JP5210623B2 - 非常用扉の閉鎖装置 - Google Patents

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Description

本発明は、常時は扉を所定角度に開放させておき、火災時等の非常時にはドアクローザの閉じ力によって扉を閉じる非常用扉の閉鎖装置の改良に関する。
この種の閉鎖装置としては既に下記特許文献1,2のようなものが提案されている。即ち、一般に、上下方向の軸線まわりに回動する非常用扉は、その扉に取り付けられたドアクローザの閉じ力によって閉扉側に付勢されているが、該閉じ力は上枠に移動可能に取り付けられた移動部材にリンクを介して伝達され、該移動部材が保持手段によって所定箇所に保持されることによって扉は常時は所定の開き角度に保持されている。そして、火災時等の非常時には保持手段へ通電あるいは常時の通電が遮断されることによって保持手段による移動部材の保持が解除され、移動部材がドアクローザの閉じ力によって上枠に沿って移動することで扉が閉じられることとなる。
また、下記特許文献2では、電気解除用フックと係止連結部の本体との間にスペーサを介在させることによって、スペーサを介在させない場合に比して扉の開き角度を小さくする方向に調節できる構造が開示されている。
実開昭60−47544号公報 特開2006−247118号公報
しかしながら、上記特許文献2記載のようにスペーサを介在させる構造において扉の開き角度を調節する場合には、上枠に設置した閉鎖装置を取り外したうえで分解し、ネジにより一体化されている電気解除用フックと係止連結部の本体とをそのネジを取り外すことで分離し、その両者の間にスペーサを介在させた後に両者を再びネジで締結一体化させ、しかる後に、上枠内に設置する必要がある。また、スペーサを介在させる構造であるので調節できる角度範囲も制限されるうえに、スペーサのない基準の開き角度からその角度を狭くする方向に調節することになる。従って、閉鎖装置の施工後において、現場で扉の開き角度を容易に調節できる構造が求められる。
そこで本発明は、施工後において扉の開き角度を容易に調節することのできる非常用扉の閉鎖装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る非常用扉の閉鎖装置は、上下方向の軸線まわりに回動する扉に取り付けられるドアクローザと、上枠に設置されて該上枠に沿って移動可能な移動部材と、ドアクローザと移動部材とを連結してドアクローザによる閉じ力を移動部材に作用させるリンクと、上枠に固定設置され、ドアクローザによる閉じ力で移動部材が閉じ側へ移動しないように常時は移動部材を保持し且つ非常時にはその保持を解除する保持手段とを備えた非常用扉の閉鎖装置において、移動部材は、リンクを回動自在に支持すべく上枠から下方に突出した支軸を上枠に沿って案内する支軸ガイドを備えた第一の移動部材と、上枠に沿うように第一の移動部材に対して並設され保持手段によって係止される第二の移動部材とから構成され、リンクと第一の移動部材との連結箇所から保持手段までの上枠に沿った離間距離が調節できるように、支軸が支軸ガイドに対して上枠に沿って相対移動可能に構成され、該相対移動を阻止するための固定部材が上枠の外部から操作できるように上枠から表出した状態で支軸に設けられており、第一の移動部材及び支軸ガイドが、第二の移動部材の下方まで延びていることを特徴とする。
該構成の閉鎖装置にあっては、上枠から表出している固定部材を上枠の外部から操作することによって第一の移動部材の支軸の相対移動を阻止することができる。従って、施工後において固定部材を操作して移動部材の支軸の相対移動の阻止を解除すれば、その支軸支軸ガイドに対して相対移動させることができ、それによってリンクと第一の移動部材との連結箇所から保持手段までの上枠に沿った離間距離を長くして扉の開き角度を狭めたり、逆に、同離間距離を短くして扉の開き角度を広げたりすることができる。
特に、移動部材は、リンクを回動自在に支持すべく上枠から下方に突出した支軸を上枠に沿って案内する支軸ガイドを備えた第一の移動部材と、上枠に沿うように第一の移動部材に対して並設され保持手段によって係止される第二の移動部材とから構成されている。該支軸がリンクと第一の移動部材との連結箇所になるが、該支軸は上枠から下方に突出しているので、その支軸に固定部材を設けることによって下方から容易に固定部材を操作することができる。
特に、移動部材はリンクを回動自在に支持すべく上枠から下方に突出した支軸を備え、該支軸が移動部材の他の部分に対して上枠に沿って相対移動可能に構成され、該支軸の相対移動を阻止するための前記固定部材が支軸に設けられていることが好ましい。該支軸がリンクと移動部材との連結箇所になるが、該支軸は上枠から下方に突出しているので、その支軸に固定部材を設けることによって下方から容易に固定部材を操作することができる。
また、第一の移動部材の支軸ガイドが角筒状に構成され、該支軸ガイドを構成する下面壁部が上枠に沿ったスリットを有する板状のガイドプレート部を構成し、支軸は、ガイドプレート部の下側に位置してリンクを支持する支持面を有する筒状体と、該筒状体に挿入されると共にスリットを貫通する軸部とガイドプレート部の上側に位置して軸部から側方に突出する鍔部とを有する芯材とを備え、固定部材としてのボルトを芯材の軸部に螺入させて筒状体と芯材の鍔部とでガイドプレート部を上下に挟持することにより支軸の相対移動が阻止されるように構成されていることが好ましい。固定部材として芯材の軸部にボルトが螺入されているので、該ボルトを締め付けることで支軸を直接ガイドプレート部にしっかりと固定することができる。また、ボルトを緩めるという操作のみで支軸がガイドプレート部に対してスライド移動可能な状態となるので、ボルトの緩め操作で支軸を容易にスライド移動させて扉の開き角度を広狭調節することができ、しかも、支軸がスライド移動する構成であるので開き角度の微調整も容易である。
以上のように、上枠から表出している固定部材を上枠の外部から操作することができるので、施工後において現場で容易に扉の開き角度を調節することができる。
以下、本発明に係る非常用扉の閉鎖装置の一実施形態について図1乃至図17を参酌しつつ説明する。
開扉状態における平面図と正面図である図1及び図2に示されているように、本実施形態における閉鎖装置は、上枠100にヒンジ101を介して取り付けられて上下方向の軸線Tまわりに回動する非常用扉102を常時は所定の開き角度に保持して通行を可能とし、非常時は図4及び図5のように閉扉状態として煙等を遮断するものである。かかる閉鎖装置は、扉102に取り付けられて閉じ力を発生させるドアクローザ1と、上枠100内にその長手方向に沿って略水平に固定設置される長尺状のケーシング2と、該ケーシング2をガイドレールとしてその内側にスライド可能に設置される移動部材3と、ドアクローザ1と移動部材3とを連結してドアクローザ1による閉じ力を移動部材3に作用させるリンク4と、ケーシング2内に固定設置されて、ドアクローザ1による閉じ力で移動部材3が閉じ側へ移動しないように常時は移動部材3を保持し且つ非常時にはその保持を解除する保持手段5とを備えている。
尚、本実施形態における閉鎖装置は、電気的に保持手段5による保持を解除する構成であると共に、手動で扉102に外力を作用させることによっても扉102を閉じることができるように構成されており、図4と図5は電気的に閉扉させた状態の平面図と正面図を示し、図6と図7は手動で閉扉させた状態の平面図と正面図を示している。尚、図中の矢印Aが開扉方向で矢印Bが閉扉方向であり、開扉方向は上下方向の軸線Tに近づく方向であり、閉扉方向はその軸線Tから離れる方向である。
図3に示すように、上枠100の下面前側部分(開扉方向側)は段差部100bを介して一段高くなっており、その一段高くなった下面上段部100aに閉扉状態の扉102の上部が位置し、上枠100の段差部100bによって上枠100と扉102との間の隙間から煙等が通過しにくいようになっている。また、図5及び図7に示すように、ドアクローザ1は扉102の上部内側にネジにより固定され、その主軸10に閉じ力を発生させる。該主軸10に前記リンク4の一端部が取り付けられて主軸10と共に回動し、該リンク4の他端部は前記移動部材3における支軸6に回動可能に支持されている。従って、ドアクローザ1がその主軸10を回転させると、リンク4は主軸10を中心に回動し、ドアクローザ1による閉じ力が支軸6を介して移動部材3に伝達される。尚、扉102の上面は、図5や図7に示すように、部分的に下側に凹んでおり、該凹部102aに面するようにドアクローザ1が取り付けられると共に、閉扉状態において凹部102aにリンク4が位置する。尚、図1及び後述の図16、図17の符号Sは、扉102の開閉動作に伴うドアクローザ1の主軸10の軌跡である。
前記ケーシング2は、下方に開口している上枠100の下面上段部100aから上枠100内に挿入されて、図3のようにネジによりケーシング支持部材103に取り付けられ、ケーシング2の下面は上枠100の下面上段部100aと面一とされる。より詳細には、図5、図7に示すように、閉扉状態において扉102の上面の凹部102aに上下対向する上枠100の位置にケーシング2が配置される。該ケーシング2は、図12のように、下方開口の角筒状であって、例えば金属製であり、下方開口となるようにコの字状に板金折曲等により形成され、その閉扉側の一端部に蓋体2d(図1、図16、図17参照)が取り付けられることにより、下方開口の角筒状に形成されている。そして、このケーシング2の下面は、化粧板とも称される板状のカバー7によって覆われている。また、図12に示すようにケーシング2の側面下端部には、移動部材3を下方から支持すべく、長手方向の所定長さに亘って内側に突出する鍔部2cが形成され、カバー7にはスリット状の長孔7aが形成されており、ケーシング2の両鍔部2c間のスリット状の開口2eとカバー7のスリット状の長孔7aから、前記移動部材3の支軸6が下方に突出している。尚、ケーシング2やカバー7の長さは、扉102の上面の凹部102aの長さよりも僅かに短く設定される。
該移動部材3は、係止部として開扉方向に伸びる電気解除用フック46を有し、前記保持手段5は、移動部材3の電気解除用フック46を係止することによって移動部材3を所定位置に保持し、移動部材3の電気解除用フック46の係止を解除することによって移動部材3の閉扉方向の移動を許容する。かかる保持手段5は、移動部材3の電気解除用フック46の係止とその解除を電気的に行うものであるが、従来のものと同様の構成であるので図示を省略してその概略を説明する。保持手段5は、ケーシング2内に固定されたソレノイドを備え、該ソレノイドが非常時に通電によりあるいは常時の通電の解除によってそのプランジャを閉扉方向に突出させる。該プランジャの突出により、常時は直線状態に付勢されているトグルリンクが屈曲し、その屈曲変形によって電気解除用係止アームが上下方向に揺動する。電気解除用係止アームの閉扉方向の端部には、前記移動部材3の電気解除用フック46を係止する係止部としての係止ピン51が設けられており、電気解除用係止アームが揺動することに伴って係止ピン51が下方に移動すると、係止ピン51による移動部材3の電気解除用フック46の係止が解除される。尚、図2、図5、図7には、保持手段5の係止ピン51のみを示している。
次に移動部材3について説明すると、該移動部材3は閉扉側に位置して前記支軸6を備えた第一の移動部材11と、該第一の移動部材11の開扉側に位置して前記保持手段5によって係止される電気解除用フック46を備えた第二の移動部材12とから構成されて、ケーシング2の内面をガイドレールとして摺動しながらスライド移動する。該第一の移動部材11と第二の移動部材12は互いの係止部同士が係止することによって一体となって移動する一方、その係止部同士の係止が解除されると、支軸6から作用される閉じ力によって第一の移動部材11のみが移動する。
かかる係止構造も従来と同様であって、図8に底面図を示しているように、第一の移動部材11には開扉側に向かって手動解除用フック20が設けられ、第二の移動部材12には、閉扉側(第一の移動部材11側)に開口するコの字状に形成された枠体40の内側に、その開扉側の支持部41を支点として水平方向に揺動可能に支持された手動解除用係止アーム42が設けられ、該手動解除用係止アーム42の先端には手動解除用フック20を係止するローラ43が取り付けられている。該手動解除用係止アーム42は、先端のローラ43が手動解除用フック20と係合する方向にバネ44により付勢され、常時はバネ44の付勢力によってローラ43が手動解除用フック20を係止している。その一方、手動によって扉102を閉じようとした場合にその外力がリンク4と支軸6を介して第一の移動部材11に伝達されると、第二の移動部材12が保持手段5によって係止されているので、手動解除用係止アーム42がバネ44の付勢力に抗して傾動して手動解除用フック20の係止状態が解除され、第一の移動部材11のみが閉扉側に向かって移動する。尚、バネ44の付勢力はナット45により調節可能となっており、保持手段5が第二の移動部材12の電気解除用フック46を係止する力よりも、手動解除用係止アーム42のローラ43が手動解除用フック20を係止する力の方が小さくなるように設定される。また、第二の移動部材12の枠体40の開扉側の端面に電気解除用フック46のベース部46aがネジ等により固定されている。かかる第二の移動部材12の枠体40と電気解除用フック46は共に金属製である。
このように、移動部材3は上枠100に沿って二つの部材が並設された構成であって、通常は、開扉状態において電気解除用フック46が電気解除用係止アームによって保持されているので、図1及び図2のように、第一の移動部材11と第二の移動部材12は一体となって開扉側に位置している。そして、非常時に電気解除用フック46の係止が解除されると、図4及び図5のように、第一の移動部材11と第二の移動部材12が共に閉扉側に移動する。また、手動によって扉102を閉じる場合には、図6及び図7のように、扉102に作用する外力によって手動解除用フック20が外れて第一の移動部材11のみが閉扉側に移動する。
また、第一の移動部材11は、ケーシング2の内面と摺動する枠体21と、前記支軸6と、該支軸6を枠体21に対して相対移動可能とすべく支軸6をケーシング2に沿って案内する支軸ガイド24とを備えている。枠体21は、図8乃至図10及び図12、図13に示すように、左右一対の枠部材22,23から構成され、一方の枠部材22の内面に前記手動解除用フック20が形成されている。各枠部材22,23は、図9のように閉扉側に位置して上下寸法の大きい主部22a,23aと、開扉側に位置して主部22a,23aよりも上下寸法の小さい腕部22b,23bとから構成されて、全体としてL字状に形成されている。主部22a,23aは、ケーシング2の上部2aの内面と側部2bの内面と鍔部2cの内面に摺動し、腕部22b,23bは、主部22a,23aの開扉側の端部の下部から開扉側に向けて伸びていて、ケーシング2の側部2bの内面のうちの下側領域と鍔部2cの内面に摺動する。また、主部22a,23aは、第二の移動部材12の枠体40の開扉側に位置し、腕部22b,23bは第二の移動部材12の枠体40の下側に位置する。尚、両枠部材22,23は、金属製のケーシング2の内面との摺動性を良好なものとするために樹脂から成形等により形成され、図8及び図13のようにネジ25により水平方向に締結一体化されている。
この両枠部材22,23によって前記支軸ガイド24が左右から挟持されている。該支軸ガイド24は、金属製であって、枠体21の腕部22b,23bから主部22a,23aまで伸びていて枠体21の全長より僅かに短く、第二の移動部材12の枠体40や手動解除用係止アーム42及び手動解除用フック20の下方に位置している。また、支軸ガイド24は、図11,13に示すように、長方形状の板状の上面壁部24a及び下面壁部24b(ガイドプレート部)と上面壁部24a及び下面壁部24bの両側縁部同士を上下に連結する側面壁部24cとから断面視横長の偏平角筒状に形成され、下面壁部24bにはスリット24dが形成されている。該スリット24dは、下面壁部24bの閉扉側の端部まで達している。また、支軸ガイド24の位置決めのために、図11及び図12のように、支軸ガイド24の両側面壁部24cには切欠24eが複数形成され、各枠部材22,23の内面には切欠24eと係合する係合突起22c,23cが形成されている。
かかる支軸ガイド24に案内される支軸6は、図12のように、支軸ガイド24に支持される金属製の芯材60と、リンク4を支持する金属製の筒状体61とを備えている。具体的には、芯材60は、支軸ガイド24のスリット24dを上下に貫通して下面壁部24bに案内される円柱状の軸部60aと、該軸部60aの上端部において側方に突出する鍔部60bとから、全体としてT字状に形成されている。そして、鍔部60bは、支軸ガイド24の内側に位置してその下面壁部24bによって支持されると共に下面壁部24bの内面を摺動する。また、鍔部60bは図10のように矩形であって支軸ガイド24に対して相対回転不能に構成され、その両側面は支軸ガイド24の側面壁部24cの内面と対向してそれに案内される。尚、軸部60aにはその下端から固定部材としてのボルト62が螺入されるように雌ネジ部が所定深さ形成されている。
かかる芯材60の軸部60aに筒状体61が装着される。該筒状体61は、支軸ガイド24の下面壁部24bの外面と摺動する上部61aと、該上部61aよりも細く形成され、その外周面がリンク4を回動可能に支持する支持面となる下部61bとから構成される。尚、リンク4は上鍔付きの例えば樹脂製のスリーブ8を介して筒状体61の支持面に回動可能に支持されている。そして、支持面よりも大径の座金63を介してボルト62を芯材60に螺入させることで、座金63によってリンク4が下方から支持されている。また、筒状体61の下端面61cは芯材60の軸部60aの下端面60cよりも下方に位置しており、従って、ボルト62を締め付けると芯材60が下方に引きつけられ、筒状体61の上端面と芯材60の鍔部60bの下面とで支軸ガイド24の下面壁部24bが上下に挟持されて支軸6が支軸ガイド24に固定される。尚、鍔部60bの下面の中央部と筒状体61の上端面の中央部にはそれぞれ凹部が形成されて、鍔部60bの下面と筒状体61の上端面はそれぞれの周縁部において支軸ガイド24の下面壁部24bに当接する。また、支軸6の移動のために、図10のように枠体21の下面には上枠100に沿った開口21aが形成され、該開口21aは支軸ガイド24のスリット24dよりも幅広である。
以上のように構成された非常用扉の閉鎖装置は、通常は所定の開き角度で扉102を保持するが、上枠100への施工後において扉102の開き角度を容易に調節することができる。即ち、ボルト62を緩めると、支軸6は支軸ガイド24のスリット24dに沿ってスライド移動できる。従って、図9及び図10のように開扉側に支軸6を移動させたり、図14及び図15のように閉扉側に支軸6を移動させたりすることができ、また、ボルト62を締め付けることで任意の位置に支軸6を固定することができる。このように支軸6を支軸ガイド24に沿って移動させることで支軸6から保持手段5までの距離を変化させることができ、支軸6から保持手段5までの距離を長くすると開き角度が狭くなり、逆にその距離を短くすると開き角度が大きくなる。図16は支軸6を開扉側に最大移動させたときの扉102の状態を示していてその開き角度は90度を超えており、図17は支軸6を閉扉側に最大移動させたときの扉102の状態を示していてその開き角度は90度よりも小さい。また、支軸6をスライド移動させる構成であるので開き角度の調節も容易であって且つ開き角度を微調節することもでき、図16のように最大の開き角度から図17のように最小の開き角度までの範囲内で開き角度を任意に設定できる。このように上枠100から下方に突出した支軸6の下端に位置するボルト62を締め付けたり緩めたりするので、施工後においてボルト62を上枠100の外部から操作して扉102の開き角度を容易に調節することができる。
また更に、第一の移動部材11の枠体21を樹脂から構成して金属製のケーシング2との摺動性を良くする一方、支軸6を支持する部材である支軸ガイド24は金属製として必要な強度を確保しており、ケーシング2に対する摺動性と支軸6を支持するための強度とを両立させている。しかも、枠体21を左右一対の枠部材22,23から構成して両枠部材22,23で支軸ガイド24を左右から挟み込む構成であるので第一の移動部材11の組み立て作業性もよい。
更に、図9、図12、図14に示すように、手動解除用係止アーム42と手動解除用フック20よりも下側に支軸ガイド24が配置されているので、支軸6を第二の移動部材12側にまで移動させることができる。従って、手動解除用係止アーム42と手動解除用フック20の係止箇所を跨ぐようにして支軸6を長い距離移動させることができ、扉102の開き角度の調節量を大きくすることができる。
尚、本実施形態では、偏平角筒状の支軸ガイド24の下面壁部24bを板状のガイドプレート部としたが、支軸ガイド24を角筒状ではなく一枚の板状としてそれをガイドプレート部としてもよい。但し、支軸ガイド24を角筒状とすることにより強度が向上すると同時に、左右の枠部材22,23によって挟持した際に安定化するという利点がある。
尚、上記実施形態では支軸6を第一の移動部材11における他の構成部材に対して相対移動可能に構成したが、例えば、枠体21を上下二分割として互いに相対移動可能に構成して両者の相対移動を阻止する固定部材をボルト62とは別に上枠100から表出させてもよい。尚、上枠100から固定部材を下方に突出させなくても上枠100の下側等の外部から操作可能な態様で固定部材が表出していればよい。また、第一の移動部材11ではなく第二の移動部材12に相対移動可能な構成を設けることもできるが、第二の移動部材12の構造が複雑化すると共に支軸6とは別途の部分に固定部材を設ける必要もあるので、第一の移動部材11において相対移動可能な構成を設けることが好ましい。特に、上述のように支軸6のボルト62を固定部材とすれば、別途の固定部材が不要となるうえに、リンク4よりも下方にボルト62が位置しているので操作しやすい。
また、上記実施形態では、移動部材3が第一の移動部材11と第二の移動部材12からなる構成を例に説明したが、移動部材3を単一の構成として、その単一の移動部材3を保持手段5が保持する構成としてもよい。即ち、保持手段5が単一の移動部材3の保持を非常時に電気的に解除すると共に、手動によってもその保持が解除されるように構成してもよい。
本発明の一実施形態の閉鎖装置の取り付け状態を示す開扉状態の平面図。 図1に対応した開扉状態の正面図。 同閉鎖装置の取り付け状態を示す一部断面を含む閉扉状態の側面図。 同閉鎖装置の取り付け状態を示す一部断面を含む閉扉状態の平面図。 図4に対応した一部断面を含む閉扉状態の正面図。 同閉鎖装置の取り付け状態を示す一部断面を含む閉扉状態の平面図。 図6に対応した一部断面を含む閉扉状態の正面図。 同閉鎖装置の要部を下方から見た断面図。 同閉鎖装置の要部を示す一部断面を含む正面図。 同閉鎖装置の要部を示す一部断面を含む底面図。 同閉鎖装置に使用されている部品の底面図。 図9のP−P線断面図。 図9のQ−Q線断面図。 同閉鎖装置の要部を示す一部断面を含む正面図。 同閉鎖装置の要部を示す一部断面を含む底面図。 同閉鎖装置の取り付け状態において最大の開き角度の状態を示す平面図。 同閉鎖装置の取り付け状態において最小の開き角度の状態を示す平面図。
符号の説明
1…ドアクローザ、2…ケーシング、2a…上部、2b…側部、2c…鍔部、2d…蓋体、2e…開口、3…移動部材、4…リンク、5…保持手段、6…支軸、7…カバー、7a…長孔、8…スリーブ、10…主軸、11…第一の移動部材、12…第二の移動部材、20…手動解除用フック、21…枠体、21a…開口、22,23…枠部材、22a,23a…主部、22b,23b…腕部、22c,23c…係合突起、24…支軸ガイド、24a…上面壁部、24b…下面壁部(ガイドプレート部)、24c…側面壁部、24d…スリット、24e…切欠、25…ネジ、40…枠体、41…支持部、42…手動解除用係止アーム、43…ローラ、44…バネ、45…ナット、46…電気解除用フック、46a…ベース部、51…係止ピン、60…芯材、60a…軸部、60b…鍔部、60c…下端面、61…筒状体、61a…上部、61b…下部、61c…下端面、62…ボルト(固定部材)、63…座金、100…上枠、100a…下面上段部、100b…段差部、101…ヒンジ、102…扉、102a…凹部、103…ケーシング支持部材、A…開扉方向、B…閉扉方向、T…上下方向の軸線、S…主軸の軌跡

Claims (3)

  1. 上下方向の軸線まわりに回動する扉に取り付けられるドアクローザと、上枠に設置されて該上枠に沿って移動可能な移動部材と、ドアクローザと移動部材とを連結してドアクローザによる閉じ力を移動部材に作用させるリンクと、上枠に固定設置され、ドアクローザによる閉じ力で移動部材が閉じ側へ移動しないように常時は移動部材を保持し且つ非常時にはその保持を解除する保持手段とを備えた非常用扉の閉鎖装置において、
    移動部材は、リンクを回動自在に支持すべく上枠から下方に突出した支軸を上枠に沿って案内する支軸ガイドを備えた第一の移動部材と、上枠に沿うように第一の移動部材に対して並設され保持手段によって係止される第二の移動部材とから構成され、リンクと第一の移動部材との連結箇所から保持手段までの上枠に沿った離間距離が調節できるように、支軸が支軸ガイドに対して上枠に沿って相対移動可能に構成され、該相対移動を阻止するための固定部材が上枠の外部から操作できるように上枠から表出した状態で支軸に設けられており、
    第一の移動部材及び支軸ガイドが、第二の移動部材の下方まで延びていることを特徴とする非常用扉の閉鎖装置。
  2. 上枠内にその長手方向に沿って設置されるケーシングを備え、該ケーシング内に移動部材をスライド可能に設置し、移動部材がケーシングの内面をガイドレールとして摺動しながらスライド移動する請求項1記載の非常用扉の閉鎖装置。
  3. 第一の移動部材の支軸ガイドが角筒状に構成され、該支軸ガイドを構成する下面壁部が上枠に沿ったスリットを有する板状のガイドプレート部を構成し、支軸は、ガイドプレート部の下側に位置してリンクを支持する支持面を有する筒状体と、該筒状体に挿入されると共にスリットを貫通する軸部とガイドプレート部の上側に位置して軸部から側方に突出する鍔部とを有する芯材とを備え、固定部材としてのボルトを芯材の軸部に螺入させて筒状体と芯材の鍔部とでガイドプレート部を上下に挟持することにより支軸の相対移動が阻止されるように構成されている請求項1又は2記載の非常用扉の閉鎖装置。
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