JP4634782B2 - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ビード部に配されたラバーチェーファが、リボン状かつ未加硫のゴムストリップを巻き重ねたストリップ積層体を用いて形成された空気入りタイヤ製造方法に関する。
図8には、従来の空気入りタイヤのビード部aの部分断面図が示される。ビード部aは内圧及び荷重の作用により、リムJから大きな応力を受け、しかも駆動時及び制動時にはビード部aとリムJとの接触面には非常に大きな摩擦力が作用する。このため、一般的な空気入りタイヤでは、前記ビード部aの少なくともリムJと接触する部分に、例えば耐摩耗性に優れかつ硬質のゴムからなるラバーチェーファbが配されている。これにより、ビード部aは、リムJとの接触による摩耗やゴム欠け等が防止され、その耐久性が維持される。なおラバーチェーファbのタイヤ半径方向の外端部b1は、サイドウォール部に配された比較的軟質のサイドウォールゴムcに接続されている。
また近年では、タイヤの各ゴム部材を、図9に示されるようなストリップ積層体gで形成することが提案されており、下記特許文献1ではサイドウォールゴムをストリップ積層体で形成することが示されている。ストリップ積層体gは、図10に示されるような未加硫かつリボン状のゴムストリップGを、図9のように、その側縁Geをずらせつつ例えば螺旋状に巻き重ねることにより所定の断面形状を得ることができる。従って、従来の一体押出し式のゴム部材に比べて、生産設備を簡素化でき、しかもゴムストリップGの巻き付けピッチなどを変更することによって種々のサイズ及び形状のゴム部材を形成しうる利点がある。
特開2002−127718号公報
図11には、ラバーチェーファb及びサイドウォールゴムcをストリップ積層体gで形成した生カバーの部分断面図を示す。図から明らかなように、ラバーチェーファbには、隣り合うゴムストリップGの側縁Ge、Ge間に階段状の段差jが形成される。このため、生カバーの成形時においててラバーチェーファbとサイドウォールゴムcとを接合する場合、両ゴムの境界Kに多くの空気を含みやすく、ひいては両ゴムの接着性が低下しやすい。加えて、ラバーチェーファbとサイドウォールゴムcとは、配合が異なるため両者の界面での接着強度は元々それほど大きくない。しかも、ビード部aには、負荷走行時に非常に大きな歪が生じる。
これらの相乗作用により、ラバーチェーファbがストリップ積層体gを用いて形成された空気入りタイヤでは、該ラバーチェーファbとサイドウォールゴムcとの境界K及びその付近から比較的早期にクラックが発生し、タイヤの耐久性や外観を損ねるという欠点がある。
また、ストリップ積層体gの生産性の向上を図るためには、幅W及び厚tさの大きいゴムストリップGを使用し、巻き付け回数を減らすことが有効である。しかしながら、断面形状を大型化したゴムストリップを用いた場合、前記段差jも大型化し、境界Kでの接着強度をさらに低下させ易い。このため、従来では、ストリップ積層体gには、幅W及び厚さtが比較的小さいゴムストリップGの使用を余儀なくされていた。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、ラバーチェーファをストリップ積層体で形成した空気入りタイヤにおいて、ラバーチェーファとサイドウォールゴムとのタイヤ軸方向の最外側の境界線から、タイヤ半径方向内、外に5mmを隔てる各位置の間の領域であるゴム境界近傍領域に、該領域を覆い前記境界線が露出するのを防ぐラッピングゴムを設けることを基本として、ストリップ積層体を用いつつビード部でのクラックの発生を長期に亘って抑止しうる空気入りタイヤ製造方法を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内方に配されたベルト層とを具え、
かつ前記ビード部の少なくともリムと接触する部分に、タイヤ半径方向の外端部がサイドウォールゴムに接続されたラバーチェーファが設けられた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
離間する一対の側部ドラムと、該側部ドラムの間の円筒状の中央ブラダーと、前記側部ドラムの外側に収縮して円筒形状に折り畳まれて載置された側部ブラダーとを有する成形装置の前記各側部ブラダーの外側に、ラッピングゴムを少なくとも1周以上円周方向に巻き付ける工程と、
前記側部ブラダーの外側に、ゴムストリップを螺旋状に巻き付けることによってサイドウォールゴムを形成するとともに、該サイドウォールゴムの一端を前記ラッピングゴムの外側に接して終端させる工程と、
前記側部ブラダーの外側に、ゴムストリップを螺旋状に巻き付けることにより前記サイドウォールゴムと接合されたラバーチェーファを形成するとともに、該ラバーチェーファとサイドウォールゴムとのタイヤ外面での境界線をラッピングゴムのほぼ中央に位置させる工程と、
カーカスプライ、一対のビードコア、ビードエーペックスを中央ブラダーの外側に巻き付けるとともに、ビードコア間のタイヤ軸方向の距離を減じつつ中央ブラダーを膨張させるとともに、カーカスプライのトレッド領域に、予めその半径方向外側で待機しているベルト層及びトレッドゴムを含むトレッドリングを一体に貼り合わせる工程と、
前記側部ブラダーを膨張させることにより、円筒状に成形されていたサイドウォールゴム及びラバーチェーファを引き伸ばしタイヤ軸方向内側へと巻き上げて、前記ラバーチェーファと前記サイドウォールゴムとのタイヤ軸方向の最外側の境界線からタイヤ半径方向内、外に5mmを隔てる各位置の間の領域であるゴム境界近傍領域に、前記ラッピングゴムを配する工程とを含むことを特徴としている。
本発明では、ラバーチェーファがストリップ積層体を用いて形成されるが、該ラバーチェーファとサイドウォールゴムとのゴム境界近傍領域には、該領域を覆いサイドウォールゴムとラバーチェーファとの境界線が露出するのを防ぐラッピングゴムが設けられる。該ラッピングゴムは、前記両ゴムの境界からのゴム剥離を抑制しうるため、ゴム境界近傍領域を起点としたクラック等の発生を長期に亘って抑制し、ビード部の耐久性と外観とを維持ないし向上しうる。
また本発明の空気入りタイヤの製造方法では、ゴムストリップをその側縁をずらしつつ巻き重ねてラバーチェーファを成形する工程と、タイヤ軸方向の最外側の前記ラバーチェーファと前記サイドウォールゴムとの境界線からタイヤ半径方向内、外に5mmを隔てる各位置の間の領域であるゴム境界近傍領域に、前記境界線が露出するのを防ぐラッピングゴムを配する工程とを含むことにより、前記ゴム境界近傍領域においてクラックが生じ難い空気入りタイヤを簡単に製造することができる。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本発明の実施形態として、トラック、バスなどに使用される重荷重用の空気入りタイヤ1の正規状態の右半分断面図が、また図2にはそのビード部の拡大図がそれぞれ示される。ここで、正規状態とは、タイヤ1を正規リムJにリム組みしかつ正規内圧が充填された無負荷の状態とし、特に言及しない場合、各寸法等は、この正規状態にて測定された値とする。
また、前記「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。また、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用の場合、一律に180kPaとする。
空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内方に配されたベルト層7とが設けられる。
前記カーカス6は、トレッド部2からサイドウオール部3をへてビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、この本体部6aに連なり前記ビードコア5の廻りを本例ではタイヤ軸方向内側から外側に向けて折り返された折返し部6bとを有する1枚のカーカスプライ6Aで構成されている。カーカスプライ6Aは、例えばスチールコードをタイヤ赤道Cに対して80〜90°の角度範囲で傾けて配列される。またカーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、ビードコア5からタイヤ半径方向外方に先細状でのびるビードエーペックス8が設けられる。またビード部には断面略U字状に配されたコードチェーファ16が設けられる。これらによって、適宜、ビード部4の曲げ剛性が補強される。なおこの実施形態の空気入りタイヤ1は、カーカス6の内側に、空気非透過性に優れたゴムからなるインナーライナー9が配されたチューブレスタイプのものが例示される。
前記ベルト層7は、少なくとも2枚、この例では4枚のベルトプライ7A、7B、7C及び7Dから構成される。各ベルトプライは、平行に配列されたスチールコードをタイヤ赤道Cに対して傾けて配され、そのうち少なくとも2枚のベルトプライは、前記スチールコードがタイヤ赤道Cに対して15〜40°程度の角度を有しかつ互いに交差する向きに重ねられている。
前記カーカス6とベルト層7のタイヤ軸方向の端部との間には、その隙間を埋める断面略三角形状をなすクッションゴムCGが配されている。該クッションゴムCGは、負荷走行時のベルト層7の端部の変形に追従して、その歪の吸収分散を図る。またクッションゴムCGは、そのゴム配合を適切にコントロールすることにより、周期的な変形に伴う過度の発熱を防ぐのに役立つ。
ベルト層7のタイヤ半径方向外側にはトレッドゴム2Gが配されている。該トレッドゴム2Gは、耐摩耗性、ドライグリップ性能及びウエット性能、低発熱性など種々の諸性能をバランス良く向上しうるのに適した配合のゴム材から構成される。この例のトレッドゴム2Gは、1種のゴム材として示されているが、2種以上のゴム材を用いたものでも良く、また前述のストリップ積層体gから形成されても良い。
また本実施形態の空気入りタイヤ1は、サイドウォールオーバートレッド(SOT)構造を有している。即ち、トレッドゴム2Gのタイヤ軸方向の側端面2Eが、サイドウォール部3に配されたサイドウォールゴム3Gのタイヤ半径方向の外端部3Gaで被覆された構造を有する。サイドウォールゴム3Gは、屈曲耐久性、耐オゾン性、耐引裂抵抗性などを考慮して、トレッドゴム2Gとは異なり比較的軟質のゴム材が用いられている。なお本実施形態の空気入りタイヤ1は、サイドウォールゴム3Gもストリップ積層体gで形成されているが、従来の押出し式のゴム部材を用いた物でも勿論構わない。
またビード部4の少なくとも正規リムJと接触する部分には、ラバーチェーファ4Gが配されている。本実施形態のラバーチェーファ4Gは、ビードコア5のタイヤ半径方向内方に配されかつビードトウからビードヒールまでをのびることによりビード底面を形成する基部4G1と、該基部4G1のヒール側に連なりかつタイヤ半径方向外側にのびることによりビード部4のタイヤ軸方向外側の表面を形成する立ち上がり部4G2とを含んで構成されている。そして、正規状態において、基部4G1はリムJのシート部Jsに、立ち上がり部4G2は、リムJのフランジ部Jfにそれぞれ接触している。
またラバーチェーファ4Gは、立ち上がり部4G2のタイヤ半径方向の外端部がサイドウォールゴム3Gに接続されている。本実施形態では、サイドウォールゴム3Gのタイヤ半径方向の内端部3Gbが、ラバーチェーファ4Gの外側を被覆するように配されている。またラバーチェーファ4Gの前記立ち上がり部4G2は、サイドウォールゴム3Gの内端部3Gbと、ビードエーペックス8との間で終端している。
またラバーチェーファ4Gは、タイヤ回転軸の周りにリボン状かつ未加硫のゴムストリップGをその側縁Geをずらせつつ巻き重ねられたストリップ積層体gを用いて形成される。図2のラバーチェーファ4Gは、ストリップ積層体gを加硫した状態で示され、鎖線はゴムストリップGの界面Eを示す。ゴムストリップGの幅W及び厚さtは、特に定めないが、小さすぎると生産性が低下しやすく、逆に大きすぎるとゴムストリップ間の界面Eの接着強度を低下させる傾向がある、このような観点より、ゴムストリップGの幅Wは、好ましくは10〜35mm、厚さtは好ましくは0.5〜2.0mmが望ましい。
また、本発明の空気入りタイヤ1は、図2に示されるように、ラバーチェーファ4Gとサイドウォールゴム3Gとの境界Kを有し、そのタイヤ軸方向の最外側の境界線A(この線Aはタイヤ周方向に連続する。)からタイヤ半径方向内、外に5mmを隔てる各位置の間の領域であるゴム境界近傍領域Y1に、該領域Y1を覆い前記境界線Aが露出するのを防ぐラッピングゴム11が設けられている。なお前記ゴム境界近傍Y1は、前述の通り正規状態で特定されるものとする。
旋回時を含むタイヤの走行時、ラバーチェーファ4Gとサイドウォールゴム3Gとの境界Kには、ゴム硬度の差などによって歪が集中しやすい。しかも、ラバーチェーファ4Gをストリップ積層体gを用いて形成した場合、両ゴムの境界Kの接着強度が相対的に低くなる。また、発明者らは、耐久テストによって損傷した数多くの空気入りタイヤを分解等して精査したところ、ラバーチェーファ4Gとサイドウォールゴム3Gとのゴム境界付近から生じたクラックが引き金となってビード部4のコードルースなどが生じているものが非常に多いことが判明した。またそのクラックも、両ゴムの境界線Aからだけではなく、該境界線Aからタイヤ半径方向内外に5mmを隔てる位置の間である前記ゴム境界近傍領域Y1に比較的多くの損傷が生じていることも判明した。これは、歪の大きい前記境界線A付近に位置するゴムストリップ同士の界面Eを起点としたクラックと考えられる。
本発明の空気入りタイヤ1は、上述のゴム境界近傍領域Y1が、ラッピングゴム11によって覆われている。ラッピングゴム11は、ラバーチェーファ4Gとサイドウォールゴム3Gの境界線Aを覆いかつ外部に露出するのを防ぐ。このため、前記領域Y1において、境界線Aからゴム剥離が生じるのを抑制できる。従って、ストリップ積層体gの生産性のメリットを生かしつつラバーチェーファ4Gとサイドウォールゴム3Gとの境界線Aを起点としたクラック等の発生を長期に亘って効果的に防止しうる。また、ラッピングゴム11は、前記境界線Aだけではなく、そのタイヤ半径方向内外5mmの範囲を覆うことによって、その範囲のゴムストリップの界面Eが外部に露出するのを防ぐ。これは、ゴムストリップG、G間の界面Eを起点としたクラックの発生をも長期に亘って抑制するのに役立つ。
本実施形態のラッピングゴム11は、ゴム境界近傍領域Y1を覆う幅を有した1本のリボン状のものが用いられる。該ラッピングゴム11は、タイヤ回転軸の周りで少なくとも1周以上貼り付けられており、このためゴム境界近傍領域Y1のタイヤ周方向の全域において、前記境界線A及びゴムストリップG、G間の界面Eを覆うことができる。また、ラッピングゴム11は、歪を緩和しうる適度な弾性と、ゴムストリップGとの高い接着力とが得られるように、その配合等が定められるのが望ましい。特に限定はされないが、ラッピングゴム11の複素弾性率(70℃、周波数10Hz、動歪±2%)は、好ましくは3.0MPa以上、より好ましくは4.0MPa以上が望ましく、上限については、好ましくは5.0MPa以下、より好ましくは4.0MPa以下が望ましい。また、ラッピングゴム11の損失正接については、0.080〜0.180程度が望ましい。なおラッピングゴム11は、天然ゴム及び/又はブタジエンゴム等のゴムポリマーが好適である。本実施形態では、ラッピングゴム11に、サイドウォールゴム3GのゴムストリップGと同じ配合のゴム材が用いられているが、これに限定されることなく異なるゴム配合を用いることもできる。
また、仕上がりタイヤにおいて、ラッピングゴム11の厚さtは特に限定されないが、小さすぎると前記ゴム境界近傍領域Y1において、境界線A及びゴムストリップG、G間の界面Eの接着強度を十分に高めることができず、逆に大きすぎても、ラッピングゴム11とクリンチゴム4Gやサイドウォールゴム3Gとの界面での接着強度の低下を招きやすくなる。このような観点より、ラッピングゴム11の厚さ(最大の厚さ)tは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは0.7mm以上が望ましく、かつ上限については、好ましくは2.0mm以下、より好ましくは1.8mm以下が望ましい。
特に好ましくは、ラッピングゴム11が、前記境界線Aからタイヤ半径方向外側に10mmかつタイヤ半径方向内側に10mmを隔てる各位置の間の領域Y2に広げて設けられることが望ましい。これによって、ラッピングゴム11は、さらに広い範囲で境界線Aのみならず、その周りのゴムストリップG、G間の界面Eを覆うことができる。これにより、より一層、ビード部4でのクラックの発生を防止しうる。
なおビード部4及びサイドウォール部3の外表面の全域を、ラッピングゴム11で被覆することも考えられる。しかしながら、この場合、ラッピングゴム11を貼り付ける工程が複雑化し、生産性を悪化させるため、ラバーチェーファ4Gにストリップ積層体gを用いたメリットが得られなくなる。このため、ラッピングゴム11のタイヤ半径方向の外端11aは、好ましくはカーカス最大幅位置6m(図1に示す)よりもタイヤ半径方向内側で終端させるのが望ましい。また、ラッピングゴム11は、ラバーチェーファ4Gよりも軟質のゴムによって形成されているため、該ラッピングゴム11がリムJと接触すると早期その部分が摩耗しゴム欠け等を招くおそれがある。このような観点より、ラッピングゴム11のタイヤ半径方向の内端11bは、図1に示されるように、正規状態において、リムJからビード部4が離間する離反点Rよりもタイヤ半径方向外側で終端させるのが望ましい。
次にこのような空気入りタイヤ1の製造方法について説明する。
本実施形態の空気入りタイヤ1は、タイヤ回転軸の周りにリボン状かつ未加硫のゴムストリップGをその側縁Geをずらしつつ巻き重ねてラバーチェーファ4Gを成形する工程と、前記ゴム境界近傍領域Y1に、前記ラッピングゴム11を配する工程とを含む。これらの工程は、順序を問わず行うことができる。
例えば図3(A)には、生カバーの一つ手間の段階である生カバー基体LCの断面略図が示される。生カバー基体LCは、両端がビードコア5の周りで折り返されかつトレッド領域をタイヤ半径方向外側に膨張させたトロイド状かつ未加硫のカーカスプライ6Aを有する。またカーカスプライ6Aには、ベルト層7、トレッドゴム2G、クッションゴムCG、ビードエーペックスゴム8及びラバーチェーファ4Gが貼り付けられている。この段階では、サイドウォールゴム3Gは配されていない。
ラバーチェーファ4Gは、カーカスプライの折返し部6bのタイヤ軸方向外側に、ゴムストリップGの側縁をずらせながらタイヤ半径方向に積み重なるように巻き付けられて形成されている。さらにこの例では、ゴムストリップGが、タイヤ半径方向の内側の巻き付け始端G1から、トレッド側に位置する巻き付け終端G2までタイヤ半径方向外側に向かって連続的に巻き付けられたものが例示される。
図3(B)には、生カバーLの断面略図が示される。この生カバーLは、前記生カバー基体LCのサイドウォール領域に、サイドウォールゴム3Gが形成されたものである。この例では、ゴムストリップGがカーカスプライ6Aの外側に直接巻き付けられることによりサイドウォールゴム3Gが形成される。またサイドウォールゴム3Gも、ゴムストリップGを、タイヤ回転軸の周りでその側縁Geの位置をずらせつつタイヤ半径方向に積み重ねられて形成される。またこの例のサイドウォールゴム3Gは、ゴムストリップGが、ラバーチェーファ4Gに重ねられた巻き付け始端G3から、トレッド端Teの近傍に位置する巻き付け終端G4までタイヤ半径方向外側に向かって連続的に巻き付けられたものが例示される。これにより、ラバーチェーファ4Gに接続されたサイドウォールゴム3Gを形成できる。
そして、ラバーチェーファ4Gとサイドウォールゴム3Gとの前記境界線Aを含むゴム境界近傍領域Y1に、ラッピングゴム11を円周方向に少なくとも1周以上配する工程が行われる。このとき、ラッピングゴム11がサイドウォールゴム3Gを形成するゴムストリップGと同じゴム材からなる場合、ゴムストリップGの巻き付け終端G4において該ゴムストリップGを切断した後、そのままサイドウォールゴムのゴムストリップをラッピングゴム11として用いることができる。従って、生産性の低下を防止できる。なお、ラッピングゴム12周以上巻回する場合、その側縁をずらせることなく巻回するのが望ましい。これにより、前記ゴム境界近傍領域Y1において、一切のゴム界面が形成されることがない。これは、ゴム境界近傍領域Y1表面の耐クラック性をさらに向上させうる点で好ましい。
図4ないし図7には、本発明製造方法を示す。
図4には、タイヤのシングルステージ用の成形装置の概略図が示される。該成形装置は、離間する一対の側部ドラムDを具える。側部ドラムD、D間には円筒状の中央ブラダー14aが設けられ、また側部ドラムDの外側には側部ブラダー14bが載置されている。側部ブラダー14bは、収縮した状態にあり、側部ドラムDの円筒形状に沿って折り畳まれている。
この実施形態では、図4(A)に示されるように、先ずラッピングゴム11が側部ブラダー14bの外側の所定の位置に、少なくとも1周以上円周方向に巻き付けられる。ラッピングゴム11が巻き付けられる位置は、後述する生カバーLCが成形された段階で、前記ゴム境界近傍領域Y1に相当する位置として予め定められる。
次に、図4(B)に示されるように、側部ブラダー14bの外側に、ゴムストリップGを螺旋状に巻き付けることによってサイドウォールゴム3Gを形成する。本実施形態のサイドウォールゴム3Gは、タイヤ軸方向外側の巻き付け始端G3からタイヤ軸方向内側の巻き付け終端G4まで巻き付けられている。サイドウォールゴム3Gの前記巻き付け終端G4は、前記ラッピングゴム11の外側に接しそこで終端させている。
次に、図5に示されるように、側部ブラダー14bの外側に、ゴムストリップGを螺旋状に巻き付けることによりラバーチェーファ4Gを形成する工程が行われる。ラバーチェーファ4Gも、サイドウォールゴム3Gと同様、タイヤ軸方向外側の巻き付け始端G1からタイヤ軸方向内側の巻き付け終端G2まで巻き付けられている。ラバーチェーファ4Gの巻き付け始端G1は、サイドウォールゴム3Gの巻き付け終端G4よりもタイヤ軸方向外側にあり、かつサイドウォールゴム3Gの外側に重ねられている。またラバーチェーファ4Gの巻き付け終端G2は、前記ラッピングゴム11をタイヤ軸方向内側に超えた位置で終端している。これにより、ラバーチェーファ4Gとサイドウォールゴム3Gとが接合され、それらのブラダー側の境界線Bは、ラッピングゴム11のほぼ中央で覆われている。
しかる後、インナーライナー(図示省略)、コードチェーファ16、カーカスプライ6A、ビードコア5、ビードエーペックス8などが中央ブラダー14aの外側に巻き付けられる。さらに、図6に示されるように、ビードコア5、5間のタイヤ軸方向の距離を減じつつ中央ブラダー14aを膨張させる。これにより、カーカスプライ6Aのトレッド領域に、予めその半径方向外側で待機しているベルト層7及びトレッドゴム2G等からなるトレッドリングが一体に貼り合わされる。これにより生カバー基体LCが形成できる。
次に、図7に示されるように、側部ブラダー14bを膨張させることにより、円筒状に成形されていたサイドウォールゴム3G及びラバーチェーファ4Gを引き伸ばしタイヤ軸方向内側へと巻き上げる。これにより、サイドウォールゴム3G及びラバーチェーファ4Gは、これまで側部ブラダー14bに面していた部分がサイドウォール部の外表面となる向きで生カバー基体LCのサイドウォール領域に貼り付けられる。この工程により、最初に巻き付けられたラッピングゴム11は、サイドウォールゴム3Gとラバーチェーファ4Gとのタイヤ軸方向外側の境界線Aを覆うように、ゴム境界近傍領域Y1に配される。そして、このような生カバーLを加硫することにより本発明の空気入りタイヤ1を得ることができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、例示の重荷重用タイヤに限定されることなく種々のカテゴリのタイヤに適用しうるのは言うまでもない。
本発明の効果を確認するために、図1の基本構造を有したサイズ11R22.5 14PRの5リブパターン(主溝は4本)の重荷重用タイヤを表1の仕様に基づいて試作し、耐久テストを行った。
耐久テストは、以下の条件でドラム試験器(ドラム半径2.0m)を走行させ、1000km走行毎に、ビード部外面を観察し、クラックが発生したときの走行距離を測定することにより行った。該走行距離が大きいほど良好である。
リム:8.25×22.5
内圧:850kPa
荷重:60kN
速度:20km/H
またラバーチェーファを構成するゴムストリップは、幅30.0mm、厚さ1.0mmとした。またラッピングゴムについては、厚さを1.0mmとし、幅については表1の被覆範囲となるように調節した。
テストの結果等を表1に示す。
Figure 0004634782
テストの結果、本発明の空気入りタイヤは、比較例に比べて、ビード部のゴム境界近傍領域におけるクラック抑制効果が非常に大きく有意な効果が確認できた。
本発明の実施形態を示す空気入りタイヤの正規状態の断面図である。 そのビード部を拡大して示す部分拡大図である。 (A)、(B)はタイヤの製造方法を説明する断面図である。 (A)、(B)は、他のタイヤの製造方法を説明する断面図である。 他のタイヤの製造方法の一工程を説明する断面図である。 他のタイヤの製造方法の一工程を説明する断面図である。 他のタイヤの製造方法の一工程を説明する断面図である。 従来の空気入りタイヤのビード部の断面図である。 ストリップ積層体の一例を示す断面図である。 ゴムストリップの斜視図である。 ラバーチェーファをストリップ積層体で形成した生カバーの部分断面図でる。
符号の説明
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
3G サイドウォールゴム
4 ビード部
4G ラバーチェーファ
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
8 ビードエーペックス
11 ラッピングゴム
G ゴムストリップ
Ge ゴムストリップの側端縁
A 境界線
Y1 ゴム境界近傍領域

Claims (1)

  1. トレッド部からサイドウォール部を経てビード部のビードコアに至るカーカスと、このカーカスのタイヤ半径方向外側かつトレッド部の内方に配されたベルト層とを具え、
    かつ前記ビード部の少なくともリムと接触する部分に、タイヤ半径方向の外端部がサイドウォールゴムに接続されたラバーチェーファが設けられた空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法であって、
    離間する一対の側部ドラムと、該側部ドラムの間の円筒状の中央ブラダーと、前記側部ドラムの外側に収縮して円筒形状に折り畳まれて載置された側部ブラダーとを有する成形装置の前記各側部ブラダーの外側に、ラッピングゴムを少なくとも1周以上円周方向に巻き付ける工程と、
    前記側部ブラダーの外側に、ゴムストリップを螺旋状に巻き付けることによってサイドウォールゴムを形成するとともに、該サイドウォールゴムの一端を前記ラッピングゴムの外側に接して終端させる工程と、
    前記側部ブラダーの外側に、ゴムストリップを螺旋状に巻き付けることにより前記サイドウォールゴムと接合されたラバーチェーファを形成するとともに、該ラバーチェーファとサイドウォールゴムとのタイヤ外面での境界線をラッピングゴムのほぼ中央に位置させる工程と、
    カーカスプライ、一対のビードコア、ビードエーペックスを中央ブラダーの外側に巻き付けるとともに、ビードコア間のタイヤ軸方向の距離を減じつつ中央ブラダーを膨張させるとともに、カーカスプライのトレッド領域に、予めその半径方向外側で待機しているベルト層及びトレッドゴムを含むトレッドリングを一体に貼り合わせる工程と、
    前記側部ブラダーを膨張させることにより、円筒状に成形されていたサイドウォールゴム及びラバーチェーファを引き伸ばしタイヤ軸方向内側へと巻き上げて、前記ラバーチェーファと前記サイドウォールゴムとのタイヤ軸方向の最外側の境界線からタイヤ半径方向内、外に5mmを隔てる各位置の間の領域であるゴム境界近傍領域に、前記ラッピングゴムを配する工程とを含むことを特徴とする空気入りタイヤの製造方法
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