JPH11231730A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11231730A
JPH11231730A JP10036084A JP3608498A JPH11231730A JP H11231730 A JPH11231730 A JP H11231730A JP 10036084 A JP10036084 A JP 10036084A JP 3608498 A JP3608498 A JP 3608498A JP H11231730 A JPH11231730 A JP H11231730A
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unit
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JP10036084A
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Toshiya Tagawa
敏哉 田川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写紙枚数の過不足の判断を的確に行なって
高生産性を確保する。 【解決手段】 原稿を読み取る読み取り手段と、読み取
った画像データと原稿情報を蓄積する手段と、画像デー
タを転写紙上に形成する手段と、前記読み取り手段によ
る原稿の読み取り終了を検知する手段と、原稿枚数をカ
ウントする手段と、転写紙の残量を検出手段と、画像形
成枚数を入力する手段と、画像形成モードを指定する手
段とを有する画像形成装置において、前記カウントする
手段によってカウントした原稿枚数、入力された画像形
成枚数、および入力された画像形成モードから必要な転
写紙枚数を算出し、転写紙の残量と算出された必要な転
写枚数とを比較する。その際、この比較が終了するまで
に、印刷動作を開始するかどうかを指示することがで
き、これによって、必要な転写紙の枚数が保証されてか
ら印刷動作を行うことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペーパエンドによ
る画像形成停止を回避することが可能な画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】コピー機において、画像形成に必要な転
写紙の枚数は、基本的に原稿枚数とコピー部数の乗算に
よって算出することができる。また、原稿枚数と転写紙
の関係は、1対1とならない場合もあり、例えば片面原
稿から両面コピーをとる場合には、転写に必要な転写紙
の枚数は1/2となる。すなわち、実際に必要な転写紙
の枚数は、原稿ページ数、コピー部数、およびコピー機
能の組合せによって算出することができる。
【0003】しかし、従来のアナログ式の画像形成装置
では、全原稿の画像を保持することができないため、原
稿枚数の自動カウントに基づいて転写紙枚数を自動的に
算出することはできない。また、原稿枚数のカウントの
ために原稿のみを通紙すると、再度原稿をセットしなお
さなければならず、操作性と生産性が悪くなる。そこ
で、転写紙枚数が必要な場合には、ユーザ自身で原稿枚
数をあらかじめカウントし、このカウントした結果に基
づいて必要な転写紙の枚数を算出することが一般的であ
った。さらに、循環式原稿送り装置を使用してコピー枚
数と残量の比較を行なうことも例えば特開平6−175
430号公報に開示されているように一部に行なわれて
いるが、カウントのために原稿のみを通紙するという点
で、前述のものとの同様に生産性の悪いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、デジタル画像形
成装置では、読み取った全画像を記憶することができる
ため、原稿読み取り終了時に必要な転写紙枚数を算出
し、現在の転写紙残量との比較を行なうことができる。
そこで、比較した結果、残量が十分であると判断した場
合には、再度原稿画像を読み取ることなく自動的に動作
を継続して画像形成を行なうことができる。
【0005】しかしながら、常に全原稿の読み取り終了
後から画像形成動作を実行するので、明らかに十分な転
写紙が残っている場合などは、無駄な動作を行なうこと
になり、生産性の悪いものとなってしまう。
【0006】また、ファクシミリ(以下、「FAX」と
称する。)機能、プリンタ機能などを備えた複合コピー
機(デジタル複合機)では、例えばコピー動作中にFA
Xやプリンタのデータ着信による画像形成動作が並行し
て行なわれる。その際、同一サイズの転写紙、一般には
A4サイズの転写紙が多いが、前述のようにコピー枚数
と残量との比較を行なった場合、残量十分と判断したに
もかかわらず、前記並行動作によって転写が消費され、
途中でペーパーエンドとなる可能性が高い。
【0007】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その第1の目的は、転写紙枚数の
過不足の判断を的確に行なって高生産性を確保すること
ができる画像形成装置を提供することにある。
【0008】また、第2の目的は、自動機能の選択を可
能とし、生産性を犠牲にすることなく多種の機能に対応
できる画像形成装置を提供することにある。
【0009】さらに、第3の目的は、多種の機能の並行
動作が行なわれても、ペーパエンドを生じることのない
画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1および第2の目
的を達成するため、第1の手段に係る画像形成装置は、
原稿を読み取る読み取り手段と、読み取った画像デー
タと原稿情報を蓄積する手段と、画像データを転写紙上
に形成する手段と、前記読み取り手段による原稿の読み
取り終了を検知する手段と、原稿枚数をカウントする手
段と、転写紙の残量を検出する手段と、画像形成枚数を
入力する手段と、画像形成モードを指定する手段と、前
記カウントする手段によってカウントした原稿枚数、入
力された画像形成枚数、および指定された画像形成モー
ドから必要な転写紙枚数を算出する手段と、転写紙の残
量と必要な転写枚数を比較する手段と、この比較する手
段による比較動作終了までに印刷動作を開始するかどう
かを指示する手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】前記第3の目的を達成するため、第2の手
段は、第1の手段において、複数のアプリケーション機
能と、複数のアプリケーションからの印刷要求を調停す
る手段とを備え、転写紙の残量と必要な転写紙枚数との
比較終了までは印刷動作を開始しないモードの設定時に
は、他のアプリケーションの印刷を抑制することを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0013】1. 画像形成装置の構成および動作 図1に第1の実施形態に係る画像形成装置の概略構成を
示す。
【0014】図1において、自動原稿送り装置(以後A
DF)1に備えられた原稿台2に原稿の画像面を上にし
て置かれた原稿束は、操作部30(図2)上のスタート
キー34が押下されると、一番下の原稿から給送ローラ
3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定
の位置に給送される。読み取りユニット50によってコ
ンタクトガラス6上の原稿の画像データを読み取り後、
読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4および排送ロ
ーラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知セ
ンサ7によって原稿台2に次の原稿があることを検知し
た場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送さ
れる。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5はモ
ータによって駆動される。
【0015】第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ
10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第
2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、
縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置
まで搬送される。読み取りユニット50にて読み込まれ
た画像データは、書き込みユニット57からのレーザに
よって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通
過することによってトナー像が形成される。そして、転
写紙は感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によっ
て搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写され
る。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排
紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100
に排出される。
【0016】後処理装置のフィニシャ100は、本体の
排紙ローラ19によって搬送された転写紙を、通常排紙
ローラ102方向と、ステープル処理部方向へ導くこと
ができる。すなわち、切り替え板101を上に切り替え
ることにより、搬送ローラ103を経由して通常排紙ト
レイ104側に排紙することができる。また、切り替え
板101を下方向に切り替えることで、搬送ローラ10
5,107を経由して、ステープル台108に搬送する
ことができる。ステープル台108に積載された転写紙
は、一枚排紙されるごとに紙揃え用のジョガー109に
よって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にス
テープラ106によって綴じられる。ステープラ106
で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了
排紙トレイ110に収納される。
【0017】一方、通常の排紙トレイ104は前後に移
動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレ
イ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによって
ソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、簡易
的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
【0018】転写紙の両面に画像を作像する場合は、各
給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排
紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えのための
分岐爪112を上側にセットすることで、一旦両面給紙
ユニット111にストックする。両面給紙ユニット11
1は脱着可能で、両面ユニット接続検知センサ113に
より両面給紙ユニット111の有無の検出を行うことが
できる。両面給紙ユニット111に転写紙をストックす
る際、転写紙の幅に応じて両面ジョガー114を予め移
動させておく、両面ジョガー114は図1の奥行き方向
に移動可能で、最も開いたときにジョガーホームポジシ
ョンセンサ115によって位置を検出し、その位置を基
準として移動量を制御することができる。両面ジョガー
114を開く際、一定時間内にジョガーホームポジショ
ンセンサ115によってジョガーを検出することができ
なかった場合には、両面給紙ユニット111の異常とし
て取り扱う。
【0019】両面給紙ユニット111にストックされた
転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写
するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、
経路切り替えのための分岐爪112を下側にセットし、
排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面に画像
を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用され
る。
【0020】感光体15、搬送ベルト16、定着ユニッ
ト17、排紙ユニット18、現像ユニット27は図示し
ないメインモータによって駆動され、各給紙装置11〜
13はメインモータの駆動を各々給紙クラッチによって
伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータの
駆動を中間クラッチによって伝達駆動される。
【0021】2. 操作部 図2は、操作部(操作パネル)30を示す平面図であ
る。
【0022】操作部30には、液晶タッチパネル31、
テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキ
ー34、モードクリアキー35、および初期設定キー3
8などがあり、液晶タッチパネル31には、機能キー3
7、部数、および画像形成装置の状態を示すメッセージ
などが表示される。
【0023】第3図は操作部30の液晶タッチパネル3
1の表示一例を示す図である。
【0024】オペレータが液晶タッチパネル31に表示
されたキーにタッチすることで、選択された機能を示す
キーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなけれ
ばならない場合(例えば変倍であれば変倍値等)は、キ
ーにタッチすることで、詳細機能の設定画面が表示され
る。このようにに、液晶タッチパネルは、ドット表示器
を使用しているため、その時の最適な表示をグラフィカ
ルに行うことが可能である。図3において左上は、「コ
ピーできます」、「お待ちください」等のメッセージを
表示するメッセージエリア、その右は、セットした枚数
を表示するコピー枚数表示部、その下の画像濃度を自動
的に調整する自動濃度キー、転写紙を自動的に選択する
自動用紙選択キー、コピーを一部ずつページ順にそろえ
る処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕分
けする処理を指定するスタックキー、ソート処理された
ものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキー、
倍率を等倍にセットする等倍キー、拡大/縮小倍率をセ
ットする変倍キー、両面モードを設定する両面キー、と
じ代モード等を設定する消去/移動キー、スタンプや日
付やページ等の印字を設定する印字キーである。選択さ
れているモードはキーが網掛け表示されている。また、
コピー枚数表示部の下には転写紙枚数チェックキーが設
けられている。
【0025】3. 画像読み取り手段で読み取った画像
の潜像形成までの動作 図1を用いて、本実施形態における画像読み取り手段の
動作、および画像を記録面上に潜像形成するまでの動作
について、以下、説明する。
【0026】潜像とは感光体面上に画像を光情報に変換
して照射することにより生じる電位分布である。読み取
りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6
と光学走査系で構成されており、光学走査系は、露光ラ
ンプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメー
ジセンサ54等々で構成されている。露光ランプ51お
よび第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固
定され、第2ミラー55および第3ミラー56は図示し
ない第2キャリッジ上に固定されている。原稿像を読み
取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリ
ッジと第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に
走査される。この光学走査系は、図示しないスキャナ駆
動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメージ
センサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて
処理される。レンズ53およびCCDイメージセンサ5
4を図1において左右方向に移動させることにより、画
像倍率が変わる。すなわち、指定された倍率に対応して
レンズ53およびCCDイメージセンサ54の左右方向
に位置が設定される。
【0027】書き込みユニット57はレーザ出力ユニッ
ト58、結像レンズ59、ミラー60で構成され、レー
ザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレー
ザダイオードおよびモータによって高速で定速回転する
回転多面鏡(ポリゴンミラー)が備わっている。レーザ
出力ユニット58から照射されるレーザ光は、定速回転
するポリゴンミラーで偏向され、結像レンズ59を通
り、ミラー60で折り返され、感光体面上に集光結像す
る。偏向されたレーザ光は感光体15が回転する方向と
直交する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する
画像処理部のセレクタ64より出力された画像信号のラ
イン単位の記録を行う。感光体15の回転速度と記録密
度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによっ
て、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。
【0028】上述のように、書き込みユニット57から
出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15に照射
される。図示しないが感光体15の一端近傍のレーザビ
ームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビ
ームセンサが配置されている。この主走査同期信号をも
とに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、およ
び後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生
成が行われる。
【0029】4. 画像処理部の構成 本実施形態における画像処理部(画像読み取り部と画像
書き込み部)の構成について、図8を参照して説明す
る。
【0030】露光ランプ51から照射された光は原稿面
を照射し、原稿面からの反射光を、CCDイメージセン
サ54にて結像レンズ(図示せず)により結像、受光し
て光電変換し、A/Dコンバータ61にてデジタル信号
に変換する。デジタル信号に変換された画像信号は、シ
ェーディング補正62がなされた後、画像処理部63に
てMTF補正、γ補正等がなされる。セレクタ64で
は、画像信号の送り先を、変倍部71または画像メモリ
コントローラ65のいずれかにする切り替えが行われ
る。変倍部71を経由した画像信号は変倍率に合せて拡
大縮小され、書き込みユニット57に送られる。画像メ
モリコントローラ65とセレクタ64間は、双方向に画
像信号を入出力可能な構成となっている。図8には特に
明示していないが、画像処理部(IPU)には、読み取
り部50から入力される画像データ以外にも外部から供
給される画像データ(例えパーソナルコンピュータ等の
データ処理装置から出力されるデータ)も処理できるよ
うに複数のデータの入出力の選択を行う機能を有してい
る。
【0031】画像メモリコントローラ65等への設定
や、読み取り部50と書き込み部57の制御を行うCP
U68、およびそのプログラムやデータを格納するRO
M69、RAM70を備えている。さらにCPU68
は、メモリコントローラ65を介して、画像メモリ66
のデータの書き込み、読み出しが行える。
【0032】また、プリンタとして機能させる場合に
は、印字イメージデータ発生装置74から出力された印
字イメージにしたがって、印字合成部(1),(2)7
2,73で印字合成が行われ、合成された印字イメージ
が画像メモリ66に格納されたり、書き込みユニット5
7によって印字が実行される。
【0033】4.1 画像信号 ここで、図10を用いて、セレクタ64における1ペー
ジ分の画像信号について説明する。
【0034】/FGATEは、1ページの画像データの
副走査方向の有効期間を表している。/LSYNCは、
1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上
がった後の所定クロックで、画像信号が有効となる。主
走査方向の画像信号が有効であることを示す信号が、/
LGATEである。これらの信号は、画素クロックVC
LKに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素の
データが送られてくる。画像処理部(IPU)49は、
画像入力、出力それぞれに対して別個の/FGATE、
/LSYNC、/LGATE、VCLKの発生機構を有
しており、様々な画像入出力の組み合わせが実現可能に
なる。
【0035】4.2 メモリコントローラと画像メモリ 次に、図9を参照し、図8におけるメモリコントローラ
と、画像メモリの詳細について説明する。
【0036】メモリコントローラ65は、入力データセ
レクタ101、画像合成部102、1次圧縮/伸長部1
03、出力データセレクタ104、2次圧縮/伸長部1
05のブロックを有している。各ブロックへの制御デー
タの設定はCPU68より行われる。第8図におけるア
ドレス、データは画像データを示しており、CPU68
に接続されるデータ、アドレスは図示していない。
【0037】画像メモリ66は、1次および2次記憶装
置106,107からなる。1次記憶装置106は、入
力画像データの転送速度に略同期してメモリへのデータ
書き込み、または画像出力時のメモリからのデータ読み
出しが高速に行えるように、例えばDRAM等の高速ア
クセスが可能なメモリを使用する。また、1次記憶装置
106は、処理を行う画像データの大きさにより複数の
エリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能
な構成(メモリコントローラとのインターフェース部)
をとっている。各分割したエリアに画像データの入力、
出力をそれぞれ並列に実行可能にするためにメモリコン
トローラとのインターフェースにリード用とライト用の
二組のアドレス・データ線で接続されている。これによ
りエリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2よ
り画像を出力(リード)するという動作が可能になる。
【0038】2次記憶装置107は、入力された画像の
合成、ソーティングを行うためにデータを保存しておく
大容量のメモリである。1次、2次記憶装置とも、高速
アクセス可能な素子を使用すれば、1次、2次の区別な
くデータの処理が行え、制御も比較的簡単になる。しか
し、DRAM等の素子は高価なため、2次記憶装置には
アクセス速度はそれほど速くないが、安価で、大容量の
記録媒体を使用し、入出力データの処理を1次記憶装置
を介して行う構成になっている。
【0039】上述のような画像メモリの構成を採用する
ことにより、大量の画像データの入出力、保存、加工等
の処理が可能な画像形成装置を安価、かつ比較的簡単な
構成で実現することが可能になる。
【0040】次に、メモリコントローラ65の動作の概
略について説明する。
【0041】<1>画像入力(画像メモリへの保存) 入力データセレクタ101は複数のデータの内から、画
像メモリ(1次記憶装置106)への書き込みを行う画
像データの選択を行う。入力データセレクタ101によ
って選択された画像データは、画像合成部102に供給
され、既に画像メモリに保存されているデータとの合成
を行う。
【0042】画像合成部102によって処理された画像
データは、1次圧縮/伸長部103によりデータを圧縮
し、圧縮後のデータを1次記憶装置106に書き込む。
1次記憶装置106に書き込まれたデータは、必要に応
じて2次圧縮/伸長部105でさらに圧縮を行った後に
2次記憶装置107に保存される。
【0043】<2>画像出力(画像メモリからの読み出
し) 画像出力時は、1次記憶装置106に記憶されている画
像データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次
記憶装置106に格納されている場合には、1次圧縮/
伸長部103で1次記憶装置106の画像データの伸長
を行い、伸長後のデータ、もしくは伸長後のデータと入
力データとの画像合成を行った後のデータを出力データ
セレクタ104で選択し、出力する。
【0044】画像合成部102は、1次記憶装置106
のデータと、入力データとの合成(画像データの位相調
整機能を有する)、合成後のデータの出力先の選択(画
像出力、1次記憶装置106へのライトバック、両方の
出力先への同時出力も可能)等の処理を行う。
【0045】出力対象となる画像が1次記憶装置106
に格納されていない場合には、2次記憶装置107に格
納されている出力対象画像データを2次圧縮/伸長部1
05で伸長を行い、伸長後のデータを1次記憶装置10
6に書き込んでから、以下、上述の画像出力動作を行
う。
【0046】図4のハード構成図ではシステムを画像読
み取り部401、画像書き込み部402、システムコン
トローラ403、メモリユニット404、利用者制限機
器405、人体検知センサ406、遠隔診断装置(CS
S)407、時計408および操作部409から構成し
ているが、メモリユニット404はメモリ機能を実現す
る場合のみ必要であり、通常のコピー機能を実現するこ
とだけを考えれば、必要とはならない。さらに、時計4
08は、ある特定の時間になったら、機械をブートした
り、シャットダウンするようなウィークリータイマ機能
を実現する場合のみ必要である。また、人体検知センサ
406は予熱モード時に機械の前にユーザが近づいてき
たときに自動的に予熱モードを解除する機能を実現する
場合のみ必要であり、CSS407は遠隔診断、すなわ
ち、機械のエラーが発生した場合は自動的にサービスセ
ンタに通報したり、機械の実行状態/使用状態を遠隔地
からモニタする機能であるため、このような機能が必要
な場合のみ装着されればよい。
【0047】図4中のメモリユニット404内のDRA
Mブロック404aは画像読み取り部401から読み取
った画像信号を記憶するためのもので、システムコント
ローラ403からの要求に応じて、画像書き込み部40
2に保存されている画像データを転送することができ
る。また、圧縮ブロック404bは、MH、MR、MM
R方式などの圧縮機能を具備しており、一旦読み取った
画像を圧縮し、メモリ(DRAM)の使用効率の向上を
図ることができる。また、画像書き込み部402から読
み出すアドレスとその方向を変えることにより画像の回
転を実現している。404cはDMAブロックである。
【0048】図4(a)の「ハード構成例−A」では、
画像読み取り部401、画像書き込み部402、メモリ
ユニット404、CSS407の制御はシステムコント
ローラ403のCPU403aのみで行っている。
【0049】一方、図4(b)の「ハード構成例−B」
では、画像読み取り部401、画像書き込み部402、
メモリユニット404にそれぞれCPUを持たせ、シス
テムコントローラ403から各コントローラへのコマン
ドを制御信号線で伝達しているように、システムハード
構成は自由に設定できる。また、ハード構成図では、画
像読取部401としか明示されてはいないが、この画像
読取部401は、FAXやプリンタコントローラを接続
したときには、これらの外部画像を読み取る機能も備え
ている。
【0050】5. ネットワークシステム 図5は本発明を実施した場合のネットワークコピーのシ
ステム例を示したものである。同図では8台のデジタル
コピーをネットワーク化しているが、当然、接続される
コピー台数は限定する必要はない。
【0051】5.1 ネットワークのハード構成 次に図6を用いて、本発明を実現するためのハード構成
例について説明する。同図に示すように1台のデジタル
PPCのハード構成は、図4の「ハード構成例−A」で
示したものとほぼ同様の構成をとっているが、メモリユ
ニット404内には読み取った画像を外部のネットワー
ク上に転送、あるいは、ネットワーク上からの画像デー
タをメモリユニット内のDRAMブロック部404aに
保存するために、ネットワーク手段としてSCSI(S
mall ComputerSystem Inter
face)410、およびSCSIコントローラ411
が用いられている。当然のことながら、ネットワーク通
信手段には例えば、イーサネットを物理手段として用
い、データ通信にOSI(Open System I
nterface)参照モデルのTCP/IP通信を用
いるなど、種々の手段が考えられる。また、同図のよう
な構成を用いることにより、上述のように画像データの
転送はもちろんのこと、ネットワーク上に存在する各機
械の機内状態通知や後述するリモート出力コマンドのよ
うな制御コマンド、設定コマンドの転送も行っている。
【0052】次に「デジタルPPC−A」で読みとった
画像を「デジタルPPC−B」の画像書き込み部402
に転送する動作(以下、リモート出力)について説明す
る(図6、図7参照)。
【0053】図7はソフトウェアの概念図であり、図7
中に示す「コピーアプリ」は複写動作を実行するための
コピーシーケンスを実行するアプリケーション、「入出
力制御」はデータを論理/物理変換するレイア(デバイ
スドライバ)であり、操作部コントローラは、MMI
(Man Machine Interface)を実
行するレイア(LCD表示やLED点灯/消灯、キー入
力スキャン等を論理レベルで行うレイア)であり、「周
辺機コントローラ」は自動両面ユニットやソータ、AD
FなどのPPCに装着される周辺機のコントロールを論
理レベルで実行するレイアであり、「画像形成装置コン
トローラ」、「画像読みとり装置コントローラ」、「メ
モリユニット」は前記の通りである。また、「デーモン
プロセス」はネットワーク上にある他の機械からプリン
ト要求が依頼された場合に、メモリユニット内に保存さ
れている画像データ読み出し、「画像形成装置」に画像
データを転送する役目を行うアプリケーションとして存
在している。当然のことながら、「デーモンプロセス」
がメモリユニットから画像を読み出し、プリント動作を
実行する前に、ネットワーク上の他の機械からの画像転
送は終了しておかなければならない。
【0054】ここで、操作部、周辺機、画像形成装置、
画像読みとり装置、メモリユニットはそれぞれのPPC
が保有するリソース(資源)として扱われる。同図の
「デジタルPPC−A」が自身の各リソースを使用して
複写動作を実行する場合(プリントスタートキー押下
時)には、「システムコントローラ」に対して、「画像
形成装置」、「画像読み取り装置」、あるいは必要に応
じて、「周辺機」、「メモリユニット」の各リソースを
「システム制御」部に要求する。「システム制御」部は
「コピーアプリ」からの要求に対して、リソースの使用
権の調停を行い、「コピーアプリ」にその調停結果(使
用可否)を通知する。「デジタルPPC−A」がスタン
ドアローンで使用される場合(ネットワーク接続されな
い状態)では、システムが保有するリソースは全ての
「コピーアプリ」が占有可能状態であるため、即時に複
写動作が実行される。
【0055】一方、本実施形態のようにネットワーク上
に存在する別の機械(以下、遠隔デジタルPPC)のリ
ソースを使用してプリント動作を実行する遠隔デジタル
PPCの「システムコントローラ」に対してリソースの
使用権を要求する。
【0056】遠隔デジタルPPCのシステムコントロー
ラは、要求に従ってリソースの調停を行い、その結果を
要求元の機械のアプリケーションに通知する。アプリケ
ーションは使用権が許可された場合は、画像の読みとり
を実行し、自身のメモリユニット内への画像記憶が終了
すると、外部インターフェース(本実施例ではSCS
I)を介して、リモート出力先の機械のメモリユニット
に画像転送を行う。画像転送が終了すると、リモート出
力先の機械の「デーモンプロセス」に対してプリント実
行するための各条件(給紙口、排紙口、プリント枚数な
ど)を送信した後に、「プリント開始」コマンドを送信
する。リモート出力先の「デーモンプロセス」は「プリ
ント開始」コマンドを受信すると、自身「リモート出力
を実行する機械)の「システムコントローラ」に対して
プリント開始を要求し、リモート出力がシステムコント
ローラによって実行される。
【0057】「デジタルPPC−A」によって「デジタ
ルPPC−B」のメモリユニットが使用されている場合
は、「デジタルPPC−B」のメモリユニットは、「デ
ジタルPPC−B」(あるいは、〔図5〕に示すような
複数のデジタルPPCがネットワーク上に接続される場
合は「デジタルPPC−I」以外のデジタルPPC)の
アプリケーションの使用は不可状態となる。
【0058】6. 連結コピーシステムにおける外部通
信装置の入出力情報のデータの流れ ここで、連結コピーシステムにおける外部通信装置の入
出力情報のデータの流れについて図11を参照して説明
する。図11は特に2台で構成された連結コピーシステ
ムの構成例である。符号1101で示す第1のPPC
(1)においては、外部通信装置1102はシステムコ
ントローラ1103と外部通信装置インターフェイス1
104を介して接続され、通信コントロール装置110
5から外部通信装置1106に入力された情報がシステ
ムコントローラ1103に伝えられる。また、システム
コントローラ1103は、外部通信装置1102へ情報
を外部通信インターフェイス1104を介して送出す
る。
【0059】同様に第2のPPC(2)1106におい
ても、システムコントローラ1107と外部通信同地1
108は外部通信インターフェイス1109を介して接
続され、入出力情報のやりとりを行う。外部通信装置1
102,1108は、シリアルインターフェイス111
0,1111を通じて通信コントロール装置1105に
接続され、さらに、公衆回線1112を介してサービス
センタ1113に接続される。
【0060】第1および第2のPPC(1)(2)11
01,1106は、連結インターフェイス1114で接
続される。第1のPPC(1)1101のシステムコン
トローラ1103は、このインターフェイス1114を
介して第2のPPC(2)1106の外部通信装置11
08の入力情報を得ること、および第2のPPC(2)
1106の外部通信装置1108へ送出を指示すること
ができる。第2のPPC(2)1106のシステムコン
トローラ1107も同様に、連結インターフェイス11
14を介して第1のPPC(1)1101の外部通信装
置1102の入力情報を得ること、および第1のPPC
(1)1101の外部通信装置1103への情報の送出
を指示することができる。
【0061】7.転写紙枚数のチェック動作 以下、転写紙枚数のチェック動作について、図12にフ
ローチャートを参照して説明する。
【0062】図12において、コピーが開始されると、
まず、コピーに必要とされる転写紙枚数が十分あるかど
うかのチェックを行うかどうかの判定を行う(ステップ
1201)。転写紙枚数のチェックを行う場合には、図
3の転写紙枚数チェックキー301によって転写紙枚数
チェックを選択する。チェックを行わない場合には、ス
テップ1212以降の処理を実行し、従来動作と同様に
必要な部数分原稿を読み取って蓄積し(ステップ121
2,1213)、蓄積した全データを原稿枚数分コピー
してこの処理を終了する(ステップ1214,121
5)。
【0063】一方、転写紙枚数チェックを行う場合に
は、原稿の読み取りに先立ってFAXやプリンタなどの
他のアプリケーションからの印刷要求を禁止する(ステ
ップ1202)。そして、原稿画像を読み取り、画像メ
モリに蓄積する。この動作を原稿がなくなるまで実行す
る(ステップ1204,1205)。その際、給紙され
た原稿の枚数をカウントする(ステップ1203)。全
原稿の読み取りが終了すると、原稿枚数と、印刷部数
と、両面、分割、集約などのコピーモードとから、必要
な転写紙枚数を算出する(ステップ1206)。
【0064】例えば、片面原稿から両面コピーを行う場
合に、原稿が10枚で、印刷部数が5部と指定される
と、 10×5÷2=25(枚) というように計算し、25枚の転写紙が必要であると算
出する。また、原稿枚数が9枚のように奇数の場合に
は、繰り上げ補正を実施し、過不足がない値を算出す
る。
【0065】このように転写紙枚数が算出されると、算
出された転写紙枚数と該当する給紙トレイの残量検知セ
ンサによって検知されている転写紙残量とを比較し(ス
テップ1207)、転写紙が十分残っているかどうかを
判断する(ステップ1208)。もし、残量が不足して
いれば、転写紙が不足している旨の警告を表示して動作
を停止する(ステップ1209)。一方、残量が十分で
あると判断された場合には、ステップ1210でメモリ
に蓄積された全データを必要な部数分印刷して処理を終
える。その際、ステップ1202で禁止していた他のア
プリケーションからの印刷要求を許可し、次のコピー動
作などに備える。
【0066】このようにコピーを行う際に、他のアプリ
ケーションからの印刷要求を禁止することによって、転
写紙が他のアプリケーションに使われてしまうことを防
止している。なお、ここでは説明していないが、図12
のコピー処理に際し、他のアプリケーションからサイズ
の異なる転写紙に対する印刷要求を禁止することなく受
け付けるようにすることもソフトウエアによって容易に
設定可能である。
【0067】このように処理すると、必要な転写紙の枚
数が保証されてから印刷動作を行うため、印刷途中で転
写紙がなくなって動作停止を招くことがなくなり、これ
により操作性に優れた画像形成装置を提供することがで
きる。また、原稿を読み取っている間は、転写紙を必要
としないので、その間に転写紙の補給を行うことによ
り、印刷途中での動作停止を回避することができる。例
えば、タンデム給紙段なお、補給動作に時間がかかる給
紙ユニットを使用しているときには、この補給時間に原
稿を読み込む用にすれば、画像形成装置の停止時間をよ
り短いものとすることも可能である。さらに、自動機能
を選択可能に設定すれば、少数枚コピーなどの場合の高
生産性を犠牲にすること必要もなくなる。
【0068】また、自動機能に影響を与える他のアプリ
ケーション動作を必要に応じて停止させることにより、
自動機能の動作を保証することができるとともに、全体
的に効率よく制御することが可能になり、生産性に優れ
た画像形成装置とすることができる。
【0069】8.用語の説明および定義 ここで、各実施形態で共通に使用される用語について説
明を加えておくとともに、これらの用語についての定義
を明確にしておく。
【0070】・〔画像読み取り装置〕〔画像読み取り
部〕 デジタルPPCで用いられる「画像読み取り装置」は光
源を原稿に照射し、その反射光を「固体作像素子=CC
D」で電気信号に変換し、「必要な画像処理」を行う機
能を持った装置が使用されている。
【0071】ここで、「必要な画像処理」とは、 量子化:CCDで電気信号に変換されたアナログデータ
を2値あるいは多値データに変換する処理。
【0072】シェーディング補正:原稿を照射する光源
の照射ムラや、CCDの感度ばらつきを補正する処理。
【0073】MTF補正:光学系によるボケを補正する
処理。
【0074】変倍処理:画像の読み取り密度を変化さ
せ、読みとった画像データを用いてデータ補間する処
理。
【0075】等の処理を示す。
【0076】・〔画像形成装置〕〔画像書き込み部〕 デジタルPPCで用いられる「画像形成装置」または
「画像書き込み部」は、電気信号で送られた画像イメー
ジを電子写真、感熱、熱転写、インクジェット等の手段
により普通紙、感熱紙などに形成する装置である。
【0077】・〔ビデオ信号〕〔画像データ〕 前述の「画像読み取り装置」で変換された画像の電気信
号、「画像形成装置」へ入力される画像の電気信号、お
よび、画像の電気信号と同期をとるための信号をまとめ
て「ビデオ信号」あるいは「画像データ」と表現する。
【0078】・〔制御信号〕〔コマンド〕 「ビデオ信号」を「画像読み取り装置」、「画像形成装
置」、「アプリケーション」間でやりとりするために
は、装置間で情報を伝達し合う必要がある。この手段を
「制御信号」または「コマンド」発行と表現する。
【0079】・〔拡張機能〕 ・〔アプリケーション(アプリと略す)〕 ・〔メモリ機能〕〔メモリユニット〕 デジタルPPCの大きな特徴に、画像を電気信号に変換
して読み込み、電気信号を画像形成装置で復元する。こ
のとき読みとった電気信号を様々に変化、伝達する手段
を持つことによって、従来のアナログPPC以外の分野
に応用可能となる。FAX、ページプリンタ、スキャ
ナ、ファイルシステムなどの機能を実現できるほか、最
近では、PPC機能の実行時においても、読みとった画
像データを一旦、DRAMなどの記憶装置に記憶させ、
必要に応じて画像データを読み出すことによって、複数
の複写時には1スキャンで複数プリントを実行したり、
あるいは、複数の原稿を1枚の転写紙にプリントする機
能(=以下メモリ機能)等も実現されている。これらの
デジタルPPCシステムによって実現できる機能を「拡
張機能」あるいは「アプリ」と表現する。
【0080】なお、本発明においては、メモリユニット
はネットワーク上にある機械間の画像データ転送時の緩
衝手段としても利用している。
【0081】・〔システムコントローラ〕〔システム〕 複写モードを実行する上で、画像書き込み部で画像形成
するために、紙搬送処理、電子写真プロセス処理、異常
状態や給紙カセット状態(紙の有無など)等の機内監
視、および、画像読み取り部で画像を読みとるためにス
キャナ動作や光源のON/OFFなどを制御するコント
ローラを総称して「システムコントローラ」と表現す
る。
【0082】さらに、最近のデジタルPPCでは拡張機
能を1つ搭載するのみではなく複数アプリを同時搭載す
るようになってきた。このように、1つの資源を共有す
るデジタルPPCを「システム」と表現し、このシステ
ムを制御するコントローラを「システムコントローラ」
と表現する場合もある。
【0083】・〔資源〕〔リソース〕 複数のアプリから共有される機能ユニット単位を「資
源」、「リソース」と表現する。前述の「システムコン
トローラ」は、このリソース単位でシステム制御を行っ
ている。本実施形態のデジタルPPCで管理している資
源は「画像読み取り装置」、「画像形成装置」、「操作
部」、「メモリ」、「周辺機(=ADF、ソーター、自
動両面ユニットなど)」などがある。
【0084】・〔利用者制限〕特に電子写真プロセスを
使用しているPPCは、消費量が多いため、無制限に使
用を許可したくない場合がある。このとき、「利用者」
を特定、限定、管理するために、「コインラック」、
「キーカウンター」、「キーカード」、「プリペードカ
ード」、等の「利用者制限機器」や「暗証コード」等を
使用する。
【0085】・〔ユーザ設定〕システムが複雑になる
と、ユーザ毎の個別対応が必要となる。工場出荷時にこ
れらの対応を全て満足することは不可能であるため、市
場での対応が不可欠となる。したがって、通常は、不揮
発RAMを装備し、客の要求に応じたシステム設定を可
能としているが、この機能を「ユーザ設定」と表現す
る。
【0086】・〔アイドル状態〕ユーザによる操作が行
われていない状態が一定期間継続した状態を「アイドル
状態」、それ以外の状態を「ビジー状態」と表現する。
「ビジー状態」から「アイドル状態」に遷移するまでの
時間はユーザ設定可能である。例えば、複写動作中はも
ちろん、複写動作が終了しても一定期間、ユーザによる
無操作状態が継続しないと「アイドル状態」には遷移し
ない。
【0087】・〔ウィークリータイマ〕各曜日ごとに設
定されたON/OFF時間にあわせ電源をON/OFF
する機能。この機能のために時計モジュールを時刻合わ
せするための操作と各曜日ごとにON/OFF時間を設
定する操作が必要である。
【0088】・〔予熱〕定着温度を一定温度(たとえば
10℃)下げて制御し、操作部表示を消すことにより、
消費電力を節約するモードである。このモードの設定
は、操作部でのキー入力や、機械設定によっては動作お
よび操作が無くなってから一定時間後に自動的に設定さ
れる。このモード解除は、操作部でのキー入力や、機械
設定によって人体検知センサにより機械の前に人が立っ
たことを検出したときに解除される。
【0089】・〔リロード〕定着温度が定着可能温度に
到達氏、コピーが可能である状態をリロードという。・
〔割り込みモード〕コピー動作実行中および操作中にお
いて、一時的にコピー作業を割り込んでコピーするとき
のモードである。このモードを設定することによりその
前のコピーモード、およびコピー途中であれば、その途
中経過情報を不揮発RAMに記憶し、割り込みモードに
移行し、モードを初期化する。コピー動作実行後、割り
込みモード解除すると、不揮発RAMに記憶したモード
および情報を戻して割り込みモード設定前の状態を復帰
させ、再スタートによって割り込み前のモードを継続す
ることができる。このモードの設定/解除は操作部のキ
ーによって行うことができる。
【0090】・〔CSS〕(あるいは〔遠隔診断システ
ム〕、〔画像形成装置管理システム〕) 図13は、画像形成装置管理システムの構成を示してい
る。サービス拠点に設置されている管理装置1301と
ユーザの元に設置されているPPC等の機器1302〜
1306とを公衆回線網1307を介して接続してい
る。ユーザ側には管理装置との通信を制御するための通
信コントロール装置1308,1309が設置されてお
り、ユーザ元のPPC1302〜1306はこの通信コ
ントロール装置1308,1309に接続されている。
通信コントロール装置1308,1309には、電話機
1310やファクシミリ1311が接続可能になってお
り、ユーザの既存の回線に挿入する形で設置が可能にな
っている。通信コントロール装置1308,1309に
は、複数のPPCが接続可能になっているが、もちろん
単数の場合もある。これらのPPCは同型のものである
必要はなく異なる機種でもかまわず、PPC以外の機器
でもかまわない。
【0091】ここでは説明の便宜上、1台の通信コント
ロール装置には最大5台のPPCが接続可能であるとす
る。通信コントロール装置と複数のPPCはRS−48
5規格によりマルチドロップ接続されている。通信コン
トロール装置と各PPC間の通信制御は基本型データ伝
送制御手順により行われる。通信コントロール装置を制
御局としたセントラライズド制御のポーリング/セレク
ティング方式でデータリンクの確立を行うことにより、
任意のPPCとの通信が可能になっている。各PPCは
アドレス設定スイッチによって固有の値を設定できるよ
うになっており、これによって各PPCのポーリングア
ドレス、セレクティングアドレスが決定される。
【0092】
【発明の効果】これまでの説明で明らかなように、カウ
ントした原稿枚数、入力された画像形成枚数、および入
力された画像形成モードから必要な転写紙枚数を算出す
る手段と、転写紙の残量と必要な転写枚数を比較する手
段と、この比較する手段による比較動作終了までに印刷
動作を開始するかどうかを指示する手段とを備えた請求
項1記載の発明によれば、必要な転写紙の枚数が保証さ
れてから印刷動作を行うため、印刷途中で転写紙がなく
なって動作停止を招くことがなくなり、高生産性を確保
することができる。自動機能の選択を可能とし、生産性
を犠牲にすることなく多種の機能に対応できる。さら
に、多種の機能の並行動作が行なわれても、ペーパエン
ドを生じることのない画像形成装置を提供することがで
きる。
【0093】また、複数のアプリケーション機能と、複
数のアプリケーションからの印刷要求を調停する手段と
を備え、転写紙の残量と必要な転写紙枚数との比較終了
までは印刷動作を開始しないモードの設定時には、他の
アプリケーションの印刷を抑制する請求項2記載の発明
によれば、自動機能に影響を与える他のアプリケーショ
ン動作を適切に抑止するので、自動機能の動作を保証す
ることができるとともに、生産性に優れた画像形成装置
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構
成図である。
【図2】操作部を示す平面図である。
【図3】操作部の液晶タッチパネルの表示例を示す図で
ある。
【図4】画像形成装置のシステムのハード構成を示すブ
ロック図である。
【図5】ネットワークコピーのシステム構成を示す説明
図である。
【図6】ネットワークのハード構成を示すブロック図で
ある。
【図7】ソフトウエアの概念図である。
【図8】画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図9】図8におけるメモリコントローラと画像メモリ
の構成を示すブロック図である。
【図10】セレクタにおける1ページ分の画像信号を示
すタイムチャートである。
【図11】連結コピーシステムの構成の一例を示すブロ
ックである。
【図12】集約機能と分散機能の設定の処理手順を示す
フローチャートである。
【図13】画像形成装置管理システムのシステム構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置(ADF) 8,9,10 トレイ 11,12,13 給紙装置 14 縦搬送ユニット 15 感光体 16 搬送ベルト 17 定着ユニット 18 排紙ユニット 20 画像形成ユニット 30 操作部 50 読み取りユニット 54 CCD 57 書き込みユニット 64 セレクタ 65 メモリコントローラ 66 画像メモリ 67 I/Oポート 68 CPU 69 ROM 70 RAM 100 フィニッシャ 101 入力データセレクタ 102 画像合成部 103 1次圧縮/伸長部 104 出力データセレクタ 105 2次圧縮/伸長部 106 1次記憶装置 107 2次記憶装置 111 両面給紙ユニット 112 分岐爪 401 画像読み取り部 402 画像書き込み部 403 システムコントローラ 404 メモリユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取る読み取り手段と、読み取
    った画像データと原稿情報を蓄積する手段と、画像デー
    タを転写紙上に形成する手段と、前記読み取り手段によ
    る原稿の読み取り終了を検知する手段と、原稿枚数をカ
    ウントする手段と、転写紙の残量を検出する手段と、画
    像形成枚数を入力する手段と、画像形成モードを指定す
    る手段とを有する画像形成装置において、 前記カウントする手段によってカウントした原稿枚数、
    入力された画像形成枚数、および入力された画像形成モ
    ードから必要な転写紙枚数を算出する手段と、転写紙の
    残量と必要な転写枚数を比較する手段と、 この比較する手段による比較動作終了までに印刷動作を
    開始するかどうかを指示する手段と、を備えていること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数のアプリケーション機能と、複数の
    アプリケーションからの印刷要求を調停する手段とを備
    え、転写紙の残量と必要な転写紙枚数との比較終了まで
    は印刷動作を開始しないモードの設定時には、他のアプ
    リケーションの印刷を抑制することを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
JP10036084A 1998-02-18 1998-02-18 画像形成装置 Pending JPH11231730A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7899342B2 (en) * 2003-04-25 2011-03-01 Sharp Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2012051671A (ja) * 2010-08-31 2012-03-15 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
US9229411B2 (en) 2010-03-25 2016-01-05 Kyocera Document Solutions Inc. Sheet curl correction apparatus and image forming apparatus

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