JP2000285983A - 自動車用アース端子の防水構造 - Google Patents
自動車用アース端子の防水構造Info
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- JP2000285983A JP2000285983A JP11091606A JP9160699A JP2000285983A JP 2000285983 A JP2000285983 A JP 2000285983A JP 11091606 A JP11091606 A JP 11091606A JP 9160699 A JP9160699 A JP 9160699A JP 2000285983 A JP2000285983 A JP 2000285983A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アース端子からの浸水を防止する。
【解決手段】 ボルト取付穴を有する丸形状の電気接触
部１２と、該電気接触部と連続した平板状の基板部１３
を備え、該基板部には電気接触部側より芯線圧着用バレ
ル１４と絶縁被覆圧着用バレル１５とが幅方向の両側よ
り突出されており、基板部１３は、電気接触部と芯線圧
着用バレルとの間の寸法Ｌが長く設定され、電線端末か
ら露出させた芯線が上記芯線圧着用バレルでかしめ圧着
されると共に、電線の絶縁被覆が上記絶縁被覆圧着バレ
ルでかしめ圧着された状態で、上記基板部の一端側の電
気接触部に接する位置から他端を越えた電線伸長位置ま
で熱収縮チューブ２１を被せ、該熱収縮チューブの一端
側は上記芯線圧着バレルでかしめ圧着された芯線を完全
に被覆していると共に他端側は電線に密着している。
部１２と、該電気接触部と連続した平板状の基板部１３
を備え、該基板部には電気接触部側より芯線圧着用バレ
ル１４と絶縁被覆圧着用バレル１５とが幅方向の両側よ
り突出されており、基板部１３は、電気接触部と芯線圧
着用バレルとの間の寸法Ｌが長く設定され、電線端末か
ら露出させた芯線が上記芯線圧着用バレルでかしめ圧着
されると共に、電線の絶縁被覆が上記絶縁被覆圧着バレ
ルでかしめ圧着された状態で、上記基板部の一端側の電
気接触部に接する位置から他端を越えた電線伸長位置ま
で熱収縮チューブ２１を被せ、該熱収縮チューブの一端
側は上記芯線圧着バレルでかしめ圧着された芯線を完全
に被覆していると共に他端側は電線に密着している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用アース端子
の防水構造に関するものである。
の防水構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車用のアース端子１は図３に
示す形状とされており、ボルト取付穴３を有する丸形状
の電気接触部４と、該電気接触部４と連続した平板状の
基板部５を備え、該基板部５には電気接触部側より芯線
圧着用バレル６と絶縁被覆圧着用バレル７とが幅方向の
両側より突出されている。このアース端子１に対して、
電線ｗは、その端末から露出させた芯線ｗ−１が芯線圧
着用バレル６でかしめ圧着されると共に、電線の絶縁被
覆ー２が絶縁被覆圧着バレル７でかしめ圧着されてい
る。
示す形状とされており、ボルト取付穴３を有する丸形状
の電気接触部４と、該電気接触部４と連続した平板状の
基板部５を備え、該基板部５には電気接触部側より芯線
圧着用バレル６と絶縁被覆圧着用バレル７とが幅方向の
両側より突出されている。このアース端子１に対して、
電線ｗは、その端末から露出させた芯線ｗ−１が芯線圧
着用バレル６でかしめ圧着されると共に、電線の絶縁被
覆ー２が絶縁被覆圧着バレル７でかしめ圧着されてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記アース端子１を自
動車のエンジンルーム内においてボデイあるいはエンジ
ンケースにボルトで締結して取り付けてアース接続を図
る場合、エンジンルームは水が侵入するため、アース端
子１の芯線かしめ部分に水が浸透しやすい。このよう
に、芯線ｗ−１に水が浸透すると、芯線に腐食が発生し
たり、また、芯線かしめ部より水が毛細管現象や圧力差
により電線内部に浸透していき、該電線に接続された電
子機器内に浸水が生じて悪影響を及ぼす問題がある。
動車のエンジンルーム内においてボデイあるいはエンジ
ンケースにボルトで締結して取り付けてアース接続を図
る場合、エンジンルームは水が侵入するため、アース端
子１の芯線かしめ部分に水が浸透しやすい。このよう
に、芯線ｗ−１に水が浸透すると、芯線に腐食が発生し
たり、また、芯線かしめ部より水が毛細管現象や圧力差
により電線内部に浸透していき、該電線に接続された電
子機器内に浸水が生じて悪影響を及ぼす問題がある。
【０００４】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、アース端子と電線の接続部を完全に防水することに
より、電線への浸水による不具合の発生を防止すること
を課題としている。
で、アース端子と電線の接続部を完全に防水することに
より、電線への浸水による不具合の発生を防止すること
を課題としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ボルト取付穴を有する丸形状の電気接触
部と、該電気接触部と連続した平板状の基板部を備え、
該基板部には電気接触部側より芯線圧着用バレルと絶縁
被覆圧着用バレルとが幅方向の両側より突出されてお
り、上記基板部は、電気接触部と芯線圧着用バレルとの
間の寸法が長く設定され、電線端末から露出させた芯線
が上記芯線圧着用バレルでかしめ圧着されると共に、電
線の絶縁被覆が上記絶縁被覆圧着バレルでかしめ圧着さ
れた状態で、上記基板部の一端側の電気接触部に接する
位置から他端を越えた電線伸長位置まで熱収縮チューブ
を被せ、該熱収縮チューブの一端側は上記芯線圧着バレ
ルでかしめ圧着された芯線を完全に被覆していると共に
他端側は電線に密着されている自動車用アース端子の防
水構造を提供している。
め、本発明は、ボルト取付穴を有する丸形状の電気接触
部と、該電気接触部と連続した平板状の基板部を備え、
該基板部には電気接触部側より芯線圧着用バレルと絶縁
被覆圧着用バレルとが幅方向の両側より突出されてお
り、上記基板部は、電気接触部と芯線圧着用バレルとの
間の寸法が長く設定され、電線端末から露出させた芯線
が上記芯線圧着用バレルでかしめ圧着されると共に、電
線の絶縁被覆が上記絶縁被覆圧着バレルでかしめ圧着さ
れた状態で、上記基板部の一端側の電気接触部に接する
位置から他端を越えた電線伸長位置まで熱収縮チューブ
を被せ、該熱収縮チューブの一端側は上記芯線圧着バレ
ルでかしめ圧着された芯線を完全に被覆していると共に
他端側は電線に密着されている自動車用アース端子の防
水構造を提供している。
【０００６】上記のように、アース端子の基板部の全体
および基板部から伸長する電線の部分まで熱収縮チュー
ブを被せて、所要温度で加熱してチューブを収縮させる
と、チューブは端子および電線に密着する。特に、電線
への浸水が問題となる芯線かしめ部においては、芯線圧
着用バレルと電気接触部の間の寸法を長くし、所謂、電
気接触部の首下を長くしているため、熱収縮チューブに
より芯線圧着用バレルでかしめられた芯線を完全に被覆
することができる。よって、この圧着かしめ部の芯線か
らの浸水を確実の防止することができる。
および基板部から伸長する電線の部分まで熱収縮チュー
ブを被せて、所要温度で加熱してチューブを収縮させる
と、チューブは端子および電線に密着する。特に、電線
への浸水が問題となる芯線かしめ部においては、芯線圧
着用バレルと電気接触部の間の寸法を長くし、所謂、電
気接触部の首下を長くしているため、熱収縮チューブに
より芯線圧着用バレルでかしめられた芯線を完全に被覆
することができる。よって、この圧着かしめ部の芯線か
らの浸水を確実の防止することができる。
【０００７】上記熱収縮チューブは内周面に接着剤が塗
布されており、該接着剤がアース端子及び電線に接着し
て隙間を無くしている。このように、チューブ自体を加
熱により収縮させてアース端子および電線に密着させる
と同時に接着剤によりチューブをアース端子と電線に接
着すると完全に隙間を無くすことができ、防水性能を高
めることができる。
布されており、該接着剤がアース端子及び電線に接着し
て隙間を無くしている。このように、チューブ自体を加
熱により収縮させてアース端子および電線に密着させる
と同時に接着剤によりチューブをアース端子と電線に接
着すると完全に隙間を無くすことができ、防水性能を高
めることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。アース端子１０の基本的な形状は前
記図３の従来例と同様であり、ボルト取付穴１１を有す
る丸形状の電気接触部１２と、該電気接触部１２と連続
した平板状の基板部１３を備え、該基板部１３には電気
接触部側より芯線圧着用バレル１４と絶縁被覆圧着用バ
レル１５とが幅方向の両側より突出されている。本発明
のアース端子１０では、電気接触部１２と芯線圧着用バ
レル１４との間の基板部１３の長さＬを従来よりも長く
設定している。即ち、従来のアース端子では上記寸法は
０〜５ｍｍが一般的であるが、本発明では上記寸法Ｌを
１０〜１５ｍｍとし、所謂電気接触部１２の首下部分を
長くしている。
参照して説明する。アース端子１０の基本的な形状は前
記図３の従来例と同様であり、ボルト取付穴１１を有す
る丸形状の電気接触部１２と、該電気接触部１２と連続
した平板状の基板部１３を備え、該基板部１３には電気
接触部側より芯線圧着用バレル１４と絶縁被覆圧着用バ
レル１５とが幅方向の両側より突出されている。本発明
のアース端子１０では、電気接触部１２と芯線圧着用バ
レル１４との間の基板部１３の長さＬを従来よりも長く
設定している。即ち、従来のアース端子では上記寸法は
０〜５ｍｍが一般的であるが、本発明では上記寸法Ｌを
１０〜１５ｍｍとし、所謂電気接触部１２の首下部分を
長くしている。
【０００９】上記アース端子１０に対して、従来と同様
に電線ｗを圧着接続しており、電線ｗの端末から露出さ
せた芯線ｗー１は芯線圧着用バレル１４でかしめ圧着さ
れると共に、電線ｗの絶縁被覆ー２が上記絶縁被覆圧着
バレル１５でかしめ圧着される。この時、芯線圧着用バ
レル１４の先端から芯線ｗ−１が電気接触部１２側へと
突出するが、上記のように芯線圧着用バレル１４から電
気接触部１２までの寸法Ｌを長く設定しているため、芯
線ｗ−１の先端から電気接触部１２までの寸法は９〜１
４ｍｍ残っている。
に電線ｗを圧着接続しており、電線ｗの端末から露出さ
せた芯線ｗー１は芯線圧着用バレル１４でかしめ圧着さ
れると共に、電線ｗの絶縁被覆ー２が上記絶縁被覆圧着
バレル１５でかしめ圧着される。この時、芯線圧着用バ
レル１４の先端から芯線ｗ−１が電気接触部１２側へと
突出するが、上記のように芯線圧着用バレル１４から電
気接触部１２までの寸法Ｌを長く設定しているため、芯
線ｗ−１の先端から電気接触部１２までの寸法は９〜１
４ｍｍ残っている。
【００１０】上記のようにアース端子１０に電線ｗを圧
着接続した状態で、図２に示すように、内周面に接着剤
２０を塗布している熱収縮チューブ２１を、基板部１３
の全長および基板部１３から伸長した電線部分にかけて
被せている。詳しくは、基板部１３の電気接触部１２に
接する一端１３ａから電線接続側の他端１３ｂを越え
て、該他端１３ｂより伸長する電線ｗを９ｍｍまで覆う
ように、熱収縮チューブ２１を被せている。本実施形態
では、内周面に接着剤２０を塗布した熱収縮チューブ２
１としてスミチューブ（商品名）を用いている。
着接続した状態で、図２に示すように、内周面に接着剤
２０を塗布している熱収縮チューブ２１を、基板部１３
の全長および基板部１３から伸長した電線部分にかけて
被せている。詳しくは、基板部１３の電気接触部１２に
接する一端１３ａから電線接続側の他端１３ｂを越え
て、該他端１３ｂより伸長する電線ｗを９ｍｍまで覆う
ように、熱収縮チューブ２１を被せている。本実施形態
では、内周面に接着剤２０を塗布した熱収縮チューブ２
１としてスミチューブ（商品名）を用いている。
【００１１】上記熱収縮チューブ２１を被せた後に、所
要温度（約２００℃）で加熱させて収縮させ、アース端
子１０および電線ｗに接着剤２０を介して密着させてい
る。この状態で、熱収縮チューブ２１の一端側は、芯線
圧着バレル１４と電気接触部１２との間を長くしている
ため、芯線圧着バレル１４でかしめ圧着された芯線ｗ−
１を完全に被覆することができる。また、他端側は基板
部１３を越えて伸長する電線ｗの外周面に密着されて、
ほぼ完全に電線ｗとアース端子１０とのかしめ圧着部を
熱収縮チューブ２１で被覆することができる。
要温度（約２００℃）で加熱させて収縮させ、アース端
子１０および電線ｗに接着剤２０を介して密着させてい
る。この状態で、熱収縮チューブ２１の一端側は、芯線
圧着バレル１４と電気接触部１２との間を長くしている
ため、芯線圧着バレル１４でかしめ圧着された芯線ｗ−
１を完全に被覆することができる。また、他端側は基板
部１３を越えて伸長する電線ｗの外周面に密着されて、
ほぼ完全に電線ｗとアース端子１０とのかしめ圧着部を
熱収縮チューブ２１で被覆することができる。
【００１２】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、アース端子の電気接触部と芯線圧着用バレル
の間の寸法を長く設定しているため、アース端子に被せ
る熱収縮チューブで、芯線圧着用バレル部分にかしめ圧
着した電線の芯線を充分に被覆することができる。よっ
て、アース端子の芯線かしめ部に水がかかることを防止
でき、芯線の腐食発生を防止できる、また、芯線かしめ
部からの電線内部への水の浸水も防止できるため、アー
ス端子に接続した電子機器への浸水も防止でき、これら
電子機器に浸水による不具合の発生も確実の防止するこ
とができる。
によれば、アース端子の電気接触部と芯線圧着用バレル
の間の寸法を長く設定しているため、アース端子に被せ
る熱収縮チューブで、芯線圧着用バレル部分にかしめ圧
着した電線の芯線を充分に被覆することができる。よっ
て、アース端子の芯線かしめ部に水がかかることを防止
でき、芯線の腐食発生を防止できる、また、芯線かしめ
部からの電線内部への水の浸水も防止できるため、アー
ス端子に接続した電子機器への浸水も防止でき、これら
電子機器に浸水による不具合の発生も確実の防止するこ
とができる。
【図１】 本発明の実施形態のアース端子を示す平面図
である。
である。
【図２】 （Ａ）は熱収縮チューブの斜視図、（Ｂ）は
上記アース端子に熱収縮チューブを被せた状態の平面図
である。
上記アース端子に熱収縮チューブを被せた状態の平面図
である。
【図３】 従来例を示す平面図である。
１０ アース端子 １１ ボルト取付穴 １２ 電気接触部 １３ 基板部 １４ 芯線圧着用バレル １５ 絶縁被覆圧着用バレル ２０ 接着剤 ２１ 熱収縮チューブ ｗ 電線 ｗ−１ 芯線 ｗ−２ 絶縁被覆 Ｌ 電気接触部と芯線圧着用バレル間の寸法
Claims (2)
- 【請求項１】 ボルト取付穴を有する丸形状の電気接触
部と、該電気接触部と連続した平板状の基板部を備え、
該基板部には電気接触部側より芯線圧着用バレルと絶縁
被覆圧着用バレルとが幅方向の両側より突出されてお
り、 上記基板部は、電気接触部と芯線圧着用バレルとの間の
寸法が長く設定され、 電線端末から露出させた芯線が上記芯線圧着用バレルで
かしめ圧着されると共に、電線の絶縁被覆が上記絶縁被
覆圧着バレルでかしめ圧着された状態で、上記基板部の
一端側の電気接触部に接する位置から他端を越えた電線
伸長位置まで熱収縮チューブが被せられ、該熱収縮チュ
ーブの一端側は上記芯線圧着バレルでかしめ圧着された
芯線を完全に被覆していると共に他端側は電線に密着し
ている自動車用アース端子の防水構造。 - 【請求項２】 上記熱収縮チューブは内周面に接着剤が
塗布されており、該接着剤がアース端子及び電線に接着
して隙間を無くしている請求項１に記載の自動車用アー
ス端子の防水構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11091606A JP2000285983A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 自動車用アース端子の防水構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11091606A JP2000285983A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 自動車用アース端子の防水構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000285983A true JP2000285983A (ja) | 2000-10-13 |
Family
ID=14031239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11091606A Abandoned JP2000285983A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 自動車用アース端子の防水構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000285983A (ja) |
Cited By (18)
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-
1999
- 1999-03-31 JP JP11091606A patent/JP2000285983A/ja not_active Abandoned
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