JP3000559U - 引戸の軟係止具 - Google Patents

引戸の軟係止具

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JP3000559U
JP3000559U JP1994000253U JP25394U JP3000559U JP 3000559 U JP3000559 U JP 3000559U JP 1994000253 U JP1994000253 U JP 1994000253U JP 25394 U JP25394 U JP 25394U JP 3000559 U JP3000559 U JP 3000559U
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sliding door
base plate
screw
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JP1994000253U
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豊 宮井
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株式会社桂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引戸を閉位置に軟係止する。 【構成】 引戸取付開口の上枠7に取り付けられ、引戸
6を開閉の支障なく軟係止する係止具であって、上枠7
の下面に固定されるベース板2の下面に、斜め下向きに
バネ板3を取り付けて該バネ板の先端側を引戸の上端の
スライド移行路に侵入させ、ベース板2の両端のビス挿
通部20、23の内、少なくとも一方のビス挿通部20はベー
ス板2の先端に開口し、該挿通部20に挿通するビス8の
頭部81外周には周溝82を開設して細軸部83が形成され、
該細軸部83がビス挿通部20に嵌まり、周溝82に細軸部83
の開口縁が嵌まり込む。引戸6を閉じる直前で、バネ板
3が引戸6の上端面を押圧して軟係止する。周溝付きビ
ス8を回してベース板2の傾きを調整し、バネ板3のバ
ネ強さを調整できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、引戸を全閉位置或いは全開位置に軟係止する軟係止具に関するもの である。
【0002】
【従来の技術および解決すべき課題】
引戸は敷居上面の浅溝に嵌めてスライドさせる形式のもの及び、引戸の下部に 設けたローラを、敷居上面に敷設したレールに係合してスライドさせるものがあ る。 前者の場合は、然程問題とはならないが、後者の場合、敷居が傾いていると、 引戸は自重でレールの低位側に移動する。 従って、レールの引戸開き側が低く傾いている場合、引戸を閉じても、勝手に 開いてしまう。
【0003】 建築直後から敷居に傾きが生じていることがあり、又、振動、老朽化による家 屋の傾きは避けられず、引戸を所望の位置に静止させておくことが出来ない不都 合が生じる。 又、引戸を急速に開閉した際、引戸取付け開口の縦枠に引戸が衝突して、反動 で引戸が開くと共に騒音を発する問題がある。
【0004】 本考案は、敷居が多少傾いていても、引戸を所望の位置に且つ開閉に支障なく 軟係止でき、又、引戸取付け開口の縦枠と引戸との衝撃を和らげ、衝撃音を小さ く、又、衝撃の反動による引戸の開きを防止するものである。
【0005】
【課題を解決する手段】
本考案の軟係止具は、引戸取付開口の上枠(7)に取り付けられ、引戸(6)を開 閉の支障なく軟係止する係止具であって、上枠(7)の下面に取り付けられるベー ス板(2)の下面にバネ板(3)を取り付けて、該バネ板の少なくとも一端側を斜め 下向きに湾曲させて引戸上端のスライド移行路に侵入させ、ベース板(2)の両端 のビス挿通部(20)(23)の内、少なくとも一方のビス挿通部(20)はベース板(2)の 先端に開口し、該挿通部(20)に挿通するビス(8)の頭部(81)外周には周溝(82)を 開設して細軸部(83)が形成され、該細軸部(83)がビス挿通部(20)に嵌まり、周溝 (82)に細軸部(83)の開口縁が嵌まり込むことを特徴とする。
【0006】 バネ板(3)の取り付けに際し、バネ板(3)の一部をベース板(2)に固定しても 可く、或いはベース板(2)の下面に、引戸(6)のスライド移行路に沿う垂直面内 にて揺動可能にバネ板(3)を取り付け、該バネ板(3)をバネ片(4)にてベース板 (2)に押圧しても可い。
【0007】
【作用及び効果】
引戸(6)のスライドにより、引戸(6)の上かまち(61)がバネ板(3)の先端側に に当たる。この時の衝撃はバネ板(3)の弾性によって吸収され、衝撃音及び大き な抵抗は生じず、バネ板の先端は上かまち(61)に乗り上げる。
【0008】 即ち、引戸(6)は、バネ板(3)によって下方に押圧され、軟係止される。 従って、引戸(6)の全閉位置にて、バネ板(3)の先端部が上かまち(61)を押圧 する様に、軟係止具(1)を位置決めして上枠(7)に取り付ければ、敷居が引戸( 6)の開き側に低く傾斜していても、全閉状態を保持できる。
【0009】 同様に、軟係止具(1)を引戸の全開位置に対応して取り付ければ、敷居が引戸 (6)の閉じ側に低く傾斜していても、全開状態に軟係止できる。 又、引戸(6)の上かまち(61)が、バネ板(3)に当って引戸(6)のスライド速度 が弱まり、引戸取付け開口の縦枠(71)と引戸(6)の衝撃音を小さくし、反動によ る引戸(6)の跳ね返りを防止できる。
【0010】
【実施例】
図1は、引戸(6)を全閉位置に軟係止する場合を示している。 軟係止具(1)は、引戸取付け開口の上枠(7)の、引戸全閉端に接近して取り付 けられている。
【0011】 上枠(7)の下面には、全長に亘って案内溝(71)が開設され、引戸(6)の上かま ち(61)には、該案内溝(71)に嵌まる凸条(62)が上かまち(61)の全長に亘って突設 されている。 上かまち(61)の凸条(62)と上枠(7)の案内溝(71)の溝底との間には、一般に6 mm程度の隙間が生じ、実施例ではこの隙間を利用して軟係止具(1)を取り付けて いる。
【0012】 軟係止具(1)は、上枠(7)に固定するベース板(2)と、該ベース板(2)にリベ ット(5)に対して少し余裕のある状態に取り付けられたバネ板(3)と、リベット (5)に支持されバネ板(3)をベース板(2)に押圧するバネ片(4)とによって構成 される。
【0013】 ベース板(2)は、長方形の金属板の長手方向に沿う両側縁を下向きに屈曲して 形成され、両端に固定用ビス挿通部(20)(23)、中間部に取付け孔(21)及び仮止め 用長孔(24)を開設している。 ビス挿通部(20)(23)の内、一方のビス挿通部(20)は、ベース板(2)の先端に長 溝状に延び先端に開口している。他方のビス挿通部(23)は丸孔である。 取付け孔(21)の上縁は面取り(22)が施されている。
【0014】 バネ板(3)は、略中間から引戸(6)の閉じ側は斜め下向きに湾曲し、先端は緩 やかに上向きに湾曲した当り面(35)を形成している。 バネ板(3)の他端側はベース板(2)に沿って延び、先端には内向きに丸く湾曲 している。 バネ板(3)の略中央部には取付け孔(31)が開設され、リベット(5)によってバ ネ板(3)が取り付けられる。
【0015】 リベット(5)は、軸部(50)の先端に細軸(51)、基端に鍔(52)を形成しており、 軸部(50)をバネ板(3)の取付け孔(31)に嵌め、先端細軸(51)をベース板(2)の取 付け孔(31)に嵌め、かしめて固定される。
【0016】 リベット(5)の鍔(52)とバネ板(3)の間に、バネ板(3)をベース板(2)に押圧 するバネ部材(4)が介装されている。 バネ部材(4)は、図5に示す如く、短いバネ板片(41)の中央部に取付け孔(40) を開設し両端を外開き気味に斜め上向きに屈曲して形成される。
【0017】 リベット(5)の軸部(50)に嵌まったバネ部材(4)によって、バネ板(3)はベー ス板(2)側に押圧され、先端の当り面(35)を引戸(6)の上かまち(61)の移行路に 臨出させている。
【0018】 上記軟係止具(1)は、ビス(8)(85)にて仮止めするが、長溝状のビス挿通部(2 0)に嵌まるビス(8)は、ビス(8)の頭部(81)外周に周溝(82)を開設して細軸部(8 3)が形成されている。 他方のビス(85)は、一般的な丸頭ビス或いは皿頭ビスである。
【0019】 軟係止具(1)は、引戸(6)を閉じ位置にて軟係止する場合は、引戸(6)の閉じ 側の上枠(7)端部に取り付ける。 取付け手順は、先ず、ベース板(2)のビス挿通部(20)(23)の内、先端が開口し た一方の溝状ビス挿通部(20)に、周溝付きビス(8)の頭部(81)の細軸部(83)を嵌 めて、周溝(82)にビス挿通部(20)の開口縁を嵌まり込ませ、該ビス(8)を締切の 手前まで上枠(7)にネジ込む。
【0020】 ベース板(2)の仮止め用長孔(24)に仮止め用のビス(図示せず)を嵌めて上枠( 7)に仮止めする。引戸(6)を実際に閉じて、引戸(6)の上かまち(61)がバネ板( 3)の当り面(35)に当たるタイミングをみる。
【0021】 ベース板(2)を仮止め用長孔(24)の範囲で前後に移動させ、上記タイミングを 、引戸(6)の全閉のタイミングに一致させ、ベース板(2)の丸孔状挿通部(23)に 通常のビス(85)を挿入して、締切の直前までネジ込む。 再度引戸(6)を実際に閉じて、引戸(6)の上かまち(61)がバネ板(3)の当り面 (35)に当たる強さをみる。
【0022】 バネ板(3)の強さが適当であれば、丸孔状ビス挿通部(23)に嵌まったビス(85) を締切り、仮止め用長孔(24)のビスを外す。 バネ板(3)の強さが強過ぎるときは、溝付きビス(8)を締め込んで、ベース板 (2)を引上げ、即ち、バネ板(3)の先端側当り面(35)を少し上昇させ、前記手順 に従って、ベース板(2)を固定する。
【0023】 上記周溝付きビス(8)は、通常、締切状態ではなく、締切の手前までネジ込ん で使用するので、緩み難くするため、ネジ軸は、他方の締切用ビス(85)のそれに 比べて長い。
【0024】 然して、引戸(6)のスライドにより、引戸(6)の上かまち(61)がバネ板(3)の 当り面(35)に当って該当り面(35)を持ち上げる。この時の衝撃はバネ板(3)の弾 性に吸収され、衝撃音及び大きな抵抗は生じず、当り面(35)は上かまち(61)の上 面を押圧する。
【0025】 引戸(6)はその上端面をバネ力によって押圧されているだけであり、引戸(6) を支障なく開くことができる。 軟係止具(1)を引戸の全開位置に対応して取り付ければ、敷居が引戸(6)の閉 じ側に低く傾斜していても、全開状態に軟係止できる。
【0026】 長期間の使用により、バネ力が緩くなれば、ベース板(2)を固定しているビス (85)を僅か緩め、溝付きビス(8)を緩め方向に回して、ベース板(2)を上枠(7) から離間させ、即ち、バネ板(3)の当り面(35)を少し低くし、固定用ビス(85)を 締切ればよい。
【0027】 図3は、バネ板(3)が引戸(6)を含む垂直面内にて揺動可能にリベット(5)に 支持され、該バネ板(3)のバネ力よりも弱いバネ部材(4)によってベース板(2) に押圧し、バネ板(3)を2点当りにて、引戸(6)に押し当てる他の実施例を示し ている。バネ部材(4)は、図7に示す如く、短いコイルスプリング(4a)でも可い 。
【0028】 バネ板(3)の一端の当り面(35)を引戸の上かまち(61)のスライド移行路に臨出 させ、他端内向き屈曲部(34)を該移行路の外側に位置させて構成される。
【0029】 引戸(6)のスライドにより、引戸(6)の上かまち(61)がバネ板(3)の当り面(3 5)に当たる。この時の衝撃はバネ板(3)の弾性によって吸収され、衝撃音及び大 きな抵抗は生じず、当り面(35)は上かまち(61)に乗り上げる。バネ板(3)の当り 面(35)が上かまち(61)に乗り上げると、バネ板(3)の他端(34)は下降して上かま ち(61)を押圧する。 即ち、バネ板(3)は2点当りにて上かまち(61)を押圧し、これによって引戸( 6)は軟係止される。
【0030】 図4は、バネ板(3)の両端を斜め下向きに屈曲した他の実施例を示しており、 この場合も2点当りで引戸(6)の上かまち(61)を押圧できる。 図3、図4の何れの場合も、溝付きビス(8)によるベース板(2)の高さ調整は 、前述と同様である。
【0031】 本考案は上記実施例に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲に記載の 範囲で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】軟係止具の取付け状態の断面図である。
【図2】引戸をバネ板にて押圧した状態の説明図であ
る。
【図3】引戸を2点当りにて押圧する状態の説明図であ
る。
【図4】バネ板の両端め下向きに屈曲した他の実施例の
断面図である。
【図5】軟係止具の分解斜面図である。
【図6】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図7】バネ板をコイルスプリンにて押圧した他の実施
例の説明図である。
【符号の説明】
(1) 軟係止具 (2) ベース板 (20) ビス挿通部 (3) バネ板 (4) バネ部材 (8) ビス

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸取付開口の上枠(7)に取り付けら
    れ、引戸(6)を開閉の支障なく軟係止する係止具であっ
    て、上枠(7)の下面に取り付けられるベース板(2)の下
    面にバネ板(3)を取り付けて、該バネ板の少なくとも一
    端側を斜め下向きに湾曲させて引戸上端のスライド移行
    路に侵入させ、ベース板(2)の両端のビス挿通部(20)(2
    3)の内、少なくとも一方のビス挿通部(20)はベース板
    (2)の先端に開口し、該挿通部(20)に挿通するビス(8)
    の頭部(81)外周には周溝(82)を開設して細軸部(83)が形
    成され、該細軸部(83)がビス挿通部(20)に嵌まり、周溝
    (82)に細軸部(83)の開口縁が嵌まり込むことを特徴とす
    る引戸の軟係止具。
  2. 【請求項2】 引戸取付開口の上枠(7)に取り付けら
    れ、引戸(6)を開閉の支障なく軟係止する係止具であっ
    て、上枠(7)の下面に取り付けられるベース板(2)の下
    面に引戸(6)のスライド移行路に沿う垂直面内にて揺動
    可能にバネ板(3)を取り付けて、該バネ板の少なくとも
    一端側を斜め下向きに湾曲させて引戸上端のスライド移
    行路に侵入させて構成され、ベース板(2)の両端のビス
    挿通部(20)(23)の内、少なくとも一方のビス挿通部(20)
    はベース板(2)の先端に開口し、該挿通部(20)に挿通す
    るビス(8)の頭部(81)外周には周溝(82)を開設して細軸
    部(83)が形成され、細軸部(83)がビス挿通部(20)に嵌ま
    り、周溝(82)にビス挿通部(20)の開口縁が嵌まり込むこ
    とを特徴とする引戸の軟係止具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013209859A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Daiken Corp レール溝内取付部材

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