JP2000301985A - バックウインド用樹脂窓及びその製造方法 - Google Patents
バックウインド用樹脂窓及びその製造方法Info
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- B60Q—ARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
- B60Q1/00—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
- B60Q1/26—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic
- B60Q1/30—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating rear of vehicle, e.g. by means of reflecting surfaces
- B60Q1/302—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to indicate the vehicle, or parts thereof, or to give signals, to other traffic for indicating rear of vehicle, e.g. by means of reflecting surfaces mounted in the vicinity, e.g. in the middle, of a rear window
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量化等を目的にして採用が検討されている
樹脂製の窓について、着色手段を容易にしてかつ低コス
トで施したバックウインド用樹脂窓を提供する。 【解決手段】 車内設置型ハイマウントストップランプ
１を備えた自動車に適用されるバックウインドの樹脂窓
１１を、窓本体を構成する樹脂パネル１２と、樹脂パネ
ル１２の車外側表面に被覆されたアウタフィルム１３
と、樹脂パネル１２の車内側表面に被覆されたインナフ
ィルム１４とによって形成する。そして、アウタフィル
ム１３には、ハイマウントストップランプ１の透光部１
２ｂとの対応部位に赤色の着色部分１３ａを設けて該ハ
イマウントストップランプ１のレンズを構成した。
樹脂製の窓について、着色手段を容易にしてかつ低コス
トで施したバックウインド用樹脂窓を提供する。 【解決手段】 車内設置型ハイマウントストップランプ
１を備えた自動車に適用されるバックウインドの樹脂窓
１１を、窓本体を構成する樹脂パネル１２と、樹脂パネ
ル１２の車外側表面に被覆されたアウタフィルム１３
と、樹脂パネル１２の車内側表面に被覆されたインナフ
ィルム１４とによって形成する。そして、アウタフィル
ム１３には、ハイマウントストップランプ１の透光部１
２ｂとの対応部位に赤色の着色部分１３ａを設けて該ハ
イマウントストップランプ１のレンズを構成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のバックウ
インドに用いられる樹脂製窓（以下、樹脂窓という）に
係り、例えばハイマウントストップランプを備えた自動
車のバックウインドとして好適な樹脂窓に関する。
インドに用いられる樹脂製窓（以下、樹脂窓という）に
係り、例えばハイマウントストップランプを備えた自動
車のバックウインドとして好適な樹脂窓に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、安全対策の一環として、通常の制
動灯とは別に、車内天井等にもう１つの制動灯を備えて
後方からの視認性を高めるようにした車内設置型ハイマ
ウントストップランプ（補助制動灯）付き自動車が提案
されている。図４は車内天井に取り付けられる従来の車
内設置型ハイマウントストップランプ１０１を示したも
のである。図示のように、従来のハイマウントストップ
ランプ１０１は、ランプハウジング１０３と、赤色に着
色されたレンズ１０４とを組付けることで構成されてお
り、それをボデー１０５にボルト１０６等によって固定
し、かつ目隠し用のカバー１０７によって覆う構造とな
っている。そして、ハイマウントストップランプ１０１
の電球１０２から発する光がバックウインドガラス１０
８の透光部を通して後方へ照射される。ところが、上述
した構成では、ハイマウントストップランプ１０１から
発せられた光は、レンズ１０４とバックウインドガラス
１０８を透過するため、光の透過損失が大きいという問
題がある。
動灯とは別に、車内天井等にもう１つの制動灯を備えて
後方からの視認性を高めるようにした車内設置型ハイマ
ウントストップランプ（補助制動灯）付き自動車が提案
されている。図４は車内天井に取り付けられる従来の車
内設置型ハイマウントストップランプ１０１を示したも
のである。図示のように、従来のハイマウントストップ
ランプ１０１は、ランプハウジング１０３と、赤色に着
色されたレンズ１０４とを組付けることで構成されてお
り、それをボデー１０５にボルト１０６等によって固定
し、かつ目隠し用のカバー１０７によって覆う構造とな
っている。そして、ハイマウントストップランプ１０１
の電球１０２から発する光がバックウインドガラス１０
８の透光部を通して後方へ照射される。ところが、上述
した構成では、ハイマウントストップランプ１０１から
発せられた光は、レンズ１０４とバックウインドガラス
１０８を透過するため、光の透過損失が大きいという問
題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題は、レンズ
１０４を省略することで解消できるが、その場合はレン
ズ１０４に代わるランプの光の着色手段が必要になる。
そして、ランプの光の着色手段としては、バックウイン
ドガラス１０８にてランプの光を透過させる透光部表面
への塗装、又はハイマウントランプ対応部へのフィルム
の貼り付けが考えられるが、ウインドガラス表面への塗
装は煩雑なマスキング工程を必要とし、一方、着色フィ
ルムの貼り付けは、貼り付け面の空気混入による不良品
の発生可能性が高いものであり、いずれの場合も製作が
面倒でコストが嵩むという問題がある。
１０４を省略することで解消できるが、その場合はレン
ズ１０４に代わるランプの光の着色手段が必要になる。
そして、ランプの光の着色手段としては、バックウイン
ドガラス１０８にてランプの光を透過させる透光部表面
への塗装、又はハイマウントランプ対応部へのフィルム
の貼り付けが考えられるが、ウインドガラス表面への塗
装は煩雑なマスキング工程を必要とし、一方、着色フィ
ルムの貼り付けは、貼り付け面の空気混入による不良品
の発生可能性が高いものであり、いずれの場合も製作が
面倒でコストが嵩むという問題がある。
【０００４】本発明は、近年、軽量化等を目的にして採
用が検討されている樹脂製の窓について、上述した着色
手段を容易にしてかつ低コストで施したバックウインド
用樹脂窓及びその製造方法を提供することを、その目的
とする。
用が検討されている樹脂製の窓について、上述した着色
手段を容易にしてかつ低コストで施したバックウインド
用樹脂窓及びその製造方法を提供することを、その目的
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る自動車のバックウインド用樹脂窓は、
特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備え
た。請求項１及び６の発明によれば、ハイマウントラン
プの透光部に対応する部位に着色部が印刷された保護フ
ィルムを、射出成形によって樹脂パネルの表面に積層一
体化してバックウインド用樹脂窓及び製造方法を構成し
たので、フィルムの貼着や、煩雑なマスキング工程等を
必要とする直接の塗装等に比べて、容易かつ安価に、ハ
イマウントランプを統合したバックウインド用樹脂窓及
び製造方法を提供することができる。この場合、前記着
色部を樹脂パネル側にして積層することによって、着色
部の光透過率の変化・変色を抑え、視認性を維持でき
る。
め、本発明に係る自動車のバックウインド用樹脂窓は、
特許請求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備え
た。請求項１及び６の発明によれば、ハイマウントラン
プの透光部に対応する部位に着色部が印刷された保護フ
ィルムを、射出成形によって樹脂パネルの表面に積層一
体化してバックウインド用樹脂窓及び製造方法を構成し
たので、フィルムの貼着や、煩雑なマスキング工程等を
必要とする直接の塗装等に比べて、容易かつ安価に、ハ
イマウントランプを統合したバックウインド用樹脂窓及
び製造方法を提供することができる。この場合、前記着
色部を樹脂パネル側にして積層することによって、着色
部の光透過率の変化・変色を抑え、視認性を維持でき
る。
【０００６】また、請求項２の発明によれば、保護フィ
ルムに対する印刷工程中で１工程を追加するのみで、着
色部と不透明部との両印刷部に対応することができる。
また、請求項３の発明によれば、ハイマウントランプの
光を配光できるため、車両後方からの視認性を高めて安
全性を向上できる。さらに、請求項４の発明によれば、
プライバシー保護のための濃色着色手段として、基材自
体に着色が施されたフィルムを採用できるため、製作コ
ストを削減する上で有利となる。また、請求項５の発明
によれば、樹脂窓とハイマウントランプの一体化を成立
することができ、組立ラインでの作業効率を向上できる
とともに、ハイマウントランプをボデーに組付ける従来
タイプにおいて必要であった取付部の目隠し用カバーを
省略することができる。なお、上記の説明における車内
設置型ハイマウントランプとは、バックウインドの下端
部よりも高位置の車内に設置されるランプをいい、制動
灯のみならず、方向指示器、後退灯等を含むものであ
る。
ルムに対する印刷工程中で１工程を追加するのみで、着
色部と不透明部との両印刷部に対応することができる。
また、請求項３の発明によれば、ハイマウントランプの
光を配光できるため、車両後方からの視認性を高めて安
全性を向上できる。さらに、請求項４の発明によれば、
プライバシー保護のための濃色着色手段として、基材自
体に着色が施されたフィルムを採用できるため、製作コ
ストを削減する上で有利となる。また、請求項５の発明
によれば、樹脂窓とハイマウントランプの一体化を成立
することができ、組立ラインでの作業効率を向上できる
とともに、ハイマウントランプをボデーに組付ける従来
タイプにおいて必要であった取付部の目隠し用カバーを
省略することができる。なお、上記の説明における車内
設置型ハイマウントランプとは、バックウインドの下端
部よりも高位置の車内に設置されるランプをいい、制動
灯のみならず、方向指示器、後退灯等を含むものであ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は本実施の形態に係るバック
ウインド用樹脂窓を備えた自動車を後方から見た正面図
であり、図２は図１のＡ−Ａ線断面図である。図２に示
すように、ハイマウントストップランプ１は、光源とし
ての電球２がランプハウジング３によって保持されてお
り、ランプハウジング３は車内天井のボデー４後端部に
取付ボルト５によって固定され、目隠し用カバー６にて
覆われている。
に基づいて説明する。図１は本実施の形態に係るバック
ウインド用樹脂窓を備えた自動車を後方から見た正面図
であり、図２は図１のＡ−Ａ線断面図である。図２に示
すように、ハイマウントストップランプ１は、光源とし
ての電球２がランプハウジング３によって保持されてお
り、ランプハウジング３は車内天井のボデー４後端部に
取付ボルト５によって固定され、目隠し用カバー６にて
覆われている。
【０００８】図１に示すように、車体後部にはバックウ
インドを構成する樹脂窓１１が設けられている。樹脂窓
１１は図２に示すように、ポリカーボネート樹脂製又は
アクリル樹脂製等の透明な樹脂パネル１２を本体とし、
その樹脂パネル１２の車外側表面には、外面がハードコ
ートによってコーティングされたアウタフィルム１３が
被覆されている。なお、アウタフィルム１３の材質は樹
脂パネル１２と同様、透明な樹脂製である。アウタフィ
ルム１３はハイマウントストップランプ１の光を透過さ
せる透光部１２ｂに対応する部位には、赤色の光のみを
通過させる赤色着色部分１３ａを備え、外周及び赤色着
色部分１３ａを取り囲む部位には、接合部等外観を損な
う部位の目隠し用として着色により不透明な処理をされ
たブラックアウト１３ｂ（不透明部）を備えている。
インドを構成する樹脂窓１１が設けられている。樹脂窓
１１は図２に示すように、ポリカーボネート樹脂製又は
アクリル樹脂製等の透明な樹脂パネル１２を本体とし、
その樹脂パネル１２の車外側表面には、外面がハードコ
ートによってコーティングされたアウタフィルム１３が
被覆されている。なお、アウタフィルム１３の材質は樹
脂パネル１２と同様、透明な樹脂製である。アウタフィ
ルム１３はハイマウントストップランプ１の光を透過さ
せる透光部１２ｂに対応する部位には、赤色の光のみを
通過させる赤色着色部分１３ａを備え、外周及び赤色着
色部分１３ａを取り囲む部位には、接合部等外観を損な
う部位の目隠し用として着色により不透明な処理をされ
たブラックアウト１３ｂ（不透明部）を備えている。
【０００９】また、樹脂パネル１２の車内側表面には、
ハイマウントストップランプ１の透光部１２ｂと対応す
る部位に凹凸状のレンズカットからなる配光部１２ａが
形成され、また、その配光部１２ａを除く全面には、外
面がハードコートによってコーティングされたインナフ
ィルム１４が被覆されている。なお、インナフィルム１
４もアウタパネル１３と同一の樹脂製であって、プライ
バシー保護の観点からその全体の濃色着色により光透過
率が抑制され、外からの覗き見を防止している。
ハイマウントストップランプ１の透光部１２ｂと対応す
る部位に凹凸状のレンズカットからなる配光部１２ａが
形成され、また、その配光部１２ａを除く全面には、外
面がハードコートによってコーティングされたインナフ
ィルム１４が被覆されている。なお、インナフィルム１
４もアウタパネル１３と同一の樹脂製であって、プライ
バシー保護の観点からその全体の濃色着色により光透過
率が抑制され、外からの覗き見を防止している。
【００１０】本実施の形態は、上述したように、樹脂窓
１１のハイマウントストップランプ１の透光部１２ｂに
対応する部位に赤色の着色部分１３ａを設けることによ
ってハイマウントランプ１の光の着色手段を構成したも
のであり、このことによって、図２に示すように、ハイ
マウントストップランプ１のレンズが省略される。この
ため、電球２から発せられる光は、樹脂窓１１の赤色の
着色部分１３ａのみを通って車両後方へ照射されること
になり、従来に比べて光の透過損失を低減することがで
きる。
１１のハイマウントストップランプ１の透光部１２ｂに
対応する部位に赤色の着色部分１３ａを設けることによ
ってハイマウントランプ１の光の着色手段を構成したも
のであり、このことによって、図２に示すように、ハイ
マウントストップランプ１のレンズが省略される。この
ため、電球２から発せられる光は、樹脂窓１１の赤色の
着色部分１３ａのみを通って車両後方へ照射されること
になり、従来に比べて光の透過損失を低減することがで
きる。
【００１１】また、本実施の形態では、樹脂パネル１２
の車内側には、配光部１２ａを設けてあるため、ハイマ
ウントストップランプ１の光を方向に応じて拡散・収束
することで意図する方向に配光して放射し、別体のレン
ズを省略しても同等の視認性を得ることができる。ま
た、本実施の形態では、樹脂窓１１の車内側には、ハイ
マウントストップランプ１のレンズを構成する赤色の着
色部分１３ａを除く領域に、濃色の着色を施したインナ
フィルム１４を設けることによって、車内設置型ハイマ
ウントストップランプの機能と、車内のプライバシーの
保護という機能とを両立することができる。
の車内側には、配光部１２ａを設けてあるため、ハイマ
ウントストップランプ１の光を方向に応じて拡散・収束
することで意図する方向に配光して放射し、別体のレン
ズを省略しても同等の視認性を得ることができる。ま
た、本実施の形態では、樹脂窓１１の車内側には、ハイ
マウントストップランプ１のレンズを構成する赤色の着
色部分１３ａを除く領域に、濃色の着色を施したインナ
フィルム１４を設けることによって、車内設置型ハイマ
ウントストップランプの機能と、車内のプライバシーの
保護という機能とを両立することができる。
【００１２】ところで、樹脂窓１１は、インモールド成
形によって形成される。つまり、アウタフィルム１３と
インナフィルム１４とを２つの合せ型の成形金型内壁面
に沿ってセットし、型合せ後に両フィルムの間を通って
キャビティー内に樹脂パネル１２を構成する溶融樹脂を
射出することによって所定形状に形成される。インモー
ルド成形工程の前段階では、アウタフィルム１３及びイ
ンナフィルム１４の加工が行われる。即ち、長尺シート
状のフィルム基材を所定形状にカットし、その一面（表
面側）にハードコート処理を施すとともに、他面に着色
処理、具体的には印刷工程を経て、アウタフィルム１３
は出来上がる。前記の印刷工程中には、赤色着色部分１
３ａの印刷、及び、ブラックアウト１３ｂの印刷を行う
工程が含まれる。また、インナフィルム１４についても
略同様の工程によるが、インナフィルム１４はそのフィ
ルム基材自体に着色成分を混入して製作したものを採用
できるため、その場合は印刷工程を必要としない。
形によって形成される。つまり、アウタフィルム１３と
インナフィルム１４とを２つの合せ型の成形金型内壁面
に沿ってセットし、型合せ後に両フィルムの間を通って
キャビティー内に樹脂パネル１２を構成する溶融樹脂を
射出することによって所定形状に形成される。インモー
ルド成形工程の前段階では、アウタフィルム１３及びイ
ンナフィルム１４の加工が行われる。即ち、長尺シート
状のフィルム基材を所定形状にカットし、その一面（表
面側）にハードコート処理を施すとともに、他面に着色
処理、具体的には印刷工程を経て、アウタフィルム１３
は出来上がる。前記の印刷工程中には、赤色着色部分１
３ａの印刷、及び、ブラックアウト１３ｂの印刷を行う
工程が含まれる。また、インナフィルム１４についても
略同様の工程によるが、インナフィルム１４はそのフィ
ルム基材自体に着色成分を混入して製作したものを採用
できるため、その場合は印刷工程を必要としない。
【００１３】上記の工程により着色が施されることで、
従来のガラス製ウインドに対するフィルムの貼着や、煩
雑なマスキング工程等を必要とする直接の塗装に比べ、
容易かつ安価にハイマウントストップランプを統合した
有色のウインドを製作することができる。特に、前記構
造では、着色の対象をアウタフィルム１３とインナフィ
ルム１４に分け、プライバシー保護のための濃色着色を
インナフィルム１４に設定することで、印刷工程の一部
削減も可能としている。また、複数の着色部を必要とす
るウインドであっても、印刷工程中にて、１工程を増や
すのみで対応可能である。また、前記構造では、赤色着
色部分１３ａが樹脂内に封入されているため、赤色着色
部分１３ａの傷や剥がれによる光透過率の変化・変色に
よる視認性の低下等の不具合が抑制される。配光部１２
ａは、車内側の表面形状を形成する成形金型の成形面の
当該部位を、配光部１２ａを構成するレンズカットに対
応する凹凸面に形成しておくことによって、特別な工程
を必要とせずに形成することができる。なお、配光部１
２ａの車内側表面には、ハードコートによりコーティン
グされたインナフィルム１４は配置されないが、配光部
１２ａはランプハウジング３により保護されているた
め、傷付くことはない。
従来のガラス製ウインドに対するフィルムの貼着や、煩
雑なマスキング工程等を必要とする直接の塗装に比べ、
容易かつ安価にハイマウントストップランプを統合した
有色のウインドを製作することができる。特に、前記構
造では、着色の対象をアウタフィルム１３とインナフィ
ルム１４に分け、プライバシー保護のための濃色着色を
インナフィルム１４に設定することで、印刷工程の一部
削減も可能としている。また、複数の着色部を必要とす
るウインドであっても、印刷工程中にて、１工程を増や
すのみで対応可能である。また、前記構造では、赤色着
色部分１３ａが樹脂内に封入されているため、赤色着色
部分１３ａの傷や剥がれによる光透過率の変化・変色に
よる視認性の低下等の不具合が抑制される。配光部１２
ａは、車内側の表面形状を形成する成形金型の成形面の
当該部位を、配光部１２ａを構成するレンズカットに対
応する凹凸面に形成しておくことによって、特別な工程
を必要とせずに形成することができる。なお、配光部１
２ａの車内側表面には、ハードコートによりコーティン
グされたインナフィルム１４は配置されないが、配光部
１２ａはランプハウジング３により保護されているた
め、傷付くことはない。
【００１４】次に、本発明の他の実施の形態を図３に基
づいて説明する。この実施の形態においては、図示のよ
うに、樹脂パネル１２の車内面側に、複数の掛止爪１５
を車内側に向かって一体に突設する一方、これに対応し
てハイマウントストップランプ１のランプハウジング３
には、開放側の周囲に複数の掛止用穴３ａを設けたもの
である。なお、その他については、前述の実施の形態と
同様に構成される。即ち、他の実施の形態は、樹脂パネ
ル１２に設けた掛止爪１５の弾性変形を利用してランプ
ハウジング３の穴３ａを掛止爪１５に掛止して固定でき
るようにしたものであり、このことによって、樹脂窓１
２とハイマウントストップランプ１との一体化を成立し
たものである。
づいて説明する。この実施の形態においては、図示のよ
うに、樹脂パネル１２の車内面側に、複数の掛止爪１５
を車内側に向かって一体に突設する一方、これに対応し
てハイマウントストップランプ１のランプハウジング３
には、開放側の周囲に複数の掛止用穴３ａを設けたもの
である。なお、その他については、前述の実施の形態と
同様に構成される。即ち、他の実施の形態は、樹脂パネ
ル１２に設けた掛止爪１５の弾性変形を利用してランプ
ハウジング３の穴３ａを掛止爪１５に掛止して固定でき
るようにしたものであり、このことによって、樹脂窓１
２とハイマウントストップランプ１との一体化を成立し
たものである。
【００１５】かくして、他の実施の形態によれば、予め
樹脂窓１１にハイマウントストップランプ１を取り付け
た形で組立ラインに供給できるため、組立ラインでの組
付け作業効率を向上できるとともに、ハイマウントスト
ップランプ１をボデー４に組付けるタイプにおいては必
要な取付部の目隠し用カバー６を省略して部品点数を削
減することができる。
樹脂窓１１にハイマウントストップランプ１を取り付け
た形で組立ラインに供給できるため、組立ラインでの組
付け作業効率を向上できるとともに、ハイマウントスト
ップランプ１をボデー４に組付けるタイプにおいては必
要な取付部の目隠し用カバー６を省略して部品点数を削
減することができる。
【００１６】なお、図示の実施の形態は、ハイマウント
ストップランプ１に適用した場合で説明したが、必ずし
もハイマウントストップランプ１に限定されるものでは
なく、その他、車両後部に設置されるランプ類におい
て、バックウインドの下端部よりも上方でかつバックウ
インドより車内側に配置したときは、方向指示器や後退
灯等であっても適用可能であり、本発明ではこれらを総
括してハイマウントランプと称している。その場合にお
いて、樹脂窓１１に設けられる着色部分１３ａには、ラ
ンプの種類に対応した着色が施されることは勿論であ
る。また、前記の実施の形態においては、光源として電
球を使用した場合を記載したが、その他の光源としてＬ
ＥＤ（発光ダイオード）を使用することも可能である。
ストップランプ１に適用した場合で説明したが、必ずし
もハイマウントストップランプ１に限定されるものでは
なく、その他、車両後部に設置されるランプ類におい
て、バックウインドの下端部よりも上方でかつバックウ
インドより車内側に配置したときは、方向指示器や後退
灯等であっても適用可能であり、本発明ではこれらを総
括してハイマウントランプと称している。その場合にお
いて、樹脂窓１１に設けられる着色部分１３ａには、ラ
ンプの種類に対応した着色が施されることは勿論であ
る。また、前記の実施の形態においては、光源として電
球を使用した場合を記載したが、その他の光源としてＬ
ＥＤ（発光ダイオード）を使用することも可能である。
【００１７】また、前記の実施の形態では、プライバシ
ー保護のためのインナフィルム１４への濃色の着色を、
フィルム基材への有色成分の混入により行ったが、特に
これに限定されることなく、印刷によって行ってもよ
い。なお、印刷の場合、全面均等な着色の他に、半透明
又は不透明の、水玉模様又は縞模様状等の印刷パターン
を用いることもできる。また、前記の実施の形態では、
ハイマウントストップランプ１を車内天井に固定した構
造を記載したが、ハイマウントストップランプ１を、例
えばトノボード後端等の樹脂窓１１の下端付近に配置し
たり、リヤピラーの後端に沿って縦長に配置すること等
も可能である。
ー保護のためのインナフィルム１４への濃色の着色を、
フィルム基材への有色成分の混入により行ったが、特に
これに限定されることなく、印刷によって行ってもよ
い。なお、印刷の場合、全面均等な着色の他に、半透明
又は不透明の、水玉模様又は縞模様状等の印刷パターン
を用いることもできる。また、前記の実施の形態では、
ハイマウントストップランプ１を車内天井に固定した構
造を記載したが、ハイマウントストップランプ１を、例
えばトノボード後端等の樹脂窓１１の下端付近に配置し
たり、リヤピラーの後端に沿って縦長に配置すること等
も可能である。
【００１８】また、フィルムとシートについては、厚さ
０．２５ｍｍを境に用語を使い分けることもあるが、前
記実施の形態の説明では、インナフィルム１４及びアウ
タフィルム１３において、このような区別を行っておら
ず、本発明はフィルムとシートの両方を含むものであ
る。なお、当然のことながら、前記厚さの違いにより本
発明の作用効果に違いが生ずるものではない。また、本
発明は、バックドアを備えた車両であっても適用可能で
ある。ただし、現在は法規上、方向指示器や制動灯等の
バックドアウインドへの取り付けは認められていないた
め、この場合の適用は、ハイマウントストップランプと
なる。
０．２５ｍｍを境に用語を使い分けることもあるが、前
記実施の形態の説明では、インナフィルム１４及びアウ
タフィルム１３において、このような区別を行っておら
ず、本発明はフィルムとシートの両方を含むものであ
る。なお、当然のことながら、前記厚さの違いにより本
発明の作用効果に違いが生ずるものではない。また、本
発明は、バックドアを備えた車両であっても適用可能で
ある。ただし、現在は法規上、方向指示器や制動灯等の
バックドアウインドへの取り付けは認められていないた
め、この場合の適用は、ハイマウントストップランプと
なる。
【００１９】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
ハイマウントランプの透光部を統合したバックウインド
用樹脂窓を、フィルムの貼着や、煩雑なマスキング工程
等を必要とする直接の塗装等に比べて、容易かつ安価に
得ることができる。
ハイマウントランプの透光部を統合したバックウインド
用樹脂窓を、フィルムの貼着や、煩雑なマスキング工程
等を必要とする直接の塗装等に比べて、容易かつ安価に
得ることができる。
【図１】本実施の形態に係るバックウインド用樹脂窓を
備えた自動車を後方から見た正面図である。
備えた自動車を後方から見た正面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】他の実施の形態を示す断面図である。
【図４】従来の車内設置型ハイマウントストップランプ
を示す断面図である。
を示す断面図である。
１…ハイマウントストップランプ ３…ランプハウジング １１…樹脂窓 １２…樹脂パネル １２ａ…配光部 １２ｂ…透光部 １３…アウタフィルム １３ａ…着色部分 １３ｂ…ブラックアウト １４…インナフィルム
Claims (6)
- 【請求項１】 ハイマウントランプの透光部を一体に備
えたバックウインド用樹脂窓であって、 樹脂パネルと、該樹脂パネルの射出成型時に、その表面
に積層一体化された樹脂製の保護フィルムよりなり、該
保護フィルムの樹脂パネル側には、前記透光部に対応す
る部位に所定の光透過率を有する着色部が印刷されてい
るバックウインド用樹脂窓。 - 【請求項２】 請求項１記載のバックウインド用樹脂窓
であって、前記保護フィルムの樹脂パネル側外縁部に
は、前記着色部を除き、印刷により不透明部が形成され
ているバックウインド用樹脂窓。 - 【請求項３】 請求項１又は２記載のバックウインド用
樹脂窓であって、前記着色部を有する保護フィルムが樹
脂パネルの車外側に配置されるとともに、樹脂パネルの
車内側には、前記ハイマウントランプの光を配光する配
光部が一体に形成されたバックウインド用樹脂窓。 - 【請求項４】 請求項１又は２記載のバックウインド用
樹脂窓であって、前記着色部を有する保護フィルムが樹
脂パネルの車外側に配置されるとともに、車内側には濃
色着色されたフィルムが積層一体化されたバックウイン
ド用樹脂窓。 - 【請求項５】 請求項１から４のいずれかに記載のバッ
クウインド用樹脂窓において、脂窓本体を構成する樹脂
パネルに室内面側に向かって一体に突出する掛止爪を設
け、その掛止爪にハイマウントランプのランプハウジン
グが掛止される構成としたバックウインド用樹脂窓。 - 【請求項６】 ハイマウントランプの透光部を一体に備
えたバックウインド用樹脂窓の製造方法であって、 前記透光部に対応する部位に所定の光透過率を有する着
色部分が印刷された保護フィルムを、その着色部分が樹
脂パネル側となるように成形型内にセット後、該成形型
内に溶融樹脂を充填して射出成形することによって樹脂
パネルの表面に保護フィルムを積層一体化するバックウ
インド用樹脂窓の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11115070A JP2000301985A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | バックウインド用樹脂窓及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11115070A JP2000301985A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | バックウインド用樹脂窓及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000301985A true JP2000301985A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14653443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11115070A Pending JP2000301985A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | バックウインド用樹脂窓及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000301985A (ja) |
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