JP2000280407A - 食品包装用フィルム - Google Patents
食品包装用フィルムInfo
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Abstract
シール性および耐冷凍性に優れ、手包装、自動包装での
使用に適し、特にプレストレッチ自動包装機で使用する
のに好適なポリオレフィン系フィルムを提供する。 【解決手段】 オレフィン系熱可塑性エラストマー 100
重量部に対して、水素化石油系樹脂5〜45重量部を混合
してなる樹脂組成物を芯層とし、この芯層の両側に被覆
層としてポリエチレン系樹脂からなる層を積層した3層
からなることを特徴とし、該樹脂組成物に、さらにスチ
レン系熱可塑性エラストマー3〜30重量部および/また
は直鎖状低密度ポリエチレン5〜65重量部混合したもの
としてもよい。
Description
ルムに係り、透明性、柔軟性、引裂強度、復元性、ヒー
トシール性および耐冷凍性に優れ、手包装、自動包装で
の使用に適しており、特にはプレストレッチ突き上げ式
自動包装機(以下、単にプレストレッチ自動包装機とい
う)での使用に好適な食品包装用フィルムに関する。
生鮮食品の包装には、透明性、柔軟性およびヒートシー
ル性に優れたストレッチフィルムが多数開発され、食品
包装用フィルム(以下、単にフィルムという)として広
く使用されている。フィルムの包装方法には、ハンドラ
ッパーを使用した手包装、突き上げ式自動包装機やピロ
ー式自動包装機を使用した自動包装があるが、近年、プ
レストレッチ自動包装機が開発され、この包装機を使用
した自動包装が急速に普及している。 プレストレッチ
自動包装機の具体例としては、 AW-3600(寺岡精工社
製、型式名)、FP-38(フジキカイ社製、型式名)が挙
げられる。
フィルム巻回体から繰り出されて所定の長さに切断され
搬送されたフィルムが、トレーが突き上げられる前に予
めフィルムの横方向(フィルム巻回体の幅方向)に約
1.5倍(50%伸張)の長さに伸張、張設され、その後、
トレーがそのフィルムに突き上げられるというものであ
る。このプレストレッチ自動包装機の特徴は、トレーが
突き上げられる前にフィルムがその横方向に約 1.5倍の
長さにプレストレッチされる点にあり、これによって従
来の突き上げ式自動包装機で必要であったフィルム幅の
約2/3 の幅のフィルムで同一サイズのトレーが包装でき
るようになり、フィルム使用量の削減が可能になった。
て、例えば、特開平06-155676 号公報では、ポリプロピ
レン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体の水素添
加物、エチレン−酢酸ビニル共重合体および/またはエ
チレン−α−オレフィン共重合体からなる混合樹脂で芯
層を形成し、この芯層の両側に内外層としてエチレン−
酢酸ビニル共重合体からなる層を積層したポリオレフィ
ン系フィルムを提案している。
案のフィルムをプレストレッチ自動包装機で使用する
と、フィルムがプレストレッチされた際に、フィルム押
えから抜けて包装不能になったり、フィルムの縦方向
(フィルムの流れ方向)に沿って裂けるという不具合が
あった。また、フィルムにトレーが突き上げられた際
に、約 1.5倍にプレストレッチされていたフィルムがト
レーが突き上げられることによってさらに伸張され、場
合によっては元の2倍(100%伸張)程度まで伸張され
るため、フィルムの復元性が失われてタイトに包装でき
ないといった不具合があった。さらに、約1.5倍にプレ
ストレッチされたときのフィルムの引張応力が大き過ぎ
る場合には、突き上げられたトレーが割れてしまった
り、反対に引張応力が小さ過ぎる場合には、包装後のフ
ィルムにしわや弛みが残るといった不具合があった。
包装し、−20〜−30℃の冷凍温度で保存した場合、ポリ
プロピレンのガラス転移温度が−20℃以上のためフィル
ムに耐冷凍性が付与されず、輸送の際のショック等によ
りフィルムがガラス状に割れることがあった。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたものであり、透明性、柔
軟性、引裂強度、復元性、ヒートシール性および耐冷凍
性に優れ、手包装、自動包装での使用に適し、特にプレ
ストレッチ自動包装機で使用するのに好適なポリオレフ
ィン系フィルムの提供を目的としている。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、特にプレストレ
ッチ自動包装機で使用されるフィルムは、フィルム横方
向に予め約50%伸張されるため、フィルム横方向の引張
弾性率と引裂強度が特定の範囲になければ、フィルム押
えからのフィルムの抜けと裂けがなくならないことを見
出した。また、張設されたフィルムにトレーが突き上げ
られると、このフィルムは、場合によっては約 100%ま
で伸張されるため、フィルム横方向の50%伸張時の引張
応力すなわち50%引張応力の値を特定した上で、さらに
フィルム横方向の 100%引張応力/50%引張応力の値が
特定の範囲になければ、トレーが割れたりフィルムにし
わが残ったりあるいはフィルムの復元性が失われたりす
ることがなくならないことを見出した。さらに、この 1
00%引張応力/50%引張応力の値を特定の範囲に納め、
かつ透明性、柔軟性、引裂強度、復元性、ヒートシール
性に加えて優れた耐冷凍性をフィルムに付与するために
は、フィルムの芯層を形成する樹脂組成物にオレフィン
系熱可塑性エラストマーであるポリプロピレンとエチレ
ン−プロピレンゴム(以下、EPRという) との共重合
ポリマーアロイを使用すればよいことを見出し、本発明
を完成させた。
初に手包装に優れたフィルムに関するもので、オレフィ
ン系熱可塑性エラストマー 100重量部に対して、水素化
石油系樹脂5〜45重量部を混合してなる樹脂組成物を芯
層とし、この芯層の両側に被覆層としてポリエチレン系
樹脂からなる層を積層した3層からなることを第一の特
徴としている。これ以降は、プレストレッチ包装に優れ
たフィルムに関するもので、オレフィン系熱可塑性エラ
ストマー 100重量部に対して、水素化石油系樹脂5〜45
重量部、スチレン系熱可塑性エラストマー3〜30重量部
を混合してなる樹脂組成物を芯層とし、この芯層の両側
に被覆層としてポリエチレン系樹脂からなる層を積層し
た3層からなることを第二の特徴としている。さらに、
オレフィン系熱可塑性エラストマー 100重量部に対し
て、水素化石油系樹脂5〜45重量部、直鎖状低密度ポリ
エチレン5〜65重量部を混合してなる樹脂組成物を芯層
とし、この芯層の両側に被覆層としてポリエチレン系樹
脂からなる層を積層した3層からなることを第三の特徴
としている。そして、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ー 100重量部に対して、水素化石油系樹脂5〜45重量
部、スチレン系熱可塑性エラストマー3〜30重量部、直
鎖状低密度ポリエチレン5〜65重量部を混合してなる樹
脂組成物を芯層とし、この芯層の両側に被覆層としてポ
リエチレン系樹脂からなる層を積層した3層からなるこ
とを第四の特徴としている。
可塑性エラストマーとは、ポリプロピレンとEPRとの
共重合ポリマーアロイであり、MFR(メルトフローレ
シオ、ASTM-D1238に準拠)が 0.1〜15g/10 分(温度 2
30℃、荷重 2.16kgf)のものである。この共重合ポリマ
ーアロイは、多段階重合プロセスにおける重合段階でE
PRがポリプロピレン中に直接に微分散してポリマーア
ロイとなったものであり、EPRが1μm未満の大きさ
でポリプロピレン中に均一に微分散した海島型のミクロ
相分離型ポリマーアロイである。
脂成分であるポリプロピレン中に非晶性のゴム成分であ
るEPRが均一に微分散しているため、以下に示す種々
の優れた特性を有している。第一に、プロピレン単独重
合体、プロピレンとエチレンとの共重合体およびプロピ
レンとプロピレンを除くα−オレフィンとの共重合体な
どのポリプロピレン系樹脂に比べ柔軟である。すなわ
ち、これらポリプロピレン系樹脂の曲げ弾性率(ASTM-D
790に準拠)が7,000〜25,000kg/cm2の範囲であるのに対
し、この共重合ポリマーアロイの曲げ弾性率は500〜5,0
00kg/cm2、好ましくは600〜4,000kg/cm2、より好ましく
は700〜3,000kg/cm2の範囲にある。この曲げ弾性率の違
いは、ポリプロピレン中に均一に微分散したEPRによ
ってポリプロピレンの結晶性が低下することと、EPR
の柔軟性によるものである。これゆえに、この共重合ポ
リマーアロイを使用した場合のみ、後述の水素化石油系
樹脂を混合することによって50%引張応力が所望の特定
範囲まで低下し得る。第二に、ポリプロピレンが有する
剛性とEPRが有するゴム弾性との相乗効果により復元
性に優れている。特に高伸張域における伸張にともなう
引張応力の増加が大きく、 100%引張応力/50%引張応
力が所望の特定範囲にあるため、プレストレッチ自動包
装機に対する包装適性(以下、単にプレストレッチ包装
適性という)を付与できる。第三に、ミクロ相分離型ポ
リマーアロイであるため、高伸張域において、EPRド
メインの界面から発生するミクロクレーズによるタフニ
ングにより引裂強度に優れている。これによりプレスト
レッチ包装適性を付与できる。最後に、ポリプロピレン
が有する耐熱性とEPRが有する耐冷凍性を同時に備え
ているため、使用可能温度範囲がポリプロピレン系樹脂
に比べ広い。すなわち、融点はポリプロピレンに依存す
るため 135℃以上であり、優れたヒートシール耐熱性を
示す。一方、ガラス転移温度はEPRに依存するため−
30℃以下であり、優れた耐冷凍性を示す。この点がガラ
ス転移温度が−20℃以上であるポリプロピレン系樹脂と
は異なり、ポリプロピレン系樹脂では付与できない耐冷
凍性を付与できる。
40〜80重量%(以下、wt%と表記する)が好ましい。E
PR含有量が40wt%未満では、EPRの特徴であるゴム
弾性が失われるため引張弾性率が極めて高くなり、後述
のスチレン系熱可塑性エラストマーや直鎖状低密度ポリ
エチレンを混合しても引張弾性率が所望の特定範囲まで
低下しない。また、高伸張域での伸張にともなう引張応
力の増加が小さくなり、 100%引張応力/50%引張応力
が所望の特定範囲から外れる。反対に、EPR含有量が
80wt%を超えると、海島型のミクロ相分離構造における
EPRドメインが増加するため白化してしまい、フィル
ムの透明性が損なわれる。
ラストマーとしては、上記のポリプロピレンとEPRと
の共重合ポリマーアロイ以外では、ゴム成分がエチレン
―ブチレンゴム(以下、EBRという)であるポリプロ
ピレンとEBRとの共重合ポリマーアロイであってもよ
い。ポリプロピレンとEBRとの共重合ポリマーアロイ
中のEBR含有量は、ポリプロピレンとEPRとの共重
合ポリマーアロイと同様に、40〜80wt%が好ましい。
は、石油ナフサ等の熱分解により精製される不飽和炭化
水素を含む留分を重合し樹脂化した脂肪族系石油樹脂
(C5留分系)、芳香族系石油樹脂(C9留分系)および
ジシクロペンタジエン系石油樹脂等が水素化されたもの
が挙げられる。具体的には、イソプレン、1−ペンテ
ン、1,3−ペンタジエン、インデン、ビニルトルエ
ン、メチルスチレン、スチレン、メチルインデン、ジシ
クロペンタジエン等の不飽和炭化水素を重合、共重合し
た石油樹脂を水素化したものである。さらに、ナフサ分
解で得られるC5留分からの合成テルペン樹脂等も挙げ
られる。また、石油系以外のものである天然系テルペン
樹脂等でもよい。これらの中では、数平均分子量が 500
〜900 、軟化点が90〜150℃のものが好ましい。より好
ましくは軟化点が125℃のものである。
その環状部分が立体障害になるため、共重合ポリマーア
ロイのポリプロピレンの結晶性がさらに低下する。これ
により共重合ポリマーアロイの柔軟性がさらに高まり、
50%引張応力が低下する。また、結晶性の低下により透
明性が向上するため、実用に適する透明性が得られる。
ただし、水素化石油系樹脂はガラス転移温度が室温以上
であるため、耐冷凍性の点で混合量が制限される。水素
化石油系樹脂は、オレフィン系熱可塑性エラストマー 1
00重量部に対して5〜45重量部、好ましくは10〜40重量
部、より好ましくは15〜35重量部混合される。混合量が
5重量部未満では、50%引張応力が所望の特定範囲まで
低下しない。また、透明性が実用に適する範囲まで向上
しない。反対に、45重量部を超えると、耐冷凍性が損な
われる。また、これ自身が低分子量であることにより引
裂強度が低下する。
化石油系樹脂を混合してなる樹脂組成物を芯層とするこ
とにより、本発明における請求項1のフィルムとなる。
このフィルムは、透明性、柔軟性、引裂強度、復元性、
ヒートシール性および耐冷凍性に優れており、手包装で
使用するのには適したフィルムである。ただし、引張弾
性率が所望の特定範囲に入らないため、プレストレッチ
包装適性が十分ではない。
特定範囲まで低下させてプレストレッチ包装適性を付与
するために、スチレン系熱可塑性エラストマーまたは/
および直鎖状低密度ポリエチレンを使用する。本発明で
使用するスチレン系熱可塑性エラストマーとは、ビニル
芳香族化合物と共役ジエンとの共重合体の水素添加誘導
体であり、MFRが1〜15g/10 分(温度 230℃、荷重
2.16kgf)である。ビニル芳香族化合物としてはスチレ
ンが代表的であり、この他にo−スチレン、p−スチレ
ン、α−メチルスチレン等が挙げられる。共役ジエンと
してはブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン
等が挙げられる。これら共役ジエンの結合形態は、共役
ジエンがブタジエン、イソプレンのいずれであっても
1,4−結合または1,2−結合が主である。また、共
役ジエン中のオレフィン型二重結合への水素添加は、少
なくとも80%以上なされている必要があり、90%以上水
素添加されているとより好ましい。水素添加が80%未満
では成形加工時に熱劣化され易く、架橋反応等が起こる
ので好ましくない。
合体の水素添加誘導体としては、例えば、スチレン−ブ
タジエンジブロック共重合体の水素添加誘導体(SE
B)、スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック共
重合体の水素添加誘導体(SEBS)、スチレン−イソ
プレンジブロック共重合体の水素添加誘導体(SEP)
およびスチレン−イソプレン−スチレントリブロック共
重合体の水素添加誘導体(SEPS)等が挙げられる。
これらの中ではSEBS、SEPSが好ましく、より好
ましくはSEBSである。また、共重合形態は、ブロッ
ク共重合以外ではランダム共重合であってもよい。
は10〜40wt%が好ましい。スチレン含有量が10wt%未満
では、MFRが15g/10分を超えるため、インフレーシ
ョン成形ではバブルの安定性が損なわれる。反対に、40
wt%を超えると、ミクロ相分離構造におけるポリスチレ
ンドメインが大きくなるため、フィルムの透明性が損わ
れる。これら水素添加誘導体は、引張弾性率が低く、ゴ
ム弾性を有していて弾性変形領域が広範囲にわたって存
在する。また、共役ジエンドメインのガラス転移温度は
−30℃以下であり、耐冷凍性に優れている。
フィン系熱可塑性エラストマー 100重量部に対して3〜
30重量部、好ましくは5〜25重量部、より好ましくは5
〜20重量部混合される。混合量が3重量部未満では、そ
の特性が発現せず引張弾性率が所望の特定範囲まで低下
しないため、プレストレッチ包装適性を付与できない。
反対に、30重量部を超えると、フィルム縦方向の配向性
が強まるため、フィルム横方向の引裂強度が低下する。
また、ポリスチレンドメインの増加によりフィルムの透
明性が損われる。
ンとは、エチレンと炭素数4〜12のα−オレフィンとの
共重合体であり、MFRが 0.1〜15g/10分(温度 190
℃、荷重 2.16kgf)、密度が 0.860〜0.930g/cm3であ
る。この直鎖状低密度ポリエチレンは、チーグラーナッ
タ系触媒もしくはシングルサイト系触媒を使用して製造
されたものであり、特にはα−オレフィンの分布がより
均一になるシングルサイト系触媒を使用して製造された
ものが好ましく、これらはα−オレフィンに由来するタ
イ分子を有している。このタイ分子の効果により、引張
弾性率が低く柔軟であり、引裂強度にも優れている。
炭素数は4〜12であり、好ましくは6〜10、より好まし
くは6〜8である。また、α−オレフィンの含有量は3
〜30wt%であり、好ましくは5〜30wt%、より好ましく
は10〜30wt%である。α−オレフィンの含有量が3wt%
未満では、タイ分子の効果が発現せず引張弾性率が高く
なるため、本発明での使用に適さない。反対に、30wt%
を超えると、融点が低下するため樹脂組成物の融点の低
下を招き、ヒートシール耐熱性を損なう。
系熱可塑性エラストマー 100重量部に対して5〜65重
量、好ましくは10〜60重量部、より好ましくは15〜55重
量部混合される。混合量が5重量部未満では、その特性
が発現せず引張弾性率が所望の特定範囲まで低下しない
ため、プレストレッチ包装適性を付与できない。反対
に、65重量部を超えると、芯層を構成する樹脂組成物の
融点の低下を招きヒートシール耐熱性を損なう。
化石油系樹脂を混合してなる樹脂組成物に、スチレン系
熱可塑性エラストマーまたは直鎖状低密度ポリエチレン
を混合してなる樹脂組成物を芯層とすることにより、本
発明の請求項2および請求項3に記載のフィルムが得ら
れる。これらのフィルムは、引張弾性率が所望の特定範
囲内にあり、プレストレッチ包装適性に優れたフィルム
である。ここで、スチレン系熱可塑性エラストマーと直
鎖状低密度ポリエチレンは、ともに引張弾性率を所望の
特定範囲まで低下させプレストレッチ包装適性を付与す
るために使用するものであり、スチレン系熱可塑性エラ
ストマーと直鎖状低密度ポリエチレンを併用することも
でき、請求項4に記載のフィルムが得られる。特に、ス
チレン系熱可塑性エラストマーと直鎖状低密度ポリエチ
レンを併用すると、スチレン系熱可塑性エラストマーの
配向性が直鎖状低密度ポリエチレンのタイ分子の効果に
より打ち消されるため、より柔軟でかつ引裂強度に優れ
たフィルムが得られる。
ムの巻回体の幅方向でありフィルム成形方向と直交する
方向)の50%引張応力、 100%引張応力/50%引張応
力、引張弾性率および引裂強度を満足するものとし、透
明性、柔軟性、引裂強度、復元性、ヒートシール性、耐
冷凍性およびプレストレッチ包装適性が付与される。
セリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル等の界面活性剤を添加することがで
きる。これらの具体例としては、モノグリセリンラウレ
ート、モノグリセリンオレート、ポリグリセリンラウレ
ート、ポリグリセリンオレート、ソルビタンラウレー
ト、ソルビタンオレート、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル等が挙げられる。また、成形加工時における熱
酸化劣化を防止するために、ラジカル捕捉剤として機能
するフェノール系酸化防止剤や、過酸化物分解剤として
機能するリン系酸化防止剤を添加することもできる。さ
らに、被覆層で使用するポリエチレン系樹脂等を添加す
ることもできる。
ン系樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、直
鎖状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン等が挙げ
られ、これらの中では透明性の点で、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレンが好ましい。
エチレン−酢酸ビニル共重合体は、MFRが 0.1〜15g
/10 分(温度 190℃、荷重2.16kg)、酢酸ビニル含有量
が5〜20wt%、好ましくは7〜18wt%、より好ましくは
10〜15wt%である。酢酸ビニル含有量が5wt%未満で
は、粘着性が発現せず自己粘着性が得られない。反対
に、20wt%を超えると、粘着性が強すぎて包装適性が損
なわれる。このエチレン−酢酸ビニル共重合体のガラス
転移温度は−30〜−50℃の範囲にあり、耐冷凍性に優れ
ている。また、融点は 100℃以下であり、低温ヒートシ
ール性にも優れている。直鎖状低密度ポリエチレンとし
ては、芯層に用いたものと同種の直鎖状低密度ポリエチ
レンを使用することができるが、その中でも被覆層に使
用するにはα−オレフィンの含有量が10〜30wt%のもの
が好ましい。α−オレフィンの含有量が10wt%未満で
は、融点が 100℃を超えるため低温ヒートシール性を付
与できない。また、ガラス転移温度が−30℃以下になら
ない。反対に、30wt%を超えると、粘着性が強すぎて包
装適性が損なわれる。
は、自己粘着性、滑り性、防曇性等を付与するために、
モノグリセリン脂肪酸エステル、アセチル化モノグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンア
ルキルエーテル等の界面活性剤を添加することができ
る。これらの具体例としては、モノグリセリンラウレー
ト、モノグリセリンオレート、モノグリセリンモノアセ
トモノラウレート、モノグリセリンモノアセトモノオレ
ート、モノグリセリンジアセトモノラウレート、モノグ
リセリンジアセトモノオレート、ポリグリセリンラウレ
ート、ポリグリセリンオレート、ソルビタンラウレー
ト、ソルビタンオレート、ポリオキシエチレンラウリル
エーテル等が挙げられる。また、芯層と同様にフェノー
ル系酸化防止剤やリン系酸化防止剤を添加することもで
きる。
ましい。また、芯層の厚さは3〜20μmであり、被覆層
の厚さは少なくとも1μm以上とすることが好ましい。
芯層の厚さが3μm未満では、芯層としての物性が発現
せずプレストレッチ包装適性が付与されない。また、ヒ
ートシール耐熱性が損なわれる。反対に、芯層の厚さが
20μmを超えると、ポリエチレン系樹脂の層が薄くなる
ため、低温ヒートシール性が損なわれる。
ン法または多層Tダイ法のいずれの方法によっても製造
可能であるが、ここでは多層インフレーション法につい
て詳述する。具体的には、3台の押出機を使用して、芯
層とその両側の被覆層に相当する上記各樹脂組成物から
なる溶融樹脂を3層インフレーションダイスからそれぞ
れ所定の層厚が得られるように 180〜 220℃で共押出し
し、この溶融樹脂フィルムを10〜30℃の冷却エアーで冷
却しながら、ブローアップ比が3〜10の範囲になるよう
にブローアップする。この時ブローアップ比が3未満で
は、樹脂が成形方向(フィルム縦方向)に沿って配向し
てしまうため好ましくない。反対に、ブローアップ比が
10を超えると、ブローアップ時のバブルが不安定になり
製膜できない。その後、引取機内のピンチロールで折り
たたみ、巻取機にて所定の厚さと幅に巻取る。
た特性を有するが、手包装、突き上げ式自動包装機、ピ
ロー式自動包装機およびプレストレッチ自動包装機で使
用するのに好適なフィルムの柔軟性の尺度となるフィル
ム横方向の50%引張応力(JIS K7113に準拠)は4.00〜
9.00N/mm2、より好ましくは4.50〜8.50N/mm2の範囲にあ
る。この値が 4.00N/mm2未満では、フィルムが柔らかす
ぎて包装後のフィルムの張りが弱く、包装した商品を陳
列時に段積みするとフィルムが商品の重さで弛んでしま
ったりしわが残ったりする。反対に、9.00N/mm2を超え
ると、硬くて伸びにくいフィルムとなり、包装時にトレ
ーが割れてしまう。
ルム横方向の 100%引張応力/50%引張応力(JIS K711
3に準拠)は1.05〜1.45、より好ましくは1.10〜1.40の
範囲にあり、高伸張領域において好適な引張応力の増加
を示す。この応力比が1.05未満では、伸張にともなう引
張応力の増加が少なく、プレストレッチ自動包装機で使
用した場合、包装後のフィルムに張りが得られない。反
対に、1.45を超えると、弾性が強すぎてトレーが突き上
げられた際に割れたりする。
ルム横方向の引張弾性率(JIS K7113 に準拠)は、 30.
00〜80.00N/mm2、好ましくは 35.00〜75.00N/mm2の範囲
にある。この値が30.00N/mm2未満では、弾性が弱く包装
後のフィルムにしわが残ってしまう。反対に、80.00N/m
m2を超えると、プレストレッチ時にフィルムの弾性が強
すぎてフィルム押さえからフィルムが抜けてしまう。
性の尺度となるフィルム横方向の引裂強度(JIS K6732
に準拠)は50.00〜90.00N/mm2、より好ましくは50.00〜
85.00N/mm2の範囲にある。この値が50.00N/mm2未満で
は、フィルムの縦方向に沿って配向性が強すぎ、プレス
トレッチ時にフィルムが縦方向に沿って裂けてしまう。
また、手包装では、フィルムをつかんだ指先にかかる引
張応力に負けてフィルムが裂ける。反対に、90.00N/mm2
を超えると、フィルム横方向の配向性が強まるため、フ
ィルム縦方向の弾性が低下して包装後のフィルムにしわ
が残ってしまう。
のは、芯層樹脂組成物の柔軟温度(JIS K6745 に準拠)
と耐寒落球試験である。本発明のフィルムは、芯層の両
側に被覆層としてガラス転移温度が−30℃以下の耐冷凍
性に優れたポリエチレン系樹脂を使用するため、フィル
ムの耐冷凍性の良否は芯層の樹脂組成物に依存する。芯
層にポリプロピレン系樹脂を単独で使用した場合には、
そのガラス転移温度で耐冷凍性を判断することができる
のだが、本発明のように芯層が樹脂組成物の場合、使用
する樹脂それぞれが異なるガラス転移温度を有するた
め、樹脂組成物のガラス転移温度が明確に定まらず、耐
冷凍性の良否は容易に判断できない。
なる樹脂組成物を使用した場合、ガラス転移温度に代え
て柔軟温度が耐冷凍性の尺度として利用できることが分
かった。すなわち、芯層の樹脂組成物の柔軟温度が−30
℃以下であれば、−30℃での耐寒落球試験においてフィ
ルムは破壊せず、−30℃程度での冷凍保存に使用した場
合、フィルムが割れることなく優れた耐冷凍性を示すこ
とが分かった。ここで、本発明のフィルムの柔軟温度
は、使用する樹脂の特徴により−60℃より低くなること
はない。
フィン系熱可塑性エラストマーであるポリプロピレンと
EPRとの共重合ポリマーアロイを使用することによ
り、所望の 100%引張応力/50%引張応力、引裂強度、
復元性、ヒートシール耐熱性および耐冷凍性がフィルム
に付与される。これに水素化石油系樹脂を混合すること
により、所望の大きさの50%引張応力を付与でき、また
透明性を実用に適する範囲まで向上させることができ
る。さらに、スチレン系熱可塑性エラストマーまたは/
および直鎖状低密度ポリエチレンを混合することによ
り、フィルムに所望の引張弾性率を付与できる。本発明
における芯層の樹脂組成物の柔軟温度は−30℃以下であ
り、この芯層の両側に被覆層としてガラス転移温度が−
30℃以下であるポリエチレン系樹脂からなる層を積層し
て3層フィルムとすることにより、冷凍食品を冷凍温度
で保存しても輸送の際のショック等によりフィルムが割
れることのない優れた耐冷凍性を有するフィルムが得ら
れる。また、被覆層にポリエチレン系樹脂を使用するこ
とにより、フィルムに低温ヒートシール性が付与され
る。
両側の被覆層からなる3層フィルムを多層インフレーシ
ョン法により製造した。すなわち、3台の押出機を使用
して、溶融樹脂を3層インフレーションダイスから芯層
と被覆層の厚さが上記各表に示した値になるように 200
℃で共押出しし、この溶融樹脂フィルムを20℃の冷却エ
アーで冷却しながら6倍にブローアップした。その後、
引取機内のピンチロールで折りたたみ、巻取機にて厚さ
12μm、幅35cmで巻取った。各層で使用した樹脂の明細
は下記の通りである。
名、EPR含有量70wt%、MFR 0.45g/10分、曲げ弾
性率860kg/cm2、ガラス転移温度−42℃) 種類II…Adflex C-200F (モンテル−JPO 社製、商品
名、EPR含有量50wt%、MFR 6.0g/10分、曲げ弾
性率2,300kg/cm2、ガラス転移温度−40℃) ・水素化石油系樹脂; 種類III …アルコン P-125(荒川化学工業社製、商品
名、軟化点 125℃、ガラス転移温度78℃) 種類IV…アルコン P-115(荒川化学工業社製、商品名、
軟化点 115℃、ガラス転移温度72℃) ・スチレン系熱可塑性エラストマー; 種類V…KRATON G1657(シェルジャパン社製、商品名、
SEBS、スチレン含有量13wt%、MFR9g/10分、
ガラス転移温度−58℃) 種類VI…KRATON G1652(シェルジャパン社製、商品名、
SEBS、スチレン含有量29wt%、MFR 1.3g/10
分、ガラス転移温度−58℃) ・直鎖状低密度ポリエチレン; 種類VII …AFFINITY EG8100(ダウケミカル日本社製、
商品名、エチレン−オクテン共重合体、オクテン含有量
24wt%、MFR 1.0g/10分、ガラス転移温度−50℃) 種類VIII…AFFINITY EG8200(ダウケミカル日本社製、
商品名、エチレン−オクテン共重合体、オクテン含有量
22wt%、MFR 5.0g/10分、ガラス転移温度−49℃) ・プロピレン−エチレン共重合体; 住友ノーブレン S-131(住友化学工業社製、商品名、プ
ロピレン−エチレンランダム共重合体、エチレン含有量
5wt%、MFR 1.2g/10分、曲げ弾性率7,200kg/cm2、
ガラス転移温度−15℃)
量15wt%、MFR 2.2g/10分、ガラス転移温度−32
℃) ・直鎖状低密度ポリエチレン; AFFINITY EG8100 (ダウケミカル日本社製、商品名、エ
チレン−オクテン共重合体、オクテン含有量24wt%、M
FR 1.0g/10分、ガラス転移温度−50℃)
物性を測定、評価し、その結果を表4〜表6に示した。 [MFR] ・ASTM-D1238に準じて測定した。 [曲げ弾性率] ・ASTM-D790に準じて測定した。 [ガラス転移温度] ・JIS K7121 に準じて測定した。 [透明性(ヘイズ%)] ・JIS K7105 に準じてフィルム1枚で測定した。この値
が 2.0%以下であれば実用上好適である。 [引張特性] ・50%引張応力;JIS K7113に準じて、引張速度 200m
/分で測定した。 ・100 %引張応力;JIS K7113に準じて、引張速度 200
m/分で測定した。 ・引張弾性率;JIS K7113に準じて、引張速度5m/分
で測定した。 ・引裂強度;JIS K6732に準じて、引張速度 200m/分
で測定した。
のせ、これを2cm押し込んで取り除いた後、フィルムの
窪みとしわが10秒以内に復元した場合を“〇”(良)と
し、復元しなかった場合を“×”(不良)と評価した。 [ヒートシール性] ・低温ヒートシール性;200 gの重りを入れた PSPトレ
ーSK-20 (中央化学社製、商品名)をハンドラッパーを
使用して手包装し、表面温度が 100℃の熱板の上に2秒
間放置してその状況を確認した。フィルムが複数枚重な
った部分でフィルムが融着してヒートシールされていた
場合を“〇”(良)とし、そうでなかった場合を“×”
(不良)と評価した。 ・ヒートシール耐熱性;上記と同様に包装し、表面温度
が 140℃の熱板の上に2秒間放置してその状況を確認し
た。フィルムが複数枚重なった部分ではフィルムが融着
してヒートシールされており、フィルム1枚の部分では
穴空きの発生がなかった場合を“〇”(良)とし、穴空
きの発生があった場合を“×”(不良)と評価した。
AW-3600 (寺岡精工社製、型式名)を使用して、200gの
重りを入れた PSPトレーC-33(中央化学社製、商品名)
を 100パック包装して包装状態を確認した。 a.プレストレッチ性;フィルムがプレストレッチされ
た際の、フィルム押えからのフィルムの抜けや裂けが2
回以下の場合を“〇”とし、3回以上抜けた場合を
“×”、3回以上裂けた場合を“××”と評価した。 b.トレー割れ;割れ0回の場合を“〇”とし、1回以
上の場合を“×”と評価した。 c.しわ、弛み;2パック以下の場合を“〇”とし、3
パック以上の場合を“×”と評価した。 d.シール性;底シールの剥がれや穴空きが2パック以
下の場合を“〇”とし、3パック以上の場合を“×”と
評価した。 e.破れ;2パック以下の場合を“〇”とし、3パック
以上の場合を“×”と評価した。
て、200 gの重りを入れた SK-20トレーを50パック包装
して包装状態を確認した。 a.しわ、弛み;2パック以下の場合を“〇”とし、3
パック以上の場合を“×”と評価した。 b.シール性;底シールの剥がれや穴空きが2パック以
下の場合を“〇”とし、3パック以上の場合を“×”と
評価した。 c.破れ;2パック以下の場合を“〇”とし、3パック
以上の場合を“×”と評価した。
いて測定した。 ・耐寒落球試験;内径76mm、外径85mmの丸筒にフィルム
を張設、固定した試験片を3個用意し、これらを−30℃
の雰囲気下に24時間放置後、その雰囲気下で、重さ50g
の鉄球(直径約 2.4cm)を30cmの高さからフィルムの中
央部に落下させフィルムの破壊の有無を調べた。3個の
試験片全てで穴が空かなかった場合を“〇”(良)、3
個の試験片のうち1個でも穴が空いた場合を“×”(不
良)と評価した。
なように、本実施例のフィルムはいずれも優れた特性を
示した。これに対して表6に示すように、比較例のフィ
ルムは本発明のフィルムより劣っていた。なお、比較例
1、2、7は、手包装に関し、比較例3、4、5、6
は、プレストレッチ包装に関する。
式自動包装機、ピロー式自動包装機およびプレストレッ
チ自動包装機で使用するのに好適なフィルムであり、透
明性、柔軟性、復元性、ヒートシール性に優れ、特には
引張弾性率、引裂強度および伸張にともなう引張応力の
増加が実用に適した特定の範囲にあることで、プレスト
レッチ自動包装機で使用するのに好適な包装適性を有し
ている。さらに、本発明のフィルムは上記特性に加えて
優れた耐冷凍性を有し、輸送の際の振動接触やショック
により破壊することなく、冷凍食品の包装に好適なフィ
ルムである。
Claims (4)
- 【請求項1】 オレフィン系熱可塑性エラストマー 100
重量部に対して、水素化石油系樹脂5〜45重量部を混合
してなる樹脂組成物を芯層とし、この芯層の両側に被覆
層としてポリエチレン系樹脂からなる層を積層した3層
からなることを特徴とする食品包装用フィルム。 - 【請求項2】 オレフィン系熱可塑性エラストマー 100
重量部に対して、水素化石油系樹脂5〜45重量部、スチ
レン系熱可塑性エラストマー3〜30重量部を混合してな
る樹脂組成物を芯層とし、この芯層の両側に被覆層とし
てポリエチレン系樹脂からなる層を積層した3層からな
ることを特徴とする食品包装用フィルム。 - 【請求項3】 オレフィン系熱可塑性エラストマー 100
重量部に対して、水素化石油系樹脂5〜45重量部、直鎖
状低密度ポリエチレン5〜65重量部を混合してなる樹脂
組成物を芯層とし、この芯層の両側に被覆層としてポリ
エチレン系樹脂からなる層を積層した3層からなること
を特徴とする食品包装用フィルム。 - 【請求項4】 オレフィン系熱可塑性エラストマー 100
重量部に対して、水素化石油系樹脂5〜45重量部、スチ
レン系熱可塑性エラストマー3〜30重量部、直鎖状低密
度ポリエチレン5〜65重量部を混合してなる樹脂組成物
を芯層とし、この芯層の両側に被覆層としてポリエチレ
ン系樹脂からなる層を積層した3層からなることを特徴
とする食品包装用フィルム。
Priority Applications (1)
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JP2007514857A (ja) * | 2003-12-18 | 2007-06-07 | ダウ グローバル テクノロジーズ インコーポレイティド | 高ひずみ速度下における優れた衝撃抵抗および改善された突発的破壊抵抗を持つフィルム |
JP2017214492A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 旭化成株式会社 | 樹脂組成物及び成形体 |
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-
1999
- 1999-08-12 JP JP22835999A patent/JP3746405B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US10738189B2 (en) | 2016-05-31 | 2020-08-11 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Resin composition, method of producing resin composition, and shaped product |
CN108884313B (zh) * | 2016-05-31 | 2021-03-30 | 旭化成株式会社 | 树脂组合物、树脂组合物的制造方法和成型体 |
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