JPH10292790A - トンネル覆工工法 - Google Patents
トンネル覆工工法Info
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- JPH10292790A JPH10292790A JP5350887A JP35088793A JPH10292790A JP H10292790 A JPH10292790 A JP H10292790A JP 5350887 A JP5350887 A JP 5350887A JP 35088793 A JP35088793 A JP 35088793A JP H10292790 A JPH10292790 A JP H10292790A
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- tunnel
- rails
- side walls
- rail
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 組立覆工版の吊り上げ作業や吊り治具並びに
大規模クレーンが不要とすると共に、運搬及び据え付け
調整のための車輛や装備も軽微で安価なものを使用して
施工できる。 【構成】 現場打ちコンクリートにより側壁2を構築
し、その上端にトンネル方向にレール3を設置し、左右
の側壁2の坑口における端部に送り台の先端を一連に接
続し、この送り台上にアーチ型の組付枠を設置し、送り
台の左右上端には左右の側壁2上のレール3に連続する
レールを設け、覆工版4を左右二枚を一組として組付枠
上に載せて上端部で接合して相互間を連結部材で連結一
体化し、下端に車輪の台車を取付けてレール上に載せ、
送り台から側壁2のレール3上を移動させてトンネル覆
工部まで運搬し、覆工部において覆工版4をその下端に
突設したレベル調整固定金具13を介してレール3に支
持固定し、この覆工版4の下部周辺に根固めコンクリー
ト44を打設して側壁と一体化する。
大規模クレーンが不要とすると共に、運搬及び据え付け
調整のための車輛や装備も軽微で安価なものを使用して
施工できる。 【構成】 現場打ちコンクリートにより側壁2を構築
し、その上端にトンネル方向にレール3を設置し、左右
の側壁2の坑口における端部に送り台の先端を一連に接
続し、この送り台上にアーチ型の組付枠を設置し、送り
台の左右上端には左右の側壁2上のレール3に連続する
レールを設け、覆工版4を左右二枚を一組として組付枠
上に載せて上端部で接合して相互間を連結部材で連結一
体化し、下端に車輪の台車を取付けてレール上に載せ、
送り台から側壁2のレール3上を移動させてトンネル覆
工部まで運搬し、覆工部において覆工版4をその下端に
突設したレベル調整固定金具13を介してレール3に支
持固定し、この覆工版4の下部周辺に根固めコンクリー
ト44を打設して側壁と一体化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プレキャストコンク
リート覆工板を用いたトンネル覆工工法、特に既設の老
朽化したトンネルを修復覆工するのに適した覆工工法に
関するものである。
リート覆工板を用いたトンネル覆工工法、特に既設の老
朽化したトンネルを修復覆工するのに適した覆工工法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のトンネル覆工工法として、坑外に
設置した地組架台でプレキャスト覆工版を複数リングア
ーチ型に組立てて専用の吊り上げフレームを用いて一括
して吊り上げ、これを専用の運搬据え付け台車に載せて
坑内の覆工部まで搬送し、運搬据え付け台車に装備した
各種油圧作動装置を用いて組立て覆工版の姿勢や位置を
微調整しながら、側壁上に高さ及び水平位置調節ボルト
や固定アンカーを介して据え付け、覆工版下部周囲を根
固めモルタルで固定した上で背面間隙に裏込め注入する
ようにした覆工工法が知られている。
設置した地組架台でプレキャスト覆工版を複数リングア
ーチ型に組立てて専用の吊り上げフレームを用いて一括
して吊り上げ、これを専用の運搬据え付け台車に載せて
坑内の覆工部まで搬送し、運搬据え付け台車に装備した
各種油圧作動装置を用いて組立て覆工版の姿勢や位置を
微調整しながら、側壁上に高さ及び水平位置調節ボルト
や固定アンカーを介して据え付け、覆工版下部周囲を根
固めモルタルで固定した上で背面間隙に裏込め注入する
ようにした覆工工法が知られている。
【0003】従来技術の問題点
【0004】地組を行なった版を吊り上げ、運搬台車に
載せる作業が伴う。
載せる作業が伴う。
【0005】地組を行った版は1リングないし3リング
を1体となしたもので寸法が大きくなることによる吊り
上げ時の変形を防止するために剛性の高い吊り治具が必
要である。また1体となった版と吊り治具を同時に吊る
ため、吊り荷重能力の大きいクレーン車が必要となり手
配が困難となったり、過大な費用が発生することとなっ
た。また地組架台から運搬台車に移動する工程が増加す
る。
を1体となしたもので寸法が大きくなることによる吊り
上げ時の変形を防止するために剛性の高い吊り治具が必
要である。また1体となった版と吊り治具を同時に吊る
ため、吊り荷重能力の大きいクレーン車が必要となり手
配が困難となったり、過大な費用が発生することとなっ
た。また地組架台から運搬台車に移動する工程が増加す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の運搬据え付け台
車では装備が大がかりで製作コストが非常に高く、しか
もトンネルの内径に合わせた専用台車であるため、内径
の異なる各現場毎に一つの専用台車を償却することにな
り不経済で、特にトンネル延長が短い場合にはコストの
面からほとんど施工不可能となるという問題があった。
車では装備が大がかりで製作コストが非常に高く、しか
もトンネルの内径に合わせた専用台車であるため、内径
の異なる各現場毎に一つの専用台車を償却することにな
り不経済で、特にトンネル延長が短い場合にはコストの
面からほとんど施工不可能となるという問題があった。
【0007】また従来工法では、地組架台から組立覆工
版全体を吊り上げる作業とそのための特殊な吊り治具を
要すると共に、覆工版と吊り治具を同時に吊るために、
吊り荷重能力の大きいクレーン車が必要となり、そのた
めに施工コストが嵩む上に、クレーンの手配が困難とな
留場合がある等、種々の問題があった。
版全体を吊り上げる作業とそのための特殊な吊り治具を
要すると共に、覆工版と吊り治具を同時に吊るために、
吊り荷重能力の大きいクレーン車が必要となり、そのた
めに施工コストが嵩む上に、クレーンの手配が困難とな
留場合がある等、種々の問題があった。
【0008】さらにパネル脚部の固定をホールインアン
カー又は溶接などで行うため防水シートの損傷をきた
し、防水面の欠陥を生じる可能性があり、また専用架台
走行のためのレール装置は路面上に行う仮設工事であ
り、使用後は微去作業が必要となっていた。
カー又は溶接などで行うため防水シートの損傷をきた
し、防水面の欠陥を生じる可能性があり、また専用架台
走行のためのレール装置は路面上に行う仮設工事であ
り、使用後は微去作業が必要となっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は前記従来の課
題を解決するために、覆工すべきトンネル1の内側面に
防水シートを取付けた上で、現場打ちコンクリートによ
り側壁2を構築し、その上端にトンネル方向にレール3
を設置し、左右の側壁2の坑口における端部に送り台6
の先端を一連に接続し、この送り台6上に覆工版4の組
み付けるためのアーチ型の組付枠7を設置し、送り台6
の左右上端には組付枠7の両側下端の外側から送り台6
の先端にかけて左右の側壁2上のレール3に連続するレ
ール8を設け、覆工版4を左右二枚を一組として組付枠
7上に載せて上端部で接合して相互間を連結部材で連結
一体化し、下端に車輪14の台車15を取付けてレール
8上に載せ、送り台6から側壁2のレール3上を移動さ
せてトンネル覆工部まで運搬し、覆工部において覆工版
4をその下端に突設したレベル調整固定金具13を介し
てレール3に支持固定し、この覆工版4の下部周辺に根
固めコンクリート44を打設して側壁と一体化するよう
にしたトンネル覆工工法を提案するものである。
題を解決するために、覆工すべきトンネル1の内側面に
防水シートを取付けた上で、現場打ちコンクリートによ
り側壁2を構築し、その上端にトンネル方向にレール3
を設置し、左右の側壁2の坑口における端部に送り台6
の先端を一連に接続し、この送り台6上に覆工版4の組
み付けるためのアーチ型の組付枠7を設置し、送り台6
の左右上端には組付枠7の両側下端の外側から送り台6
の先端にかけて左右の側壁2上のレール3に連続するレ
ール8を設け、覆工版4を左右二枚を一組として組付枠
7上に載せて上端部で接合して相互間を連結部材で連結
一体化し、下端に車輪14の台車15を取付けてレール
8上に載せ、送り台6から側壁2のレール3上を移動さ
せてトンネル覆工部まで運搬し、覆工部において覆工版
4をその下端に突設したレベル調整固定金具13を介し
てレール3に支持固定し、この覆工版4の下部周辺に根
固めコンクリート44を打設して側壁と一体化するよう
にしたトンネル覆工工法を提案するものである。
【0010】
【作用】組付枠7でアーチ型に組立てた覆工版4をその
まま送り台6のレール8から側壁2のレール3上に円滑
に移動させてトンネル覆工部まで運搬するため、組立覆
工版4の吊り上げ作業や吊り治具並びに大規模クレーン
が不要であると共に、運搬及び据え付け調整のための車
輛や装備も軽微で安価なものを用いることが可能とな
る。
まま送り台6のレール8から側壁2のレール3上に円滑
に移動させてトンネル覆工部まで運搬するため、組立覆
工版4の吊り上げ作業や吊り治具並びに大規模クレーン
が不要であると共に、運搬及び据え付け調整のための車
輛や装備も軽微で安価なものを用いることが可能とな
る。
【0011】覆工版4を覆工部に設置する際には、その
下端部をレベル調整固定金具13を介して側壁2上のレ
ール3に固定し、その下部周辺を根固めコンクリート4
4で固定するため、従来のようなアンカー溶接作業や水
平レベルの調整ボルトを要することなく極めて簡単に固
定でき、しかもレールを根固めコンクリートに埋め殺し
とするので、レール3の撤去作業も不要となる。
下端部をレベル調整固定金具13を介して側壁2上のレ
ール3に固定し、その下部周辺を根固めコンクリート4
4で固定するため、従来のようなアンカー溶接作業や水
平レベルの調整ボルトを要することなく極めて簡単に固
定でき、しかもレールを根固めコンクリートに埋め殺し
とするので、レール3の撤去作業も不要となる。
【0012】
【実施例】老朽化した既設トンネル又はNATM工法に
よる一次覆工トンネル等、覆工すべきトンネル1の内側
面に防水シートを取付けた上で、現場打ちコンクリート
により側壁2を構築し、その上端にトンネル方向にレー
ル3を設置する。
よる一次覆工トンネル等、覆工すべきトンネル1の内側
面に防水シートを取付けた上で、現場打ちコンクリート
により側壁2を構築し、その上端にトンネル方向にレー
ル3を設置する。
【0013】一方、坑口外部にコンクリートの方形円弧
板からなる覆工版4を仮組みするための仮組架台5を設
置する。
板からなる覆工版4を仮組みするための仮組架台5を設
置する。
【0014】この仮組架台5は、左右の側壁2の坑口に
おける端部に先端を一連に接続する送り台6上に、覆工
版4をトンネル1の内面に沿ったアーチ型に組み付ける
ためのアーチ型の組付枠7を設置したもので、送り台6
の左右上端には組付枠7の両側下端の外側から送り台6
の先端にかけて左右の側壁2上のレール3に連続するレ
ール8が設けられている。
おける端部に先端を一連に接続する送り台6上に、覆工
版4をトンネル1の内面に沿ったアーチ型に組み付ける
ためのアーチ型の組付枠7を設置したもので、送り台6
の左右上端には組付枠7の両側下端の外側から送り台6
の先端にかけて左右の側壁2上のレール3に連続するレ
ール8が設けられている。
【0015】組付枠7の両側下端の外側における送り台
6には、下方に設置した昇降ジャッキ9により昇降する
昇降台10が前後に二個設けられ、この昇降台10上に
はその下降時にレール8に連続する部分レール8’が取
付けられている。
6には、下方に設置した昇降ジャッキ9により昇降する
昇降台10が前後に二個設けられ、この昇降台10上に
はその下降時にレール8に連続する部分レール8’が取
付けられている。
【0016】覆工版4は左右二枚を一組として組付枠7
上に載せ、ナックルジョイント等で接合された相互の上
端間に図5に示すように連結板11をボルト12で締結
し、また下端にはレベル調整固定金具13を前後に二個
下向きに突設し、このレベル調整固定金具13,13を
それぞれ前後の昇降台10の部分レール8’上に支持し
た後、昇降台10を昇降ジャッキ9により上昇させて左
右の覆工版4,4を若干持ち上げ、この持ち上げ状態で
図7に示す車輪14の台車15を覆工版4の下端に取付
けた後、昇降ジャッキ9により昇降台10を下降させ
て、レール8上に車輪14を載せる。
上に載せ、ナックルジョイント等で接合された相互の上
端間に図5に示すように連結板11をボルト12で締結
し、また下端にはレベル調整固定金具13を前後に二個
下向きに突設し、このレベル調整固定金具13,13を
それぞれ前後の昇降台10の部分レール8’上に支持し
た後、昇降台10を昇降ジャッキ9により上昇させて左
右の覆工版4,4を若干持ち上げ、この持ち上げ状態で
図7に示す車輪14の台車15を覆工版4の下端に取付
けた後、昇降ジャッキ9により昇降台10を下降させ
て、レール8上に車輪14を載せる。
【0017】この状態において左右の覆工版4,4はレ
ール8上を走行自在であるため、トンネル1の長さが短
い場合には人力で押して、また長い場合には図8に示す
ように運搬車輛16により牽引材17を介して送り台6
から側壁2のレール3上を移動させ、トンネル覆工部ま
で運搬する。
ール8上を走行自在であるため、トンネル1の長さが短
い場合には人力で押して、また長い場合には図8に示す
ように運搬車輛16により牽引材17を介して送り台6
から側壁2のレール3上を移動させ、トンネル覆工部ま
で運搬する。
【0018】この場合、運搬車輛16の牽引力が大きい
ものであれば、その能力に応じてさらに一組以上の覆工
版4,4を上記同様に組立て、複数組を一連に連結して
同時に走行運搬する。
ものであれば、その能力に応じてさらに一組以上の覆工
版4,4を上記同様に組立て、複数組を一連に連結して
同時に走行運搬する。
【0019】なお、運搬する際の覆工版4,4は、図9
に示すように連結材18で相互の下部間を結合して安定
させる。
に示すように連結材18で相互の下部間を結合して安定
させる。
【0020】図10は運搬車輛16の牽引材17を示し
たもので、二本の鋼管19,19’を互いにそれらの一
端部においてスライド自在に嵌合し、この嵌合部におけ
る一方の鋼管19’に設けた長穴20に他方の鋼管19
を貫通して取付けたピン21を挿嵌し、鋼管19の他端
部内に緩衝器22を内蔵させ、その先端から突出する緩
衝ロッド23に鋼管19’の嵌合側端部が覆工版4の慣
性力等を受けて衝突したとき、その衝撃を緩和するよう
になっている。
たもので、二本の鋼管19,19’を互いにそれらの一
端部においてスライド自在に嵌合し、この嵌合部におけ
る一方の鋼管19’に設けた長穴20に他方の鋼管19
を貫通して取付けたピン21を挿嵌し、鋼管19の他端
部内に緩衝器22を内蔵させ、その先端から突出する緩
衝ロッド23に鋼管19’の嵌合側端部が覆工版4の慣
性力等を受けて衝突したとき、その衝撃を緩和するよう
になっている。
【0021】そしてこの牽引材17の一端をブラケット
24,25を介してピン26で運搬車輛16の適宜箇所
に連結し、また他端をブラケット27,28を介してピ
ン29で覆工版4に連結する。
24,25を介してピン26で運搬車輛16の適宜箇所
に連結し、また他端をブラケット27,28を介してピ
ン29で覆工版4に連結する。
【0022】このようにして所要組の覆工版4,4をト
ンネル覆工部に走行移動させた後に、これを図11〜1
3に示す据え付け装置により所定位置に据え付け設置す
る施工を行う。
ンネル覆工部に走行移動させた後に、これを図11〜1
3に示す据え付け装置により所定位置に据え付け設置す
る施工を行う。
【0023】図11〜13は、上記据え付け装置をフォ
ークリフト等からなる運搬車輛16に装備した場合を示
したもので、昇降及び前後方向にチルト揺動可能な基台
30上に回転モーターにより水平旋回するターンテーブ
ル31がシリンダにより水平ガイドに沿って横移動可能
に設置され、その上に揺動アーム32を介して揺動ジャ
ッキ33により上下に揺動自在な支持ビーム34が左右
方向に設置され、その両端には支持ロッド35が油圧シ
リンダにより伸縮自在に取付けられている。
ークリフト等からなる運搬車輛16に装備した場合を示
したもので、昇降及び前後方向にチルト揺動可能な基台
30上に回転モーターにより水平旋回するターンテーブ
ル31がシリンダにより水平ガイドに沿って横移動可能
に設置され、その上に揺動アーム32を介して揺動ジャ
ッキ33により上下に揺動自在な支持ビーム34が左右
方向に設置され、その両端には支持ロッド35が油圧シ
リンダにより伸縮自在に取付けられている。
【0024】運搬車両16の走行中は支持ビーム34の
両端の支持ロッド35は収縮させておき、覆工部の据え
つけ作業時に支持ロッド35を伸長させ、これをレール
3上にある左右の覆工版4,4の下端の下方に挿し込ん
で基台30と共に支持ビーム34を若干上昇させて、左
右の支持ロッド35で覆工版4,4を持ち上げ、この状
態で車輪14の台車15を取り外して支持ビーム34と
共に覆工版4,4を下降させる。
両端の支持ロッド35は収縮させておき、覆工部の据え
つけ作業時に支持ロッド35を伸長させ、これをレール
3上にある左右の覆工版4,4の下端の下方に挿し込ん
で基台30と共に支持ビーム34を若干上昇させて、左
右の支持ロッド35で覆工版4,4を持ち上げ、この状
態で車輪14の台車15を取り外して支持ビーム34と
共に覆工版4,4を下降させる。
【0025】このとき覆工版4,4の左右の高さは支持
ビーム34を揺動ジャッキ33により揺動調節すること
により調整し、また覆工版4,4の向き(方向性)は支
持ビーム34をターンテーブル31で回転調節すること
により調整し、正確な据えつけ姿勢に設定する。
ビーム34を揺動ジャッキ33により揺動調節すること
により調整し、また覆工版4,4の向き(方向性)は支
持ビーム34をターンテーブル31で回転調節すること
により調整し、正確な据えつけ姿勢に設定する。
【0026】覆工版4,4が下降すると、その下端に突
設したレベル調整固定金具13,13を介してレール3
上に載置される。
設したレベル調整固定金具13,13を介してレール3
上に載置される。
【0027】レベル調整固定金具13は図6に示すよう
に、覆工版4の下端部に埋設したインサート36にねじ
込んで下方に突設した高さ調節ボルト37の先端部に、
左右の端部を下向き直角に折曲した締結板38が回転自
在に取付けられ、この締結板38の折曲端部に締め付け
ボルト39を水平にねじ込んだもので、高さ調節ボルト
37の先端をレール3上に載せて高さを回転調節した上
で、左右の締め付けボルト39を回転してレール3に圧
締することにより、締結板38をレール3に締結する。
に、覆工版4の下端部に埋設したインサート36にねじ
込んで下方に突設した高さ調節ボルト37の先端部に、
左右の端部を下向き直角に折曲した締結板38が回転自
在に取付けられ、この締結板38の折曲端部に締め付け
ボルト39を水平にねじ込んだもので、高さ調節ボルト
37の先端をレール3上に載せて高さを回転調節した上
で、左右の締め付けボルト39を回転してレール3に圧
締することにより、締結板38をレール3に締結する。
【0028】このようにして所用組の覆工版4,4を側
壁2上に設置した後、図14に示すように覆工版4と側
壁2の内面間に型枠40を当てがい、この型枠40をこ
れに通して覆工版4と側壁2に埋設したインサート4
1,42にねじ込んだボルト43により固定しておい
て、覆工版4の下端部周辺に根固めコンクリート44を
打設して覆工版4の下部を固定し、レール3は撤去する
ことなくレベル調整固定金具13と共にコンクリート4
4中に埋め殺しにする。
壁2上に設置した後、図14に示すように覆工版4と側
壁2の内面間に型枠40を当てがい、この型枠40をこ
れに通して覆工版4と側壁2に埋設したインサート4
1,42にねじ込んだボルト43により固定しておい
て、覆工版4の下端部周辺に根固めコンクリート44を
打設して覆工版4の下部を固定し、レール3は撤去する
ことなくレベル調整固定金具13と共にコンクリート4
4中に埋め殺しにする。
【0029】その後は図1に示すようにトンネル1と覆
工版4との間隙に裏込め材料45を充填して一体化させ
る。
工版4との間隙に裏込め材料45を充填して一体化させ
る。
【0030】
【発明の効果】以上の通りこの発明によれば、組付枠で
アーチ型に組立てた覆工版をそのまま送り台のレールか
ら側壁のレール上に円滑に移動させてトンネル覆工部ま
で直接運搬することができ、組立覆工版の吊り上げ作業
や吊り治具並びに大規模クレーンが不要で、かつレール
がトンネル路面の通行の障害とならないと共に、運搬及
び据え付け調整のための車輛や装備も軽微で安価なもの
を用いることが可能となり、工費及び工期を低減するこ
とができ、特に短い小規模トンネルの覆工に有益であ
る。
アーチ型に組立てた覆工版をそのまま送り台のレールか
ら側壁のレール上に円滑に移動させてトンネル覆工部ま
で直接運搬することができ、組立覆工版の吊り上げ作業
や吊り治具並びに大規模クレーンが不要で、かつレール
がトンネル路面の通行の障害とならないと共に、運搬及
び据え付け調整のための車輛や装備も軽微で安価なもの
を用いることが可能となり、工費及び工期を低減するこ
とができ、特に短い小規模トンネルの覆工に有益であ
る。
【0031】覆工版を覆工部に設置する際には、その下
端部をレベル調整固定金具を介して側壁上のレールに固
定し、その下部周辺を根固めコンクリートで固定するの
で、従来のようなアンカー溶接作業や水平レベルの調整
ボルトを要することなく極めて簡単に固定でき、しかも
レールを根固めコンクリートに埋め殺しとするので、レ
ールの撤去作業も不要で、そのための手間と工期を削減
することができる。
端部をレベル調整固定金具を介して側壁上のレールに固
定し、その下部周辺を根固めコンクリートで固定するの
で、従来のようなアンカー溶接作業や水平レベルの調整
ボルトを要することなく極めて簡単に固定でき、しかも
レールを根固めコンクリートに埋め殺しとするので、レ
ールの撤去作業も不要で、そのための手間と工期を削減
することができる。
【図1】この発明により覆工したトンネルの縦断正面
図。
図。
【図2】この発明に係る仮組架台の縦断側面図。
【図3】この発明に係る仮組架台の正面図。
【図4】この発明に係る覆工版の上部連結構造を示す部
分縦断正面図。
分縦断正面図。
【図5】この発明に係る仮組架台による覆工版の持ち上
げ状態を示す縦断側面図。
げ状態を示す縦断側面図。
【図6】この発明における覆工版の設置状態を示す縦断
正面図。
正面図。
【図7】この発明における覆工版の車輪の取付け状態を
示す縦断正面図。
示す縦断正面図。
【図8】この発明における覆工版の移動状態を示す縦断
側面図。
側面図。
【図9】この発明における覆工版の移動状態を示す縦断
正面図。
正面図。
【図10】この発明に係る運搬車輛による覆工版の牽引
材を示す横断平面図。
材を示す横断平面図。
【図11】この発明における覆工版の据え付け状態を示
す縦断正面図。
す縦断正面図。
【図12】この発明における覆工版の据え付け状態を示
す横断平面図。
す横断平面図。
【図13】この発明における覆工版の据え付け状態を示
す縦断側面図。
す縦断側面図。
【図14】この発明における覆工版の根固め施工の状態
を示す縦断正面図。
を示す縦断正面図。
1 トンネル 2 側壁 3 レール 4 覆工版 5 仮組架台 6 送り台 7 組付枠 8 レール 8’ 部分レール 9 昇降ジャッキ 10 昇降台 11 連結板 12 ボルト 13 レベル調整固定金具 14 車輪 15 台車 16 運搬車輛 17 牽引材 18 連結材 19 鋼管 19’ 鋼管 20 長穴 21 ピン 22 緩衝器 23 緩衝ロッド 24 ブラケット 25 ブラケット 26 ピン 27 ブラケット 28 ブラケット 29 ピン 30 基台 31 ターンテーブル 32 揺動アーム 33 揺動ジャッキ 34 支持ビーム 35 支持ロッド 36 インサート 37 高さ調節ボルト 38 締結板 39 締め付けボルト 40 型枠 41 インサート 42 インサート 43 ボルト 44 根固めコンクリート 45 裏込め材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正雄 東京都港区新橋1丁目8番3号 日本コン クリート工業株式会社内 (72)発明者 稲川 雪久 岐阜県本巣郡真正町十四条144番地 岐阜 工業株式会社内 (72)発明者 正田 真司 岐阜県本巣郡真正町十四条144番地 岐阜 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 覆工すべきトンネル1の内側面に防水シ
ートを取付けた上で、現場打ちコンクリートにより側壁
2を構築し、その上端にトンネル方向にレール3を設置
し、左右の側壁2の坑口における端部に送り台6の先端
を一連に接続し、この送り台6上に覆工版4の組み付け
るためのアーチ型の組付枠7を設置し、送り台6の左右
上端には組付枠7の両側下端の外側から送り台6の先端
にかけて左右の側壁2上のレール3に連続するレール8
を設け、覆工版4を左右二枚を一組として組付枠7上に
載せて上端部で接合して相互間を連結部材で連結一体化
し、下端に車輪14の台車15を取付けてレール8上に
載せ、送り台6から側壁2のレール3上を移動させてト
ンネル覆工部まで運搬し、覆工部において覆工版4をそ
の下端に突設したレベル調整固定金具13を介してレー
ル3に支持固定し、この覆工版4の下部周辺に根固めコ
ンクリート44を打設して側壁と一体化することを特徴
とするトンネル覆工工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5350887A JPH10292790A (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | トンネル覆工工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5350887A JPH10292790A (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | トンネル覆工工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10292790A true JPH10292790A (ja) | 1998-11-04 |
Family
ID=18413574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5350887A Pending JPH10292790A (ja) | 1993-12-31 | 1993-12-31 | トンネル覆工工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10292790A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100436781B1 (ko) * | 2002-05-28 | 2004-06-23 | 김동수 | 피암터널용 새들구조물및 이를 이용한 터널시공방법 |
KR100719446B1 (ko) | 2005-12-14 | 2007-05-18 | (주)한국해외기술공사 | 터널용 스틸 리브 지지장치 |
JP2014051786A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd | トンネル覆工工法およびトンネル覆工装置 |
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JP2019120115A (ja) * | 2017-12-27 | 2019-07-22 | 戸田建設株式会社 | トンネル覆工体の施工方法 |
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-
1993
- 1993-12-31 JP JP5350887A patent/JPH10292790A/ja active Pending
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