JP2000290564A - レジストインキ組成物及びプリント配線板 - Google Patents

レジストインキ組成物及びプリント配線板

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JP2000290564A
JP2000290564A JP10193099A JP10193099A JP2000290564A JP 2000290564 A JP2000290564 A JP 2000290564A JP 10193099 A JP10193099 A JP 10193099A JP 10193099 A JP10193099 A JP 10193099A JP 2000290564 A JP2000290564 A JP 2000290564A
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JP10193099A
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English (en)
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Yasuhisa Maiyama
泰久 舞山
Takahiro Tsurumaki
孝博 鶴巻
Takayuki Takeuchi
能之 竹内
Takao Ono
隆生 大野
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Tamura Kaken Corp
Original Assignee
Tamura Kaken Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダイオキシン等を発生するハロゲンを有さず、
アミンを溶出するアゾ基を有しない着色剤を使用した緑
色のソルダーレジストインキ組成物及びその被覆膜を有
するプリント配線板を提供すること。 【解決手段】分子中にハロゲン原子を有しない青色系着
色剤と黄色系着色剤を併用し、その黄色系着色剤にはア
ゾ基を有しない着色剤を使用するソルダーレジストイン
キ組成物及びその被覆膜を有するプリント配線板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリント配線板
の回路パターンのはんだ付けを必要としない回路部分を
保護するソルダーレジストインキ組成物及びその被覆膜
の硬化膜を有するプリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板は、例えば銅張積層基板
に回路配線のパターンを形成したものであって、その上
にコンデンサや抵抗体等の電子部品を搭載して一つの電
気回路ユニットを形成できるようにしたものである。こ
のようなプリント配線板に電子部品を搭載するには、導
体からなる回路の所定部分(ランド)に電子部品をはん
だ付けすることにより行われており、そのはんだ付け方
法としては、リフローはんだ付け方法あるいは噴流によ
るはんだ付け方法があるが、そのはんだ付け時にランド
以外のはんだとの接触を避けたい回路部分には主として
樹脂からなる絶縁性膜であるソルダーレジストインキ膜
が被覆されている。このソルダーレジストインキ膜は、
回路部分を構成する導体の金属材料が空気に直接曝され
て酸化や湿度により腐食するのを防ぐための永久保護膜
としても機能するものである。このソルダ−レジストイ
ンキ組成物としては、プリント配線板に電子部品をはん
だ付けした後にそのはんだ付け不良があるか否かを目視
による検査を多数にわたって行なうので、その塗布膜が
目にやさしいように緑色を基調としたものが用いられて
おり、その緑色に着色するために、従来は銅フタロシア
ニングリーンが用いられており、インキの安定した色調
の面からも好ましいとされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、銅フタ
ロシアニングリーンは、その分子式にハロゲン原子を有
するので、使用済等の廃棄するプリント配線板から電子
部品を取り除く等の適当な処理をした後に焼却し、産業
廃棄物処理をしようとすると、近年、特に問題視されて
いる有毒なダイオキシンが発生するという問題があり、
その改善が望まれている。その対策としては、単体のハ
ロゲン原子を有しない青色顔料のみを使用すること、あ
るいはその青色着色顔料とハロゲン原子を有しない黄色
顔料を併用することが提案されているが、前者において
は、上述したようにプリント配線板におけるその被覆膜
は目視による検査において目にやさしいとはいえず、後
者においては、その黄色顔料としてはアゾ基を有するも
のが多く、その使用をすることによる問題点がある。そ
の問題点としては、アゾ基を有する着色剤は、これを含
有する塗膜を有する塗装体を埋め立て等により野外で廃
棄処理するような場合には、酸性雨等によりその塗膜か
らのアミンの溶出のおそれがある。その原因は一つ又は
それ以上のアゾ基の開裂による。特にベンジジン系の黄
色染料のように、芳香族アミンの構成部分を有するもの
は、このアゾ基の開裂により芳香族アミンを溶出し易
く、例えばドイツ国における規制にも見られるように、
日用品における使用が規制されている(日用品1Kgあ
たり指定アミン30mg以下)ことから、産業廃棄物と
して廃棄するプリント配線板についても、これを野外に
おいて廃棄するような場合に同様な問題が起こる危険性
がある。
【0004】本発明の第1の目的は、分子式にハロゲン
原子を有しない着色剤を使用することにより緑色系の色
調のレジストインキ組成物及びその硬化膜を有するプリ
ント配線板を提供することにある。本発明の第2の目的
は、焼却してもダイオキシン等の有毒物の排出規制を守
ることができる被覆膜を形成できるレジストインキ組成
物及びその硬化膜を有するプリント配線板を提供するこ
とにある。本発明の第3の目的は、特に芳香族アミンの
ようなアミンを溶出し難い被覆膜を形成できるレジスト
インキ組成物及びその硬化膜を有するプリント配線板を
提供することにある。本発明の第4の目的は、焼却した
り、野外に廃棄しても公害を発生し難いレジストインキ
組成物及びその硬化膜を有するプリント配線板を提供す
ることにある。本発明の第5の目的は、粘度安定性があ
るレジストインキ組成物及び耐熱性、耐薬品性、耐溶剤
性、電気特性が優れるその被覆膜の硬化膜を有するプリ
ント配線板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは、ソルダーレジストインキの非ハロゲ
ン化について鋭意研究を重ねた結果、分子式にハロゲン
原子を有しない着色剤(以下、非ハロゲン着色剤という
ことがある。)として青色系着色剤と黄色系着色剤を併
用して得られるゾルダーレジストインキが、従来の銅フ
タロシアニングリーンを用いたゾルダーレジストインキ
と比較して色調その他の被覆膜の性能において同等以上
の効果を呈することを見いだし、本発明を完成するに至
ったものである。したがって、本発明は、(1)、
(A)着色剤、(B)硬化性樹脂、(C)反応性希釈
剤、(D)重合開始剤及び(E)充填剤を含有する緑色
系のソルダーレジストインキ組成物において、上記
(A)着色剤は(A−1)分子式にハロゲン原子を有し
ない青色系着色剤と(A−2)分子式にハロゲン原子を
有しない黄色系着色剤を含有し該青色系着色剤と該黄色
系着色剤により緑色系の色調を構成するレジストインキ
組成物純物を提供するものである。また、本発明は、
(2)、(B)硬化性樹脂が光硬化性樹脂であり、
(C)反応性希釈剤が光重合性反応性希釈剤であり、
(D)重合開始剤が光重合開始剤である上記(1)のレ
ジストインキ組成物、(3)、(A)着色剤、(F)熱
硬化性樹脂及び(E)充填剤を含有する緑色系のソルダ
ーレジストインキ組成物において、上記(A)着色剤は
(A−1)分子式にハロゲン原子を有しない青色系着色
剤と(A−2)分子式にハロゲン原子を有しない黄色系
着色剤を含有し該青色系着色剤と該黄色系着色剤により
緑色系の色調を構成するレジストインキ組成物、
(4)、(G)熱硬化性化合物を含有する請求項1ない
し3のいずれかに記載のレジストインキ組成物、
(5)、(H)溶剤及び/又は(I)添加剤を含有する
上記(1)ないし(4)のいずれかのレジストインキ組
成物、(6)、(A−2)成分の黄色系着色剤が分子式
にアゾ基を有しない着色剤である上記(1)ないし
(5)のいずれかのレジストインキ組成物、(7)、
(A−2)成分の黄色系着色剤がイソインドリン系着色
剤及びアントラキノン系着色剤の少なくとも1種である
上記(6)のレジストインキ組成物、(8)、(A−
1)成分の青色系着色剤がフタロシアニンブルーである
上記(1)ないし(7)のいずれかのレジストインキ組
成物、(9)、上記(1)ないし(8)のいずれかのレ
ジストインキ組成物の被覆膜の硬化膜を有する電子部品
を搭載する前又は後のプリント配線板を提供するもので
ある。上記各発明において、「レジストインキ組成物」
を「ソルダーレジストインキ組成物」としてはもよく、
「着色剤」を「顔料」としてもよい。
【0006】本発明において使用する「(A−1)分子
式にハロゲン原子を有しない青色系着色剤」としては、
青色系統の銅フタロシアニンブルー等の金属を含有する
又は無金属のフタロシアニンブルーの顔料が挙げられ
る。また、本発明において使用する「(A−2)分子式
にハロゲン原子を有しない黄色系着色剤」としては、黄
色系統の分子式にアゾ基を有しないイソインドリン系着
色剤及びアントラキノン系着色剤の少なくとも1種の有
機系着色剤が挙げられる。イソインドリン系着色剤は、
下記〔化1〕のイソインドリン基本骨格を有し、この系
の着色剤はイソインドリノンと同様に優れた耐候性、耐
溶剤性、耐熱性を有しており、高級塗料、プラスチック
着色等に使用されている。アントラキノン系着色剤は、
下記〔化2〕の基本骨格を有するものである。着色剤と
しては顔料が好ましい。
【0007】
【化1】
【0008】
【化2】
【0009】本発明における「(A)着色剤」には、上
記のフタロシアニンブルーと、上記のイソインドリン系
着色剤及びアントラキノン系着色剤の少なくとも1種を
含む有機系着色剤、好ましくは有機系顔料が挙げられ
る。後者に含まれる黄色系顔料としては、具体的には、
イソインドリンイエロー、フラバンスロンイエロー、ア
ンスラピリミジンイエロー、チタンイエロー等が挙げら
れる。このような非ハロゲン着色剤を従来のフタロシア
ニン系グリーンを用いたソルダーレジストインキと同じ
色調とするためには、黄色系着色剤1に対して青色系着
色剤を0.1〜10、より好ましくは、青色系着色剤を
1〜5とする。ここで、着色剤は顔料としてもよい。
【0010】本発明において使用される「(B)硬化性
樹脂」としては、エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸等
を反応させたノボラック型エポキシアクリレート等のエ
ポキシアクリレート樹脂及びそのカルボン酸付加物(水
溶性が高まる)の少なくとも1種が挙げられる。これら
の樹脂は紫外線等による光重合性の光硬化型とすること
もできるが、熱硬化型とすることもでき、「(F)熱硬
化性樹脂」をこれに含めてもよい。「(F)熱硬化性樹
脂」としては、そのほかにエポキシ樹脂を挙げることが
できる。
【0011】本発明において使用される「(C)反応性
希釈剤」としては、上記の(B)成分の反応生成物の光
硬化性等の硬化性を更に十分にして、耐酸性、耐溶剤
性、耐熱性等を有する被覆膜を得るために使用するもの
である。その代表的なものとしては、例えばヒドロキシ
(メタ)アクリレ−ト、1,4−ブタンジオ−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、1,6−ヘキサンジオ−ルジ(メ
タ)アクリレ−ト、ネオペンチルグリコ−ルジ(メタ)
アクリレ−ト、ポリエチレングリコ−ルジ(メタ)アク
リレ−ト、ネオペンチルグリコ−ルアジペ−トジ(メ
タ)アクリレ−ト、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチル
グリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト、ジシクロペンタニ
ルジ(メタ)アクリレ−ト、カプロラクトン変性ジシク
ロペンテニルジ(メタ)アクリレ−ト、EO変性燐酸ジ
(メタ)アクリレ−ト、アリル化シクロヘキシルジ(メ
タ)アクリレ−ト、イソシアヌレ−トジ(メタ)アクリ
レ−ト、トリメチロ−ルプロパントリ(メタ)アクリレ
−ト、ジペンタエリスリト−ルトリ(メタ)アクリレ−
ト、プロピオン酸変性ジペンタエリスリト−ルトリ(メ
タ)アクリレ−ト、ペンタエリスリト−ルトリ(メタ)
アクリレ−ト、PO変性トリメチロ−ルプロパントリ
(メタ)アクリレ−ト、トリス(アクリロキシエチル)
イソシアヌレ−ト、プロピオン酸変性ジペンタエリスリ
ト−ルペンタ(メタ)アクリレ−ト、ジペンタエリスリ
ト−ルヘキサ(メタ)アクリレ−ト、カプロラクトン変
性ジペンタエリスリト−ルヘキサ(メタ)アクリレ−ト
等の反応性希釈剤が挙げられる。これらの反応性希釈剤
は単品又は2種以上の混合系のいずれにおいても使用可
能である。
【0012】本発明において使用される「(D)重合開
始剤」としては、光重合性組成物においては、一般に使
用される光重合開始剤が挙げられる。その代表的なもの
としては、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエ−テ
ル、ベンゾインエチルエ−テル、ベンゾインイソプロピ
ルエ−テル、ベンゾイン−n−ブチルエ−テル、ベンゾ
インイソブチルエ−テル、アセトフェノン、ジメチルア
ミノアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニ
ルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニル
アセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、2−メチル−1−〔4−(メチル
チオ)フェニル〕−2−モルフォリノ−プロパン−1−
オン、ベンゾフェノン、4,4´−ジエチルアミノベン
ゾフェノン、ジクロルベンゾフェノン、2−メチルアン
トラキノン、2−エチルアントラキノン、2−タ−シャ
リ−ブチルアントラキノン、2−アミノアントラキノ
ン、2−メチルチオキサントン、2−エチルチオキサン
トン、2−クロルチオキサントン、2,4−ジメチルチ
オキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、ベン
ジルジメチルケタ−ル、アセトフェノンジメチルケタ−
ル、P−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等が挙
げられ、これらを単独または組み合わせて用いることが
できる。
【0013】本発明において使用される「(E)充填
剤」としては、例えばシリカ、タルク、クレー、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、天然マイカ、合成マイ
カ、水酸化アルミニウム、沈降性硫酸バリウム、チタン
酸バリウム、酸化鉄、非繊維状ガラス、アスベスト、ミ
ネラルウール、アルミニウムシリケート、カルシウムシ
リケート、亜鉛華、酸化チタン等の無機顔料が挙げられ
る。上記充填剤は単品又は混合系のいずれにおいても使
用可能である。
【0014】本発明においては「(G)熱硬化性化合
物」を用いることができ、これには、例えば(プロピレ
ン、ポリプロピレン)グリコ−ルジグリシジルエ−テ
ル、ポリテトラメチレングリコ−ルジグリシジルエ−テ
ル、2−エチルヘキシルグリシジルエ−テル、フェニル
グリシジルエ−テル、p−タ−シャリ−ブチルフェニル
グリシジルエ−テル、ラウリルアルコ−ルグリシジルエ
−テル、グリセロ−ルポリグリシジルエ−テル、トリメ
チロ−ルプロパンポリグリシジルエ−テル、レゾルシン
ジグリシジルエ−テル、1, 6−ヘキサンジオ−ルジグ
リシジルエ−テル、(エチレン、プロピレン)グリコ−
ルジグリシジルエ−テル、ソルビト−ルポリグリシジル
エ−テル、ソルビタンポリグリシジルエ−テル、ペンタ
エリスリト−ルポリグリシジルエ−テル、トリス(2,
3−エポキシプロピル)イソシアヌレ−ト、トリグリシ
ジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ−ト
等のエポキシ化合物、メチル化メラミン、ブチル化メラ
ミン、ヘキサメトキシメチロ−ルメラミン等のメラミン
化合物、その他フェノ−ル化合物、ポリエステル化合物
等が挙げられ、これらを単独又は組み合わせて用いるこ
とができる。
【0015】また、本発明においては「(H)溶剤」を
用いることができ、これには、例えばエチレングリコー
ルモノアルキルエーテル又はそのアセテート類、ジエチ
レングリコールモノ又はジアルキルエーテル類、プロピ
レングリコールモノアルキルエーテル又はそのアセテー
ト類、ジプロピレングリコールモノ又はジアルキルエー
テル類、メチルカルビトール、ブチルカルビトール、ブ
チルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、
エチルメチルケトン、シクロヘキサン、トルエン、キシ
レン、テトラメチルベンゼン、石油エーテル、石油ナフ
サ、ソルベントナフサ等が挙げられ、これらを単独又は
組み合わせて用いることができる。
【0016】また、本発明においては、「(I)添加
剤」を用いることができ、これには、例えばシリコーン
系、炭化水素系、アクリル系等の消泡剤、シラン系、チ
タネート系、アルミナ系等のカップリング剤等の分散
剤、三フッ化ホウ素−アミンコンプレックス、ジシアン
ジアミド(DICY)及びその誘導体、有機酸ヒドラジ
ド、ジアミノマレオニトリル(DAMN)とその誘導
体、メラミンとその誘導体、グアナミンとその誘導体、
アミンイミド(AI)、ポリアミンの塩等の潜在性硬化
剤、アセチルアセナートZn、アセチルアセナートCr
等のアセチルアセトンの金属塩、エナミン、オクチル酸
錫、第4級スルホニウム塩、トリフェニルホスフィン、
1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7
及びその2−エチルヘキサン酸塩及びフェノール塩、イ
ミダゾール、イミダゾリウム塩、トリエタノールアミン
ボレート等の熱硬化促進剤が挙げられ、これらを単独又
は組み合わせて用いることができる。
【0017】上記各成分を混合して得られる本発明のレ
ジストインキ組成物は、ハロゲン含有量が1000pp
m未満、より好ましくは500ppm未満とすることが
でき、その硬化物のアミン溶出量は100ppm未満、
より好ましくは10ppm未満とすることができる。
【0018】本発明のレジストインキ組成物をソルダー
レジストインキ組成物として用いてソルダーレジスト膜
を得るには、3つの方法が適用できる。その第1の方法
は、光重合性樹脂組成物として紫外線等の光硬化用とし
て用いた場合であり、スクリーン印刷法等の塗布手段に
より回路パターンのはんだ付けを必要としない部分のパ
ターンの塗布液膜を形成し、例えば紫外線硬化炉にて感
光させることにより目的とするソルダーレジストの被覆
膜の硬化膜を形成することができる。また、その第2の
方法は、光重合性樹脂組成物として紫外線等の光硬化用
として用いるが、露光後現像処理する場合であり、基板
にソルダーレジストインキ組成物を塗布した後、60〜
80℃で15〜60分間加熱して有機溶剤を揮散させた
後、その乾燥塗膜に所望の上記のパターンのネガフィル
ムを当接し、その上から紫外線等の光を照射した後、非
露光領域を希アルカリ水溶液を用いて除去することによ
り現像する方法である。ここで用いられる希アルカリ水
溶液としては0. 5〜5. 0重量%の炭酸ナトリウム水
溶液が一般的であるが、他のアルカリ水溶液も使用可能
である。現像した塗膜は例えば150℃の熱風循環式乾
燥機で例えば30分間前後のポストキュア−を行なうこ
とにより目的とするソルダーレジストの被覆膜の硬化膜
を形成することができる。そして第3の方法は、熱硬化
用樹脂組成物として熱硬化用として用いる場合であり、
スクリーン印刷法等の塗布手段で上記のパターンを形成
した後、遠赤外線硬化炉あるいは熱風乾燥炉等の加熱手
段にて熱硬化させることにより目的とするソルダーレジ
ストの被覆膜の硬化膜を形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】エポキシアクリレ−ト樹脂、その
カルボン酸付加エポキシアクリレート樹脂のそれぞれを
光重合性樹脂として用い、これに(メタ)アクリレート
系の光重合性反応性希釈剤、光重合開始剤、無機顔料の
充填剤を加えたものと、さらにこれらに熱硬化性化合物
及び溶剤を混合したものの光重合性樹脂組成物、及びエ
ポキシ樹脂を熱硬化性樹脂として用い、これにグリシジ
ルエーテル系の熱硬化性化合物、硬化剤、無機顔料の充
填剤及び溶剤を混合した熱硬化性樹脂組成物のそれぞれ
に、非ハロゲン着色剤として、青色系顔料の銅フタロシ
アニンブルーと黄色系顔料のイソインドリンイエロー又
はフラバンスロンイエローとを混合して練り合わせ、緑
色の光硬化性ソルダーレジストインキ組成物、緑色の光
・熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物、及び緑色の
熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物を調製する。次
に、光硬化性ソルダーレジストインキ組成物について
は、上述した第1の方法、光・熱硬化性ソルダーレジス
トインキ組成物については第2の方法により、銅箔の回
路パターンを形成した基板にソルダーレジストの被覆膜
を形成する。また、熱硬化性ソルダーレジストインキ組
成物については、上述した第3の方法により、銅箔の回
路パターンを形成した基板にソルダーレジストの被覆膜
の硬化膜を形成する。このようにすると、ソルダーレジ
ストの被覆膜の硬化膜は緑色を呈し、顔料はいずれもハ
ロゲン原子をその分子中に有していないので、100〜
300ppmの範囲にハロゲンの量を制御することがで
き、また、いずれの顔料もアゾ基(−N=N−)を有し
ていないのでアミンの溶出量を極く少なくすることがで
きる。また、その被覆膜の硬化膜は溶融はんだに接触し
たときのはんだ耐熱性も、青色系顔料はフタロシアニン
グリーンと同様に耐熱性があり、黄色系顔料も上述した
こと等から耐熱性があり、実用上問題なく、さらにその
被覆膜の硬化膜の耐薬品性、耐溶剤性、電気絶縁性も良
くできる。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。なお、実施
例中の「部」は「重量部」を意味する。 実施例1(光硬化性のみの場合で溶剤がない場合) ノボラック型エポキシアクリレ−ト樹脂 100部、2
−ヒドロキシメタクリレ−ト 8. 0部、ベンゾフェノ
ン 8. 0部、銅フタロシアニンブルー( 非ハロゲン着
色剤の青色顔料、以下同様) 0. 3部、イソインドリ
ンイエロー( アゾ基を有しない非ハロゲン着色剤の黄色
顔料、以下同様) 0.2部、タルク8. 0部を3本ロ
−ルで混合分散( 練肉) し、光硬化性ソルダーレジスト
インキ組成物を調製した。なお、イソインドリンイエロ
ーは、下記〔化3〕で示される化合物(C.I.PIG
MENT TELLOW 139、市販品名Palio
tol Yellow K−1841D(バデッシュジ
ャパン)である。以下、同様である。
【0021】
【化3】
【0022】このようにして得られた光硬化性ソルダー
レジストインキ組成物をスクリーン印刷により、予め面
処理済みのプリント配線板(絶縁基板上に銅箔により回
路パターンを形成したもの、以下同様)にはんだ付けラ
ンド部分を除いたパターンを印刷し、ついで紫外線硬化
炉で露光(1000mJ/cm2 )し、光硬化したパタ
ーンの被覆膜を形成し、これにより緑色のソルダーレジ
ストインキの被覆膜の硬化膜を形成したプリント配線板
を得た。
【0023】実施例2(光硬化性と熱硬化性を併用した
場合で溶剤がある場合) カルボン酸付加ノボラック型エポキシアクリレ−ト樹脂
100部に、ジペンタエリスリト−ルヘキサアクリレ
−ト 8. 0部、2−メチル−1−〔4−(メチルチ
オ)フェニル〕−2−モルフォリノ−プロパン−1−オ
ン 8. 0部、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシ
エチル)イソシアヌレ−ト( 熱硬化性化合物) 8. 0
部、銅フタロシアニンブルー 0. 3部、イソインドリ
ンイエロー0.2部、タルク 8. 0部、ジメチルシロ
キサン 1.0部、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート 10.0部を3本ロ−ルで混合分散
( 練肉) し、光・熱硬化性ソルダーレジストインキ組成
物を調製した。このようにして得られた光・熱硬化性ソ
ルダーレジストインキ組成物をスクリーン印刷により、
予め面処理済みのプリント配線板の全面に塗工し( 未乾
燥塗布膜の厚さ35μm)、ついで予備乾燥(80℃、
20分)してからパターンを形成したネガフィルムを当
接して露光(600mJ/cm2 )し、その後現像(1
%炭酸ナトリウム水溶液に60秒浸漬)し、さらにポス
トキュアー(150℃、30分)を行なって熱硬化さ
せ、光及び熱により硬化したパターンの被覆膜を形成
し、これにより緑色のソルダーレジストインキの被覆膜
の硬化膜を形成したプリント配線板を得た。
【0024】実施例3(熱硬化性のみの場合で溶剤があ
る場合) エポキシ樹脂 100部に、プロピレングリコールジグ
リシジルエーテル 50部、銅フタロシアニンブルー
0. 3部、イソインドリンイエロー 0.2部、タルク
8. 0部、ジシアンジアミド( 硬化剤) 2.0部、
エチレングリコールモノブチルエーテル 8.0部を3
本ロ−ルで混合分散( 練肉) し、熱硬化性ソルダーレジ
ストインキ組成物を調製した。このようにして得られた
熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物をスクリーン印
刷により、予め面処理済みのプリント配線板に実施例1
と同様のパターンを印刷し、ついで遠赤外線硬化炉で乾
燥(150℃、30分)し、熱硬化させ、熱硬化したパ
ターンの被覆膜を形成し、これにより緑色のソルダーレ
ジストインキの被覆膜の硬化膜を形成したプリント配線
板を得た。
【0025】実施例4(光硬化性のみの場合で溶剤がな
く、黄色系顔料が異なる場合) 実施例1において、イソインドリンイエローの代わりに
フラバンスロンイエロー(アゾ基を有しない非ハロゲン
着色剤としてのアントラキノン系の黄色顔料、以下同
様)を用いたこと以外は同様にして光硬化性ソルダーレ
ジストインキ組成物を調製した。また、この光硬化性ソ
ルダーレジストインキ組成物を用いて、実施例1と同様
に操作し、緑色のソルダーレジストインキの被覆膜の硬
化膜を形成したプリント配線板を得た。なお、フラバン
スロンイエローは、下記〔化4〕で示される化合物
(C.I.PIGMENT YELLOW 24)であ
る。以下同様である。
【0026】
【化4】
【0027】実施例5(光硬化性と熱硬化性を併用した
場合で溶剤があり、黄色系顔料が異なる場合) 実施例2において、イソインドリンイエローの代わりに
上記フラバンスロンイエローを用いたこと以外は同様に
して光・熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物を調製
した。また、この光・熱硬化性ソルダーレジストインキ
組成物を用いて、実施例2と同様に操作し、緑色のソル
ダーレジストインキの被覆膜の硬化膜を形成したプリン
ト配線板を得た。
【0028】実施例6(熱硬化性のみの場合で溶剤があ
り、黄色系顔料が異なる場合) 実施例3において、イソインドリンイエローの代わりに
上記フラバンスロンイエローを用いたこと以外は同様に
して熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物を調製し
た。また、この熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物
を用いて、実施例3と同様に操作し、緑色のソルダーレ
ジストインキの被覆膜の硬化膜を形成したプリント配線
板を得た。
【0029】比較例1 実施例1において、銅フタロシアニンブルー 0.3部
及びイソインドリンイエロー 0.2部の代わりに、銅
フタロシアニングリーン 0.5部を用いたこと以外は
同様にして光硬化性ソルダーレジストインキ組成物を調
製した。また、この光硬化性ソルダーレジストインキ組
成物を用いて、実施例1と同様に操作し、緑色のソルダ
ーレジストインキの被覆膜の硬化膜を形成したプリント
配線板を得た。
【0030】比較例2 実施例2において、銅フタロシアニンブルー 0.3部
及びイソインドリンイエロー 0.2部の代わりに、銅
フタロシアニングリーン 0.5部を用いたこと以外は
同様にして光・熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物
を調製した。また、この光・熱硬化性ソルダーレジスト
インキ組成物を用いて、実施例2と同様に操作し、緑色
のソルダーレジストインキの被覆膜の硬化膜を形成した
プリント配線板を得た。
【0031】比較例3 実施例3において、銅フタロシアニンブルー 0.3部
及びイソインドリンイエロー 0.2部の代わりに、銅
フタロシアニングリーン 0.5部を用いたこと以外は
同様にして熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物を調
製した。また、この熱硬化性ソルダーレジストインキ組
成物を用いて、実施例3と同様に操作し、緑色のソルダ
ーレジストインキの被覆膜の硬化膜を形成したプリント
配線板を得た。
【0032】比較例4 実施例1において、イソインドリンイエロー 0.2部
の代わりに、アゾイエロー(分子式にハロゲン原子を有
しないがアゾ基を有する、以下同様) 0.2部を用い
たこと以外は同様にして光硬化性ソルダーレジストイン
キ組成物を調製した。また、この光硬化性ソルダーレジ
ストインキ組成物を用いて、実施例1と同様に操作し、
緑色のソルダーレジストインキの被覆膜の硬化膜を形成
したプリント配線板を得た。
【0033】比較例5 実施例2において、イソインドリンイエロー 0.2部
の代わりに、アゾイエロー 0.2部を用いたこと以外
は同様にして光・熱硬化性ソルダーレジストインキ組成
物を調製した。また、この光・熱硬化性ソルダーレジス
トインキ組成物を用いて、実施例1と同様に操作し、緑
色のソルダーレジストインキの被覆膜の硬化膜を形成し
たプリント配線板を得た。
【0034】比較例6 実施例3において、イソインドリンイエロー 0.2部
の代わりに、アゾイエロー 0.2部を用いたこと以外
は同様にして熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物を
調製した。また、この熱硬化性ソルダーレジストインキ
組成物を用いて、実施例3と同様に操作し、緑色のソル
ダーレジストインキの被覆膜の硬化膜を形成したプリン
ト配線板を得た。
【0035】上記実施例1〜6で得られたプリント配線
板に電子部品を噴流はんだ付け法あるいはリフローはん
だ付け法によりはんだ付けすることにより、電子部品を
搭載したプリント配線板が得られる。
【0036】上記実施例1〜6及び比較例1〜6で得ら
れた電子部品搭載前のプリント配線板及びソルダーレジ
ストインキ組成物について、以下の実験を行った。 はんだ耐熱性 得られた各プリント配線板のソルダーレジストインキの
被覆膜の硬化膜について、JIS C 6481の試験
方法に従って、はんだ槽に収容した260℃の溶融はん
だに30秒間浸漬し、その後セロハンテ−プ(商品名)
をその硬化膜の上に指で擦って貼り付けてから引き剥が
す、いわゆるピ−リング試験を行ない、その1回の試験
を1サイクルとしてこれを同じ個所に最多で3サイクル
まで行なう。硬化膜の剥離の程度を目視により観察し、
以下の基準により評価した結果を実施例のものについて
は表1、比較例のものについては表2に示す。 ◎:3サイクル後も塗膜に変化がないもの ○:3サイクル後にほんの僅か変化しているもの △:2サイクル後に変化しているもの ×:1サイクル後に剥離を生じるもの
【0037】 耐薬品性 得られた各プリント配線板のソルダーレジストインキの
被覆膜の硬化膜について、10%の塩酸水溶液に30分
間浸漬した後、硬化膜の状態を目視により観察し、以下
の基準により評価した結果を実施例のものについては表
1、比較例のものについては表2に示す。 ◎:全く変化が認められないもの ○:ほんの僅か変化しているもの △:顕著に変化しているもの ×:塗膜が膨潤して剥離したもの 耐溶剤性 得られた各プリント配線板のソルダーレジストインキの
被覆膜の硬化膜について、塩化メチレンに30分間浸漬
した後、硬化膜の状態を目視により観察し、以下の基準
により評価した結果を実施例のものについては表1、比
較例のものについては表2に示す。 ◎:全く変化が認められないもの ○:ほんの僅か変化しているもの △:顕著に変化しているもの ×:塗膜が膨潤して剥離したもの
【0038】 電気特性 得られた各プリント配線板のソルダーレジストインキの
被覆膜の硬化膜上に、IPC−SM−840B B−2
5テストク−ポンのくし型電極を置き、60℃、90%
RH(相対湿度)の恒温恒湿槽中でD.C(直流)10
0Vを印加し、500時間後の絶縁抵抗及び回路パター
ンの銅箔の変色の程度を調べた。その絶縁抵抗の測定値
を実施例のものについては表1、比較例のものについて
は表2に示し、また、その銅箔の変色の程度を目視より
観察し、以下の基準により評価した結果を実施例のもの
については表1、比較例のものについては表2に示す。 ◎:全く変色していないもの ○:薄く変色しているもの △:顕著に変色しているもの ×:黒く焦げ付いているもの
【0039】 ハロゲン検出量 得られた各ソルダーレジストインキ組成物から測定用試
料を調製し、イオンクロマトグラフィーにて検出する。
その測定値を実施例のものについては表1、比較例のも
のについては表2に示す。 アミン溶出量 得られた各プリント配線板のソルダーレジストインキの
被覆膜の硬化膜を削り取って微粉砕することにり測定用
試料を調製し、イオンクロマトグラフィーにて検出す
る。その測定値を実施例のものについては表1、比較例
のものについては表2に示す。
【0040】 ソルダーレジストインキ組成物の安定
性 得られた各ソルダーレジストインキ組成物をポリプロピ
レン製容器に充填して密閉し、70℃の熱風循環試験機
に収容した後、粘度の上昇の程度を粘度計で測定し、以
下の基準により評価した結果を実施例のものについては
表1、比較例のものについては表2に示す。 ◎:7日以上粘度上昇が見られないもの ○:5〜6日で2倍以上粘度が上昇するかあるいはゲル
化するもの △:3〜4日で2倍以上粘度が上昇するかあるいはゲル
化するもの ×:1〜2日で2倍以上粘度が上昇するかあるいはゲル
化するもの
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】表1の結果から、「ハロゲン検出量(pp
m)」が実施例1〜6のものは130〜300ppmで
あるのに対し、銅フタロシアニングリーンを使用した比
較例1〜3のものは、3500〜4000ppmであ
り、また、「アミン検出量(ppm)」が実施例1〜6
のものは、5未満であるのに対し、アゾイエローを使用
した比較例4〜5のものは120〜300ppmであ
り、その他の特性については実施例1〜6のものは比較
例に劣ることがなく優れているといえる。なお、エポキ
シ樹脂を製造する際に例えばエピクロルヒドリンを使用
するので、これを原料とする樹脂組成物には微量の塩素
の存在は避けることができない。本発明は、ソルダーレ
ジストインキの硬化膜のハロゲン検出量を500ppm
未満、好ましくは300ppm未満としてもよく、ソル
ダーレジストインキの硬化膜のアミン溶出量を10pp
m未満、好ましくは5ppm未満としてもよい。その他
組成物の成分、処理条件、改善率のレベルの限定を加え
てもよい。なお、本発明の構成を備えることにより、ハ
ロゲンを含有する成分やアミンを溶出する成分を使用し
ても、その量を減らすことができ、規制の範囲内であれ
ば勿論のこと、現状を改善できるそれなりの効果が期待
でき、本発明はこれも含む。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、分子式にハロゲン原子
を有しない着色剤を使用したので、焼却してもダイオキ
シン等の有害物を発生しないかあるいはその排出規制を
守ることができる被覆膜を形成できる緑色系の色調のレ
ジストインキ組成物及びその被覆膜を有するプリント配
線板を提供することができる。また、分子中にアゾ基を
有しない着色剤を使用したので、特に芳香族アミンのよ
うなアミンを溶出し難い被覆膜を形成できるレジストイ
ンキ組成物及びその被覆膜を有するプリント配線板を提
供することができる。これらにより、使用済等により廃
棄するプリント配線板を焼却したり、野外に埋め立て等
により廃棄しても公害を発生しないようにすることがで
きる。そして、粘度安定性があるレジストインキ組成物
及び耐熱性、耐薬品性、耐溶剤性、電気特性が優れるそ
の被覆膜の硬化膜を有するプリント配線板を提供するこ
とができ、いわば性能が従来品にも劣ることがなく、か
つ環境に対してクリーンな組成物及びその被覆膜の硬化
膜を有する電子部品搭載前又は後のプリント配線板を提
供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 能之 埼玉県入間市大字狭山ケ原16番地2 タム ラ化研株式会社内 (72)発明者 大野 隆生 埼玉県入間市大字狭山ケ原16番地2 タム ラ化研株式会社内 Fターム(参考) 4J039 AD21 AE05 AE06 AF03 AF07 BA14 BA16 BA18 BA21 BA23 BA25 BA30 BA32 BA35 BA37 BC16 BC17 BC50 BC60 BC65 BE12 BE26 BE27 EA03 EA05 EA06 EA16 EA17 EA20 GA17 5E314 AA25 AA27 AA32 AA41 CC07 FF01 GG08 GG14 GG26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)着色剤、(B)硬化性樹脂、(C)
    反応性希釈剤、(D)重合開始剤及び(E)充填剤を含
    有する緑色系のソルダーレジストインキ組成物におい
    て、上記(A)着色剤は(A−1)分子式にハロゲン原
    子を有しない青色系着色剤と(A−2)分子式にハロゲ
    ン原子を有しない黄色系着色剤を含有し該青色系着色剤
    と該黄色系着色剤により緑色系の色調を構成するレジス
    トインキ組成物。
  2. 【請求項2】(B)硬化性樹脂が光硬化性樹脂であり、
    (C)反応性希釈剤が光重合性反応性希釈剤であり、
    (D)重合開始剤が光重合開始剤である請求項1記載の
    レジストインキ組成物。
  3. 【請求項3】(A)着色剤、(F)熱硬化性樹脂及び
    (E)充填剤を含有する緑色系のソルダーレジストイン
    キ組成物において、上記(A)着色剤は(A−1)分子
    式にハロゲン原子を有しない青色系着色剤と(A−2)
    分子式にハロゲン原子を有しない黄色系着色剤を含有し
    該青色系着色剤と該黄色系着色剤により緑色系の色調を
    構成するレジストインキ組成物。
  4. 【請求項4】(G)熱硬化性化合物を含有する請求項1
    ないし3のいずれかに記載のレジストインキ組成物。
  5. 【請求項5】(H)溶剤及び/又は(I)添加剤を含有
    する請求項1ないし4のいずれかに記載のレジストイン
    キ組成物。
  6. 【請求項6】(A−2)成分の黄色系着色剤が分子式に
    アゾ基を有しない着色剤である請求項1ないし5のいず
    れかに記載のレジストインキ組成物。
  7. 【請求項7】(A−2)成分の黄色系着色剤がイソイン
    ドリン系着色剤及びアントラキノン系着色剤の少なくと
    も1種である請求項6記載のレジストインキ組成物。
  8. 【請求項8】(A−1)成分の青色系着色剤がフタロシ
    アニンブルーである請求項1ないし7のいずれかに記載
    のレジストインキ組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のレ
    ジストインキ組成物の被覆膜の硬化膜を有する電子部品
    を搭載する前又は後のプリント配線板。
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