JP2000297541A - 免震装置の設置方法及びその設置用装置 - Google Patents

免震装置の設置方法及びその設置用装置

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JP2000297541A JP2000032263A JP2000032263A JP2000297541A JP 2000297541 A JP2000297541 A JP 2000297541A JP 2000032263 A JP2000032263 A JP 2000032263A JP 2000032263 A JP2000032263 A JP 2000032263A JP 2000297541 A JP2000297541 A JP 2000297541A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】免震装置の設置位置の周辺の狭い作業スペース
で従来行われていたチェーンブロック等の吊上げ機具を
使用する面倒な作業をなくして、免震装置を設置位置ま
で移送する移送作業を改善し作業性の向上を図る。 【解決手段】免震装置17を昇降範囲の大きいパンタグ
ラフ式等の昇降支持機構25により支持しながら設置位
置の近傍まで移送するとともに、その近傍位置において
昇降支持機構25を構成する昇降プレート26の高さを
設置側の下部側構造物上に設定する移動面の高さに応じ
て調整したうえ、免震装置17を車輪38,39を備え
た昇降範囲の小さい可動支持機構34によって支持した
状態で昇降プレート26上を移動させ、さらに設置側へ
渡して前記移動面上を移動させることにより設置位置ま
で移送し、可動支持機構34の昇降手段を用いて所定の
設置位置に免震装置17を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に免震装置を
設置する際の作業性の向上を図るためのものであり、特
に免震装置を設置位置まで移送するための移送技術の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、既設建物に対する従来の免震化
工法においては、先ず免震装置の設置空間の下方に位置
する基礎コンクリートなどからなる下部側構造物の所定
位置に下部ベースプレートをセットしたうえ、その周囲
に下部型枠を形成してコンクリート等を打設するととも
に、その下部ベースプレート上に免震装置の下部フラン
ジ部を載置してボルトにより固着するという下部側構造
物に対する定着作業を行い、しかる後に前記免震装置の
上部フランジ部上に上部ベースプレートを設置したう
え、その周囲に上部型枠を形成してコンクリート等を打
設するという躯体等の上部側構造物に対する定着作業を
行うという施工法が広く採用されていた。すなわち、従
来の免震化工法においては、下部ベースプレートを介し
た下部側構造物に対する定着作業と、上部ベースプレー
トを介した上部側構造物に対する定着作業との二段階に
分割した設置方法が採用されていた。なお、それぞれの
ベースプレートに対しては、多数のスタッドジベルやア
ンカー材が定着用部材として固着され、コンクリートに
対して確実に定着されるように構成されていた。また、
それぞれのベースプレートと免震装置との結合に関して
は、免震装置の各フランジ部を対応するベースプレート
に接合し、固定用のボルトを用いて、そのベースプレー
ト自体に形成した雌ネジや、ベースプレートの下面に溶
接した袋ナットあるいはアンカー材自体に形成された雌
ネジなどに螺合して締付け固定することにより行うとい
う手法が広く採用されていた。
【0003】また、免震装置の設置に使用される部材を
設置位置まで移送するには、現場までトラック等により
搬送した後、ホークリフトやクレーンなどを使用してで
きるだけ設置位置の近くまで移送し、さらにチェーンブ
ロック等により所定の設置位置に移送して、そのチェー
ンブロックや油圧ジャッキ等を用いて設置状態を調整し
ながら所定位置に設置するという手法が一般的に行われ
ている。ところで、免震装置はアイソレータ及びダンパ
等からなり、そのアイソレータの設置に使用される前記
ベースプレートも含めてそれぞれ重量が大きいため、作
業上の負担が大きくなるだけでなく、作業スペースも限
られた状況下にあることから、それらの重量を支えるた
めのチェーンブロックの設置場所の選定も容易ではな
く、無理のある状態での作業が強いられることも少なく
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来工法の現状に鑑みてなされたものであり、特に現
場に搬送された免震装置を所定の設置位置まで移送する
移送作業を改善し得る免震装置の移送技術を提供し、設
置作業に関する作業性の向上を図り、既設建物を含めて
建物に対する免震化を促進することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、免震装置を昇降範囲の大きい
昇降支持機構により支持しながら設置位置の近傍まで移
送するとともに、その近傍位置において前記昇降支持機
構を構成する昇降プレートの高さを設置側の下部側構造
物上に設定する移動面の高さに応じて調整したうえ、前
記免震装置を車輪を備えた昇降範囲の小さい可動支持機
構によって支持した状態で前記昇降プレート上を移動さ
せ、前記設置側へ移して前記移動面上を移動させること
により前記設置位置まで移送し、前記可動支持機構の昇
降手段を用いて、必要に応じて設置状態を調整しながら
免震装置を所定位置に設置するという技術手段を採用し
た。また、請求項2の発明では、前記免震装置を車輪を
備えた昇降範囲の小さい可動支持機構により支持して前
記昇降プレート上を移動させ、前記設置側に設定された
移動面上へ移す際に、前記車輪を昇降プレート上に設置
した案内部材上を走行させるという技術手段を採用し
た。
【0006】以上のように、本発明においては、現場に
おいて免震装置を設置位置まで移送する移送作業を、設
置位置の近傍までの第1移送工程と、その近傍位置から
設置位置までの第2移送工程との二段階に分け、前者の
第1移送工程においては、作業スペースに余裕のある場
所で免震装置を昇降範囲の大きい前記昇降支持機構に支
持し、さらに場合に応じてベースプレート等の所要部材
を組付けたうえ、設置位置の近傍位置まで移送するとい
う移送作業を行い、後者の第2移送工程においては、そ
の設置位置の近傍に移動した前記昇降支持機構の昇降プ
レートを設置側の移動面に応じて高さ調整を行うととも
に、前記免震装置を昇降範囲の小さい前記可動支持機構
により支持した状態で、前記昇降プレート上を移動して
設置側の下部側構造物上に設定した移動面上に移し、さ
らにその移動面上を設置位置まで移送したうえ、必要に
応じて設置状態を調整しながら所定の状態に設置すると
いう移送設置作業を行うように構成したことから、その
移送作業の途中、特に設置位置の近傍の作業スペースの
限られた狭い空間において、従来のようにチェーンブロ
ックなどを設置する等の面倒な作業をしないで済むの
で、作業性を大幅に改善できる。なお、前記昇降プレー
ト上に例えばチャンネル材やアングル材等からなる案内
部材を他端部が設置側の移動面にとどくように設置し、
第2移送工程において、前記免震装置を支持した可動支
持機構を昇降プレート上を移動して設置側の移動面上に
移す際に、その案内部材上を前記車輪が走行するように
すれば、よりスムーズな渡り動作が得られる。
【0007】また、請求項3の発明では、前記免震装置
の移送手段に使用する設置用装置として、免震装置を昇
降可能に支持する昇降範囲の大きい昇降支持機構と、そ
の昇降支持機構に支持されながら設置位置の近傍まで移
送された免震装置を支持して同昇降支持機構を構成する
昇降プレート上を移動するとともに、設置側の下部側構
造物上に設定された移動面上に移って設置位置まで前記
免震装置を移送する昇降範囲の小さい可動支持機構とか
ら設置用装置を構成し、前記可動支持機構を、免震装置
側に対して固定可能な支持部と、該支持部に対して相対
的に昇降調整可能に構成され、かつ下部に車輪を有する
車輪付昇降手段とから構成するという技術手段を採用し
た。さらに、請求項4の発明は、免震装置の設置現場の
状況によって、その設置場所の周辺に作業スペースがあ
り、ホークリフト等により設置位置の近傍まで比較的簡
単に搬送可能な場合に好適な移送手段に関するものであ
り、免震装置を支持して移動可能に構成され、かつ設置
状態の調整等の設置作業に伴う昇降動作を可能に構成し
た可動支持機構から設置用装置を構成し、その可動支持
機構を、前記免震装置側に対して固定可能な支持部と、
該支持部に対して相対的に昇降調整可能に構成され、か
つ下部に車輪を有する車輪付昇降手段とから構成すると
いう技術手段を採用した。これにより、前記支持部を介
して免震装置を可動支持機構に固定した状態で、ホーク
リフト等により設置位置の近傍まで搬送して設置側の移
動面上に直接降ろし、さらに前記可動支持機構によって
設置位置まで移送したうえ、必要に応じて設置状態を調
整しながら免震装置をより簡便に所定位置に設置できる
ようにしたものである。なお、請求項5のように、前記
車輪付昇降手段を下部に車輪を有するネジ軸体から構成
し、そのネジ軸体と該ネジ軸体に螺合する雌ネジ部材と
により前記支持部に対して相対的に昇降し得るように構
成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る免震装置の設置技術
は、既設、新設の建物を問わず広く適用することができ
る。特に、既設の建物に対する免震化工事に好適であ
り、作業性を向上することが可能である。移送する対象
としては、免震装置を構成するアイソレータが好適であ
るが、同様に免震装置を構成するダンパなどの移送に関
しても適用が可能である。なお、前記昇降支持機構に免
震装置を支持した状態で設置位置の近傍まで移送する移
送手段に関しては、昇降支持機構自体に車輪等の移動手
段を設けて移動するように構成してもよいし、昇降支持
機構自体には移動手段を設けずに動力式ないし手動式の
台車等の運搬手段に乗せて移動するようにしてもよい。
また、前記昇降支持機構により移送する際の免震装置側
の形態に関しては、アイソレータ単体を設置位置まで移
送して、そこでベースプレートに組付けるようにしても
よいし、予めアイソレータにベースプレートを組付けた
状態で設置位置まで移送するようにしてもよい。アイソ
レータ単体で移送する場合には、アイソレータとは別に
ベースプレートなどを設置位置へ移送することになる
が、そのベースプレートの移送にも前記昇降支持機構及
び可動支持機構の使用が有効である。また、以上の本発
明に係る設置用装置は、免震装置の設置作業ばかりでな
く、免震装置の交換工事等における旧免震装置の撤去作
業に対しても有効に使用することができる。さらに、設
置場所の周辺に作業スペースがあり、ホークリフト等に
より設置位置の近傍まで比較的簡単に搬送可能な場合に
は、免震装置側に固定可能な支持部と、該支持部に対し
て相対的に昇降調整可能に構成され、かつ下部に車輪を
有する車輪付昇降手段とから構成される可動支持機構を
用い、免震装置と固定した状態で、ホークリフト等によ
り設置位置の近傍まで搬送して直接、前記設置側の移動
面上に降ろし、そのまま前記可動支持機構の車輪によっ
て設置位置まで移送して、必要に応じて設置状態を調整
しながら所定位置に設置することにより、免震装置をよ
り簡便に所定の設置位置に設置することも可能である。
【0009】なお、前記昇降支持機構により免震装置を
支持しながら設置位置の近傍まで移送する際には、昇降
プレート上に適宜の支持台を介して免震装置を支持した
状態で移送するようにしてもよいし、予め免震装置を前
記可動支持機構に支持し、その可動支持機構を介して昇
降プレート上に搭載して移送するようにしてもよい。さ
らに、前者のように、昇降プレート上に適宜の支持台を
介して免震装置を支持して移送する場合には、その免震
装置に対して予め前記可動支持機構を取付けた状態で設
置位置の近傍まで移送するようにしてもよいし、設置位
置の近傍まで移送した後、免震装置に対して前記可動支
持機構を取付けるようにしてもよい。なお、後者の可動
支持機構を介して免震装置を支持した状態で昇降プレー
ト上に搭載する際には、適宜の係止手段等により可動支
持機構が昇降プレート上で動かないようにしておくこと
はいうまでもない。
【0010】また、設置位置において免震装置を設置す
る際に用いられる支持用の架台等に関しては、設置対象
である下部側構造物上に設置してもよいし、前記昇降支
持機構により免震装置を移送する際に、予めそれらの架
台等を免震装置側に脚部として固定した状態で移送する
ようにしてもよい。その場合、架台等の支持手段を構成
する脚部に高さ調整手段を付設しておくと、設置状態の
調整等において便利である。また、設置位置の近傍に移
送された後、免震装置を可動支持機構により支持して前
記昇降プレート上を移動する際には、その可動支持機構
の車輪を昇降プレート自体の上面を直に走行させるよう
にしてもよいし、例えばチャンネル材やアングル材等か
らなる案内部材を他端部が設置側の移動面にとどくよう
に昇降プレート上に単に置いた状態あるいは固着した状
態に設置して、その案内部材上を誘導しながら、あるい
は誘導せずに車輪を走行させるようにしてもよい。さら
に、アイソレータを固定するためのベースプレートとし
ては、アイソレータをフランジ部を介してベースプレー
トに固着し、そのベースプレートに設置したアンカー材
の下部側構造物あるいは上部側構造物に対する定着力を
前記ベースプレート自体を介してアイソレータ側に伝達
するようにした形態のものでも、ベースプレートは一種
の添プレートとして用い、ベースプレートに設置された
アンカー材の雌ネジに対して固定用ボルトを用いてアイ
ソレータのフランジ部を直接的に固着することにより、
アンカー材自体を介して下部側構造物あるいは上部側構
造物に対する定着力をアイソレータ側に直接的に伝達す
るように構成したものでもよい。また、免震装置の設置
部位に関しては特段の制約はなく、前記昇降支持機構を
構成する昇降プレートの昇降動作により適宜の高さに対
応することが可能である。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて本発明に係る実施例に関
して説明する。図1〜図9は本発明を既設建物の免震化
工事に適用した場合の施工手順の概略を示した施工説明
図であり、それぞれ上部に施工部分を上方から見た概略
平面図、下部に正面から見た概略正面図を示したもので
ある。先ず、図1の施工では、既設建物の外周部壁1の
周囲に矢板2等を打込んで土留め施工を実施し、外周部
壁1と矢板2との間を掘削して擁壁3を形成する。な
お、必要に応じて地盤改良や増杭等を行う。次に、図2
に示したように、柱部4などの免震装置の設置部の周囲
や梁部5の部分にだぼ筋6,7やケミカルアンカー8,
9を設置し、さらに必要な補強筋を配筋した後、型枠を
形成して高流動コンクリートを圧入することにより、図
3のように下部側補強部10及び上部側補強部11を形
成する。なお、以上の下部側補強部10及び上部側補強
部11の形成作業は、免震装置の全ての設置個所に対し
て順次行う。また、擁壁3との間などの適宜の場所に水
平力拘束用の仮設切り梁を設置しておく。
【0012】次に、図4に示したように、前記下部側補
強部10と上部側補強部11との間にジャッキ12,1
3を設置し、既設建物の自重をそれらのジャッキ12,
13により支持したうえ、図示のように柱部4及びその
周囲の壁を切断し、免震装置の設置空間14を形成す
る。しかる後、図5に示したように、前記設置空間14
の下部に位置する下部側構造物を構成する柱部4の切断
部上面15の所定位置に免震装置を支持するための据付
け用の架台16を形成する。なお、本実施例において
は、以上の下部側補強部10及び柱部4の切断部上面1
5が下部側構造物上の移動面として設定されることにな
る。そして、前記設置空間14以外の作業スペースの余
裕のある適宜の場所において、例えば、本実施例のよう
に、アイソレータとしての免震装置17に上下のベース
プレート18,19やアンカー材20等の所要部材を組
付けて免震装置組立体21を形成し、その免震装置組立
体21を昇降プレートを備えた前記昇降支持機構及び支
持部が昇降可能に構成され車輪を備えた前記可動支持機
構により移送し、設置位置である架台16の上方へ移動
して前記支持部を下降することにより、図6のように免
震装置組立体21を架台16上の所定の設置位置にセッ
トする。その後、下部側アンカー材の取付けを行い、し
かる後、前記免震装置17の周囲に例えば3つに分割し
た水平力拘束用の鋼製リング状カバー22を取付け、さ
らに前記ベースプレート18,19の周囲にそれぞれ上
部型枠及び下部型枠を形成して高流動コンクリートを圧
入して固化させる。なお、以上の図4〜図7の作業は、
全ての免震装置17の設置個所に対して繰返し行われる
ことになる。
【0013】次に、図7の作業に進み、前記外周部壁1
を適宜部分から切断して上部側構造物と下部側構造物と
に分離するとともに、前記鋼製リング状カバー22を免
震装置17の周囲から取外す。しかる後、前記ジャッキ
12,13を下降して撤去することにより図8の状態に
至り、免震装置17の設置作業を終了する。そして、さ
らに図9に示したように上部側構造物としての前記上部
側補強部11に取付部23を一体的に形成し、その取付
部23と例えば前記擁壁3との間に免震装置を構成する
オイルダンパ24を設置し、適宜の場所に設置した前記
水平力拘束用の仮設切り梁を撤去して免震化作業を完了
する。なお、前述のように、オイルダンパ24を設置位
置まで移送する手段として、前記昇降支持機構及び可動
支持機構を使用することも可能である。
【0014】次に、本発明に係る設置用装置に関して詳
細に説明する。図10及び図11は昇降支持機構を示し
たもので、前記設置空間14以外の適宜の場所におい
て、例えば前記実施例のように、免震装置17に上下の
ベースプレート18,19やアンカー材20等の所要部
材を組付けて免震装置組立体21を組立てる場合に使用
される。図示のように、本実施例の昇降支持機構25
は、上板としての昇降プレート26と下板27との間に
パンタグラフ式の伸縮機構28を配設することにより、
適宜の部位に組込んだ図示しない油圧シリンダ等の駆動
機構を介して昇降プレート26が水平状態を保ちながら
昇降し得るように構成されている。昇降プレート26上
にはアングル材等から形成した支持台29が設置されて
いる。また、下板27には脚体30が付設されている。
なお、本実施例に係る昇降支持機構25の場合には、動
力式ないし手動式の台車や移動式ジャッキ等の運搬手段
に乗せて設置位置の近傍まで移動することになるが、脚
体30自体あるいは脚体30のほか、昇降支持機構移動
用の車輪を設けて移動するように構成することも可能で
ある。
【0015】前述の図5の作業において前記設置空間1
4に免震装置17を設置する場合には、先ず、設置空間
14以外の作業スペースに余裕のある場所で、図11に
示したように昇降支持機構25の昇降プレート26上に
形成した支持台29の上に下部ベースプレート19を載
置し、その下部ベースプレート19上に免震装置17を
載置する。本実施例の場合には、免震装置17は、板状
のゴムと鋼板とを交互に積層した積層体等からなるアイ
ソレータから構成され、その上下には固定用のフランジ
部31,32を備えている。本実施例では、上部フラン
ジ部31上に上部ベースプレート18を載置して、固定
用のボルト33を前記アンカー材20に形成した雌ネジ
に螺合して締付けることにより、上部ベースプレート1
8を免震装置17に固定すると同時にアンカー材20を
固着し得るように構成されている。しかして、以上のよ
うに、昇降支持機構25上において免震装置17に上下
のベースプレート18,19やアンカー材20等の所要
部材を組付けた免震装置組立体21が形成される。な
お、免震装置組立体21が形成された場合には、前述の
ように、昇降支持機構25を図示しない台車や移動式ジ
ャッキ等の運搬手段により前記設置空間14の近傍まで
移動することにより、その後の作業を効率的に行うこと
ができる。
【0016】図12及び図13は前記昇降支持機構25
の支持台29上に形成された免震装置組立体21を設置
空間14の所定位置に設置するための可動支持機構を示
したもので、それぞれ一部を省略して示した正面図及び
平面図である。図示のように、本実施例の可動支持機構
34は、免震装置側に対して固定可能な支持部を構成す
るコ字状の形鋼等からなる支持用ブラケット35の両側
部の裏面側に対してナット等からなる雌ネジ部材36,
37を溶接等により固着し、その雌ネジ部材36,37
に対して下部に移動手段として本実施例ではキャスタ車
からなる車輪38,39を備えたネジ軸体40,41に
よって構成される車輪付昇降手段を昇降可能に螺合して
なる組立体を一対揃えることにより構成される。それら
の一対の組立体は、それぞれ一体的に連結された状態で
免震装置側に取付けられる形態のものでも、分離した状
態で免震装置側に取付けられる形態のものでもよい。な
お、支持用ブラケット35の裏面側には図13のように
更に座金部42,43が突出形成され、それぞれ仮止め
用ボルトの挿通孔44,45が免震装置17への取付け
時に下部フランジ部32や下部ベースプレート19のボ
ルト挿通孔に合致するように形成されている。しかし
て、本可動支持機構34を使用する場合には、図14に
示したように、昇降支持機構25の支持台29上に支持
された免震装置17の下部フランジ部32の上面に対し
て前記可動支持機構34を構成する一対の支持用ブラケ
ット35を平行にセットして、それらの支持用ブラケッ
ト35の裏面側に突出形成した座金部42,43のボル
ト挿通孔44,45、下部フランジ部32及び下部ベー
スプレート19に形成したボルト挿通孔を介して仮止め
用ボルトナット46,47によりそれぞれ締付固定す
る。しかる後、それぞれの支持用ブラケット35の雌ネ
ジ部材36,37に螺合したネジ軸体40,41を回転
して4個の車輪38,39を下降して昇降支持機構25
の昇降プレート26に当接させ、さらにネジ軸体40,
41を回転することにより、前記免震装置組立体21を
支持台29から浮かせる。その結果、適宜部分を押動す
ることにより4個の車輪38,39を介して免震装置組
立体21を簡単に移動すること可能になる。
【0017】しかして、前述のように4個の車輪38,
39を下降して免震装置組立体21を前記支持台29か
ら浮かせて移動可能な状態にセットされたら、適宜部分
を押動して図15に示したように設置空間14に設置し
た架台16の上方に移動し、前記ネジ軸体40,41を
逆に回転することにより、前記免震装置組立体21を下
降させ、必要に応じて設置状態を調整しながら、架台1
6上の所定位置に載置する。なお、この場合に、車輪3
8,39の走行部にチャンネル材やアングル材等からな
る案内部材を敷くと有効である。しかる後、可動支持機
構34を撤去し、下部フランジ部32及び下部ベースプ
レート19に形成されたボルト挿通孔を介して固定用ボ
ルトにより免震装置17を架台16に固定し、必要に応
じて下部ベースプレート19と架台16とを溶接すると
ともに、下部ベースプレート19の下面に所要数のアン
カー材20を設置し、さらに必要に応じて補強筋を配筋
した後、前述のように上下のベースプレート18,19
の周囲に型枠を形成して高流動コンクリート等を打設す
ることになる。なお、その後の作業としては、前述の図
7以降の作業が継続されることになる。
【0018】なお、以上の実施例においては、下部ベー
スプレート19に対するアンカー材20の設置は、免震
装置組立体21の移動の邪魔にならないように、設置空
間14の架台16上に移動してから行うようにしたが、
前記昇降支持機構25の支持台29上において上部ベー
スプレート18に対するアンカー材20の設置と同時に
行うようにしてもよいし、逆に上下のベースプレート1
8,19に対するアンカー材20の設置を共に設置空間
14で行うようにしてもよい。また、同実施例では、可
動支持機構34を構成する支持用ブラケット35の裏面
側に座金部42,43を突出形成することにより、免震
装置17への取付け時に仮止め用ボルトの挿通孔44,
45をその免震装置17の側端部から引込んだ位置にあ
る下部フランジ部32や下部ベースプレート19のボル
ト挿通孔に合致し得るように形成したが、支持用ブラケ
ット35自体を免震装置17の外周面に沿って湾曲形成
して接触を回避することも有効である。
【0019】図16は他の実施例を示した正面図であ
る。図示のように、本実施例は、前記昇降支持機構25
の下板27に配設された脚部30に移動用のキャスタ車
48,49を備え、このキャスタ車48,49によって
前記免震装置組立体21を設置位置の近傍まで移送する
場合を例示したものである。また、免震装置組立体21
の支持に関しては、前記支持台29に替えて、前記アン
カー材20を逆にした同様の構成からなる支持用部材5
0を使用した場合を例示したものである。この支持用部
材50は下部に螺合した調整ボルト51を備えており、
その調整ボルトによる高さ調整によって、設置位置に移
送された後の免震装置組立体21の取付状態を調整し得
るように構成されている。支持用部材50の免震装置組
立体21に対する取付けに関しては、図示のように、本
実施例では、前記免震装置17の下部フランジ部32に
形成されたボルト挿通孔のうち、前記仮止め用ボルトナ
ット46,47により可動支持機構34を構成する一対
の支持用ブラケット35を固定するために使用した余り
のボルト挿通孔を使用してそれぞれ締付固定する場合に
関して示した。そして、本実施例によれば、使用されて
いない下部フランジ部32のボルト挿通孔を3個所以上
使用して前記支持用部材50を取付けることにより、前
記免震装置組立体21の昇降プレート26上での支持及
び設置位置における設置状態の調整が可能になるととも
に、それらの支持用部材50をアンカー材として兼用す
ることも可能である。さらに、前記免震装置17の下部
フランジ部32のボルト挿通孔を利用せずに、下部ベー
スプレート19に専用のボルト挿通孔を形成して支持用
部材50を固定するようにしたり、本実施例の支持用部
材50に替えてフレーム状の脚体等からなる他の構成の
支持用部材に変更したりすることも可能である。
【0020】図17及び図18は可動支持機構に関する
他の実施例を示したもので、それぞれ一部を省略して示
した正面図及び平面図である。図示のように、本実施例
の可動支持機構52は、その免震装置側に対して固定可
能な支持部を構成するコ字状の形鋼等からなる支持用ブ
ラケット53を構成する下方フランジ部54の下面両側
部にナット等からなる雌ネジ部材55,56を溶接等に
より固着し、その雌ネジ部材55,56に対して下部に
移動手段としてキャスタ車からなる車輪57,58を備
えたネジ軸体59,60を昇降可能に螺合して形成した
一対の組立体により構成される。それらの一対の組立体
は、それぞれ一体的に連結された状態で免震装置側に取
付けられる形態のものでも、分離した状態で免震装置側
に取付けられる形態のものでもよい。さらに、支持用ブ
ラケット53の裏面側上部には、図18に示したように
座金部61,62が突出形成され、それぞれ仮止め用ボ
ルトの挿通孔63,64が、前記免震装置17への取付
け時に下部フランジ部32や下部ベースプレート19の
ボルト挿通孔に合致する位置に形成されている。また、
前記支持用ブラケット53を構成する上方フランジ部6
5の両端部には、前記ネジ軸体59,60の上端部に形
成したスパナ等の係合可能な回転用係合部66,67に
対応して開口部68,69が形成され、前記前記支持用
ブラケット53を下げた場合に、回転用係合部66,6
7が開口部68,69を介して突出し得るように構成し
ている。
【0021】本可動支持機構52は、前述の可動支持機
構34と同様に、免震装置17の下部フランジ部32の
上面に対して、その可動支持機構52を構成する一対の
支持用ブラケット53を平行にセットして、それらの支
持用ブラケット53の裏面側上部に突出形成した座金部
61,62のボルト挿通孔63,64を介して仮止め用
ボルトナット46,47により締付固定したうえ、ネジ
軸体59,60を回転して免震装置組立体21を支持台
29から浮かせて押動することにより、免震装置組立体
21を設置空間14の架台16上に移動する免震装置を
設置する場合の移動手段として使用することができる。
また、本実施例の可動支持機構52の場合には、その支
持用ブラケット53を構成する下方フランジ部54と上
方フランジ部65との間隔をある程度大きくとり、ネジ
軸体59,60の回転用係合部66,67が上方フラン
ジ部65より突出して邪魔にならないようにすれば、耐
用年数の到来した設置状態の免震装置17の上部フラン
ジ部31の下面を支持することにより、後述のように交
換作業時の撤去用移送手段として有効に使用することが
できる。さらに、新設工事においても、免震装置17の
上部フランジ部31あるいは下部フランジ部32の下面
を支持した形態で設置位置へ移送することが可能にな
る。
【0022】図19はその免震装置17の交換時の作業
状態を示した作業説明図である。この交換作業は次の手
順で行うことができる。先ずそれぞれの既設の免震装置
17の下部フランジ部32に対する固定用のボルト33
を外して下部側構造物との結合関係を切断したうえ、適
宜の部位にセットした図示しないジャッキ等を用いて上
部側構造物を上昇させる。その結果、免震装置17は上
部側構造物と共に上昇して、下部フランジ部32と下部
側構造物との間が浮いて離間する。しかる後、図19に
示したように、免震装置17の上部フランジ部31に対
して下から前記可動支持機構52を取付ける。この場
合、前述のように、ネジ軸体59,60の回転用係合部
66,67が上方フランジ部65より突出して邪魔にな
らないようにして上部フランジ部31の下面に対して取
付ける。また、その場合、免震装置17の上部フランジ
部31には予め可動支持機構取付け用の雌ネジ部を設け
ておき、その雌ネジ部に対して可動支持機構52の座金
部61,62に形成したボルト挿通孔63,64を介し
て仮止め用のボルトを螺入し締付けるようにすれば簡単
に取付けることができる。しかして、その可動支持機構
52の取付け後には、上部フランジ部31に対する固定
用のボルト33を徐々に緩めて自重を可動支持機構52
側に移しながら外し、しかる後、前記可動支持機構52
を押動することにより免震装置17を他の適所へ移動す
る。その場合、車輪57,58の通路にチャンネル状の
レール等からなる案内部材70を敷いて近傍にセットし
た図示しない可動形の昇降支持機構25の昇降プレート
26上へ誘導するようにすればきわめて有効である。し
かして、次に交換用の新しい免震装置17を昇降支持機
構25から可動支持機構52を用いて元の設置位置へ移
動して設置する設置作業に移行する。その場合には、以
上の古い免震装置17を取外す場合と同様に、可動支持
機構52の支持用ブラケット53よって上部フランジ部
31の下面から支持した状態で設置位置に移動して上部
側構造物側に固定するようにしてもよいし、下部フラン
ジ部32の上面から支持した状態で設置位置に移動して
下部側構造物側に固定するようにしてもよい。そして、
新しい免震装置17を元の設置位置に固定して前記可動
支持機構52の撤去作業が済んだら、前記ジャッキを下
げて上部側構造物を降下させ、新しい免震装置17を下
部側構造物と上部側構造物との間に正確に位置決めする
とともに、締付作業の済んでいない他方のフランジ部に
対して固定用ボルトによる締付を行うことにより免震装
置17の交換作業が完了することになる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、作業スペースに余裕の
ある場所で免震装置を昇降範囲の大きい昇降支持機構に
支持して設置位置の近傍まで移送するとともに、その設
置位置の近傍位置において、前記昇降支持機構の昇降プ
レートを設置側の移動面に応じて高さ調整をしたうえ、
昇降範囲の小さい可動支持機構により前記免震装置を支
持した状態で、昇降プレート上を移動して設置側の下部
側構造物上に設定した移動面上に移し、その移動面上を
設置位置まで移送するように構成したので、設置位置ま
での免震装置の移送作業の途中、特に設置位置の近傍の
作業スペースの限られた狭い空間において、従来のよう
にチェーンブロック等の免震装置の吊上げ機具などを使
用する面倒な作業をしないで済むことから、その移送作
業に関する作業性を大幅に改善することができる。した
がって、延いては免震装置の設置作業に関する作業性も
大幅に向上されるので、工期の短縮やコストの削減にも
有効であり、建物の免震化の促進にも資することもでき
る。なお、免震装置の設置位置の周辺に十分な作業スペ
ースがあり、ホークリフト等を用いて免震装置を設置位
置の近傍まで比較的容易に搬送可能な場合には、免震装
置側に対して固定可能な支持部と、該支持部に対して相
対的に昇降調整可能に構成され、かつ下部に車輪を有す
る車輪付昇降手段とからなる前記可動支持機構に免震装
置を固定したうえ、ホークリフト等により設置位置の近
傍まで搬送して設置側の移動面上に直接降ろし、その移
動面上を前記可動支持機構によって支持した状態で免震
装置を設置位置まで移送するとともに、さらに設置位置
において前記車輪付昇降手段を介して高さ調整をしなが
ら、必要に応じて設置状態の調整を行って所定の設置位
置に簡便に設置することができるので、その作業性を改
善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る免震化工法の施工手順の概略を
示した施工説明図である。
【図2】 同施工手順の概略を示した施工説明図であ
る。
【図3】 同施工手順の概略を示した施工説明図であ
る。
【図4】 同施工手順の概略を示した施工説明図であ
る。
【図5】 同施工手順の概略を示した施工説明図であ
る。
【図6】 同施工手順の概略を示した施工説明図であ
る。
【図7】 同施工手順の概略を示した施工説明図であ
る。
【図8】 同施工手順の概略を示した施工説明図であ
る。
【図9】 同施工手順の概略を示した施工説明図であ
る。
【図10】 昇降支持機構を示した側面図である。
【図11】 昇降支持機構を示した側面図である。
【図12】 可動支持機構に関する実施例を一部を省略
して示した正面図である。
【図13】 同実施例を一部を省略して示した平面図で
ある。
【図14】 昇降支持機構上での作業状態を示した作業
説明図である。
【図15】 設置空間での作業状態を示した作業説明図
である。
【図16】 本発明の他の実施例を示した正面図であ
る。
【図17】 可動支持機構に関する他の実施例を一部を
省略して示した正面図である。
【図18】 同実施例を一部を省略して示した平面図で
ある。
【図19】 免震装置の取替え作業を示した作業説明図
である。
【符号の説明】
1…外周部壁、2…矢板、3…擁壁、4…柱部、5…1
G梁部、6,7…だぼ筋、8,9…ケミカルアンカー、
10…下部側補強部、11…上部側補強部、12,13
…ジャッキ、14…免震装置の設置空間、15…切断部
上面、16…据付け用の架台、17…免震装置、18…
上部ベースプレート、19…下部ベースプレート、20
…アンカー材、21…免震装置組立体、22…鋼製リン
グ状カバー、23…取付部、24…オイルダンパ、25
…昇降支持機構、26…昇降プレート、27…下板、2
8…伸縮機構、29…支持台、30…脚体、31…上部
フランジ部、32…下部フランジ部、33…ボルト、3
4…可動支持機構、35…支持用ブラケット、36,3
7…雌ネジ部材、38,39…車輪、40,41…ネジ
軸体、42,43…座金部、44,45…仮止め用ボル
トの挿通孔、46,47…仮止め用ボルトナット、4
8,49…キャスタ車、50…支持用部材、51…調整
ボルト、52…可動支持機構、53…支持用ブラケッ
ト、54…下方フランジ部、55,56…雌ネジ部材、
57,58…車輪、59,60…ネジ軸体、61,62
…座金部、63,64…ボルト挿通孔、65…上方フラ
ンジ部、66,67…回転用係合部、68,69…開口
部、70…案内部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 仁 東京都千代田区三崎町二丁目5番3号 鉄 建建設株式会社内 (72)発明者 林 郁夫 東京都千代田区三崎町二丁目5番3号 鉄 建建設株式会社内 (72)発明者 東川 正之 東京都千代田区三崎町二丁目5番3号 鉄 建建設株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 免震装置を昇降範囲の大きい昇降支持機
    構により支持しながら設置位置の近傍まで移送するとと
    もに、その近傍位置において前記昇降支持機構を構成す
    る昇降プレートの高さを設置側の下部側構造物上に設定
    する移動面の高さに応じて調整したうえ、前記免震装置
    を車輪を備えた昇降範囲の小さい可動支持機構によって
    支持した状態で前記昇降プレート上を移動させ、前記設
    置側へ移して前記移動面上を移動させることにより前記
    設置位置まで移送し、前記可動支持機構の昇降手段を用
    いて免震装置を所定位置に設置することを特徴とする免
    震装置の設置方法。
  2. 【請求項2】 前記免震装置を車輪を備えた昇降範囲の
    小さい可動支持機構により支持して前記昇降プレート上
    を移動させ、前記設置側に設定された移動面上へ移す際
    に、前記車輪を昇降プレート上に設置した案内部材上を
    走行させるようにした請求項1に記載された免震装置の
    設置方法。
  3. 【請求項3】 免震装置を昇降可能に支持する昇降範囲
    の大きい昇降支持機構と、その昇降支持機構に支持され
    ながら設置位置の近傍まで移送された免震装置を支持し
    て同昇降支持機構を構成する昇降プレート上を移動する
    とともに、設置側の下部側構造物上に設定された移動面
    上に移って設置位置まで前記免震装置を移送する昇降範
    囲の小さい可動支持機構とからなり、前記可動支持機構
    は、免震装置側に対して固定可能な支持部と、該支持部
    に対して相対的に昇降調整可能に構成され、かつ下部に
    車輪を有する車輪付昇降手段とから構成されることを特
    徴とする免震装置の設置用装置。
  4. 【請求項4】 免震装置を支持して移動可能に構成さ
    れ、かつ設置状態の調整等の設置作業に伴う昇降動作が
    可能に構成された可動支持機構からなり、該可動支持機
    構は、前記免震装置側に対して固定可能な支持部と、該
    支持部に対して相対的に昇降調整可能に構成され、かつ
    下部に車輪を有する車輪付昇降手段とから構成されるこ
    とを特徴とする免震装置の設置用装置。
  5. 【請求項5】 前記車輪付昇降手段は、下部に車輪を有
    するネジ軸体から構成され、そのネジ軸体と該ネジ軸体
    に螺合する雌ネジ部材とにより前記支持部に対して相対
    的に昇降し得るように構成した請求項3又は請求項4に
    記載された免震装置の設置用装置。
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