じてガイド31内を移動するロックピン30がばね圧により嵌合するロック孔31aをガイド31に設け、ロックピン30がロック孔31aに嵌合することにより扉25の開位置を固定する。
【選択図】図1

Description

この発明は、盤の扉ストッパ構造に関するものである。
配電盤や制御盤等の盤においては、保守点検の際に不用意に扉を閉められたりしないようにするため、あるいは障害物の存在により扉の開き角度に制限がある場合等に備えて、扉にストッパを設けることがある。
図7は従来の扉ストッパ構造を有する盤の斜視図を示し、1は盤本体、2は盤本体1にヒンジ部3を介して回動自在に設けられた扉、4は盤本体1内の天井面に取り付けられた取付部、5は扉2の内面に取り付けられた取付部、6は一端が取付部4に回動自在に取り付けられたリンク、7は一端が取付部5に回動自在に取り付けられたリンクであり、リンク6,7の他端同士も回動自在に連結される。盤本体1、扉2、リンク6,7により四つ棒機構からなるストッパ構造が形成される。この構造においては、扉2の開角度は一つであるが、開角度限度まで開いた状態(扉2のロック状態)が判りやすい
図8(a)〜(c)は従来の他の扉ストッパ構造を有する盤の平面図、そのA−A線矢視図及び側面図を示し、8は盤本体、9は扉、10は扉9の内面上部に溶接され、長孔10aが設けられたガイドである。11は一端に立設されたロックピン22が長孔10aにスナップピン12を介して摺動自在にかつ回動自在に連結されたストッパ腕、13は盤本体8の天井面に雄ねじ14及びナット15により取り付けられた取付金具であり、ストッパ腕11の他端は取付金具13にスナップピン16を介して回動自在に連結される。又、ガイド10の長孔10aにはボルト17、支え板18、座19及びナット20を介してばね材からなるストッパ21が取り付けられ、ストッパ21にはロックピン22と嵌合するロック孔が設けられている。盤本体8、扉9及びストッパ腕11により回転すべり子機構からなるストッパ構造が形成される。
上記構成において、扉9を開けると、ストッパ腕11の一端のロックピン22はガイド10の長孔10aを移動して、ばね材からなるストッパ21に当接して変形させ、所定の位置にあるストッパ21のロック孔に嵌合し、扉9は動かなくなる。扉9の開角度は、ストッパ21を動かすことにより、調整可能である。
その他、この出願の発明に関連する先行技術文献情報として、次のようなものがある。
特開平5−22813号公報 特開平6−153335号公報 特開2004−140903号公報
図7に示した従来の盤の扉ストッパ構造においては、ばねによるロック方式ではないので、カチッと扉2は止まる。しかしながら、扉2の開角度の調整はできず、設計時の開角度のままとなる。開角度を変えるためには、ストッパを設けて、その取付孔を複数設け、ストッパの取付位置を変えればよいが、実際上は開角度の調整は困難である。又、市販品で高価となった。
一方、図8に示した盤の扉ストッパ構造においては、ストッパ21をガイド10の長孔10aにスライドさせて、扉9の開角度を定め、固定する方式である。このため、実際に扉9を必要角度開いた状態でストッパ21を固定する必要があり、作業に手間を要した。又、ストッパ21と支え板18とをボルト17により同時に固定しているが、この固定の具合によりストッパ21の状態に差が出やすいため、調整が困難であった。例えば、ストッパ21と支え板18におけるボルト17の挿通孔とボルト17との余裕分のずれ具合により固定状態に差が生じ、ストッパ21の取付状態に差が生じた。又、配電盤や制御盤が複数台ある場合には、扉9の停止時の力の掛け具合により差が生じた。さらに、扉9をストッパ21で係止する場合に、ストップ位置でロックピン22がストッパ21のロック孔に嵌合して扉9は止まるが、ばね材からなるストッパ21は次第に硬くなり、扉9の動きも次第に重くなるので、ロックピン22がロック孔に嵌合して止まっても、操作者はこの嵌合が分かり難くなり、扉9をさらに開ける操作をしてしまうことがあった。
この発明は上記のような課題を解決するために成されたものであり、扉の開位置の調整が容易であるとともに、荷重調整が容易であり、かつ扉の開位置の保持が容易であるとともに、安価な盤の扉ストッパ構造を得ることを目的とする。
この発明の請求項1に係る盤の扉ストッパ構造は、盤本体にヒンジ部を介して扉を回動自在に取り付けた盤において、一端が盤本体に回動自在に連結されたストッパ腕と、ストッパ腕の他端両側にばね材を介して設けられ、扉に設けられたガイド内にばね材が圧縮された状態で移動可能に収納されたロックピンと、ガイドに設けられ、扉の開閉に応じてガイド内を移動するロックピンがばね圧により嵌合するロック孔とを備え、ロックピンがロック孔に嵌合することにより扉の開位置が固定されるものである。
請求項2に係る盤の扉ストッパ構造は、上記ばね材を皿ばねにより形成し、その重ね方や重ね枚数を変えることによりばね荷重を変更するようにしたものである。
請求項3に係る盤の扉ストッパ構造は、ロックピンがロック孔に嵌合することによりガイドから露出した部分に穴を開けて棒を挿入するようにしたものである。
請求項4に係る盤の扉ストッパ構造は、上記ばね材がコイルばねであるものである。
請求項5に係る盤の扉ストッパ構造は、盤本体にヒンジ部を介して扉を回動自在に取り付けた盤において、一端が盤本体に回動自在に連結されたストッパ腕と、ストッパ腕の他端両側に設けられ、扉に設けられたガイド内に圧縮された状態で移動可能に収納された板ばねと、ガイドに設けられ、扉の開閉に応じてガイド内を移動する板ばねがばね圧により嵌合するロック孔とを備え、板ばねがロック孔に嵌合することにより扉の開位置が固定されるものである。
請求項6に係る盤の扉ストッパ構造は、板ばねがロック孔に嵌合することによりガイドから突出した部分にかぎを掛け、あるいは突出または露出した部分に孔を開けて棒を挿入するようにしたものである。
以上のようにこの発明の請求項1によれば、扉のガイドにばね圧縮されて収納されたロックピンがガイドに設けられたロック孔にばね圧により嵌合することにより、扉の開位置を固定しており、ロック孔の位置調整により扉の開位置を容易に調整することができ、またこのようなロック機構により扉の開位置の保持も容易となり、構成も安価にすることができる。
又、請求項2によれば、ばね材を皿ばねにより形成したので、その重ね方や重ね枚数を変更することにより、ばね荷重の変更が容易となる。
請求項3によれば、ロックピンがロック孔に嵌合した際に、ロックピンのガイドから露出した部分に穴を開け、棒を挿入しており、扉を不用意に動かすことができなくなる。
請求項4によれば、ばね材をコイルばねにより形成しており、請求項1,3と同様な効果を奏する。
請求項5によれば、扉のガイドに圧縮された状態で収納された板ばねがガイドに設けられたロック孔にばね圧により嵌合することにより、扉の開位置を固定しており、ロック孔の位置調整により扉の開位置を容易に調整することができ、またこのようなロック機構により扉の開位置の保持も容易となり、構成も安価にすることができる。
請求項6によれば、板ばねがロック孔に嵌合した際に、ロックピンのガイドから突出した部分にかぎを掛け、あるいは突出または露出した部分に孔を開けて棒を挿入しており、扉を不用意に動かすことができなくなる。
実施最良形態1
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面とともに説明する。図1(a),(b)はこの発明の実施最良形態1による扉ストッパ構造を有する盤の扉閉状態での平面図及び正面図を示し、図2(a),(b)は同じく盤の扉閉状態での縦断側面図及び側面図を示し、図3は同じく盤の扉開状態での平面図を示し、要部は外部からは実際には見えなくても実線で示すこともある。又、図1(b)では扉開状態でのストッパ腕等も正面図で示している。盤本体23にはヒンジ部24を介して扉25を回動自在に連結している。26は一端が盤本体23に回転軸27を介して回動自在に連結されたストッパ腕であり、ストッパ腕26の他端には図4に示すように両側に突出して中空のスライド軸28を立設し、各スライド軸28の外周側には皿ばね29を挿入し、その上からそれぞれロックピン30をスライド軸28の内周側に挿入する。
一方、扉25内の上部には支持部35を介してガイド31が設けられ、ガイド31内には一対のロックピン30がばね圧縮された状態で、しかも移動可能に収納される。皿ばね29は、適当なばね荷重が得られるように、表裏交互に重ねたり、同じ方向に重ねたり、あるいは重ね枚数を変えたりする。ガイド31にはロックピン30が嵌合する複数のロック孔31aが設けられる。
上記構成において、扉23の開閉に応じてストッパ腕26の他端の一対のロックピン30はばね圧縮された状態でガイド31内を移動し、ロックピン30がガイド31のロック孔31aの位置までくると、ロックピン30は皿ばね29のばね圧によりロック孔31aと嵌合し、ストッパ腕26は固定され、扉25の開位置も固定され、扉25はその位置に保持される。又、扉25に規定の荷重を加えれば、ロックピン30とロック孔31aとの嵌合が外れ、扉25は開閉可能となり、ロックピン30が別のロック孔31aと嵌合することにより再び開位置は固定される。
実施最良形態1においては、ストッパ腕26の他端両側に突出して中空のスライド軸28を設け、このスライド軸28に皿ばね29を介してロックピン30を設け、このロックピン30を扉25に設けたガイド31にばね圧縮された状態で収納しており、扉25を開閉した際にロックピン30がロック孔31aにばね圧により嵌合することにより扉25の開位置はしっかりと固定され、ロック孔31aの位置調整により扉25の開角度の調整を容易に行うことができる。また、ロックピン30をロック孔31aに嵌合するだけであるので、扉25の開位置の保持が容易であるとともに、安価な構成とすることができる。
又、扉25の大きさ、特に幅により作用点までの長さが変わるので、これに応じてばね荷重も変更可能なことが望ましいが、実施最良形態1ではばね材として皿ばね29を用いており、皿ばね29の表裏の重ね方法や重ね枚数を変更することによりばね荷重を変更することができ、ばね荷重の調整が容易である。なお、重ね枚数が少なく、所定のばね荷重が得られない場合には、ミガキ座金を挿入することによりばね荷重を増加させることができる。また、ロックピン30がロック孔31aに嵌合した際には、ロックピン30の頭部がロック孔31aから露出するので、この露出部分に穴を開け、この穴に棒を挿入することにより、扉25は不用意に動かすことができなくなり、保守点検時等に任意時間扉25を開放する場合等に便利となる。
実施最良形態2
図5(a)〜(d)は実施最良形態2による扉ストッパ構造を有するガイドの平面図、正面図、側面図及び変形例の正面図を示し、板ばねは外部から見えない場合でも実線で示すことがある。一端が盤本体23に回転軸27を介して回動自在に連結されたストッパ腕26の他端には両側に突出して板ばね32が設けられ、板ばね32は扉25に設けられたガイド31内に圧縮された状態で移動可能に収納される。ガイド31には板ばね32が嵌合する複数のロック孔31aが設けられる。なお、図5(b)の板ばね32は左端に位置するものが扉25の閉状態時を示し、中央部分に位置するものが扉25のストップ状態時を示す。
上記構成において、扉25の開閉に応じてストッパ腕26の他端の板ばね32は圧縮された状態でガイド31内を移動し、板ばね32は扉25の閉状態時にはガイド31内で圧縮された状態(左端に示す。)にあり、扉25のストップ状態時には板ばね32の両側の突出部分はガイド31のロック孔31aに嵌合し(中央部分に示す。)、ストッパ腕26は固定され、扉25の開位置は固定され、その位置に保持される。又、扉25に規定の荷重を加えれば、板ばね32とロック孔31aとの嵌合が外れ、扉25は開閉可能となり、板ばね32が別のロック孔31aと嵌合することにより再び開位置は固定される。
実施最良形態2においては、ストッパ腕26の他端両側に突出して板ばね32を設け、この板ばね32を扉25に設けたガイド31にばね圧縮された状態で収納しており、扉25を開閉した際に板ばね32の突出部がガイド31のロック孔31aにばね圧により嵌合することにより扉25の開位置はしっかりと固定され、ロック孔31aの位置調整により扉25の開角度の調整を容易に行うことができる。また、板ばね32をロック孔31aに嵌合するだけであるので、扉25の開位置の保持が容易であるとともに、安価な構成とすることができる。
又、板ばね32がロック孔31aと嵌合した際には、板ばね32の突出部分はロック孔31aから露出し、あるいは突出する。従って、この突出部分にかぎ(南京錠)を掛けるか、あるいはこの突出部分または露出部分に孔32aを開けて棒33を挿入することにより、扉25を不用意に動かすことができなくなり、保守点検時等に任意時間扉25を開放することができる。
図5(d)は実施最良形態2の変形例を示し、この例ではストッパ腕26の他端の両側に別々の板ばね34を設けており、各板ばね34はやはりガイド31内に圧縮された状態で移動可能に収納され(左端に示す。)、扉25を開いてストップ位置にくると(中央に示す。)、各板ばね34の突出部分がロック孔31aと嵌合し、ガイド31外に突出する。作用、効果は実施細粒形態2と同様である。
実施最良形態3
図6はこの発明の実施最良形態3による盤の扉ストッパ構造の分解図を示し、ストッパ腕26の他端には両側に突出して中空のスライド軸28が設けられ、スライド軸28の外周側にはコイルばね36が設けられ、その外部からロックピン30がスライド軸28の内周側に挿入され、ロックピン30はガイド31内にばね圧縮されて収納される。37,38は回転軸27を構成するボルト及びナットである。
実施最良形態3は実施最良形態1における皿ばね29の代わりにコイルばね36を用いただけであり、扉25を開閉した際にロックピン30がロック孔31aにばね圧により嵌合することにより扉25の開位置がしっかりと固定され、ロック孔31aの位置調整により扉25の開位置の調整を容易に行うことができる。また、ロックピン30をロック孔31aに嵌合するだけであるので、扉25の開位置の保持が容易であるとともに、安価な構成とすることができる。
この発明の実施最良形態1による扉ストッパ構造を有する盤の扉閉状態での平面図及び正面図である。 実施最良形態1による扉ストッパ構造を有する盤の扉閉状態での縦断側面図及び側面図である。 実施最良形態1による扉ストッパ構造を有する盤の扉開状態での平面図である。 実施最良形態1による盤の扉ストッパ構造の分解図である。 実施最良形態2による扉ストッパ構造を有するガイドの平面図、正面図、側面図及び変形例の正面図である。 実施最良形態3による盤の扉ストッパ構造の分解図である。 従来の扉ストッパ構造盤の斜視図である。 従来の他の扉ストッパ構造を有する盤の平面図、そのA−A線矢視図及び側面図である。
符号の説明
23…盤本体
24…ヒンジ部
25…扉
26…ストッパ腕
27…回転軸
28…スライド軸
29…皿ばね
30…ロックピン
31…ガイド
31a…ロック孔
32,34…板ばね
32a…孔
33…棒
36…コイルばね

Claims (6)

  1. 盤本体にヒンジ部を介して扉を回動自在に取り付けた盤において、一端が盤本体に回動自在に連結されたストッパ腕と、ストッパ腕の他端両側にばね材を介して設けられ、扉に設けられたガイド内にばね材が圧縮された状態で移動可能に収納されたロックピンと、ガイドに設けられ、扉の開閉に応じてガイド内を移動するロックピンがばね圧により嵌合するロック孔とを備え、ロックピンがロック孔に嵌合することにより扉の開位置が固定されることを特徴とする盤の扉ストッパ構造。
  2. 上記ばね材は、皿ばねにより形成し、その重ね方や重ね枚数を変えることによりばね荷重を変更するようにしたことを特徴とする請求項1記載の盤の扉ストッパ構造。
  3. ロックピンがロック孔に嵌合することによりガイドから露出した部分に穴を開けて棒を挿入するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載の盤の扉ストッパ構造。
  4. 上記ばね材は、コイルばねであることを特徴とする請求項1又は3記載の盤の扉ストッパ構造。
  5. 盤本体にヒンジ部を介して扉を回動自在に取り付けた盤において、一端が盤本体に回動自在に連結されたストッパ腕と、ストッパ腕の他端両側に設けられ、扉に設けられたガイド内に圧縮された状態で移動可能に収納された板ばねと、ガイドに設けられ、扉の開閉に応じてガイド内を移動する板ばねがばね圧により嵌合するロック孔とを備え、板ばねがロック孔に嵌合することにより扉の開位置が固定されることを特徴とする盤の扉ストッパ構造。
  6. 板ばねがロック孔に嵌合することによりガイドから突出した部分にかぎを掛け、あるいは突出または露出した部分に孔を開けて棒を挿入するようにしたことを特徴とする請求項5記載の盤の扉ストッパ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012183677A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Brother Industries Ltd 回動操作装置及び画像記録装置
KR101409101B1 (ko) * 2013-03-12 2014-06-19 엘에스산전 주식회사 배전반의 도어 잠금 장치

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