JP2000280716A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JP2000280716A JP2000280716A JP11087891A JP8789199A JP2000280716A JP 2000280716 A JP2000280716 A JP 2000280716A JP 11087891 A JP11087891 A JP 11087891A JP 8789199 A JP8789199 A JP 8789199A JP 2000280716 A JP2000280716 A JP 2000280716A
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Abstract
と共に、モールドに凹部を形成する際バイトの刃先が次
第に摩滅し、堀始めと堀り終わりの隣接面に生じるタイ
ヤの外観不良を目立たなくする。 【解決手段】 サイドウォール12に、断面形状が略台
形の第1のリッジ16と断面形状が三角形の第2のリッ
ジ18が隣接して交互に配置されることにより、光と影
のバランスや反射光の強弱が微妙に変化する。これによ
り、サイドウォール12に生じるカーカスプライのジョ
イント部分や折り返し端による凹凸が目立たなくなる。
また、バイトで始めに掘った溝により形成された第1の
リッジ16と、最後に掘った溝により形成された第1の
リッジ16とは多少形状が異なることになっても、その
間に形状の異なる第2のリッジ18が介在するので、第
1のリッジ16の形状が多少異なっていても、それが目
立たなくなる。
Description
り、特に、タイヤ側面に、周方向に間隔をおいて設けら
れた多数のリッジからなる環状の装飾帯を備えた空気入
りタイヤに関するものである。
ーナツ状の円環体であるが、一般んい、そのカーカスは
初めから円環体として製造されるのではなく、まずシー
ト状に製造されたカーカスプライがタイヤの成形ドラム
上で一周回転されて、巻き始めと巻き終わりの個所がジ
ョイントされることによって円環状に張り付けられる。
ベルト及びトレッドなどの必要な構成部材が張り付けら
れて形成された生タイヤが、スチールやアルミニューム
などの金属よりなるモールド内で一定時間加圧・加熱さ
れて加硫されることによってタイヤが製造される。
ルには、カーカスプライの巻き始めと巻き終わりのジョ
イント部に相当する個所に、大なり小なり凹凸が生じ
る。
能面や耐久面で問題ないが、カーカスプライが1プライ
よりなる乗用車用ラジアルタイヤなどでは、サイドウォ
ールの凹凸が相対的に顕著に目立って、顧客に要らざる
不安感を与えることがある。
対のビードコアを備えている。カーカスプライがこのビ
ードコアを内側から外側へ折り返されてビード部に係留
されるので、カーカスプライの折返端部がサイドウォー
ルに位置し、その外側にサイドゴムが配置されている。
ゴムが薄くなると、カーカスプライの折り返し端部がサ
イドウォールの凹凸として相対的に目立ってくることが
ある。
ルに形成された文字、数字、記号又は図形などよりなる
トレードマークやトレードドレスなどを目立たせるため
に、従来からサイドウォールの表面に、周方向に等間隔
に設けられた多数の小さく同じ高さのリッジからなる環
状の装飾帯を設け、この装飾帯の上に文字や図形などを
設けることが行われている。
る上記の凹凸を目立たなくするために、トレードマーク
やトレードドレスなどを目立たせるために設けられた上
記の小さなリッジをタイヤのサイドウォールの広範囲に
渡って形成することを思いついた。
るためには、モールドに凹部(溝)を形成する必要があ
り、この凹部はバイトの刃先をモールド表面に沿って移
動させることによって掘られている。
めに掘った凹部と最後に掘った凹部とでは断面形状に差
が生じて、モールド1周の加工が終わったときに、掘り
始めと堀り終わりの隣接個所が不均一な模様となる。こ
のため、図8に示すように、最初に掘った凹部で形成さ
れたリッジ100Aと最後に掘った凹部で形成されたリ
ッジ100Bとの隣接個所が不均一な模様となり(な
お、図8(A)においては不均一さは表現していな
い。)、空気入りタイヤの外観品質が低下する問題があ
った。
不具合を解消してタイヤの側面に生じる凹凸を目立たな
くすると共に、モールドに凹部を形成する際バイトの刃
先が次第に摩滅し、堀始めと堀り終わりの隣接面に生じ
るタイヤの外観不良を目立たなくするようなリッジをタ
イヤ側面に備えた空気入りタイヤを提供することであ
る。
は、タイヤ半径方向またはタイヤ半径方向に対して傾斜
する方向に延びる多数のリッジをタイヤ周方向に沿って
複数配置することにより形成される円環状装飾帯を両側
面の少なくとも一方に備えた空気入りタイヤであって、
前記リッジは、前記円環状装飾帯のタイヤ半径方向内側
端から外側端へ連続して延びており、前記円環状装飾帯
には、長手方向直角断面形状の異なるリッジが交互に隣
接するように配置されている、ことを特徴としている。
面に、タイヤ半径方向またはタイヤ半径方向に対して傾
斜する方向に延びる多数のリッジをタイヤ周方向に沿っ
て複数配置した円環状装飾帯を設け、しかもその円環状
装飾帯においては長手方向直角断面形状の異なるリッジ
が交互に隣接するように配置されているため、影と光の
トーンの変化する面を目立たせ、カーカスプライのジョ
イント部分や折り返し端によるタイヤ側面の凹凸を目立
たなくすることが可能となる。
折り返し端によるタイヤ側面の凹凸の形成されている部
分に重ねて円環状装飾帯を形成する。
た空気入りタイヤの路面と接地する部分を除いた部分
で、かつ、外から見える部位であり、主にタイヤのサイ
ドウォールであるが、ビード部も含んでよい。
の内面をバイトにて切削加工し、リッジ形成部となる凹
凸を形成するが、バイトの刃先が次第に摩滅するため、
堀始めと堀り終わりでは、加工面の形状、即ち、リッジ
の形状が異なってくる。
ッジが交互に隣接するように配置することにより、堀り
始めと堀り終わりでリッジの形状が多少異なっても、そ
れを目立たなくすることが可能となる。
の空気入りタイヤにおいて、前記リッジは、高さが0.
3〜2mmであり、タイヤ周方向に沿って0.3〜5mmの
間隔で配置されていることを特徴としている。
ッジの高さを0.3〜2mmとし、タイヤ周方向に沿って
0.3〜5mmの間隔で配置したので、タイヤ側面の凹凸
を確実に目立たなくすることが可能となる。
タイヤ側面の凹凸を目立たせなく効果が不足する。
と、リッジとして認識しにくくなる。
と、リッジとして認識しにくくなる。
ヤ側面の凹凸を目立たせなく効果が不足する。
請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、長手方向に
交差する方向の断面形状が略三角形状のリッジ、略四角
形状のリッジ及び略台形状のリッジうちの少なくとも2
つのリッジを有することを特徴としている。
面形状が略三角形状のリッジ、断面形状が略四角形状の
リッジ、及び断面形状が略台形状のリッジのうちの少な
くとも2つのリッジが隣接して交互に配置されることに
より、光と影のバランスや反射光の強弱が微妙に変化し
て、タイヤ側面に生じるカーカスプライのジョイント部
分や折り返し端による凹凸が特に目立たなくなる。
や略台形状等の角張ったリッジの方が、断面形状が滑ら
かな曲線で形成されているリッジ、例えば、半円形状、
半楕円形状等の断面形状を有するリッジよりも凹凸が目
立たなくなり、また、堀り始めと堀り終わりのリッジの
形状の差異も目立たなくなる。
求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記リッジは、半径が30mm以上の円弧状または直線状
に延びていることを特徴としている。
ッジが半径が30mm以上の円弧状または直線状に延びて
いるため、リッジを形成する溝をモールドに加工し易く
なる。
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記多数のリッジは、前記円環状装飾帯のタイヤ半径方
向内側端から外側端まで略平行に延びていることを特徴
としている。
ッジがタイヤ半径方向内側端から外側端まで略平行であ
るため、リッジを形成する溝をモールドに加工し易くな
る。
ッジ同士がタイヤ半径方向の内側端から外側端までの間
に互いに交差したり接触しないことを意味する。
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記長手方向直角断面形状の異なるリッジが互いに交差
していることを特徴としている。
環状装飾帯の半径方向内側端から外側端までの間におい
て、長手方向直角断面形状の異なるリッジが互いに交差
しているため、タイヤ側面に生じるカーカスプライのジ
ョイント部分や折り返し端による凹凸をより一層目立た
なくさせることができる。
状の差異もより一層目立たなくさせることができる。
って本発明の空気入りタイヤの第1の実施形態を説明す
る。
入りタイヤ10のサイドウォール12の一部が示されて
いる。
10のサイドウォール12には円環状の装飾帯14(な
お、図1(A)には、周方向の一部のみ図示されてい
る。)が設けられている。
ライのジョイント部分や折り返し端による凹凸(図示せ
ず)が生じる部分に設けられている。
のリッジ18がタイヤ周方向に小さな間隔を置いて交互
に設けられることによって形成されている。
は、装飾帯14のタイヤ径方向内側端14Aからタイヤ
径方向外側端14Bへ連続して延びている。
2のリッジ18は、直線状に延びており、かつ、タイヤ
半径方向に対して同じ角度で傾斜している。
6は断面形状が三角形であり、第2のリッジ18は断面
形状が略台形である。
aと第2のリッジ18の高さbは同じである。なお、第
1のリッジ16の高さa及び第2のリッジ18の高さb
は、0.3mm〜2.0mmの範囲内に設定される。
8との中心間隔は、0.3mm〜5.0mmの範囲内に設定
される。
8は、空気入りタイヤ10を形成する金属製(例えば、
アルミ、鉄等)のモールドの内面に形成された溝によっ
て形成される。
イヤ周方向の一方向に順番に掘られている。 (作用)本実施形態の空気入りタイヤ10では、断面形
状が略台形の第1のリッジ16と断面形状が三角形の第
2のリッジ18が隣接して交互に配置されることによ
り、光と影のバランスや反射光の強弱が微妙に変化す
る。
カーカスプライのジョイント部分や折り返し端による凹
凸が目立たなくなる。
モールドの内面には、第1のリッジ16を形成する溝及
び、第2のリッジ18を形成する溝が各々複数掘られて
いるが、例えば、バイトで始めに掘った溝と、最後に掘
った溝とは、バイトの摩耗によって形状が多少異なって
くる。このため、バイトで始めに掘った溝により形成さ
れた第1のリッジ16と、最後に掘った溝により形成さ
れた第1のリッジ16とは多少形状が異なることにな
る。
16が存在しても、その間に第1のリッジ16とは形状
の異なる第2のリッジ18が介在するので、第1のリッ
ジ16の形状が多少異なっていても、それが目立たなく
なる。なお、これは第2のリッジ18についても同様で
ある。
第1のリッジ16及び第2のリッジ18は直線形状であ
るので、これらを形成するモールドの溝も直線状とな
り、モールドの加工が容易である。
のリッジ18の高さbが0.3mm未満では、サイドウォ
ール12の凹凸を目立たせなく効果が不足する。
のリッジ18の高さbが2.0mmを越えると、リッジと
して認識しにくくなる。
8との中心間隔が0.3mm未満になると、リッジとして
認識しにくくなる。
中心間隔が5.0mmを越えると、サイドウォール12の
凹凸を目立たせなく効果が不足する。 [第2の実施形態]次に、本発明の空気入りタイヤの第
2の実施形態を図2にしたがって説明する。なお、第1
の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は
省略する。
実施形態に係る空気入りタイヤ10のサイドウォール1
2には、第1の実施形態と同様に第1のリッジ16及び
第2のリッジ18が形成されているが、第1のリッジ1
6の高さaが第2のリッジ18の高さbよりも小さく設
定されている。
ある。 [第3の実施形態]次に、本発明の空気入りタイヤの第
3の実施形態を図3にしたがって説明する。なお、第1
の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は
省略する。
実施形態に係る空気入りタイヤ10のサイドウォール1
2には、第1の実施形態と同様に第1のリッジ16及び
第2のリッジ18が形成されているが、第1のリッジ1
6の高さaが第2のリッジ18の高さbよりも大きく設
定されている。
せなくする作用効果は第1の実施形態と同様である。 [第4の実施形態]次に、本発明の空気入りタイヤの第
4の実施形態を図4にしたがって説明する。なお、第1
の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は
省略する。
実施形態に係る空気入りタイヤ10のサイドウォール1
2には、第1の実施形態と同様に第1のリッジ16及び
第2のリッジ18が形成されているが、第1のリッジ1
6及び第2のリッジ18が、曲率半径Rの円弧状に形成
されている。
せなくする作用効果は第1の実施形態と同様である。
ジ18を円弧状とする場合、その曲率半径Rを30mm以
上とすることが好ましい。
曲率半径Rが30mm未満では、第1のリッジ16及び第
2のリッジ18を形成する溝をモールドに加工し難くな
る。 [第5の実施形態]次に、本発明の空気入りタイヤの第
5の実施形態を図5及び図6にしたがって説明する。な
お、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、そ
の説明は省略する。
に、第5の実施形態に係る空気入りタイヤ10のサイド
ウォール12には、第1の実施形態と同様に、直線状の
第1のリッジ16及び第2のリッジ18が形成されてい
るが、第1のリッジ16及び第2のリッジ18が装飾帯
14の半径方向中央付近で交差している。
リッジ18の高さbとは同じである。
せなくする作用効果は第1の実施形態と同様であるが、
第1のリッジ16と第2のリッジ18とを平行とするよ
りもサイドウォール12の凹凸を目立たせなくする作用
効果は大きくなる。 [第6の実施形態]次に、本発明の空気入りタイヤの第
6の実施形態を図7にしたがって説明する。なお、第1
の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は
省略する。
態の変形例であり、図7(A)〜(C)に示すように、
第1のリッジ16及び第2のリッジ18が円弧形状に形
成されている。
せなくする作用効果は第5の実施形態と同様である。
実施形態の空気入りタイヤ10では、サイドウォール1
2の凹凸の目立つ部分に、高さが0.3〜2mmで、断面
形状の異なる第1のリッジ16及び第2のリッジ18を
0.3〜5mmの間隔で交互に設けたので、サイドウォー
ルの凹凸を目立たなくすることが可能となり、また、第
1のリッジ16の形状及び第2のリッジの形状が、各々
リッジ毎に多少異なっても、それを目立たなくすること
が可能となる。
形の第1のリッジ16と断面形状が三角形の第2のリッ
ジ18を交互に設けたが、本発明はこれに限らず、長手
方向直角断面形状の異なるリッジが交互に隣接するよう
に配置されていれば、リッジの断面形状は上記以外の断
面形状(例えば、四角形等)であっても良い。
第2のリッジ18の延びる方向は上記の実施形態以外の
方向であっても良く、半径方向内側端から外側端の間で
その向きが変更されても良い。
タイヤは上記の構成としたので、タイヤの側面に生じる
外観不良を目立たなくすることができる、という優れた
効果を有する。
の側面の一部を示す側面図であり、(B)は図1(A)
のA−A線断面図である。
の側面の一部を示す側面図であり、(B)は図2(A)
のB−B線断面図である。
の側面の一部を示す側面図であり、(B)は図3(A)
のC−C線断面図である。
の側面の一部を示す側面図であり、(B)は図4(A)
のD−D線断面図である。
の側面の一部を示す側面図であり、(B)は図5(A)
のE−E線断面図であり、(C)は図5(A)のF−F
線断面図である。
の斜視図である。
の側面の一部を示す側面図であり、(B)は図7(A)
のG−G線断面図であり、(C)は図7(A)のH−H
線断面図である。
れた部分を示す空気入りタイヤの一部側面図であり、
(B)は図8(A)のI−I線断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 タイヤ半径方向またはタイヤ半径方向に
対して傾斜する方向に延びる多数のリッジをタイヤ周方
向に沿って複数配置することにより形成される円環状装
飾帯を両側面の少なくとも一方に備えた空気入りタイヤ
であって、 前記リッジは、前記円環状装飾帯のタイヤ半径方向内側
端から外側端へ連続して延びており、 前記円環状装飾帯には、長手方向直角断面形状の異なる
リッジが交互に隣接するように配置されている、 ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】 前記リッジは、高さが0.3〜2mmであ
り、タイヤ周方向に沿って0.3〜5mmの間隔で配置さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタ
イヤ。 - 【請求項3】 長手方向に交差する方向の断面形状が略
三角形状のリッジ、略四角形状のリッジ及び略台形状の
リッジうちの少なくとも2つのリッジを有することを特
徴とする請求項1または請求項2に記載の空気入りタイ
ヤ。 - 【請求項4】 前記リッジは、半径が30mm以上の円弧
状または直線状に延びていることを特徴とする請求項1
乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項5】 前記多数のリッジは、前記円環状装飾帯
のタイヤ半径方向内側端から外側端まで略平行に延びて
いることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1
項に記載の空気入りタイヤ。 - 【請求項6】 前記長手方向直角断面形状の異なるリッ
ジが互いに交差していることを特徴とする請求項1乃至
請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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