JP3770953B2 - クランプ用金具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クランプ用金具に関するものであり、特に、機械加工、プレス加工及び検査等の各分野で利用でき、センサ等のワークを締付固定可能なクランプ用金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、主に金属製の板材を変形させて加工するための機械として、プレス加工機がある。このプレス加工機は、所定の大きさに切断された金属製の板材を作業台上に載置し、所定の形状の凸型のパンチと凹型のダイとにより上下から板材を押圧し変形させて加工するもので、最近では、多くのプレス加工機の作業が自動化されている。そして、このようなプレス加工機においては、板材及び製品の位置を検出するセンサの取付及びその位置決めには、クランプ用金具が使用されている。
【0003】
図12及び図13は共に従来のクランプ用金具を説明する図であり、図12は従来のクランプ用金具を示す分解斜視図であり、図13は従来のクランプ用金具の使用状態を示す斜視図である。
【0004】
図12に示すように、従来のクランプ用金具1は、正面左側に正面から背面に貫通する孔2bが中心に穿設されたすり鉢状の凹部2aを有し、右側に上面から底面に貫通する支柱取付孔2cを有するとともに、上面から底面及び支柱取付孔2cに貫通する切込2dを有する支持部材2と、外枠部材4及び中子部材5からなるワーク固定部材と、中子部材5のネジ棒5bが、外枠部材4、支持部材2、バネ部材3及びワッシャ6を挿通して締付固定される締付ツマミ7とで構成されている。また、外枠部材4及び中子部材5には貫通状態でワーク取付孔4a,5aが穿設されている。更に、中子部材5の後部にはネジ棒5bが垂設されており、外枠部材4の背面にはネジ棒5bが挿通可能な孔(図示せず)が穿設されている。なお、支持部材2、外枠部材4及び中子部材5は、全て金属塊が切削加工されて成形されている。
【0005】
このクランプ用金具1は、図13に示すように、支持部材2の支柱取付孔2cにプレス加工機の作業台近傍の支柱8を挿通させるとともに、外枠部材4内に中子部材5を挿入し、外枠部材4及び中子部材5のワーク取付孔4a,5aにセンサ9及びケーブル9aを挿通させ、センサ9の位置及び向きを調節し、中子部材5のネジ棒5bを締付ツマミ7の雌ネジ部7aに螺着して締付ツマミ7を締付けることによって固定するものである。このため、センサ9及びケーブル9aを支柱8に対して上下移動及び左右回転させることにより、センサ9及びケーブル9aの傾斜角度を無段階に調節して所望の位置及び状態に固定できる。また、センサ9及びケーブル9aに限らず様々なワーク類を極めて手軽に位置決め及び固定することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような従来のクランプ用金具は、支持部材及びワーク固定部材が金属塊を切削加工した削出しによって形成されているため、加工が極めて困難で時間がかかり、高価であることに加えて、材料が多く必要であり、比較的重いものであった。
【0007】
また、センサ等のワークは外枠部材と中子部材とで切断するような状態で挟んで固定されることになるが、固定すべきワーク自体は一般的には表面が樹脂でできており、特に、外枠部材は極めて薄く、中子部材と接触する部分には線状に集中して大きな剪断力がかかり、ワーク表面が傷付き易く、位置調節を繰返したり長時間使用した場合にはワーク表面が切れ、ワーク内部の配線機能に支障を来したり正確なセンサの位置を維持できなくなることがあった。しかも、センサ等のワークをしっかり固定するために締付ツマミ7を締付けると、外枠部材と中子部材とに作用する逆方向の力により、センサ等のワークが曲げ応力で変形し、ワーク先端の位置が移動し、位置決めを再度し直す必要があった。さらに、ワーク取付孔が対応できるワークの大きさには制限があり、ワーク取付孔の大きさと異なった太さのものは固定することができず、たとえ取付けることができたとしても極めて不安定な状態になっていた。
【0008】
この他に、従来より角型のクランプ用金具もあるが、やはり金属塊を切削加工した削出しによって形成されており、ワーク表面が損傷し易く、対応できるワークの大きさには制限があり、同様の諸問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、極めて容易に短時間で加工でき、比較的安価で軽量であるとともに、比較的広範囲なワークの太さにも対応でき、位置調節を繰返したり長時間使用した場合にもワークに傷を付けず正確に安定して固定できるクランプ用金具の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかるクランプ用金具は、支柱等に締着可能なプレス加工による支持部材と、前記支持部材の側面に当接し、ワークが挿通可能なワーク取付孔を有するプレス加工による外枠部材と、前記外枠部材の内部に挿入され、前記ワークが挿通可能なワーク取付孔を有するプレス加工による中子部材と、前記外枠部材のワーク取付孔及び中子部材のワーク取付孔に前記ワークを挿通した状態で、前記支持部材に外枠部材及び中子部材を圧接し、前記外枠部材のワーク取付孔の端部と中子部材のワーク取付孔の端部とにより前記ワークを挟込んで締付固定するとともに、前記支持部材を支柱等に締着する締付部材とを備え、前記外枠部材及び中子部材のワーク取付孔は、共にプレス加工によるV字型片または略半円弧状片を夫々有しており、前記V字型片または半円弧状片の開口側を向い合わせた状態でワークを締付固定可能なことを特徴とするものである。
【0011】
したがって、請求項1の発明のクランプ用金具によれば、プレス加工によって支持部材、外枠部材及び中子部材が製作されている。また、外枠部材及び中子部材のワーク取付孔のV字型片または略半円弧状片によって、ワーク取付孔に挿入可能なワークであれば、ワークの外径の大小に拘らずワークを押圧固定できる。
【0012】
請求項2の発明にかかるクランプ用金具は、請求項1のクランプ用金具において、中子部材のワーク取付孔が、プレス加工によるフランジを有するものである。また、該フランジは、外枠部材のV字型片または略半円弧状片に向い合わせた状態で、ワークを締付固定可能なことを特徴とするものである。
【0013】
したがって、請求項2の発明のクランプ用金具によれば、中子部材のワーク取付孔のフランジによって、ワークにかかる剪断力を分散させることができるとともに、摩擦力を増加させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態について説明をする。図1は本発明の第一実施形態であるクランプ用金具を示す分解斜視図、図2は本発明の第一実施形態であるクランプ用金具の支持部材を示す三面図、図3は本発明の第一実施形態であるクランプ用金具の外枠部材を示す三面図、図4は本発明の第一実施形態であるクランプ用金具の中子部材を示す断面図、正面図及び側面図である。
【0025】
図1に示すように、本実施形態のクランプ用金具10は、支柱等に締着可能な支持部材11と、この支持部材11の側面に当接する外枠部材13と、外枠部材13の内部に挿入される中子部材14とを有し、支持部材11と外枠部材13と中子部材14とをボルト15及び締付ツマミ17によって締付固定するようになっている。
【0026】
支持部材11は、予め両端に孔11a,11bが穿設された長さ約6cm乃至8cm程度,幅約2cm乃至4cm程度の金属製の板材を、プレス加工によって略U字型に曲げまたはシボリ成形されたものであり、外観が略箱状の形状を呈している。上面及び底面の右側、即ちU字型に加工された支持部材11の曲加工された側の上面及び底面には、直径約12mm程度の支柱取付孔11cが形成されており、その支柱取付孔11cから左側には切込部11dが開口状態に形成されている。また、上下の支柱取付孔11cには部材の内側に向けて、幅約2mm程度のフランジ11eが形成されている。
【0027】
この支持部材11の孔11aの周囲には、外枠部材13及び中子部材14で構成されるワーク固定部材が圧接状態で当接する。
【0028】
外枠部材13は、プレス加工によって略コの字型に曲げまたはシボリ成形されたものであり、全体として正面が開口した箱状の形状を呈している。この外枠部材13の左右の両側面には、直径約12mm程度のワーク取付孔13aが穿設され、背面中心には孔13bが穿設されている。また、外枠部材13の部材の外側に向けて、幅約2mm程度のフランジ13cが形成されている。この外枠部材13は、略コの字型に曲加工された背面が支持部材11に当接するようになっている。
【0029】
中子部材14は、プレス加工によって略コの字型に曲げまたはシボリ成形されたものであり、左右両側面には直径約8mm乃至12mm程度のワーク取付孔14aが穿設され、背面中心には孔14bが穿設されている。また、ワーク取付孔14aには部材の内側に向けて、幅約2mm程度のフランジ14cが形成されている。この中子部材14は、外枠部材13の内側に挿入されて使用される。
【0030】
支持部材11及びワーク固定部材は、各々の孔11b,13b,14bに長さ約25mm乃至30mm程度のボルト15が挿通される。挿通されたボルト15は、支持部材11の背面に突出し、突出部分にはバネ部材12及びワッシャ16が通され、先端に締付ツマミ17が締付けられて、支持部材11及びワーク固定部材が固定される。
【0031】
外枠部材13と中子部材14は組合わせてワーク固定部材として機能する。つまり、外枠部材13のワーク取付孔13aと中子部材14のワーク取付孔14aが同位置に合わさるように、中子部材14を外枠部材13の内側に嵌込み、双方のワーク取付孔13a,14aにワークが挿通されて固定される。つまり、双方のワーク取付孔13a,14aが同位置に合わさった状態では、外枠部材13のU字型の背面内側と中子部材14のU字型の背面との間に、約2mm乃至5mm程度の間隔が空いた状態になり、ネジ部材15によって締付けることによって、ワーク取付孔13a,14aに位置のズレを生じさせ、そのズレによってワークはワーク取付孔13a,14aの端部によって締付固定される。
【0032】
次に、本実施形態のクランプ用金具10の各部材の詳細について説明する。まず、支持部材11の構造は、図2の(a)に示すように、上面から見た場合、切込部11dが形成され、その反対側には、支柱取付孔11cが形成されている。また、図2の(b),(d)に示すように、切込部11d側の側面には、径の相違する孔11a,11bが穿設されている。
【0033】
外枠部材13は、図3の(a),(c)に示すように、上面から見た場合、ワーク取付孔13aの周囲には外側に向けてフランジ13cが突出して設けられており、上面及び下面の左右辺には強度を増すためと、中子部材14を保持するためのフランジ13dが形成されている。また、図3の(c)に示すように、背面には孔13bが穿設されている。
【0034】
中子部材14は、図4の(a)に示すように、左右側面のワーク取付孔14aの周囲には内側に向けてフランジ14cが突出して設けられている。また、図4の(b)に示すように、背面には孔14bが穿設されている。
【0035】
次に、本実施形態のクランプ用金具10を使用して実際にセンサ及びケーブルをプレス加工機の作業台近傍の支柱に固定する場合の使用状態について説明する。図5は本発明の第一実施形態であるクランプ用金具の使用状態を示す斜視図である。
【0036】
図5に示すように、まず、支持部材11の支柱取付孔11cに、プレス加工機の作業台近傍の支柱8を切込部11dを開いて嵌込む、または、支柱8が取外し可能であれば支柱8を取外して挿通させる。
【0037】
外枠部材13と中子部材14が組合わさったワーク固定部材には、外枠部材13と中子部材14双方の孔13b,14bにボルト15を挿通させた後、外枠部材13のワーク取付孔13aと中子部材14のワーク取付孔14aが同位置に合わさった状態にして、このワーク取付孔13a,14aにケーブル9aを挿通させる。
【0038】
そして、ケーブル9aが挿通された状態でワーク固定部材の略U字型に加工された底面を、支持部材11の正面に当接させて、ボルト15を支持部材11の孔11bに挿通させるとともに、支持部材11の背面からボルト15を突出させ、突出した部分にバネ部材12及びワッシャ16を挿通させ、締付ツマミ17を螺着する。
【0039】
締付ツマミ17を強固に締付ける前の状態においては、支柱8に取付られた支持部材11は支柱8上を上下に自由に移動ができるとともに、支柱8を中心とした回転動作ができ、ワーク固定部材は、挿通されたボルト15を中心に回転動作ができる。また、ワーク固定部材も支持部材11を介して支柱8を中心に回動させることができる。したがって、センサ9を所望の位置に調節することができる。そして、センサ9の位置が決定したならば、締付ツマミ17を強固に締付けて固定する。
【0040】
このように、本実施形態のクランプ用金具10は、支柱8等に締着可能な支柱取付孔11cを有するプレス加工による支持部材11と、この支持部材11の側面に当接し、センサ9及びケーブル9a等のワークが挿通可能なワーク取付孔13aを有するプレス加工による外枠部材13と、この外枠部材13の内部に挿入され、センサ9及びケーブル9a等のワークが挿通可能なワーク取付孔14aを有するプレス加工による中子部材14と、外枠部材13のワーク取付孔13a及び中子部材14のワーク取付孔14aに前記ワークを挿通した状態で、支持部材11に外枠部材13及び中子部材14を圧接し、外枠部材13のワーク取付孔13aの端部と中子部材14のワーク取付孔14aの端部とにより前記センサ9及びケーブル9a等のワークを挟込んで締付固定するとともに、支持部材11を支柱8等に締着するボルト15及び締付ツマミ17からなる締付部材とを備えている。
【0041】
したがって、本実施形態のクランプ用金具10は、簡単な取付操作でセンサ9及びケーブル9a等のワークを所望の位置に正確かつ強固に固定できるだけでなく、支持部材11及びワーク固定部材が金属製の板材をプレス加工したものであるため、従来の金属塊が切削加工されたものに比べ、加工が極めて容易かつ短時間ででき、材料も比較的少なく済み、軽量で、切削時に削取られて廃棄される余分な材料も発生しないため、極めて効率よく、安価で大量生産に向く。
【0042】
特に、支持部材11の支柱取付孔11cは、プレス加工によるフランジ11eを有するので、支柱8にかかる剪断力を分散させることができるとともに、摩擦力が増加し、曲りにくいために、支柱8の保護ができ、より強固に確実且つ正確に固定することができる。
【0043】
また、外枠部材13のワーク取付孔13aは、プレス加工によるフランジ13cを有するとともに、中子部材14のワーク取付孔14aも、プレス加工によるフランジ14cを有するので、ケーブル9aにかかる剪断力を分散させることができるとともに、摩擦力も増加させることができるため、ケーブル9aの表面を保護することができ、ケーブル9aをより強固に確実に固定することができる。しかも、フランジ13c,14cが合わさった状態でケーブル9aを挟むために、ケーブル9aをしっかり固定するために締付ツマミ17を締付けても、従来のようにケーブル9aが曲げ応力で変形しないので、ケーブル9a先端のセンサ9の位置が移動せず、正確に固定できる。
【0044】
なお、各部材の外寸及び各部材に穿設された孔の大きさ、形状及び位置は、クランプ用金具10を取付ける場所及び取付けられるワーク類に応じて適宜変化させてもよく、各部材の素材も金属製の板材に限らず、プラスチックを素材として成形されたものでも同様の作用効果を奏する。プラスチック素材を使用すれば、より大量生産に向き、安価に提供できるうえ、軽量化も促進できる。
【0045】
また、各部材に設けたフランジの形成方法は、プレス加工による成形や溶接による接着が挙げられるが、フランジを設けることができればどのような方法でも構わない。
【0046】
バネ部材12及びワッシャ16は必ずしも必要なものではなく、省略した構成としても十分な効果はあるが、バネ部材12及びワッシャ16を設けた方が、実際の取付及び位置決めをする場合の調節がし易く、振動等に対しても強い。
【0047】
さらに、支持部材11の孔11a周辺に、孔11aを中心とした円錐状の凹部を設け、この円錐状の凹部に略合致可能な円錐状の凸部を外枠部材13の孔13b周辺に孔13bを中心として設けてもよい。この場合には、支持部材11に対する外枠部材13の位置決めがより確実になる。
【0048】
続いて、本発明の第二実施形態について説明をする。図6は本発明の第二実施形態であるクランプ用金具の中子部材を示す断面図である。図中、上記第一実施形態と同一符号及び記号は上記第一実施形態と同一または相当部分である。
【0049】
本実施形態のクランプ用金具も、上記第一実施形態と略同様の構成であるが、中子部材の構造において相違している。本実施形態の中子部材14は、図6に示すように、背面の孔14b部分に予めボルト20が溶接によって固定されている。つまり、予めボルト20を中子部材14の内側から孔14bに挿通させて、内側空洞部分からスポット溶接されている。
【0050】
このため、中子部材14に固着されたボルト20に締付ツマミを螺着することにより、センサ及びケーブル等のワークを締付固定するとともに、支持部材を支柱等に締着することができる。
【0051】
したがって、本実施形態のクランプ用金具は、上記第一実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、ボルトを固定しておく作業が不要となり、装置全体を固定する際に、締付ツマミの回転と同方向にボルトが回転してしまうことがなくなるため、極めて位置決め及び取付作業がし易くなる。
【0052】
続いて、本発明の第三実施形態について説明をする。図7は本発明の第三実施形態であるクランプ用金具の中子部材及び締付ツマミ付ボルトを示す断面図である。図中、上記第一実施形態及び第二実施形態と同一符号及び記号は上記第一実施形態及び第二実施形態と同一または相当部分である。
【0053】
図7に示すように、本実施形態のクランプ用金具は、上記第一実施形態及び第二実施形態と略同様の構成であるが、中子部材の構造及び締付ツマミの構造において相違している。
【0054】
中子部材14は、予め孔14b部分の内側にナット21が溶接によって固定されている。また、装置全体を固定するためのボルト22aは、締付ツマミ22bに予め固定された構造の締付ツマミ付ボルト22となっている。つまり、実際に装置を使用する場合には、締付ツマミ付ボルト22のボルト22aを各部材の孔に挿通させ、ボルト22aの先端をナット21に嵌込んで全体を締付けて固定する。
【0055】
したがって、本実施形態のクランプ用金具は、上記第一実施形態及び第二実施形態と略同様の作用効果を奏することに加え、回転させる側である締付ツマミ22bにボルト22aが固定された構造であるために、更に位置決め及び取付作業が容易になる。
【0056】
なお、ここでは中子部材14の孔14b部分の内側にナット21を溶接によって固定された構造の中子部材14について説明したが、ナット21を溶接する代りに、孔14bの内側にプレス加工によるバーリングを施し、そこにタップをたてネジ溝を設けてもよい。この場合には、ナット21が不要になり、部品点数が削減できるので、経済的である。
【0057】
続いて、本発明の第四実施形態について説明をする。図8は本発明の第四実施形態であるクランプ用金具の外枠部材を示す三面図、図9は本発明の第四実施形態であるクランプ用金具の中子部材を示す三面図である。図中、上記第一実施形態乃至第三実施形態と同一符号及び記号は上記第一実施形態乃至第三実施形態と同一または相当部分である。
【0058】
本実施形態のクランプ用金具10は、構成及び各部材は上記第一実施形態乃至第三実施形態と略同様であるが、外枠部材及び中子部材の構造において相違している。
【0059】
外枠部材23に穿設されたワーク取付孔23aは、図8の(b)に示すように正面から見た場合、右側がV字型をした五角形をしており、V字部にはV字型片23b及びフランジ23cが形成されている。図8の(a),(c)に示すように、V字型片23bはV字部の内側に突出して形成されており、先端部分は外枠部材23の外側に向けてフランジ23cが形成されている。
【0060】
中子部材24に穿設されたワーク取付孔24aは、図9の(b)に示すように正面から見た場合、左側がV字型をした五角形をしており、V字部にはV字型片24b及びフランジ24cが形成されている。図9の(a),(c)に示すように、V字型片24bはV字部の内側に突出して形成されており、先端部分は中子部材24の内側に向けてフランジ24cが形成されている。なお、図9の(c)に示すように、背面には略U字状の溝が形成されており、この略U字状の溝は上記各実施形態の中子部材14の孔14bに代わるものである。
【0061】
そして、実際にセンサ9及びケーブル9a等のワークが取付けられる場合は、外枠部材23と中子部材24の各々のV字型片23b,24bにセンサ9及びケーブル9a等のワークが挟まれ、フランジ23c,24cで締付けられて固定される。
【0062】
このように、本実施形態のクランプ用金具は、外枠部材23及び中子部材24のワーク取付孔23a,24aは、共にプレス加工によるV字型片23b,24bを有しており、各V字型片23b,24bの開口側を向い合わせた状態でセンサ9及びケーブル9a等のワークを締付固定可能なものである。
【0063】
したがって、本実施形態のクランプ用金具は、上記第一実施形態乃至第三実施形態と略同様の作用効果を奏することに加えて、V字型片23b,24bによってセンサ9及びケーブル9a等のワークを押圧することができる。このため、ワーク取付孔23a,24aに挿入可能な外径であれば、外径の大きいワークから比較的外径の小さいワークまで、より広範囲にわたるワークの形状に対応することができ、汎用性が増すとともに、より確実かつ安定させた状態でワークを取付けることができる。
【0064】
ところで、上記第一実施形態乃至第三実施形態のクランプ用金具においては、外枠部材13のワーク取付孔13aの周囲には外向にフランジ13cが形成されており、中子部材14のワーク取付孔14aの周囲には内向にフランジ14cが形成されている。また、第四実施形態のクランプ用金具においては、外枠部材23のワーク取付孔23aには外向にV字型片23b及びフランジ23cが形成されており、中子部材24のワーク取付孔24aには内向にV字型片24b及びフランジ24cが形成されている。しかし、外枠部材13,23及び中子部材14,24のフランジ13c,14c,23c,24cは、共に外向あるいは内向に形成してもよい。
【0065】
図10は本発明の第五実施形態であるクランプ用金具の外枠部材及び中子部材を示す斜視図である。
【0066】
図10に示すように、本実施形態のクランプ用金具は、外枠部材33に切欠33aを設け、この切欠33aの奥部には外枠部材33の外向にV字型片33b及びフランジ33cが形成されている。中子部材34は、上記第四実施形態と略同様の形状であるが、中子部材34のワーク取付孔34aのV字型片34b及びフランジ34cが中子部材34の外向に形成されている点で相違する。つまり、このクランプ用金具では、中子部材34のV字型片34b及びフランジ34cは、外枠部材33のV字型片33b及びフランジ33cと同様に外向に形成されている。外枠部材33に切欠33aが形成されているのは、外枠部材33内に中子部材34を挿入する場合に、中子部材34のV字型片34b及びフランジ34cが外枠部材33の端部に干渉しないためである。当然のことながら、外枠部材33及び中子部材34は、共にプレス加工によって略コの字型に曲げ成形されたものである。なお、図示以外は上記各実施例と同様の構成である。
【0067】
したがって、本実施形態のクランプ用金具は、上記第四実施形態の作用効果に加えて、外枠部材33及び中子部材34の同じ向に形成されたV字型片33b,34bによってセンサ9及びケーブル9a等のワークを押圧することができるので、センサ9及びケーブル9a等のワークに剪断力が働かず、センサ9及びケーブル9a等のワークを更に確実かつ安定させた状態で取付けることができる。このため、位置決め作業がより確実にできる。
【0068】
図11は本発明の第六実施形態であるクランプ用金具の外枠部材及び中子部材を示す斜視図である。
【0069】
図11に示すように、本実施形態のクランプ用金具は、外枠部材43に切欠43aを設け、この切欠43aの奥部には外枠部材43の外向に略半円弧状のフランジ43bが形成されている。中子部材44は、ワーク取付孔44aに中子部材44の外向に略半円弧状のフランジ44bが形成されている。つまり、このクランプ用金具は、上記第五実施形態のV字型片33b,34b及びフランジ33c,34cを弧状のフランジ43b,44bとしたものである。なお、この外枠部材43及び中子部材44も、共にプレス加工によって略コの字型に曲げ成形されたものである。
【0070】
したがって、本実施形態のクランプ用金具も、外枠部材43及び中子部材44の同じ向に形成された略半円弧のフランジ43b,44bによってセンサ9及びケーブル9a等のワークを押圧固定できるので、上記第五実施形態と略同様の作用効果を奏する。
【0071】
なお、上記第一実施形態乃至第六実施形態において、支持部材11のプレス加工をする場合、特に、支柱取付孔11cの折曲円形部分のフランジを成形する場合は、フランジ面を美しく加工するのが比較的困難であることから、一部に切欠を設け、プレス加工してもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明のクランプ用金具は、プレス加工によって支持部材、外枠部材及び中子部材が製作されているので、金属塊を切削加工されたものに比べ、加工が極めて容易かつ短時間ででき、材料も比較的少なく済み、軽く、切削時に削取られて廃棄される余分な材料も発生しないため、極めて効率がよく、安価で大量生産に向く。また、外枠部材及び中子部材のワーク取付孔のV字型片または半円弧状片によって、ワーク取付孔に挿入可能なワークであれば、ワークの外径の大小に拘らずワークを押圧固定できるので、より確実かつ安定させた状態でワークを取付けることができ、汎用性も増す。
【0073】
請求項2の発明のクランプ用金具は、中子部材のワーク取付孔のフランジによって、ワークにかかる剪断力を分散させることができるとともに、摩擦力を増加させることができるので、ワークの取付面を保護することができ、よりワークを強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態であるクランプ用金具を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第一実施形態であるクランプ用金具の支持部材を示す三面図である。
【図3】本発明の第一実施形態であるクランプ用金具の外枠部材を示す三面図である。
【図4】本発明の第一実施形態であるクランプ用金具の中子部材を示す断面図、正面図及び側面図である。
【図5】本発明の第一実施形態であるクランプ用金具の使用状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第二実施形態であるクランプ用金具の中子部材を示す断面図である。
【図7】本発明の第三実施形態であるクランプ用金具の中子部材及び締付ツマミ付ボルトを示す断面図である。
【図8】本発明の第四実施形態であるクランプ用金具の外枠部材を示す三面図である。
【図9】本発明の第四実施形態であるクランプ用金具の中子部材を示す三面図である。
【図10】本発明の第五実施形態であるクランプ用金具の外枠部材及び中子部材を示す斜視図である。
【図11】本発明の第六実施形態であるクランプ用金具の外枠部材及び中子部材を示す斜視図である。
【図12】従来のクランプ用金具を示す分解斜視図である。
【図13】従来のクランプ用金具の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
8 支柱
9 センサ
9a ケーブル
10 クランプ用金具
11 支持部材
11c 支柱取付孔
11d 切込部
13,23,33,43 外枠部材
13a,23a ワーク取付孔
13c,13d,23c,33c,43b フランジ
14,24,34,44 中子部材
14a,24a,34a,44a ワーク取付孔
14c,24c,34c,44b フランジ
15 ボルト
17 締付ツマミ
20 ボルト
21 ナット
22 締付ツマミ付ボルト
23b,24b,33b,34b V字型片
33a,43a 切欠

Claims (2)

  1. 支柱等に締着可能なプレス加工による支持部材と、
    前記支持部材の側面に当接し、ワークが挿通可能なワーク取付孔を有するプレス加工による外枠部材と、
    前記外枠部材の内部に挿入され、前記ワークが挿通可能なワーク取付孔を有するプレス加工による中子部材と、
    前記外枠部材のワーク取付孔及び中子部材のワーク取付孔に前記ワークを挿通した状態で、前記支持部材に外枠部材及び中子部材を圧接し、前記外枠部材のワーク取付孔の端部と中子部材のワーク取付孔の端部とにより前記ワークを挟込んで締付固定するとともに、前記支持部材を支柱等に締着する締付部材と
    を具備し、
    前記外枠部材及び中子部材のワーク取付孔は、共にプレス加工によるV字型片または略半円弧状片を夫々有しており、前記V字型片または半円弧状片の開口側を向い合わせた状態でワークを締付固定可能なことを特徴とするクランプ用金具。
  2. 前記中子部材の前記ワーク取付孔は、プレス加工によるフランジを有し、該フランジは、前記外枠部材の前記V字型片または略半円弧状片に向い合わせた状態でワークを締付固定可能なことを特徴とする請求項1に記載のクランプ用金具。
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