JP2003184144A - 水栓部品の取付台座 - Google Patents
水栓部品の取付台座Info
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Abstract
提供すること。また、取付部へ堅固に取り付けることの
できる取付台座を提供すること。 【解決手段】取付部1に水栓本体3を取り付けるための
取付台座10であって、取付ベース12には第1ボルト
14、第2ボルト16及び第3ボルト18の3本のボル
トが取り付けられ、狭持具24は、第1ボルト14及び
第2ボルト16が螺入された固定片20と、第3ボルト
18が螺入され、第3ボルト18と共に回動して固定片
20とで取付孔2に挿通可能な状態又は挿通不能な状態
を形成する可動片22とからなり、可動片22は、第1
ボルト14、前記第2ボルト16又は固定片20に当接
することにより回動が規制されて取付孔2に挿通不能な
状態に位置決めされるように設けた。
Description
等の取付部に水栓本体やシャワースタンド等の水栓部品
を取り付けるための水栓部品の取付台座に関する。
本体やシャワースタンド等の水栓部品を取り付けるに
は、取付部に穿設された取付孔に水栓部品の固定部を挿
通し、取付部の裏側からこの固定部にナットを螺着し
て、水栓部品とナットとにより取付部を狭持していた。
しかしながら、この取付手段によると、取付部の裏側か
らナットのはめ込み・締め付けを行わなければならず、
このため取付作業が困難であり、また、締め付けを行う
際には、取付部表側で水栓部品が回転しないように保持
する者と、取付部裏側でナットの締め付けを行う者との
二人の作業者が必要となり作業性も悪かった。そこで、
図1に示すような取付台座100が用いられていた。こ
の取付台座100は、取付部1の表側からの作業のみに
より取付部1に固定することができるものであり、取付
部1に固定された後に、水栓本体3等の水栓部品が取り
付けられるものである。この従来の取付台座を、図10
及び図11を参照して以下に説明する。
−318398号公報記載の「物品の取付構造」。以
下、従来例1とする。)は、上部に水栓本体が取り付け
られる取付ベース110と、取付ベース110に対して
回動自在に下向きに挿通された第1ボルト131及び第
2ボルト132の2本のボルトと、第1ボルト131に
予め螺着された挟持具120とを備えているものであ
る。挟持具120は湾曲された半円弧状に形成され、そ
の周方向長は取付部1の取付孔の直径よりも大きく設け
られており、取付部1裏側から取付孔の周縁部に当接さ
れて取付ベース110と協働して取付部1を狭持できる
ように設けられている。また、挟持具120には、第1
ボルト131に予め螺着された部位と反対の端部付近
に、第2ボルト132が螺着可能なねじ孔121が設け
られている。また、第2ボルト132は第1ボルト13
1よりも短く設けられている。
具120を第1ボルト131の所定の位置(第2ボルト
132の先端がねじ孔121の上部に設けられた係止部
122に係止される位置)まで螺入した上で、ねじ孔1
21側を下にして挟持具120を傾かせた状態で、ねじ
孔121側から狭持具120を取付孔に挿入する。上記
したように挟持具120の周方向長は取付孔の直径より
も大きいが、このように挟持具120を傾けて挿入する
ことにより、挟持具120を取付孔に挿入することがで
きる。そして挟持具120を取付孔に挿入した後、取付
ベース110を取付部1の所定位置に配置する。次いで
取付部1の表側から第1ボルト131を上方から見て時
計回りに回転させると、挟持具120が第1ボルト13
1と共回りして、挟持具120のねじ孔121側の端部
が第2ボルト132方向(図中の矢印方向)に向かって
移動する。ここで、挟持具120は、予め、第2ボルト
132の先端がねじ孔121の上部に設けられた係止部
122に係止されるように第1ボルト131の所定の位
置まで螺進されており、係止部122への第2ボルト1
32の係止により共回りが規制される。
部122に係止された第2ボルト132を回転させる
と、そのまま第2ボルト132がねじ孔121に螺入さ
れる。そしてこれと同様に第1ボルト131も回転させ
ることにより挟持具120全体が上方に螺進され、この
挟持具120上面と取付ベース110下面とで取付部1
が狭持され、もって取付台座100が取付部1に固定さ
れる。
(特開平11−81401号公報記載の「水栓の取付構
造」。以下、従来例2とする。)について説明する。こ
の取付台座100は、先端に各々挟持具120を螺着さ
せた2本のボルト130と、挟持具120の回転を規制
する回り止め140が設けられたものである。挟持具1
20は、その中心から偏芯した部位にボルト130が取
り付けられている。狭持具120は、ボルト130と共
回り可能に取り付けられており、平面視においてボルト
130からの長さが長い部位を内向きにすると、2つの
狭持具120が取付孔に挿入可能となり、一方、長い部
位を外向きにすると2つの狭持具120が取付孔に挿通
不能となる。このような挟持具120を、平面視におい
てボルト130からの長さが長い部位を内向きにして取
付孔に挿入し、取付孔に挿入した後にボルト130を回
転させて長い部位を外向きにして取付部1から抜脱しな
いようにすることができる。
後、取付台座100上方よりボルト130を回転させる
と、挟持具120はボルト130と共回りするが、回り
止め140により所定の向きで挟持具120の共回りが
規制される。したがって、回り止め140による規制後
は、ボルト130をさらに回転させることにより挟持具
120が上方に螺進され、この挟持具120上面と取付
ベース110下面とで取付部1が狭持され、もって取付
台座100が取付部1に固定される。
た従来の取付台座100は、いずれも、取付部1の表側
からの作業により固定できるものである。そして、この
ように固定された取付台座100に対して水栓本体3等
の水栓部品を固定すればよいことから、取付部1への水
栓部品の取り付けを一人で簡便に行うことができる。
従来の取付台座100では、以下のような問題が生じて
いた。
部122を設けなければならないことから構造が複雑と
なっている。また、取付孔に挿入した後、挟持具120
の係止部122に第2ボルト132の先端を係止させな
ければ、挟持具120のねじ孔121に第2ボルト13
2を螺入することができないため、取付孔への挟持具1
20の挿入に先立って、第2ボルト132の先端位置に
対応するように挟持具120の高さを合わせて第1ボル
ト131に位置決めしておかなければならず、このため
取り付け作業が煩雑である。さらに、挟持具120の係
止部122に第2ボルト132の先端を係止させること
ができても、ねじ孔121の入り口に第2ボルト132
の先端が挿入されなければ、第2ボルト132の螺入が
円滑に行われない場合もある。このような場合には、第
1ボルト131を引き上げる等して、挟持具120を第
2ボルト132の先端に押圧する作業も必要となり、こ
の点でも取り付け作業が煩雑となる。
りを規制する回り止め140を別途設けなければならな
いことから、構造が複雑となる。また、回り止め140
は、取付ベース110からピン状に突出された脆弱なも
のであるため、取付孔への挿入に際して折れ曲がったり
破損しないように細心の注意を払う必要があり、このた
めに取り付け作業が煩雑となる。また、このような回り
止め140の強度を確保するには、例えば2つの回り止
め140の先端部分を互いに連結して拘束する等しなけ
ればならず、構造がより複雑となる。
に、水栓本体3から延設された接続管112等を挿通す
る開口部11が設けられているのであるが、この開口部
11は、接続管112等を円滑に挿通させるために、取
付ベース110の中央部分に大きく開口している。よっ
て、取付ベース110におけるボルト130,131,
132の配置部位は取付ベース110の周縁の片側に限
られる。このため、取付台座100を取付部1に固定し
た際には、偏った位置に偏在されるボルト130,13
1,132が締め付けられることにより、取付台座10
0の片側にだけ強く力が加わりやすい。このため、取付
後の取付台座100に横方向から力が加わった場合に、
取付台座100が横滑りを起こしやすく、取付台座10
0の取付部1への堅固な固定が困難であるという問題を
生じていた。
台座の問題点を解消するものであり、構造が簡単で取り
付け作業の容易な取付台座を提供することを目的とす
る。また、取付部へ堅固に取り付けることのできる取付
台座を提供することも目的とする。
めに、本各発明の採った手段を以下に説明する。本発明
の請求項1に記載の水栓部品の取付台座は、「デッキ面
や壁面等の取付部に水栓本体やシャワースタンド等の水
栓部品を取り付けるための取付台座であり、前記水栓部
品が固定される取付ベースと、該取付ベースに回動自在
に挿通されたボルトと、前記取付部に穿設された取付孔
に挿入可能に構成され、前記ボルトの締め付けにより前
記取付ベースと協働して前記取付部を狭持する挟持具
と、を備えた水栓部品の取付台座であって、前記取付ベ
ースには第1ボルト、第2ボルト及び第3ボルトの3本
のボルトが取り付けられ、前記狭持具は、第1ボルト及
び第2ボルトが螺入された固定片と、第3ボルトが螺入
され、該第3ボルトと共に回動して前記固定片とで前記
取付孔に挿通可能な状態又は挿通不能な状態を形成する
可動片とからなり、前記可動片は、前記第1ボルト、前
記第2ボルト又は前記固定片に当接することにより回動
が規制されて前記取付孔に挿通不能な状態に位置決めさ
れることを特徴とする水栓部品の取付台座」である。
可動片がボルトに予め螺入されている。よって、取付台
座の固定作業に際して、挟持片をボルトに螺入しなけれ
ばならないといった煩雑な作業を必要としない。また、
可動片の位置決めは、取付台座の固定に必要な機能部材
である第1ボルト、第2ボルト又は固定片によりなされ
る。よって、可動片の位置決めのためだけの部材を必要
とせず、構造を簡略化できる。
付ベースを固定するため、一直線上にはない3点におい
て取付台座を取付部に固定することができるので、ボル
トの締め付けにより取付ベースの片側にのみ強い力が加
わるおそれが少ない。特に、3本のボルトを、取付ベー
スの軸心に対して180°以上の範囲で配置すると、挟
持具を取付部側に引き寄せる支点により描かれる3角形
の内側に取付ベースの軸心が位置することになる。よっ
て、このようにした場合には、固定力が取付ベースの一
側に偏在することなく、取付ベースをより一層堅固に固
定することができる。
台座は、「前記可動片は、前記第1ボルト又は前記第2
ボルトに当接することにより回動が規制され、前記固定
片及び前記可動片の重なり合う部分には、固定片と可動
片との干渉を避ける逃がし部が設けられ、前記可動片又
は前記固定片の少なくとも一方には、固定片又は可動片
が螺進して可動片又は固定片に当接すると、固定片と干
渉しない方向に可動片を回動させる傾斜面が設けられて
いることを特徴とする請求項1に記載の水栓部品の取付
台座」である。
して可動片の回動が規制される構成では、可動片の第1
ボルト又は第2ボルトに当接する部分が固定片と重なり
合う。ここで、この重なり合う部分においては、固定片
側又は可動片側に逃がし部を設ける等して、固定片と可
動片との干渉を避けるのであるが、固定片と可動片との
干渉をただ単に避けただけでは、取付孔への固定片及び
可動片の挿入に先駆けて、ボルトの軸心方向における固
定片及び可動片の相互の位置関係を正しくしておかなけ
ればならないといった煩雑な作業を必要とする。これ
は、固定片及び可動片のうち、上記重なり合う部分にお
いて取付ベース側に位置すべき一方の部材(以下、「上
側部材」という)が、他方の部材(以下、「下側部材」
という)よりも反取付ベース側に位置すると、上側部材
のボルトを締め付けて上側部材を螺進させても、上側部
材が下側部材に当接して引っかかり、上側部材のそれ以
上の螺進が阻止されてしまうため、上側部材と下側部材
との位置関係を予め正しくしておかなければならないか
らである。
重なり合う部分に逃がし部を設けて干渉を避けると共
に、固定片又は可動片の少なくとも一方に傾斜面を設け
ることで、上記問題を解決している。すなわち、可動片
が固定片よりも取付ベース側に位置すべき態様におい
て、可動片が固定片よりも反取付ベース側に位置する場
合には、ボルトの締め付けにより可動片が螺進して固定
片に当接すると、この可動片自体が傾斜面により固定片
と干渉しない方向に回動するため、可動片は、固定片と
の干渉を受けずにさらなる螺進が可能となる。よって、
ボルトの締め付けにより可動片をさらに螺進させて、可
動片を取付部の裏面に当接させ、可動片と取付ベースと
で取付部を挟持することができる。一方、固定片が可動
片よりも取付ベース側に位置すべき態様において、固定
片が可動片よりも反取付ベース側に位置する場合には、
ボルトの締め付けにより固定片が螺進して可動片に当接
すると、可動片が傾斜面により固定片と干渉しない方向
に回動する。よって、固定片は、可動片による干渉を受
けずにさらなる螺進が可能となり、ボルトの締め付けに
より固定片をさらに螺進させれば、固定片と取付ベース
とで取付部を挟持することができる。
発明を適用した取付台座の実施の形態を図1から図9を
参考にして詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
は、例示であり本各発明はこれに限られることなく本各
発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能である。図1に
示すように、この取付台座10は、デッキ面や壁面等の
取付部1に設けられた取付孔2に、取付部1の表側から
装着固定されるものであり、さらに、その上部に湯水混
合水栓の水栓本体3を固定して、この取付台座10を介
して水栓本体3を取付部1に固定するものである。水栓
本体3は、「水栓部品」の一例を示すものである。取付
台座10は、その取付ベース12を取付部1上に露呈さ
せて取付部1に固定されている。
は、取付ベース12と、この取付ベース12から下方に
向けて挿通された第1ボルト14、第2ボルト16、第
3ボルト18と、第1ボルト14及び第2ボルト16が
螺入された固定片20と、第3ボルト18が螺入された
可動片22とが備えられている。そして、この固定片2
0及び可動片22により、狭持具24が構成されてい
る。
ている。取付ベース12の下部寄りには、取付孔2の内
径よりも大径に形成されたフランジ部26が周設されて
おり、後述するように、挟持具24とこのフランジ部2
6が協働して取付部1を狭持する。
1ボルト14,第2ボルト16,第3ボルト18の3本
のボルトが取り付けられている。これらのボルト14,
16,18頭部には、六角レンチやドライバー等の工具
が掛けられる工具掛け15が設けられている。また、こ
れらのボルト14,16,18は、取付ベース12の周
縁部に内側に向けて突設された挿通部28に各々設けら
れた挿通孔(図示省略)に挿通されている。また、第1
ボルト14及び第2ボルト16は、取付ベース12の平
面視片側にやや偏って挿通されており、第3ボルト18
は、第1ボルト14に平面視近接した位置で取付ベース
12に挿通されている。
固定片20が螺入されて取り付けられており、これらの
第1ボルト14又は第2ボルト16を締め付けることに
より、固定片20が取付ベース12寄りに螺進するよう
に設けられている。固定片20は平面視において円弧状
に形成されており、取付台座10が取付部1に取り付け
られた状態で、図5に示すように、取付孔2の周縁部か
ら外方へはみ出して取付部1の裏側に当接可能な形状に
設けられている。また、固定片20の取付ベース12側
の当接面は、平滑面に形成されており、取付部1に当接
して取付ベース12の下面とで取付部1を狭持固定する
際に、固定片20が取付部1裏面に均一に圧着されるよ
うに設けられている。また、固定片20の第1ボルト1
4側端部には、後述する可動片22の可動片当接部34
が当接する固定片当接部30が設けられている。また、
固定片当接部30の取付ベース12側の面には、可動片
当接部34を収容可能な切り欠き状の逃がし部32が設
けられている。
れて取り付けられており、第3ボルト18を締め付ける
ことにより、可動片22が取付ベース12寄りに螺進す
るように設けられている。可動片22には、固定片20
と異なり1本のボルト18が螺入されて取り付けられて
いるだけであるので、第3ボルト18を回動させると、
可動片22も共回りして第3ボルト18軸心周りに回動
可能に設けられている。可動片22は、平面視において
略くの字状に設けられており、第3ボルト18は、この
くの字状の可動片22の、平面視において一端寄りに螺
入されている。そして、図3及び図5に示すように、可
動片22は、固定片20と併せて、取付孔2に挿通可能
(図3)又は挿通不能(図5)に変位可能に設けられて
いる。
18と反対側の端部寄りには、第3ボルト18の回動と
ともに可動片22が共回りされた際に、第1ボルト14
に当接可能な長さに設けられた可動片当接部34が形成
されている。可動片22は、図4及び図5に示すよう
に、第1ボルト14に当接して回動を規制され、この状
態でさらに第3ボルト18を回動させることにより、第
3ボルト18に沿って螺進可能に設けられている。
4は固定片20の逃がし部32に収容可能な厚みに形成
されている。また、可動片22の取付ベース12側の当
接面は、固定片20と同様に平滑面に形成されており、
取付部1に当接して取付ベース12の下面とで取付部1
を狭持固定する際に、可動片22が取付部1裏面に均一
に圧着されるように設けられている。なお、固定片2
0、可動片22いずれの取付ベース12側の当接面も、
取付部1裏側に堅固に圧着されるように、その表面に突
起などを設けてもよい。
設けられていない部分、及び、可動片22における逃が
し部32に収容されない部分、特に、固定片20の第2
ボルト16が螺入される部位や、可動片22の第3ボル
ト18が螺入される部位は、固定片当接部30や可動片
当接部34よりも肉厚に形成されている。これにより、
固定片20及び可動片22の各々の強度が十分に確保さ
れ、また、螺入されるボルト16,18に対して固定片
20や可動片22がぐらつきなどを生じ難く、取付部1
への取付台座10の固定を堅固にできる。
の取付方法について説明する。まず、図2及び図3に示
すように、可動片22の可動片当接部34を取付台座1
0平面視内方に向けて回動させておく、この状態では、
図3に示すように、固定片20及び可動片22から構成
される狭持具24は取付孔2内に収まるので、狭持具2
4を取付孔2裏側に挿通できる。狭持具24を取付孔2
裏側に挿通させた後、取付台座10の位置決めを行いな
がら、第1ボルト14及び第2ボルト16を締め付けて
いく。この際には、第1ボルト14及び第2ボルト16
を交互に少しずつ締め付けていっても良いし、又は、そ
れぞれのボルト14又は16の一方を完全に締め付けた
後に、他方を締め付けていっても良い(後者の順序で締
め付ける場合には、他方のボルトが一時的に取付台座1
0表側に突出することになるが、通常、特に作業に支障
はない。)。このようにして、まず固定片20が取付部
1裏面に圧着され、取付ベース12とで協働して取付部
1を狭持固定する。この状態を示したのが図6である。
3ボルト18と共回りされた可動片22は、まず、図6
に示すように第1ボルト14に当接して回動を規制され
る。さらに、第3ボルト18を締め付けると、可動片2
2が取付部1側に螺進される。ここで、可動片22の可
動片当接部34先端には、取付側ベース12側の面に、
取付ベース12側に向けて可動片当接部34基端側に傾
斜した傾斜面36が形成されている。可動片22を取付
ベース12側に螺進させていくと、可動片当接部34の
上面が固定片当接部30の下面に当接されるが、図7に
示すように、傾斜面36にしたがって可動片22が可動
片当接部34基端側、すなわち固定片20との干渉を避
ける方向に回動し、図8に示すように、固定片当接部3
0に乗り上げる。そして、さらに第3ボルト18を締め
付けていくと、可動片当接部34は、固定片当接部30
を乗り越え、第3ボルト18と共に回動して逃がし部3
2内に収まり、第1ボルト14に再び当接してその回動
が規制され、最終的には、図9に示すように、取付ベー
ス12とで協働して取付部1を狭持固定する。
6,18のうち最初に第1ボルト14又は第2ボルト1
6を締め付けていく取付方法について説明したが、第3
ボルトから締め付ける場合には、その後に単に第1ボル
ト14又は第2ボルト16を締め付けていけば、図9に
示すのと同様に、固定片20、可動片22ともに取付ベ
ース12に圧着されて取付部1を狭持固定することがで
きる。このように、本取付台座10では、第1から第3
のボルト14,16,18いずれのボルトから締め付け
ても、狭持具24により取付部1を狭持固定することが
でき、取付作業の繁雑さを減少させることができる。
り付ける。図1に示すように、水栓本体3には、取付部
1の裏側に配設された給湯管や給水管等の配管(図示省
略)と接続される接続管112が延設されているが、こ
れらの接続管112を取付ベース12に開口された開口
部11に挿通するとともに、取付ベース12に水栓本体
3を固定する。
限らない。例えば、上記した取付台座10のように傾斜
面36を可動片22の取付ベース12側の面に設けるの
ではなく、傾斜面を、固定片20の反取付ベース12側
の面(取付ベース12側の反対側の面)に設けてもよ
く、固定片20及び可動片22の双方に傾斜面を設けて
もよい。また、固定片20において、第1ボルト14が
螺入される部分に第1ボルトを軸方向に露呈する切り欠
きを設け、該切り欠きから露呈する部分に可動片22が
当接するようにしてもよい。また、固定片20における
第1ボルト14の螺入部分を下方に十分に長く延出させ
る等して、可動片22の第3ボルト18に添った移動の
全域に渡って可動片22が固定片20に当接するように
することで、固定片20により可動片22の回動規制を
行うようにしてもよい。
り合う部分において、固定片20側を取付ベース12側
に配置されるようにしてもよい。この場合には、可動片
22側に逃がし部32を設け、傾斜面36を、固定片2
0における取付ベース12側の面又は可動片22におけ
る反取付ベース12側の面の少なくとも一方に設ければ
よい。
ので、構造が簡単で取り付け作業の容易な水栓部品の取
付台座とすることができる。また、取付部へ堅固に取り
付けることのできる水栓部品の取付台座とすることがで
きる。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
図である。
図である。
る。
座、11;開口部、12;取付ベース、14;第1ボル
ト、15;工具掛け、16;第2ボルト、18;第3ボ
ルト、20;固定片、22;可動片、24;狭持具、2
6;フランジ部、28;挿通部、30;固定片当接部、
32;逃がし部、34;可動片当接部、36;傾斜面、
100;取付台座、110;取付ベース、112;接続
管、120;挟持具、121;ねじ孔、122;係止
部、130;ボルト、131;第1ボルト、132;第
2ボルト、140;回り止め。
Claims (2)
- 【請求項1】デッキ面や壁面等の取付部に水栓本体やシ
ャワースタンド等の水栓部品を取り付けるための取付台
座であり、前記水栓部品が固定される取付ベースと、該
取付ベースに回動自在に挿通されたボルトと、前記取付
部に穿設された取付孔に挿入可能に構成され、前記ボル
トの締め付けにより前記取付ベースと協働して前記取付
部を狭持する挟持具と、を備えた水栓部品の取付台座で
あって、 前記取付ベースには第1ボルト、第2ボルト及び第3ボ
ルトの3本のボルトが取り付けられ、 前記狭持具は、第1ボルト及び第2ボルトが螺入された
固定片と、第3ボルトが螺入され、該第3ボルトと共に
回動して前記固定片とで前記取付孔に挿通可能な状態又
は挿通不能な状態を形成する可動片とからなり、 前記可動片は、前記第1ボルト、前記第2ボルト又は前
記固定片に当接することにより回動が規制されて前記取
付孔に挿通不能な状態に位置決めされることを特徴とす
る水栓部品の取付台座。 - 【請求項2】前記可動片は、前記第1ボルト又は前記第
2ボルトに当接することにより回動が規制され、 前記固定片及び前記可動片の重なり合う部分には、固定
片と可動片との干渉を避ける逃がし部が設けられ、 前記可動片又は前記固定片の少なくとも一方には、固定
片又は可動片が螺進して可動片又は固定片に当接する
と、固定片と干渉しない方向に可動片を回動させる傾斜
面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
水栓部品の取付台座。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102478125A (zh) * | 2010-11-25 | 2012-05-30 | 深圳成霖洁具股份有限公司 | 混合水龙头固定构造及其使用方法 |
CN109027363A (zh) * | 2018-08-30 | 2018-12-18 | 安徽仕烽油压科技有限公司 | 一种便于快速连接的支撑点可选式流量控制阀 |
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