JP2894121B2 - ストレッチラップ多層フィルム - Google Patents
ストレッチラップ多層フィルムInfo
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Description
に詳しくは透明性が良く、適度な粘着性があり、引裂強
度のバランスが良く、弾性回復性に優れ、包装時に皺、
弛みの発生が無く包装でき、特にヒートシール温度範囲
が広い食品包装用ストレッチラップフィルムに関するも
のである。
品を直接またはトレーに載せた状態でストレッチ包装す
るためのプリパッケージ用フィルムとしては、従来のポ
リ塩化ビニル系フィルムに代わり、ポリプロピレン、低
密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレンやエチレン
−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂組成物
のストレッチラップフィルムが多数開発されている。
フィルムは、粘着性、耐寒性、耐突き刺し性等を考慮し
て一般的に中間層にエチレン−α−オレフィン共重合体
を使用し、この層の両側にエチレン−酢酸ビニル共重合
体を積層した物が多い。しかし、これらは包装時の仕上
がり、包装後の防曇性については優れているが、ヒート
シール温度範囲が狭いため、完全に密封できる包装条件
も狭くなり、取り扱い辛く問題が発生する原因になって
いる。
ートシール時に熱融着を開始する温度からピンホールが
発生する温度以下までの範囲である。つまり、熱融着を
開始する温度はあまり低温過ぎると取り扱いが困難とな
るため80℃前後が好ましく、ピンホールが発生する温
度は高い方が好ましい。何故なら、熱融着が充分でない
と融着していない部分から内容物の汁が外に出てしまう
とともに包装の重なりあった部分が剥離してしまい、ま
たピンホールが発生した場合にも内容物の汁漏れの原因
になるため、この温度範囲が広いことが包装適性で非常
に重要な点となっている。
で段積みしたり、客が包装された内容物を確認するため
に指で押さえた場合、弾性回復性が小さいために、部分
的に押された部分が回復せずそのまま跡が残ってしま
い、商品価値を低下させてしまう問題がある。
トレッチラップフィルムの場合、ポリ塩化ビニル系スト
レッチフィルムと比較すると、包装後の重なり合わせた
部分が剥離しないようにするヒートシール時の問題と弾
性回復性が劣る問題がある。つまり、透明性、粘着性お
よび引裂強度が良好で、包装時に皺、弛みの発生しない
良好な状態を保ったままで、弾性回復性を改良し、特に
ヒートシール温度範囲を広くすることが非常に重要であ
る。しかし、従来開発されたストレッチラップ包装用フ
ィルムでは、この点を充分満足出来る物が無い。
はプロピレンとエチレン及びC4 〜C8 のα−オレフィ
ンの少なくとも1種とのプロピレン−α−オレフィンラ
ンダム共重合体を中間層に、エチレン−酢酸ビニル共重
合体を外層とするストレッチ包装用フィルムが提案され
ている。また、特公平02−1668号公報ではポリプ
ロピレン系樹脂と低結晶性エチレン−α−オレフィン共
重合体とを配合した樹脂組成物を中間層に、エチレン−
酢酸ビニル共重合体を外層とする多層フィルムが提案さ
れている。更に、特開昭62−51440号公報ではブ
ロック共重合体の水素添加誘導体として、スチレン−ブ
タジエンブロック共重合体を中間層に、エチレン−酢酸
ビニル共重合体を外層とするストレッチ包装用フィルム
が提案されている。
5号公報では、プロピレン−エチレン−ブテン−1ラン
ダム共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合
体、プロピレン−ヘキセン−1ランダム共重合体を伸長
性、柔軟性、引裂強度の改良を目的に中間層に使用して
いるが、α−オレフィン含有量が4〜19重量%と比較
的高濃度であり、トレー包装において角部が破れること
なく良好な包装が出来ることを確認しているに過ぎず、
ヒートシール温度範囲を広げ、優れた弾性回復性を得る
点については不十分である。
寒性、剛性の改良を目的になされ、実際にはホモポリプ
ロピレン樹脂に低結晶性エチレン−α−オレフィン共重
合体、つまりゴム成分を使用し剛性を保つためにポリプ
ロピレン系樹脂78〜90重量%と高濃度にしている。
しかしながら、ストレッチラップ多層フィルムの場合、
本件の様に剛性が高いと皺、弛みが発生するために良好
な包装物を得ることは困難である。
変形回復性の改良を目的になされ、スチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体の水素添加物を主成分とし、軟化剤
として非芳香族系の鉱物油、液状もしくは低分子量の合
成軟化剤、パラフィン系オイルをスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体100重量部に対して300重量部以
下となるように添加した組成物を中間層としているが、
包装性で重要なヒートシール温度範囲を広げる点につい
ては不十分である。
プ多層フィルムと類似するものの、前記の問題点を解決
し、特に従来のフィルムが有していた粘着性、透明性、
引裂強度等を損なうことなくフィルムの弾性回復性を改
良し、色々な自動突き上げ式包装機、ピロー包装機、手
動包装において皺、弛み等の発生がなく良好な包装物が
得られ、特にヒートシール時における低温での熱融着性
が優れ、ピンホールが発生する温度を高温側になるよう
ヒートシール温度範囲を広くしたフィルムを提供するこ
とにある。
化させることなく、この問題を解決する手段として高温
側にヒートシール温度範囲を広げ、優れた弾性回復性を
得ることを目的に鋭意研究を重ねて来た結果、 (1)低温側のヒートシール性確保のため、内外層はエ
チレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とする。 (2)中間層の樹脂を融点の高いポリプロピレン系樹脂
を選択し、高温側のヒートシール温度範囲を広げる。 (3)熱可塑性エラストマーの中から成形安定性が良
く、食品衛生上も問題の無いスチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体水素添加物(以下SEBSと略す)を選択
し、適度な弾性回復性を付与する。 ことを見い出し、本発明に到達した。
でメルトインデックスが1〜10g/10分(230
℃)のプロピレン系樹脂を主成分とする樹脂組成物75
〜35重量%と、スチレン−ブタジエンブロック共重合
体の水素添加物(SEBS)25〜65重量%を混合し
てなる樹脂組成物を中間層とし、該中間層の両側に酢酸
ビニル含有量8〜25重量%で、メルトインデックス
0.2〜8g/10分(190℃)であるエチレン−酢
酸ビニル共重合体を主成分とする層を積層し三層を構成
してなるフィルムのTD方向(成形方向と直交する方
向)の平均接線弾性率が14kg/cm2 以上で、引張
弾性率が400〜2000kg/cm2 でかつヒートシ
ール温度範囲が40℃以上のストレッチラップ多層フィ
ルムを提供することにある。
融点140℃以上のポリプロピレン系樹脂を主成分とす
る樹脂組成物を使用することにより、高温側にヒートシ
ール温度範囲を広げたフィルムを提供できる。融点が1
40℃未満の場合には、ヒートシール温度範囲の増幅が
小さく、安定して充分なヒートシール温度範囲を得るこ
とが難しい。この様な融点が140℃以上のポリプロピ
レン系樹脂としてはエチレン含有率4重量%未満のプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体およびその他のプロ
ピレン−α−オレフィンランダム共重合体等がある。
(230℃)に限定した理由は、1g/10分未満だと
押出時に混練不良を起こし透明性が悪くなり、10g/
10分を超えると成形時のフィルムの安定性が悪く、品
質も安定せず強度も低下してしまう。また、ポリプロピ
レン系樹脂が35重量%未満の場合には、ヒートシール
温度範囲の高温側が低下してしまい、75重量%を超え
るとフィルムが硬くなり、包装時に皺、弛みの発生が多
発し満足できる包装適性が得られなくなる。
エラストマーであるSEBSを使用する。この樹脂は、
室温域では同じ分子内に不連続な状態でポリスチレン部
が、連続した状態でポリブタジエン部とが存在する様な
特殊な構造のため、ポリスチレン部が非常に小さな粒径
であり、可視光を散乱させず、透明性を保持出来る。ま
た、実際成形を行う温度域ではポリプロピレン、ポリエ
チレンと同様に溶融することによりフィルムにすること
ができ、該ストレッチラップ多層フィルムの弾性回復性
を効果的に付与することが出来る。
Sの使用は、ポリプロピレン、ポリエチレンと相溶性が
良く同様に取り扱うことが出来、成形時の熱安定性、食
品衛生上問題がない。この様な樹脂としては、シェルジ
ャパン社のクレイトンG1652、G1657や旭化成
社のタフテックH1041、H1052、H1071等
のメルトインデックス15g/10分(200℃/5k
g)以下で、スチレン含有量8〜35重量%の物が透明
性、弾性回復性および成形安定性を確保するために好ま
しい。
好ましくは30〜60重量%であることが好ましい。な
ぜなら、中間層樹脂組成物中のSEBS添加量が25重
量%未満だと弾性回復性において充分な改良効果が得ら
れず、65重量%を越えると他方の樹脂であるポリプロ
ピレンの含有量が少なくなるため、ヒートシール温度範
囲の高温側の低下が大きくなり、充分な包装適性を有し
たフィルムを得ることが困難になるためである。
ル共重合体としては、酢酸ビニル含量8〜25重量%、
メルトインデックス0.2〜8g/10分(190
℃)、好ましくは0.5〜5g/10分(190℃)が
良い。これは、酢酸ビニル含有量が8重量%未満になる
と粘着性が出現せず、弾性回復性が低下し、熱融着を開
始する温度が高くなり、25重量%を超えると粘着性が
強すぎて包装適性が悪くなる。メルトインデックスが
0.2g/10分未満では押し出し加工性が低下し、8
g/10分を超えるとフィルムの成形安定性が低下しフ
ィルムの物性も安定しない。
140℃以上、メルトインデックス1.0〜10g/1
0分(230℃)のプロピレン−エチレンランダム共重
合体または密度0.895〜0.935g/cm3 で、
メルトインデックス0.5〜5g/10分(190℃)
のエチレン−α−オレフィン(C4 〜C8 )共重合体等
を添加しても良い。
層を構成する樹脂組成物は、エチレン−酢酸ビニル共重
合体を主成分とし、特に食品衛生上問題の無い脂肪酸エ
ステル、特にソルビタン、グリセリン、ポリグリセリン
等の脂肪酸エステルやエチレンオキサイド付加物、例え
ば、グリセリンモノオレート、ソルビタンラウレート、
ソルビタンオレート、ジグリセリンラウレート、ジグリ
セリンオレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
等の界面活性剤を約0.5〜5重量%添加するのが好ま
しい。界面活性剤の添加は、ストレッチラップ多層フィ
ルムの光沢、透明性を阻害せず、自己粘着性、滑り性、
防曇性を改良するために好ましい。
媒残渣等の悪影響を防止するために中和剤、酸化防止剤
等を添加するのが好ましい。更に、上記内外層に添加し
ている物と同様の界面活性剤を0.5〜5重量%添加し
ても良い。
は、中間層とその両側に積層される外層、内層の三層か
ら構成され、その合計の厚さは、好ましくは5〜25μ
mである。厚みを5〜25μmに限定した理由は、5μ
m未満ではフィルムが破れ易くなり、包装時の穴開きの
問題が大きくなる。また、25μmを超えるとフィルム
の伸びに対する応力が大きくなり、ストレッチ包装性が
悪化する。外層:中間層:内層の層厚比は特に制限され
るものでないが、好ましくは1:0.2〜2:0.5〜
3が良い。
ルムは、上記した中間層樹脂組成物と内外層樹脂組成物
を複数の押出機を用いてインフレーション成形またはT
−ダイ成形による共押出成形等の公知の方法で積層成形
することができる。MD方向(成形方向)とTD方向
(成形方向と直交する方向)の引裂強度等のバランスの
良いフィルムを得るためには、インフレーション法の共
押出成形法を適用するのが好ましい。
3台の押出機を使用し、環状の3層ダイから同時に樹脂
を3層をなす層構成で押し出し、ブロー比3〜15で成
形する。ここでブロー比3未満の場合は、フィルムの物
性において重要な引裂強度のバランスが悪くなり、包装
時または包装品を取扱い中に、フィルムが裂け易くな
る。また、15を越える場合は装置上の改造点が多く、
実際の生産機とすることは困難である。
TD方向の30%から60%伸び時の平均接線弾性率
が、14kg/cm2 以上になるのが好ましい。ここで
言う平均接線弾性率とは以下に述べる方法で求めた値
で、特にTD方向に限定した理由は、当該フィルムを得
る方法としてインフレーション法とT−ダイ法がある
が、いずれの成形法においてもTD方向の平均接線弾性
率がMD方向と比較すると明らかに小さく、弾性回復性
と強く関連しており、実験結果ともよく一致しているた
めである。
ラップ三層フィルムから幅10mm、長さ100mmの
試験片を切り出す。この試験片をJIS K7127に
準じて調整した後、測定雰囲気温度23℃、相対湿度5
0%に調節された測定室内でインストロン型万能引張試
験機の試験片つかみ部の間隔を40mmに設定し、弛
み、片張りが無いように試験片を取り付け、引張速度2
00mm/分で試験片つかみ部の間隔が80mmになる
まで記録計で応力−歪曲線を記録する。この応力−歪曲
線より試験片つかみ部の間隔が52mm(30%延伸)
と64mm(60%延伸)の応力M30(kg)とM6
0(kg)を読み取り、次式にて平均接線弾性率を求め
る。
力により平均接線弾性率を求めているのは、30%未満
の場合には応力−歪曲線の変極点の影響を受け、60%
を越えると永久歪が大きく、例えば、100%延伸だと
指押し回復性の優れたポリ塩化ビニル系ストレッチラッ
プフィルムでさえ、永久歪が10%を越えてしまい、実
際の評価に適していないためである。また、応力−歪曲
線において30%から60%延伸までの間では、この曲
線はほとんど直線と見なすことが出来、上記した式によ
り簡単に平均接線弾性率を求めることが出来るためであ
る。
ストレッチラップ多層フィルムの場合、ストレッチ包装
において充分な包装適性を示す物もあるが、トレーに乗
せ包装した物をフィルムの上から少し強く押したとき、
部分的に伸びてしまう現象が発生し易く、その部分が元
の状態に戻らず跡が残り、包装物の製品としての価値を
損なってしまう。従って、包装物を段積みしたり、指で
押した時の跡を無くすためには、この値は大きくするこ
とが好ましい。
ルムの以下に述べる方法で求めた引張弾性率が400〜
2000kg/cm2 の範囲にある物が、ストレッチラ
ップ包装用フィルムとして好適である。引張弾性率を4
00〜2000kg/cm2が好ましい理由は、三層フ
ィルムの引張弾性率が2000kg/cm2 を越える
と、フィルムのMD、TD方向とも包装時に皺、弛みが
発生し良好な包装物が得られないためである。また、引
張弾性率が400kg/cm2 未満になるとフィルムが
柔らかくなり過ぎ、フィルムの取り扱い性が悪くなるた
め好ましくない。
m/分、つかみ具間距離40mmにした他はJIS K
7127に準じて求めた引張割腺弾性率(2%歪)であ
る。
三層フィルムは、ヒートシール温度範囲が40℃以上で
あることが好ましい。なぜなら、自動包装機や手動包装
する装置の場合、ヒートシール部の温度調節の振れ幅お
よび包装頻度によりシール温度が約30℃も差を生じ、
従って、安定したシールが可能となるためには、フィル
ムのヒートシール温度範囲は40℃以上必要となるため
である。
スにおける歩留り向上を目的として、製品フィルムから
取り除いた耳部、中抜き部をペレット化し内層、外層に
混合することもできる。また、もし中間層に戻す場合に
は、中間層の組成が本特許の請求範囲から外れることが
ない範囲において混合することが可能である。この範囲
を超えて混合した場合には、ヒートシール温度範囲、弾
性回復性がバラツクための悪影響が発生する。
良好で、包装時に皺、弛みの生じないもので、特に従来
のポリオレフィン系ストレッチラップフィルムで不十分
であった弾性回復性の改良とヒートシール温度範囲の増
幅がバランス良くなされたフィルムを提供出来る。従っ
て、ポリ塩化ビニル系フィルムに代替することが可能で
ある。さらに、適度な酸素透過性およびポリ塩化ビニル
より低い水分透過率のため、肉、魚、野菜、果物、惣菜
などの鮮度を保持する点については、より優れている物
である。
3g/10分(230℃)、融点143℃のプロピレン
−エチレンランダム共重合体65重量%、SEBS(シ
ェルジャパン社 クレイトンG−1657)34重量
%、界面活性剤ジグリセリンオレート(理研ビタミン
製;商品名 O−71DE)1.0重量%を混合し中間
層樹脂組成物を得た。
トインデックス0.8g/10分(190℃)のエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体98重量%および界面活性剤ジ
グリセリンオレート(理研ビタミン製:商品名 O−7
1DE)2重量%を混合し、外層・内層樹脂組成物を得
た。次いで、上記の様にして得られた樹脂組成物をスク
リュー径55mmφの押出機3台を使用し、押出温度を
中間層200℃、外層・内層190℃で押し出し、中間
層を4μm、外層・内層をそれぞれ5μmで積層される
ように、一台の環状ダイスに供給しブロー比5.0でイ
ンフレーション成形してストレッチラップ多層フィルム
を得た。
田衡機製WminiMARKIIを用いた自動包装機適性
を各種ポリスチレントレーを使用し評価、(有)サンパ
ック製のハンドラッパーARC450型プリックEを用
いて各種ポリスチレントレーに包装し、ハンドラッパー
適性の評価と熱板温度を変化させヒートシール温度範囲
をそれぞれ測定した。それらの結果を表1に示した。な
お、各物性は下記の方法により測定した。 メルトインデックス JIS K7210に準じて行
った。 密度 JIS K7112に準じて測
定した。 融点 ASTM D3418に準じ降
温速度2℃/分に変え測定した。 引張破断点伸び JIS K7127に準じて測
定した。 衝撃強度 JIS P8134に準じ振子
貫通部の三角錘を1インチ球に変え測定した。 透明性(ヘイズ) JIS K7105に準じて測
定した。 衝撃強度においては、5k・cm以上あれば実用上問題
ない。透明性についても、3%以下であれば実用上問題
無い。
メルトインデックス2.3g/10分(230℃)、融
点143℃のプロピレン−エチレンランダム共重合体5
0重量%、SEBS(クレイトンG−1657)49重
量%、界面活性剤ジグリセリンオレート1重量%とした
以外は、実施例1と同様に成形しストレッチラップ多層
フィルムを得た。得られた多層フィルムの物性、包装特
性、ヒートシール温度範囲を実施例1と同様に測定しそ
の結果を表1に示した。
5g/10分(230℃)、融点150℃のプロピレン
−エチレンランダム共重合体40重量%、SEBS(ク
レイトンG−1657)59重量%、界面活性剤ジグリ
セリンオレート1重量%とした以外は、実施例1と同様
に成形したストチッチラップ多層フィルムを得た。得ら
れた多層フィルムの物性、包装特性、ヒートシール温度
範囲を実施例1と同様に測定しその結果を表1に示し
た。
メルトインデックス2.3g/10分(230℃)、融
点143℃のプロピレン−エチレンランダム共重合体4
0重量%、SEBS(クレイトンG−1657)59重
量%、界面活性剤ジグリセリンオレート1重量%とした
以外は、実施例1と同様に成形しストレッチラップ多層
フィルムを得た。得られた多層フィルムの物性、包装特
性、ヒートシール温度範囲を実施例1と同様に測定しそ
の結果を表1に示した。
メルトインデックス2.3g/10分(230℃)、融
点143℃のプロピレン−エチレンランダム共重合体8
0重量%、SEBS(クレイトンG−1657)8重量
%、密度0.905g/cm3 、メルトインデックス
1.5g/10分(190℃)のエチレン−ブテン−1
共重合体11重量%および界面活性剤ジグリセリンオレ
ートとした以外は、実施例1と同様に成形しストレッチ
ラップ多層フィルムを得た。得られた多層フィルムの物
性、包装特性、ヒートシール温度範囲を実施例1と同様
に測定しその結果を表1に示した。このフィルムは、引
張弾性率が高いため、自動包装機、手動包装機とも包装
時に皺や弛みが発生し、弾性回復性も悪く満足すべきも
のは出来なかった。
ルトインデックス1.5g/10分(190℃)のエチ
レン−ブテン−1共重合体99重量%、界面活性剤ジグ
リセリンオレート1重量%とした以外は、実施例1と同
様に成形しストレッチラップ多層フィルムを得た。得ら
れた多層フィルムの物性、包装特性、ヒートシール温度
範囲を実施例1と同様に測定しその結果を表1に示し
た。このフィルムは、中間層樹脂組成物に融点140℃
以上のポリプロピレン系樹脂を使用していないため、ヒ
ートシール温度範囲が狭く、自動包装機でのヒートシー
ル時にピンホールが発生し、良好な包装範囲を見いだす
のが難しい。
57)単独体を使用した以外は、実施例1と同様に成形
しストレッチラップ多層フィルムを得た。得られた多層
フィルムの物性、包装特性、ヒートシール温度範囲を実
施例1と同様に測定しその結果を表1に示した。このフ
ィルムも中間層樹脂組成物に融点140℃以上のポリプ
ロピレン系樹脂を使用していないため、ヒートシール温
度範囲が狭く、取り扱い辛いフィルムとなった。また、
フィルム成形時における高速成形性が劣るため、生産性
を上げるためには成形条件、成形装置の検討が必要とな
る。
Claims (3)
- 【請求項1】融点が140℃以上でメルトインデックス
が1〜10g/10分(230℃)のポリプロピレン系
樹脂75〜35重量%と、スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体の水素添加物25〜65重量%を混合してな
る樹脂組成物を中間層とし、該中間層の両側に酢酸ビニ
ル含有量8〜25重量%で、メルトインデックス0.2
〜8g/10分(190℃)のエチレン−酢酸ビニル共
重合体を主成分とする層を積層し三層を構成してなる引
張弾性率が400〜2000kg/cm 2 のストレッチ
ラップ多層フィルム。 - 【請求項2】請求項1記載のストレッチラップ多層フィ
ルムが、フィルムのTD方向(成形方向と直交する方
向)の平均接線弾性率が14kg/cm 2 以上であるこ
とを特徴とするストレッチラップ多層フィルム。 - 【請求項3】請求項1〜2記載のストレッチラップ多層
フィルムが、ヒートシール温度範囲が40℃以上である
ことを特徴とするストレッチラップ多層フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31334792A JP2894121B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | ストレッチラップ多層フィルム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31334792A JP2894121B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | ストレッチラップ多層フィルム |
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JPH06155678A JPH06155678A (ja) | 1994-06-03 |
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JP31334792A Expired - Lifetime JP2894121B2 (ja) | 1992-11-24 | 1992-11-24 | ストレッチラップ多層フィルム |
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-
1992
- 1992-11-24 JP JP31334792A patent/JP2894121B2/ja not_active Expired - Lifetime
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