JP6666618B2 - 辷り出し窓の開度設定装置 - Google Patents
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Description
なお、本明細書において「外開き」は、障子に正対する者(開閉の操作をする者)から見て、障子を超えた外側を言う。但し、この外側は、必ずしも「屋外」や「室外」を限定するものではない。例えば、屋内や室内を仕切る仕切り壁等に障子が設けられている場合では、この障子の外側は屋内や室内であることもある。
特許文献1に記載の技術では、スライダー(文献内では「往復座4」と呼称)に対し、その上方へ突出する状態に係止部品(文献内では「ロックピン18」と呼称)をバネ付勢して設けると共に、スライダーの上方へ被せるように設けた板材(文献内では「頂壁22」と呼称)に対し、係止部品が係合する係止孔(文献内では「ロック孔23a,23b」と呼称)を設けた構造としてある。すなわち、スライダーが係止孔に対応した位置に到達すると、係止部品が係止孔に係合してスライダーが移動不能とされ、障子の開度を中間位置で停止できるという仕組みであった。なお、中間位置で停止させた障子を全閉又は全開させる際には、係止孔に係合した係止部品を係合孔の上から押し下げて係合を外すものと説明されている。
即ち、本発明に係る辷り出し窓の開度設定装置は、片持ち状態で外開きとされる障子の揺動支点を当該障子の開閉に伴わせて窓枠の上枠及び/又は下枠方向に沿って移動自在に保持するスライダーに対し障子開動時に当該スライダーが進出する先方へ向けて延出して設けられる連動バーと、前記窓枠の上枠及び/又は下枠方向に沿って前記スライダーから見たときに前記障子を前記窓枠に対して開閉自在に支持するメインアームの前記窓枠側の接地側支点を超えた位置に設けられるストッパ装置と、を有しており、前記ストッパ装置は、前記障子が全閉時と全開時との間にあるときの前記連動バーの側面に押し付け付勢されるストッパ部材と、前記ストッパ部材を前記連動バーに押し付け付勢される状態に保持して前記連動バーが移動不能に拘束されるようにする連動バー拘束状態と前記ストッパ部材を前記連動バーから離して前記連動バーが移動自在に保持されるようにする連動バー解放状態とを切り換える解放操作部と、を有し、前記連動バーは前記ストッパ装置を通り抜ける長さに形成されていることを特徴とする。
前記連動バーには、前記ストッパ装置が前記ストッパ部材を押し付けるときに当該ストッパ部材の先端を嵌め入れる閂孔が形成されたものとするのが好適である。
前記解放操作部は全閉時の前記障子よりも手前側に配置されたものとすることができる。
図1乃至図8は、本発明に係る辷り出し窓の開度設定装置1(以下、「本発明装置1」と言う)の一実施形態を示している。本実施形態では、図2(a)によって明らかなように、窓枠2から開き勝手を「右」にして片持ちの状態で外開きに保持された障子3(面材であって図例ではガラスGを備えた窓としている)を例示してあり、このなかで本発明装置1は、障子3を揺動開閉させるための開閉装置4に対して適用したものとしてある。
なお、上下の開閉装置4,4及び上下の本発明装置1,1は、互いに上下対称となる部品形状及び配置を有して構成されているが、窓枠2に対して障子3を開閉させる作用としては上下対称となる点を除いて同じである。そこで以下では、主として下部側に配置する開閉装置4及び本発明装置1(図1参照)について説明する。
要するに、この障子3は、障子側アーム12と作動カム11とがリンク接合された部位を揺動支点18として揺動自在に保持される状態にある。しかしながら障子側アーム12は、メインアーム13が接地側支点17のまわりで揺動する範囲を逸脱しないように拘束されている(係留状態にある)。そのため、障子3を全閉状態(図2参照)から外側へ押し開く際には、障子側アーム12が揺動すればするほど、障子側アーム12の揺動支点18はメインアーム13の接地側支点17へ引き寄せられる現象が起こる。その結果、作動カム11からスライダー10に力が伝搬してスライダー10がメインアーム13の接地側支点17へ接近する方向へ移動するようになる。
なお、この開閉装置4は、スライダー10の移動範囲をその全長にわたって支持する長さのベース部材23を有しており、このベース部材23には、スライダー10の移動をガイドするためのガイドレール部材24と、ガイドレール部材24の端部位置でスライダー10の停止状態を保障するための負圧受け部材25とが設けられている。また、このベース部材23によってメインアーム13の接地側支点17が不動に保持されている。
負圧受け部材25は、障子3の全閉時にスライダー10の一部上面を抑え込むように係合するようになっており、障子3が負圧など受けたときにスライダー10に浮上やガタツキが生ずるのを防止するものである。
連動バー27は、障子3を開動させるときのスライダー10の移動時に、スライダー10が進出する先方(図3では左方に該当)へ向けて延出するようにして設けられている。この連動バー27の形成素材は特に限定されるものではないが、例えば帯幅の細い金属製(鉄やステンレス等)の硬質帯板などによって形成することで、曲がりなどに対して強い耐性を持たせることができるため、好適と言える。
このストッパ装置28は、図5及び図6に示すように、ブラケット部材32を下敷きにして角筒形のストッパケース33が載設された構成とされている。このストッパケース33内に、後述のストッパ部材43(図7及び図8参照)が装填されている。また、このストッパ装置28には、ストッパケース33の上面を突き抜けて上方へ突出する解放操作部34が設けられている。
これに対し、ストッパケース33は、角筒形の筒軸を連動バー27の通過方向(バー長手方向に同じ)と直交させる方向にして配置されたものであって、図7及び図8に示すように、連動バー27に臨む側の端部は開放され、これとは反対側の端部はバネ受け壁41によって閉鎖されている。なお、本実施形態では、ストッパケース33の開放端において下面部に比べて天井部の方がオーバーハング状に張り出すものとされて、この張り出した天井部分で連動バー27の上方を覆い被さるようにしてある。
なお、本実施形態では、ブラケット部材32及びストッパケース33がいずれも金属製板素材の折り曲げによって形成されたものとして図示したが、これに限定されず、金属素材(鉄やアルミ、真鍮など)の鋳造品としたり、溶接やネジ止めなどにより複数部品を組み立てる構成としたりしてもよい。
ストッパ部材43は、ストッパケース33内でガタツキなく摺動自在となる形状の摺動体部45と、この摺動体部45から連動バー27へ向けて一体的に突設された棒状の閂46とを有している。なお、閂46には丸棒や角棒を用いればよいが、場合によってはパイプ等の中空材やL型、C型、H型等の条材を用いてもよい。
なお、ストッパ部材43は、コイルバネ42による付勢力を受けているので、常に、ストッパケース33から突出する作用(連動バー27の側面に向けて進出する作用)が付与されたものとなっている。従って、ストッパ部材43の先端(閂46)と連動バー27の閂孔30とが一致したときには、ストッパ部材43の先端が蓋然的に連動バー27の閂孔30に嵌り込み、この嵌り込み状態が維持されるようになる。これにより、連動バー27は移動不能な状態に拘束される。
次に、図2に示した障子3の全閉状態から、障子3の把手20を持つなどして障子3を押し開く場合について、開閉装置4の動作に伴う本発明装置1の動作状況を説明する。
ストッパ装置28では、ストッパ部材43がコイルバネ42による付勢力でストッパケース33から突出する作用を生じているので、ストッパ部材43の先端(閂46)に対して連動バー27の閂孔30が一致したときに、ストッパ部材43の先端が連動バー27の閂孔30に嵌り込むようになる。これにより、連動バー27は移動不能な状態に拘束される。すなわち、障子3は、全開状態に至る前の中間位置で停止され、この状態を維持するようになる。
また、本実施形態では連動バー27の下面がストッパ装置28におけるブラケット部材32の取付ベース35で支持されていると共に、連動バー27の上方にはストッパケース33のオーバーハングした天井部が覆い被さっていることにより、連動バー27はその上下方向でも挟持状に保持されている。そのため、連動バー27は、上下方向でもガタツキの生じない安定状態に保持されることになる。
加えて、開閉装置4(障子3を開閉するのに伴って左右移動するスライダー10)からすれば、連動バー27によるストッパ装置28の通過位置を一つの支持点と見なすことができるので、スライダー10はガイドレール部材24による自身の支持と合わせて2点支持状態を維持しながら左右移動するのと同じとなり、スライダー10のこじれ等を防止することに繋がり、これらの結果として、強度の面から補強されていると言うこともできる。
更に、解放操作部34は、障子3に設けられた把手20(図2(b)参照)から見て、開閉装置4よりも可及的に接近するような配置となっているので、操作者は両手で把手20と解放操作部34とを操作することが自然体で行えるようになり、操作性が良好となる利点にも繋がっている。
なお、本実施形態では、ストッパ装置28を開閉装置4のベース部材23と別個独立した構成としてある(セパレートタイプとしている)ので、ストッパ装置28の交換は、それ自体単独で行えることになる。
例えば、ストッパ装置28において、ストッパ部材43はコイルバネ42によって付勢することが限定されるものではなく、連動バー27の閂孔30に対してストッパ部材43の先端を嵌め込む動作も、人為的な操作で行う構造とすることができる。
2 窓枠
3 障子
4 開閉装置
10 スライダー
11 作動カム
12 障子側アーム
13 メインアーム
14 補助アーム
16 結合孔
17 接地側支点
18 揺動支点
20 把手
22 頂壁
23 ベース部材
23a ロック孔
24 ガイドレール部材
25 負圧受け部材
27 連動バー
28 ストッパ装置
30 閂孔
32 ブラケット部材
33 ストッパケース
34 解放操作部
35 取付ベース
36 制振部
37 覆蓋部
38 取付ネジ
41 バネ受け壁
42 コイルバネ
43 ストッパ部材
45 摺動体部
46 閂
47 従動軸
48 カムフォロワー
49 長孔
52 カム
53 カム駆動軸
54 操作レバー
Claims (4)
- 片持ち状態で外開きとされる障子の揺動支点を当該障子の開閉に伴わせて窓枠の上枠及び/又は下枠方向に沿って移動自在に保持するスライダーに対し障子開動時に当該スライダーが進出する先方へ向けて延出して設けられる連動バーと、
前記窓枠の上枠及び/又は下枠方向に沿って前記スライダーから見たときに前記障子を前記窓枠に対して開閉自在に支持するメインアームの前記窓枠側の接地側支点を超えた位置に設けられるストッパ装置と、
を有しており、
前記ストッパ装置は、前記障子が全閉時と全開時との間にあるときの前記連動バーの側面に押し付け付勢されるストッパ部材と、
前記ストッパ部材を前記連動バーに押し付け付勢される状態に保持して前記連動バーが移動不能に拘束されるようにする連動バー拘束状態と前記ストッパ部材を前記連動バーから離して前記連動バーが移動自在に保持されるようにする連動バー解放状態とを切り換える解放操作部と、
を有し、
前記連動バーは前記ストッパ装置を通り抜ける長さに形成されている
ことを特徴とする辷り出し窓の開度設定装。 - 前記ストッパ装置は、前記スライダーと一体的に移動する前記連動バーに対してその側面に当接するか又は微少隙間を介して近接する制振部を有していることを特徴とする請求項1記載の辷り出し窓の開度設定装置。
- 前記連動バーには、前記ストッパ装置が前記ストッパ部材を押し付けるときに当該ストッパ部材の先端を嵌め入れる閂孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の辷り出し窓の開度設定装置。
- 前記解放操作部は全閉時の前記障子よりも手前側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の辷り出し窓の開度設定装置。
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