JP3858192B2 - 画像形成システムおよび画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互接続された複数の画像形成装置で構成され、試し印刷機能を有する画像形成システムおよび画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より様々な目的のために、画像信号を出力するイメージスキャナやワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ等の複数の画像信号出力手段とそれらの各画像信号によって、それぞれ画像形成を行う複数のプリンタ等の画像形成手段とを組み合わせたシステムが提案されている。
【0003】
たとえば、特公平2−21190号公報にみられるように複数の画像信号出力装置と複数の画像形成装置とを画像情報の記録、記憶、通信等の各機能で有機的に結合し、任意の場所から他の場所へ自由にアクセスを可能にした画像形成システムがある。また、特開平5−304575にみられるようにデジタル複写機をつなぎ、複写動作スピードを高める連結コピーシステムがある。また、近年の複写装置は両面複写、表紙、章区切り、合紙、ソート、ステープル、パンチなどといった多機能の複写動作を行えるようになってきている。
【0004】
このような多機能の画像形成装置においては、誤った設定のままに大量にコピーしてしまう場合が多々発生し、大きな無駄となることも多かった。そこで、このような無駄をなくすために、大量に複写する場合は、いきなりそのコピーを実行せずに、試験的に1部のみコピーを実行し、1部の完成結果を確認し、所望の品質が得られた場合に残りの必要量だけコピーを行う試しコピー機能が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
試しコピーを、複数台の画像形成装置を連結した連結システムで行った場合、原稿の読み取りを行った操作機(親機)で1部の試しコピー印刷を行い、その他の装置での印刷は2部目以降の印刷を開始しない限り行われなかった。しかし、1部の仕上がり状態だけでなく、印刷画質などは装置ごとに異なる場合があり、操作機で印刷しただけでは他機での印刷品質までは確かめることができなかった。また、装置ごとに印刷生産性が異なる場合があり、操作機以外の装置で試し印刷を行った方が効率が良い場合もある。
【0006】
従って、請求項1および請求項5記載の発明は、原稿の読み取りを行う画像形成装置以外の装置でも試しコピーを行えるようにすることを目的としている。
【0007】
請求項2記載の発明は、操作者が指示する任意の装置で試しコピー印刷を行えるようにすることを目的としている。
【0008】
請求項3記載の発明は、全ての装置で試しコピーを同時に行い、全ての装置の印刷品質を確かめることができるようにすることを目的としている。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項3の目的に加え、必要な部数以上の印刷を行うことを防ぐことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明画像形成システムは、原稿を読み取る手段と、読み取られた画像を印刷する手段と、印刷部数を設定する印刷部数設定手段と、印刷部数設定手段で設定された部数に関わらず、1部だけを印刷して一旦印刷を停止させる試しコピー手段とを有する画像形成装置が複数接続された画像形成システムであって、画像形成装置はそれぞれ、任意の1台の画像形成装置で読み取られた画像情報を異なる画像形成装置に転送し印刷する連結コピー手段を有し、連結コピー手段による連結コピー時に、任意の1台の画像形成装置にて読み取った原稿を異なる画像形成装置の試しコピー手段にて印刷する要求を行い、異なる画像形成装置にて試しコピー手段による印刷が正常に行われた場合には、印刷を印刷部数設定手段にて設定された印刷部数の一部とすることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の画像形成システムにおいて、任意の1台の画像形成装置は、連結コピー手段による連結コピー時に、試しコピーを行う前記異なる画像形成装置を指定する手段を有する。また、連結コピー手段による連結コピー時に、全ての画像形成装置にて試しコピーを行う手段を有する。さらに、連結している画像形成装置の台数が印刷部数設定手段で設定された部数よりも多い場合は試しコピー印刷を行わないことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の画像形成方法は、複数の画像形成装置が接続され、原稿を読み取る工程と、読み取られた画像を印刷する工程と、印刷部数を設定する印刷部数設定工程と、印刷部数設定高低で設定された部数に関わらず、1部だけを印刷して一旦印刷を停止させる試しコピー工程とを有する画像形成方法であって、それぞれの画像形成装置のうち、任意の1台の画像形成装置で読み取られた画像情報を異なる画像形成装置に転送し印刷する連結コピー工程を有し、連結コピー工程による連結コピーを行う場合に、任意の1台の画像形成装置にて読み取った原稿を異なる画像形成装置の試しコピー工程にて印刷するよう要求する工程と、異なる画像形成装置にて試しコピー工程による印刷が正常に行われた場合に、印刷を印刷部数設定工程にて設定された印刷部数の一部とする工程とを有する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。
図1に本発明の実施の形態による画像形成装置を示す。
自動原稿送り装置(以後ADF)1にある原稿台2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部30上のスタートキー34が押下されると、一番下の原稿から給送ローラ3、給送ベルト4によってコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。読み取りユニット50によってコンタクトガラス6上の原稿の画像データを読み取り後、読み取りが終了した原稿は、給送ベルト4及び排送ローラ5によって排出される。さらに、原稿セット検知7にて原稿台2に次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。給送ローラ3、給送ベルト4、排送ローラ5はモータによって駆動される。
【0014】
第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙装置11、第2給紙装置12、第3給紙装置13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット57からのレーザーによって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通過することによってトナー像が形成される。そして、転写紙は感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100に排出される。
【0015】
後処理装置のフィニシャ100は、本体の排紙ローラ19によって搬送された転写紙を、通常排紙ローラ102方向と、ステープル処理部方向へに導く事ができる。切り替え板101を上に切り替える事により、搬送ローラ103を経由して通常排紙トレイ104側に排紙する事ができる。また、切り替え板101を下方向に切り替える事で、搬送ローラ105、107を経由して、ステープル台108に搬送する事ができる。ステープル台108に積載された転写紙は、一枚排紙去れるごとに紙揃え用のジョガー109によって、紙端面が揃えられ、一部のコピー完了と共にステープラ106によって綴じられる。ステープラ106で綴じられた転写紙群は自重によって、ステープル完了排紙トレイ110に収納される。
【0016】
一方、通常の排紙トレイ104は前後に移動可能な排紙トレイである。前後に移動可能な排紙トレイ部104は、原稿毎、あるいは、画像メモリによってソーティングされたコピー部毎に、前後に移動し、簡易的に排出されてくるコピー紙を仕分けるものである。
【0017】
転写紙の両面に画像を作像する場合は、各給紙トレイ8〜10から給紙され作像された転写紙を排紙トレイ104側に導かないで、経路切り替えの為の分岐爪112を上側にセットする事で、一旦両面給紙ユニット111にストックする。その後、両面給紙ユニット111にストックされた転写紙は再び感光体15に作像されたトナー画像を転写するために、両面給紙ユニット111から再給紙され、経路切り替えの為の分岐爪112を下側にセットし、排紙トレイ104に導く。この様に転写紙の両面に画像を作成する場合に両面給紙ユニット111は使用される。
【0018】
感光体15、搬送ベルト16、定着ユニット17、排紙ユニット18、現像ユニット27はメインモータ25によって駆動され、各給紙装置11〜13はメインモータ25の駆動を各々給紙クラッチ22〜24によって伝達駆動される。縦搬送ユニット14はメインモータ25の駆動を中間クラッチ21によって伝達駆動される。
【0019】
図2は、操作部30を示した図である。
操作部30には、液晶タッチパネル31、テンキー32、クリア/ストップキー33、プリントキー34、モードクリアキー35、試しコピーキー38があり、液晶タッチパネル31には、機能キー37、部数、及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。
【0020】
図3は操作部30の液晶タッチパネル31の表示例を示した図である。
オペレータが液晶タッチパネル31に表示されたキーにタッチする事で、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれは変倍値等)は、キーにタッチする事で、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行う事が可能である。
【0021】
図3において左上は、「コピーできます」、「お待ちください」等のメッセージを表示するメッセージエリア、その右は、セットした枚数を表示するコピー枚数表示部、その下の画像濃度を自動的に調整する自動濃度キー、転写紙を自動的に選択する自動用紙選択キー、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタックキー、ソート処理されたものを一部ずつ綴じる処理を指定するステープルキー、倍率を等倍にセットする等倍キー、拡大/縮小倍率をセットする変倍キー、両面モードを設定する両面キー、とじ代モード等を設定する消去/移動キー、デジタル複写機のネットワークを介して多量のプリント動作を複数に分けてプリントアウトする連結モードキーである。選択されているモードはキーが網掛表示されている。
【0022】
コピー枚数の入力はテンキー32を用いて行われ、ここで入力した数値が液晶タッチパネル31上に「セット××枚」と表示され、操作者が値を確認することができる。入力したコピー枚数は、ソートモード時にはコピー部数として使用される。
【0023】
図1を用いて、本発明における画像読み取り手段、および画像を記録面上に潜像形成するまでの動作を説明する。潜像とは感光体面上に画像を光情報に変換して照射することにより生じる電位分布である。
読み取りユニット50は、原稿を載置するコンタクトガラス6と光学走査系で構成されており、光学走査系には、露光ランプ51、第1ミラー52、レンズ53、CCDイメージセンサ54等々で構成されている。露光ランプ51及び第1ミラー52は図示しない第1キャリッジ上に固定され、第2ミラー55及び第3ミラー56は図示しない第1キャリッジ上に固定されている。
【0024】
原稿像を読み取るときには、光路長が変わらないように、第1キャリッジ第2キャリッジとが2対1の相対速度で機械的に走査される。この光学走査系は、図示しないスキャナ駆動モータにて駆動される。原稿画像は、CCDイメージセンサ54によって読み取られ、電気信号に変換されて処理される。レンズ53及びCCDイメージセンサ54を図1において左右方向に移動させることにより、画像倍率が変わる。すなわち、指定された倍率に対応してレンズ53及びCCDイメージセンサ54の左右方向に位置が設定される。
【0025】
書き込みユニット57はレーザ出力ユニット58、結像レンズ59、ミラー60で構成され、レーザ出力ユニット58の内部には、レーザ光源であるレーザダイオード及びモータによって高速で定速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)が備わっている。レーザ出力ユニット58より照射されるレーザ光は、定速回転するポリゴンミラーで偏光され、結像レンズ59を通り、ミラー60で折り返され、感光体面上に集光結像する。
【0026】
偏光されたレーザ光は感光体が回転する方向と直行する方向(主走査方向)に露光走査され、後述する画像処理部のセレクタ64より出力された画像信号のライン単位の記録を行う。感光体の回転速度と記録密度に対応した所定の周期で主走査を繰り返すことによって、感光体面上に画像(静電潜像)が形成される。
【0027】
上述のように、書き込みユニット57から出力されるレーザ光が、画像作像系の感光体15に照射される。図示しないが感光体15の一端近傍のレーザビームを照射される位置に、主走査同期信号を発生するビームセンサが配置されている。この主走査同期信号をもとに主走査方向の画像記録開始タイミングの制御、および後述する画像信号の入出力を行うための制御信号の生成を行う。
【0028】
本実施の形態における画像処理部(画像読み取り部と画像書き込み部)の構成について、図8を用いて説明する。
露光ランプ51から照射された光は原稿面を照射し、原稿面からの反射光を、CCDイメージセンサ54にて結像レンズ(図示せず)により結像、受光して光電変換し、A/Dコンバータ61にてデジタル信号に変換する。デジタル信号に変換された画像信号は、シェーディング補正62がなされた後、画像処理部63にてMTF補正、γ補正等がなされる。
【0029】
セレクタ64では、画像信号の送り先を、変倍部71または、画像メモリコントローラ65への切り替えが行われる。変倍部71を経由した画像信号は変倍率に合せて拡大縮小され、書き込みユニット57に送られる。画像メモリコントローラ65とセレクタ64間は、双方向に画像信号を入出力可能な構成となっている。図8には特に明示していないが、画像処理部(IPU)には、読み取り部50から入力される画像データ以外にも外部から供給される画像データ(例えばパーソナルコンピュータ等のデータ処理装置から出力されるデータ)も処理できるよう、複数のデータの入出力の選択を行う機能を有している。
【0030】
画像メモリコントローラ65等への設定や、読み取り部50書き込み部57の制御を行うCPU68、及びそのプログラムやデータを格納するROM69、RAM70を備えている。更にCPU68は、メモリーコントローラ65を介して、画像メモリ66のデータの書き込み、読み出しが行える。
【0031】
ここで、図10を用いて、セレクタ64における1ページ分の画像信号について説明する。
/FGATEは、1ページの画像データの副走査方向の有効期間を表している。/LSYNCは、1ライン毎の主走査同期信号であり、この信号が立ち上がった後の所定クロックで、画像信号が有効となる。主走査方向の画像信号が有効であることを示す信号が、/LGATEである。これらの信号は、画素クロックVCLKに同期しており、VCLKの1周期に対し1画素のデータが送られてくる。画像処理部(IPU)49は、画像入力、出力それぞれに対して別個の/FGATE、/LSYNC、/LGATE、VCLKの発生機構を有しており、様々な画像入出力の組み合わせが実現可能になる。
【0032】
図9を用いて図8におけるメモリーコントローラと、画像メモリーの詳細を説明する。
メモリーコントローラ65は、入力データセレクタ901、画像合成902、1次圧縮/伸長903、出力データセレクタ904、2次圧縮/伸長905のブロックを有している。各ブロックへの制御データの設定はCPU68より行われる。図8におけるアドレス、データは画像データを示しており、CPU68に接続されるデータ、アドレスは図示していない。
【0033】
画像メモリー66は、1次および2次記憶装置(906、907)からなる。1次記憶装置906は、入力画像データの転送速度に略同期してメモリーへのデータ書き込み、または画像出力時のメモリーからのデータ読み出しが高速に行えるように、例えばDRAM等の高速アクセスが可能なメモリーを使用する。また、1次記憶装置906は、処理を行う画像データの大きさにより複数のエリアに分割して画像データの入出力を同時に実行可能な構成(メモリーコントローラーとのインタフェース部)をとっている。各分割したエリアに画像データの入力、出力をそれぞれ並列に実行可能にするためにメモリコントローラとのインタフェースにリード用とライト用の二組のアドレス・データ線で接続されている。これによりエリア1に画像を入力(ライト)する間にエリア2より画像を出力(リード)するという動作が可能になる。
【0034】
2次記憶装置907は、入力された画像の合成、ソーティングを行うためにデータを保存しておく大容量のメモリーである。1次、2次記憶装置とも、高速アクセス可能な素子を使用すれば、1次、2次の区別なくデータの処理が行え、制御も比較的簡単になるが、DRAM等の素子は高価なため、2次記憶装置にはアクセス速度はそれほど速くないが、安価で、大容量の記録媒体を使用し、入出力データの処理を一次記憶装置を介して行う構成になっている。
【0035】
上述のような画像メモリーの構成を採用することにより、大量の画像データの入出力、保存、加工等の処理が可能な画像形成装置を安価、かつ比較的簡単な構成で実現することが可能になる。
【0036】
次に、画像メモリーコントローラ65の動作の概略を説明する。
<1>画像入力(画像メモリーへの保存)
入力データセレクタ901は複数のデータの内から、画像メモリー(1次記憶装置906)への書き込みを行う画像データの選択を行う。
入力データセレクタ901によって選択された画像データは、画像合成902に供給され、既に画像メモリに保存されているデータとの合成を行う。
画像合成902によって処理された画像データは、1次圧縮/伸長903によりデータを圧縮し、圧縮後のデータを1次記憶装置906に書き込む。
1次記憶装置906に書き込まれたデータは、必要に応じて2次圧縮/伸長905で更に圧縮を行った後に2次記憶装置907に保存される。
【0037】
<2>画像出力(画像メモリーからの読み出し)
画像出力時は、1次記憶装置906に記憶されている画像データの読み出しを行う。出力対象となる画像が1次記憶装置906に格納されている場合には、1次圧縮/伸長903で1次記憶装置906の画像データの伸長を行い、伸長後のデータ、もしくは伸長後のデータと入力データとの画像合成を行った後のデータを出力データセレクタ904で選択し、出力する。
【0038】
画像合成902は、1次記憶装置906のデータと、入力データとの合成(画像データの位相調整機能を有する)、合成後のデータの出力先の選択(画像出力、1次記憶装置906へのライトバック、両方の出力先への同時出力も可能)等の処理を行う。
出力対象となる画像が1次記憶装置906に格納されていない場合には、2次記憶装置907に格納されている出力対象画像データを2次圧縮/伸長905で伸長を行い、伸長後のデータを1次記憶装置906に書き込んでから、以下、上述の画像出力動作を行う。
【0039】
また、作業分担するために他のデジタル複写機と画像データやコマンドの送受信を行う必要があるが、これは、この実施例では画像データの送受信用にSCSインタフェースを、コマンドの送受信用にシリアル通信ラインを用いている。図8のメモリコントローラがSCSIドライバ80を介してそれを実現している。
【0040】
本実施の形態で説明している動作予約とは、ここでは、複写機において定着の加熱中等の時はコピー動作が開始できないが、モード設定及び原稿のセットを終了させ予約することにより、定着加熱終了後、コピー動作可になった時点で自動的にコピー動作を開始する機能のことである。本実施の形態では、定着加熱中を動作予約可能対象としているが、これ以外にも時間の経過と共に動作可能になるものについては、対象になる資格がある。LCTトレイ上昇時間、ポリゴンモータ回転安定時間、トナー補給動作中等考えられる。
【0041】
図4(a)(b)のハード構成図では、システムを画像読み取り部、画像書き込み部、システムコントローラ、メモリユニット、利用者制限機器、人体検知センサー、遠隔診断装置(CSS)、時計から構成しているが、メモリユニットはメモリ機能を実現する場合のみ必要であり、通常のコピー機能を実現することだけを考えれば、必要とはならない。更に、時計は、ある特定の時間になったら、機械をブートしたり、シャットダウンするようなウィークリータイマー機能を実現する場合のみ必要である。また、人体検知は予熱モード時に機械の前にユーザが近づいてきたときに自動的に予熱モードを解除する機能を実現する場合のみ必要であり、CSSは遠隔診断、すなわち、機械のエラーが発生した場合は自動的にサービスセンターに通報したり、機械の実行状態/使用状態を遠隔地からモニターする機能であるため、このような機能が必要な場合のみ装着されればよい。
【0042】
図4中のメモリユニット内のDRAMブロックは画像読み取り部から読み取った画像信号を記憶するためのもので、システムコントローラからの要求に応じて、画像書き込み部に保存されている画像データを転送することができる。また、圧縮ブロックは、MH、MR、MMR方式などの圧縮機能を具備しており、一旦読み取った画像を圧縮し、メモリ(DRAM)の使用効率の向上を図ることができる。また、画像書き込み部からの読み出すアドレスとその方向を変えることにより画像の回転を実現している。
【0043】
図4(a)の「ハード構成例−I」では、画像読み取り部、画像書き込み部、メモリユニット、CSSの制御はシステムコントローラの1CPUのみで制御を行っている。一方、同図(b)の「ハード構成例−II」では、画像読み取り部、画像書き込み部、メモリユニットにそれぞれCPUをもたせ、システムコントローラーから各コントローラへのコマンドを制御信号線で伝達しているように、システムハード構成は自由に構成できる。
【0044】
図5は本発明を実施した場合のネットワークコピーのシステム例を示したものである。
同図では8台のデジタルコピーをネットワーク化しているが、当然、接続されるコピー台数は限定する必要はない。
【0045】
次に図6を用いて、本実施の形態を実現するためのハード構成例について説明する。
同図に示すように1台のデジタルPPCのハード構成は、図4の「ハード構成例−I」で示したものとほぼ同様の構成をとっているが、メモリユニット内には読み取った画像を外部のネットワーク上に転送、或いは、ネットワーク上からの画像データをメモリユニット内のDRAMブロック部に保存するために、ネットワーク手段としてSCSI(Small Computer System Interface )、及びSCSIコントローラを用いている。当然のことながら、ネットワーク通信手段には例えば、イーサネットを物理手段として用い、データ通信にOSI(Open System Interface )参照モデルのTCP/IP通信を用いるなど、種々の手段が考えられる。
【0046】
ネットワーク上に存在する各機械の機内状態通知や後述するリモート出力コマンドのような制御コマンド、設定コマンドはシリアル通信ラインを介してやり取りされている。このシリアル通信ラインでは調歩同期通信方式が採用されており、通信エラーの検出は一般的なパリティビットによって行われている。
【0047】
次に「デジタルPPC−I」で読み取った画像を「デジタルPPC−II」の画像書き込み部に転送する動作(以下、リモート出力)について説明する。(図6、図7参照)。
図7はソフトウェアの概念図で、図中に示す「コピーアプリ」は複写動作を実行するためのコピーシーケンスを実行するアプリケーション、「入出力制御」はデータを論理/物理変換するレイア(デバイスドライバー)であり、操作部コントローラは、MMI(Man Machine Interface )を実行するレイア(LCD表示やLED点灯/消灯、キー入力スキャン等を論理レベルで行うレイア)であり、「周辺機コントローラ」は自動両面ユニットやソータ、ADFなどのPPCに装着される周辺機のコントロールを論理レベルで実行するレイアであり、「画像形成装置コントローラ」、「画像読み取り装置コントローラ」、「メモリユニット」は前記の通りである。
【0048】
また、「デーモンプロセス」はネットワーク上にある他の機械からプリント要求が依頼された場合に、メモリユニット内に保存されている画像データ読み出し、「画像形成装置」に画像データを転送する役目を行うアプリケーションとして存在している。当然のことながら、「デーモンプロセス」がメモリユニットから画像を読み出し、プリント動作を実行する前に、ネットワーク上の他の機械からの画像転送は終了しておかなければならない。
【0049】
ここで、操作部、周辺機、画像形成装置、画像読み取り装置、メモリユニットはそれぞれのPPCが保有するリソース(資源)として扱われる。同図の「デジタルPPC−I」が自身の各リソースを使用して複写動作を実行する場合(プリントスタートキー押下時)には、「システムコントローラ」に対して、「画像形成装置」、「画像読み取り装置」、或いは、必要に応じて、「周辺機」、「メモリユニット」の各リソースを「システム制御」部に要求する。「システム制御」部は「コピーアプリ」からの要求に対して、リソースの使用権の調停を行い、「コピーアプリ」にその調停結果(使用可否)を通知する。「デジタルPPC−I」がスタンドアローンで使用される場合(ネットワーク接続されない状態)では、システムが保有するリソースは全て「コピーアプリ」が占有可能状態であるため、即時に複写動作が実行される。
【0050】
一方、本実施の形態の様にネットワーク上に存在する別の機械(以下、遠隔デジタルPPC)のリソースを使用してプリント動作を実行する遠隔デジタルPPCの「システムコントローラ」に対してリソースの使用権を要求する。
遠隔デジタルPPCのシステムコントローラは、要求に従ってリソースの調停を行い、その結果を要求元の機械のアプリケーションに通知する。アプリケーションは使用権が許可された場合は、画像の読み取りを実行し、自身のメモリユニット内への画像記憶が終了すると、外部インタフェース(本実施の形態ではSCSI)を介してリモート出力先の機械のメモリユニットに画像転送を行う。
【0051】
画像転送が終了すると、リモート出力先の機械の「デーモンプロセス」に対してプリント実行するための各条件(給紙口、排紙口、プリント枚数など)を送信した後に、「プリント開始」コマンドを送信する。リモート出力先の「デーモンプロセス」は「プリント開始」コマンドを受信すると、自身(リモート出力を実行する機械)の「システムコントローラ」に対してプリント開始を要求し、リモート出力がシステムコントローラによって実行される。
【0052】
「デジタルPPC−I」によって「デジタルPPC−II」のメモリユニットが使用されている場合は、「デジタルPPC−II」のメモリユニットは、「デジタルPPC−II」(或いは、図5に示すような複数のデジタルPPCがネットワーク上に接続される場合は「デジタルPPC−I」以外のデジタルPPC)のアプリケーションの使用は不可状態となる。
【0053】
[用語の説明、定義]
以下に本実施の形態の説明で共通に使用される用語の説明、定義を行う。
【0054】
[画像読み取り装置][画像読み取り部]
デジタルPPCで用いられる「画像読み取り装置」は光源を原稿に照射し、その反射光を「固体作像素子=CCD」で電気信号に変換し、「必要な画像処理」を行う機能を持った装置が使用されている。
【0055】
ここで、「必要な画像処理」とは、
量子化:CCDで電気信号に変換されたアナログデータを2値或いは多値データに変換する。
シェーディング補正:原稿を照射する光源の照射ムラや、CCDの感度ばらつきを補正する。
MTF補正:光学系によるボケを補正する。
変倍処理:画像の読み取り密度を変化させ、読み取った画像データを用いてデータ補間する。
等の処理を示す。
【0056】
[画像形成装置][画像書き込み部]
デジタルPPCで用いられる「画像形成装置」又は「画像書き込み部」は、電気信号で送られた画像イメージを電子写真、感熱、熱転写、インクジェット等の手段により普通紙、感熱紙などに形成する装置である。
【0057】
[ビデオ信号][画像データ]
前述の「画像読み取り装置」で変換された画像の電気信号、「画像形成装置」へ入力される画像の電気信号、及び、画像の電気信号と同期をとるための信号をまとめて「ビデオ信号」或いは「画像データ」と表現する。
【0058】
[制御信号][コマンド]
「ビデオ信号」を「画像読み取り装置」、「画像形成装置」、「アプリケーション」間でやりとりするためには、装置間で情報を伝達し合う必要がある。この手段を「制御信号」または「コマンド」発行と表現する。
【0059】
[拡張機能]
[アプリケーション(アプリと略す)]
[メモリ機能][メモリユニット]
デジタルPPCの大きな特徴に、画像を電気信号に変換して読み込み、電気信号を画像形成装置で復元する。
【0060】
このとき読み取った電気信号を様々に変化、伝達する手段を持つことによって、従来のアナログPPC以外の分野に応用可能となる。FAX、ページプリンター、スキャナ、ファイルシステムなどの機能を実現できるほか、最近では、PPC機能の実行時においても、読み取った画像データを一旦、DRAMなどの記憶装置に記憶させ、必要に応じて画像データを読み出すことによって、複数の複写時には1スキャンで複数プリントを実行したり、或いは、複数の原稿を1枚の転写紙にプリントする機能(=以下メモリ機能)等も実現されている。
【0061】
これらのデジタルPPCシステムならでは実現できる機能を「拡張機能」或いは「アプリ」と表現する。
尚、本実施の形態においては、メモリユニットはネットワーク上にある機械間の画像データ転送時の緩衝手段としても利用している。
【0062】
[システムコントローラ]「システム]
複写モードを実行する上で、画像書き込み部で画像形成するために、紙搬送処理、電子写真プロセス処理、異常状態や給紙カセット状態(紙の有無など)等の機内監視、及び、画像読み取り部で画像を読み取るためにスキャナ動作や光源のON/OFFなどを制御するコントローラを総称して「システムコントローラ」と表現する。
【0063】
更に、最近のデジタルPPCでは拡張機能を1つ搭載するのみではなく複数アプリを同時搭載するようになってきた。このように、1つの資源を共有するデジタルPPCを「システム」と表現し、このシステムを制御するコントローラを「システムコントローラ」と表現する場合もある。
【0064】
[資源][リソース]
複数のアプリから共有される機能ユニット単位を「資源」、「リソース」と表現する。前述の「システムコントローラ」は、このリソース単位でシステム制御を行っている。
本実施の形態のデジタルPPCで管理している資源は「画像読み取り装置」、「画像形成装置」、「操作部」、「メモリ」、「周辺機(=ADF、ソーター、自動両面ユニットなど)」などがある。
【0065】
[利用者制限]
特に電子写真プロセスを使用しているPPCは、消費量が多いため、無制限に使用を許可したくない場合がある。このとき、「利用者」を特定、限定、管理するために、「コインラック」、「キーカウンター」、「キーカード」、「プリペードカード」、等の「利用者制限機器」や「暗証コード」等を使用する。
【0066】
[ユーザ設定]
システムが複雑になると、ユーザ毎の個別対応が必要となる。工場出荷時にこれらの対応を全て満足することは不可能であるため、市場での対応が不可欠となる。従って、通常は、不揮発RAMを装備し客の要求に応じたシステム設定を可能としているが、この機能を「ユーザ設定」と表現する。
【0067】
[アイドル状態]
ユーザよる操作が行われていない状態が一定期間継続した状態を「アイドル状態」、それ以外の状態を「ビジー状態」と表現する。「ビジー状態」から「アイドル状態」に遷移するまでの時間はユーザ設定可能である。例えば、複写動作中はもちろん、複写動作が終了しても一定期間、ユーザによる無操作状態が継続しないと「アイドル状態」には遷移しない。
【0068】
[ウィークリータイマー]
各曜日ごとに設定されたON/OFF時間にあわせ電源をON/OFFする機能。この機能のために時計モジュールを時刻合わせするための操作と各曜日ごとにON/OFF時間を設定する操作が必要である。
【0069】
[予熱]
定着温度を一定温度(たとえば10℃)下げて制御し、操作部表示を消すことにより、消費電力を節約するモードである。
このモードの設定は、操作部でのキー入力や、機械設定によっては動作および操作がなくなってから一定時間後に自動的に設定される。
このモードの解除は、操作部でのキー入力や、機械設定によって人体検知センサにより機械の前に人が立ったことを検出したときに解除される。
【0070】
[リロード]
定着温度が定着可能温度に到達しコピーが可能である状態をリロードという。
【0071】
[割り込みモード]
コピー動作実行中および操作中において一時的にコピー作業を割り込んでコピーをするときのモードである。このモードを設定することによりその前のコピーモード、およびコピー途中であればその途中経過情報を不揮発RAMに記憶し、割り込みモードに移行し、モードを初期化する。コピー動作実行後、割り込みモード解除すると、不揮発RAMに記憶したモードおよび情報を戻して割り込みモード設定前の状態を復帰させ、再スタートにて、割り込み前のモードを継続する事ができる。このモードの設定/解除は操作部のキーにて行うことができる。
【0072】
[CSS](或いは[遠隔診断システム]、[画像形成装置管理システム])図11は、画像形成装置管理システムの構成を示している。サービス拠点に設置されている管理装置とユーザの元に設置されているPPC等の機器とを公衆回線網を介して接続している。ユーザ側には管理装置との通信を制御するための通信コントロール装置が設置されており、ユーザ元のPPCはこの通信コントロール装置に接続されている。
【0073】
通信コントロール装置には、電話機やファクシミリが接続可能になっており、ユーザの既存の回線に挿入する形で設置が可能になっている。通信コントロール装置には、複数のPPCが接続可能になっているが、もちろん単数の場合もある。これらのPPCは同型のものである必要はなく異なる機種でもかまわず、PPC以外の機器でもかまわない。ここでは説明の便宜上、1台の通信コントロール装置には最大5台のPPCが接続可能であるとする。
【0074】
通信コントロール装置と複数のPPCはRS−485規格によりマルチドロップ接続されている。通信コントロール装置と各PPC間の通信制御は基本型データ伝送制御手順により行われる。通信コントロール装置を制御局としたセントラライズド制御のポーリング/セレクティング方式でデータリンクの確立を行うことにより、任意のPPCとの通信が可能になっている。各PPCはアドレス設定スイッチによって固有の値を設定できるようになっており、これによって各PPCのポーリングアドレス、セレクティングアドレスが決定される。
【0075】
図12は、2台の複写機を連結した場合の、連結動作時の電子ソートモード(メモリに画像をためてソードする機能) の動作概要を示している。原稿3枚をソートで6部コピー動作を、操作機ともう一台の機械で動作した場合を示している。原稿を操作機(マスター機:親機)と1台のスレーブ機(子機)との間でコピー動作を分担して動作している。
【0076】
操作機側は、通常は原稿読み取り動作とマスター機側のプリント動作を動作時に動作させる。実際の動作はスキャナ画像をそのままプリントしながらその画像をメモリに書き込む動作を並行して行っている。1部目プリント動作終了後、2部目をメモリから画像を読み出し、プリントし、その終了後3部目のプリント動作を行う。スレーブ機側は、操作機から送られてくる画像をメモリに記憶させる。メモリ記憶動作終了後、プリント動作を実行する。1部目のプリント終了後、2部目そして3部目と処理される。
また、ここで示しているように指定部数を半分ずつプリントしているが、この割り振りは自由に設定可能で、どちらかの機械が中断したときも部単位の分担部数を変更することは容易にできる。中断中の残部数を割り振ることも可能である。
【0077】
図13を用いてシリアル通信ライン周辺のハード構成例について説明する。
MCU内蔵のUARTの送信データ出力端子と受信データ入力端子は、お互いにクロス状態で接続されコマンドのやり取りが可能となっている。またこの2本のシリアル通信ラインとは別に、相手機の電源が入っているかどうかを知るための信号線が2本用意されている。この信号線は相手機側でVccにプルアップされ、自機側でプルダウンされているため、相手機が電源ON状態であれば入力ポートP10で読み取られる値はH、相手機が電源OFF状態であればLとなる。これによってそれぞれの機器はP10の入力信号レベルを読み取ることで、相手機の電源が入っているのかどうかを判断する事が可能となっている。
【0078】
図14図は、連結動作時に試しコピーを行った場合の親機の処理のフローチャートである。試しコピーキーを押下したときにこの処理が行われ、最初に試しコピーの印刷装置の指定処理を行う(後述)。ここでは試しコピーを行う印刷装置の指定として、「親機」「子機」「両方」の選択が可能となっている。
試しコピーの印刷装置が確定したら、その情報を子機へ通知する。その後、原稿読み取りを繰り返し、最終原稿まで読み取りを繰り返し行う。原稿の読み取りが完了すると、子機に対して原稿読み取り完了が通知される。
【0079】
原稿の読み取りが完了すると、試しコピーの印刷装置が「子機」でない場合(すなわち「親機」または「両方」である場合)は、親機で1部目の印刷を行う。次に試しコピーの印刷装置が「親機」でない場合(すなわち「子機」または「両方」である場合)は、子機に対して1部目印刷要求を行い、その印刷が完了するまで待機する。親機と子機の印刷処理は並行に行ってもよい。
【0080】
1部目の印刷が完了すると、図17(a)に示すような継続確認メッセージを表示し、[継続] キーまたは[中断] キーが押下されるまで待機する。ここで[継続] キーが押下されると、図17(a)の継続確認メッセージを消去すると共に子機に対して2部目以降の印刷要求を行うと共に親機でも2部目以降の印刷を行い処理を終了する。
【0081】
一方[中断] キーが押下されると、図17(a)の継続確認メッセージを消去してコピーモードの設定を変更することが可能とする。操作者はここでコピーモードの修正を行い、スタートキーまたは試しコピーキーでコピー処理を再開する。スタートキーにより再開した場合は、子機に対して1部目から印刷要求を行うと共に親機でも1部目から印刷を行い処理を終了する。試しコピーキーで再開した場合は、再び試しコピーの印刷を行う処理を繰り返し実行する。
【0082】
図15図は、連結動作時に試しコピーを行った場合の子機の処理のフローチャートである。
親機の原稿読み取り完了を待ち、その後親機から2部目以降印刷要求があれば、2部目以降の印刷を行い処理を終了する。親機から1部目から印刷要求があれば、1部目から印刷を行い処理を終了する。親機から1部目印刷要求があれば、1部目の印刷を行い、さらなる要求を待機する。
【0083】
図16は、前述の試しコピー印刷装置の指定処理のフローチャートである。
図17(b)に示す試しコピー印刷装置指定画面を表示し、いずれかのキーが押下されるのを待つ。ここで[両方] キーが選択された場合、セット枚数(部数) と連結総台数(本例では2台を連結しているため「2」) の比較を行う。セット枚数が連結総台数よりも小さい場合は、図17(c)に示す部数オーバー警告を表示し、操作者が[確認] キーを押下するのを待つ。[確認] キーの押下で図17(c)に示す部数オーバー警告を消去し、再度試しコピー印刷装置の指定を待つ。セット枚数が連結総台数よりも大きい場合は、試しコピーの印刷装置として「両方」を設定して処理を終了する。
一方、試しコピーの印刷装置指定で、[親機] キーまたは[子機] キーが操作された場合は、指定された装置を試しコピーの印刷装置として設定して処理を終了する。
【0084】
本実施の形態では、試しコピーキー押下後に試しコピーの印刷装置の指定を行う構成としているが、試しコピーキーを押下する前に設定させる構成をとることも可能である。
また、ここでは2台の複写機を連結した例で説明を行ったが、3台以上の複写機を連結して動作させた場合も同様の処理が可能である。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1および請求項5記載の発明によれば、他の画像形成装置で試しコピーができるため、原稿を読み取った画像形成装置以外で印刷した結果を確認してから2部目以降の印刷を行うことができる。また、原稿を読み取った画像形成装置よりも他の画像形成装置の方が印刷生産性が高い場合、その生産性を利用して効率のよい試しコピー印刷を行うことができる。
【0086】
請求項2記載の発明によれば、請求項1の作用効果に加え、操作者が試しコピーの印刷を行う画像形成装置を指定できるため、任意の装置の印刷結果を確認することができる。
【0087】
請求項3記載の発明によれば、請求項1、2の作用効果に加え、複数の画像形成装置の印刷結果を同時に確認することができる。
【0088】
請求項4記載の発明によれば、請求項1から3の作用効果に加え、不必要な印刷を行うことを抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による画像形成装置を示す構成図である。
【図2】操作部を示す構成図である。
【図3】液晶タッチパネルの表示例を示す構成図である。
【図4】画像形成装置のハード構成例を示すブロック図である。
【図5】ネットワークコピーシステムの構成例を示す構成図である。
【図6】ネットワークコピーシステムのハード構成例を示すブロック図である。
【図7】ネットワークコピーシステムのソフトウェアの構成例を示すブロック図である。
【図8】画像処理部(画像読み取り部、画像書き込み部)を示すブロック図である。
【図9】メモリーコントローラと画像メモリーを示すブロック図である。
【図10】図8のセレクタにおける1ページ分の画像データと各種信号を示すタイミングチャートである。
【図11】画像形成装置の管理システムの構成を示すブロック図である。
【図12】2台の複写機を連結した場合における電子ソートモードの動作を示す構成図である。
【図13】シリアル通信ラインの周辺ハード構成図である。
【図14】連結動作時に試しコピーを行った場合の親機の処理を示すフローチャートである。
【図15】連結動作時に試しコピーを行った場合の子機の処理を示すフローチャートである。
【図16】試しコピー印刷の指定処理を示すフローチャートである。
【図17】図14、図15の処理における液晶タッチパネルの表示例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 自動原稿送り装置(ADF)
2 原稿台
3 給送ローラ
4 給送ベルト
5 排送ローラ
6 コンタクトガラス
7 原稿セット検知
8 第1トレイ
9 第2トレイ
10 第3トレイ
11 第1給紙ユニット
12 第2給紙ユニット
13 第3給紙ユニット
14 縦搬送ユニット
15 感光体
16 搬送ベルト
17 定着ユニット
18 排紙ユニット
30 操作部
31 液晶タッチパネル
38 試しコピーキー
50 読み取りユニット
51 露光ランプ
52 第1ミラー
53 レンズ
54 CCDイメージセンサ
55 第2ミラー
56 第3ミラー
57 書き込みユニット
58 レーザ出力ユニット
59 結像レンズ
60 ミラー
64 セレクタ
65 メモリーコントローラ
66 画像メモリー
68 CPU
80 SCSIドライバ
100 フィニシャ
101 切り替え板
102 排紙ローラ
103、105、107 搬送ローラ
104 排紙トレイ
106 ステープラ
108 ステープル台
109 ジョガー
110 ステープル完了排紙トレイ
111 両面給紙ユニット
112 分岐爪

Claims (5)

  1. 稿を読み取る手段と、読み取られた画像を印刷する手段と、印刷部数を設定する印刷部数設定手段と、印刷部数設定手段で設定された部数に関わらず、1部だけを印刷して一旦印刷を停止させる試しコピー手段とを有する画像形成装置が複数接続された画像形成システムであって、
    前記画像形成装置はそれぞれ、任意の1台の画像形成装置で読み取られた画像情報を異なる画像形成装置に転送し印刷する連結コピー手段を有し、
    前記連結コピー手段による連結コピー時に、前記任意の1台の画像形成装置にて読み取った前記原稿を前記異なる画像形成装置の前記試しコピー手段にて印刷する要求を行い、当該異なる画像形成装置にて当該試しコピー手段による印刷が正常に行われた場合には、当該印刷を前記印刷部数設定手段にて設定された前記印刷部数の一部とすることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記任意の1台の画像形成装置は、前記連結コピー手段による連結コピー時に、試しコピーを行う前記異なる画像形成装置を指定する手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記連結コピー手段による連結コピー時に、全ての前記画像形成装置にて試しコピーを行う手段を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成システム。
  4. 連結している前記画像形成装置の台数が前記印刷部数設定手段で設定された部数よりも多い場合は試しコピー印刷を行わないことを特徴とする請求項3記載の画像形成システム。
  5. 複数の画像形成装置が接続され、原稿を読み取る工程と、読み取られた画像を印刷する工程と、印刷部数を設定する印刷部数設定工程と、印刷部数設定高低で設定された部数に関わらず、1部だけを印刷して一旦印刷を停止させる試しコピー工程とを有する画像形成方法であって、
    それぞれの前記画像形成装置のうち、任意の1台の画像形成装置で読み取られた画像情報を異なる画像形成装置に転送し印刷する連結コピー工程を有し、
    前記連結コピー工程による連結コピーを行う場合に、前記任意の1台の画像形成装置にて読み取った前記原稿を前記異なる画像形成装置の前記試しコピー工程にて印刷するよう要求する工程と、
    前記異なる画像形成装置にて前記試しコピー工程による印刷が正常に行われた場合に、当該印刷を前記印刷部数設定工程にて設定された前記印刷部数の一部とする工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
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