JP2003024246A - 便器用回動体の取付装置 - Google Patents

便器用回動体の取付装置

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JP2003024246A
JP2003024246A JP2001212257A JP2001212257A JP2003024246A JP 2003024246 A JP2003024246 A JP 2003024246A JP 2001212257 A JP2001212257 A JP 2001212257A JP 2001212257 A JP2001212257 A JP 2001212257A JP 2003024246 A JP2003024246 A JP 2003024246A
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hole
female screw
toilet
rotating body
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JP2001212257A
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English (en)
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Kazuyoshi Oshima
一吉 大嶋
Masaki Ogawa
正城 小川
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Sugatsune Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sugatsune Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便器本体に容易に取り付けることができる便
器用回動体の取付装置を提供する。 【解決手段】 平板状をなす基板部21には、上下に貫
通する貫通孔21cを形成する。この貫通孔21cに
は、その上方から締結ボルト24を挿入する。基板部2
1の下面21aには、下方に延びる保持軸22を貫通孔
21cと同軸に形成する。この保持軸22には、その外
周面の一側部から他側部まで貫通するスリット22aを
形成する。このスリット22aには、雌ねじ部材23を
設ける。雌ねじ部材23は、想像線で示す挿通位置と実
線で示す取付位置との間を上下方向へ移動可能にすると
ともに、上下方向へ回動可能し、しかも水平方向へ回動
不能にする。雌ねじ部材23には、挿通位置に回動した
ときに締結ボルト24の下端部が突き当たる傾斜面23
cを形成するとともに、取付位置に回動したときに締結
ボルト24が螺合するねじ孔23dを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、便器本体に回動
体としての便座及び/又は便蓋を取り付ける際に用いら
れる便器用回動体の取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の取付装置は、水平な板
状をなす基部と、この基部の下面に設けられた雄ねじ部
とを備えており、雄ねじ部は便器本体に周縁部に形成さ
れた上下に延びる貫通孔に挿通される。この雄ねじ部材
の貫通孔から突出した下端部には、ナットが螺合され
る。このナットを締め付けると、基部とナットとが便器
本体を挟持する。これにより、基部が便器本体に固定さ
れるようになっている(実公平7−159号公報及び実
公平7−22160号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、便器が設置され
る便所の内部空間は比較的狭い。このため、貫通孔から
下方に突出した雄ねじ部にナットを螺合させ、かつ締め
付ける作業は、無理な体勢で行わなければならず、作業
者に多大の労力を強いるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の問題
を解決するためになされたもので、貫通孔が形成された
基部及びこの基部に設けられ、上記基部の一端面から上
記貫通孔の軸線に沿って延びる保持部を有する本体と、
上記貫通孔を上記基部の他端側から貫通して上記保持部
に沿って延びる雄ねじ部材と、上記保持部に上記貫通孔
の軸線方向へ移動可能に、かつ上記貫通孔の軸線を中心
として回動不能に設けられた雌ねじ部材とを備え、上記
雌ねじ部材は、上記貫通孔の軸線とほぼ平行になった挿
通位置と、上記貫通孔の軸線と直交する取付位置との間
を上記貫通孔の軸線と直交する軸線を中心として上記保
持部に回動可能に設けられ、上記雌ねじ部材には、上記
挿通位置に位置しているときに上記貫通孔に挿通された
上記雄ねじ部材の先端部によって押されることにより、
上記雌ねじ部材を上記取付位置側へ回動させる傾斜面が
形成されるとともに、上記取付位置に位置しているとき
に上記雄ねじ部材が螺合するねじ孔が形成されているこ
とを特徴としている。
【0005】この場合、上記雌ねじ部材が上記挿通位置
に位置しているときに上記雄ねじ部材の先端部と対向す
る上記雌ねじ部材の一側面に傾斜溝が形成され、この傾
斜溝の底面に上記傾斜面が形成されていることが望まし
い。上記本体に装着機構を介して着脱可能に取り付けら
れる支持部材をさらに備え、上記支持部材には便器の回
動体を回動可能に支持する支持部が設けられていること
が望ましい。上記装着機構が、上記本体と上記支持部材
との各一端部のいずれか一方に設けられた係合溝と、他
方に設けられ、上記支持部材の他端部が上記本体に対し
て接近離間するように上記係合溝に回動可能に、かつ係
脱可能に係合する係合部と、上記本体と上記支持部材と
の各他端部のいずれか一方に設けられた係止部と、他方
に回動可能に設けられ、付勢手段によって上記係止部に
突き当てられることにより、上記係合溝及び上記係合部
と協働して上記支持部材を上記本体に固定する回動部材
とを有していることが望ましい。上記支持部材の上記本
体との対向面には、上記雄ねじ部材の頭部が嵌合する凹
部が形成されていることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図1〜図15を参照して説明する。図1〜図14
は、この発明の一実施の形態を示す。図1〜図4に示す
ように、この実施の形態に係る便器用回動体の取付装置
1は、取付具2及び支持部材3を備えている。取付具2
は便器本体Aに固定され、支持部材3は取付具2に着脱
可能に取り付けられる。支持部材3には、便器の回動体
としての便座B及び便蓋Cが回動可能に取り付けられ
る。
【0007】まず、便器本体Aに取り付けられる取付具
(取付装置)2について説明すると、取付具2は、本体
20を有している。本体20は、平板状をなす基板部
(基部)21と、この基板部21の図1における下側
(以下、上下左右は、図1及び図2における上下左右を
意味するものとする。)の面(一端面)21aに一体に
設けられた保持軸(保持部)22とから構成されてい
る。保持軸22は、基板部21の下面21aから鉛直下
方に延びており、本体20を便器本体Aに固定する際に
は、便器本体Aに形成された上下に延びる取付孔Aaに
挿入される。保持軸22には、スリット22aが形成さ
れている。スリット22aは、保持軸22bに沿って上
下方向に延びている。しかも、スリット22aは、保持
軸22の外周面の一側部から他側部まで貫通している。
そして、このようなスリット22aが形成されることに
より、保持軸22には、スリット22aを間にして対向
する一対のランド部22b,22b(図4参照)が形成
されている。
【0008】また、基板部21には、その上面21bか
ら下方に延びる貫通孔21cが形成されている。この貫
通孔21cは、その軸線を保持軸22の軸線と一致させ
て配置されており、取付具本体21の上面21bからス
リット22aまで延びている。貫通孔21cの内径は、
スリット22aの幅(ランド部22b,22bの間隔)
と同等か、それ以下に設定されている。
【0009】上記スリット22a内には、雌ねじ部材2
3が挿入されている。この雌ねじ部材23の長手方向の
中央部で、ランド部22b,22bと対向する外面に
は、水平方向に突出する断面円形の突起23a,23a
が形成されている。各突起23aは、各ランド部22b
に形成された上下方向に延びるガイド溝22cに上下方
向へ移動可能に、かつ回動可能に挿入されている。これ
により、雌ねじ部材23が、スリット22a内に上下方
向へ移動可能に、かつ突起23aを中心として上下方向
へ回動可能に収容されている。しかも、突起23aがガ
イド溝22cに挿入されることにより、雌ねじ部材23
は、水平方向へは回動不能になっている。
【0010】雌ねじ部材23の上下方向への移動範囲
は、突起23aがガイド溝22cの上下の端部に突き当
たることによって規制されている。また、雌ねじ部材2
3の回動範囲であるが、仮に突起23aがガイド溝22
cの下端より所定距離だけ上方に位置しているのであれ
ば、雌ねじ部材23は突起23aを中心として360°
回動可能である。しかし、突起23aがガイド溝22c
の下端部に突き当たっている場合における図1及び図2
の反時計方向への雌ねじ部材23の回動範囲は、図2に
おいて実線で示すように、雌ねじ部材23の一端部がス
リット22aに臨む保持軸22の下端部に設けられた当
接部22dに突き当たることによって規制されている。
以下、このときの雌ねじ部材23の回動位置を挿通位置
という。挿通位置に回動した雌ねじ部材23は、その長
手方向を上下方向に向け、貫通孔21cの軸線と平行に
なっている。しかも、雌ねじ部材23は、挿通位置に回
動すると、便器本体Aの取付孔Aaに対して挿通可能に
なる。挿通位置から図1及び図2における時計方向への
雌ねじ部材23の回動範囲は、雌ねじ部材23の他端部
が当接部22dに突き当たることによって規制されてお
り、雌ねじ部材23は挿通位置から時計方向へ150°
程度回動可能である。しかし、実際の使用時には、図1
において実線で示すように、その長手方向を貫通孔21
cの軸線と直交する水平方向に向けた位置、つまり挿通
位置から図1の時計方向へ90°回動した位置までしか
回動することがない。以下、このときの雌ねじ部材23
の回動位置を取付位置という。雌ねじ部材23の長さ
は、取付孔Aaの内径より長い。したがって、取付位置
に回動した雌ねじ部材23は、取付孔Aaに対して通り
抜け不能になっている。
【0011】雌ねじ部材23の他端面(挿通位置に回動
しているときの雌ねじ部材23の上端面)には、傾斜溝
23bが形成されている。この傾斜溝23bは、貫通孔
21cの真下に位置するように配置されている。傾斜溝
23bの底面は、図1において右上がりの傾斜面23c
になっている。したがって、傾斜面23cを下方へ押す
と、雌ねじ部材23が挿通位置から取付位置側へ向かっ
て回動する。
【0012】雌ねじ部材23には、ねじ孔23dが形成
されている。このねじ孔23dは、雌ねじ部材23が取
付位置に回動したとき、ねじ孔23dの軸線が貫通孔2
1cの軸線と一致するように配置されている。ねじ孔2
3dの内径は、貫通孔21cの内径と同等か若干小径に
設定されている。
【0013】上記貫通孔21cには、その上方(基板部
21の他端側)から締結ボルト(雄ねじ部材)24が挿
通されている。図6に示すように、雌ねじ部材23が挿
通位置に位置しているときに、締結ボルト24を貫通孔
21cに上方から挿通すると、締結ボルト24の下端面
が傾斜面23cに突き当たる。したがって、締め付けボ
ルト24をさらに下方へ移動させると、雌ねじ部材23
が挿通位置から取付位置側へ回動させられる。このと
き、締結ボルト24の下端面は、傾斜面23を摺動する
ことになるが、締結ボルト24の下端面が傾斜面23c
を円滑に摺動することができるよう、締結ボルト24の
下端部には、半球状をなす球面部24aが形成されてい
る。
【0014】締結ボルト24をさらに下方へ移動させる
と、図7に示すように、球面部24aが傾斜面23cを
通り抜け、傾斜面23cに続く雌ねじ部材23の上面に
達する。このとき、雌ねじ部材23が挿通位置から取付
位置側へ回動しているので、雌ねじ部材23の上面が右
上がりに傾斜した状態になっている。したがって、締結
ボルト24をさらに下方へ移動させると、雌ねじ部材2
3がさらに取付位置側へ回動する。そして、図8に示す
ように、雌ねじ部材23が取付位置まで回動すると、球
面部24aがねじ孔23dに入り込む。このとき、球面
部24aがねじ孔23dに容易に入り込むことができる
よう、球面部24aの半径は、ねじ孔23dの半径より
若干小径になっている。
【0015】その後、締結ボルト24をさらに下方へ移
動させると、締結ボルト24のねじ部24bがねじ孔2
3dに達する。そこで、締結ボルト24のねじ部24を
ねじ孔23dにねじ込むように回転させると、雌ねじ部
材23が水平方向へ回動不能であるから、締結ボルト2
4と雌ねじ部材23とが螺合する。締結ボルト24をさ
らに回動させると、締結ボルト24の頭部24cが基板
部21の上面21bに突き当たるとともに、雌ねじ部材
23が上方へ移動する。その後、締結ボルト24をさら
に回動させて雌ねじ部材23をさらに上方へ移動させる
と、締結ボルト雌ねじ部材23が基板部21の下面21
aに突き当たる。この結果、締結ボルト24の頭部24
cと雌ねじ部材23とが基板部21及び便器本体Aを挟
持する。これにより、取付具2が便器本体Aに固定され
る。
【0016】ここで、仮に雌ねじ部材23の他端部に溝
23bを形成することなく、他端部全体に傾斜面23c
を形成した場合には、雌ねじ部材23の他端側における
便器本体Aとの接触長さが傾斜面23cの分だけ短くな
る。このため、固定強度が低下するおそれがある。この
点、この取付装置1では、雌ねじ部材23の他端部に溝
23bを形成し、その底面だけを傾斜面23cとしてい
るので、雌ねじ部材23の他端部の便器本体Aとの接触
長さが短くなることがない。したがって、基板部21の
固定強度を向上させることができる。
【0017】取付具2を便器本体Aから取り外す場合に
は、締結ボルト24を緩める方向へ回転させ、締結ボル
ト24を雌ねじ部材23から抜き出し、さらに貫通孔2
1cから抜き出す。すると、突起23aがガイド溝22
cの下端部に突き当たるまで雌ねじ部材23が下方へ移
動する。ここで、雌ねじ部材23の他端部に傾斜溝23
bが形成されるとともに、凹部23e(図4参照)が形
成されているので、突起23aを中心とした雌ねじ部材
23の一端部と他端部とでは、他端部が一端部より軽く
なっている。このため、雌ねじ部材23は、自動的に取
付位置から挿通位置まで回動する。この結果、雌ねじ部
材23が取付孔Aaを通り抜け可能になる。そこで、取
付具2を上方へ移動させ、保持軸22を取付孔Aaから
抜け出させる。これにより、取付具2を便器本体Aから
取り外すことができる。
【0018】上記支持部材3は、次に述べる装着機構を
介して取付具2に着脱可能に取り付けられている。すな
わち、基板部21の右端面には、水平方向へ延びる係合
溝21dが形成されている。一方、支持部材3の右端部
には、水平方向に延びる断面円形の係合軸(係合部)3
1が設けられている。係合溝21dは、係合軸31の外
径とほぼ同一の深さを有しており、その奥側の部分は、
曲率半径が係合軸31の半径とほぼ同一である半円状に
形成されている。したがって、係合軸31を係合溝21
dに嵌め込むと、支持部材3が基板部21に対し係合軸
31を中心として上下方向、つまり支持部材3の左端部
が基板部21に対して接近、離間する方向へ回動可能に
連結される。
【0019】基板部21の左端部には、下方を向く係止
面(係止部)21eが形成されている。一方、支持部材
3の左端部には、回動レバー(回動部材)32が係合軸
31と平行に延びる支持軸33を中心として回動可能に
設けられている。この回動レバー32は、コイルばね等
の付勢手段34により、支持軸33を中心として図1の
反時計方向へ付勢されている。回動レバー32の下端部
には、右方へ突出する係合突部32aが形成されてい
る。この係合突部32aは、付勢手段34の付勢力によ
って係止面21eに突き当たるようになっている。
【0020】支持部材3を基板部21に取り付ける場合
には、図10及び図11に示すように、係合軸31を係
合溝21dと対向させる。そして、支持部材3を左方へ
移動させることにより、係合軸31を係合溝21dに嵌
め込む。このとき、回動レバー32が基板部21に突き
当たらないようにするために、支持部材3を左上がりに
傾斜した状態にしておく。係合軸31を係合溝21dに
嵌め込んだら、図12に示すように、支持部材3を反時
計方向へ回動させる。つまり、支持部材3の左端部が基
板部21に接近する方向へ回動させる。すると、係合突
部32aの下面が基板部21の左端部で係止面21eの
上側に形成された円弧状をなすガイド面21fに突き当
たる。その状態で、支持部材3をさらに反時計方向へ回
動させると、係合突部32aがガイド面21f上を下方
へ摺動するとともに、回動レバー32がガイド面21f
により付勢手段34の付勢力に抗して時計方向へ回動さ
せられる。係合突部32aがガイド面21fを乗り越え
ると、回動レバー32が付勢手段34によって時計方向
へ回動させられる。この結果、図13に示すように、係
合突部32aが係止面21eに突き当てられる。係合突
部32aが係止面21eに突き当たることと、係合溝2
1dに係合軸31が嵌合することとにより、支持部材3
が基板部21に取り付けられる。
【0021】支持部材3の略中央部には、これを上下に
貫通する貫通孔(凹部)3aが形成されている。支持部
材3を基板部21に取り付けた状態においては、貫通孔
3aに締結ボルト24の頭部24cが嵌合している。こ
れにより、支持部材3の水平方向への移動が阻止されて
いる。なお、支持部材3には、貫通孔3aに代えて、そ
の下面に締結ボルト24の頭部24c全体が嵌合可能で
ある凹部を形成してもよい。また、貫通孔3aと頭部2
4cとについては、係止面21eと係合突部32aとの
係合が外れるのを防止し得る範囲であれば、若干の隙間
をもって嵌合させてもよい。
【0022】支持部材3を基板部21から取り外す場合
には、図14に示すように、回動レバー32を付勢手段
34の付勢力に抗して時計方向へ回動させる。これによ
り、係合突部32aと係止面21eとの係合を解除す
る。その後、支持部材3を係合軸31を中心として時計
方向へ図10及び図11に示す程度まで回動させる。そ
して、支持部材3を右方へ移動させることにより、係合
軸31を係合溝21dから抜き出す。これにより、支持
部材3を基板部21から取り外すことができる。
【0023】支持部材3の右端部の上面部には、係合軸
31と平行に延びる収容孔3bが形成されている。この
収容孔3bには、ヒンジ装置35(図3参照)が回動不
能に収容されている。このヒンジ装置35の一端部と他
端部とには、支持アーム(支持部)36,37の各基端
部が上下方向へ回動可能に設けられている。一方の支持
アーム36は、自由に回動し得るようになっている。他
方の支持アーム37は、上方へは高速で自由に回動可能
であるが、下方へはヒンジ装置に内蔵されたダンパ機構
により高速回動が阻止され低速でのみ回動可能になって
いる。
【0024】上記のように構成された取付装置1は、便
器本体Aの左右方向の一側部と他側部とに設けられてお
り、一方の取付装置1の支持アーム36には、便座Bの
一側部が取り付けられ、支持アーム37には便蓋Cの一
側部が取り付けられている。他方の取付装置1の支持ア
ーム36には、便蓋Cの他側部が取り付けられ、支持ア
ーム37には、便座Bの他側部が取り付けられている。
したがって、便座B及び便蓋Cは、いずれも上方へは高
速で回動することができるが、下方へは低速でのみ回動
可能になっている。
【0025】上記構成の取付装置1において、取付具2
を便器本体Aに取り付ける場合には、上記のように、雌
ねじ部材23を挿通位置に回動させた状態で支持軸22
を便器本体Aの取付孔Aaにその上方から挿通し、基板
部21を便器本体Aに突き当てる。その後、締結ボルト
24を貫通孔21cにその上方から挿入して回転させる
だけでよい。したがって、作業者は取付作業を便器本体
Aの上側からだけ行うことができ、便器本体Aの下側に
手を差し込む等の無理な姿勢で作業をする必要がない。
よって、取付作業を容易に行うことができる。
【0026】また、支持部材3は、係合軸31を係合溝
21dに嵌め込んだ後、支持部材3を回動させるだけの
簡単な操作で取付具2に取り付けることができる。した
がって、便器用回動体たる便座B及び便蓋Cを便器本体
Aに容易に取り付けることができる。
【0027】図15は、この発明の第2の実施の形態を
示すものである。この実施の形態の取付装置において
は、取付具2の基板部21と保持軸22とが別体に形成
されている。基板部21には、貫通孔21cに代えて固
定孔21gが形成されている。この固定孔21gには、
保持軸22の上端部が嵌合固定されており、保持軸22
の下端部は、固定孔21gを貫通して下方に突出してい
る。この保持軸22には、上記実施の形態の貫通孔21
cに相当する貫通孔22eが形成されている。その他の
構成は、上記の実施の形態と同様である。
【0028】なお、この発明は、上記の実施の形態に限
定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、上
記の実施の形態においては、基板部21に係合溝21d
を形成し、支持部材3に係合軸31を設けているが、こ
れとは逆に基板部21に係合軸を設け、支持部材3に係
合溝を設けてもよい。このような関係は、基板部21に
設けられた係止面21eと回動レバー32とについても
同様である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、便器本体に取付装置を取り付ける際に、作業者は無
理な姿勢を強いられることがなく、容易に取り付けるこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す図であって、図
3のX−X線に沿う断面図である。
【図2】同実施の形態の締結ボルトを雌ねじ部材に螺合
する前の状態で示す図1と同様の断面図である。
【図3】同実施の形態の平面図である。
【図4】同実施の形態の側面図である。
【図5】取付具を便器本体に取り付けるための手順を示
す図であって、取付具の保持軸を便器本体の貫通孔に挿
通した状態を示す断面図である。
【図6】同手順を示す図であって、締結ボルトを貫通孔
に挿通してその先端部を雌ねじ部材の傾斜面に突き当て
た状態を示す断面図である。
【図7】同手順を示す図であって、締結ボルトによって
雌ねじ部材を挿通位置から取付位置側へ回動させている
ときの状態を示す断面図である。
【図8】同手順を示す図であって、雌ねじ部材を取付位
置まで回動させるとともに、雌ねじ部材のねじ孔に締結
ボルトの先端部を挿入した状態を示す断面図である。
【図9】同手順を示す図であって、締結ボルトの頭部と
雌ねじ部材とで便器本体を挟持することにより、便器本
体に対する取付具の固定が完了した状態を示す図であ
る。
【図10】取付具に支持部材を取り付けるための手順を
示す図であって、支持部材の係合軸を取付具の係合溝に
係合させる前の状態を示す断面図である。
【図11】同手順を示す図であって、支持部材の係合軸
を取付具の係合溝に係合させた状態を示す断面図であ
る。
【図12】同手順を示す図であって、支持部材を取付具
側へ接近回動させることにより、回動レバーを取付具の
ガイド面に突き当てた状態を示す断面図である。
【図13】同手順を示す図であって、支持部材の取付具
に対する取り付けが完了した状態を示す断面図である。
【図14】支持部材を取付具から取り外すときの状態を
示す断面図である。
【図15】この発明の他の実施の形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
A 便器本体 B 便座(回動体) C 便蓋(回動体) 1 便器用回動体の取付装置 2 取付具 3 支持部材 3a 貫通孔(凹部) 20 本体 21 基板部(基部) 21c 貫通孔 21d 係合溝 21e 係止面(係止部) 22 保持軸(保持部) 22e 貫通孔 23 雌ねじ部材 23b 傾斜溝 23c 傾斜面 23d ねじ孔 24 締結ボルト(雄ねじ部材) 24c 頭部 31 係合軸(係合部) 32 回動レバー(回動部材) 34 付勢手段 36 支持アーム(支持部) 37 支持アーム(支持部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔が形成された基部及びこの基部に
    設けられ、上記基部の一端面から上記貫通孔の軸線に沿
    って延びる保持部を有する本体と、上記貫通孔を上記基
    部の他端側から貫通して上記保持部に沿って延びる雄ね
    じ部材と、上記保持部に上記貫通孔の軸線方向へ移動可
    能に、かつ上記貫通孔の軸線を中心として回動不能に設
    けられた雌ねじ部材とを備え、上記雌ねじ部材は、上記
    貫通孔の軸線とほぼ平行になった挿通位置と、上記貫通
    孔の軸線と直交する取付位置との間を上記貫通孔の軸線
    と直交する軸線を中心として上記保持部に回動可能に設
    けられ、上記雌ねじ部材には、上記挿通位置に位置して
    いるときに上記貫通孔に挿通された上記雄ねじ部材の先
    端部によって押されることにより、上記雌ねじ部材を上
    記取付位置側へ回動させる傾斜面が形成されるととも
    に、上記取付位置に位置しているときに上記雄ねじ部材
    が螺合するねじ孔が形成されていることを特徴とする便
    器用回動体の取付装置。
  2. 【請求項2】 上記雌ねじ部材が上記挿通位置に位置し
    ているときに上記雄ねじ部材の先端部と対向する上記雌
    ねじ部材の一側面に傾斜溝が形成され、この傾斜溝の底
    面に上記傾斜面が形成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の便器用回動体の取付装置。
  3. 【請求項3】 上記本体に装着機構を介して着脱可能に
    取り付けられる支持部材をさらに備え、上記支持部材に
    は便器の回動体を回動可能に支持する支持部が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の便器用
    回動体の取付装置。
  4. 【請求項4】 上記装着機構が、上記本体と上記支持部
    材との各一端部のいずれか一方に設けられた係合溝と、
    他方に設けられ、上記支持部材の他端部が上記本体に対
    して接近離間するように上記係合溝に回動可能に、かつ
    係脱可能に係合する係合部と、上記本体と上記支持部材
    との各他端部のいずれか一方に設けられた係止部と、他
    方に回動可能に設けられ、付勢手段によって上記係止部
    に突き当てられることにより、上記係合溝及び上記係合
    部と協働して上記支持部材を上記本体に固定する回動部
    材とを有していることを特徴とする請求項3に記載の便
    器用回動体の取付装置。
  5. 【請求項5】 上記支持部材の上記本体との対向面に
    は、上記雄ねじ部材の頭部が嵌合する凹部が形成されて
    いることを特徴とする請求項4に記載の便器用回動体の
    取付装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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