JP3892332B2 - 物品の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は水栓等の物品をカウンター等の取付基体に取り付けるための取付構造に関し、詳しくはアダプタ装置を用いて水栓等物品を取付面の側から取付基体に取付固定するためのものに関する。
【0002】
【発明の背景】
所定の物品、例えば水栓をその取付基体の取付面、例えばカウンターの上面に取り付けるための取付構造として、従来図9に示す取付構造が採用されていた。この取付構造は、水栓200に設けた雄ねじ管202を、カウンター204に形成した水栓200の取付穴206に対して取付面、即ち上面側から挿通した上、カウンター204の裏面側から固定ナット208を雄ねじ管202にねじ込んで水栓200の取付けを行うといったものである。
【0003】
しかしながらこの取付構造の場合、カウンター204の裏面側から固定ナット208の嵌込及び締付作業を行わなければならず、そのため水栓200の取付作業性が悪く、その取付施工のために多大な手間がかかる問題があった。
【0004】
その解決手段として、(イ)水栓を取り付けるべきカウンターの取付面上に配置されるアダプタ本体と、(ロ)カウンターの取付穴に取付面側から挿通された上、カウンターの裏面に重なるように配置され、アダプタ本体と協働してカウンターを表裏両側から挟み込むホルダと、(ハ)取付穴を挿通してアダプタ本体とホルダとをねじ締結し、それらアダプタ本体及びホルダによるカウンターの締付力を与える雄ねじ部材と、を含むアダプタ装置をカウンターに装着し、そしてアダプタ本体に対して水栓を連結固定することで取付面上に水栓を取り付けるといったことが考えられている。
【0005】
図10はこの種アダプタ装置におけるアダプタ本体の一例を示したもので、このアダプタ装置の場合、アダプタ本体210を着座面212においてカウンター204上に着座させ、そしてカウンター204の裏側に配したホルダとアダプタ本体210とを雄ねじ部材にて、カウンター204を表裏両側から強く挟み込む状態に締結し、そしてこのアダプタ本体210に対し、カウンター204上において水栓200を固定し、以って水栓200をカウンター204上に設置する。
【0006】
ところで、アダプタ本体210が取付穴206に対し位置ずれした状態でカウンター204上に取り付けられてしまうと、水栓200を良好に設置することができない。
そこでこのアダプタ本体210にあっては、周方向複数箇所から位置決突起214を下向きに突出させ、それらを取付穴206の内面に嵌合させることによって、アダプタ本体210を取付穴206に合致するように位置決めするようにしている。
【0007】
しかしながら水栓200の取付穴206は取付現場ごとに大きさがまちまちであり、予めアダプタ本体210に位置決突起214を定位置に設けておくと多くの場合、取付穴206に対してアダプタ本体210における位置決突起214を良好に嵌め合せることができず、ひいては水栓200の設置を良好に行えないといった問題が生ずる。
【0008】
そこで本発明者等は図11に示すような水栓の取付構造を案出した。
同図において216は、取付基体としてのカウンター204を裏側から挟み込むホルダであって、218はアダプタ本体210とは別体に構成されたガイド部材である。
ガイド部材218は取付穴206に対する位置合せ機能を有していて、テーパ形状の嵌合面220を有しており、その嵌合面220を取付穴206の取付面側、つまり上面側の内周縁に嵌合させることによって自身を取付穴206に合致する位置に位置合せする。
【0009】
ガイド部材218は、その位置合せ状態で取付穴206を貫通する雄ねじ部材222にてホルダ216に締結され、その雄ねじ部材222の締付力により、ホルダ216とともにカウンター204を挟み付ける状態に固定される。
そしてこのガイド部材218に対しアダプタ本体210が固定される。詳しくは、アダプタ本体210の挿通孔224を挿通して雄ねじ部材226がガイド部材218の雌ねじ孔228にねじ込まれることで、かかるアダプタ本体210がカウンター204の上面にパッキン230を介して着座する状態に固定される。
【0010】
このとき、アダプタ本体210はガイド部材218に嵌合した状態となり、ガイド部材218を介して取付穴206に対し位置合せされる。
そしてこのアダプタ本体210に対し水栓200の下部の円筒部が外嵌状態で固定されることで、かかる水栓200がカウンター204上に取付固定される。尚232は、ガイド部材218から下向きに延び出してホルダ216の内面に当接し、これによってホルダ216とガイド部材218との回転方向の位置を規制する位置決ピンである。
【0011】
この水栓200の取付構造の場合、取付穴206の大きさが現場ごとにまちまちであっても、ガイド部材218の位置合せ機能に基づいて水栓200を正しく取付穴206に位置合せした状態で取付固定することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの取付構造の場合、水栓200の取付けに当って、ガイド部材218を雄ねじ部材222にてホルダ216と締結する作業、及びそのようにしてカウンター204に固定したガイド部材218に対し、更にアダプタ本体210を雄ねじ部材226にて固定する作業が必要であって、水栓200の取付けのための作業工数が多く、水栓200の取付けに面倒を伴う問題があった。
【0013】
また図11の取付構造において、ガイド部材218として金属製のものを用いるとコストが高くなる問題もあった。
以上水栓の取付構造を例に挙げて述べたが他の物品を設置するに際しても同様の問題が生ずる。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の物品の取付構造はこのような課題を解決するために案出されたものである。
而して請求項1のものは、(イ)物品を取り付けるべき取付基体の取付面上に配置されるアダプタ本体と、(ロ)該取付基体の取付穴に該取付面側から挿通された上、該取付基体の裏面に重なるように配置され、該アダプタ本体と協働して該取付基体を表裏両側から挟み込むホルダと、(ハ)該取付穴を挿通して該アダプタ本体とホルダとをねじ締結し、それらアダプタ本体及びホルダによる該取付基体の締付力を与える雄ねじ部材と、を含むアダプタ装置を該取付基体に装着し、該アダプタ本体に対して前記物品を連結固定することで前記取付面上に該物品を取り付けるようになした物品の取付構造において、前記取付穴の前記取付面側の内周縁に嵌合する、該取付穴の表側から裏側に向って嵌合径が減少する嵌合面を外周面に備えたガイド部材を、前記アダプタ本体に対して前記取付穴の軸心と直角方向に拘束状態に且つ該軸心に沿って該アダプタ本体側に引込可能に設けて、該ガイド部材の前記取付穴の内周縁に対する嵌合に基づいて該アダプタ本体を該取付穴に位置合せするようになし、且つそれらアダプタ本体とガイド部材との間には前記引込みに対する抵抗手段を設けて、前記雄ねじ部材のねじ込みに伴って該ガイド部材を該抵抗手段の抵抗に打ち勝って該アダプタ本体側に引き込ませ、該アダプタ本体を前記取付基体に着座させるようになしたことを特徴とする。
【0015】
請求項2のものは、請求項1において、前記物品がカウンター等の前記取付基体に設置される水栓であることを特徴とする。
【0016】
請求項3のものは、請求項1,2の何れかにおいて、前記嵌合面がテーパ形状をなしていることを特徴とする。
【0017】
請求項4のものは、請求項1〜3の何れかにおいて、前記抵抗手段が、前記ガイド部材とアダプタ本体との間に介在され、弾性力に基づいて該ガイド部材の引込みに対し抵抗力を生ずる弾性部であることを特徴とする。
【0018】
請求項5のものは、請求項4において、前記ガイド部材が樹脂製の部材であって、前記弾性部が該ガイド部材に一体に形成されていることを特徴とする。
【0019】
請求項6のものは、請求項5において、前記弾性部が、前記ガイド部材から前記アダプタ本体側に向って突出状に形成されて先端部を該アダプタ本体に当接させる弾性アームにて構成されていることを特徴する。
【0020】
請求項7のものは、請求項4において、前記弾性部が、前記ガイド部材と別体をなして、それらガイド部材とアダプタ本体との間に介装されたばね部材にて構成されていることを特徴とする。
【0021】
【作用及び発明の効果】
以上のように本発明は、アダプタ本体に対して取付穴の軸心と直角方向に拘束状態にガイド部材を設けて、そのガイド部材の位置合せ機能に基づきアダプタ本体を取付穴に位置合せし、そして雄ねじ部材のねじ込みに伴ってガイド部材を抵抗手段の抵抗に打ち勝ってアダプタ本体側に引き込ませ、アダプタ本体を取付基体に着座させるようになしたもので、かかる本発明の物品の取付構造においては、アダプタ本体がホルダに対し雄ねじ部材により締結されて取付基体に固定される。
【0022】
即ち図11に示す取付構造、即ちガイド部材を一旦取付基体に固定した上で、更にそのガイド部材に対してアダプタ本体を固定する取付構造と異なり、アダプタ本体を直接取付基体に固定するものであるため、少ない作業工数で簡単にアダプタ本体を取付基体に固定でき、ひいては所定の物品を取付基体に容易に取付作業することができる。
【0023】
本発明は、特に水栓を取付基体に設置するに際し適用して好適である(請求項2)。
本発明ではまた、上記ガイド部材の嵌合面をテーパ形状となしておくことができる(請求項3)。
【0024】
また本発明では上記抵抗手段を、ガイド部材とアダプタ本体との間に介在させた弾性部となすことができる(請求項4)。
このようにすることでガイド部材の引込みに対する適当な抵抗力を与えることができ、ひいてはガイド部材における位置合せ機能を良好に発揮させることができる。
【0025】
この場合においてそのガイド部材を樹脂製となし、上記弾性部をそのガイド部材に一体に形成しておくことができる(請求項5)。
このようにガイド部材を樹脂製とすることで、これを金属製とした場合に比べてガイド部材を低コスト化することができ、しかも弾性部をガイド部材に一体に形成しておくことが可能となって必要な部品数を少なくすることができる。
【0026】
このようにガイド部材を樹脂製となし且つ弾性部をガイド部材に一体に形成する場合において、そのガイド部材から弾性アームを突出させてその先端部をアダプタ本体に当接させ、その弾性アームにて上記弾性部を構成することができる(請求項6)。
一方においてその弾性部は、ガイド部材と別体をなすばね部材にて構成しておくことができる(請求項7)。
【0027】
【実施例】
次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は取付基体としてのカウンターで、取付穴12において自動水栓(詳しくは吐水部)14が、アダプタ装置16によりカウンター10の上面に取り付けられている。
ここで吐水部14は先端近傍位置に吐水口18を有している。
【0028】
アダプタ装置16は、図3にも示しているようにカウンター10の表側(上側)のアダプタ本体20及びこれとは別体をなすガイド部材22と、カウンター10の裏側のホルダ24と、それらアダプタ本体20及びホルダ24をねじ締結し、その締付力によりアダプタ本体20とホルダ24とでカウンター10を表裏両側から挟持させる一対の雄ねじ部材26-1,26-2とを有している。
上記自動水栓(以下水栓)14は、そのアダプタ本体20に固定されることでカウンター10上に設置されている。
【0029】
図4に示しているように、アダプタ本体20は概略ハット状をなしており、円形の周壁部28と上壁部30及び周壁部28の下端部に外向きに設けられたフランジ部32とを有している。
上壁部30には開口34が形成されており、水栓14に給水を行う給水管がこの開口34に挿通されるようになっている。
【0030】
アダプタ本体20には、上壁部30の下面から下向きに突き出す形態で、中心部に雄ねじ部材26-1,26-2の挿通孔36を有する円筒部38,38が設けられている。
このアダプタ本体20は、フランジ部32下面においてリング状パッキン40を介しカウンター10の上面に着座させられる。
尚、周壁部28の周方向所定箇所には雌ねじ孔42が設けられている。この雌ねじ孔42に対し、図2に示しているように水栓14下端部を貫通して固定ネジ44がねじ込まれることで、アダプタ本体20に対し水栓14が回止め状態に固定される。
【0031】
上記ガイド部材22は、アダプタ本体20を取付穴12に対し位置合せするための部材であって、周方向3箇所にアダプタ本体20の周壁部28に内嵌する内嵌部46を有している。
ガイド部材22は、内嵌部46においてアダプタ本体20の周壁部28に内嵌することによってアダプタ本体20に対し軸直角方向、詳しくは取付穴12の軸心と直角方向に拘束され、アダプタ本体20と同方向に一体移動させられる。
【0032】
このガイド部材22は、外周面の下部がテーパ形状の嵌合面48とされている。
ガイド部材22は、この嵌合面48を図2に示しているように取付穴12の上面側(取付面側)の内周縁に嵌合させることによって、自身を取付穴12に対し位置合せする。
上記アダプタ本体20は、このガイド部材22の位置合せ機能に基づいて取付穴12に位置合せされる。
【0033】
ガイド部材22は、全体として中空環状をなしており、その中空部に、アダプタ本体20の上記円筒部38に部分的に嵌合する略半円形状の一対の凹部49が形成されている。
またその中空部には、上記給水管を挿通させるための凹部50が形成されている。
【0034】
ガイド部材22は樹脂製の部材であって、周方向3箇所に弾性アーム52が一体成形されている。
これら3つの弾性アーム52は、水平部54とその先端から上向きに向う立上げ部56を有しており、それら立上げ部56の先端部をアダプタ本体20の上壁部30下面に当接させるようになっている。
これら弾性アーム52は、その弾性力に基づいてアダプタ本体20に対するガイド部材22の図中上向きの引込運動に対する抵抗力を与える。
【0035】
図4に示しているように、ホルダ24は平面形状が略直線状且つ側面形状が上向きの湾曲形状をなしており、その両端部上面には、カウンター10の裏面に当接する滑止め材から成る当接部58が設けられている。
このホルダ24には、長手方向略中央部と一方の端部寄りの位置に、上下に貫通の雌ねじ孔60,62が形成されており、そして一方の雌ねじ孔62に雄ねじ部材26-1が螺合され、また他方の雌ねじ孔60に、今一方の雄ねじ部材26-2が螺合されるようになっている。
【0036】
ここで雌ねじ孔62に螺合された一方の雄ねじ部材26-1の下端部には袋ナット64が螺合されている。
この袋ナット64は当初ロックナットとしての働きをなし、そのロックナットとしての働きにより、図3に示す状態即ちホルダ24がアダプタ本体20とともにカウンター10を挟持する前の状態において、ホルダ24を雄ねじ部材26-1と共回りさせる。
【0037】
この袋ナット64は、図6に示しているようにホルダ24がアダプタ本体20とともにカウンター10を挟持して固定状態となった後においては、ホルダ24の落下防止部材として働く。
尚、図3に示しているようにホルダ24には凹陥部66が形成されており、そこに袋ナット64が大部分収容されている。
【0038】
図4に示しているように、ホルダ24の上面且つ雌ねじ孔60の上側には、概略円筒状をなし周方向所定箇所に開口68を有する樹脂製の弾性クリップ70が固定されている。
弾性クリップ70は、その軸心が下側の雌ねじ孔60の軸心と一致する状態で設けられている。
この弾性クリップ70は、雄ねじ部材26-2を雌ねじ孔60にねじ込む際に、ホルダ24を雄ねじ部材26-2に対し回転方向に位置決めするものである。
【0039】
ホルダ24にはまた、長手方向のほぼ中央位置に上記給水管との干渉回避用の凹部72が設けられている。
【0040】
次に本例におけるアダプタ本体20の取付け及びこれに続く水栓14の取付けの手順を、図5及び図6に基づいて説明する。
先ず図5(I)に示しているように、雄ねじ部材26-1によってアダプタ本体20とホルダ24とを連結した状態としておく。尚このとき、ガイド部材22をアダプタ本体20に内嵌させておく。
また袋ナット64を締め込んでこれをロックナットとして働かせ、ホルダ24が雄ねじ部材26-1と共回りするようにしておく。
【0041】
その状態でアダプタ本体20,ガイド部材22,ホルダ24,雄ねじ部材26-1全体を傾け、ホルダ24を一方の端部から且つカウンター10の上面側から取付穴12に挿通し、図5(II)に示しているようにホルダ24全体をカウンター10の裏側に位置させる。
【0042】
その後雄ねじ部材26-1を回転操作することによってホルダ24を回転させ、アダプタ本体20とともにカウンター10を挟持可能な位置まで回転させる。尚この回転操作は、今一方の雄ねじ部材26-2をアダプタ本体20に挿通した状態で行っても良い。
このとき、雄ねじ部材26-2が弾性クリップ70に当接し且つ嵌合することによって、雄ねじ部材26-2とホルダ24との回転方向の位置が規定される。即ちこれによってホルダ24が本来の正しい回転方向位置に位置決めされる。
【0043】
図5(II)に示しているように、この段階でアダプタ本体20はカウンター10の上面に着座せず、これに内嵌されたガイド部材22が、そのテーパ形状の嵌合面48においてカウンター10の上面側の内周縁に嵌合した状態となる。
そしてその嵌合に基づいてガイド部材22がカウンタ−10の取付穴12に位置合せされる。そしてその結果としてアダプタ本体20が取付穴12に位置合せされる。
【0044】
その後一対の雄ねじ部材26-1,26-2をねじ込んで行くと、これとともにホルダ24が図中上向きに引き上げられて行き、最終的に長手方向両端部の当接部58がカウンター10の裏面に当接する。
図6(III)はこのときの状態を表している。
【0045】
この状態で更に雄ねじ部材26-1,26-2を強くねじ込んで行くと、これとともにアダプタ本体20に内嵌状態にあるガイド部材22が、先端部をアダプタ本体20の上壁部30に当接させた3つの弾性アーム52を弾性変形させながらアダプタ本体20内部に深く押し込まれ(引き込まれ)て行き、これとともにアダプタ本体20がカウンター10に対し接近して、最終的に図6(IV)に示しているようにアダプタ本体20の下面、即ちフランジ部32の下面がパッキン40を介しカウンター10上面に着座し、かかるアダプタ本体20が、カウンター10裏面側のホルダ24とともにカウンター10を表裏両側から挟持した状態となって、ここにアダプタ本体20がカウンター10上に固定状態となる。
【0046】
その後アダプタ本体20に対し水栓14を固定することで、かかる水栓14をカウンター10に設置することができる。
【0047】
以上のような本例の水栓取付構造においては、図7(A)に示しているように取付穴12の穴径がD0で小さい場合であっても、更にはまた(B)に示しているように穴径がこれよりも大きいD1の大きい取付穴12であっても、ガイド部材22におけるテーパ形状の嵌合面48の作用に基づいてガイド部材22、ひいてはアダプタ本体20を取付穴12に対し正確に位置合せした状態でカウンター10に固定することができる。
即ち水栓14を現場において取付施工する際、現場ごとに取付穴12の大きさがまちまちであっても支障なく良好に水栓14をカウンター10に取付施工することができる。
【0048】
加えて本例においては、ガイド部材22がカウンター10に固定されず、アダプタ本体20が直接カウンター10に固定される構造であるため、図11に示す取付構造と異なって少ない作業工数で簡単にアダプタ本体20をカウンター10に固定でき、ひいては水栓14を容易にカウンター10に取付作業することができる。
【0049】
一方において、ガイド部材22にはアダプタ本体20に対し引込方向に弾性アーム52による弾性抵抗力が与えてあるため、ガイド部材22における位置合せ機能を良好に発揮させることができる。
またそのガイド部材22はその全体が樹脂にて構成されているため、ガイド部材22に要するコストを低コストとなすことができる。
加えてそのガイド部材22に弾性部(弾性アーム52)が一体に成形してあるため、必要な部品数を少なくすることができる。
【0050】
上記実施例では樹脂製のガイド部材22に一体に成形した弾性アーム52にて弾性部を構成しているが、図8に示しているようにガイド部材22と別体をなす金属製の圧縮コイルスプリング74をガイド部材22とアダプタ本体20との間に介装し、これをもって弾性部となすことも可能である。
またこのような弾性部に代えて、ガイド部材22がアダプタ本体20側に引込運動する際に抵抗を発生させる抵抗手段を設けることも可能である。
【0051】
その他本発明は、上例の自動水栓以外の通常の水栓、更にはまた水栓以外の他の物品をカウンター等その他の取付基体に取り付けるに際し適用することが可能であるなど、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である水栓の取付構造を水栓設置状態で示す一部切欠正面図である。
【図2】同実施例を水栓設置状態で示す一部切欠側面図である。
【図3】同実施例を水栓とアダプタ装置とに分解して示す図である。
【図4】図3のアダプタ装置を各部材に分解して示す斜視図である。
【図5】同実施例におけるアダプタ装置の固定手順を示す図である。
【図6】図5に続く手順の説明図である。
【図7】同実施例の利点の説明図である。
【図8】本発明の他の実施例の要部斜視図である。
【図9】従来の水栓の取付構造の説明図である。
【図10】図9とは異なる水栓の取付構造において用いられるアダプタ本体の一例を示す図である。
【図11】本発明の解決課題を説明するために示した比較例図である。
【符号の説明】
10 カウンター(取付基体)
12 取付穴
14 自動水栓(物品)
16 アダプタ装置
20 アダプタ本体
22 ガイド部材
24 ホルダ
26-1,26-2 雄ねじ部材
48 嵌合面
52 弾性アーム(弾性部)
74 圧縮コイルスプリング(ばね部材)
Claims (7)
- (イ)物品を取り付けるべき取付基体の取付面上に配置されるアダプタ本体と、(ロ)該取付基体の取付穴に該取付面側から挿通された上、該取付基体の裏面に重なるように配置され、該アダプタ本体と協働して該取付基体を表裏両側から挟み込むホルダと、(ハ)該取付穴を挿通して該アダプタ本体とホルダとをねじ締結し、それらアダプタ本体及びホルダによる該取付基体の締付力を与える雄ねじ部材と、を含むアダプタ装置を該取付基体に装着し、該アダプタ本体に対して前記物品を連結固定することで前記取付面上に該物品を取り付けるようになした物品の取付構造において、
前記取付穴の前記取付面側の内周縁に嵌合する、該取付穴の表側から裏側に向って嵌合径が減少する嵌合面を外周面に備えたガイド部材を、前記アダプタ本体に対して前記取付穴の軸心と直角方向に拘束状態に且つ該軸心に沿って該アダプタ本体側に引込可能に設けて、該ガイド部材の前記取付穴の内周縁に対する嵌合に基づいて該アダプタ本体を該取付穴に位置合せするようになし、且つそれらアダプタ本体とガイド部材との間には前記引込みに対する抵抗手段を設けて、前記雄ねじ部材のねじ込みに伴って該ガイド部材を該抵抗手段の抵抗に打ち勝って該アダプタ本体側に引き込ませ、該アダプタ本体を前記取付基体に着座させるようになしたことを特徴とする物品の取付構造。 - 請求項1において、前記物品がカウンター等の前記取付基体に設置される水栓であることを特徴とする物品の取付構造。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記嵌合面がテーパ形状をなしていることを特徴とする物品の取付構造。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記抵抗手段が、前記ガイド部材とアダプタ本体との間に介在され、弾性力に基づいて該ガイド部材の引込みに対し抵抗力を生ずる弾性部であることを特徴とする物品の取付構造。
- 請求項4において、前記ガイド部材が樹脂製の部材であって、前記弾性部が該ガイド部材に一体に形成されていることを特徴とする物品の取付構造。
- 請求項5において、前記弾性部が、前記ガイド部材から前記アダプタ本体側に向って突出状に形成されて先端部を該アダプタ本体に当接させる弾性アームにて構成されていることを特徴する物品の取付構造。
- 請求項4において、前記弾性部が、前記ガイド部材と別体をなして、それらガイド部材とアダプタ本体との間に介装されたばね部材にて構成されていることを特徴とする物品の取付構造。
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