JP2020194623A - 端子および端子付きフラットケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】フラットケーブルとの接続を良好に行うことができる端子、および端子付きフラットケーブルを提供する。【解決手段】端子は、帯状のフラットケーブルに接続される。端子は、基部と、基部との間にフラットケーブルを挟んで設けられる介在部と、介在部をフラットケーブルへ押しつける押付部と、を備える。介在部は、フラットケーブルの長さ方向に延び、フラットケーブルに対し長さ方向に沿って接触する。【選択図】図1
Description
本開示は、端子および端子付きフラットケーブルに関する。
特許文献1は、フラット電線(フラットケーブル)と端子の接続構造を開示している。フラットケーブルは、例えば、フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits)によって構成され、間隔を置いて配置される複数の帯状導体路を有している。端子は、平板状の導体路接続部を有している。フラットケーブルの各帯状導体路は、それぞれ端子の導体路接続部にリフロー半田付けにより接続される。
上記のようなリフロー工程を必要とする処理は、コストが高くなり易い。これに対し、端子が圧着部を有し、圧着部が断面円形の被覆電線を圧着により接続する方法も知られている。ここで、リフローに代えて、フラットケーブルと端子とを圧着により接続する方法を採用することが考えられる。しかし、フラットケーブルは薄肉の扁平形状であるため、変形し易く、圧着部の圧着力を受けて破損する懸念もある。このため、従来の圧着技術をそのまま採用することができないという事情がある。
そこで、フラットケーブルとの接続を良好に行うことができる端子、および端子付きフラットケーブルを提供することを目的とする。
本開示の端子は、帯状のフラットケーブルに接続される端子であって、基部と、前記基部との間に前記フラットケーブルを挟んで設けられる介在部と、前記介在部を前記フラットケーブルへ押しつける押付部と、を備える。
本開示によれば、フラットケーブルとの接続を良好に行うことができる端子を提供することが可能となる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子は、
(1)帯状のフラットケーブルに接続される端子であって、基部と、前記基部との間に前記フラットケーブルを挟んで設けられる介在部と、前記介在部を前記フラットケーブルへ押しつける押付部と、を備える。この構成によれば、押付部は、フラットケーブルを直接押しつけず、介在部を介してフラットケーブルに押付力を付与することができる。介在部は、フラットケーブルを押さえることで、端子とフラットケーブルとの間の良好な接続を実現する。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の端子は、
(1)帯状のフラットケーブルに接続される端子であって、基部と、前記基部との間に前記フラットケーブルを挟んで設けられる介在部と、前記介在部を前記フラットケーブルへ押しつける押付部と、を備える。この構成によれば、押付部は、フラットケーブルを直接押しつけず、介在部を介してフラットケーブルに押付力を付与することができる。介在部は、フラットケーブルを押さえることで、端子とフラットケーブルとの間の良好な接続を実現する。
(2)前記介在部は、板状をなし、板面が前記フラットケーブルに接触することが好ましい。この構成によれば、介在部がフラットケーブルに面接触することができ、フラットケーブルが傷付くのを防止することができる。
(3)前記押付部は、前記基部の幅方向両側から起立し、先端が前記介在部における前記フラットケーブルの幅方向中央側に対応する位置を押しつけると良い。この構成によれば、フラットケーブルが押付部に介在部を介して安定的に押しつけられる。
(4)前記基部は、前記介在部と対向する位置に前記フラットケーブルに向かって突出した台座部を有し、前記フラットケーブルは前記台座部の座面に押しつけられると良い。この構成によれば、フラットケーブルと端子との接続の安定性を高めることができる。
(5)前記介在部は、前記押付部から外れた位置にて前記フラットケーブルに弾性接触するバネ部を有していると良い。この構成によれば、バネ部がフラットケーブルに接触する状態を維持することができるため、フラットケーブルが基部側から浮いた状態になるのを防止することができる。
(6)前記押付部は、前記フラットケーブルの長さ方向に間隔を置いて設けられ、前記バネ部は、前記長さ方向に隣接する前記押付部間に設けられていると良い。この構成によれば、バネ部が隣接する押付部間において長さ方向に位置ずれするのが防止される。その結果、バネ部がフラットケーブルの所定部位に接触する状態を維持することができ、フラットケーブルが基部側から浮いた状態になるのをより確実に防止することができる。
(7)前記介在部は、前記基部側と一体に形成されていると良い。この構成によれば、端子の部品点数が増加するのを防止することができる。
(8)前記介在部は、前記基部側と別体に形成されていると良い。この構成によれば、基部側および介在部のそれぞれの形態(材質を含む)の自由度を高めることができる。
(9)上述した構成のいずれかに記載の端子と、前記フラットケーブルと、を備え、前記介在部は、前記フラットケーブルの長さ方向に延び、前記フラットケーブルに対し前記長さ方向に沿って接触する端子付きフラットケーブルであると良い。この構成によれば、介在部がフラットケーブルを長い範囲に亘って押さえることができ、端子とフラットケーブルとの接続の信頼性を高めることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の端子および端子付きフラットケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本開示の端子および端子付きフラットケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施例1]
実施例1にかかる端子10は、帯状のフラットケーブル90の先端部に電気的および機械的に接続される。
実施例1にかかる端子10は、帯状のフラットケーブル90の先端部に電気的および機械的に接続される。
<フラットケーブル90>
フラットケーブル90は、例えば、フレキシブルプリント基板(FPC、Flexible Printed Circuits)として構成される。フラットケーブル90は、幅方向に扁平な帯状をなし、前後方向に延びる形状になっている。フラットケーブル90は、導体91と、導体91の両面を被覆する絶縁樹脂製の被覆部92とを有している。導体91は、例えば、銅箔によって形成されている。被覆部92は、例えば、フィルムまたはシートによって形成されている。図3に示すように、導体91は、前端側の一面(図示下側の面)において、被覆部92が除去されて露出している。
フラットケーブル90は、例えば、フレキシブルプリント基板(FPC、Flexible Printed Circuits)として構成される。フラットケーブル90は、幅方向に扁平な帯状をなし、前後方向に延びる形状になっている。フラットケーブル90は、導体91と、導体91の両面を被覆する絶縁樹脂製の被覆部92とを有している。導体91は、例えば、銅箔によって形成されている。被覆部92は、例えば、フィルムまたはシートによって形成されている。図3に示すように、導体91は、前端側の一面(図示下側の面)において、被覆部92が除去されて露出している。
<端子10>
端子10は、導電製の金属板を曲げ加工などして一体に成形される。図5に示すように、端子10は、コネクタハウジング80に収容される。コネクタハウジング80は合成樹脂製であって、キャビティ81を有している。端子10はキャビティ81に挿入されて収容される。
端子10は、導電製の金属板を曲げ加工などして一体に成形される。図5に示すように、端子10は、コネクタハウジング80に収容される。コネクタハウジング80は合成樹脂製であって、キャビティ81を有している。端子10はキャビティ81に挿入されて収容される。
図1に示すように、端子10は、全体として前後方向に細長く延びる端子本体11を構成している。端子本体11は、前後方向の全長に亘って延びる帯状の基部12を有している。基部12は、前部を除く幅方向中央部に、図3に示すように、上方へ膨出する断面台形状、詳細には断面等脚台形状の台座部13を有している。台座部13の端面は、幅方向に沿って平坦な座面14として構成される。フラットケーブル90は、導体91の露出部分(以下、単に導体91という)を下向きにして、台座部13に載せられて支持される。導体91は、台座部13の座面14に接触して電気的に接続される。
図1に示すように、端子本体11は、前部に、筒状の箱部15を有している。箱部15は、基部12の幅方向両端から立ち上がる側壁部分と、側壁部分の上端間に架け渡される上壁部分とを有し、前後に開口している。箱部15は、内側に、図示しない接触片を有している。コネクタハウジング80が図示しない相手コネクタハウジングに嵌合されると、箱部15内に相手コネクタハウジングに装着された相手端子のタブが進入し、接触片がタブに弾性接触して、両端子が電気的に接続される。
箱部15は、上壁部分の幅方向一側(図3の左側)に、上方へ膨出する門形状の膨出部16を有している。膨出部16は、箱部15の全長に形成されている。膨出部16は、端子10がコネクタハウジング80のキャビティ81に正規とは異なる姿勢で挿入されるのを防止する機能と、図5に示すように、キャビティ81の内壁から突出するランス82に後端が当たることで端子10を抜け止めする機能とを有している。
図1に示すように、箱部15は、上壁部分に、幅方向に沿った切り溝17を有している。切り溝17の幅方向両端は、側壁部分の上端に開口している。図2に示すように、箱部15は、切り溝17の後部に、上下方向(上壁部分の板厚方向)に3重に重ねられた多重壁部18を有している。多重壁部18は、一方の側壁部分から立ち上がる板片部分を幅方向へ向けて直角に折り曲げ、さらに下側に折り畳むことで、下側の壁部分および上下中間側の壁部分を形成する。多重壁部18の上側の壁部分は、切り溝17を介して隣接する上壁部分と同一高さに折り曲げられる。膨出部16は、多重壁部18の上側の壁部分にも形成される。
端子本体11は、箱部15に一体に連なる介在部21を有している。図2に示すように、介在部21は、箱部15の多重壁部18における下側の壁部分を基端部19とし、基端部19から後方へ細長く延びる帯板状の形態になっている。介在部21の後端(先端)は、端子10(端子本体11)の後端と同一または端子10の後端の近傍に達している。介在部21は、フラットケーブル90を基部12側に押さえる機能を有している。
介在部21は、基部12の幅寸法より小さい幅寸法を有し、全長に亘って同幅で連続している。図1に示すように、介在部21は、後部寄りの位置に、門形状またはU字形状の切り込みを有している。介在部21における切り込みの内側の板片部分は、バネ部22として構成される。バネ部22は、切り込みの内側において、後方へ片持ち状に延びる形状になっている。バネ部22の後部は、下向きに湾曲状に曲げられ、フラットケーブル90の上面に弾性接触することが可能とされている。
端子本体11は、箱部15より後方に、基部12の幅方向両端から立ち上がる側壁23を有している。側壁23は、前端が箱部15の側壁部分に一体に連なり、後端が端子10の後端に達している。側壁23の高さは、箱部15の側壁部分の高さより低くされている。
端子本体11は、箱部15より後方に、基部12の幅方向両側に位置して側壁23から上方に起立する押付部24を有している。押付部24は、オープンバレル状をなし、端子10(端子本体11)の前後方向の中間部と後端部とに、前後方向に間隔を置いて配置されている。介在部21は、幅方向に関して、幅方向に対をなす各押付部24間に配置されている。また、バネ部22は、前後方向に関して、前後の各押付部24間に配置されている。
<端子10とフラットケーブル90の接続構造および作用>
端子10とフラットケーブル90との接続前の状態において、押付部24は、側壁23から起立して配置される。フラットケーブル90は、幅方向に対をなす各押付部24間に差し入れられ、基部12の台座部13に載せられる。導体91の幅方向中央部は、台座部13の座面14に幅方向に沿って接触する。
端子10とフラットケーブル90との接続前の状態において、押付部24は、側壁23から起立して配置される。フラットケーブル90は、幅方向に対をなす各押付部24間に差し入れられ、基部12の台座部13に載せられる。導体91の幅方向中央部は、台座部13の座面14に幅方向に沿って接触する。
押付部24は、図示しないアンビル、クリンパなどの治具を用いて曲げられる。幅方向に対をなす各押付部24は、介在部21を内側にして、先端が互いに近づくように、側壁23から幅方向内側へ向けて折り曲げられ、さらに先端側が下向きに屈曲させられる。図3に示すように、各押付部24の先端は、端子10の幅方向中央部側(フラットケーブル90の幅方向中央部側でもある)に並んで配置され、介在部21の上面に突き当てられる。介在部21は、各押付部24の先端により圧着され、全体が下向きに変位して側壁23内に進入するとともに、幅方向中央部が下側に位置するように湾曲させられる。
介在部21の幅方向中央部は、フラットケーブル90の被覆部92の上面における幅方向中央部を押圧する。これにより、フラットケーブル90は、介在部21を介して、押付部24の押付力を受けることになり、押付部24と基部12との間に上下方向(板厚方向)に挟まれて固定される。そして、フラットケーブル90の導体91が台座部13の座面14に電気的に接続される。押付部24の圧着後、図2に示すように、介在部21は、前側の押付部24に押しつけられる部分と基端部19との間に、後方へ向けて傾斜する斜面部25を形成する。
前後の各押付部24は、介在部21を介して、フラットケーブル90における前後に間隔を置いた2箇所に押付力(圧着力)を付与する。これにより、端子10とフラットケーブル90とが信頼性良く接続される。介在部21は、前後の各押付部24間において、バネ部22を除いて基部12と平行に配置される。そして、介在部21は、前後の各押付部24間において、フラットケーブル90との間に位置ずれが規制された状態に固定される。
仮に、フラットケーブル90の板厚が高温荷重の環境下で減少すると、フラットケーブル90の導体91が台座部13から浮いて座面14との接続を維持することができなくなる懸念がある。
しかし、実施例1の場合、前後の押付部24間に、バネ部22が配置されている。バネ部22は、フラットケーブル90の被覆部92の上面に弾性復元力(反力)を付与した状態で弾性接触している。このため、仮にフラットケーブル90の板厚が減少しても、バネ部22がフラットケーブル90を押さえる機能を維持することができる。その結果、フラットケーブル90の導体91が台座部13の座面14に接続される状態を良好に維持することができる。特に、バネ部22が前後の各押付部24間に配置され、各押付部24によって介在部21とフラットケーブル90の相互の位置ずれが規制されるため、バネ部22がフラットケーブル90の所定位置に接触することができ、接続の信頼性を高めることができる。
しかし、実施例1の場合、前後の押付部24間に、バネ部22が配置されている。バネ部22は、フラットケーブル90の被覆部92の上面に弾性復元力(反力)を付与した状態で弾性接触している。このため、仮にフラットケーブル90の板厚が減少しても、バネ部22がフラットケーブル90を押さえる機能を維持することができる。その結果、フラットケーブル90の導体91が台座部13の座面14に接続される状態を良好に維持することができる。特に、バネ部22が前後の各押付部24間に配置され、各押付部24によって介在部21とフラットケーブル90の相互の位置ずれが規制されるため、バネ部22がフラットケーブル90の所定位置に接触することができ、接続の信頼性を高めることができる。
以上のとおり、実施例1の場合、端子10が押付部24と介在部21とを備え、フラットケーブル90は、押付部24に直接圧着されず、介在部21を介して間接的に押付部24の押付力を受ける。介在部21は押付部24に押圧されて湾曲変形する。フラットケーブル90は介在部21によって基部12側に押しつけられる。フラットケーブル90の導体91は台座部13の座面14に接触する状態が維持される。このため、端子10とフラットケーブル90とがリフロー工程を経ずとも良好に接続されることになる。
介在部21は、フラットケーブル90を前後方向の長い範囲に亘って押さえるため、端子10とフラットケーブル90との接続の信頼性を高めることができる。特に、介在部21の湾曲面である板面がフラットケーブル90の被覆部92の上面に面接触するため、フラットケーブル90の被覆部92が傷付くのを防止することができる。
また、押付部24の先端が介在部21におけるフラットケーブル90の幅方向中央側に対応する位置を押しつけるため、フラットケーブル90が押付部24に介在部21を介してバランス良く安定して押しつけられる。
さらに、介在部21が各押付部24から外れた位置にてフラットケーブル90に弾性接触するバネ部22を有しているため、バネ部22の弾性復元力がフラットケーブル90に付与され、フラットケーブル90が台座部13から浮き上がるのを防止することができる。
さらにまた、介在部21が基部12側に一体に連続して、端子本体11を形成しているため、介在部21の分、部品点数が増加することがなく、部品管理の煩わしさを解消することができる。
[実施例2]
図6および図7は、実施例2にかかる端子10A付きフラットケーブル90を示す。端子10Aは、実施例1と同様、基部12、箱部15、押付部24Aおよび介在部21Aを備えるが、押付部24Aおよび介在部21Aの各形態が実施例1とは異なる。介在部21Aが端子本体11Aと一体に形成される点は、実施例1と同様である。なお、以下の実施例2の説明において、実施例1と同一または相当する構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図6および図7は、実施例2にかかる端子10A付きフラットケーブル90を示す。端子10Aは、実施例1と同様、基部12、箱部15、押付部24Aおよび介在部21Aを備えるが、押付部24Aおよび介在部21Aの各形態が実施例1とは異なる。介在部21Aが端子本体11Aと一体に形成される点は、実施例1と同様である。なお、以下の実施例2の説明において、実施例1と同一または相当する構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
介在部21Aは、バネ部22を有さず、基端部19から後端にかけて全長に亘って一定の板厚および幅寸法で延びる形状になっている。
押付部24Aは、基部12の幅方向両側において、側壁23に対して前後方向の全長に亘って一体に連なる形状になっている。幅方向に対をなす各押付部24Aは、端子10A(端子本体11A)の前後方向の中央部から後端にかけて細長く延び、全体が側壁23から幅方向内側へ向けて折り曲げられる。折り曲げられた押付部24Aは、実施例1と同様の断面形状を呈し、図3に示す場合と同様の状態になる。押付部24Aは、前端部を除いて前後方向に一定の幅寸法を有している。押付部24Aの前端部の幅寸法は、前方へ向けて次第に小さくなるように設定されている。
介在部21Aは、押付部24Aの内側に、押付部24Aの前後方向の全長に亘って配置される。このため、介在部21Aは、前後方向の長い範囲に亘って押付部24Aにより押圧され、フラットケーブル90を前後方向の長い範囲に亘って押さえる。その結果、フラットケーブル90と端子10Aとの接触面積を増加させることができ、接続の信頼性を高めることができる。
[実施例3]
図8および図9は、実施例3にかかる端子10B付きフラットケーブル90を示す。実施例3は、介在部21Bが端子本体11Bとは別体である点で、実施例1、2とは異なる。
図8および図9は、実施例3にかかる端子10B付きフラットケーブル90を示す。実施例3は、介在部21Bが端子本体11Bとは別体である点で、実施例1、2とは異なる。
端子本体11Bは、基部12、箱部15Bおよび押付部24Bを有している。箱部15Bは、多重壁部18Bにおける下側の壁部分(実施例1、2における介在部21、21Aの基端部19に相当する部分)を有していない点を除いて、実施例1、2の箱部15と同様の形状である。押付部24Bは、実施例2の押付部24Aと同様の形状である。
介在部21Bは、前後方向に細長く延びる断面円形の筒状体または管状体であって、径方向に弾性変形可能とされている。介在部21Bは、前後方向の全長に亘って一定の板厚および断面形状を有し、前後方向に段差無く連続している。この介在部21Bは、金属製であるが、合成樹脂製またはゴム製であっても良い。
介在部21Bは、押付部24Bの内側に、前後方向の長い範囲に配置されている。介在部21Bの後端は、端子10B(端子本体11B)の後端と同じ位置または近傍位置に設置される。
介在部21Bは、幅方向に対をなす各押付部24B間に上方から挿入され、台座部13に載せられる。各押付部24Bが曲げられると、各押付部24Bの先端が介在部21Bの上端に押し当てられる。介在部21Bは、押付部24Bとフラットケーブル90との間において、扁平に押し潰されるように弾性変形する。詳細には、介在部21Bは、上下方向に縮径し、かつ幅方向の拡径する横長の断面長円形状(楕円形状を含む)を呈する。介在部21Bの下端は、フラットケーブル90の被覆部92の上面における幅方向中央部に接触する。ここで、フラットケーブル90は、介在部21Bの弾性復元力(反力)を受けるため、台座部13の座面14との間に良好な接続を実現することができる。
介在部21Bが全体として弾性復元力を発揮する形態は、介在部21Bが端子本体11Bと別体に形成されることによって実現できる。このように、介在部21Bが基部12側である端子本体11Bと別体に形成されることにより、介在部21Bおよび端子本体11Bのそれぞれの形態(材質を含む)の自由度を高めることができる。
[本開示の他の実施形態]
今回開示された実施形態(実施例1〜3)はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
実施例1〜3の場合、介在部21、21A、21Bは押付部24、24A、24Bと別体に形成されていたが、他の実施例としては、介在部は押付部と一体に連続して形成されていても良い。
実施例1〜3の場合、フラットケーブル90の一面に導体91が露出し、露出する導体91が台座部13の座面14に接続されたが、他の実施例としては、フラットケーブルの両面に導体が露出し、両面に露出する導体がそれぞれ台座部の座面と介在部とに接続されても良い。あるいは、一面に露出する導体が台座部の座面ではなく介在部に接続されても良い。
実施例1〜3の場合、端子10、10A、10Bは相手端子のタブと接続する雌型端子として構成されたが、他の実施例としては、端子は前方にタブを突出させた雄型端子として構成されても良い。
実施例1、2の場合、介在部21、21Aは押付部24、24Aに圧着され湾曲変形したが、他の実施例としては、介在部は押付部に押圧されて屈曲変形しても良く、あるいは変形しなくても良い。
実施例1の場合、介在部21はバネ部22を有していたが、他の実施例としては、実施例1の介在部からバネ部を省略しても良い。
今回開示された実施形態(実施例1〜3)はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
実施例1〜3の場合、介在部21、21A、21Bは押付部24、24A、24Bと別体に形成されていたが、他の実施例としては、介在部は押付部と一体に連続して形成されていても良い。
実施例1〜3の場合、フラットケーブル90の一面に導体91が露出し、露出する導体91が台座部13の座面14に接続されたが、他の実施例としては、フラットケーブルの両面に導体が露出し、両面に露出する導体がそれぞれ台座部の座面と介在部とに接続されても良い。あるいは、一面に露出する導体が台座部の座面ではなく介在部に接続されても良い。
実施例1〜3の場合、端子10、10A、10Bは相手端子のタブと接続する雌型端子として構成されたが、他の実施例としては、端子は前方にタブを突出させた雄型端子として構成されても良い。
実施例1、2の場合、介在部21、21Aは押付部24、24Aに圧着され湾曲変形したが、他の実施例としては、介在部は押付部に押圧されて屈曲変形しても良く、あるいは変形しなくても良い。
実施例1の場合、介在部21はバネ部22を有していたが、他の実施例としては、実施例1の介在部からバネ部を省略しても良い。
10、10A、10B…端子
11、11A、11B…端子本体
12…基部
13…台座部
14…座面
15、15B…箱部
16…膨出部
17…切り溝
18、18B…多重壁部
19…基端部
21、21A、21B…介在部
22…バネ部
23…側壁
24、24A、24B…押付部
25…斜面部
80…コネクタハウジング
81…キャビティ
82…ランス
90…フラットケーブル
91…導体
92…被覆部
11、11A、11B…端子本体
12…基部
13…台座部
14…座面
15、15B…箱部
16…膨出部
17…切り溝
18、18B…多重壁部
19…基端部
21、21A、21B…介在部
22…バネ部
23…側壁
24、24A、24B…押付部
25…斜面部
80…コネクタハウジング
81…キャビティ
82…ランス
90…フラットケーブル
91…導体
92…被覆部
Claims (9)
- 帯状のフラットケーブルに接続される端子であって、
基部と、
前記基部との間に前記フラットケーブルを挟んで設けられる介在部と、
前記介在部を前記フラットケーブルへ押しつける押付部と、を備える端子。 - 前記介在部は、板状をなし、板面が前記フラットケーブルに接触する請求項1に記載の端子。
- 前記押付部は、前記基部の幅方向両側から起立し、先端が前記介在部における前記フラットケーブルの幅方向中央側に対応する位置を押しつける請求項2に記載の端子。
- 前記基部は、前記介在部と対向する位置に前記フラットケーブルに向かって突出した台座部を有し、前記フラットケーブルは前記台座部の座面に押しつけられる請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の端子。
- 前記介在部は、前記押付部から外れた位置にて前記フラットケーブルに弾性接触するバネ部を有している請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の端子。
- 前記押付部は、前記フラットケーブルの長さ方向に間隔を置いて設けられ、前記バネ部は、前記長さ方向に隣接する前記押付部間に設けられている請求項5に記載の端子。
- 前記介在部は、前記基部側と一体に形成されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の端子。
- 前記介在部は、前記基部側と別体に形成されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の端子。
- 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の端子と、前記フラットケーブルと、を備え、前記介在部は、前記フラットケーブルの長さ方向に延び、前記フラットケーブルに対し前記長さ方向に沿って接触する端子付きフラットケーブル。
Priority Applications (2)
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JPH10269857A (ja) * | 1997-03-21 | 1998-10-09 | Sumitomo Electric Ind Ltd | フラットケーブル |
JP2001126796A (ja) * | 1999-10-22 | 2001-05-11 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 平形導体用端子金具 |
US20060166547A1 (en) * | 2003-03-17 | 2006-07-27 | Stefan Deutmarg | Electric contact element for a flat conductor |
JP2013149428A (ja) * | 2012-01-18 | 2013-08-01 | Yazaki Corp | フラット回路体と端子金具との接続構造、及び接続方法 |
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2019
- 2019-05-24 JP JP2019097737A patent/JP2020194623A/ja active Pending
-
2020
- 2020-05-11 WO PCT/JP2020/018759 patent/WO2020241213A1/ja active Application Filing
Patent Citations (4)
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