JP2000261595A - 画像形成システム - Google Patents

画像形成システム

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JP2000261595A
JP2000261595A JP11056836A JP5683699A JP2000261595A JP 2000261595 A JP2000261595 A JP 2000261595A JP 11056836 A JP11056836 A JP 11056836A JP 5683699 A JP5683699 A JP 5683699A JP 2000261595 A JP2000261595 A JP 2000261595A
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Hiroshi Mori
弘 森
Moriyuki Koike
守幸 小池
Hisashi Ishiguro
久 石黒
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成動作の生産性と操作性を向上させた
画像形成システムを提供する。 【解決手段】 マスター機500と複数のスレーブ機6
00とがネットワークに接続された画像形成システムで
あって、マスター機のメモリ容量が所定量以下になる
と、原稿の読み取り動作を中断して読み取った画像の形
成を行ってから残りの画像を読み込むようにし、スレー
ブ機のメモリ容量が所定量以下となると、そのスレーブ
機への画像データの転送を中断して、全ての原稿の画像
を読み込み、画像の形成をマスター機及びその他のスレ
ーブ機により行うことにより、画像形成動作の生産性と
操作性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成システムに
関し、特に画像形成動作の生産性と操作性を向上させた
画像形成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置、特に複写機は原稿
読み取り動作時は、残メモリ量を監視し、残量が0にな
る前に読み取り動作を中断し、コピー動作を終了させる
か読み込んだ所までの画像印刷を開始するかをユーザが
選択できるようになっていた。これは、もし読み取り動
作中にメモリ残量が0になってしまった場合、ADFで
原稿を読み込んでいるとその原稿はすでに排紙してしま
っているので、印刷後読み取りを再開する時にユーザに
よる原稿の戻し操作が必要になるためである。
【0003】本発明と技術分野が類似する従来例とし
て、特開平7−327108号公報がある。本従来例
は、ネットワーク上の画像形成装置間でデータ交換手段
によって交換された管理情報データに基づいて他の画像
形成装置で機能を実行させる手段を設けたことを特徴と
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像形
成システムで印刷を分配するために原稿画像データをす
べての画像形成装置に送る場合、個々の画像形成装置の
残メモリ量が0になり原稿戻し操作が必要な場合が発生
する。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ユーザによる原稿戻し操作を無くすと共に、メモ
リフルになった画像形成装置に応じてその後の動作を決
定し、最良の生産性と操作性を得ることができる画像形
成システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の画像形成システムは、原稿を読み取る読み
取り手段と、読み取り手段にて読み取った画像を記憶す
る第1の記憶手段と、第1の記憶手段の記憶残量を検出
する第1の残量検出手段と、第1の記憶手段から画像デ
ータを読み出して画像形成し、排紙トレイに排紙する画
像形成手段と、上記各手段を制御する第1の制御手段と
を有する第1の画像形成装置と、第1の画像形成装置か
らネットワーク経由で送られた画像データを記憶する第
2の記憶手段と、第2の記憶手段の記憶残量を検出する
第2の残量検出手段と、第2の記憶手段から画像データ
を読み出して画像形成し、排紙トレイに排紙する画像形
成手段と、上記各手段を制御する第2の制御手段とを有
する複数の画像形成装置とがネットワークに接続された
画像形成システムであって、第1の制御手段は、第1の
画像形成装置の有する第1の記憶手段の記憶容量が所定
量以下になったことを第1の残量検出手段により検出す
ると、読み取り手段による原稿の読み取り動作を中断し
て、第1の画像形成装置及びネットワークに接続された
画像形成装置により読み取った所までの画像データを用
いて画像を形成してから、画像の読み込みを再度行うよ
うにし、画像形成装置より第2の記憶手段の記憶容量が
所定量以下になったとの通知を受けると、画像形成装置
へのデータ転送のみを中断して、全ての原稿の画像を読
み込み、画像の形成を第1の画像形成装置及びその他の
画像形成装置にて行うことを特徴とする。
【0007】上記の第1の画像形成装置は、画像形成装
置により第2の記憶手段の記憶容量が所定量以下になっ
たことを通知されると、画像形成装置の有する第2の記
憶手段から画像データを削除するか、第2の記憶手段か
ら画像データを読み出し画像を形成するのかを操作者に
通知するための所定の表示を表示する表示手段と、表示
手段に表示された所定の表示により、操作者の選択入力
を入力する入力手段とを有し、第1の制御手段は、入力
手段からの選択入力に従って画像形成装置が第2の記憶
手段からの画像データの削除、または第2の記憶手段か
ら画像データを読み出し画像形成を行うように画像形成
装置を制御することを特徴とする。
【0008】本発明の画像形成システムは、原稿を読み
取る読み取り手段と、読み取り手段にて読み取った画像
を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段の記憶残
量を検出する第1の残量検出手段と、第1の記憶手段か
ら画像データを読み出して画像形成し、排紙トレイに排
紙する画像形成手段と、上記各手段を制御する第1の制
御手段とを有する第1の画像形成装置と、第1の画像形
成装置からネットワーク経由で送られた画像データを記
憶する第2の記憶手段と、第2の記憶手段の記憶残量を
検出する第2の残量検出手段と、第2の記憶手段から画
像データを読み出して画像形成し、排紙トレイに排紙す
る画像形成手段と、上記各手段を制御する第2の制御手
段とを有する画像形成装置とがネットワークに接続され
た画像形成システムであって、第1の制御手段は、画像
形成装置がネットワーク上に複数接続されている場合
に、画像形成装置により第2の記憶手段の記憶容量が所
定量以下になったことを通知されると、画像形成装置の
有する第2の記憶手段に記憶した画像データを削除し
て、他の画像形成装置により画像を形成するように制御
し、画像形成装置がネットワーク上に一台接続されてい
る場合に、画像形成装置により第2の記憶手段に記憶容
量が所定量以下になったことを通知されると、第2の記
憶手段に記憶した画像データを読み出して画像の形成を
行うように画像形成装置を制御するようにしたことを特
徴とする。
【0009】上記の第1の制御手段は、第1の記憶手段
の記憶容量が所定量以下となると、記憶した画像データ
を用いて画像を形成した転写紙を排紙する排紙トレイ
と、第1の記憶手段に新たに読み込んだ画像データを用
いて画像を形成した転写紙を排紙する排紙トレイとが異
なる排紙トレイとなるように画像形成装置及び第1の画
像形成装置を制御することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照しながら本発
明の画像形成システムに係る実施の形態を詳細に説明す
る。図1〜図23を参照すると本発明の画像形成システ
ムに係る一実施形態が示されている。
【0011】まず、図1を用いて本発明の画像形成シス
テムに係る実施形態の構成を説明する。図1は、本発明
の画像形成システムを構成する画像形成装置を複写機
〔以下、PPC(Plain Paper Copie
r)という〕に適用した実施形態の構成を示す全体構成
図である。まず、図1に示された原稿台2上に置かれた
原稿を以下で説明する読み取りユニットの読み取り位置
に自動的に搬送する自動原稿送り装置(以下、ADFと
いう)1の内部構成を説明する。2は本装置により複写
を行う原稿を乗せる原稿台、3及び4は給送ローラ及び
給送ベルトであり、この二つのローラにより原稿台2上
に置かれた原稿は以下で示す読み取りユニットのコンタ
クトガラス6上に搬送される。5は排紙ローラであり、
画情報を読み取られた原稿は排紙ローラ5及び給送ベル
ト4により排紙口に搬送され排紙される。給送ローラ
3、給送ベルト4、排送ローラ5はモータによって駆動
される。また7は原稿台2上に原稿が置かれたことを検
知する原稿セット検知器である。
【0012】次に上記構成のADF1による原稿の搬送
動作を説明する。ADF1に設けられた原稿台2に原稿
の画像面を上にして置かれた原稿束は、図5に示された
操作部30上のスタートキー34が押下されると、一番
下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコン
タクトガラス6上の所定の位置に給送される。読み取り
ユニット50によってコンタクトガラス6上の原稿の画
像データを読み取り後、読み取りが終了した原稿は、給
送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さら
に、原稿セット検知7にて原稿台2に次の原稿が有るこ
とを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6
上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ロ
ーラ5はモータによって駆動される。
【0013】次にADF1により搬送された原稿の画情
報を読み取る読み取りユニット50の構成及び動作例を
説明する。まず読み取りユニット50の内部構成は、原
稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系とで構成
されている。光学走査系にはコンタクトガラス6上に載
置した原稿に対してコンタクトガラス6の下方から光を
照射する露光ランプ51と、原稿からの反射光を感光体
15へと導くための第1ミラー52、第2ミラー55、
第3ミラー56、及びレンズ53、CCDイメージセン
サ54等々により構成されている。尚、露光ランプ51
及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固
定され、第2ミラー55及び第3ミラーは図示しない第
2キャリッジ上に固定されている。またこの光学走査系
は図示しないスキャナモータにより駆動される。
【0014】次に上記構成による画情報読み取り動作に
ついて説明する。原稿像を読み取るときには、光路長が
変わらないように、第1キャリッジ第2キャリッジとが
2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査
系は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。
原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取
られ、電気信号に変換されて処理される。レンズ53及
びCCDイメージセンサ54を図1において左右方向に
移動させることにより、画像倍率が変わる。すなわち、
指定された倍率に対応してレンズ53及びCCDイメー
ジセンサ54の左右方向に位置が設定される。
【0015】次に読み取りユニット50により読み取ら
れた画像データを感光体15上に書き込むための書き込
みユニット57について説明する。まず書き込みユニッ
ト57の内部構成を説明する。書き込みユニットはレー
ザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60とに
より構成されている。尚、感光体15上に画像データを
書き込むためのレーザ光を出力するレーザ出力ユニット
58の内部にはレーザ光源であるレーザダイオード及び
モータにより高速で回転する回転多面鏡(ポリゴンミラ
ー)が備わっている。
【0016】次に上記構成の書き込みユニットによる読
み取りユニットで読み取られた画像データの感光体15
への書き込み動作を説明する。レーザ出力ユニット58
より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラ
ーで偏光され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折
り返され、感光体面上に集光結像する。
【0017】偏光されたレーザ光は感光体が回転する方
向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述
する画像処理部のセレクタ64より出力された画像信号
のライン単位の記録を行う。感光体の回転速度と記録密
度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによっ
て、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。尚、
潜像とは感光体面上に画像を光情報に変換して照射する
ことにより生じる電位分布である。
【0018】上述のように、書き込みユニット57から
出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15に照射
される。図示しないが感光体15の一端近傍のレーザビ
ームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビ
ームセンサが配置されている。この主走査同期信号をも
とに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御および
後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成
を行う。
【0019】次に感光体上に形成された画像データを転
写紙上に書き込むための作像ユニットについて説明す
る。作像ユニットは書き込みユニット57により出力さ
れたレーザ光により静電潜像を形成される感光体15、
感光体15上に原稿反射光を照射することにより得られ
た静電潜像を可視化する現像ユニット27、転写を受け
た転写紙上に転写像を定着させる定着ユニット17等を
有して構成される。
【0020】次に転写紙を給紙する給紙ユニットの構成
について説明する。給紙ユニットにはサイズの異なる転
写紙を積載する第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレ
イ10、前記各トレイに積載された転写紙を搬送する第
1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置1
3、及び前記各給紙装置により搬送された転写紙を感光
体15に当接する位置まで搬送する縦搬送ユニット1
4、画像を形成された転写紙を排紙する排紙ユニット1
8等を有して構成される。
【0021】さらに本装置には転写紙の両面に画像を作
成する場合に使用される両面給紙ユニット111が装備
されている。転写紙の両面に画像を形成する場合は、各
給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排
紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えのための
分岐爪112を上側にセットすることにより転写紙を一
旦両面給紙ユニット111にストックする。その後両面
給紙ユニット111にストックされた転写紙を再び感光
体15に当接される位置に搬送し、両面に画像データを
形成し、経路切り替えのための分岐爪112を今度は下
側にセットすることにより転写紙を排紙トレイ104に
導く。
【0022】次に、上記作像ユニット及び給紙ユニット
による転写紙の給送動作及び給送された転写紙への画情
報の書き込み動作について説明する。第1トレイ8、第
2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各
々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置
13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感
光体15に当接する位置まで搬送される。読み取りユニ
ット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニ
ット57からのレーザーによって感光体15に書き込ま
れ、現像ユニット27を通過することによってトナー像
が形成される。そして、転写紙は感光体15の回転と等
速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体1
5上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット1
7にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処
理装置のフィニシャ100に排出される。
【0023】次に画像を形成された転写紙を排紙する後
処理装置のフィニッシャ100の構成について説明す
る。後処理装置のフィニッシャ100には本体の排紙ロ
ーラにより搬送された転写紙を後処理を施さずに排紙ト
レイ104に排紙する経路とステープル処理を施してか
らステープル完了排紙トレイ110に排紙する経路とが
ある。この経路の切り替えを行っているのが切り替え板
101である。図1に示された切り替え板101を上側
に切り替えると後処理を施さずに排紙される経路とな
り、下側に切り替えるとステープル処理を施す経路とな
る。後処理を施さない経路には排紙された転写紙を搬送
する搬送ローラ102及び排紙ローラ103と、排紙ト
レイ104とが備えられている。
【0024】またステープル処理を施す経路には転写紙
を搬送する搬送ローラ105及びス排紙ローラ107
と、搬送ローラ105及び排紙ローラ107により搬送
された転写紙を排紙するステープル台108と、ステー
プル台108上に排紙される転写紙を一枚ごとに揃える
ジョガー109と、ジョガー109によって紙の端面が
揃えられた一部分の転写紙をステープルするステープラ
106と、ステープラ106により綴じられた転写紙群
を排紙するステープル完了排紙トレイ110とが備えら
れている。
【0025】後処理装置のフィニシャ100は、本体の
排紙ユニット18によって搬送された転写紙を、通常の
排紙方向である排紙ローラ102方向と、ステープル処
理部方向へに導くことができる。切り替え板101を上
に切り替えることにより搬送ローラ103を経由して通
常の排紙トレイ104側に排紙することができる。ま
た、切り替え板101を下方向に切り替えることで、搬
送ローラ105、107を経由して、ステープル台10
8に搬送することができる。ステープル台108に積載
された転写紙は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョ
ガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー
完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステ
ープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ス
テープル完了排紙トレイ110に収納される。
【0026】一方、通常の排紙トレイ104は前後に移
動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレ
イ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによって
ソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、簡易
的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
【0027】転写紙の両面に画像を作像する場合には、
各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を
排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の
分岐爪112を上側にセットする事で、一旦両面給紙ユ
ニット111にストックする。
【0028】その後、両面給紙ユニット111にストッ
クされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画
像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給
紙され、経路切り替えの為の分岐爪112を下側にセッ
トし、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面
に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用
される。
【0029】尚、感光体15、搬送ベルト16、定着ユ
ニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27はメ
インモータ25によって駆動され、各給紙装置11〜1
3はメインモータ25の駆動を各々給紙クラッチ22〜
24によって伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメ
インモータ25の駆動を中間クラッチ21によって伝達
駆動される。
【0030】次に本実施例における画像処理部(画像読
みとり部と画像書き込み部)及び制御部の構成について
図2を用いて説明する。まず画像処理部の構成は、露光
ランプ51より照射され、原稿面で反射された反射光を
光電変換するCCDイメージセンサ54、CCDイメー
ジセンサ54で変換された電気信号をアナログ信号から
デジタル信号に変換するA/Dコンバータ61、デジタ
ル信号に変換された画像信号に原稿を照射する光源の照
射ムラやCCDイメージセンサの感度のばらつきを補正
するシェーディング補正部62、シェーディング補正さ
れた画像信号に光学系によるボケを補正するMTF補正
及び画像の明るさの変化と入出力電圧の比であるγ値を
1に近づける補正を行うMTFγ補正部63、画像の読
み取り密度を変化させ、読み取った画像データを用いて
データ補間処理を行う変倍部71、画像信号の送り先を
変倍部71または画像メモリコントローラへ切り替える
セレクタ64等を有して構成される。
【0031】また制御部の構成は、画像メモリコントロ
ーラ等への設定やメモリコントローラ65を介しての画
像メモリ66へのデータの書き込み、読み出しや、読み
取りユニット50及び書き込みユニット57の制御を行
うCPU68、及びそのプログラムやデータを格納する
ROM69とRAM70、CPUが周辺機器との情報を
やり取りするためのI/Oポート67、外部装置とのネ
ットワーク手段としてのSCSI(Small Com
puter System Interface)を駆
動するSCSIドライバ75等を有して構成される。
【0032】次に上記構成の画像処理部の動作例を説明
する。露光ランプ51から照射された光は原稿面を照射
し、原稿面からの反射光を、CCDイメージセンサ54
にて結像レンズ(図示せず)により結像、受光して光電
変換し、A/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換
する。デジタル信号に変換された画像信号は、シェーデ
ィング補正62がなされた後、画像処理部63にてMT
F補正、γ補正等がなされる。セレクタ64では、画像
信号の送り先を、変倍部71または画像メモリコントロ
ーラ65への切り替えが行われる。変倍部71を経由し
た画像信号は変倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユ
ニット57に送られる。画像メモリコントローラ65と
セレクタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な構
成となっている。第8図には特に明示していないが、画
像処理部(IPU)には、読み取り部50から入力され
る画像データ以外にも外部から供給される画像データ
(例えばパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置か
ら出力されるデータ)も処理できるよう、複数のデータ
の入出力の選択を行う機能を有している。
【0033】次に図3を用いて図2に示されたメモリコ
ントローラ及び画像メモリの詳細を説明する。メモリコ
ントローラ65は、入力データセレクタ80、画像合成
81、1次圧縮/伸長82、出力データセレクタ83、
2次圧縮/伸長84のブロックを有している。各ブロッ
クへの制御データの設定はCPU68より行われる。図
2におけるアドレス、データは画像データを示してお
り、CPU68に接続されるデータ、アドレスは図示し
ていない。
【0034】画像メモリ66は、1次および2次記憶装
置(85、86)からなる。1次記憶装置85は、入力
画像データの転送速度に略同期してメモリへのデータ書
き込み、または画像出力時のメモリからのデータ読み出
しが高速に行えるように、例えばDRAM等の高速アク
セスが可能なメモリを使用する。また、1次記憶装置8
5は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリ
アに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構
成(メモリコントローラとのインターフェース部)をと
っている。各分割したエリアに画像データの入力、出力
をそれぞれ並列に実行可能にするためにメモリコントロ
ーラとのインターフェースにリード用とライト用の二組
のアドレス・データ線で接続されている。これによりエ
リア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画
像を出力(リード)するという動作が可能になる。
【0035】2次記憶装置86は、入力された画像の合
成、ソーティングを行うためにデータを保存しておく大
容量のメモリである。1次、2次記憶装置とも、高速ア
クセス可能な素子を使用すれば、1次、2次の区別なく
データの処理が行え、制御も比較的簡単になるが、DR
AM等の素子は高価なため、2次記憶装置にはアクセス
速度はそれほど速くないが、安価で、大容量の記録媒体
を使用し、入出力データの処理を一次記憶装置を介して
行う構成になっている。上述のような画像メモリーの構
成を採用することにより、大量の画像データの入出力、
保存、加工等の処理が可能な画像形成装置を安価、かつ
比較的簡単な構成で実現することが可能になる。
【0036】次に、メモリコントローラ65の動作の概
略を説明する。 <1>画像入力(画像メモリへの保存) 入力データセレクタ80は複数のデータの内から、画像
メモリ(1次記憶装置85)への書き込みを行う画像デ
ータの選択を行う。入力データセレクタ80によって選
択された画像データは、画像合成81に供給され、既に
画像メモリに保存されているデータとの合成を行う。
【0037】画像合成81によって処理された画像デー
タは、1次圧縮/伸長82によりデータを圧縮し、圧縮
後のデータを1次記憶装置85に書き込む。1次記憶装
置85に書き込まれたデータは、必要に応じて2次圧縮
/伸長84で更に圧縮を行った後に2次記憶装置86に
保存される。
【0038】<2>画像出力(画像メモリからの読み出
し) 画像出力時は、1次記憶装置85に記憶されている画像
データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次記
憶装置85に格納されている場合には、1次圧縮/伸長
82で1次記憶装置85の画像データの伸長を行い、伸
長後のデータ、もしくは伸長後のデータと入力データと
の画像合成を行った後のデータを出力データセレクタ8
3で選択し、出力する。
【0039】画像合成81は、1次記憶装置85のデー
タと、入力データとの合成(画像データの位相調整機能
を有する)、合成後のデータの出力先の選択(画像出
力、1次記憶装置85へのライトバック、両方の出力先
への同時出力も可能)等の処理を行う。
【0040】出力対象となる画像が1次記憶装置85に
格納されていない場合には、2次記憶装置86に格納さ
れている出力対象画像データを2次圧縮/伸長84で伸
長を行い、伸長後のデータを1次記憶装置85に書き込
んでから、以下、上述の画像出力動作を行う。
【0041】次に図4を用いてを用いて、セレクタ64
における1ページ分の画像信号について説明する。/F
GATEは、1ページの画像データの副走査方向の有効
期間を表している。/LSYNCは、1ライン毎の主走
査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定ク
ロックで、画像信号が有効となる。主走査方向の画像信
号が有効であることを示す信号が、/LGATEであ
る。これらの信号は、画素クロックVCLKに同期して
おり、VCLKの1周期に対し1画素のデータが送られ
てくる。画像処理部(IPU)は、画像入力、出力それ
ぞれに対して別個の/FGATE,/LSYNC、/L
GATE、VCLKの発生機構を有しており、様々な画
像入出力の組み合わせが実現可能になる。
【0042】図5は、本実施形態の操作部30を示した
図である。操作部30には、液晶タッチパネル31、テ
ンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー
34、モードクリアキー35があり、液晶タッチパネル
31には、機能キー37、部数、及び画像形成装置の状
態を示すメッセージなどが表示される。
【0043】図6は図5に示された操作部30の液晶タ
ッチパネル31の表示の一例を示した図である。オペレ
ータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタッチ
することで、選択された機能を示すキーが黒く反転す
る。また、機能の詳細を指定しなければならない場合
(例えば変倍であれば変倍値等)は、キーにタッチする
ことで、詳細機能の設定画面が表示される。このよう
に、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している
為、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可
能である。
【0044】図6に示された表示画面において左上は、
「コピーできます」、「お待ちください」等のメッセー
ジを表示するメッセージエリア、その右はセットした枚
数を表示するコピー枚数表示部、その下の画像濃度を自
動的に調整する自動濃度キー、転写紙を自動的に選択す
る自動用紙選択キー、コピーを一部ずつページ順にそろ
える処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕
分けする処理を指定するスタックキー、ソート処理され
たものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキ
ー、倍率を等倍にセットする等倍キー、拡大/縮小倍率
をセットする変倍キー、両面モードを設定する両面キ
ー、とじ代モード等を設定する消去/移動キー、複写機
のネットワークを介して多量のプリント動作を複数に分
けてプリントアウトする連結モードキーである。選択さ
れているモードはキーが網かけ表示されている。
【0045】次に図7及び図8を用いて上記の如き本画
像形成装置の基本構成以外に装備可能なハードの構成例
を説明する。図7に示された「ハード構成例−I」では
システムを読みとりユニット50、書き込みユニット5
7、図2中に示されたCPU68とROM69とRAM
70とSCSIドライバ75と、I/Oポート67から
なるシステムコントローラ306、メモリコントローラ
65及び画像メモリ66とからなるメモリユニット30
9、利用者制限機器303、人体検知センサ304、遠
隔診断装置(以下、CSSという)308、時計307
から構成している。
【0046】尚、メモリユニット309はメモリ機能を
実現する場合のみ必要であり、通常のコピー機能を実現
することだけを考えれば、必要とはならない。更に、時
計307は、ある特定の時間になったら、機械をブート
したり、シャットダウンするようなウィークリータイマ
ー機能を実現する場合のみ必要である。また、人体検知
センサ304は予熱モード時に機械の前にユーザを近づ
いてきたときに自動的に予熱モードを解除する機能を実
現する場合のみ必要であり、CSS308は遠隔診断、
すなわち機械のエラーが発生した場合は自動的にサービ
スセンタに通報したり、機械の実行状態/使用状態を遠
隔地からモニターする機能であるため、このような機能
が必要な場合のみ装着させればよい。
【0047】また、メモリユニット内の画像メモリ66
は読みとりユニット50から読みとった画像信号を記憶
するためのもので、システムコントローラからの要求に
応じて、画像書き込み部に保存されている画像データを
転送することができる。また、圧縮ブロック310は図
3に示された1次圧縮/伸長部82及び2次圧縮/伸長
部84とからなり、MH、MR、MMR方式などの圧縮
機能を具備しており、一旦読みとった画像を圧縮し、メ
モリ(DRAM)の使用効率の向上を図ることができ
る。また、画像書き込み部からの読み出すアドレスとそ
の方向を変えることにより画像の回転を実現している。
【0048】図7の「ハード構成例−I」では、読みと
りユニット、書き込みユニット、メモリユニット、CS
Sの制御はシステムコントローラの1CPUのみで制御
を行っている。一方、図8の「ハード構成例−II」で
は、図7に示された「ハード構成例−1」と同様のハー
ド構成をとっているが、読みとりユニット、書き込みユ
ニット、メモリユニットにそれぞれCPUをもたせ、シ
ステムコントローラから各コントローラへのコマンドを
制御信号線で伝達している。本装置は上述のようにシス
テムハード構成は自由に構成することができる。
【0049】次に図9〜図11を用いて上記の如き画像
形成装置がネットワーク接続された場合のシステム例を
説明する。図9は本発明を実施した場合のネットワーク
コピーのシステム例を示したものである。図9では8台
のデジタルコピーをネットワーク化しているが、当然、
接続されるコピー台数を限定する必要はない。
【0050】図10には、画像形成装置を図9に示され
たようなネットワークに接続した場合に本発明を実現す
るためのハード構成例及びネットワーク通信手段が示さ
れている。図10に示すように画像形成装置をネットワ
ークに接続した場合、1台のデジタルPPCのハード構
成は、図7の「ハード構成例−I」で示したものとほぼ
同様の構成をとっている。しかし、メモリユニット内に
は読みとった画像を外部のネットワーク上に転送、或い
は、ネットワーク上からの画像データをメモリユニット
内の画像メモリに保存するためのネットワーク手段とし
てSCSI(Small Computer System Interface) 、及び
SCSIコントローラを用いている。
【0051】当然のことながら、ネットワーク通信手段
には例えば、イーサネット(登録商標)を物理手段とし
て用い、データ通信にOSI(Open System Interface)
参照モデルのTCP/IP通信を用いるなど、種々の手
段が考えられる。また、図11のような構成を用いるこ
とにより、上述のように画像データの転送はもちろんの
こと、ネットワーク上に存在する各機械の機内状態通知
や後述するリモート出力コマンドのような制御コマン
ド、設定コマンドの転送も行っている。
【0052】次に図10及び図11に示された「データ
PPC−I」で読みとった画像を「データPPC−II」
の書き込み部に転送する動作(以下、リモート出力)に
ついて説明する。尚、図11は画像形成装置がネットワ
ーク上に接続された場合のシステムソフトの概念図であ
る。
【0053】図11に示す「コピーアプリ」320は複
写動作を実行するためのコピーシーケンスを実行するア
プリケーション、「入出力制御」325はデータを論理
/物理変換するレイア(デバイスドライバ)であり、操
作部コントローラ321は、MMI(Man Machine Inter
face) を実行するレイア(LCD表示やLED点灯/消
灯、キー入力スキャン等を論理レベルで行うレイア)で
あり、「周辺機コントローラ」322は自動両面ユニッ
トやソータ、ADFなどのPPCに装着される周辺機の
コントロールを論理レベルで実行するレイアであり、
「画像形成装置コントローラ」323、「画像読みとり
装置コントローラ」324、「メモリユニット」309
は前記の通りである。また、「デーモンプロセス」32
1はネットワーク上にある他の機械からプリント要求が
依頼された場合に、メモリユニット内に保存されている
画像データを読み出し、ネットワーク接続された他の
「画像形成装置」に画像データを転送する役目を行うア
プリケーションとして存在している。当然のことなが
ら、「デーモンプロセス」がメモリユニットから画像を
読み出し、プリント動作を実行する前に、ネットワーク
上の他の機械からの画像転送は終了しておかなければな
らない。
【0054】ここで、操作部、周辺機、画像形成装置、
画像読みとり装置、メモリユニットはそれぞれのPPC
が保有するリソース(資源)として扱われる。同図の
「デジタルPPC−I」が自身の各リソースを使用して
複写動作を実行する場合(プリントスタートキー押下
時)には、「システムコントローラ」に対して、「画像
形成装置」、「画像読みとり装置」、或いは、必要に応
じて、「周辺機」、「メモリユニット」の各リソースを
「システム制御」部に要求する。「システム制御」部は
「コピーアプリ」からの要求に対して、リソースの使用
権の調停を行い、「コピーアプリ」にその調停結果(使
用可否)を通知する。「デジタルPPC−I」がスタン
ドアローンで使用される場合(ネットワーク接続されな
い状態)では、システムが保有するリソースは全て「コ
ピーアプリ」が占有可能状態であるため、即時に複写動
作が実行される。
【0055】一方、本発明のようににネットワーク上に
存在する別の機械(以下、遠隔デジタルPPC)のリソ
ースを使用してプリント動作を実行する遠隔デジタルP
PCの「システムコントローラ」に対してリソースの使
用権を要求する。
【0056】遠隔デジタルPPCのシステムコントロー
ラは、要求に従ってリソースの調停を行い、その結果を
要求元の機械のアプリケーションに通知する。アプリケ
ーションは使用権が許可された場合は、画像の読みとり
を実行し、自身のメモリユニット内への画像記憶が終了
すると、外部インターフェース(本実施例ではSCS
I)を介して、リモート出力先の機械のメモリユニット
に画像転送を行う。画像転送が終了すると、リモート出
力先の機械の「デーモンプロセス」に対してプリント実
行するための各条件(給紙口、排紙口、プリント枚数な
ど)を送信した後に、「プリント開始」コマンドを送信
する。リモート出力先の「デーモンプロセス」は「プリ
ント開始」コマンドを受信すると、自身(リモート出力
を実行する機械)の「システムコントローラ」に対して
プリント開始を要求し、リモート出力がシステムコント
ローラによって実行される。
【0057】「デジタルPPC−I」によって「デジタ
ルPPC−II」のメモリユニットが使用されている場合
は、「デジタルPPC−II」のメモリユニットは、「デ
ジタルPPC−II」(或いは、図9に示すような複数の
デジタルPPCがネットワーク上に接続される場合は
「デジタルPPC−I」以外のデジタルPPC)のアプ
リケーションの使用は不可状態となる。
【0058】ここで上記の説明で使用した用語の定義及
び説明を行う。
【0059】[画像読みとり装置][画像読みとり部] デジタルPPCで用いられる「画像読みとり装置」は光
源を原稿に照射し、その反射光を「固体作像素子=CC
D」で電気信号に変換し、「必要な画像処理」を行う機
能を持った装置が使用されている。ここで、「必要な画
像処理」とは、 量子化:CCDで電気信号に変換されたアナログデータ
を2値或いは多値データに変換する シェーディング補正:原稿を照射する光源の照射ムラ
や、CCDの感度ばらつきを補正する MTF補正:光学系によるボケを補正する 変倍処理:画像の読みとり密度を変化させ、読みとった
画像データを用いてデータ補間する等の処理を示す。
【0060】[画像形成装置][画像書き込み部] デジタルPPCで用いられる「画像形成装置」又は「画
像書き込み部」は、電気信号で送られた画像イメージを
電子写真、感熱、熱転写、インクジェット等の手段によ
り普通紙、感熱紙などに形成する装置である。
【0061】[ビデオ信号][画像データ] 前述の「画像読みとり装置」で変換された画像の電気信
号、「画像形成装置」へ入力される画像の電気信号、及
び、画像の電気信号と同期をとるための信号をまとめて
「ビデオ信号」或いは「画像データ」と表現する。
【0062】[制御信号][コマンド] 「ビデオ信号」を「画像読みとり装置」、「画像形成装
置」、「アプリケーション」間でやりとりするために
は、装置間で情報を伝達し合う必要がある。この手段を
「制御信号」または「コマンド」発行と表現する。
【0063】[拡張機能] [アプリケーション(アプリと略す)] [メモリ機能][メモリユニット] デジタルPPCの大きな特徴に、画像を電気信号に変換
して読み込み、電気信号を画像形成装置で復元する。こ
のとき読みとった電気信号を様々に変化、伝達する手段
を持つことによって、従来のアナログPPC以外の分野
に応用可能となる。FAX、ページプリンター、スキャ
ナ、ファイルシステムなどの機能を実現できるほか、最
近では、PPC機能の実行時においても、読みとった画
像データを一旦、DRAMなどの記憶装置に記憶させ、
必要に応じて画像データを読み出すことによって、複数
の複写時には1スキャンで複数プリントを実行したり、
或いは、複数の原稿を1枚の転写紙にプリントする機能
(=以下メモリ機能)等も実現されている。これらのデ
ジタルPPCシステムならでは実現できる機能を「拡張
機能」或いは「アプリ」と表現する。尚、本発明におい
ては、メモリユニットはネットワーク上にある機械間の
画像データ転送時の緩衝手段としても利用している。
【0064】[システムコントローラ][システム] 複写モードを実行する上で、書き込みユニットで画像形
成するために、紙搬送処理、電子写真プロセス処理異常
状態や給紙カセット状態(紙の有無など)等の機内監
視、及び、読みとりユニットで画像を読みとるためにス
キャナ動作や光源のON/OFFなどを制御するコント
ローラを総称して「システムコントローラ」と表現す
る。更に、最近のデジタルPPCでは拡張機能を1つ搭
載するのみではなく複数アプリを同時搭載するようにな
ってきた。このように、1つの資源を共有するデジタル
PPCを「システム」と表現し、このシステムを制御す
るコントローラを「システムコントローラ」と表現する
場合もある。
【0065】[資源][リソース] 複数のアプリから共有される機能ユニット単位を「資
源」、「リソース」と表現する。前述の「システムコン
トローラ」は、このリソースを単位としてシステムの制
御を行っている。本実施形態のデジタルPPCで管理し
ている資源は「画像読み取り装置」、「画像形成装
置」、「操作部」、「メモリ」、「周辺機器(=AD
F、ソータ、自動両面ユニット等」である。
【0066】[利用者制限]特に電子写真プロセスを使
用しているPPCは、消費量が多いため、無制限に使用
を許可したくない場合がある。このとき、「利用者」を
特定、限定、管理するために、「コインラック」、「キ
ーカウンター」、「キーカード」、「プリペードカー
ド」、等の「利用者制限機器」や「暗証コード」等を使
用する。
【0067】[ユーザ設定]システムが複雑になると、
ユーザ毎の個別対応が必要となる。工場出荷時にこれら
の対応を全て満足することは不可能であるため、市場で
の対応が不可欠となる。従って、通常は、不揮発RAM
を装備し客の要求に応じたシステム設定を可能としてい
るが、この機能を「ユーザ設定」と表現する。
【0068】[アイドル状態]ユーザーによる操作が行
われていない状態が一定期間継続した状態を「アイドル
状態」、それ以外の状態を「ビジー状態」と表現する。
「ビジー状態」から「アイドル状態」に遷移するまでの
時間はユーザー設定可能である。例えば、複写動作中は
もちろん、複写動作が終了しても一定期間、ユーザーに
よる無操作状態が継続しないと「アイドル状態」には遷
移しない。
【0069】[ウィークリータイマー]各曜日ごとに設
定されたON/OFF時間にあわせ電源をON/OFF
する機能。
【0070】[予熱]定着温度を一定温度(たとえば1
0℃)下げて制御し、操作部表示を消すことにより、消
費電力を節約するモードである。このモードの設定は、
操作部でのキー入力や、機械設定によっては動作および
操作が無くなってから一定時間後に自動的に設定され
る。このモードの解除は、操作部でのキー入力や、機械
設定によって人体検知センサにより機械の前に人が立っ
たことを検出したときに解除される。
【0071】[リロード]定着温度が定着可能温度に到
達しコピーが可能である状態をリロードという。
【0072】[割り込みモード]コピー動作実行中およ
び操作中において一時的にコピー作業を割り込んでコピ
ーをするときのモードである。このモードを設定するこ
とによりその前のコピーモード、およびコピー途中であ
ればその途中経過情報を不揮発RAMに記憶し、割り込
みモードに移行し、モードを初期化する。コピー動作実
行後、割り込みモード解除すると、不揮発RAMに記憶
したモードおよび情報を戻して割り込みモード設定前の
状態を復帰させ、再スタートにて、割り込み前のモード
を継続する事ができる。このモードの設定/解除は操作
部のキーにて行うことができる。
【0073】[CSS](或いは[遠隔診断システ
ム]、[画像形成装置管理システム]) 図12を用いてCSSの詳細な説明を行う。図12は画
像形成装置を管理する管理システムの構成を示してい
る。サービス拠点に設置されている管理装置とユーザの
元に設置されているPPC等の機器とを公衆回線網を介
して接続している。ユーザ側には管理装置との通信を制
御するための通信コントロール装置が設置されており、
ユーザ元のPPCにはこの通信コントロール装置に接続
されている。通信コントロール装置には、電話機やファ
クシミリが接続可能になっており、ユーザの既存の回線
に挿入する形で設置が可能になっている。
【0074】通信コントロール装置には、複数のPPC
が接続可能になっているが、もちろん単数の場合もあ
る。これらのPPCは同型のものである必要はなく異な
る機種でもかまわず、PPC以外の機器でもかまわな
い。ここでは説明の便宜上、1台の通信コントロール装
置には最大5台のPPCが接続可能であるとする。通信
コントロール装置と複数のPPCはRS−485規格に
よりマルチドロップ接続されている。通信コントロール
装置と各PPC間の通信制御は基本型データ伝送制御手
順により行われる。通信コントロール装置を制御局とし
たセントラライズド制御のポーリング/セレクティング
方式でデータリンクの確立を行うことにより、任意のP
PCとの通信が可能になっている。各PPCはアドレス
設定スイッチによって固有の値を設定できるようになっ
ており、これによって各PPCのポーリングアドレス、
セレクティングアドレスが決定される。
【0075】次に、図13を参照しながら連結動作時の
電子ソート(メモリに画像をためてソートする機能)の
動作概要を説明する。図13には原稿3枚をソートで6
部コピーするコピー動作をマスター機500と1台のス
レーブ機600にて行う場合の動作概要が示されてい
る。
【0076】マスター機500は、通常原稿読み取り動
作とプリント動作を同時に動作させる。実際の動作はス
キャナ画像をそのままプリントしながらその画像をメモ
リに書き込む動作を並列して行っている。図13に示さ
れるように1部目のプリント動作終了後、2部目の画像
形成を行うために画像をメモリから読み出してプリント
し、その後3部目のプリント動作を行う。
【0077】スレーブ機600側は、マスター機500
から送られてくる画像をメモリに記憶させる。この時、
その画像を並列してプリントできるかは、メモリユニッ
トの性能にかかってくる。ここでは、メモリ記憶動作終
了後、プリント動作を実行する。1部目のプリント終了
後、2部目そして3部目と処理される。
【0078】また、図13に示されるようにマスター機
とスレーブ機とで指定部数を半分ずつプリントしている
が、この割り振りは自由に設定することができ、マスタ
ー機及びスレーブ機のどちらかの装置が中断したときも
部数単位で分担を変更することもできる。また、中断中
の残部数を割り振ることも可能である。
【0079】次に、本発明の特徴について説明する。本
発明はマスター機500及びスレーブ機600に図3に
示された2次記憶装置86の記憶容量を検出するメモリ
残量検出部400を設けている。
【0080】ここでメモリ残量検出部400による空き
容量の検出例を示す。従来の画像形成装置は、メモリ残
量を図3に示された2次記憶装置86に保存されている
データ量と空き容量の比率を算出するもので、 (1−(保存データ量/全容量))×100(%) (式1) が空き容量の割合となる。
【0081】しかし、このままであると例えば残り1%
のときに原稿を読み取った後、そのデータを2次記憶装
置に保存してメモリが足りなくなった場合、その原稿は
メモリが空いてから再度読みなおす必要が出てくる。こ
の原稿はADFの場合、読み取り終了で排紙されている
ためユーザが原稿を戻す必要がある。
【0082】そこで、上述した(式1)に代えて、 (1−(保存データ容量×1.1/全容量))×100(%) (式2) を用いて、空き容量表示を少なめにして実際のメモリ残
量が0になる前に読み取り動作を中断する。なお、上述
した(式2)は空き容量を10%残してメモリフルとし
た場合を示す。
【0083】本発明は、画像形成装置のマスター機の画
像を記憶するメモリ残量および画像データの送信先(ス
レーブ機)のメモリ残量をメモリ残量検出部400にて
監視し、マスター機のメモリ残量が所定量以下(メモリ
フル)になると原稿の読み取り動作を中断する。また、
スレーブ機がメモリフルになるとそのスレーブ機への画
像データの転送のみを中断することを特徴とする。
【0084】図14には、マスター機500で読み取り
を行った画像データをスレーブ機600に転送し、マス
ター機及びスレーブ機のメモリに蓄積する様子を表して
いる。各画像形成装置では磁気ディスク等のメモリを有
しているが、その容量や既に使用されているメモリ領域
等に違いがあるため、同じ量の画像蓄積を開始してもメ
モリフルになるタイミングが異なってくる。
【0085】マスター機がメモリフルになったため読み
取り動作を中断し、スレーブ機への画像転送もすべて中
断している様子を図15に示す。この場合、既に読み込
まれた原稿画像を分配印刷し終了後、メモリから画像デ
ータを削除して再び使用可能にして読み取りを再開す
る。もし、マスター機の読み取りを続行してスレーブ機
のみで印刷すると印刷効率があまり上がらないのにユー
ザがスレーブ機に転写紙を取りに行く手間だけがかかる
場合がある。
【0086】また、スレーブ機Cがメモリフルになった
ためスレーブ機Cのみ画像転送を中止し読み取り動作及
び画像形成装置での画像データ蓄積も続行している様子
を図16に示す。
【0087】スレーブ機が複数ネットワーク上に接続さ
れていれば、その一つがメモリフルになっても読み取り
動作を中断せず、他のスレーブ機のみを使用した方が印
刷効率が上がるためである。
【0088】次に図17を参照しながら本実施形態によ
る上述した処理の動作フローを説明する。
【0089】ADF1上に原稿をセットし、スタートボ
タンを押下すると、まずADF1上に置かれた原稿の読
み取りを開始する。
【0090】ADF1上に置かれた原稿をメモリフルに
なる前に読み取ることができた場合には、印刷を開始す
る(ステップS7)。ここでは、マスター機だけでなく
スレーブ機での印刷も同時に行う。そして、中断フラグ
がセットされているか否かを判断する(ステップS
8)。この場合、ADF1上に置かれたすべての原稿を
読み取ることができたので中断フラグはセットされてい
ない(ステップS8/NO)。そこで、印刷動作を終了
すると中断フラグをリセットし(ステップS10)、動
作を終了する。
【0091】また、ADF1上に置かれた原稿の読み取
りが終了する前に(ステップS1)、マスター機のメモ
リがメモリフルになると(ステップS2/YES)、中
断フラグをセットして(ステップS6)読み取りを中断
し、印刷を開始する(ステップS7)。印刷が終了する
と中断フラグがセットされているため(ステップS8/
YES)、中断フラグをリセットして(ステップS
9)、再度次原稿の読み取りを開始する。
【0092】また、スレーブ機がメモリフルになった場
合(ステップS3/YES)、メモリフルとなったスレ
ーブ機には画像データを転送しないよう画像データパス
を電気的に切断する(ステップS4)。そして、原稿の
読み取りを行う(ステップS5)。
【0093】以上の動作により、メモリフル発生後の動
作を印刷効率及び操作性の面から最適に選択することが
可能となる。
【0094】また、本発明の第2の目的は、スレーブ機
側の画像形成装置のメモリがメモリフルとなった場合
に、それまでに送られた画像データを印刷するか、メモ
リから削除するかを選択可能にすること目的とする。
【0095】図18にはスレーブ機がメモリフルになっ
た時の表示部の画面の一例が示されている。図18に示
された「出力」を選択すると、そのスレーブ機に転送さ
れた画像データを印刷する。この場合、印刷効率はアッ
プするがそのスレーブ機には一部の原稿画像のみが印刷
されているため、最終的にすべての画像形成装置から転
写紙を集める時にページ順を揃えて集めにくくなる。し
たがってスレーブ機が一台しか存在しない場合にはこち
らの出力を選択するとよい。
【0096】また、図18に示された表示の「メモリク
リア」を選択すると、そのスレーブ機に転送された画像
データをメモリから削除する。この場合、印刷効率は落
ちるがスレーブ機が複数存在する場合には、こちらを選
択するほうがよい。
【0097】このようにネットワークに接続されている
スレーブ機の数に応じて印刷や操作性の効率を上げられ
るのが本発明の特徴である。なお、上述した処理動作に
おいては、読み取り動作中に2つのモードを選択する例
として示したが、当然印刷前にモードを決めておくこと
もできる。
【0098】次に、図19を参照しながら上述した処理
の処理フローを説明する。なお、マスター機が原稿読み
取り動作中にメモリフルになった場合の処理動作は図1
7に示された処理動作にて説明しているので、説明を省
略する。
【0099】スレーブ機がメモリフルになった場合(ス
テップS13/YES)、メモリフルになったスレーブ
機には画像データを転送しないよう画像データパスを電
気的に切断する(ステップS14)。そして、表示部に
図18に示された表示を表示させ、印刷継続モードであ
るか否かを判断する(ステップS15)。印刷継続モー
ドである場合には(ステップS15/YES)、スレー
ブ機のメモリに蓄積された画像データの印刷を開始する
(ステップS17)。また、印刷継続モードではない場
合には(ステップS15/NO)、スレーブ機のメモリ
をクリアして印刷動作を行わない。そして、マスター機
は次原稿の読み取りを続行する。
【0100】このようにスレーブ機のメモリフル発生時
に、画像データの取り扱いに対して選択の範囲を増やす
ことにより操作性を向上させることができる。
【0101】また、本発明はスレーブ機のメモリフル時
の動作中断後、それまで読み取った画像の印刷を行い排
紙する転写紙と、読み取り中断までの印刷終了後メモリ
から画像データを消去し、メモリ使用を可能にして読み
取り動作を続行し、その画像データの印刷を行い排紙す
る転写紙の排紙位置を変えることを特徴としている。
【0102】この動作について図20〜図22を参照し
ながら詳細に説明する。なお、以下では、ネットワーク
上にスレーブ機が1台接続され、このスレーブ機により
8枚の原稿を、3部印刷する場合について説明する。
【0103】まず、スレーブ機のメモリがフルにならな
い場合の排紙例を図20に示す。マスター機により頁番
号が小さいページを印刷する場合、図20のAに示され
るようにマスター機の排紙トレイ上には印刷面を下にし
て排紙される。また、スレーブ機の排紙トレイには、頁
番号の大きいページが印刷されるので、スレーブ機は図
20のBに示されるように印刷面が上になるように排紙
する。このような排紙を行うことにより、スレーブ機排
紙トレイ上の転写紙束を、マスター機排紙トレイ上の転
写紙束の上に重ねることにより原稿ページ順に取り上げ
ることができる。
【0104】次に、4ページ目の原稿を読み込んだ後に
マスター機がメモリフルになった場合を図21を参照し
ながら説明する。この場合、マスター機による原稿読み
取り動作は一旦中断され、マスター機とスレーブ機の両
者で印刷を行う。図21のAには、読み取り中断前にマ
スター機とスレーブ機とで排紙される転写紙の排紙例が
示されている。
【0105】その後、読み取った画像データの印刷が終
了し、読み取り動作および印刷を再開すると、図21の
Bにように一度目の読み取りにより読み取られた原稿の
上に、再読み取りにより読み取られた原稿が重ねられる
こととなる。
【0106】読み取り中断後の印刷開始前に中断前まで
の転写紙束を取り除けば原稿ページ順に転写紙をまとめ
ることができるが、そのままであると図21に示される
ように中断前後の境目を見つけるための操作が面倒にな
る。
【0107】そこで、本実施形態においては、図22に
示されるように読み取り動作中断前と、中断後の排紙位
置を変えることにより、上述した原稿をまとめる際の不
具合を防止している。
【0108】次に、図23を参照しながら上述した処理
の一連の処理動作について説明する。なお、図23に示
されたスレーブ機がメモリフルになった場合の動作は既
に説明してあるので省略する。
【0109】マスター機のメモリがメモリフルになると
(ステップS32)、中断フラグがセットされているか
否かを確認し(ステップS36)、フラグがセットされ
ていない場合には(ステップS36/NO)、マスター
機及びスレーブ機で読み取った所までの画像データの印
刷を開始し(ステップS38)、中断フラグをセットす
る(ステップS39)。そして次原稿の読み取りを再開
する。読み取り再開後、全ての原稿の読み取りが終了す
ると(ステップS31/NO)、中断フラグがセットさ
れているか否かを確認する。この場合、中断フラグがセ
ットされているので(ステップS40/YES)、排紙
トレイの排紙位置を変更して(ステップS41)、マス
ター機及びスレーブ機にて印刷を開始する(ステップS
42)。その後、セットされている中断フラグをリセッ
トする(ステップS43)。
【0110】また、原稿の再読み取りの際にマスター機
のメモリがメモリフルになると(ステップS32/YE
S)、中断フラグがセットされているか否かを確認する
(ステップS36)。この場合、中断フラグがセットさ
れているので(ステップS36/YES)、排紙トレイ
の排紙位置を変更して(ステップS37)、マスター機
及びスレーブ機にて読み取った原稿の印刷を開始する
(ステップS38)。そして、中断フラグをセットする
(ステップS39)。
【0111】また、上述した例では中断前と中断後の排
紙トレイを変えているが、同一の排紙トレイに排紙位置
をシフトして排紙することものであってもよい。また、
中断前と中断後の転写紙との間に別サイズの紙や色紙な
どの仕切り紙を挟むものであってもよい。
【0112】以上の動作により、マスター機のメモリが
メモリフルになった時に印刷動作が中断されても、転写
紙のページを揃えることが容易となる。
【0113】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明
は、第1の画像形成装置の有する第1の記憶手段の記憶
容量が所定量以下になったことを第1の残量検出手段に
より検出すると、読み取り手段による原稿の読み取り動
作を中断して、第1の画像形成装置及びネットワークに
接続された画像形成装置により読み取った所までの画像
データを用いて画像を形成してから、画像の読み込みを
再度行うようにし、画像形成装置より第2の記憶手段の
記憶容量が所定量以下になったとの通知を受けると、該
画像形成装置へのデータ伝送のみを中断して、読み取っ
たすべての画像の形成を第1の画像形成装置及びその他
の画像形成装置にて行うことにより、記憶手段の記憶容
量が所定量以下になった場合の画像形成動作を印刷効率
及び操作性の面から最適に行うことができる。
【0114】また、画像形成装置がネットワーク上に複
数接続されている場合に、画像形成装置により第2の記
憶手段の記憶容量が所定量以下になったことを通知され
ると、画像形成装置の有する第2の記憶手段に記憶した
画像データを削除して、他の画像形成装置により画像を
形成するように制御し、画像形成装置がネットワーク上
に一台接続されている場合に、画像形成装置により第2
の記憶手段に記憶容量が所定量以下になったことを通知
されると、第2の記憶手段に記憶した画像データを読み
出して画像の形成を行うように画像形成装置を制御する
ようにしたことにより、記憶手段の容量が所定量以下に
なった場合の画像形成動作を印刷効率及び操作性の面か
ら最適に行うことができる。
【0115】また、第1の制御手段が、第1の記憶手段
の記憶容量が所定量以下となると、記憶した画像データ
を用いて画像を形成した転写紙を排紙する排紙トレイ
と、第1の記憶手段に新たに読み込んだ画像データを用
いて画像を形成した転写紙を排紙する排紙トレイとが異
なる排紙トレイとなるように画像形成装置及び第1の画
像形成装置を制御することにより、操作者が原稿を揃え
る際の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成システムに係る実施形態の画
像形成装置の構成を示す図である。
【図2】画像処理部及び制御部の構成を表すブロック構
成図である。
【図3】メモリユニットの詳細な構成を表すブロック構
成図である。
【図4】画像形成の動作手順を説明するためのタイミン
グ図である。
【図5】操作部の構成例を示す外観平面図である。
【図6】操作部の液晶タッチパネルの表示例を示した図
である。
【図7】画像形成装置のハード構成例1を示すブロック
図である。
【図8】画像形成装置のハード構成例2を示すブロック
図である
【図9】画像形成装置をネットワークに接続した画像形
成システムのシステム構成を表す図である。
【図10】画像形成装置をネットワーク接続した場合の
ハード構成例を示す図である。
【図11】画像形成装置をネットワーク接続した場合の
ソフトウェアの概念図である。
【図12】画像形成装置管理システムの構成を示した図
である。
【図13】電子ソートモードの動作概要を表す図であ
る。
【図14】マスター機及びスレーブ機のメモリ残量を表
す図である。
【図15】マスター機及びスレーブ機のメモリ残量を表
す図である。
【図16】マスター機及びスレーブ機のメモリ残量を表
す図である。
【図17】第1の動作例の処理フローを表すフローチャ
ートである。
【図18】表示部に表示される表示の一例を表す図であ
る。
【図19】第2の動作例の処理フローを表すフローチャ
ートである。
【図20】排紙トレイに排紙される転写紙の状態を表す
図である。
【図21】排紙トレイに排紙される転写紙の状態を表す
図である。
【図22】排紙トレイに排紙される転写紙の状態を表す
図である。
【図23】第3の動作例の処理フローを表すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置(ADF) 2 原稿台 3 給送ローラ 4 給送ベルト 5 搬送ローラ 6 コンタクトガラス 7 原稿セット検知 8 第1トレイ 9 第2トレイ 10 第3トレイ 11 第1給紙ユニット 12 第2給紙ユニット 13 第3給紙ユニット 14 縦搬送ユニット 15 感光体 16 搬送ベルト 17 定着ユニット 18 排紙ユニット 50 読み取りユニット 51 露光ランプ 52 第1ミラー 53 レンズ 54 CCDイメージセンサ 55 第2ミラー 56 第3ミラー 57 書き込みユニット 58 レーザ出力ユニット 59 結像レンズ 60 ミラー 100 フィニッシャ 101 切り替え板 102 搬送ローラ 103 排紙ローラ 104 スタッカ・トレイ 105 搬送ローラ 106 ステープラ 107 排紙ローラ 108 ステープル台 109 ジョガー 110 ステープル完了排紙トレイ 111 両面給紙ユニット 112 分岐爪 400 メモリ残量検出部 500 マスター機 600 スレーブ機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 3/12 H04N 1/21 H04N 1/21 G03G 21/00 372 Fターム(参考) 2C087 AB01 AB05 AB08 AC05 AC07 AC08 BA03 BB03 BC02 BC04 BC06 BD07 BD40 CA13 CB17 DA16 2H027 DA29 DB01 DB03 DE07 ED19 ED22 ED29 EE08 EE10 EJ01 EJ04 EJ13 EJ15 EK06 FA06 FA16 FA20 FA21 FA22 FA23 FA33 FA35 FB02 FC02 FD08 GA34 GA47 GB05 ZA09 5B021 AA19 BB02 CC05 DD09 DD10 DD14 PP04 PP06 5C062 AA05 AB22 AB35 AB43 AC22 AC58 5C073 AA03 AB01 BC03 CE08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段にて読み取った画像を記憶する第1の
    記憶手段と、 前記第1の記憶手段の記憶残量を検出する第1の残量検
    出手段と、 前記第1の記憶手段から画像データを読み出して画像形
    成し、排紙トレイに排紙する画像形成手段と、 上記各手段を制御する第1の制御手段とを有する第1の
    画像形成装置と、 該第1の画像形成装置からネットワーク経由で送られた
    画像データを記憶する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段の記憶残量を検出する第2の残量検
    出手段と、 前記第2の記憶手段から画像データを読み出して画像形
    成し、排紙トレイに排紙する画像形成手段と、 上記各手段を制御する第2の制御手段とを有する複数の
    画像形成装置とがネットワークに接続された画像形成シ
    ステムであって、 前記第1の制御手段は、前記第1の画像形成装置の有す
    る前記第1の記憶手段の記憶容量が所定量以下になった
    ことを前記第1の残量検出手段により検出すると、前記
    読み取り手段による原稿の読み取り動作を中断して、前
    記第1の画像形成装置及びネットワークに接続された前
    記画像形成装置により読み取った所までの画像データを
    用いて画像を形成してから、画像の読み込みを再度行う
    ようにし、 画像形成装置より第2の記憶手段の記憶容量が所定量以
    下になったとの通知を受けると、該画像形成装置へのデ
    ータ転送のみを中断して、全ての原稿の画像を読み込
    み、画像の形成を前記第1の画像形成装置及びその他の
    画像形成装置にて行うことを特徴とする画像形成システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記第1の画像形成装置は、 画像形成装置により第2の記憶手段の記憶容量が所定量
    以下になったことを通知されると、該画像形成装置の有
    する第2の記憶手段から画像データを削除するか、該第
    2の記憶手段から画像データを読み出し画像を形成する
    のかを操作者に通知するための所定の表示を表示する表
    示手段と、 前記表示手段に表示された所定の表示により、操作者の
    選択入力を入力する入力手段とを有し、 前記第1の制御手段は、前記入力手段からの選択入力に
    従って前記画像形成装置が前記第2の記憶手段からの画
    像データの削除、または前記第2の記憶手段から画像デ
    ータを読み出し画像形成を行うように前記画像形成装置
    を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 原稿を読み取る読み取り手段と、 前記読み取り手段にて読み取った画像を記憶する第1の
    記憶手段と、 前記第1の記憶手段の記憶残量を検出する第1の残量検
    出手段と、 前記第1の記憶手段から画像データを読み出して画像形
    成し、排紙トレイに排紙する画像形成手段と、 上記各手段を制御する第1の制御手段とを有する第1の
    画像形成装置と、 該第1の画像形成装置からネットワーク経由で送られた
    画像データを記憶する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段の記憶残量を検出する第2の残量検
    出手段と、 前記第2の記憶手段から画像データを読み出して画像形
    成し、排紙トレイに排紙する画像形成手段と、 上記各手段を制御する第2の制御手段とを有する画像形
    成装置とがネットワークに接続された画像形成システム
    であって、 前記第1の制御手段は、 前記画像形成装置がネットワーク上に複数接続されてい
    る場合に、画像形成装置により第2の記憶手段の記憶容
    量が所定量以下になったことを通知されると、前記画像
    形成装置の有する前記第2の記憶手段に記憶した画像デ
    ータを削除して、他の画像形成装置により画像を形成す
    るように制御し、 前記画像形成装置がネットワーク上に一台接続されてい
    る場合に、前記画像形成装置により前記第2の記憶手段
    に記憶容量が所定量以下になったことを通知されると、
    前記第2の記憶手段に記憶した画像データを読み出して
    画像の形成を行うように前記画像形成装置を制御するよ
    うにしたことを特徴とする画像形成システム。
  4. 【請求項4】 前記第1の制御手段は、 前記第1の記憶手段の記憶容量が所定量以下となると、
    記憶した画像データを用いて画像を形成した転写紙を排
    紙する排紙トレイと、前記第1の記憶手段に新たに読み
    込んだ画像データを用いて画像を形成した転写紙を排紙
    する排紙トレイとが異なる排紙トレイとなるように前記
    画像形成装置及び第1の画像形成装置を制御することを
    特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像形
    成システム。
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