JPH0890737A - 多層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルム及びその製造方法 - Google Patents

多層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルム及びその製造方法

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JPH0890737A
JPH0890737A JP6250128A JP25012894A JPH0890737A JP H0890737 A JPH0890737 A JP H0890737A JP 6250128 A JP6250128 A JP 6250128A JP 25012894 A JP25012894 A JP 25012894A JP H0890737 A JPH0890737 A JP H0890737A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 折り込み性、横方向ストレッチ性及びフィル
ムの滑り性低下及びブロッキングの欠点を有することな
く低温ヒートシール性の優れた多層ポリエチレン系スト
レッチシュリンクフィルム及びその製造方法を提供す
る。 【構成】 特定の線状低密度ポリエチレン70重量%と
特定の線状低密度ポリエチレン25重量%とエチレン−
α−オレフィン共重合体5重量%の組成物を中間層と
し、高圧法ポリエチレン25重量%とエチレン−α−オ
レフィン共重合体50重量%と線状低密度ポリエチレン
25重量%の組成物を内外層とする三層の未延伸フィル
ムを得た。これをチューブラー二軸延伸装置に導き、抗
張力70kg/cm2 で縦5倍、横4倍に延伸し、三層
のフィルムを得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層ポリエチレン系スト
レッチシュリンクフィルムに関する。より詳しくは本発
明は特に食品を主体とする、小売商品のプレパッケージ
に使用されるストレッチ包装やシュリンク包装用フィル
ムとして好適な自動包装適性及び変形回復性に優れた多
層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルム及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、肉類、魚介類、野菜、果物、惣菜
等の食品包装用ストレッチフィルムの需要は、スーパー
マーケット、コンビニエンスストアーの拡大にともない
さらに増えつつある。従来、上記ストレッチフィルムと
しては可塑化ポリ塩化ビニルを素材としたフィルムが多
用されているが、大量の可塑剤を使用しているため水蒸
気の透過量が多くなり、被包装物の目減りや変質が起こ
り易いこと、可塑剤が被包装物に移行して汚染しやすい
こと等の欠点の他に、フィルム成型時或いは包装作業中
のフィルム溶断時、さらには廃棄焼却時に有害な塩化水
素ガスが発生すること等の安全衛生、公害の問題を有し
ている。
【0003】このため、可塑化ポリ塩化ビニルに代わる
フィルムの開発がポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等のエチレン系樹脂又はポリブタジエン樹脂等
で活発に行われている。しかしながら、ポリエチレン系
樹脂又はポリブタジエン樹脂等で得られるフィルムは安
全衛生、公害は問題ないものの、ストレッチフィルムと
してはまだ満足すべきものではない。例えば低密度ポリ
エチレンの無延伸フィルムはストレッチ包装しようとし
て引き延ばすとネッキング現象が起こり、弾性回復性も
小さいため美麗な包装仕上がりが得られない。また、フ
ィルム強度も小さく、透明性も十分なものではない。こ
れら欠点を解決するため、2軸延伸により、高度の延伸
配向をセットする試みがなされているが、例えば低密度
ポリエチレンの場合、加工時に破れてしまうなど技術的
な問題点があり、得られるフィルムも有効な分子配向が
行われていないためフィルム強度も弱く、熱収縮性も融
点近い高い温度でないと発現しない。また、結晶性1,
2−ポリブタジエン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体
系を主体としてこれらに防曇剤、粘着剤を添加して得ら
れたフィルムも報告されているが、熱収縮性を発現せ
ず、これらのフィルムを用いて包装した場合、フィルム
強度が弱いためにトレーの角などで破れが起こりやすい
という欠点を有している。
【0004】更に近年、被包装物の多様化に伴い、ヒー
トシール可能なもの、また熱収縮性を併せ持つものが、
自動包装機の普及により自動包装適性が、また流通過程
の変化により、段積み箱詰め状態等で輸送してもトレー
表面のフィルムの張りが失われる事がない包装材料が望
まれてきた。
【0005】本発明者らは、先に、前記のストレッチフ
ィルムが有する欠点を解決し、これら要望に応えるべ
く、ポリエチレン系樹脂を用いて、熱収縮性及びストレ
ッチ性を有し、且つ熱板により、ヒートシールが可能で
あり、水分が付着してもシール部が剥離しない、収縮包
装仕上がりがよい多層ポリエチレン系ストレッチシュリ
ンクフィルムを提案した(特開平3−215034
号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記多
層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルムにおい
ても、自動包装機の種類あるいは紙トレーなどのように
強度の弱いトレーを包装する場合に要求される横方向の
ストレッチ性、あるいは折り込み性、低温ヒートシール
性においては、必ずしも満足すべきものではなかった。
また、一般的に低温ヒートシール性の改良に用いられる
樹脂として比較的融点の低い樹脂が使用され、その添加
量に従って低温シール性の改良効果を示すが、同時に発
生するブロッキング及び滑り性の低下が欠点となり、相
反する特性を両立させることが困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、特に折り込み
性、横方向ストレッチ性及びフィルムの滑り性低下及び
ブロッキングの欠点を有することなく低温ヒートシール
性の優れた自動包装機適性を有するフィルムを開発すべ
く鋭意検討した結果、特定の線状低密度ポリエチレン2
種混合物を主成分とする中間層、特定の高圧法ポリエチ
レン、エチレン−α−オレフィン共重合体、線状低密度
ポリエチレンの混合組成物を主成分とする最内層及び最
外層を有する多層フィルムがその目的に適合し得る事を
見いだし本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は中間層が下記(A)の線状
低密度ポリエチレンと下記(D)の線状低密度ポリエチ
レンを主成分とし、最内層及び最外層が下記(B)の高
圧法ポリエチレン15〜50重量%と下記(C)のエチ
レン−α−オレフィン共重合体60〜20重量%と下記
(D)の線状低密度ポリエチレンを主成分とし、下記
(D)の線状低密度ポリエチレンは各層に対しての最大
添加量を30重量%とし、全層に対して10〜30重量
%添加した組成物からなり、中間層の厚みが全層の60
%以上であり、最内層及び最外層の厚みがそれぞれ1μ
m以上である多層ポリエチレン系ストレッチシュリンク
フィルム、及び、中間層の厚みが全層の60%以上であ
り、最内層及び最外層の厚みが後工程の延伸処理後それ
ぞれ1μm以上となるように溶融共押出しし、一旦急冷
固化した未延伸フィルムを延伸配向可能な温度域で数2
で表される抗張力が40≦S≦130Kg/cm2 とな
る条件で延伸する多層ポリエチレン系ストレッチシュリ
ンクフィルムの製造方法を提供するものである。
【0009】(A)密度が0.915〜0.935g/
cm3 、MIが0.1〜1.5g/10分であり、又、
DSCによる融点測定において、190℃において30
分保持後降温速度10℃/分で20℃まで降温し、その
後昇温速度10℃/分で昇温するとき得られる融解曲線
のメインピーク温度(融点)が121℃以上にあり、且
つ、融解熱量が120〜150mJ/mgの範囲にある
線状低密度ポリエチレン。 (B)密度が0.917〜0.935g/cm3 、MI
が0.3〜7.0g/10分の高圧法ポリエチレン。 (C)密度が0.870〜0.900g/cm3 、MI
が0.1〜20g/10分、又、DSCによる融点測定
において、190℃において30分保持後降温速度10
℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度10℃/分
で昇温するとき得られる融解曲線のメインピーク温度
(融点)が50〜100℃のエチレン−α−オレフィン
共重合体。 (D)密度が0.890〜0.920g/cm3 、MI
が0.3〜7.0g/10分であり、又、DSCによる
融点測定において、190℃において30分保持後降温
速度10℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度1
0℃/分で昇温するとき得られる融解曲線のメインピー
ク温度(融点)が112℃以上であり、且つ、融解熱量
が75〜130mJ/mgの範囲にある線状低密度ポリ
エチレン。なお、上記のDSC測定方法は8〜10mg
をアルミパンに封入し窒素気流中にて行われる。
【0010】
【数2】 (但し、pはバブル内圧(Kg/cm2 )、dはバブル
径(cm)、tはフィルムの厚み(cm)を示す。)
【0011】本発明の中間層において用いられる線状低
密度ポリエチレン(A)としては、例えばエチレンとプ
ロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペ
ンテン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1
を含む炭素数3〜20個、好ましくは炭素数が4〜8個
の1種または2種以上のα−オレフィンとの共重合体が
挙げられ、好ましくはエチレンと4−メチル−ペンテン
−1との共重合体、エチレンとブテン−1との共重合
体、エチレンと4−メチルペンテン−1、ブテン−1と
の3元共重合体、エチレンとオクテン−1、ブテン−1
との3元共重合体が好適である。
【0012】上記樹脂(A)の密度が0.915g/c
3 未満の場合はフィルムの腰(特に縦方向)が小さく
なりすぎ自動包装機での走行性が安定せず折り込み不良
が発生する欠点があり、密度が0.935g/cm3
越える場合はストレッチ性が低下する。MIが0.1g
/10分未満の場合は加工性が低下する点で好ましくな
く、1.5g/10分を越えると延伸加工を行う際のチ
ューブ延伸安定性が低下し好ましくない。また、DSC
測定におけるメインピーク温度(融点)が、121℃未
満の場合あるいは融解熱が120mJ/mg未満の場合
は、フィルムの耐熱性が低下し、ヒートシール適性温度
及び熱収縮適性温度範囲の上限が低くなり好ましくな
く、150mJ/mgを越える場合は引裂強度及び延伸
加工時の均一延伸性が低下する点で好ましくない。
【0013】中間層には上記線状低密度ポリエチレン
(A)及び(D)の他に15重量%以下の他のエチレン
系共重合体を含有することが出来る。このようなエチレ
ン系共重合体としては例えば後述の低融点エチレン−α
−オレフィン共重合体、高圧法ポリエチレン、エチレン
とプロピレンの共重合体、エチレンと(メタ)アクリル
酸との共重合体が例示される。上記の他のエチレン系共
重合体が15重量%を越えると低抗張力における延伸時
の延伸安定性が不十分となる。
【0014】本発明において最内層及び最外層に用いら
れる高圧法ポリエチレン(B)は後述のエチレン−α−
共重合体(C)を低温ヒートシール性付与第一成分と
し、それと併用してブロッキング抑制効果を有する低温
ヒートシール性付与第二成分として添加される。樹脂
(B)の密度が0.917g/cm3 未満の場合は、ブ
ロッキング抑制効果が小さくなり、滑り性及びロール剥
離性が悪くなり自動包装機適性に支障を生じ、0.93
5g/cm3 を越える場合には粘着性が小さくなり、折
り込み不良の原因となる。また、MIが、0.3g/1
0分未満の場合は成形加工性、透明性及び光沢性が低下
し好ましくなく、7.0g/10分を越える場合は熱収
縮包装後の透明性、光沢性が低下する傾向にあり好まし
くない。
【0015】本発明において低温ヒートシール性付与第
一成分として用いられるエチレン−α−オレフィン共重
合体(C)としては例えばエチレンとプロピレン、ブテ
ン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、4−メチルペン
テン−1、オクテン−1、デセン−1、あるいはこれら
の混合物との共重合体が挙げられ、特にエチレンとブテ
ン−1との共重合体が好適に用いられる。樹脂(C)の
密度が0.870g/cm3 未満のものは低温ヒートシ
ール性は良好になるが、界面活性剤組成物を添加しても
フィルムのブロッキングが起きやすく、密度が0.90
g/cm3 を越えるものは低温ヒートシール性が小さく
なり好ましくない。またMIが0.1g/10分未満の
ものは線状低密度ポリエチレンの場合と同様に加工性の
低下及びストレッチ性の低下の点で好ましくない。20
g/10分を越えるものは延伸チューブの安定性が悪く
なるという問題点がある。
【0016】本発明において線状低密度ポリエチレン
(D)は、横方向ストレッチ性を付与する目的で各層に
添加される。また、最内外層に添加される場合は低温ヒ
ートシール付与第二成分としての効果を示すものもある
が、ブロッキングを生じ易いため、上述の樹脂(B)と
併用されなければならない。用いられる線状低密度ポリ
エチレン(D)としては例えばエチレンとプロピレン、
ブテン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−
1、オクテン−1、デセン−1、ドデセン−1を含む炭
素数3〜20個、好ましくは炭素数が4〜8個の1種ま
たは2種以上のα−オレフィンとの共重合体が上げられ
る。
【0017】上記樹脂(D)の密度は0.890〜0.
920g/cm3 の範囲であるが、好ましくは0.89
5〜0.915g/cm3 の範囲である。密度が0.8
90g/cm3 未満の場合はフィルムの腰が小さくな
り、密度が0.920を越える場合には横方向ストレッ
チ性改良効果がない。またMIは、0.3〜7.0g/
10分の範囲であるが、好ましくは1.0〜5.0g/
10分の範囲である。MIが0.3g/10分未満であ
ると横方向ストレッチ性改良効果が小さくなり、7.0
g/10分を越えるとストレッチ性改良効果は変わらな
いが、チューブ延伸安定性が低下する傾向にあるため好
ましくない。DSC測定におけるメインピーク温度が1
12℃未満あるいは融解熱が75mJ/mg未満になる
と、特に中間層に添加した場合のフィルムの耐熱性が低
下し、130mJ/mgを越えると横方向ストレッチ性
改良効果がなくなり好ましくない。
【0018】本発明において各層に添加される線状低密
度ポリエチレン(D)の配合比は全層に対して10重量
%未満の場合横方向ストレッチ性付与の効果が小さく好
ましくなく、30重量%を越えるとフィルムの耐熱性及
び縦方向のフィルムの腰が低下し好ましくない。最内外
層に添加される高圧法ポリエチレン(B)の配合比は、
15重量%未満の場合は低温ヒートシール性及びブロッ
キング抑制効果がなくなり、一方、50重量%を越える
場合は、粘着性が低下し好ましくない。また本発明にお
いて最内層及び最外層に添加されるエチレン−α−オレ
フィン共重合体(C)の配合比は20重量%未満の場合
は低温ヒートシール性が劣り自動包装機でのトレー底面
の熱板ヒートシール性が悪いものとなる。また、粘着性
が小さくなり自動包装機における粘着性を利用した製袋
がうまく出来ず好ましくない。逆に60重量%を越える
場合は、低温ヒートシール性、ストレッチ性は良好であ
るが、界面活性剤組成物を添加した場合でもフィルムロ
ールから繰り出し時のロール剥離性、自動包装機での滑
り性、フィルム同士の粘着性を同時に満足する性能を得
ることが出来ない。以上の各成分の他に各層には、防曇
性、樹脂組成物と相まってフィルムのロールからの剥離
性、自動包装機での滑り性、フィルム同士の粘着性を付
与する目的で適量の界面活性剤及び滑剤、ブロッキング
防止剤、帯電防止剤など通常使用される添加剤がそれぞ
れの有効な作用を具備させる目的で適宜添加することが
できる。
【0019】本発明において、全層に対する中間層の厚
さが60%未満であると延伸時のバブルの安定性が悪く
なり、また、延伸後の最内層、最外層の厚さがそれぞれ
1μm未満の場合は低温ヒートシール性が発揮出来ず、
いずれも本発明の目的を発揮できない。本発明におい
て、前記の各層の厚さの制限、即ち中間層の厚さが全体
の60%以上、最内外層の延伸後の厚さがそれぞれ1μ
m以上であるとの条件を満たす範囲で、前記の中間層と
最内層又は最外層の間に1層又は2層以上のポリエチレ
ン系樹脂層を含んでも良い。このような層を構成する事
が出来るポリエチレン系樹脂としては例えば汎用の線状
低密度ポリエチレン樹脂、エチレン−α−オレフィン共
重合体、高圧法ポリエチレン、エチレンとプロピレンと
の共重合体、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン(メタ)アクリル酸との共重合体等が例
示される。
【0020】本発明の延伸フィルムを製造するに用いる
未延伸フィルムを製造する方法及びこの未延伸フィルム
を延伸して延伸フィルムを製造する方法は公知の手段で
行うことができるが、抗張力が40≦S≦130Kg/
cm2 となる条件で延伸することが必要であり、以下、
最内層、中間層、最外層、の三層からなる管状製膜、延
伸の場合を例にあげ、具体的条件を説明する。
【0021】まず、各層に対して前記の特定範囲の樹脂
組成物を3台の押出機により加熱溶融・混練して三層環
状ダイスからチューブ状に共押出し、延伸する事なく一
旦急冷固化して得た未延伸フィルムを作製する。得られ
たチューブ状未延伸フィルムを例えば図1に示すような
チューブラー延伸装置に供給し、配向可能な温度範囲、
例えば中間層樹脂の融点以下10℃、好ましくは融点以
下15℃よりも低い温度でチューブ内部にガス圧を適用
して膨張延伸により同時2軸延伸を起こさせるが、この
時抗張力Sが40≦S≦130Kg/cm2 となるよう
に調節することが必要である。抗張力Sが40Kg/c
2 未満の場合は、横方向ストレッチ性は良好になる
が、縦方向のフィルムの腰が低下し、折り込み性が悪く
なり、また延伸バブルの安定性が低下する傾向にある
他、得られるフィルムの弾性回復率が90%未満とな
り、本発明の特徴の一つでもある収縮包装後の戻り性が
悪い。抗張力Sが130Kg/cm2 を越えると、得ら
れるフィルムの熱収縮性は優れるが、50%伸張したと
きの横方向引張抵抗が大きくなり、伸度も小さくなり、
横方向ストレッチ性の改良を達成することが出来ない。
【0022】延伸倍率は、良好な強度等の物性バランス
を得るためには縦横同程度であるのが好ましいが、得ら
れる延伸フィルムの縦方向の腰及び横方向のストレッチ
性をより効果的に発現させるためには、やや縦方向の延
伸倍率を高めにする方が良い。延伸倍率は面積倍率で8
〜25倍が好ましい。
【0023】本発明の方法で得られるフィルムは50%
伸張時の横方向引張抵抗が400Kg/cm2 以下であ
り、90℃における面積収縮率が20%以上である。更
に、90℃で面積収縮率15%に熱収縮したフィルムの
30%伸張後の1分後の弾性回復率が90%以上であ
る。尚、前記のようにして延伸され、延伸装置から取り
出したフィルムは必要に応じてアニーリングすることが
出来る。
【0024】
【図1】
【0025】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
する。尚、本実施例の中で示した各物性測定は以下の方
法によった。 (1)90℃熱収縮率 縦横共10.0cmの正方形に切り取ったフィルムにタ
ルクの粉末をまぶした後、90℃のオーブン中に15分
間放置し、取り出して急冷後、縦横の長さを測定し、数
3により算出した。
【0026】
【数3】90℃熱収縮率=100−A×B(%) 但し、A、Bはそれぞれ急冷後の縦横の長さ(単位はc
m)を示す。
【0027】(2)15%収縮後の弾性回復率 面積収縮率が15%となるようにフィルムを一様にたる
ませた状態で木枠にはめこみ、90℃のオーブン中で熱
処理を行い、フィルムにたるみが無くなったところで取
り出す。次にフィルムのMD及びTDに並行にそれぞれ
巾15mm、長さ200mmに切り取り、100mm間
隔の標線をつけ、引張試験機(チャック間隔150m
m)のチャック間に標線が来るように取り付ける。引張
速度200mm/minで30%引っ張った後、同一速
度で元のチャックの位置まで戻し、フィルムを取り外
し、1分間放置した後標線間の寸法を測定し、数4によ
り求めた。
【0028】
【数4】 但し、Cは1分後のMD又はTD方向の標線間の寸法
(単位はmm)を示す。
【0029】(3)自動包装機適性(折り込み性) 巾105mm、長さ195mm、深さ20mmの発泡ポ
リスチレン製トレーの上に高さ約10cmのりんごを2
個のせて、熱板シール、収縮トンネルを備えた市販の自
動包装機により包装テストを行った。包装機適性評価は
下記の基準によった。 ○:フィルムの走行も安定しており、きれいな折り込み
が出来ている。 Δ:折り込みは出来ているが、フィルムの重なり部分が
偏っていて、外観があまり良くない。 ×:ロールの繰り出し、フィルムの走行も安定せず、折
り込みはめくれてしまい、まったく製袋出来ない。
【0030】(4)自動包装機適性(ヒートシール性) 被包装物を直径約5cmのみかん2個に変え、折り込み
がきれいに出来るようにした以外は、(3)と同じ条件
で熱板シール温度を上げてゆき、トレー底面が無理に剥
離すると破れる程十分に溶着し始める熱板シール温度
(ヒートシール開始温度)、トレー底面のフィルムに穴
が開く温度(耐熱温度)を調べた。 (5)自動包装機適性(ストレッチ性) 巾125mm、長さ180mm、深さ33mmの発泡ポ
リスチレン製トレーの上に高さ25mmのコロッケを2
個のせて、熱板シール、収縮トンネルを備えた市販の押
し上げ方式の自動包装機により包装テストを行った。包
装時トレー変形の評価は下記の基準によった。 ○:押し上げ時(被包装物がフィルムを引き延ばしなが
らラップされる時)にトレーが割れるあるいは変形する
等のトラブルもなく美麗な仕上がりが得られる。 ×:押し上げ時にトレーが変形あるいは割れる。
【0031】(6)包装後の戻り性 上記(3)と同一の包装機を用いて高さ12mmのトレ
ーを中味が無い状態で包装し、(3)と同一条件で包装
を行う。トレーの中央部のフィルムを指でトレーに突き
当たるまで押し、離した後、フィルムが元の状態に戻る
までの時間を測定し、評価を下記の基準で行った。 ○:10秒以内 △:1分以内 ×:1分以上指の跡が残るもの及び復元不可能なもの
【0032】(7)防曇性 100mlビーカーに60℃の水を50ml入れた後、
フィルムでビーカー上面を皺が無いように覆い固定す
る。次に5℃の冷蔵庫内に1時間放置し、フィルムの曇
り具合を観察し、以下の基準で評価した。 ○:全く曇りなし △:水滴が一部ついているがビーカー内部は見える。 ×:全面が曇っていて、ビーカー内部が見えない。
【0033】(8)各層の厚さ 積層の各層の厚さはフィルムの断面を顕微鏡で観測し、
読みとった。 (9)包装後のヘイズ 上記(3)の包装品について、ヘイズ値の測定を行っ
た。 (10)包装後のグロス 上記(3)の包装品について、グロス値の測定を行っ
た。
【0034】実施例1 表1に示す特性を持つ線状低密度ポリエチレン(A)7
0重量%と線状低密度ポリエチレン(D)25重量%と
エチレン−α−オレフィン共重合体(C)5重量%との
組成物を中間層とし、表1に示す特性を持つ高圧法ポリ
エチレン(B)25重量%とエチレン−α−オレフィン
共重合体(C)50重量%と線状低密度ポリエチレン
(D)25重量%との組成物を最内外層とし、さらに各
層の組成物に対してポリエチレングリコールオレイン酸
エステル0.25重量部、オレイルジエタノールアミン
0.40重量部、ソルビタントリオレイン酸エステル
0.35重量部の計1.0重量部の界面活性剤組成物を
配合した中間層組成物及び最内外層組成物を3台の押出
機(内層用、中間層用、外層用)でそれぞれ170〜2
40℃で溶融混練し、表1に示す厚み比を想定して各押
出機からの押出量を調節して240℃に保った3層環状
ダイスのスリットより下向きに押し出した。環状ダイス
のスリットの直径は75mmでスリットのギャップは
0.8mmであった。押し出された三層構成溶融チュー
ブ状フィルムをダイス直下に取り付けた外径76mmで
内部に20℃の冷却水を循環している円筒状マンドレル
の外表面を摺動させながら外側は水槽を通すことにより
水冷して室温にて冷却して引き取り、直径約75mm、
厚さ240μmのチューブ状未延伸フィルムを得た。こ
のチューブ状未延伸フィルムを図1に示したようなチュ
ーブラー二軸延伸装置に導き、膨張延伸を行った。この
時、予熱器4の環状赤外線ヒーターの電圧、電流を調節
し、予熱器出口のフィルム温度を調節した。主熱器5の
8本の環状赤外線ヒーターを4区分して各々の電圧、電
流を調節してフィルムを加熱し、主熱器下方よりチュー
ブに沿って流れる空気を供給する中で低速ニップロール
2、高速ニップロール3間の管状フィルムに加圧空気を
送り込んで該空気圧と低速、高速ニップロールの周速比
によって縦5.0倍、横4.0倍(面積延伸倍率20
倍)にバブル延伸した。尚、延伸時の空気圧(チユーブ
内圧)は抗張力が70Kg/cm2 になるように予熱器
及び主熱器の環状赤外線ヒーターの電圧、電流、更には
冷却エヤーリング6の風量、風の温度により調節した。
延伸中の安定性は良好で延伸点の上下動や延伸チユーブ
の摺動もなく、又、ネッキングなどの不均一延伸状態も
観察されなかった。この得られたフィルムは表2に示す
ように透明性、光沢性、縦方向のフィルムの腰、横方向
ストレッチ性、熱収縮性、弾性回復性、防曇性が優れて
いた。このフィルムを用いて、ピロータイプの自動包装
機にて嵩高いりんご2個のトレー包装テストを行ったと
ころ、きれいな折り込みが出来た。また、比較的折り込
みが容易な高さの低いみかん2個のトレー包装を行いヒ
ートシール開始温度、ヒートシール温度上限(耐熱温
度)を調べたところ、低温ヒートシール性、耐熱性とも
良好で広いヒートシール適性温度範囲が得られた。また
この包装品は、トンネル部における収縮も良好でフィル
ムの皺やたるみもなく包装の仕上がりは美麗であり、包
装後の戻り性についても指の跡が残る事無く2〜3秒後
で元の状態に戻った。更に押し上げタイプの自動包装機
でやや深いトレーの包装テストを行ったところ、押し上
げ時のフィルムによるラップもトレー変形、破損など無
くスムーズに行われ、美麗な包装仕上がりが得られた。
原料処方、延伸条件、延伸後のフィルムの特性及び各テ
スト結果を表1、表2に示す。
【0035】実施例2〜6 表1、表2に示すように、中間層及び最内外層の構成樹
脂、配合比及び各層の厚み比設定、延伸時の抗張力を変
えた他は実施例1と同様にして積層ストレッチシュリン
クフィルムを製造した。得られたフィルムを実施例1と
同様に評価したところ、いずれも透明性、光沢性、縦方
向のフィルムの腰、横方向ストレッチ性、熱収縮性、弾
性回復性、防曇性、ヒートシール性に優れ、各自動包装
機、包装条件に対する包装機適性も良好で、美麗な包装
仕上がりであった。尚、夫々の試験・評価結果を表2に
示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】比較例1 表3、表4に示すように、密度及び融解熱が請求範囲以
外である樹脂(D)を用いたことを除いて実施例1と同
様に、多層ストレッチシュリンクフィルムを製造し、物
性及び包装機適性評価を行った。得られたフィルムは、
横方向のストレッチ性が不十分で、押し上げ式自動包装
機でのテストで、トレーの変形及び破損が生じた。
【0039】比較例2〜3 表3、表4に示すように、樹脂(D)の配合割合を比較
例2の場合は各層5重量%、比較例3の場合は中間層4
0重量%、最内外層30重量%としたことを除いて実施
例1と同様に、多層ストレッチシュリンクフィルムを製
造し、物性及び包装機適性評価を行った。比較例2で得
られたフィルムは、横方向ストレッチ性が不十分で、押
し上げ式自動包装機でのテストで、トレーの変形及び破
損が生じた。比較例3で得られたフィルムは、縦方向の
引張弾性率が劣り、ピロー方式の自動包装機による笠高
い内容物の包装テストでは、折り込み部分がほとんどめ
くれて製袋出来なかった。また折り込みがきれいに出来
た場合でも、フィルムの耐熱性が劣り、高温側のヒート
シール適性温度範囲が狭くなっていた。
【0040】比較例4 表3、表4に示すように最内外層に用いる樹脂(B)の
配合比を10重量%としたことを除いて実施例1と同様
に、多層ストレッチシュリンクフィルムを製造し、物性
及び包装機適性評価を行った。得られたフィルムのピロ
ー方式の自動包装機による笠高い内容物の包装テストで
は、やや走行性が安定せず、折り込み部分がきれいでな
く、フィルムの重なりに偏りがあるためその後の熱板に
よるヒートシールも充分には出来なかった。また折り込
みがきれいに出来たものでもヒートシール開始温度がや
や高く低温側のヒートシール適性温度範囲が狭くなって
いた。
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】比較例5 表5、表6に示すように延伸時の抗張力Sを150Kg
/cm2 としたことを除いて実施例1と同様に、多層ス
トレッチシュリンクフィルムを製造し、物性及び包装機
適性評価を行った。得られたフィルムは、横方向ストレ
ッチ性が不足し、押し上げ式自動包装機でのテストで、
トレーの変形及び破損が生じた。
【0044】比較例6〜7 表5、表6に示すように中間層の構成樹脂、配合割合、
最内外層の樹脂(B)、配合割合、厚み比設定を変えた
変えた以外は実施例1と同様に多層ストレッチシュリン
クフィルムを製造し、物性及び包装機適性評価を行っ
た。比較例6で得られたフィルムは、ピロー方式の自動
包装機による笠高い内容物の包装テストでは、やや走行
性が安定せず、折り込みがあまり美麗ではなく、その後
のヒートシールも充分ではなかった。また折り込みがき
れいに出来たものでもヒートシール開始温度が高く低温
側のヒートシール適性温度範囲が狭くなっていた。比較
例7で得られたフィルムは、縦方向引張弾性率が低く、
折り込み部分がほとんどめくれてしまい製袋出来なかっ
た。また折り込みがうまく出来たものでもヒートシール
開始温度が高く、さらに耐熱温度も低くヒートシール適
性温度範囲が狭いものであった。
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【発明の効果】特定の線状低密度ポリエチレン2種混合
物を主成分とする中間層、特定の高圧法ポリエチレン、
エチレン−α−オレフィン共重合体、線状低密度ポリエ
チレンの混合組成物を主成分とする最内層及び最外層を
有する未延伸フィルムを抗張力Sが40≦S≦130K
g/cm2 なる条件下で延伸配向させて得られる本発明
のフィルムは、透明性、熱収縮性、弾性回復性、縦方向
引張弾性、横方向ストレッチ性、ヒートシール性がとも
に優れたものであり、折り込み、ストレッチ、熱板ヒー
トシールの自動包装機適性が良好なポリエチレン系スト
レッチシュリンクフィルムである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いた二軸延伸装置の説明用断面図で
ある。
【符号の説明】
1 未延伸フィルム 2 低速ニップロール 3 高速ニップロール 4 予熱器 5 主熱器 6 冷却エヤーリング 7 折りたたみロール群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 23/08 LCD B29K 23:00 105:02 B29L 9:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間層が下記(A)の線状低密度ポリエ
    チレンと下記(D)の線状低密度ポリエチレンを主成分
    とし、最内層及び最外層が下記(B)の高圧法ポリエチ
    レン15〜50重量%と下記(C)のエチレン−α−オ
    レフィン共重合体60〜20重量%と下記(D)の線状
    低密度ポリエチレンを主成分とし、下記(D)の線状低
    密度ポリエチレンは各層に対しての最大添加量を30重
    量%とし、全層に対して10〜30重量%添加した組成
    物からなり、中間層の厚みが全層の60%以上であり、
    最内層及び最外層の厚みがそれぞれ1μm以上であるこ
    とを特徴とする多層ポリエチレン系ストレッチシュリン
    クフィルム。 (A)密度が0.915〜0.935g/cm3 、メル
    トインデックス(以下、MIと略す。)が、0.1〜
    1.5g/10分であり、又、示差走査熱量計(以下、
    DSCと略す。)による融点測定において、190℃に
    おいて30分保持後降温速度10℃/分で20℃まで降
    温し、その後昇温速度10℃/分で昇温するとき得られ
    る融解曲線のメインピーク温度(融点)が121℃以上
    にあり、且つ、融解熱量が120〜150mJ/mgの
    範囲にある線状低密度ポリエチレン。 (B)密度が0.917〜0.935g/cm3 、MI
    が0.3〜7.0g/10分の高圧法ポリエチレン。 (C)密度が0.870〜0.900g/cm3 、MI
    が0.1〜20g/10分、又、DSCによる融点測定
    において、190℃において30分保持後降温速度10
    ℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度10℃/分
    で昇温するとき得られる融解曲線のメインピーク温度
    (融点)が50〜100℃のエチレン−α−オレフィン
    共重合体。 (D)密度が0.890〜0.920g/cm3 、MI
    が0.3〜7.0g/10分であり、又、DSCによる
    融点測定において、190℃において30分保持後降温
    速度10℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度1
    0℃/分で昇温するとき得られる融解曲線のメインピー
    ク温度(融点)が112℃以上であり、且つ、融解熱量
    が75〜130mJ/mgの範囲にある線状低密度ポリ
    エチレン。
  2. 【請求項2】 (A)の線状低密度ポリエチレンがエチ
    レンとブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1、オク
    テン−1、4−メチル−ペンテン−1からなるα−オレ
    フィンの群より選ばれた1種又は2種以上である請求項
    1記載の多層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 50%伸張時の横方向引張抵抗が400
    Kg/cm2 以下である請求項1及び2記載の多層ポリ
    エチレン系ストレッチシュリンクフィルム。
  4. 【請求項4】 90℃における面積収縮率が20%以上
    である請求項1、2及び3記載の多層ポリエチレン系ス
    トレッチシュリンクフィルム。
  5. 【請求項5】 90℃で面積収縮率15%に熱収縮した
    フィルムを縦横それぞれの方向に30%伸張した後の1
    分後の弾性回復率がそれぞれ90%以上である請求項1
    〜4記載の多層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフ
    ィルム。
  6. 【請求項6】 中間層が下記(A)の線状低密度ポリエ
    チレンと下記(D)の線状低密度ポリエチレンを主成分
    とし、最内層及び最外層が下記(B)の高圧法ポリエチ
    レン15〜50重量%と下記(C)のエチレン−α−オ
    レフィン共重合体60〜20重量%と下記(D)の線状
    低密度ポリエチレンを主成分とし、下記(D)の線状低
    密度ポリエチレンは各層に対しての最大添加量を30重
    量%とし、全層に対して10〜30重量%添加した組成
    物からなり、中間層の厚みが全層の60%以上であり、
    最内層及び最外層の厚みが後工程の延伸処理後それぞれ
    1μm以上となるように溶融共押出しし、一旦急冷固化
    した未延伸フィルムを延伸配向可能な温度域で数1で表
    される抗張力が40≦S≦130Kg/cm2 となる条
    件で延伸することを特徴とする多層ポリエチレン系スト
    レッチシュリンクフィルムの製造方法。 (A)密度が0.915〜0.935g/cm3 、MI
    が、0.1〜1.5g/10分であり、又、DSCによ
    る融点測定において、190℃において30分保持後降
    温速度10℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度
    10℃/分で昇温するとき得られる融解曲線のメインピ
    ーク温度(融点)が121℃以上にあり、且つ、融解熱
    量が120〜150mJ/mgの範囲にある線状低密度
    ポリエチレン。 (B)密度が0.917〜0.935g/cm3 、MI
    が0.3〜7.0g/10分の高圧法ポリエチレン。 (C)密度が0.870〜0.900g/cm3 、MI
    が0.1〜20g/10分、又、DSCによる融点測定
    において、190℃において30分保持後降温速度10
    ℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度10℃/分
    で昇温するとき得られる融解曲線のメインピーク温度
    (融点)が50〜100℃のエチレン−α−オレフィン
    共重合体。 (D)密度が0.890〜0.920g/cm3 、MI
    が0.3〜7.0g/10分であり、又、DSCによる
    融点測定において、190℃において30分保持後降温
    速度10℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度1
    0℃/分で昇温するとき得られる融解曲線のメインピー
    ク温度(融点)が112℃以上であり、且つ、融解熱量
    が75〜130mJ/mgの範囲にある線状低密度ポリ
    エチレン。 【数1】 (但し、pはバブル内圧(Kg/cm2 )、dはバブル
    径(cm)、tはフィルムの厚み(cm)を示す。)
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