JP2000276310A - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム

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JP2000276310A
JP2000276310A JP11077556A JP7755699A JP2000276310A JP 2000276310 A JP2000276310 A JP 2000276310A JP 11077556 A JP11077556 A JP 11077556A JP 7755699 A JP7755699 A JP 7755699A JP 2000276310 A JP2000276310 A JP 2000276310A
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JP
Japan
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image forming
unit
image
forming apparatus
charging information
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JP11077556A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Sasaki
勝彦 佐々木
Takahiko Uno
高彦 宇野
Hirohisa Saito
浩久 斉藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク接続された画像形成装置におい
て、ネットワーク上の複数の画像形成装置の課金管理を
容易に行うことができる画像形成システムを提供する。 【解決手段】 ネットワーク画像形成装置に、ネットワ
ーク接続された他のネットワーク画像形成装置の出力手
段を利用して画像データの印刷をする連結動作手段と、
各ネットワーク画像形成装置の使用状態を管理し、ネッ
トワーク接続された各ネットワーク画像形成装置の課金
カウンタを任意の1台の画像形成装置の操作パネル上に
表示させる課金管理手段が配設されているため、連結ネ
ットワークシステム中の任意の1台で、他機の課金カウ
ンタを検針でき、課金検針作業を容易に且つ効率的に行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成システム
に関し、特にネットワーク上に課金管理機能を備える画
像形成装置を複数台接続された画像形成システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成システムにおいては、多
量の原稿を複写する場合に、一台の画像形成装置にて処
理する際には多くの複写時間を要するため、操作者にと
っては作業効率が悪いものであった。
【0003】この問題を解決するため、ネットワーク接
続された複数台の画像形成装置を使用する連結動作機能
を備える画像形成システムが提案されていた。連結動作
とは、例えば原稿を100枚複写する際、2台の画像形
成装置で分担させる場合、1台当たり50枚づつ複写さ
せる、つまり1台の画像形成装置で複写させる時間の半
分の時間で複写させることができる機能である。この機
能を備える画像形成システムを使用することにより、操
作者の作業効率および操作性の向上が可能になってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に示される連結動作機能を備える画像形成システム
においては、ユーザの操作性上の点から同じフロア内の
互いに近接した設置場所に配置するのが望ましいが、設
置スペースの都合等の条件により、互いに離れた設置場
所へ配置されるということがあった。このような場合、
画像形成装置の課金管理を実施する際、課金管理者は、
例えば月に1度の課金カウンタ確認作業の際に、連結さ
れているそれぞれの画像形成装置の設置場所に行き、課
金カウンタを検針する必要が生じていた。このように、
課金管理に伴う課金カウンタ検針作業が手間と時間のか
かるものとなっていた。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みて成されたも
のであり、複数の画像形成装置を備える画像形成システ
ムにおける課金管理を容易に行うことができる画像形成
システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、原稿を画像データとして読
み取る読み取り手段と、該読み取り手段により読み取ら
れた画像データを記憶する記憶手段と、該記憶手段によ
り記憶された画像データを印刷する印刷手段と、記憶手
段により記憶された画像データを他の画像形成装置に転
送して印刷処理する連結動作手段と、該連結動作手段に
よる連結動作を行うか否かを選択する選択手段と、印刷
手段により生じた課金情報を管理する管理手段とを備え
る画像形成装置を同一ネットワーク上にインタフェース
を介して複数台接続される画像形成システムにおいて、
画像形成装置は、自機以外の任意の画像形成装置に対し
て、該画像形成装置の課金情報管理手段により管理され
ている課金情報を要求する課金情報要求手段と、課金情
報要求手段に対する任意の画像形成装置からの応答を表
示する表示手段と、を有することを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、画像形成装置は、課金情報要求手段により
課金情報を要求する画像形成装置を指定する指定手段を
有することを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、画像形成装置は、自機以外の全て
の画像形成装置に対して課金情報要求手段により課金情
報を要求し、該要求に対する応答を一覧表として印刷手
段により印刷して出力することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれか1項に記載の発明において、画像形成装置は、
課金情報要求手段により自機以外の他の画像形成装置に
対して課金情報を要求してから所定時間経過後も応答が
無い場合に、表示手段により他の画像形成装置から課金
情報を取得できない旨を表示することを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれか1項に記載の発明において、画像形成装置は、
課金情報要求手段により自機以外の他の画像形成装置に
対して課金情報を要求してから所定時間経過後も応答が
無い場合に、印刷手段により他の画像形成装置から課金
情報を取得できない旨を印刷して出力することを特徴と
する。
【0011】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照しながら本発
明の画像形成システムに係る実施の形態を詳細に説明す
る。図1から図18を参照すると本発明の画像形成シス
テムに係る一実施形態が示されている。
【0012】まず、図1を用いて本発明の画像形成シス
テムに係る実施形態の構成を説明する。図1は、本発明
の画像形成システムを構成する画像形成装置を複写機
〔以下、PPC(Plain Paper Copie
r)という〕に適用した実施形態の構成を示す全体構成
図である。まず、図1に示された原稿台2上に置かれた
原稿を以下で説明する読み取りユニットの読み取り位置
に自動的に搬送する自動原稿送り装置(以下、ADFと
いう)1の内部構成を説明する。2は本装置により複写
を行う原稿を乗せる原稿台、3及び4は給送ローラ及び
給送ベルトであり、この2つのローラにより原稿台2上
に置かれた原稿は以下で示す読み取りユニットのコンタ
クトガラス6上に搬送される。5は排紙ローラであり、
画情報を読み取られた原稿は排紙ローラ5及び給送ベル
ト4により排紙口に搬送され排紙される。給送ローラ
3、給送ベルト4、排送ローラ5はモータによって駆動
される。また7は原稿台2上に原稿が置かれたことを検
知する原稿セット検知器である。
【0013】次に上記構成のADF1による原稿の搬送
動作を説明する。ADF1に設けられた原稿台2に原稿
の画像面を上にして置かれた原稿束は、図5に示された
操作部30上のスタートキー34が押下されると、一番
下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコン
タクトガラス6上の所定の位置に給送される。読み取り
ユニット50によってコンタクトガラス6上の原稿の画
像データを読み取り後、読み取りが終了した原稿は、給
送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さら
に、原稿セット検知7にて原稿台2に次の原稿が有るこ
とを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6
上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ロ
ーラ5はモータによって駆動される。
【0014】次にADF1により搬送された原稿の画情
報を読み取る読み取りユニット50の構成及び動作例を
説明する。まず読み取りユニット50の内部構成は、原
稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系とで構成
されている。光学走査系にはコンタクトガラス6上に載
置した原稿に対してコンタクトガラス6の下方から光を
照射する露光ランプ51と、原稿からの反射光を感光体
15へと導くための第1ミラー52、第2ミラー55、
第3ミラー56、及びレンズ53、CCDイメージセン
サ54等々により構成されている。尚、露光ランプ51
及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固
定され、第2ミラー55及び第3ミラーは図示しない第
2キャリッジ上に固定されている。またこの光学走査系
は図示しないスキャナモータにより駆動される。
【0015】次に上記構成による画情報読み取り動作に
ついて説明する。原稿像を読み取るときには、光路長が
変わらないように、第1キャリッジ第2キャリッジとが
2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査
系は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。
原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取
られ、電気信号に変換されて処理される。レンズ53及
びCCDイメージセンサ54を図1において左右方向に
移動させることにより、画像倍率が変わる。すなわち、
指定された倍率に対応してレンズ53及びCCDイメー
ジセンサ54の左右方向に位置が設定される。
【0016】次に、読み取りユニット50により読み取
られた画像データを感光体15上に書き込むための書き
込みユニット57について説明する。まず書き込みユニ
ット57の内部構成を説明する。書き込みユニットはレ
ーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60と
により構成されている。尚、感光体15上に画像データ
を書き込むためのレーザ光を出力するレーザ出力ユニッ
ト58の内部にはレーザ光源であるレーザダイオード及
びモータにより高速で回転する回転多面鏡(ポリゴンミ
ラー)が備わっている。
【0017】次に、上記構成の書き込みユニットによる
読み取りユニットで読み取られた画像データの感光体1
5への書き込み動作を説明する。レーザ出力ユニット5
8より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミ
ラーで偏光され、結像レンズ59を通り、ミラー60で
折り返され、感光体面上に集光結像する。
【0018】偏光されたレーザ光は感光体が回転する方
向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述
する画像処理部のセレクタ64より出力された画像信号
のライン単位の記録を行う。感光体の回転速度と記録密
度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによっ
て、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。尚、
潜像とは感光体面上に画像を光情報に変換して照射する
ことにより生じる電位分布である。
【0019】上述のように、書き込みユニット57から
出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15に照射
される。図示しないが感光体15の一端近傍のレーザビ
ームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビ
ームセンサが配置されている。この主走査同期信号をも
とに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御および
後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成
を行う。
【0020】次に、感光体上に形成された画像データを
転写紙上に書き込むための作像ユニットについて説明す
る。作像ユニットは書き込みユニット57により出力さ
れたレーザ光により静電潜像を形成される感光体15、
感光体15上に原稿反射光を照射することにより得られ
た静電潜像を可視化する現像ユニット27、転写を受け
た転写紙上に転写像を定着させる定着ユニット17等を
有して構成される。
【0021】次に、転写紙を給紙する給紙ユニットの構
成について説明する。給紙ユニットにはサイズの異なる
転写紙を積載する第1トレイ8、第2トレイ9、第3ト
レイ10、各トレイに積載された転写紙を搬送する第1
給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13、
及び各給紙装置により搬送された転写紙を感光体15に
当接する位置まで搬送する縦搬送ユニット14、画像を
形成された転写紙を排紙する排紙ユニット18等を有し
て構成される。
【0022】さらに本装置には転写紙の両面に画像を作
成する場合に使用される両面給紙ユニット111が装備
されている。転写紙の両面に画像を形成する場合は、各
給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排
紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えのための
分岐爪112を上側にセットすることにより転写紙を一
旦両面給紙ユニット111にストックする。その後両面
給紙ユニット111にストックされた転写紙を再び感光
体15に当接される位置に搬送し、両面に画像データを
形成し、経路切り替えのための分岐爪112を今度は下
側にセットすることにより転写紙を排紙トレイ104に
導く。
【0023】次に、上記作像ユニット及び給紙ユニット
による転写紙の給送動作及び給送された転写紙への画情
報の書き込み動作について説明する。第1トレイ8、第
2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各
々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置
13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感
光体15に当接する位置まで搬送される。読み取りユニ
ット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニ
ット57からのレーザーによって感光体15に書き込ま
れ、現像ユニット27を通過することによってトナー像
が形成される。そして、転写紙は感光体15の回転と等
速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体1
5上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット1
7にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処
理装置のフィニシャ100に排出される。
【0024】次に、画像を形成された転写紙を排紙する
後処理装置のフィニッシャ100の構成について説明す
る。後処理装置のフィニッシャ100には本体の排紙ロ
ーラにより搬送された転写紙を後処理を施さずに排紙ト
レイ104に排紙する経路とステープル処理を施してか
らステープル完了排紙トレイ110に排紙する経路とが
ある。この経路の切り替えを行っているのが切り替え板
101である。図1に示された切り替え板101を上側
に切り替えると後処理を施さずに排紙される経路とな
り、下側に切り替えるとステープル処理を施す経路とな
る。後処理を施さない経路には排紙された転写紙を搬送
する搬送ローラ102及び排紙ローラ103と、排紙ト
レイ104とが備えられている。
【0025】また、ステープル処理を施す経路には転写
紙を搬送する搬送ローラ105及びス排紙ローラ107
と、搬送ローラ105及び排紙ローラ107により搬送
された転写紙を排紙するステープル台108と、ステー
プル台108上に排紙される転写紙を一枚ごとに揃える
ジョガー109と、ジョガー109によって紙の端面が
揃えられた一部分の転写紙をステープルするステープラ
106と、ステープラ106により綴じられた転写紙群
を排紙するステープル完了排紙トレイ110とが備えら
れている。
【0026】後処理装置のフィニシャ100は、本体の
排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、通常の
排紙方向である排紙ローラ102方向と、ステープル処
理部方向へに導くことができる。切り替え板101を上
に切り替えることにより搬送ローラ103を経由して通
常の排紙トレイ104側に排紙することができる。ま
た、切り替え板101を下方向に切り替えることで、搬
送ローラ105、107を経由して、ステープル台10
8に搬送することができる。ステープル台108に積載
された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョ
ガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー
完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステ
ープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ス
テープル完了排紙トレイ110に収納される。
【0027】一方、通常の排紙トレイ104は前後に移
動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレ
イ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによって
ソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、簡易
的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
【0028】転写紙の両面に画像を作像する場合には、
各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を
排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の
分岐爪112を上側にセットする事で、一旦両面給紙ユ
ニット111にストックする。
【0029】その後、両面給紙ユニット111にストッ
クされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画
像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給
紙され、経路切り替えの為の分岐爪112を下側にセッ
トし、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面
に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用
される。
【0030】尚、感光体15、搬送ベルト16、定着ユ
ニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27はメ
インモータ25によって駆動され、各給紙装置11〜1
3はメインモータ25の駆動を各々給紙クラッチ22〜
24によって伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメ
インモータ25の駆動を中間クラッチ21によって伝達
駆動される。
【0031】次に、本実施例における画像処理部(画像
読みとり部と画像書き込み部)及び制御部の構成につい
て図2を用いて説明する。まず画像処理部の構成は、露
光ランプ51より照射され、原稿面で反射された反射光
を光電変換するCCDイメージセンサ54、CCDイメ
ージセンサ54で変換された電気信号をアナログ信号か
らデジタル信号に変換するA/Dコンバータ61、デジ
タル信号に変換された画像信号に原稿を照射する光源の
照射ムラやCCDイメージセンサの感度のばらつきを補
正するシェーディング補正部62、シェーディング補正
された画像信号に光学系によるボケを補正するMTF補
正及び画像の明るさの変化と入出力電圧の比であるγ値
を1に近づける補正を行うMTFγ補正部63、画像の
読み取り密度を変化させ、読み取った画像データを用い
てデータ補間処理を行う変倍部71、画像信号の送り先
を変倍部71または画像メモリコントローラへ切り替え
るセレクタ64等を有して構成される。
【0032】また制御部の構成は、画像メモリコントロ
ーラ等への設定やメモリコントローラ65を介しての画
像メモリ66へのデータの書き込み、読み出しや、読み
取りユニット50及び書き込みユニット57の制御を行
うCPU68、及びそのプログラムやデータを格納する
ROM69とRAM70、CPUが周辺機器との情報を
やり取りするためのI/Oポート67、外部装置とのネ
ットワーク手段としてのSCSI(Small Com
puter System Interface)を駆
動するSCSIドライバ75等を有して構成される。
【0033】次に、上記構成の画像処理部の動作例を説
明する。露光ランプ51から照射された光は原稿面を照
射し、原稿面からの反射光を、CCDイメージセンサ5
4にて結像レンズ(図示せず)により結像、受光して光
電変換し、A/Dコンバータ61にてデジタル信号に変
換する。デジタル信号に変換された画像信号は、シェー
ディング補正62がなされた後、画像処理部63にてM
TF補正、γ補正等がなされる。セレクタ64では、画
像信号の送り先を、変倍部71または画像メモリコント
ローラ65への切り替えが行われる。変倍部71を経由
した画像信号は変倍率に合せて拡大縮小され、書き込み
ユニット57に送られる。画像メモリコントローラ65
とセレクタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な
構成となっている。図8には特に明示していないが、画
像処理部(IPU)には、読み取り部50から入力され
る画像データ以外にも外部から供給される画像データ
(例えばパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置か
ら出力されるデータ)も処理できるよう、複数のデータ
の入出力の選択を行う機能を有している。
【0034】次に、図3を用いて図2に示されたメモリ
コントローラ及び画像メモリの詳細を説明する。メモリ
コントローラ65は、入力データセレクタ80、画像合
成81、1次圧縮/伸長82、出力データセレクタ8
3、2次圧縮/伸長84のブロックを有している。各ブ
ロックへの制御データの設定はCPU68より行われ
る。図2におけるアドレス、データは画像データを示し
ており、CPU68に接続されるデータ、アドレスは図
示していない。
【0035】画像メモリ66は、1次および2次記憶装
置(85、86)からなる。1次記憶装置85は、入力
画像データの転送速度に略同期してメモリへのデータ書
き込み、または画像出力時のメモリからのデータ読み出
しが高速に行えるように、例えばDRAM等の高速アク
セスが可能なメモリを使用する。また、1次記憶装置8
5は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリ
アに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構
成(メモリコントローラとのインターフェース部)をと
っている。各分割したエリアに画像データの入力、出力
をそれぞれ並列に実行可能にするためにメモリコントロ
ーラとのインターフェースにリード用とライト用の2組
のアドレス・データ線で接続されている。これによりエ
リア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画
像を出力(リード)するという動作が可能になる。
【0036】2次記憶装置86は、入力された画像の合
成、ソーティングを行うためにデータを保存しておく大
容量のメモリである。1次、2次記憶装置とも、高速ア
クセス可能な素子を使用すれば、1次、2次の区別なく
データの処理が行え、制御も比較的簡単になるが、DR
AM等の素子は高価なため、2次記憶装置にはアクセス
速度はそれほど速くないが、安価で、大容量の記録媒体
を使用し、入出力データの処理を一次記憶装置を介して
行う構成になっている。上述のような画像メモリーの構
成を採用することにより、大量の画像データの入出力、
保存、加工等の処理が可能な画像形成装置を安価、かつ
比較的簡単な構成で実現することが可能になる。
【0037】次に、メモリコントローラ65の動作の概
略を説明する。 <1>画像入力(画像メモリへの保存) 入力データセレクタ80は複数のデータの内から、画像
メモリ(1次記憶装置85)への書き込みを行う画像デ
ータの選択を行う。入力データセレクタ80によって選
択された画像データは、画像合成81に供給され、既に
画像メモリに保存されているデータとの合成を行う。
【0038】画像合成81によって処理された画像デー
タは、1次圧縮/伸長82によりデータを圧縮し、圧縮
後のデータを1次記憶装置85に書き込む。1次記憶装
置85に書き込まれたデータは、必要に応じて2次圧縮
/伸長84で更に圧縮を行った後に2次記憶装置86に
保存される。
【0039】<2>画像出力(画像メモリからの読み出
し) 画像出力時は、1次記憶装置85に記憶されている画像
データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次記
憶装置85に格納されている場合には、1次圧縮/伸長
82で1次記憶装置85の画像データの伸長を行い、伸
長後のデータ、もしくは伸長後のデータと入力データと
の画像合成を行った後のデータを出力データセレクタ8
3で選択し、出力する。
【0040】画像合成81は、1次記憶装置85のデー
タと、入力データとの合成(画像データの位相調整機能
を有する)、合成後のデータの出力先の選択(画像出
力、1次記憶装置85へのライトバック、両方の出力先
への同時出力も可能)等の処理を行う。
【0041】出力対象となる画像が1次記憶装置85に
格納されていない場合には、2次記憶装置86に格納さ
れている出力対象画像データを2次圧縮/伸長84で伸
長を行い、伸長後のデータを1次記憶装置85に書き込
んでから、以下、上述の画像出力動作を行う。
【0042】次に、図4を用いてセレクタ64における
1ページ分の画像信号について説明する。/FGATE
は、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表
している。/LSYNCは、1ライン毎の主走査同期信
号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロック
で、画像信号が有効となる。主走査方向の画像信号が有
効であることを示す信号が、/LGATEである。これ
らの信号は、画素クロックVCLKに同期しており、V
CLKの1周期に対し1画素のデータが送られてくる。
画像処理部(IPU)は、画像入力、出力それぞれに対
して別個の/FGATE,/LSYNC、/LGAT
E、VCLKの発生機構を有しており、様々な画像入出
力の組み合わせが実現可能になる。
【0043】図5は、本実施形態の操作部30を示した
図である。操作部30には、液晶タッチパネル31、テ
ンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー
34、モードクリアキー35があり、液晶タッチパネル
31には、機能キー37、部数、及び画像形成装置の状
態を示すメッセージなどが表示される。
【0044】図6は、図5に示された操作部30の液晶
タッチパネル31の一表示例を示した図である。オペレ
ータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタッチ
することで、選択された機能を示すキーが黒く反転す
る。また、機能の詳細を指定しなければならない場合
(例えば変倍であれば変倍値等)は、キーにタッチする
ことで、詳細機能の設定画面が表示される。このよう
に、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している
為、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可
能である。
【0045】図6に示された表示画面において左上は、
「コピーできます」、「お待ちください」等のメッセー
ジを表示するメッセージエリア、その右はセットした枚
数を表示するコピー枚数表示部、その下の画像濃度を自
動的に調整する自動濃度キー、転写紙を自動的に選択す
る自動用紙選択キー、コピーを一部ずつページ順にそろ
える処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕
分けする処理を指定するスタックキー、ソート処理され
たものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキ
ー、倍率を等倍にセットする等倍キー、拡大/縮小倍率
をセットする変倍キー、両面モードを設定する両面キ
ー、とじ代モード等を設定する消去/移動キー、複写機
のネットワークを介して多量のプリント動作を複数に分
けてプリントアウトする連結モードキーである。選択さ
れているモードはキーが網かけ表示されている。
【0046】次に、図7及び図8を用いて上記の如き本
画像形成装置の基本構成以外に装備可能なハードの構成
例を説明する。図7に示された「ハード構成例−I」で
はシステムを読みとりユニット50、書き込みユニット
57、図2中に示されたCPU68とROM69とRA
M70とSCSIドライバ75と、I/Oポート67か
らなるシステムコントローラ306、メモリコントロー
ラ65及び画像メモリ66とからなるメモリユニット3
09、利用者制限機器303、人体検知センサ304、
遠隔診断装置(以下、CSSという)308、時計30
7から構成している。
【0047】尚、メモリユニット309はメモリ機能を
実現する場合のみ必要であり、通常のコピー機能を実現
することだけを考えれば、必要とはならない。更に、時
計307は、ある特定の時間になったら、機械をブート
したり、シャットダウンするようなウィークリータイマ
ー機能を実現する場合のみ必要である。また、人体検知
センサ304は予熱モード時に機械の前にユーザを近づ
いてきたときに自動的に予熱モードを解除する機能を実
現する場合のみ必要であり、CSS308は遠隔診断、
すなわち機械のエラーが発生した場合は自動的にサービ
スセンタに通報したり、機械の実行状態/使用状態を遠
隔地からモニターする機能であるため、このような機能
が必要な場合のみ装着させればよい。
【0048】また、メモリユニット内の画像メモリ66
は読みとりユニット50から読みとった画像信号を記憶
するためのもので、システムコントローラからの要求に
応じて、画像書き込み部に保存されている画像データを
転送することができる。また、圧縮ブロック310は図
3に示された1次圧縮/伸長部82及び2次圧縮/伸長
部84とからなり、MH、MR、MMR方式などの圧縮
機能を具備しており、一旦読みとった画像を圧縮し、メ
モリ(DRAM)の使用効率の向上を図ることができ
る。また、画像書き込み部からの読み出すアドレスとそ
の方向を変えることにより画像の回転を実現している。
【0049】図7の「ハード構成例−1」では、読みと
りユニット、書き込みユニット、メモリユニット、CS
Sの制御はシステムコントローラの1CPUのみで制御
を行っている。一方、図8の「ハード構成例−2」で
は、図7に示された「ハード構成例−1」と同様のハー
ド構成をとっているが、読みとりユニット、書き込みユ
ニット、メモリユニットにそれぞれCPUをもたせ、シ
ステムコントローラから各コントローラへのコマンドを
制御信号線で伝達している。本装置は上述のようにシス
テムハード構成は自由に構成することができる。
【0050】次に、図9から図11を用いて上述される
画像形成装置がネットワークに接続された場合のシステ
ム例を説明する。図9は本発明を実施した場合のネット
ワークコピーのシステム例を示したものである。図9で
は8台のデジタルコピー機をネットワーク化している
が、当然、接続されるコピー機の台数を限定する必要は
ない。
【0051】図10は、画像形成装置を図9に示される
ようなネットワークに接続した場合に本発明を実現する
ためのハード構成例及びネットワーク通信手段が示され
ている。図10に示すように、画像形成装置をネットワ
ークに接続した場合、1台のデジタルPPCのハード構
成は、図7の「ハード構成例−1」で示したものとほぼ
同様の構成をとっている。しかし、メモリユニット内に
は読み取った画像を外部のネットワーク上に転送、ある
いは、ネットワーク上からの画像データをメモリユニッ
ト内の画像メモリに保存するためのネットワーク手段と
してSCSI(Small Computer System Interface) 、及
びSCSIコントローラ314を用いている。
【0052】当然のことながら、ネットワーク通信手段
には、例えばイーサネット(登録商標)を物理手段とし
て用い、データ通信にOSI(Open System Interface)
参照モデルのTCP/IP通信を用いるなど、種々の手
段が考えられる。また、図11のような構成を用いるこ
とにより、上述のように画像データの転送はもちろんの
こと、ネットワーク上に存在する各機械の機内状態通知
や後述するリモート出力コマンドのような制御コマン
ド、設定コマンドの転送も行っている。
【0053】次に、図10及び図11に示された「デー
タPPC−I」で読みとった画像を「データPPC−I
I」の書き込み部に転送する動作(以下、リモート出
力)について説明する。尚、図11は画像形成装置がネ
ットワーク上に接続された場合のシステムソフトの概念
図である。
【0054】図11に示す「コピーアプリ」320は複
写動作を実行するためのコピーシーケンスを実行するア
プリケーション、「入出力制御」325はデータを論理
/物理変換するレイア(デバイスドライバ)であり、操
作部コントローラ321は、MMI(Man Machine Inter
face) を実行するレイア(LCD表示やLED点灯/消
灯、キー入力スキャン等を論理レベルで行うレイア)で
あり、「周辺機コントローラ」322は自動両面ユニッ
トやソータ、ADFなどのPPCに装着される周辺機の
コントロールを論理レベルで実行するレイアであり、
「画像形成装置コントローラ」323、「画像読みとり
装置コントローラ」324、「メモリユニット」309
は上述の通りである。また、「デーモンプロセス」32
1はネットワーク上にある他の機械からプリント要求が
依頼された場合に、メモリユニット内に保存されている
画像データを読み出し、ネットワーク接続された他の
「画像形成装置」に画像データを転送する役目を行うア
プリケーションとして存在している。当然のことなが
ら、「デーモンプロセス」がメモリユニットから画像を
読み出し、プリント動作を実行する前に、ネットワーク
上の他の機械からの画像転送は終了しておかなければな
らない。
【0055】ここで、操作部、周辺機、画像形成装置、
画像読みとり装置、メモリユニットはそれぞれのPPC
が保有するリソース(資源)として扱われる。同図の
「デジタルPPC−I」が自身の各リソースを使用して
複写動作を実行する場合(プリントスタートキー押下
時)には、「システムコントローラ」に対して、「画像
形成装置」、「画像読みとり装置」、或いは、必要に応
じて、「周辺機」、「メモリユニット」の各リソースを
「システム制御」部に要求する。「システム制御」部は
「コピーアプリ」からの要求に対して、リソースの使用
権の調停を行い、「コピーアプリ」にその調停結果(使
用可否)を通知する。「デジタルPPC−I」がスタン
ドアローンで使用される場合(ネットワーク接続されな
い状態)では、システムが保有するリソースは全て「コ
ピーアプリ」が占有可能状態であるため、即時に複写動
作が実行される。
【0056】一方、本発明のようにネットワーク上に存
在する別の機械(以下、遠隔デジタルPPC)のリソー
スを使用してプリント動作を実行する遠隔デジタルPP
Cの「システムコントローラ」に対してリソースの使用
権を要求する。
【0057】遠隔デジタルPPCのシステムコントロー
ラは、要求に従ってリソースの調停を行い、その結果を
要求元の機械のアプリケーションに通知する。アプリケ
ーションは使用権が許可された場合は、画像の読みとり
を実行し、自身のメモリユニット内への画像記憶が終了
すると、外部インターフェース(本実施例ではSCS
I)を介して、リモート出力先の機械のメモリユニット
に画像転送を行う。画像転送が終了すると、リモート出
力先の機械の「デーモンプロセス」に対してプリント実
行するための各条件(給紙口、排紙口、プリント枚数な
ど)を送信した後に、「プリント開始」コマンドを送信
する。リモート出力先の「デーモンプロセス」は「プリ
ント開始」コマンドを受信すると、自身(リモート出力
を実行する機械)の「システムコントローラ」に対して
プリント開始を要求し、リモート出力がシステムコント
ローラによって実行される。
【0058】「デジタルPPC−I」によって「デジタ
ルPPC−II」のメモリユニットが使用されている場合
は、「デジタルPPC−II」のメモリユニットは、「デ
ジタルPPC−II」(或いは、図9に示すような複数の
デジタルPPCがネットワーク上に接続される場合は
「デジタルPPC−I」以外のデジタルPPC)のアプ
リケーションの使用は不可状態となる。
【0059】ここで上記の説明で使用した用語の定義及
び説明を行う。
【0060】[画像読み取り装置][画像読み取り部] デジタルPPCで用いられる「画像読みとり装置」は光
源を原稿に照射し、その反射光を「固体作像素子=CC
D」で電気信号に変換し、「必要な画像処理」を行う機
能を持った装置が使用されている。ここで、「必要な画
像処理」とは、 量子化:CCDで電気信号に変換されたアナログデータ
を2値或いは多値データに変換する シェーディング補正:原稿を照射する光源の照射ムラ
や、CCDの感度ばらつきを補正する MTF補正:光学系によるボケを補正する 変倍処理:画像の読みとり密度を変化させ、読みとった
画像データを用いてデータ補間する 等の処理を示す。
【0061】[画像形成装置][画像書き込み部] デジタルPPCで用いられる「画像形成装置」又は「画
像書き込み部」は、電気信号で送られた画像イメージを
電子写真、感熱、熱転写、インクジェット等の手段によ
り普通紙、感熱紙などに形成する装置である。
【0062】[ビデオ信号][画像データ] 前述の「画像読み取り装置」で変換された画像の電気信
号、「画像形成装置」へ入力される画像の電気信号、及
び、画像の電気信号と同期をとるための信号をまとめて
「ビデオ信号」あるいは「画像データ」と表現する。
【0063】[制御信号][コマンド] 「ビデオ信号」を「画像読みとり装置」、「画像形成装
置」、「アプリケーション」間でやりとりするために
は、装置間で情報を伝達し合う必要がある。この手段を
「制御信号」または「コマンド」発行と表現する。
【0064】[拡張機能] [アプリケーション(アプリと略す)] [メモリ機能][メモリユニット] デジタルPPCの大きな特徴に、画像を電気信号に変換
して読み込み、電気信号を画像形成装置で復元する。こ
のとき読みとった電気信号を様々に変化、伝達する手段
を持つことによって、従来のアナログPPC以外の分野
に応用可能となる。FAX、ページプリンター、スキャ
ナ、ファイルシステムなどの機能を実現できるほか、最
近では、PPC機能の実行時においても、読みとった画
像データを一旦、DRAMなどの記憶装置に記憶させ、
必要に応じて画像データを読み出すことによって、複数
の複写時には1スキャンで複数プリントを実行したり、
或いは、複数の原稿を1枚の転写紙にプリントする機能
(=以下メモリ機能)等も実現されている。これらのデ
ジタルPPCシステムならでは実現できる機能を「拡張
機能」或いは「アプリ」と表現する。尚、本発明におい
ては、メモリユニットはネットワーク上にある機械間の
画像データ転送時の緩衝手段としても利用している。
【0065】[システムコントローラ][システム] 複写モードを実行する上で、書き込みユニットで画像形
成するために、紙搬送処理、電子写真プロセス処理異常
状態や給紙カセット状態(紙の有無など)等の機内監
視、及び、読みとりユニットで画像を読みとるためにス
キャナ動作や光源のON/OFFなどを制御するコント
ローラを総称して「システムコントローラ」と表現す
る。更に、最近のデジタルPPCでは拡張機能を1つ搭
載するのみではなく複数アプリを同時搭載するようにな
ってきた。このように、1つの資源を共有するデジタル
PPCを「システム」と表現し、このシステムを制御す
るコントローラを「システムコントローラ」と表現する
場合もある。
【0066】[資源][リソース] 複数のアプリから共有される機能ユニット単位を「資
源」、「リソース」と表現する。前述の「システムコン
トローラ」は、このリソースを単位としてシステムの制
御を行っている。本実施形態のデジタルPPCで管理し
ている資源は「画像読み取り装置」、「画像形成装
置」、「操作部」、「メモリ」、「周辺機器(=AD
F、ソータ、自動両面ユニット等」である。
【0067】[利用者制限]特に電子写真プロセスを使
用しているPPCは、消費量が多いため、無制限に使用
を許可したくない場合がある。このとき、「利用者」を
特定、限定、管理するために、「コインラック」、「キ
ーカウンタ」、「キーカード」、「プリペードカー
ド」、等の「利用者制限機器」や「暗証コード」等を使
用する。
【0068】[ユーザ設定]システムが複雑になると、
ユーザ毎の個別対応が必要となる。工場出荷時にこれら
の対応を全て満足することは不可能であるため、市場で
の対応が不可欠となる。従って、通常は、不揮発RAM
を装備し客の要求に応じたシステム設定を可能としてい
るが、この機能を「ユーザ設定」と表現する。
【0069】[アイドル状態]ユーザーによる操作が行
われていない状態が一定期間継続した状態を「アイドル
状態」、それ以外の状態を「ビジー状態」と表現する。
「ビジー状態」から「アイドル状態」に遷移するまでの
時間はユーザー設定可能である。例えば、複写動作中は
もちろん、複写動作が終了しても一定期間、ユーザーに
よる無操作状態が継続しないと「アイドル状態」には遷
移しない。
【0070】[ウィークリータイマー]各曜日ごとに設
定されたON/OFF時間にあわせ電源をON/OFF
する機能。
【0071】[予熱]定着温度を一定温度(たとえば1
0℃)下げて制御し、操作部の表示を消すことにより、
消費電力を節約するモードである。このモードの設定
は、操作部でのキー入力や、機械設定によっては動作お
よび操作が無くなってから一定時間後に自動的に設定さ
れる。このモードの解除は、操作部でのキー入力や、機
械設定によって人体検知センサにより機械の前に人が立
ったことを検出したときに解除される。
【0072】[リロード]定着温度が定着可能温度に到
達しコピーが可能である状態をリロードという。
【0073】[割り込みモード]コピー動作実行中およ
び操作中において一時的にコピー作業を割り込んでコピ
ーをするときのモードである。このモードを設定するこ
とによりその前のコピーモード、およびコピー途中であ
ればその途中経過情報を不揮発RAMに記憶し、割り込
みモードに移行し、モードを初期化する。コピー動作実
行後、割り込みモード解除すると、不揮発RAMに記憶
したモードおよび情報を戻して割り込みモード設定前の
状態を復帰させ、再スタートにて、割り込み前のモード
を継続する事ができる。このモードの設定/解除は操作
部のキーにて行うことができる。
【0074】[CSS](或いは[遠隔診断システ
ム]、[画像形成装置管理システム]) 図12を用いてCSSの詳細な説明を行う。図12は画
像形成装置を管理する管理システムの構成を示してい
る。サービス拠点に設置されている管理装置とユーザの
元に設置されているPPC等の機器とを公衆回線網を介
して接続している。ユーザ側には管理装置との通信を制
御するための通信コントロール装置が設置されており、
ユーザ元のPPCにはこの通信コントロール装置に接続
されている。通信コントロール装置には、電話機やファ
クシミリが接続可能になっており、ユーザの既存の回線
に挿入する形で設置が可能になっている。
【0075】通信コントロール装置には、複数のPPC
が接続可能になっているが、もちろん単数の場合もあ
る。これらのPPCは同型のものである必要はなく異な
る機種でもかまわず、PPC以外の機器でもかまわな
い。ここでは説明の便宜上、1台の通信コントロール装
置には最大5台のPPCが接続可能であるとする。通信
コントロール装置と複数のPPCはRS−485規格に
よりマルチドロップ接続されている。通信コントロール
装置と各PPC間の通信制御は基本型データ伝送制御手
順により行われる。通信コントロール装置を制御局とし
たセントラライズド制御のポーリング/セレクティング
方式でデータリンクの確立を行うことにより、任意のP
PCとの通信が可能になっている。各PPCはアドレス
設定スイッチによって固有の値を設定できるようになっ
ており、これによって各PPCのポーリングアドレス、
セレクティングアドレスが決定される。
【0076】次に、図13から図15に基づいて画像形
成システムにおける課金管理について説明する。この例
では、2台のネットワーク画像形成装置が接続されてい
るとして説明する。課金管理は、連結されるネットワー
ク上の任意の1台の画像形成装置の操作部30の液晶タ
ッチパネル31の操作により実行される。
【0077】液晶タッチパネル31において、操作者に
より「カウンタ表示・印刷機能」が入力されると、図1
3に示されているように、例えば親機である自装置のカ
ウンタ確認画面が表示される。
【0078】また、表示画面上の「他装置」ボタン50
2が押下されると、図14に示されるように、連結され
たもう一方の画像形成装置のカウンタが液晶タッチパネ
ル31上に表示される。
【0079】例えば、連結されたもう一方の画像形成装
置の電源がOFFの状態であったり、または、接続ケー
ブルが何らかの原因により外れたりしている時に「他装
置」ボタン502が押下された場合は、図15に示され
るように、他装置におけるカウンタを表示できないメッ
セージが表示される。
【0080】図16は、他装置にて管理される課金情報
の表示動作を示すフローチャートである。図16(a)
において、まず、画像形成システム内の任意の1台に
て、カウンタ表示・印刷機能が指示されると、図示され
ない制御部は、例えば親機である図13に示された自機
のカウンタを液晶タッチパネル31上に表示させる。
【0081】次に、図13に示される画面にて表示され
る「他装置」ボタン502が押下されると、制御部は画
像形成システム内の例えば子機であるもう1台の画像形
成装置に対して、課金カウンタ値の要求を通知する。
【0082】親機側では、一定時間、子機の課金カウン
タ値の要求に対する応答を待ち、一定時間T1以内に応
答があった場合には、液晶タッチパネル31上に図14
に示されるように子機のカウンタ値を表示する(図16
a)。
【0083】図16(b)において、課金カウンタ値の
要求を通知後、一定時間T1内に応答が無い場合には、
子機側が電源OFF等の理由により動作していないとみ
なし、液晶タッチパネル31上に図15に示されるよう
な子機のカウンタを表示できないメッセージ「他装置カ
ウンタ表示不可時警告画面」を表示させる(図16
b)。
【0084】図17は、図13に示される液晶タッチパ
ネル31上に表示される「一覧印刷」ボタン501が押
下された場合の表示動作を示すフローチャートである。
図17(a)において、まず、画像形成システムの内の
任意の1台にて、カウンタ表示・印刷機能が指示される
と、図示しない制御部は、例えば親機である図13に示
された自機のカウンタを液晶タッチパネル31画面上に
表示させる。
【0085】次に、図13の画面表示されている「一覧
印刷」ボタン501が押下されると、制御部は、まず自
機(親機)のカウンタ値を画像メモリ上に展開する。そ
の後、画像形成システム内のもう1台の装置(子機)に
対して、課金カウンタ値の要求を通知する。
【0086】親機側では、一定時間、子機の課金カウン
タ値の要求に対する応答を待ち、一定時間T1以内に応
答があった場合には、画像メモリ上に子機分のカウンタ
値を展開し、図18に示されるようなカウンタ一覧が転
写紙上に印刷形成される(図16a)。
【0087】図17(b)において、一定時間T1以内
に応答が無い場合には、子機側が電源OFF等の理由に
より動作していないとみなし、画像メモリ上に印刷でき
ない旨の警告文を展開し,図19に示されているように
子機電源OFF中のカウンタ一覧印刷出力結果の転写紙
への印刷が実行される(図16b)。
【0088】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、連結動作手段を備える複数台の
画像形成装置により形成される画像形成システムにおい
て、任意の1台の画像形成装置にて、他の画像形成装置
の課金情報を把握することができるので、より円滑な課
金検針作業を実現することができる。
【0089】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、課金情報を確認したい画像形成装置
を選択指定することができるので、瞬時に所望の画像形
成装置における課金情報を確認することができる。
【0090】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明において、任意の画像形成装置からネ
ットワーク上に接続される全ての画像形成装置の課金情
報を要求し、該要求に対する応答を一覧表にして印刷出
力することにより、検針作業の円滑化及び結果のファッ
クス等による送信コストを削減することができる。
【0091】請求項4記載の発明によれば、請求項1か
ら3のいずれか1項に記載の発明において、課金情報要
求手段による要求から所定時間が経過後も応答が無い場
合に、要求先の画像形成装置の電源が何らかの障害等に
よりOFFであると認識し、その旨を操作パネルに表示
させることにより、ユーザに対して他の確認手段により
課金情報を確認するように指示することができる。
【0092】請求項5記載の発明によれば、請求項1か
ら4のいずれか1項に記載の発明において、課金情報要
求手段による要求から所定時間が経過後も応答が無い場
合に、要求先の画像形成装置の電源が何らかの障害等に
よりOFFであると認識し、その旨を印刷出力すること
により、ユーザに対して他の確認手段により課金情報を
確認するように指示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成システムに係る実施形態の画
像形成装置の構成を示す図である。
【図2】画像処理部及び制御部の構成を表すブロック構
成図である。
【図3】メモリユニットの詳細な構成を表すブロック構
成図である。
【図4】画像形成の動作手順を説明するためのタイミン
グ図である。
【図5】操作部の構成例を示す外観平面図である。
【図6】操作部の液晶タッチパネルの表示例を示した図
である。
【図7】画像形成装置のハード構成例1を示すブロック
図である。
【図8】画像形成装置のハード構成例2を示すブロック
図である
【図9】画像形成装置をネットワークに接続した画像形
成システムのシステム構成を表す図である。
【図10】画像形成装置をネットワーク接続した場合の
ハード構成例を示す図である。
【図11】画像形成装置をネットワーク接続した場合の
ソフトウェアの概念図である。
【図12】画像形成装置管理システムの構成を示した図
である。
【図13】自装置カウンタ確認画面の表示例を示す図で
ある。
【図14】他装置カウンタ確認画面の表示例を示す図で
ある。
【図15】他装置カウンタ表示不可時警告画面の表示例
を示す図である。
【図16】子機カウンタ表示時の動作例を示すフロー図
である。
【図17】一覧印刷時の動作例を示すフロー図である。
【図18】カウンタ一覧印刷出力結果の表示例を示す図
である。
【図19】子機電源OFF中のカウンタ一覧印刷出力結
果の表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置(ADF) 2 原稿台 3 給送ローラ 4 給送ベルト 5 搬送ローラ 6 コンタクトガラス 7 原稿セット検知 8 第1トレイ 9 第2トレイ 10 第3トレイ 11 第1給紙ユニット 12 第2給紙ユニット 13 第3給紙ユニット 14 縦搬送ユニット 15 感光体 16 搬送ベルト 17 定着ユニット 18 排紙ユニット 50 読み取りユニット 51 露光ランプ 52 第1ミラー 53 レンズ 54 CCDイメージセンサ 55 第2ミラー 56 第3ミラー 57 書き込みユニット 58 レーザ出力ユニット 59 結像レンズ 60 ミラー 100 フィニッシャ 101 切り替え板 102 搬送ローラ 103 排紙ローラ 104 スタッカ・トレイ 105 搬送ローラ 106 ステープラ 107 排紙ローラ 108 ステープル台 109 ジョガー 110 ステープル完了排紙トレイ 111 両面給紙ユニット 112 分岐爪
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP01 AP04 AQ06 AR03 HJ06 HJ07 HJ08 HK15 HK23 2H027 EJ06 EJ08 EJ13 EJ15 FD08 ZA07 5B021 AA01 BB02 EE02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を画像データとして読み取る読み取
    り手段と、該読み取り手段により読み取られた前記画像
    データを記憶する記憶手段と、該記憶手段により記憶さ
    れた前記画像データを印刷する印刷手段と、前記記憶手
    段により記憶された前記画像データを他の画像形成装置
    に転送して印刷処理する連結動作手段と、該連結動作手
    段による連結動作を行うか否かを選択する選択手段と、
    前記印刷手段により生じた課金情報を管理する管理手段
    とを備える画像形成装置を同一ネットワーク上にインタ
    フェースを介して複数台接続される画像形成システムに
    おいて、 前記画像形成装置は、 自機以外の任意の画像形成装置に対して、該画像形成装
    置の前記課金情報管理手段により管理されている前記課
    金情報を要求する課金情報要求手段と、 前記課金情報要求手段に対する前記任意の画像形成装置
    からの応答を表示する表示手段と、 を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 【請求項2】 前記画像形成装置は、 前記課金情報要求手段により前記課金情報を要求する画
    像形成装置を指定する指定手段を有することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成システム。
  3. 【請求項3】 前記画像形成装置は、 自機以外の全ての画像形成装置に対して前記課金情報要
    求手段により前記課金情報を要求し、該要求に対する応
    答を一覧表として前記印刷手段により印刷して出力する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記画像形成装置は、 前記課金情報要求手段により自機以外の他の画像形成装
    置に対して前記課金情報を要求してから所定時間経過後
    も応答が無い場合に、前記表示手段により前記他の画像
    形成装置から前記課金情報を取得できない旨を表示する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載
    の画像形成システム。
  5. 【請求項5】 前記画像形成装置は、 前記課金情報要求手段により自機以外の他の画像形成装
    置に対して前記課金情報を要求してから所定時間経過後
    も応答が無い場合に、前記印刷手段により前記他の画像
    形成装置から前記課金情報を取得できない旨を印刷して
    出力することを特徴とする請求項1から4のいずれか1
    項に記載の画像形成システム。
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