JP2003306961A - 物品の取付構造 - Google Patents

物品の取付構造

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JP2003306961A JP2002112480A JP2002112480A JP2003306961A JP 2003306961 A JP2003306961 A JP 2003306961A JP 2002112480 A JP2002112480 A JP 2002112480A JP 2002112480 A JP2002112480 A JP 2002112480A JP 2003306961 A JP2003306961 A JP 2003306961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水栓をアダプタ装置を用いてカウンターに取付
固定するに際し、取付穴の大きさが現場ごとに異なって
いても支障なく水栓を取付固定できるようにする。また
その際少ない作業工数でアダプタ本体をカウンターに取
付固定できるようにする。 【解決手段】カウンター10上のアダプタ本体20と裏
面側のホルダ24とを雄ねじ部材26-1,26-2でカ
ウンター10を挟む状態に固定して、そのアダプタ本体
20に水栓14を連結固定する取付構造において、取付
穴12の上面側内周縁に嵌合するテーパ形状の嵌合面4
8を備えたガイド部材22を設けて、ガイド部材22に
よりアダプタ本体20を取付穴12に位置合せするよう
になす。そして雄ねじ部材26-1,26-2のねじ込み
に伴ってガイド部材22を引込運動させてアダプタ本体
20をカウンター10に着座させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は水栓等の物品をカ
ウンター等の取付基体に取り付けるための取付構造に関
し、詳しくはアダプタ装置を用いて水栓等物品を取付面
の側から取付基体に取付固定するためのものに関する。
【0002】
【発明の背景】所定の物品、例えば水栓をその取付基体
の取付面、例えばカウンターの上面に取り付けるための
取付構造として、従来図9に示す取付構造が採用されて
いた。この取付構造は、水栓200に設けた雄ねじ管2
02を、カウンター204に形成した水栓200の取付
穴206に対して取付面、即ち上面側から挿通した上、
カウンター204の裏面側から固定ナット208を雄ね
じ管202にねじ込んで水栓200の取付けを行うとい
ったものである。
【0003】しかしながらこの取付構造の場合、カウン
ター204の裏面側から固定ナット208の嵌込及び締
付作業を行わなければならず、そのため水栓200の取
付作業性が悪く、その取付施工のために多大な手間がか
かる問題があった。
【0004】その解決手段として、(イ)水栓を取り付
けるべきカウンターの取付面上に配置されるアダプタ本
体と、(ロ)カウンターの取付穴に取付面側から挿通さ
れた上、カウンターの裏面に重なるように配置され、ア
ダプタ本体と協働してカウンターを表裏両側から挟み込
むホルダと、(ハ)取付穴を挿通してアダプタ本体とホ
ルダとをねじ締結し、それらアダプタ本体及びホルダに
よるカウンターの締付力を与える雄ねじ部材と、を含む
アダプタ装置をカウンターに装着し、そしてアダプタ本
体に対して水栓を連結固定することで取付面上に水栓を
取り付けるといったことが考えられている。
【0005】図10はこの種アダプタ装置におけるアダ
プタ本体の一例を示したもので、このアダプタ装置の場
合、アダプタ本体210を着座面212においてカウン
ター204上に着座させ、そしてカウンター204の裏
側に配したホルダとアダプタ本体210とを雄ねじ部材
にて、カウンター204を表裏両側から強く挟み込む状
態に締結し、そしてこのアダプタ本体210に対し、カ
ウンター204上において水栓200を固定し、以って
水栓200をカウンター204上に設置する。
【0006】ところで、アダプタ本体210が取付穴2
06に対し位置ずれした状態でカウンター204上に取
り付けられてしまうと、水栓200を良好に設置するこ
とができない。そこでこのアダプタ本体210にあって
は、周方向複数箇所から位置決突起214を下向きに突
出させ、それらを取付穴206の内面に嵌合させること
によって、アダプタ本体210を取付穴206に合致す
るように位置決めするようにしている。
【0007】しかしながら水栓200の取付穴206は
取付現場ごとに大きさがまちまちであり、予めアダプタ
本体210に位置決突起214を定位置に設けておくと
多くの場合、取付穴206に対してアダプタ本体210
における位置決突起214を良好に嵌め合せることがで
きず、ひいては水栓200の設置を良好に行えないとい
った問題が生ずる。
【0008】そこで本発明者等は図11に示すような水
栓の取付構造を案出した。同図において216は、取付
基体としてのカウンター204を裏側から挟み込むホル
ダであって、218はアダプタ本体210とは別体に構
成されたガイド部材である。ガイド部材218は取付穴
206に対する位置合せ機能を有していて、テーパ形状
の嵌合面220を有しており、その嵌合面220を取付
穴206の取付面側、つまり上面側の内周縁に嵌合させ
ることによって自身を取付穴206に合致する位置に位
置合せする。
【0009】ガイド部材218は、その位置合せ状態で
取付穴206を貫通する雄ねじ部材222にてホルダ2
16に締結され、その雄ねじ部材222の締付力によ
り、ホルダ216とともにカウンター204を挟み付け
る状態に固定される。そしてこのガイド部材218に対
しアダプタ本体210が固定される。詳しくは、アダプ
タ本体210の挿通孔224を挿通して雄ねじ部材22
6がガイド部材218の雌ねじ孔228にねじ込まれる
ことで、かかるアダプタ本体210がカウンター204
の上面にパッキン230を介して着座する状態に固定さ
れる。
【0010】このとき、アダプタ本体210はガイド部
材218に嵌合した状態となり、ガイド部材218を介
して取付穴206に対し位置合せされる。そしてこのア
ダプタ本体210に対し水栓200の下部の円筒部が外
嵌状態で固定されることで、かかる水栓200がカウン
ター204上に取付固定される。尚232は、ガイド部
材218から下向きに延び出してホルダ216の内面に
当接し、これによってホルダ216とガイド部材218
との回転方向の位置を規制する位置決ピンである。
【0011】この水栓200の取付構造の場合、取付穴
206の大きさが現場ごとにまちまちであっても、ガイ
ド部材218の位置合せ機能に基づいて水栓200を正
しく取付穴206に位置合せした状態で取付固定するこ
とができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの取付
構造の場合、水栓200の取付けに当って、ガイド部材
218を雄ねじ部材222にてホルダ216と締結する
作業、及びそのようにしてカウンター204に固定した
ガイド部材218に対し、更にアダプタ本体210を雄
ねじ部材226にて固定する作業が必要であって、水栓
200の取付けのための作業工数が多く、水栓200の
取付けに面倒を伴う問題があった。
【0013】また図11の取付構造において、ガイド部
材218として金属製のものを用いるとコストが高くな
る問題もあった。以上水栓の取付構造を例に挙げて述べ
たが他の物品を設置するに際しても同様の問題が生ず
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の物品の取付構造
はこのような課題を解決するために案出されたものであ
る。而して請求項1のものは、(イ)物品を取り付ける
べき取付基体の取付面上に配置されるアダプタ本体と、
(ロ)該取付基体の取付穴に該取付面側から挿通された
上、該取付基体の裏面に重なるように配置され、該アダ
プタ本体と協働して該取付基体を表裏両側から挟み込む
ホルダと、(ハ)該取付穴を挿通して該アダプタ本体と
ホルダとをねじ締結し、それらアダプタ本体及びホルダ
による該取付基体の締付力を与える雄ねじ部材と、を含
むアダプタ装置を該取付基体に装着し、該アダプタ本体
に対して前記物品を連結固定することで前記取付面上に
該物品を取り付けるようになした物品の取付構造におい
て、前記取付穴の前記取付面側の内周縁に嵌合する、該
取付穴の表側から裏側に向って嵌合径が減少する嵌合面
を外周面に備えたガイド部材を、前記アダプタ本体に対
して前記取付穴の軸心と直角方向に拘束状態に且つ該軸
心に沿って該アダプタ本体側に引込可能に設けて、該ガ
イド部材の前記取付穴の内周縁に対する嵌合に基づいて
該アダプタ本体を該取付穴に位置合せするようになし、
且つそれらアダプタ本体とガイド部材との間には前記引
込みに対する抵抗手段を設けて、前記雄ねじ部材のねじ
込みに伴って該ガイド部材を該抵抗手段の抵抗に打ち勝
って該アダプタ本体側に引き込ませ、該アダプタ本体を
前記取付基体に着座させるようになしたことを特徴とす
る。
【0015】請求項2のものは、請求項1において、前
記物品がカウンター等の前記取付基体に設置される水栓
であることを特徴とする。
【0016】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記嵌合面がテーパ形状をなしていることを
特徴とする。
【0017】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記抵抗手段が、前記ガイド部材とアダプタ
本体との間に介在され、弾性力に基づいて該ガイド部材
の引込みに対し抵抗力を生ずる弾性部であることを特徴
とする。
【0018】請求項5のものは、請求項4において、前
記ガイド部材が樹脂製の部材であって、前記弾性部が該
ガイド部材に一体に形成されていることを特徴とする。
【0019】請求項6のものは、請求項5において、前
記弾性部が、前記ガイド部材から前記アダプタ本体側に
向って突出状に形成されて先端部を該アダプタ本体に当
接させる弾性アームにて構成されていることを特徴す
る。
【0020】請求項7のものは、請求項4において、前
記弾性部が、前記ガイド部材と別体をなして、それらガ
イド部材とアダプタ本体との間に介装されたばね部材に
て構成されていることを特徴とする。
【0021】
【作用及び発明の効果】以上のように本発明は、アダプ
タ本体に対して取付穴の軸心と直角方向に拘束状態にガ
イド部材を設けて、そのガイド部材の位置合せ機能に基
づきアダプタ本体を取付穴に位置合せし、そして雄ねじ
部材のねじ込みに伴ってガイド部材を抵抗手段の抵抗に
打ち勝ってアダプタ本体側に引き込ませ、アダプタ本体
を取付基体に着座させるようになしたもので、かかる本
発明の物品の取付構造においては、アダプタ本体がホル
ダに対し雄ねじ部材により締結されて取付基体に固定さ
れる。
【0022】即ち図11に示す取付構造、即ちガイド部
材を一旦取付基体に固定した上で、更にそのガイド部材
に対してアダプタ本体を固定する取付構造と異なり、ア
ダプタ本体を直接取付基体に固定するものであるため、
少ない作業工数で簡単にアダプタ本体を取付基体に固定
でき、ひいては所定の物品を取付基体に容易に取付作業
することができる。
【0023】本発明は、特に水栓を取付基体に設置する
に際し適用して好適である(請求項2)。本発明ではま
た、上記ガイド部材の嵌合面をテーパ形状となしておく
ことができる(請求項3)。
【0024】また本発明では上記抵抗手段を、ガイド部
材とアダプタ本体との間に介在させた弾性部となすこと
ができる(請求項4)。このようにすることでガイド部
材の引込みに対する適当な抵抗力を与えることができ、
ひいてはガイド部材における位置合せ機能を良好に発揮
させることができる。
【0025】この場合においてそのガイド部材を樹脂製
となし、上記弾性部をそのガイド部材に一体に形成して
おくことができる(請求項5)。このようにガイド部材
を樹脂製とすることで、これを金属製とした場合に比べ
てガイド部材を低コスト化することができ、しかも弾性
部をガイド部材に一体に形成しておくことが可能となっ
て必要な部品数を少なくすることができる。
【0026】このようにガイド部材を樹脂製となし且つ
弾性部をガイド部材に一体に形成する場合において、そ
のガイド部材から弾性アームを突出させてその先端部を
アダプタ本体に当接させ、その弾性アームにて上記弾性
部を構成することができる(請求項6)。一方において
その弾性部は、ガイド部材と別体をなすばね部材にて構
成しておくことができる(請求項7)。
【0027】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1において、10は取付基体としてのカウ
ンターで、取付穴12において自動水栓(詳しくは吐水
部)14が、アダプタ装置16によりカウンター10の
上面に取り付けられている。ここで吐水部14は先端近
傍位置に吐水口18を有している。
【0028】アダプタ装置16は、図3にも示している
ようにカウンター10の表側(上側)のアダプタ本体2
0及びこれとは別体をなすガイド部材22と、カウンタ
ー10の裏側のホルダ24と、それらアダプタ本体20
及びホルダ24をねじ締結し、その締付力によりアダプ
タ本体20とホルダ24とでカウンター10を表裏両側
から挟持させる一対の雄ねじ部材26-1,26-2とを
有している。上記自動水栓(以下水栓)14は、そのア
ダプタ本体20に固定されることでカウンター10上に
設置されている。
【0029】図4に示しているように、アダプタ本体2
0は概略ハット状をなしており、円形の周壁部28と上
壁部30及び周壁部28の下端部に外向きに設けられた
フランジ部32とを有している。上壁部30には開口3
4が形成されており、水栓14に給水を行う給水管がこ
の開口34に挿通されるようになっている。
【0030】アダプタ本体20には、上壁部30の下面
から下向きに突き出す形態で、中心部に雄ねじ部材26
-1,26-2の挿通孔36を有する円筒部38,38が
設けられている。このアダプタ本体20は、フランジ部
32下面においてリング状パッキン40を介しカウンタ
ー10の上面に着座させられる。尚、周壁部28の周方
向所定箇所には雌ねじ孔42が設けられている。この雌
ねじ孔42に対し、図2に示しているように水栓14下
端部を貫通して固定ネジ44がねじ込まれることで、ア
ダプタ本体20に対し水栓14が回止め状態に固定され
る。
【0031】上記ガイド部材22は、アダプタ本体20
を取付穴12に対し位置合せするための部材であって、
周方向3箇所にアダプタ本体20の周壁部28に内嵌す
る内嵌部46を有している。ガイド部材22は、内嵌部
46においてアダプタ本体20の周壁部28に内嵌する
ことによってアダプタ本体20に対し軸直角方向、詳し
くは取付穴12の軸心と直角方向に拘束され、アダプタ
本体20と同方向に一体移動させられる。
【0032】このガイド部材22は、外周面の下部がテ
ーパ形状の嵌合面48とされている。ガイド部材22
は、この嵌合面48を図2に示しているように取付穴1
2の上面側(取付面側)の内周縁に嵌合させることによ
って、自身を取付穴12に対し位置合せする。上記アダ
プタ本体20は、このガイド部材22の位置合せ機能に
基づいて取付穴12に位置合せされる。
【0033】ガイド部材22は、全体として中空環状を
なしており、その中空部に、アダプタ本体20の上記円
筒部38に部分的に嵌合する略半円形状の一対の凹部4
9が形成されている。またその中空部には、上記給水管
を挿通させるための凹部50が形成されている。
【0034】ガイド部材22は樹脂製の部材であって、
周方向3箇所に弾性アーム52が一体成形されている。
これら3つの弾性アーム52は、水平部54とその先端
から上向きに向う立上げ部56を有しており、それら立
上げ部56の先端部をアダプタ本体20の上壁部30下
面に当接させるようになっている。これら弾性アーム5
2は、その弾性力に基づいてアダプタ本体20に対する
ガイド部材22の図中上向きの引込運動に対する抵抗力
を与える。
【0035】図4に示しているように、ホルダ24は平
面形状が略直線状且つ側面形状が上向きの湾曲形状をな
しており、その両端部上面には、カウンター10の裏面
に当接する滑止め材から成る当接部58が設けられてい
る。このホルダ24には、長手方向略中央部と一方の端
部寄りの位置に、上下に貫通の雌ねじ孔60,62が形
成されており、そして一方の雌ねじ孔62に雄ねじ部材
26-1が螺合され、また他方の雌ねじ孔60に、今一
方の雄ねじ部材26-2が螺合されるようになってい
る。
【0036】ここで雌ねじ孔62に螺合された一方の雄
ねじ部材26-1の下端部には袋ナット64が螺合され
ている。この袋ナット64は当初ロックナットとしての
働きをなし、そのロックナットとしての働きにより、図
3に示す状態即ちホルダ24がアダプタ本体20ととも
にカウンター10を挟持する前の状態において、ホルダ
24を雄ねじ部材26-1と共回りさせる。
【0037】この袋ナット64は、図6に示しているよ
うにホルダ24がアダプタ本体20とともにカウンター
10を挟持して固定状態となった後においては、ホルダ
24の落下防止部材として働く。尚、図3に示している
ようにホルダ24には凹陥部66が形成されており、そ
こに袋ナット64が大部分収容されている。
【0038】図4に示しているように、ホルダ24の上
面且つ雌ねじ孔60の上側には、概略円筒状をなし周方
向所定箇所に開口68を有する樹脂製の弾性クリップ7
0が固定されている。弾性クリップ70は、その軸心が
下側の雌ねじ孔60の軸心と一致する状態で設けられて
いる。この弾性クリップ70は、雄ねじ部材26-2を
雌ねじ孔60にねじ込む際に、ホルダ24を雄ねじ部材
26-2に対し回転方向に位置決めするものである。
【0039】ホルダ24にはまた、長手方向のほぼ中央
位置に上記給水管との干渉回避用の凹部72が設けられ
ている。
【0040】次に本例におけるアダプタ本体20の取付
け及びこれに続く水栓14の取付けの手順を、図5及び
図6に基づいて説明する。先ず図5(I)に示している
ように、雄ねじ部材26-1によってアダプタ本体20
とホルダ24とを連結した状態としておく。尚このと
き、ガイド部材22をアダプタ本体20に内嵌させてお
く。また袋ナット64を締め込んでこれをロックナット
として働かせ、ホルダ24が雄ねじ部材26-1と共回
りするようにしておく。
【0041】その状態でアダプタ本体20,ガイド部材
22,ホルダ24,雄ねじ部材26-1全体を傾け、ホ
ルダ24を一方の端部から且つカウンター10の上面側
から取付穴12に挿通し、図5(II)に示しているよう
にホルダ24全体をカウンター10の裏側に位置させ
る。
【0042】その後雄ねじ部材26-1を回転操作する
ことによってホルダ24を回転させ、アダプタ本体20
とともにカウンター10を挟持可能な位置まで回転させ
る。尚この回転操作は、今一方の雄ねじ部材26-2を
アダプタ本体20に挿通した状態で行っても良い。この
とき、雄ねじ部材26-2が弾性クリップ70に当接し
且つ嵌合することによって、雄ねじ部材26-2とホル
ダ24との回転方向の位置が規定される。即ちこれによ
ってホルダ24が本来の正しい回転方向位置に位置決め
される。
【0043】図5(II)に示しているように、この段階
でアダプタ本体20はカウンター10の上面に着座せ
ず、これに内嵌されたガイド部材22が、そのテーパ形
状の嵌合面48においてカウンター10の上面側の内周
縁に嵌合した状態となる。そしてその嵌合に基づいてガ
イド部材22がカウンタ−10の取付穴12に位置合せ
される。そしてその結果としてアダプタ本体20が取付
穴12に位置合せされる。
【0044】その後一対の雄ねじ部材26-1,26-2
をねじ込んで行くと、これとともにホルダ24が図中上
向きに引き上げられて行き、最終的に長手方向両端部の
当接部58がカウンター10の裏面に当接する。図6
(III)はこのときの状態を表している。
【0045】この状態で更に雄ねじ部材26-1,26-
2を強くねじ込んで行くと、これとともにアダプタ本体
20に内嵌状態にあるガイド部材22が、先端部をアダ
プタ本体20の上壁部30に当接させた3つの弾性アー
ム52を弾性変形させながらアダプタ本体20内部に深
く押し込まれ(引き込まれ)て行き、これとともにアダ
プタ本体20がカウンター10に対し接近して、最終的
に図6(IV)に示しているようにアダプタ本体20の下
面、即ちフランジ部32の下面がパッキン40を介しカ
ウンター10上面に着座し、かかるアダプタ本体20
が、カウンター10裏面側のホルダ24とともにカウン
ター10を表裏両側から挟持した状態となって、ここに
アダプタ本体20がカウンター10上に固定状態とな
る。
【0046】その後アダプタ本体20に対し水栓14を
固定することで、かかる水栓14をカウンター10に設
置することができる。
【0047】以上のような本例の水栓取付構造において
は、図7(A)に示しているように取付穴12の穴径が
で小さい場合であっても、更にはまた(B)に示し
ているように穴径がこれよりも大きいDの大きい取付
穴12であっても、ガイド部材22におけるテーパ形状
の嵌合面48の作用に基づいてガイド部材22、ひいて
はアダプタ本体20を取付穴12に対し正確に位置合せ
した状態でカウンター10に固定することができる。即
ち水栓14を現場において取付施工する際、現場ごとに
取付穴12の大きさがまちまちであっても支障なく良好
に水栓14をカウンター10に取付施工することができ
る。
【0048】加えて本例においては、ガイド部材22が
カウンター10に固定されず、アダプタ本体20が直接
カウンター10に固定される構造であるため、図11に
示す取付構造と異なって少ない作業工数で簡単にアダプ
タ本体20をカウンター10に固定でき、ひいては水栓
14を容易にカウンター10に取付作業することができ
る。
【0049】一方において、ガイド部材22にはアダプ
タ本体20に対し引込方向に弾性アーム52による弾性
抵抗力が与えてあるため、ガイド部材22における位置
合せ機能を良好に発揮させることができる。またそのガ
イド部材22はその全体が樹脂にて構成されているた
め、ガイド部材22に要するコストを低コストとなすこ
とができる。加えてそのガイド部材22に弾性部(弾性
アーム52)が一体に成形してあるため、必要な部品数
を少なくすることができる。
【0050】上記実施例では樹脂製のガイド部材22に
一体に成形した弾性アーム52にて弾性部を構成してい
るが、図8に示しているようにガイド部材22と別体を
なす金属製の圧縮コイルスプリング74をガイド部材2
2とアダプタ本体20との間に介装し、これをもって弾
性部となすことも可能である。またこのような弾性部に
代えて、ガイド部材22がアダプタ本体20側に引込運
動する際に抵抗を発生させる抵抗手段を設けることも可
能である。
【0051】その他本発明は、上例の自動水栓以外の通
常の水栓、更にはまた水栓以外の他の物品をカウンター
等その他の取付基体に取り付けるに際し適用することが
可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である水栓の取付構造を水栓
設置状態で示す一部切欠正面図である。
【図2】同実施例を水栓設置状態で示す一部切欠側面図
である。
【図3】同実施例を水栓とアダプタ装置とに分解して示
す図である。
【図4】図3のアダプタ装置を各部材に分解して示す斜
視図である。
【図5】同実施例におけるアダプタ装置の固定手順を示
す図である。
【図6】図5に続く手順の説明図である。
【図7】同実施例の利点の説明図である。
【図8】本発明の他の実施例の要部斜視図である。
【図9】従来の水栓の取付構造の説明図である。
【図10】図9とは異なる水栓の取付構造において用い
られるアダプタ本体の一例を示す図である。
【図11】本発明の解決課題を説明するために示した比
較例図である。
【符号の説明】
10 カウンター(取付基体) 12 取付穴 14 自動水栓(物品) 16 アダプタ装置 20 アダプタ本体 22 ガイド部材 24 ホルダ 26-1,26-2 雄ねじ部材 48 嵌合面 52 弾性アーム(弾性部) 74 圧縮コイルスプリング(ばね部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)物品を取り付けるべき取付基体の
    取付面上に配置されるアダプタ本体と、(ロ)該取付基
    体の取付穴に該取付面側から挿通された上、該取付基体
    の裏面に重なるように配置され、該アダプタ本体と協働
    して該取付基体を表裏両側から挟み込むホルダと、
    (ハ)該取付穴を挿通して該アダプタ本体とホルダとを
    ねじ締結し、それらアダプタ本体及びホルダによる該取
    付基体の締付力を与える雄ねじ部材と、を含むアダプタ
    装置を該取付基体に装着し、該アダプタ本体に対して前
    記物品を連結固定することで前記取付面上に該物品を取
    り付けるようになした物品の取付構造において、 前記取付穴の前記取付面側の内周縁に嵌合する、該取付
    穴の表側から裏側に向って嵌合径が減少する嵌合面を外
    周面に備えたガイド部材を、前記アダプタ本体に対して
    前記取付穴の軸心と直角方向に拘束状態に且つ該軸心に
    沿って該アダプタ本体側に引込可能に設けて、該ガイド
    部材の前記取付穴の内周縁に対する嵌合に基づいて該ア
    ダプタ本体を該取付穴に位置合せするようになし、且つ
    それらアダプタ本体とガイド部材との間には前記引込み
    に対する抵抗手段を設けて、前記雄ねじ部材のねじ込み
    に伴って該ガイド部材を該抵抗手段の抵抗に打ち勝って
    該アダプタ本体側に引き込ませ、該アダプタ本体を前記
    取付基体に着座させるようになしたことを特徴とする物
    品の取付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記物品がカウンタ
    ー等の前記取付基体に設置される水栓であることを特徴
    とする物品の取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記嵌
    合面がテーパ形状をなしていることを特徴とする物品の
    取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記抵
    抗手段が、前記ガイド部材とアダプタ本体との間に介在
    され、弾性力に基づいて該ガイド部材の引込みに対し抵
    抗力を生ずる弾性部であることを特徴とする物品の取付
    構造。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記ガイド部材が樹
    脂製の部材であって、前記弾性部が該ガイド部材に一体
    に形成されていることを特徴とする物品の取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記弾性部が、前記
    ガイド部材から前記アダプタ本体側に向って突出状に形
    成されて先端部を該アダプタ本体に当接させる弾性アー
    ムにて構成されていることを特徴する物品の取付構造。
  7. 【請求項7】 請求項4において、前記弾性部が、前記
    ガイド部材と別体をなして、それらガイド部材とアダプ
    タ本体との間に介装されたばね部材にて構成されている
    ことを特徴とする物品の取付構造。
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JP2009222384A (ja) * 2004-03-29 2009-10-01 Panasonic Corp 給排気口

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