JP4750793B2 - 二輪車用空気入りタイヤ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ゴムストリップをタイヤ周方向に連続的にらせん巻回したゴムストリップ積層体からなるトレッド部を具える二輪車用空気入りタイヤ及びその製造方法に関するものであり、特にかかるタイヤの使用寿命の向上を図る。
近年、二輪車用タイヤの成型工程での作業工数の低減及び作業時間の短縮とともに、タイヤ構成部材の製造装置を不要にして製造ユニットの小型化を図るため、インナーライナー、ビードフィラ、サイドゴムおよびトレッドゴム等のタイヤ構成部材を個別に準備することなく、剛体コア又は成型ドラム等の成型台上に、リボン状のゴムストリップをオーバーラップさせながららせん巻回して貼り付け、所定のグリーンタイヤを形成し、このグリーンタイヤを加硫成型することによって所定の製品タイヤを製造する方法、いわゆるコア成型方法が提案されている(例えば特開2003−136611号公報参照)。
一般に二輪車のコーナリングに当っては、タイヤにキャンバー角を付与してトレッド部の側方域を接地させる走行、いわゆるキャンバー走行を行う。この際に発生するサイドフォースの作用により、接地しているトレッド部と路面の間には、タイヤ赤道面側からトレッド端に向かう向きの抗力が発生する。また、タイヤの幅を小さくするため、二輪車用空気入りタイヤのトレッド部のクラウン半径は、四輪車用タイヤのそれに比べて小さい。このような二輪車用空気入りタイヤ固有の特性により、従来のコア成型方法により製造されたタイヤにあっては、トレッド部踏面を形成するゴムストリップ同士が剥離しやすく、これがためにその使用寿命を全うできない場合があった。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題とするものであり、その目的は、ゴムストリップの積層体でトレッド部を形成した二輪車用空気入りタイヤの耐久性を高めること、及びかかるタイヤを製造する方法を提供することにある。
前記の目的を達成するため、この発明の二輪車用空気入りタイヤは、ゴムストリップをタイヤ周方向に連続的にらせん巻回したゴムストリップ積層体からなるトレッド部を具える二輪車用空気入りタイヤにおいて、トレッド部踏面を形成するゴムストリップ積層体の最外層は、それを構成するゴムストリップ間の境界面をトレッド部踏面からタイヤ外部に延ばした仮想延長面が、トレッド部踏面に立てた法線に対してトレッド端側に位置し、仮想延長面とトレッド部踏面に立てた法線とのなす角が全て80〜90°の範囲にあることを特徴とするものである。このような向きにゴムストリップを巻き付けることにより、サイドフォースが作用した際にも、ゴムストリップ同士が剥離することを防止できる。
この二輪車用空気入りタイヤにおいては、トレッド部を、タイヤ赤道面を含む中央域と、該中央域を挟んで位置する両側方域とに区分して、中央域の最外層を硬質のゴムストリップで構成し、両側方域の最外層を軟質のゴムストリップで構成することが好ましい。なお、本明細書中において、「中央域」とは、タイヤ赤道面を中心としたトレッド接地幅の50%の幅の領域をいうものとし、「側方域」とは、この中央域の両側に位置する領域をいうものとし、「硬質のゴムストリップ」とは、その300%モジュラスが「軟質のゴムストリップ」の300%モジュラスよりも大きいゴムストリップをいうものとする。硬質のゴムストリップの300%モジュラスは、好ましくは6〜10MPaの範囲、より好ましくは7〜9MPaの範囲であり、軟質のゴムストリップの300%モジュラスは、好ましくは1〜6MPaの範囲、より好ましくは2〜5MPaの範囲であり、両者の差は、好ましくは2MPa以上、より好ましくは3MPa以上である。
さらに、かかるタイヤを剛体コアにより成型することが好ましい。
そして、この発明の二輪車用空気入りタイヤの製造方法は、ゴムストリップをタイヤ周方向に連続的にらせん巻回して積層することによりトレッド部を形成する二輪車用空気入りタイヤの製造方法において、トレッド部踏面となるべきゴムストリップの最外層を形成するにあたり、拡径状態の剛体コア上に、ゴムストリップ間の境界面をトレッド部踏面からタイヤ外部に延ばした仮想延長面が、トレッド部踏面に立てた法線に対してトレッド端側に位置し、仮想延長面とトレッド部踏面に立てた法線とのなす角が全て80〜90°の範囲にあるように、ゴムストリップをトレッド端からタイヤ赤道面に向かって順次巻き付けることを特徴とするものである。このような向きにゴムストリップを巻き付けることにより、サイドフォースが作用した際にも、ゴムストリップ同士が剥離することを防止できる。なお、ここでいう「拡径状態」とは、その外面形状が製品タイヤの内面形状とほぼ対応する状態のことをいうものとし、より具体的には加硫金型への出し入れを円滑にするために必要な径変化を除いて、加硫成型終了まで径変化することのない状態をいうものとする。
この製造方法においては、トレッド部の中央域の最外層を硬質のゴムストリップで構成し、トレッド部の両側方域の最外層を軟質のゴムストリップで構成することが好ましく、硬質のゴムストリップの300%モジュラスは、好ましくは6〜10MPaの範囲、より好ましくは7〜9MPaの範囲であり、軟質のゴムストリップの300%モジュラスは、好ましくは1〜6MPaの範囲、より好ましくは2〜5MPaの範囲であり、両者の差は、好ましくは2MPa以上、より好ましくは3MPa以上である。
この発明によれば、サイドフォースが作用した際にも、ゴムストリップ同士が剥離しにくい向きにゴムストリップを巻き付けることにより、ゴムストリップの積層体でトレッド部を形成した二輪車用空気入りタイヤの耐久性を高めることが可能となる。
この発明に従う代表的な二輪車用空気入りタイヤのタイヤ幅方向断面図である。 図1に示すタイヤのトレッド部右半域の一部の拡大断面図である。 この発明に従う代表的なタイヤの製造方法を示す図である。 この発明に従う他の製造方法のゴムストリップ巻き付け手順を示す図である。 従来のコア成型方法により製造されたタイヤのタイヤ幅方向断面図である。 コーナリング走行中の二輪車に発生する力を示す図である。 コーナリング走行中の二輪車用タイヤに発生する力を示す図である。
符号の説明
1 タイヤ
2 ビードコア
3 ビード部
4 サイドウォール部
5 トレッド部
6 カーカス
7 ベルト
8 ゴムストリップ積層体
9 トレッド部踏面
10a ゴムストリップ最外層
10b ゴムストリップ最内層
11 ゴムストリップ
12 剛体コア
13 トレッド部中央域
14 トレッド部側方域
次に、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明に従う代表的な二輪車用空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という。)のタイヤ幅方向断面を示しており、図2は、図1に示すタイヤのトレッド部右半域の一部を拡大した断面を示す。
図1に示すタイヤ1は、ビードコア2を埋設した1対のビード部3、ビード部3からタイヤ径方向外方に延びる一対のサイドウォール部4、及び両サイドウォール部4、4の間にまたがって延びるトレッド部5を具える。また、タイヤ1は、ビード部3、サイドウォール部4、トレッド部5にわたってトロイド状に延び、両端部がビードコア2で係止されるカーカス6と、そのクラウン部外周に位置するベルト7を有しており、このベルト7のタイヤ径方向外側に前記のトレッド部5が配置されている。ビードコア2、ビード部3、サイドウォール部4、カーカス6及びベルト7については、従来のタイヤと同様の構成とすることができる。
トレッド部5は、ゴムストリップをタイヤ周方向に連続的にらせん巻回し、隣接する側面同士を接合してなるゴムストリップ積層体8で構成されている。図1に示す実施態様では、ゴムストリップ積層体8は、トレッド部踏面9を形成する最外層10aとその内側に位置する最内層10bの2層で構成されている。
そして、この発明のタイヤ1の構成上の主な特徴は、図2に示すように、最外層10aを構成するゴムストリップ11、11間の境界面をトレッド部踏面9からタイヤ外部に延ばした仮想延長面pが、トレッド部踏面9に立てた法線nに対してトレッド端側Tに位置すること、すなわちトレッド部右半域を示す図2においては、仮想延長面pが法線nの右側に位置することにある。また、トレッド部左半域においては、これと反対の構成となる。したがって、最外層10a全体としては、図1に示すように、タイヤ赤道面CLを対称軸として略線対称の構成となる。
以下、この発明が前記構成を採用するに至った経緯を作用とともに説明する。
従来のコア成型方法では、一方のトレッド端から他方のトレッド端に向かって順次ゴムストリップを巻き付けてトレッド部を形成していた。このようにして製造されたタイヤ101は、図5に示すように、一方のトレッド部半域(図5では左半域)では、最外層110aを構成するゴムストリップ間111、111の境界面pがトレッド部踏面に立てた法線nに対してトレッド端側に傾き、他方のトレッド部半域(図5では右半域)では、最外層110aを構成するゴムストリップ111、111間の境界面pがトレッド部踏面に立てた法線nに対してタイヤ赤道面CL側に傾いていた。
ところで、二輪車のコーナリングに当っては、図6に示すように、車体をコーナーの内側に傾け、タイヤにキャンバー角θを付与してトレッド部の側方域を接地させるキャンバー走行を行う。この際、走行速度と回転半径に応じたサイドフォースFがコーナーの外側に向かって作用する。これをタイヤについてみると、図7に示すように、接地しているトレッド部と路面の間には、摩擦により、サイドフォースFと作用方向が逆向きで大きさが同じ摩擦力Fが抗力として発生する。すなわち、コーナリング中のタイヤのトレッド部踏面には、タイヤ赤道面からトレッド端に向かって力が作用するのである。
したがって、図5に示したような従来のタイヤでは、トレッド部左半域を接地した状態でのコーナリング時には問題は生じないが、トレッド部右半域を接地した状態でのコーナリング時には、摩擦力Fがゴムストリップ111の接合を剥がす向きに作用するため、隣接するゴムストリップ間にクラックが生じ、この状態で使用を続ければ、クラックがゴムストリップの境界面に沿って進展し、やがてタイヤの故障を引き起こす。
そこで発明者らは、最外層を構成するゴムストリップの境界面を摩擦力Fの作用方向に傾けるように、すなわち境界面をトレッド部踏面からタイヤ外部に延ばした仮想延長面が、トレッド部踏面に立てた法線に対してトレッド端側に位置するようにゴムストリップを巻き付ければ、コーナリング中にサイドフォースが作用した場合にも、最外層を構成するゴムストリップ間での剥離を有効に防止して耐久性を向上することができることを見出し、この発明を完成させるに至ったのである。
次に、かかるタイヤの具体的な製造方法を説明する。
図3は、周面上にビード部3、サイドウォール部4及びゴムストリップ積層体の最内層10bを形成した状態の剛体コア12の幅方向断面斜視図である。ビード部3及びサイドウォール部4については、従来のコア成型方法と同様にして剛体コア12上に形成する。最内層10bは、図示の例では、右側のトレッド端Tから左側のトレッド端Tに向かってゴムストリップを巻き付けているが、これに限定されず、左側のトレッド端Tから右側のトレッド端Tに向かって巻き付けてもよく、両トレッド端T、Tからタイヤ赤道面CLに向かって巻き付けてもよく、タイヤ赤道面CLから両トレッドT、T端に向かって巻き付けてもよい。そして、トレッド部右半域の最内層10bの上に最外層10aを形成するに当たり、剛体コア12を拡径し、その外面形状が製品タイヤの内面形状とほぼ対応する状態にした上で、図示のように、トレッド端Tからタイヤ赤道面CLに向かってゴムストリップ11を順次巻き付けていく。この際、製品タイヤにおいて、ゴムストリップ11間の境界面をトレッド部踏面9からタイヤ外部に延ばした仮想延長面が、トレッド部踏面に立てた法線に対してトレッド端側に位置するように、ゴムストリップ11のオーバーラップ量及び前記法線に対する配設角度を制御する。ゴムストリップ11の巻き付けがタイヤ赤道面CLに達すると、ゴムストリップ11を切断し、トレッド部左半域について、トレッド部右半域と同様にして、トレッド端Tからタイヤ赤道面CLに向かってゴムストリップ11を巻き付ける。このようにしてトレッド部を形成したグリーンタイヤをモールド内で加硫成型すれば、所望のトレッド部構造を有する製品タイヤを得ることができる。
このように剛体コアを用いるコア成型法によってこの発明のタイヤを成型すると、一般に加硫圧力が5MPa以上と高くなるので、製品タイヤにおいてゴムストリップの境界面が割れにくく、剥離防止に有利である。また、ゴムストリップを積層した後に従来のシェーピング製法のように大きな拡径を行うとゴムストリップの境界面が割れ剥離を起こしやすいが、この発明では、製品タイヤの内面形状とほぼ対応する外面形状の剛体コア上で積層を行うので、その後の拡径が少なく、ゴムストリップ相互の剥離を防止できる。ちなみに、コア成型法により成型されたタイヤはタイヤ内面が平滑であるのに対して、従来のブラダを用いて成型されたタイヤはタイヤ内面にエア抜き用のパターンを有しているので、両者は容易に判別できる。
なお、図3では、トレッド部右半域の最外層10aの形成から左半域の最外層10aの形成に移行する際にゴムストリップ11を切断したが、図4に示すように、タイヤ赤道面CL付近からゴムストリップの巻き付けを開始し、図中のA、B、C、Dの順に作業を行えば、ゴムストリップ11を切断することなく連続的にゴム積層体8を形成することもできる。
また、トレッド部5を、タイヤ赤道面CLを含む中央域13と、この中央域13を挟んで位置する両側方域14、14とに区分して、中央域13の最外層10aを硬質のゴムストリップで構成し、両側方域14、14の最外層10aを軟質のゴムストリップで構成することが好ましい。自動二輪車は、直進走行中はタイヤのトレッド部5の中央域13が主として接地し、一方、コーナリング走行中は車体を傾けて旋回することに伴い、タイヤの接地域がトレッド部5のセンター域13から側方域14へと移行する。直進走行とコーナリング走行の走行頻度を比較すると、直進走行の頻度がはるかに多いことから、中央域13には高速耐久性を重視したゴムを配置し、側方域14にはグリップ力を重視したゴムを配置することで、高速耐久性とコーナリング性の双方に優れたタイヤを得ることができる。したがって、高速耐久性を確保する観点から、硬質のゴムストリップの300%モジュラスは、好ましくは6〜10MPaの範囲、より好ましくは7〜9MPaの範囲とする。また、グリップ力を確保する観点から、軟質のゴムストリップの300%モジュラスは、好ましくは1〜6MPaの範囲、より好ましくは2〜5MPaの範囲とする。そして、高速耐久性とコーナリング性を高いレベルで両立させる観点から、両者の差は、好ましくは2MPa以上、より好ましくは3MPa以上とする。
また、仮想延長面pとトレッド部踏面に立てた法線nとのなす角αが全て80〜90°の範囲にある。角αが80°未満の場合には、車体を傾けた状態から直立した状態に戻す際に、トレッド部踏面と路面の間に発生する摩擦力の作用によりゴムストリップ同士に剥離が生じるおそれがあるからであり、90°を超える場合には、ゴムストリップ層の厚みが薄くなり、積層数を増やす必要があることから、生産効率が低下するからである。より好ましくは、各αを85〜90°の範囲とする。
さらに、隣接するゴムストリップのオーバーラップ量は、少なくとも1mmであることが好ましく、より好ましい範囲はゴムストリップの幅の25%以上である。オーバーラップ量が少ないと、路面との間に発生する摩擦力によりゴムストリップ同士が剥がれやすくなるからである。
なお、上述したところは、この発明の実施態様の一部を示したにすぎず、この発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの構成を相互に組み合わせたり、種々の変更を加えたりすることができる。例えば、2層のゴムストリップ層でトレッド部を形成した態様を例にして図示及び説明を行ったが、トレッド部を1層又は3層以上のゴムストリップ層で形成してもよい。
以上の説明から明らかなように、この発明によって、ゴムストリップの積層体でトレッド部を形成した二輪車用空気入りタイヤの耐久性を高めることが可能となった。また、かかるタイヤを製造する方法を提供することも可能となった。

Claims (7)

  1. ゴムストリップをタイヤ周方向に連続的にらせん巻回したゴムストリップ積層体からなるトレッド部を具える二輪車用空気入りタイヤにおいて、
    トレッド部踏面を形成するゴムストリップ積層体の最外層は、それを構成するゴムストリップ間の境界面をトレッド部踏面からタイヤ外部に延ばした仮想延長面が、トレッド部踏面に立てた法線に対してトレッド端側に位置し、前記仮想延長面とトレッド部踏面に立てた法線とのなす角が全て80〜90°の範囲にあることを特徴とする二輪車用空気入りタイヤ。
  2. トレッド部を、タイヤ赤道面を含む中央域と、該中央域を挟んで位置する両側方域とに区分して、中央域の最外層を硬質のゴムストリップで構成し、両側方域の最外層を軟質のゴムストリップで構成してなる、請求項1に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
  3. 前記硬質ゴムストリップと前記軟質ゴムストリップの300%モジュラスの差が2MPa以上である、請求項2に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
  4. 剛体コアを用いて成型された、請求項1〜のいずれか一項に記載の二輪車用空気入りタイヤ。
  5. 剛体コア上でゴムストリップをタイヤ周方向に連続的にらせん巻回して積層することによりトレッド部を形成する二輪車用空気入りタイヤの製造方法において、
    トレッド部踏面となるべきゴムストリップの最外層を形成するにあたり、拡径状態の剛体コア上に、ゴムストリップ間の境界面をトレッド部踏面からタイヤ外部に延ばした仮想延長面が、トレッド部踏面に立てた法線に対してトレッド端側に位置し、前記仮想延長面とトレッド部踏面に立てた法線とのなす角が全て80〜90°の範囲にあるように、ゴムストリップをトレッド端からタイヤ赤道面に向かって順次巻き付けることを特徴とする製造方法。
  6. トレッド部を、タイヤ赤道面を含む中央域と、該中央域を挟んで位置する両側方域とに区分して、中央域の最外層を硬質のゴムストリップで構成し、両側方域の最外層を軟質のゴムストリップで構成する、請求項に記載の製造方法。
  7. 前記硬質ゴムストリップと前記軟質ゴムストリップの300%モジュラスの差が2MPa以上である、請求項に記載の製造方法。
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