JPH0684703B2 - 建具の自動外れ止め装置 - Google Patents

建具の自動外れ止め装置

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JPH0684703B2
JPH0684703B2 JP2163430A JP16343090A JPH0684703B2 JP H0684703 B2 JPH0684703 B2 JP H0684703B2 JP 2163430 A JP2163430 A JP 2163430A JP 16343090 A JP16343090 A JP 16343090A JP H0684703 B2 JPH0684703 B2 JP H0684703B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、網戸やサッシ障子等の建具がこれを装着する
枠から外れることを防止する装置に関する。
(従来の技術) 従来の建具の外れ止め装置は、第7図に建具が網戸1で
ある場合について示すように、ねじ2をストッパ3の長
穴4に挿通して網戸1の上框5に設けた穴6にねじ込む
ことにより、ストッパ3を固定する構造を有し、網戸1
を枠7に建込む際には、ねじ2を緩めてストッパ3を下
げておき、網戸1の上溝8を上レール9に嵌合し、かつ
下レール11に戸車10を載置して建込んだ後、ストッパ3
を上げてねじ2でストッパ3を上框5に固定することに
より、ストッパ3と上レール9との間隔gを小とし、こ
れにより網戸1が枠7に対して上下動する余裕が少なく
なり、その結果、網戸1が枠7から外れないようにして
いた。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の外れ止め装置によれば、ストッパ3の手によ
る上下動や、ねじ2の緩め作業やねじ込み作業が必要で
あるから、外れ止め作業が面倒であるという問題点があ
った。また、ストッパ3を上げてねじ2を締めるセット
作業を忘れてしまい、外れ止めがなされないことがある
という問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑み、建具の外れ止め作業
が極めて容易に行なえ、セット忘れのおそれも無くする
ことのできる構成の装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記目的を達成するため、建具の上框または
竪框上端部に取付けられる本体、上部を本体の上面より
突出させて上下動自在に取付けられ、建具の建込み時に
枠の上レールに上端が接触して押し下げられるストッパ
と、前記本体に横移動自在に収容された操作体と、前記
本体に吹けられて該操作体を一方向に付勢する弾性材
と、前記本体に形成され、前記ストッパの一部で下方へ
押された際にたわむ弾性係止片と、前記操作体に形成さ
れ、該操作体を前記弾性材の弾性力に抗して移動させる
ことにより前記弾性係止片に係止される係止部とからな
り、前記操作体の前記係止部が前記弾性係止片に係止さ
れた状態で前記ストッパを押し下げられることにより前
記弾性係止片がたわんで前記操作体の係止部との係合が
解除されると共に、前記弾性材の力で前記操作体が横移
動して原位置に復帰することにより、該操作体がストッ
パを押し上げる構造を有することを特徴とする。
(作用) 本発明は、上記構造を有するので、予め操作体を弾性材
の力に抗して移動させることによって操作体の係止部を
本体の弾性係止片に係止させておき、建具を建込むこと
によりストッパの上面を枠の上レールに当ててストッパ
を本体に対して相対的に押し下げると、ストッパが本体
の下面の弾性係止片を押し下げてたわませるので、弾性
係止片から操作体の係止部が外れ、その結果、操作体は
弾性材の力で原位置に復帰し、これによりストッパは操
作体により押し上げられてストッパと上レールとの間隔
が微小となり、外れ止めがなされる。
(実施例) 第1図は本発明による建具の外れ止め装置の一実施例
を、網戸1の上框5に取付け、これを前記枠7に装着し
た状態を室内側より見た図、第2図は第1図のA−A断
面図、第3図は該実施例の外れ止め装置の平面図、第4
図は該実施例の分解斜視図である。第1図ないし第4図
において、12は樹脂成形材でなる本体であり、該本体12
の取付け面側が開口され、該開口部が蓋12aにより閉塞
され、接着等により固定される。また、本体本体12の左
右両端に鍔14を形成し、該鍔14に取付け穴15を設けてい
る。また、本体12の下面部に弾性係止片16を形成し、上
面部に、ストッパ17挿通用開口部を蓋12aの間で形成す
る切欠き18を設けている。
前記ストッパ17は、上端に前記上レール9に接触させる
ための水平折り曲げ部17aを形成した金属板または樹脂
板でなり、垂直部に段付きのピン17bを固定してあるも
のである。該ストッパ17は、ピン17bを含む下部を本体1
2内に収容し、本体12の切欠き18と蓋12aとの間で形成さ
れる開口部および前記蓋12aの突起a、b間のガイド溝
c(第4図参照)に摺動自在に挿着し、上部を本体12の
上面に突出させている。
20は樹脂製または金属製の操作体であり、該操作体20は
本体12内に左右移動自在に装着され、一端の角形ロッド
部21は、本体12の側面に設けた角形の貫通穴22に摺動自
在に貫挿し、ロッド部21に設けた抜け止め突起23により
抜け止めしている。該操作体20の反ロッド側端部には凹
部24を形成し、該凹部24と本体12内端面との間にコイル
ばね25を介在させて操作体20を常時ロッド部21側に向け
て押している。また、該操作体20の上面には、コイルば
ね25の力で前記ストッパ17を押み上げるための傾斜面26
(該傾斜面26はストッパ17側に設けても良く)が形成さ
れ、該傾斜面26の両側は平面27、28に形成されている。
また、該操作体20の下面には、操作体20をコイルばね25
の力に抗して押し込むことにより、前記係止片16の受部
16aに係止される係止部29を形成している。
この外れ止め装置を取付けるため、第1図に示すよう
に、上框5の上レール9嵌め込み用溝8を形成する部分
に、ストッパ17を挿入するための貫通穴33を予めあけて
おく。そして、ストッパ17を該貫通穴33より差し込み、
第1図、第2図に示すように、網戸1の上框5の室内側
に、前記本体12の鍔14に設けた取付け穴15にねじ30を挿
通して上框5の穴31にねじ込むことにより、この装置を
上框5に固定する。
そして、第5図に示すように、操作体20のロッド部21の
端面をコイルばね25の力に抗して押すことにより、操作
体20を本体12内に押し込み、操作体20の係止部29を弾性
係止片16の受部16aに係止させる。この時、ストッパ17
のピン17bは、操作体20の傾斜面26の下方の平面27の上
方に非接触で位置し、ストッパ17の下面は、弾性係止片
16上に載せられた状態になる。
次に、この網戸1を枠7に装着するため、前記溝8の部
分を枠7の上レール9に嵌め、第6図に矢印Yで示すよ
うに、網戸1を押し上げると、ストッパ17の水平折り曲
げ部17aが上レール9の下端に当接して押され、ストッ
パ17を介して弾性係止片16が下方に押され、弾性係止片
16が図示のようにたわむので、操作体20の係止部29が弾
性係止片16の受部16aから外れ、操作体20はコイルばね2
5の力により第6図の図面上左方に押圧され、第1図に
示した原位置に復帰する方向へ移動する。すると、操作
体20の傾斜面26にストッパ17のピン17bが摺動し、スト
ッパ17は蓋12aの嵌合用突起a、b間に形成されたガイ
ド溝cに案内されて押し上げられる(なお、ストッパ17
の倒れは、ストッパ17が操作体20と蓋12aとの間で摺動
自在に挟持されることにより防止される)ため、ストッ
パ17は第1図、第2図に示したように、傾斜面26の上方
の平面28にピン17bが載せられた状態となり、ストッパ1
7の上端と上レール9との間の間隔gが小となり、この
とき、網戸1を押し上げようとすると、ストッパ17の水
平折り曲げ部17aが上レール9の下端にただちに当接
し、この当接によって生じるストッパ17を押し下げよう
とする力は、操作体20、本体12、ねじ30を介して網戸1
に加わるので、網戸1を上げることができない。このた
め、第7図で説明したように、網戸1の戸車10を下レー
ル11から外すことができず(下レール11に単に建具の下
框の溝を嵌める場合等においても同様である)、枠7か
らの網戸1の外れ止めがなされる。
なお、上記実施例においては、操作体20を本体12内の押
し込むことによって係止部29が弾性係止片16に係止され
るように構成したが、操作体20を引き出すことによって
同様の係止がなされるようにしても良く、また、本体12
の前面に操作体20の操作部が露出するようにしてその操
作部に指等を掛けて操作体20を移動させるようにしても
良い。また、このような外れ止め装置は、通常は網戸や
サッシ障子等の建具の上框の左右2個所に取付けること
が望まれるが、竪框に取付けても良い。また、操作体を
付勢する弾性材として板ばねを用いることも可能であ
る。さらに本発明の要旨を逸脱しない範囲において、建
具の枠、建具の上框、本体、操作体と係止部、弾性材、
ストッパ、弾性係止片等の具体的形状、構造やこれらの
組合わせについて、種々の変更、付加が可能である。
(発明の効果) 本発明によれば、外れ止め装置のストッパ位置調整にね
じ回し等の作業を行なう必要がなく、建具を建込む動作
を行なうだけでストッパが外れ止め位置に自動的に移動
するので、ストッパの外れ止め作業が極めて簡単にな
り、労力が軽減されると共に、作業が短時間ですむ。
また、予め操作体を弾性材の力に抗して移動させてお
き、建具を枠に装着すればストッパが自動的にセットさ
れるため、ストッパのセット忘れが防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による建具の外れ止め装置の一実施例を
取付け状態でかつ室内側より見た図、第2図は第1図の
A−A断面図、第3図は該実施例の外れ止め装置の平面
図、第4図は該実施例の分解斜視図、第5図、第6図は
本実施例において、操作体を押し込んだ状態と上レール
でストッパを介して弾性係止片を押圧している状態をそ
れぞれ示す第1図相当図、第7図は従来の建具の外れ止
め装置を示す縦断面図である。 1:網戸、5:上框、7:枠、8:溝、9:上レール、12:本体、1
2a:蓋、16:弾性係止片、17:ストッパ、17b:ピン、20:操
作体、25:コイルばね、26:傾斜面、29:係止部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建具の上框または竪框上端部に取付けられ
    る本体、上部を本体の上面より突出させて上下動自在に
    取付けられ、建具の建込み時に枠の上レールに上端が接
    触して押し下げられるストッパと、前記本体に横移動自
    在に収容された操作体と、前記本体に設けられて該操作
    体を一方向に付勢する弾性材と、前記本体に形成され、
    前記ストッパの一部で下方へ押された際にたわむ弾性係
    止片と、前記操作体に形成され、該操作体を前記弾性材
    の弾性力に抗して移動させることにより前記弾性係止片
    に係止される係止部とからなり、前記操作体の前記係止
    部が前記弾性係止片に係止された状態で前記ストッパを
    押し下げられることにより前記弾性係止片がたわんで前
    記操作体の係止部との係合が解除されると共に、前記弾
    性材の力で前記操作体が横移動して原位置に復帰するこ
    とにより、該操作体がストッパを押し上げる構造を有す
    ることを特徴とする建具の自動外れ止め装置。
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JP6341058B2 (ja) * 2014-10-29 2018-06-13 中西金属工業株式会社 引き形式の建具の自動外れ止め装置、及び引き形式の建具
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