JP3064950B2 - 圧着端子付きフラットケーブル - Google Patents

圧着端子付きフラットケーブル

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JP3064950B2
JP3064950B2 JP9085505A JP8550597A JP3064950B2 JP 3064950 B2 JP3064950 B2 JP 3064950B2 JP 9085505 A JP9085505 A JP 9085505A JP 8550597 A JP8550597 A JP 8550597A JP 3064950 B2 JP3064950 B2 JP 3064950B2
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crimp
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啓一 田中
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平角導体を用いた
圧着端子付きフラットケーブル改良された構造に関す
る。より詳細には、本発明は、フラットケーブル接続端
末部の露出させた導体と絶縁端部を圧着端子に固定した
構造とした、圧着端子を直接フラットケーブルに取付け
ることができる圧着端子付きフラットケーブルをも提供
する。
【0002】
【従来の技術】従来、平角導体を用いたフラットケーブ
ルは、それを基板や他の電線に接続する場合、フラット
ケーブル用のコネクタを使用するか或いは半田付けを行
っていた。コネクタに挿入する場合のケーブルの端末形
状は、露出した導体の片面に補強テープを設ける。ま
た、半田付けの場合、絶縁体や補強テープを付けず導体
を露出させた形状である。
【0003】この種のケーブルは、圧着端子を使用する
コネクタに接続する場合、丸導体を使用した電線と半田
付けで接続し丸電線に圧着端子を付けてコネクタを付け
るという煩雑なことをする必要があった。更に、半田付
け部分の絶縁と補強をするため粘着テープを巻いたり、
チューブを被せたりする必要があった。また、このよう
な半田付けしたケーブルを比較的高い電圧で使用する場
合、半田の部分から漏れる電流が問題になる場合もあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術によると、
圧着端子をフラットケーブルに設ける場合、絶縁体も同
時に圧着しなければ耐久性に問題がある。また、絶縁体
に圧着端子を付けるには、絶縁体を特殊な形状に加工す
る必要がある。従って、直接フラットケーブルに圧着端
子を付けることができない問題があった。その理由は、
補強板が有る形状では、圧着端子が打てない。また、露
出している導体のみに圧着端子を打つことができるが、
繰り返し曲げに対する強度が弱くすぐに断線する恐れが
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題を
種々検討した結果、フラットケーブルの接続端末部の
出させた導体と絶縁体を圧着端子に固定するために、露
出導体近傍の絶縁フィルムを減径させた構造を採用する
ことにより、フラットケーブルに直接圧着端子を付ける
ことが可能となって、フラットケーブル接続端末部の耐
久性、信頼性が向上することを見出し、本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明は: 平角導体の上下面から絶縁フィルムを貼合わせたフ
ラットケーブルにおいて、端末部の露出させた導体の近
傍の絶縁フィルムを減径させた絶縁端部とし、前記露出
させた導体と前記絶縁フィルムの絶縁端部を圧着端子に
固定した、圧着端子付きフラットケーブルを提供する。
【0006】本発明においては、平角導体の上下面から
絶縁フィルムを貼合わされ且つ平角導体が並べられたフ
ラットケーブルにおいて、露出させた導体近傍の端末部
の絶縁体の導体間及びエッジの一部を取り除き減径させ
構造とし、且つ圧着端子のインシュレーションバレル
をかしめて、露出させた導体と絶縁フィルムの絶縁端
を圧着端子に固定・接続した圧着端子付きフラットケー
ブルとすることに特徴がある。この場合、平角導体のフ
ラットケーブルに直接圧着端子を打つことができる
従来のように一旦丸導体に半田付けする必要はな
く、工程が簡単になれるわけである。圧着端子を直接フ
ラットケーブルに打つには、フラットケーブルの端末を
加工して図2に示す形状にすればよい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基いて具体的に説
明する。図1は、本発明に用いるフラットケーブルにお
いて、絶縁フィルムのような絶縁体1の端末を加工する
前の平角導体2を露出した状態を示す模式図である。図
2は、露出した導体2近傍の絶縁フィルム1を加工し
て、 (イ)鈍角に減径させ、 (ロ)直角に減径させた形状と
した状態を示す模式図である。図1に示されるように、
1.27mm×300mmの厚さ0.05mmの1本の
スズメッキ軟銅箔導体(平角導体)を芯とし、0.05
mmの厚さの上下2枚の絶縁フィルム(東レ(株)製
「ルミラー」)1、1でオレフィン樹脂接着剤を介して
貼合せてフラットケーブルとする。図1に示されるよう
に、そのフラットケーブルの端部を2mm長で剥がして
導体を露出させると共に、露出させた導体2の近傍の
絶縁フィルム1を図2−(イ)に示されるように加工し
て鈍角に減径させた絶縁端部5とする。
【0008】次に、フラットケーブルのAの部分で導体
2を圧着し、Bの部分で絶縁体1の絶縁端部5をはさ
み、図4に示されるように圧着端子3のインシュレーシ
ョンバレル4、例えば圧着プレス機によりかしめ固定
して、圧着端子付きフラットケーブルとする。そして、
絶縁体1の端部は、図2では (イ)鈍角に減径させ、 (ロ)
直角に減径させた形状とした
【0009】図3は、複数本の平角導体2、2’、
2”、2’”等を有するフラットケーブルの端末部の形
状を示す模式図である。図4は、完成した圧着端子付き
フラットケーブルの形状を示す模式図である。図5は
(イ)圧着前のインシュレーションバレルの形状及び (ロ)
フラットケーブルに被せてかしめた状態を示す模式図で
ある。
【0010】インシュレーションバレルの形状は、平角
導体2を2枚の絶縁フィルム1によりかしめることがで
きれば図5の (イ)の形状に制限されず、例えば圧着胴部
12、かしめ部13は一体にしても良く、また端子11
の形状はその目的に合わせて適宜変形できる。
【0011】
【発明の効果】以上のとおり、本発明のフラットケーブ
ルは、フラットケーブルに直接圧着端子を付けることが
でき、且つ先行技術のように、一旦丸導体の電線に半田
付けする必要がなくなり、煩雑な工程が簡略になる。ま
た、耐久性、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるフラットケーブルにおいて、
縁体の端末加工前の導体を露出した状態を示す模式図で
ある。
【図2】導体近傍の絶縁フィルムを加工して、 (イ)鈍角
に減径させ、 (ロ)直角に減径させた形状とした状態を示
す模式図である。
【図3】複数本の平角導体2、2’、2”、2’”等を
有するフラットケーブルの端末部の形状を示す模式図で
ある。
【図4】完成した圧着端子付きフラットケーブルの形状
を示す模式図である。
【図5】(イ)圧着前のインシュレーションバレルの形状
及び (ロ)フラットケーブルに被せてかしめた状態を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 絶縁体 2 平角導体 3 圧着端子 4 インシュレーションバレル 5 絶縁端部 11 端子 12 圧着胴部 13 かしめ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−3431(JP,U) 実開 昭59−14218(JP,U) 実開 昭58−34326(JP,U) 実開 昭52−14980(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 7/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平角導体の上下面から絶縁フィルムを貼
    合わせたフラットケーブルにおいて、端末部の露出させ
    た導体の近傍の絶縁フィルムを減径させた絶縁端部と
    し、前記露出させた導体と前記絶縁フィルムの絶縁端部
    を圧着端子に固定したことを特徴とする、圧着端子付き
    フラットケーブル。
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