JPH1037916A - クランプ用金具 - Google Patents
クランプ用金具Info
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- JPH1037916A JPH1037916A JP21300396A JP21300396A JPH1037916A JP H1037916 A JPH1037916 A JP H1037916A JP 21300396 A JP21300396 A JP 21300396A JP 21300396 A JP21300396 A JP 21300396A JP H1037916 A JPH1037916 A JP H1037916A
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Abstract
に、締付ツマミと支持部材との当接面が略密着状態で当
接し、支持部材と外枠部材との当接面が略密着状態で当
接し、センサ及びケーブルがネジ棒を軸に回転しないよ
うな応力が得られるクランプ用金具を提供する。 【解決手段】 外枠部材13の内部に中子部材14を挿
入し、外枠部材13及び中子部材14のワーク取付孔1
3a,14aにセンサ及びケーブル等のワークを挿通し
た状態で、支持部材11の支柱取付孔11cに支柱等を
挿入し、ボルト15及び締付ツマミ17からなる締付部
材により、支持部材11に外枠部材13及び中子部材1
4を圧接して、外枠部材13及び中子部材14のワーク
取付孔13a,14aで前記ワークを挟込んで締付固定
するときに、支持部材11に形成された切込部11dの
一方の面より突出して延設された突起部11fの先端が
他方の面へ当接する。
Description
関するものであり、特に、機械加工、プレス加工及び検
査等の各分野で利用でき、センサ等のワークを締付固定
可能なクランプ用金具に関するものである。
て加工するための機械として、プレス加工機がある。こ
のプレス加工機は、所定の大きさに切断された金属製の
板材を作業台上に載置し、所定の形状の凸型のパンチと
凹型のダイとにより上下から板材を押圧し変形させて加
工するもので、最近では、多くのプレス加工機の作業が
自動化されている。そして、このようなプレス加工機に
おいては、板材及び製品の位置を検出するセンサの取付
及びその位置決めには、クランプ用金具が使用されてい
る。
具を説明する図であり、図9は従来のクランプ用金具を
示す分解斜視図、図10は従来のクランプ用金具の使用
状態を示す斜視図である。
21は、正面左側に正面から背面に貫通する孔22bが
中心に穿設されたすり鉢状の凹部22aを有し、右側に
上面から底面に貫通する支柱取付孔22cを有するとと
もに、上面から底面及び支柱取付孔22cに貫通する切
込部22dを有する支持部材22と、外枠部材24及び
中子部材25からなるワーク固定部材と、中子部材25
のネジ棒25bが、外枠部材24、支持部材22、バネ
部材23及びワッシャ26を挿通して締付固定される締
付ツマミ27とで構成されている。また、外枠部材24
及び中子部材25には貫通状態でワーク取付孔24a,
25aが穿設されている。更に、中子部材25の後部に
はネジ棒25bが垂設されており、外枠部材24の背面
にはネジ棒25bが挿通可能な孔(図示せず)が穿設さ
れている。なお、支持部材22、外枠部材24及び中子
部材25は、全て金属塊の切削加工によって成形されて
いる。
ように、支持部材22の支柱取付孔22cにプレス加工
機の作業台近傍の支柱8を挿通させるとともに、外枠部
材24内に中子部材25を挿入し、外枠部材24及び中
子部材25のワーク取付孔24a,25aにセンサ9及
びケーブル9aを挿通させ、センサ9の位置及び向きを
調節し、中子部材25のネジ棒25bを締付ツマミ27
の雌ネジ部27aに螺着して締付ツマミ27を締付ける
ことによって固定するものである。このため、センサ9
及びケーブル9aを支柱8に対して上下移動及び左右回
転させることにより、センサ9及びケーブル9aの傾斜
角度を無段階に調節して所望の位置及び状態に固定でき
る。また、センサ9及びケーブル9aに限らず様々なワ
ーク類を極めて手軽に位置決め及び固定することができ
る。
従来のクランプ用金具は、締付ツマミ27を締付けてい
くと支持部材22の切込部22dの隙間が次第に狭まっ
ていき、図11に示すように、特に支柱取付孔22cか
ら遠い方の端部において切込部22dの隙間が狭まり、
切込部22dの各部における隙間に不均衡が生じてい
た。このため、締付ツマミ27と支持部材22との当接
する面が傾斜し、ここに隙間22eが発生し、締付ツマ
ミ27と支持部材22との接触面積が小さくなってい
た。また、支持部材22の凹部22aと外枠部材24と
の当接面にも隙間22f,22gが発生し、支持部材2
2と外枠部材24との接触面積が小さくなっていた。
て、締付ツマミ27と支持部材22との間に生じる静止
摩擦力が小さくなるとともに、支持部材22と外枠部材
24との静止摩擦力が小さくなり、センサ9及びケーブ
ル9aを支持するのに充分な静止摩擦力が得られず、セ
ンサ9及びケーブル9aがネジ棒25bを軸に回転して
しまう等の不具合が生じていた。また、センサ9及びケ
ーブル9aを極力強固に固定するためには、締付ツマミ
27を何回転もさせて締付ける必要があり、その作業が
極めて面倒であった。
ンサ及びケーブルを支持させたときに、締付ツマミと支
持部材との当接面が略密着状態で当接し、支持部材と外
枠部材との当接面が略密着状態で当接し、センサ及びケ
ーブルがネジ棒を軸に回転しないような静止摩擦力が得
られるクランプ用金具の提供を課題とするものである。
クランプ用金具は、支柱等に締着可能な支柱取付孔を有
する支持部材と、前記支持部材の側面に当接し、ワーク
が挿通可能なワーク取付孔を有する外枠部材と、前記外
枠部材の内部に挿入され、前記ワークが挿通可能なワー
ク取付孔を有する中子部材と、前記外枠部材のワーク取
付孔及び中子部材のワーク取付孔に前記ワークを挿通し
た状態で、前記支持部材に外枠部材及び中子部材を圧接
し、前記外枠部材のワーク取付孔の端部と中子部材のワ
ーク取付孔の端部とにより前記ワークを挟込んで締付固
定するとともに、前記支持部材を支柱等に締着する締付
部材と、前記締付部材により前記ワークを支柱等に締着
するときに、前記外枠部材及び前記支持部材の互いに当
接する面が略均一な密着状態で当接するための密着手段
とを備えたものである。
金具によれば、締付部材によりワークを支柱等に締着す
るときに、外枠部材及び支持部材の互いに当接する面が
略均一な密着状態で当接するので、外枠部材と支持部材
との間には、ワークが回転したり落下したりしないよう
な充分な大きさの静止摩擦力が生まれる。
は、支柱等に締着可能な支柱取付孔を有するプレス加工
による支持部材と、前記支持部材の側面に当接し、ワー
クが挿通可能なワーク取付孔を有するプレス加工による
外枠部材と、前記外枠部材の内部に挿入され、前記ワー
クが挿通可能なワーク取付孔を有するプレス加工による
中子部材と、前記外枠部材のワーク取付孔及び中子部材
のワーク取付孔に前記ワークを挿通した状態で、前記支
持部材に外枠部材及び中子部材を圧接し、前記外枠部材
のワーク取付孔の端部と中子部材のワーク取付孔の端部
とにより前記ワークを挟込んで締付固定するとともに、
前記支持部材を支柱等に締着する締付部材と、前記締付
部材により前記ワークを支柱等に締着するときに、前記
外枠部材及び前記支持部材の互いに当接する面が略均一
な密着状態で当接するための密着手段とを備えたもので
ある。ここで、外枠部材のワーク取付孔は、先端を切欠
いた開放状態としてもよい。
金具によれば、締付部材によりワークを支柱等に締着す
るときに、外枠部材及び支持部材の互いに当接する面が
略均一な密着状態で当接するので、外枠部材と支持部材
との間には、ワークが回転したり落下したりしないよう
な充分な大きさの静止摩擦力が生まれる。また、プレス
加工によって支持部材、外枠部材及び中子部材が製作さ
れている。
は、請求項1または請求項2のいずれかのクランプ用金
具において、密着手段が、前記支持部材が長手方向で前
記支柱取付孔から遠い方の端部より支柱取付孔を挟む幅
方向の略中央を所定幅で切込まれ支柱取付孔へと達する
切込部を有し、前記切込部の隙間が略一定の幅以下にな
らないように規制するものである。
向に外力が加わるときに、切込部の隙間が略一定の幅以
下にならないように規制するには、切込部の隙間に何か
を介在させてもよいが、切込部の対向する面に突出する
突起部を設けてもよい。
は、請求項1または請求項2のいずれかのクランプ用金
具において、密着手段が、前記支持部材が長手方向で前
記支柱取付孔から遠い方の端部より支柱取付孔を挟む幅
方向の略中央を所定幅で切込まれ支柱取付孔へと達する
切込部を有し、前記支持部材の支柱取付孔から遠い方の
端部近傍において前記切込部の対向する2つの面の少な
くとも一方より突出して前記切込部の隙間が略一定で他
方の面に当接する突起部を有するものである。
は、請求項1または請求項2のいずれかのクランプ用金
具において、密着手段が、前記支持部材が長手方向で前
記支柱取付孔から遠い方の端部より支柱取付孔を挟む幅
方向の略中央を所定幅で切込まれ支柱取付孔へと達する
切込部を有し、前記支持部材の支柱取付孔から遠い方の
端部近傍において前記切込部の隙間に介装され、前記切
込部の隙間が略一定になる板厚の座板を有するものであ
る。
のクランプ用金具によれば、請求項1または請求項2の
いずれかのクランプ用金具の作用に加えて、簡易な構成
の密着手段により、切込部の隙間が一定幅よりさらに狭
まろうとする方向に外力が加わったとしても、そのまま
の隙間を保とうとするので、締付部材によりワークを支
柱等に締着するときに、外枠部材及び支持部材の互いに
当接する面が略均一な密着状態で当接し、外枠部材と支
持部材との間には、ワークが回転したり落下したりしな
いような充分な大きさの静止摩擦力が生まれる。
て説明をする。図1は本発明の第一実施形態であるクラ
ンプ用金具の使用状態を示す斜視図、図2の(a)は図
1のクランプ用金具のC方向矢視による平面図、(b)
は図1のクランプ用金具のD−D断面を示す断面図であ
る。
クランプ用金具1は、図9乃至図11に示した従来のク
ランプ用金具21において、支持部材22の形状を変え
たものである。
施形態のクランプ用金具1は、正面左側に正面から背面
に貫通する孔2bが中心に穿設されたすり鉢状の凹部2
aを有し、右側に上面から底面に貫通する支柱取付孔2
cを有するとともに、上面から底面及び支柱取付孔2c
に貫通する切込部2dを有する支持部材2と、外枠部材
4及び中子部材5からなるワーク固定部材と、中子部材
5のネジ棒5bが、外枠部材4、支持部材2、バネ部材
3及びワッシャ6を挿通して締付固定される締付ツマミ
7とで構成されている。また、外枠部材4及び中子部材
5には貫通状態でワーク取付孔4a,5aが穿設されて
いる。更に、中子部材5の後部にはネジ棒5bが垂設さ
れており、外枠部材4の背面にはネジ棒5bが挿通され
る孔4bが穿設されている。なお、支持部材2、外枠部
材4及び中子部材5は、全て金属塊の切削加工によって
成形されている。そして、支持部材2の切込部2dが形
成されている部分の向い合う面の一方には、支柱取付孔
2cから遠い方の端部近傍に突起部2eが形成されてい
る。
向い合う面間の距離が何処も略等しくなるときに先端が
対向する面に当接し、それ以上の幅方向からの締付けに
対して切込部2dを構成する向い合う面間の距離が何処
も略等しい状態を保持する作用効果を奏する。しかも、
このとき、支柱取付孔2cの内径は、支柱8にセンサ9
及びケーブル9aを支持するのに最適な締まり具合にな
るような大きさとなる。
に、支持部材2の支柱取付孔2cにプレス加工機の作業
台近傍の支柱8を挿通させるとともに、外枠部材4内に
中子部材5を挿入し、外枠部材4及び中子部材5のワー
ク取付孔4a,5aにセンサ9及びケーブル9aを挿通
させ、センサ9の位置及び向きを調節し、中子部材5の
ネジ棒5bを締付ツマミ7の雌ネジ部7aに螺着して締
付ツマミ7を締付けることによって固定するものであ
る。このため、センサ9及びケーブル9aを支柱8に対
して上下移動及び左右回転させることにより、センサ9
及びケーブル9aの傾斜角度を無段階に調節して所望の
位置及び状態に固定できる。また、センサ9及びケーブ
ル9aに限らず様々なワーク類を極めて手軽に位置決め
及び固定することができる。しかも、締付ツマミ7を締
付け過ぎても、切込部2dの隙間は何処も略一定となる
ため、支持部材2の向い合う外側面は互いに略平行とな
る。そのため、支持部材2と締付ツマミ7とは互いに当
接する面が略平行となり密接し、外枠部材4及び中子部
材5からなるワーク固定部材は支持部材2の外側面に略
垂直な状態で凹部2aに嵌合し、当接する面どうしが密
着する。
1は、支持部材2に形成された切込部2dにおいて、分
割されて向い合う面に一方の面より突出して延設された
突起部2eを備えたものであり、この突起部2eの先端
が他方の面へ当接するようになっている。
1は、締付ツマミ7を締付けたときに、支持部材2の切
込部2dの隙間がどの部分でも略一定となる位置で、切
込部2dを挟んで向い合う面の一方より突出する突起部
2eの先端が、他方の面に当接し、支持部材2の向い合
う外側面を互いに平行に保つので、締付ツマミ7の締付
け具合に関係なく、締付ツマミ7と支持部材2の各々が
当接する面は略密着するとともに、外枠部材4及び中子
部材5からなるワーク固定部材は支持部材2の外側面に
略垂直な状態で凹部2aに嵌合し、当接する面どうしが
密着する。この結果、センサ9及びケーブル9aが回転
しないように支持するのに必要な大きさの摩擦力を得ら
れる。
明をする。図3は本発明の第二実施形態であるクランプ
用金具を示す分解斜視図、図4は本発明の第二実施形態
であるクランプ用金具の支持部材を示す三面図、図5は
本発明の第二実施形態であるクランプ用金具の外枠部材
を示す三面図、図6は本発明の第二実施形態であるクラ
ンプ用金具の中子部材を示す断面図、正面図及び側面図
である。図中、上記第一実施形態と同一符号及び記号は
上記第一実施形態と同一または相当部分である。
用金具10は、支柱等に締着可能な支持部材11と、こ
の支持部材11の側面に当接する外枠部材13と、外枠
部材13の内部に挿入される中子部材14とを有し、支
持部材11と外枠部材13と中子部材14とをボルト1
5及び締付ツマミ17によって締付固定するようになっ
ている。
1bが穿設された長さ約6cm乃至8cm程度,幅約2cm乃
至4cm程度の金属製の板材を、プレス加工によって略U
字型に曲げまたはシボリ成形されたものであり、外観が
略箱状の形状を呈している。上面及び底面の右側、即ち
U字型に加工された支持部材11の曲加工された側の上
面及び底面には、直径約12mm程度の支柱取付孔11c
が形成されており、その支柱取付孔11cから左側には
切込部11dが開口状態に形成されている。つまり、支
持部材11の向い合う2つの外側面11hには各々に内
側へ所定幅で突出するフランジ11gが形成され、これ
らフランジ11gのうち向い合うものどうしの間に切込
部11dが構成されている。そして、これら向い合うフ
ランジ11gには、支柱取付孔11cより遠い端部近傍
において一方のフランジ11gに突出して先端が他方の
フランジ11gへと向かう突起部11fが形成されてい
る。なお、このような突起部11fは、支持部材11の
上方における切込部11dだけでなく、支持部材11の
下方における切込部11dにも同様に備えられている。
また、上下の支柱取付孔11cには部材の内側に向け
て、幅約2mm程度のフランジ11eが形成されている。
外枠部材13及び中子部材14で構成されるワーク固定
部材が圧接状態で当接する。
の字型に曲げまたはシボリ成形されたものであり、全体
として正面が開口した箱状の形状を呈している。この外
枠部材13の左右の両側面には、直径約12mm程度のワ
ーク取付孔13aが穿設され、背面中心には孔13bが
穿設されている。また、外枠部材13の部材の外側に向
けて、幅約2mm程度のフランジ13cが形成されてい
る。この外枠部材13は、略コの字型に曲加工された背
面が支持部材11に当接するようになっている。
の字型に曲げまたはシボリ成形されたものであり、左右
両側面には直径約8mm乃至12mm程度のワーク取付孔1
4aが穿設され、背面中心には孔14bが穿設されてい
る。また、ワーク取付孔14aには部材の内側に向け
て、高さ約2mm程度のフランジ14cが形成されてい
る。この中子部材14は、外枠部材13の内側に挿入さ
れて使用される。
の孔11a,11b,13b,14bに長さ約25mm乃
至30mm程度のボルト15が挿通される。挿通されたボ
ルト15は、支持部材11の背面に突出し、突出部分に
はバネ部材12及びワッシャ16が通され、先端に締付
ツマミ17が締付けられて、支持部材11及びワーク固
定部材が固定される。
ワーク固定部材として機能する。つまり、外枠部材13
のワーク取付孔13aと中子部材14のワーク取付孔1
4aが同位置に合わさるように、中子部材14を外枠部
材13の内側に嵌込み、双方のワーク取付孔13a,1
4aにワークが挿通されて固定される。つまり、双方の
ワーク取付孔13a,14aが同位置に合わさった状態
では、外枠部材13のU字型の背面内側と中子部材14
のU字型の背面との間に、約2mm乃至5mm程度の隙間が
空いた状態になり、ネジ部材15によって締付けること
によって、ワーク取付孔13a,14aに位置のズレを
生じさせ、そのズレによってワークはワーク取付孔13
a,14aの端部によって締付固定される。
各部材の詳細について説明する。まず、支持部材11の
構造は、図4の(a)に示すように、上面から見た場
合、切込部11dが形成され、その反対側には、支柱取
付孔11cが形成されている。また、図4の(b),
(d)に示すように、支持部材11の向い合う2つの外
側面11hには、径の相違する孔11a,11bが穿設
されている。さらに、これらの外側面11hには各々に
内側へ所定幅で突出するフランジ11gが形成され、こ
れらフランジ11gのうち向い合うものどうしの間に切
込部11dが形成されている。そして、これら向い合う
フランジ11gには、支柱取付孔11cより遠い端部近
傍において一方のフランジ11gより突出して先端が他
方のフランジ11gへと向かう突起部11fが形成され
ている。この突起部11fの突出距離は、切込部11d
の隙間が何処も略一定になるときの切込部11dの隙間
に略等しく、突起部11fの先端が他方のフランジ11
gに当接するとき、向い合う2つの外側面11hは略平
行状態になる。なお、このような突起部11fは、支持
部材11の上方における切込部11dだけでなく、支持
部材11の下方における切込部11dにおいても同様に
備えられている。また、上下の支柱取付孔11cには部
材の内側に向けて、幅約2mm程度のフランジ11eが形
成されている。
示すように、上面から見た場合、ワーク取付孔13aの
周囲には外側に向けてフランジ13cが突出して設けら
れており、上面及び下面の左右辺には強度を増すため
と、中子部材14を保持するためのフランジ13dが形
成されている。また、図5の(c)に示すように、背面
には孔13bが穿設されている。
に、左右側面のワーク取付孔14aの周囲には内側に向
けてフランジ14cが突出して設けられている。また、
図6の(b)に示すように、背面には孔14bが穿設さ
れている。
使用して実際にセンサ及びケーブルをプレス加工機の作
業台近傍の支柱に固定する場合の使用状態について説明
する。図7は本発明の第二実施形態であるクランプ用金
具の使用状態を示す斜視図である。
支柱取付孔11cに、プレス加工機の作業台近傍の支柱
8を切込部11dを開いて嵌込む、または、支柱8が取
外し可能であれば支柱8を取外して挿通させる。
たワーク固定部材には、外枠部材13と中子部材14双
方の孔13b,14bにボルト15を挿通させた後、外
枠部材13のワーク取付孔13aと中子部材14のワー
ク取付孔14aが同位置に合わさった状態にして、この
ワーク取付孔13a,14aにケーブル9aを挿通させ
る。
ワーク固定部材の略U字型に加工された底面を、支持部
材11の正面に当接させて、ボルト15を支持部材11
の孔11bに挿通させるとともに、支持部材11の背面
からボルト15を突出させ、突出した部分にバネ部材1
2及びワッシャ16を挿通させ、締付ツマミ17を螺着
する。
においては、支柱8に取付られた支持部材11は支柱8
上を上下に自由に移動ができるとともに、支柱8を中心
とした回転動作ができ、ワーク固定部材は、挿通された
ボルト15を中心に回転動作ができる。また、ワーク固
定部材も支持部材11を介して支柱8を中心に回動させ
ることができる。したがって、センサ9を所望の位置に
調節することができる。そして、センサ9の位置が決定
したならば、締付ツマミ17を強固に締付けて固定す
る。
から突出する突起部11fの先端が他方のフランジ11
gに当接し、向い合う2つの外側面11hは互いに平行
な状態に保たれるので、外枠部材13は支持部材11と
の当接面において密着する。また、締付ツマミ17と支
持部材11とも密着状態で当接する。つまり、突起部1
1fが密着手段として機能する。そのため、支持部材1
1と外枠部材13の間には大きな静止摩擦力が発生し、
センサ9及びケーブル9aがあらゆる角度において、容
易に回転しないで支持されるのに充分な強度が確保され
る。
10は、支柱8等に締着可能な支柱取付孔11cを有す
るプレス加工による支持部材11と、前記支持部材11
の側面に当接し、センサ9及びケーブル9a等のワーク
が挿通可能なワーク取付孔である支柱取付孔11cを有
するプレス加工による外枠部材13と、前記外枠部材1
3の内部に挿入され、前記ワークが挿通可能なワーク取
付孔を有するプレス加工による中子部材14と、前記外
枠部材13のワーク取付孔及び中子部材14のワーク取
付孔に前記ワークを挿通した状態で、前記支持部材11
に外枠部材13及び中子部材14を圧接し、前記外枠部
材13のワーク取付孔の端部と中子部材14のワーク取
付孔の端部とにより前記ワークを挟込んで締付固定する
とともに、前記支持部材11を支柱等に締着する締付部
材である締付ツマミ17と、前記締付部材により前記ワ
ークを支柱等に締着するときに前記外枠部材13及び前
記支持部材11の互いに当接する面が互いに略平行に略
密着状態で当接するための密着手段とを備えている。
が長手方向で前記支柱取付孔11cから遠い方の端部よ
り支柱取付孔11cを挟む幅方向の略中央を所定幅で切
込まれ支柱取付孔11cへと達する切込部11dを有す
るとともに、前記端部近傍において切込部11dを構成
する2つの面の一方より突出し、切込部11dの隙間が
何処も略一定な条件のもとで先端が他方の面に当接する
長さの突起部11fを有する構成となっている。
10は、簡易な構成の密着手段により、切込部11dの
隙間がどこも略一定な所定幅よりも更に切込部11dの
隙間が狭まろうとする方向に外力が加わるときに、その
ままの隙間を保とうとするので、締付ツマミ17により
ワークを支柱8等に締着するときに、外枠部材13と支
持部材11との互いに当接する面が互いに略平行に略密
着状態で当接し、外枠部材13と支持部材11との間に
は、ワークが回転したり落下したりしないような充分な
大きさの静止摩擦力が生まれる。そのため、振動に対し
ても強く、重い物も保持でき、ワークの設置位置を長期
にわたって安定して保持でき、信頼性が増す。しかも、
締付ツマミ17による締付作業が、従来に比べて極めて
容易にできる。
ブル9a等のワークを所望の位置に正確かつ強固に固定
できるだけでなく、支持部材11及びワーク固定部材が
金属製の板材をプレス加工したものであるため、従来の
金属塊が切削加工されたものに比べ、加工が極めて容易
かつ短時間ででき、材料も比較的少なく済み、軽量で、
切削時に削取られて廃棄される余分な材料も発生しない
ため、極めて効率よく、安価で大量生産に向く。
は、プレス加工によるフランジ11eを有するので、支
柱8にかかる剪断力を分散させることができるととも
に、摩擦力が増加し、曲りにくいために、支柱8の保護
ができ、より強固に確実且つ正確に固定することができ
る。
は、プレス加工によるフランジ13cを有するととも
に、中子部材14のワーク取付孔14aも、プレス加工
によるフランジ14cを有するので、ケーブル9aにか
かる剪断力を分散させることができるとともに、摩擦力
も増加させることができるため、ケーブル9aの表面を
保護することができ、ケーブル9aをより強固に確実に
固定することができる。しかも、フランジ13c,14
cが合わさった状態でケーブル9aを挟むために、ケー
ブル9aをしっかり固定するために締付ツマミ17を締
付けても、従来のようにケーブル9aが曲げ応力で変形
しないので、ケーブル9a先端のセンサ9の位置が移動
せず、正確に固定できる。
た孔の大きさ、形状及び位置は、クランプ用金具10を
取付ける場所及び取付けられるワーク類に応じて適宜変
化させてもよく、各部材の素材も金属製の板材に限ら
ず、プラスチックを素材として成形されたものでも同様
の作用効果を奏する。プラスチック素材を使用すれば、
より大量生産に向き、安価に提供できるうえ、軽量化も
促進できる。
は、プレス加工による成形や溶接による接着が挙げられ
るが、フランジを設けることができればどのような方法
でも構わない。
必要なものではなく、省略した構成としても十分な効果
はあるが、バネ部材12及びワッシャ16を設けた方
が、実際の取付及び位置決めをする場合の調節がし易
く、振動等に対しても強い。
孔11aを中心とした円錐状の凹部を設け、この円錐状
の凹部に略合致可能な円錐状の凸部を外枠部材13の孔
13b周辺に孔13bを中心として設けてもよい。この
場合には、支持部材11に対する外枠部材13の位置決
めがより確実になる。
子部材14に固着してなかったが、中子部材14にボル
ト15を固着させた構造としてもよい。そうすれば、締
付ツマミ17を締付けるときに、中子部材14が一緒に
なって回転することがないので、クランプ用金具10に
よるワークの設置作業が容易になる。
部材14に備えた雌捩子に螺合可能でボルト15の首下
長さと略等しい長さの捩子棒を締付ツマミ17に固着さ
せた構造としてもよい。この場合も、締付ツマミ17を
締付けるときに中子部材14が一緒になって回転するこ
とがないので、クランプ用金具10によるワークの設置
作業が容易になる。
11fを設ける代わりに、切込部2d,11dの突起部
2e,11fが設けられている位置と略同じ位置に、突
起部2e,11fと略同じ高さの座板等を介在させても
上記各実施形態と略同様の作用効果を奏する。
4のワーク取付孔13a,14aに共にプレス加工によ
るV字型片を設け、各V字型片の開口側を向い合わせた
状態でワークを締付固定可能な構成としてもよい。この
場合、外枠部材13のワーク取付孔13aの先端を切欠
いて開放状態にすれば、外枠部材13及び中子部材14
のV字型片を共に外方向に形成できるので、ワークを固
定する際に剪断力が作用せず、安定して支持できる。こ
の他に、V字型片に代えて、略半円弧状のフランジとし
てもよい。
プ用金具は、締付部材によりワークを支柱等に締着する
ときに、外枠部材及び支持部材の互いに当接する面が略
均一な密着状態で当接することにより、外枠部材と支持
部材との間には、ワークが回転したり落下したりしない
ような充分な大きさの静止摩擦力が生まれるので、ワー
クを長期にわたって安定して支持でき、信頼性が高い。
部材によりワークを支柱等に締着するときに、外枠部材
及び支持部材の互いに当接する面が略均一な密着状態で
当接することにより、外枠部材と支持部材との間には、
ワークが回転したり落下したりしないような充分な大き
さの静止摩擦力が生まれるので、振動に対しても強く、
重い物も保持でき、ワークを長期にわたって安定して支
持でき、信頼性が高い。また、プレス加工によって支持
部材、外枠部材及び中子部材が製作されているので、金
属塊を切削加工されたものに比べ、加工が極めて容易か
つ短時間ででき、材料も比較的少なく済み、軽く、切削
時に削取られて廃棄される余分な材料も発生しないた
め、極めて効率がよく、安価で大量生産に向く。
金具は、請求項1または請求項2のいずれかのクランプ
用金具の効果に加えて、簡易な構成の密着手段で、切込
部の隙間が一定幅よりさらに狭まろうとする方向に外力
が加わったとしても、そのままの隙間を保とうとするこ
とにより、締付部材によりワークを支柱等に締着すると
きに、外枠部材及び支持部材の互いに当接する面が略均
一な密着状態で当接し、外枠部材と支持部材との間に
は、ワークが回転したり落下したりしないような充分な
大きさの静止摩擦力が生まれるので、ワークを長期にわ
たって安定して支持でき、信頼性が増す。
使用状態を示す斜視図である。
よる平面図、(b)は図1のクランプ用金具のD−D断
面を示す断面図である。
示す分解斜視図である。
支持部材を示す三面図である。
外枠部材を示す三面図である。
中子部材を示す断面図、正面図及び側面図である。
使用状態を示す斜視図である。
よる平面図、(b)は図7のクランプ用金具のF−F断
面を示す断面図である。
る。
図である。
視による平面図、(b)は図10のクランプ用金具のB
−B断面を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 支柱等に締着可能な支柱取付孔を有する
支持部材と、 前記支持部材の側面に当接し、ワークが挿通可能なワー
ク取付孔を有する外枠部材と、 前記外枠部材の内部に挿入され、前記ワークが挿通可能
なワーク取付孔を有する中子部材と、 前記外枠部材のワーク取付孔及び中子部材のワーク取付
孔に前記ワークを挿通した状態で、前記支持部材に外枠
部材及び中子部材を圧接し、前記外枠部材のワーク取付
孔の端部と中子部材のワーク取付孔の端部とにより前記
ワークを挟込んで締付固定するとともに、前記支持部材
を支柱等に締着する締付部材と、 前記締付部材により前記ワークを支柱等に締着するとき
に、前記外枠部材及び前記支持部材の互いに当接する面
が略均一な密着状態で当接するための密着手段とを具備
することを特徴とするクランプ用金具。 - 【請求項2】 支柱等に締着可能な支柱取付孔を有する
プレス加工による支持部材と、 前記支持部材の側面に当接し、ワークが挿通可能なワー
ク取付孔を有するプレス加工による外枠部材と、 前記外枠部材の内部に挿入され、前記ワークが挿通可能
なワーク取付孔を有するプレス加工による中子部材と、 前記外枠部材のワーク取付孔及び中子部材のワーク取付
孔に前記ワークを挿通した状態で、前記支持部材に外枠
部材及び中子部材を圧接し、前記外枠部材のワーク取付
孔の端部と中子部材のワーク取付孔の端部とにより前記
ワークを挟込んで締付固定するとともに、前記支持部材
を支柱等に締着する締付部材と、 前記締付部材により前記ワークを支柱等に締着するとき
に、前記外枠部材及び前記支持部材の互いに当接する面
が略均一な密着状態で当接するための密着手段とを具備
することを特徴とするクランプ用金具。 - 【請求項3】 前記密着手段は、前記支持部材が長手方
向で前記支柱取付孔から遠い方の端部より支柱取付孔を
挟む幅方向の略中央を所定幅で切込まれ支柱取付孔へと
達する切込部を有し、前記切込部の隙間が略一定の幅以
下にならないように規制することを特徴とする請求項1
または請求項2のいずれかに記載のクランプ用金具。 - 【請求項4】 前記密着手段は、前記支持部材が長手方
向で前記支柱取付孔から遠い方の端部より支柱取付孔を
挟む幅方向の略中央を所定幅で切込まれ支柱取付孔へと
達する切込部を有し、前記支持部材の支柱取付孔から遠
い方の端部近傍において前記切込部の対向する2つの面
の少なくとも一方より突出して前記切込部の隙間が略一
定で他方の面に当接する突起部を有することを特徴とす
る請求項1または請求項2のいずれかに記載のクランプ
用金具。 - 【請求項5】 前記密着手段は、前記支持部材が長手方
向で前記支柱取付孔から遠い方の端部より支柱取付孔を
挟む幅方向の略中央を所定幅で切込まれ支柱取付孔へと
達する切込部を有し、前記支持部材の支柱取付孔から遠
い方の端部近傍において前記切込部の隙間に介装され、
前記切込部の隙間が略一定になる板厚の座板を有するこ
とを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記
載のクランプ用金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21300396A JP3650225B2 (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | クランプ用金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21300396A JP3650225B2 (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | クランプ用金具 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003182108A Division JP3668734B2 (ja) | 2003-06-26 | 2003-06-26 | クランプ用金具の支持部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1037916A true JPH1037916A (ja) | 1998-02-13 |
JP3650225B2 JP3650225B2 (ja) | 2005-05-18 |
Family
ID=16631882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21300396A Expired - Lifetime JP3650225B2 (ja) | 1996-07-23 | 1996-07-23 | クランプ用金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3650225B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101168238B1 (ko) | 2009-11-26 | 2012-07-30 | 권기병 | 조립식 부재용 접합철물 |
CN111022445A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-04-17 | 武汉高德智感科技有限公司 | 锁紧装置 |
CN114659367A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-24 | 南城县福鸿高纯硅材料有限公司 | 一种具有提纯功能的石英砂制造装置及提纯石英砂的方法 |
-
1996
- 1996-07-23 JP JP21300396A patent/JP3650225B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101168238B1 (ko) | 2009-11-26 | 2012-07-30 | 권기병 | 조립식 부재용 접합철물 |
CN111022445A (zh) * | 2019-11-28 | 2020-04-17 | 武汉高德智感科技有限公司 | 锁紧装置 |
CN114659367A (zh) * | 2022-03-24 | 2022-06-24 | 南城县福鸿高纯硅材料有限公司 | 一种具有提纯功能的石英砂制造装置及提纯石英砂的方法 |
CN114659367B (zh) * | 2022-03-24 | 2023-11-24 | 南城县福鸿高纯硅材料有限公司 | 一种具有提纯功能的石英砂制造装置及提纯石英砂的方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3650225B2 (ja) | 2005-05-18 |
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