JPS60128006A - サイド部形状を改良したラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、明色ゴム組成・物よりなる環状体をタイヤサ
イド部に備えたラジアルタイヤに関する。

一般にタイヤのサイド部にはいわゆるホワイトレターと
呼ばれる明色ゴム組成物で装飾されており、これは周囲
の黒色ゴム組成物よりなるサイドウオール部とは異なっ
た組成物が使用されている。

一方この種のホワイトレターは、カーカスコードをタイ
ヤ半径力、向に配列したラジアルタイヤに広く採用され
ているが、ラジアルタイヤはその構造に起因しバイアス
タイヤに較べて横剛性が低く、したがってサイド部の変
形歪が大きい。しかも最近では自動車の高速化の要請に
伴ない、タイヤの偏平化がすすめられてきており、特に
６０シリーズ（偏平率６％）のタイヤが出現しているが
、この種のタイヤではサイド部の変形歪は特に著しい。

そこでサイド部のホワイトレターの明色ゴム組成物と周
囲の黒色ゴムとの組成、特性が異なることとも関係して
、明色ゴム組成物の劣化が生じ、耐久性が著しく阻害さ
れることとなる。この明色ゴム組成物の位置は、トレッ
ド部に近ずく程、タイヤの最大歪位置に近くなり、不利
であり、また明色ゴム組成物が厚くなる程、表面歪が大
きくなるため好ましくない。タイヤ外観、装飾性の観点
から明色ゴム組成物の配置の位置にはおのずと変更しう
る範囲があり、また、明色ゴム組成物のゴム厚を減少す
ることは周囲の汚染性、黒色ゴムによる汚染の問題が、
生ずることになる。

本発明は、このような問題を解決し、サイド部の劣化、
汚染性を有効に抑制した、ラジアルタイヤを提案するこ
とを目的とする。

本発明は、コードをタイヤ赤道方向に対して８０″′〜
９０°の角度で配列するとともにその両端をビードコア
のまわりに巻き返して係止しＩこ、ラジアルカーカスと
少なくとも一方のタイヤサイド部でタイヤ周方向に延び
る明色ゴム組成物よりなる環状体と該環状体の周囲に貼
設される黒色ゴム組成物よりなるサイドウオールゴムを
備え、前記環状体の外表面は、前記サイドウオールの半
径方向外表面の輪郭仮想線を越えて突出しており、両す
そ部は、前記輪郭仮想線の内側に入り込んでいることを
特徴とするサイド部形状を改良したラジアルタイヤであ
る。

以下本発明のタイヤを図面にしたがって詳細に説明する
。第１図は本発明のタイヤの断面図の右半分を第２図は
第１図の破線にかこまれた部分の拡大図を示す。

図において本発明のタイヤ（１）はカーカス（２）の両
端をビードコア（３）のまわりに巻き返して係止すると
ともに、カーカスコードをタイヤ赤道方向に対して８０
°〜９０″の角度で配列しており、更にタイヤクラウン
部の前記カーカスの外側に、コードをタイヤ赤道方向に
対して比較的浅い角度で配列した複数のプライよりなる
ベルト層（４）が配置されている。そしてタイヤの少な
くとも一方のサイド部のほぼ中央でタイヤ周方向に延び
る明色ゴム組成物よりなる環状体（５）と、該環状体（
５）の周囲に貼設される黒色ゴム組成物よりなるサイド
ウオールゴム（６ａ）、（６ｂ）を備えている。そして
、前記環状体の外表面（５ａ）は前記サイドウオールゴ
ム（６ａ）（６ｂ）の輪郭線を結ぶ輪郭仮想線（Ｍ）を
越えて、突出しており、一方その両すそ部（７ａ）（７
ｂ）は、前記輪郭仮想線（Ｍ）の内側に入りこんだ凹溝
が形成されている。ここで環状体の外表面（５ａ）の輪
郭仮想線（Ｍ）からの突出高さくＨ）は６ｍｍ以下好ま
しくは１〜４ｍｍの範囲である。そして、前記凹溝７ａ
１７ｂの深さくＤ）は３ｍｍ以下、好ましくは０．５　
ｍｍ〜１．５　ｍｍの範囲である。だだ凹溝の溝幅は前
記環状体をはさんで上側の凹溝（７ａ）と下側の凹溝（
７ｂ）は、異なる幅で形成することが好ましく、上側の
凹溝（７ａ）の溝幅（Ｗａ）は、７　ｍｍ〜２　ｇ　＋
ｎｍ、下側の凹溝（７ｂ）の溝幅（Ｗｂ）は５ＩＩｍ〜
１１０ｌＴ１の範囲である。これは環状体の上側に走行
時の繰り返し変形に伴う応力集中が生じやすく、・した
がって上側の凹溝（７ｂ）の溝幅を広くとることにより
、応力ｉを分散させるのにこれを効果的に抑制したので
ある。また、明色ゴム組成物（８）と上側のサイドウオ
ールゴム（６ｂ）とのタイヤ外周面にあられれる境界線
（５） （Ｌｂ）は前記上側の凹溝（７ｂ）の内側に位置するよ
うに形成され変形歪の激しい領域を避けて構成されてお
り、一方タイヤ断面にふける境界線Ｌａはカーカスの配
列方向に対して比較的浅い角度で形成され、両者の接着
界面を広げ層間剥離を抑制する。一方明色ゴム組成物（
８）と下側のサイドウオールゴム（６ｂ）のタイヤ外周
面にあられれる境界線（Ｌｃ）は、前記下側の凹溝の下
側縁部（Ｅ）近傍に位置する。下側凹溝（７ｂ）の溝幅
は比較的狭く、したがって溝内部に異質のゴムの境界線
が存在すると、かえって応力集中の起点となり好ましく
ないからである。

次に前記環状体（５）の輻（Ｗ）は通常１０ｍｍ〜３０
ｍｍの範囲とし、その上側縁部（Ｆ）のビード低部から
の高さくＨＦ）は、タイヤ断面高さくＨＤ）の４０〜′
６０％の範囲好ましくは４８〜５５％の範囲とする。

上側縁部（Ｆ）の位置、即ち、前記環状体（５）のサイ
ドウオール部の位置は、タイヤの各部分の変形挙動と密
接に関係し特に重要であるが、上記（６） 範囲を外れるとサイド部の耐久性は必ずしも充分ではな
くなる。

なお本発明では前記凹溝（７ａ）（７ｂ）はタイヤ全周
に亘って連続して配置する必要は必ずしもなく、環状体
の円周方向長さに対応して形成してもよいことは勿論で
ある。

なお、本発明では、タイヤ高さくＨ）とタイヤ最丈幅（
Ｗ）の比（Ｈ／Ｗ）で定義される偏平率が、５５〜６５
％の範囲の偏平タイヤに特に効果的に採用しうる。

このように本発明はタイヤサイド部にいわゆるホワイト
レターとよばれる明色ゴム組成物よりなる環状体を特定
高さで形成するとともに、そのすそ部に凹溝を形成した
ためサイド部の変形歪は効果的に抑制しうる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のタイヤの断面図、第２図は第１図の
破線円で囲まれる部分の拡大図を示す。 １・・・・・・タイヤ ２・・・・・・カーカス ３・・・・・・ビードコア ４・・・・・・ベルト層 ５・・・・・・環状体 ６ａ、６ｂ・・・・・・サイドウオールゴム７ａ、７ｂ
・・・・・・凹溝 ８・・・・・・明色ゴム組成物 特許出願人　住友ゴム工業株式会社 代理人　弁理士仲村義平

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）コードをタイヤ赤道方向に対して８０°〜９０″
   の角度で配列するとともにその両端をビードコアのまわ
   りに巻き返して係止した、ラジアルカーカ又と少なくと
   も一方のタイヤサイド部でタイヤ周方向に延びる明色ゴ
   ム組成物よりなる環状体と該環状体の周囲に貼設される
   黒色ゴム組成物よりなるサイドウオールゴムを備え、前
   記環状体の外表面は、前記サイドウオールの半径方向外
   表面の輪郭仮想線を越えて突出してふり、しかも、その
   両すそ部は、前記輪郭仮想線の内側に入りこんでいるこ
   とを特徴とするサイド部形状を改良したラジアルタイヤ
   。
2. （２）タイヤ高さくＨ）とタイヤ最大幅（Ｗ）の比（Ｈ
   ／Ｗ）で定義される偏平率が５５〜６５％の範囲である
   特許請求の範囲第１項記載のタイヤ