JP2000270180A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2000270180A
JP2000270180A JP11066174A JP6617499A JP2000270180A JP 2000270180 A JP2000270180 A JP 2000270180A JP 11066174 A JP11066174 A JP 11066174A JP 6617499 A JP6617499 A JP 6617499A JP 2000270180 A JP2000270180 A JP 2000270180A
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modem function
modem
software processing
partner
signal
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Takehiro Yoshida
武弘 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置本体および相手装置のモデム機能のいず
れか一方がソフトウェア処理によるモデム機能であると
きに、このソフトウェア処理によるモデム機能に起因す
る通信の信頼性の低下を未然に防止することができるフ
ァクシミリ装置を提供する。 【解決手段】 ファクシミリ装置は、制御回路20を備
え、制御回路20は、相手装置から通知された情報に基
づき該相手装置のモデム機能がソフトウェア処理による
モデム機能であるか否かを判別し、装置本体のモデム機
能がソフトウェア処理によるモデム機能であるか否かを
示すモデム種別情報と判別結果とに応じて相手装置との
間の通信制御を変えるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置においては、D
SP(デジタルシグナルプロセッサ)、アナログフロン
トエンドなどのICからなり、このハードウェア構成に
より変復調処理を行うモデムを搭載している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、パーソナルコン
ピュータにおいては、それに搭載されるCPUの処理性
能が格段に向上し、このような処理性能が高いCPUに
より対応するアプリケーションソフトウェアを実行する
ことによってデータモデムのコントローラ部および変復
調処理部をソフトウェア処理によって構成することが実
現されている。このように処理性能が高いCPUをファ
クシミリ装置に搭載することによって、変復調処理をソ
フトウェア処理により実現することが予想される。
【0004】しかし、モデムの変復調処理をソフトウェ
ア処理により実現する場合には、積和演算処理がDSP
より遅く、通信の信頼性はハードウェア構成のモデムよ
り低くなる恐れがある。また、CPUが他のジョブを実
行している場合には、変復調処理に対する処理が一時的
に間に合わないような事態の発生が考えられる。
【0005】本発明の目的は、装置本体および相手装置
のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処理による
モデム機能であるときに、このソフトウェア処理による
モデム機能に起因する通信の信頼性の低下を未然に防止
することができるファクシミリ装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
モデム機能がソフトウェア処理によるモデム機能である
か否か示す情報を送信する手段を有する相手装置と通信
可能なファクシミリ装置であって、前記相手装置から通
知された情報に基づき該相手装置のモデム機能がソフト
ウェア処理によるモデム機能であるか否かを判別する判
別手段と、装置本体のモデム機能がソフトウェア処理に
よるモデム機能であるか否かを示すモデム種別情報と前
記判別手段の判別結果とに応じて前記相手装置との間の
通信制御を変える制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のフ
ァクシミリ装置において、前記制御手段は、前記装置本
体および前記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソ
フトウェア処理によるモデム機能であるか否かに応じ
て、前記相手装置との間の通信制御を変えることを特徴
とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載のフ
ァクシミリ装置において、前記制御手段は、送信時に、
前記装置本体および前記相手装置のモデム機能のいずれ
か一方がソフトウェア処理によるモデム機能であるか否
かに応じて、前記相手装置との間での通信速度のフォー
ルバック開始条件を変えることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項3記載のフ
ァクシミリ装置において、前記制御手段は、前記装置本
体および前記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソ
フトウェア処理によるモデム機能であるときには、前記
装置本体および前記相手装置のモデム機能のいずれもが
ソフトウェア処理によるモデム機能でないときに比して
前記相手装置との間での通信速度のフォールバックを早
期に開始するように前記フォールバック開始条件を設定
することを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項2記載のフ
ァクシミリ装置において、前記制御手段は、エラー訂正
モード時に、CTC信号送信への移行を規定するPPR
信号の連続受信回数を検出し、該検出したPPR信号の
連続受信回数が所定回数に達すると、前記CTC信号送
信へ移行してフォールバックを行うように制御するとと
もに、前記装置本体および前記相手装置のモデム機能の
いずれか一方がソフトウェア処理によるモデム機能であ
るか否かに応じて前記所定回数を変更することを特徴と
する。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載のフ
ァクシミリ装置において、前記制御手段は、前記装置本
体および前記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソ
フトウェア処理によるモデム機能であるときには、前記
装置本体のモデム機能および前記相手装置のモデム機能
のいずれもがソフトウェア処理によるモデム機能でない
ときに比して前記所定回数を小さくするように設定する
ことを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項2記載のフ
ァクシミリ装置において、前記制御手段は、G3モード
での受信時に、有効ライン情報が連続して検出されない
有効ライン情報無連続時間を計測し、該有効ライン情報
無連続時間が所定時間に達すると、回線の切断を行うよ
うに制御するとともに、前記装置本体および前記相手装
置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処理によ
るモデム機能であるか否かに応じて前記所定時間を変更
することを特徴とする。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項7記載のフ
ァクシミリ装置において、前記制御手段は、前記装置本
体および前記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソ
フトウェア処理によるモデム機能であるときには、前記
装置本体および前記相手装置のモデム機能のいずれもが
ソフトウェア処理によるモデム機能でないときに比して
前記所定時間を長くするように設定することを特徴とす
る。
【0014】請求項9記載の発明は、請求項2記載のフ
ァクシミリ装置において、前記制御手段は、高速信号の
受信時に、該高速信号の受信が連続して検出されない高
速信号無連続時間を計測し、前記高速信号無連続時間が
所定時間に達すると、前記高速信号の受信から低速信号
の受信へ移行するように制御するとともに、前記装置本
体および前記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソ
フトウェア処理によるモデム機能であるか否かに応じ
て、前記所定時間を変更することを特徴とする。
【0015】請求項10記載の発明は、請求項9記載の
ファクシミリ装置において、前記制御手段は、前記装置
本体および前記相手装置のモデム機能のいずれか一方が
ソフトウェア処理によるモデム機能であるときには、前
記装置本体および前記相手装置のモデム機能のいずれも
がソフトウェア処理によるモデム機能でないときに比し
て前記所定時間を長くするように設定することを特徴と
する。
【0016】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
10のいずれか1つに記載のファクシミリ装置におい
て、前記装置本体のモデム機能がソフトウェア処理によ
るモデム機能であるか否かを示す情報を前記相手装置に
通知する通知手段を有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は本発明のファクシミリ装置の実施の
一形態の構成を示すブロック図である。本実施の形態で
は、モデムの変復調処理をハードウェアにより実行する
ファクシミリ装置を示す。
【0019】ファクシミリ装置は、図1に示すように、
電話回線2aに接続されている網制御装置(以下、NC
Uという)2を備える。
【0020】NCU2は、電話網とのデータ通信などに
使用するためにその回線端末へ接続するなどの電話交換
網の接続制御、データ通信路への切換を行い、電話回線
2aと電話機4との接続、および電話回線2aとハイブ
リッド回路6との接続を選択的に切り換える。NCU2
と電話機4とは信号線2bで接続され、NCU2とハイ
ブリッド回路6とは信号線2cで接続されている。NC
U2の切換動作は後述する制御回路20で制御される。
制御回路20から信号線20aを介して与えられる制御
信号が「0」であるとき、電話回線2aと電話機4との
接続が行われる。これに対し、制御信号が「1」である
とき、電話回線2aとハイブリッド回路6との接続が行
われ、制御信号が「2」であるとき、電話回線2aがオ
ープンされる。なお、通常状態では、電話回線2aと電
話機4との接続が選択されている。
【0021】ハイブリッド回路6は、電話回線2aを介
して送信される送信系からの送信信号と、電話回線2a
を介して受信される受信系への受信信号とを分離する。
【0022】送信系は読取回路14を有し、読取回路1
4は、原稿情報を読み取り、その読み取りデータを信号
線14aを介して制御回路20に出力する。制御回路2
0では、信号線14aを介して取り込んだデータをメモ
リ回路18に一旦格納した後に符号化し、該符号化した
データを信号線20bを介して変復調器8に出力する。
メモリ回路18と制御回路20とは信号線18aを介し
て接続されている。
【0023】変復調器8は、制御回路20から信号線2
0bを介して与えられた符号化データに対し変調処理を
施して変調信号を生成するとともに、ハイブリッド回路
6から信号線6aを介して取り込まれた受信信号に対し
復調処理を施して復調データを生成する。この変調処理
および復調処理は、ITU−T勧告V.8,V.21,
V.27ter,V.29,V.17,V.34に基づき
行われる。変復調器8による変調、復調処理の内容は制
御回路20から信号線20cを介して与えられる信号に
よって指示され、この指示された変調、復調処理によっ
て伝送モードが決定される。制御回路20から信号線2
0cを介して変復調器8に与えられる信号は、送信モー
ド、受信モード、伝送速度などを指示するための信号で
ある。
【0024】変復調器8で生成された変調信号は、加算
回路12に信号線8aを介して出力され、加算回路12
は、変復調器8からの変調信号とANSam送出回路1
0から信号線10aを介して入力した信号とを加算して
ハイブリッド回路6に信号線12aを介して出力する。
ANSam送出回路10は、制御回路20から信号線2
0dを介して入力された信号に応じてANSam信号を
出力する。具体的には、制御回路20から信号線20d
を介して入力された信号が「1」であるときには、AN
Sam信号を信号線10aに出力し、制御回路20から
信号線20dを介して入力された信号が「0」であると
きには、ANSam信号を出力しない。ハイブリッド回
路6は加算回路12からの加算された信号を送信信号と
してNCU2経由で電話回線2aに送出する。
【0025】これに対し、受信系では、相手装置からN
CU2経由で受信した信号がハイブリッド回路6から信
号線6aを介して変復調器8に出力される。変復調器8
は、上述したように、信号線6aを介して取り込まれた
受信号に対し復調処理を施し、復調データを生成する。
変復調器8で生成された復調データは、信号線8bを介
して制御回路20に与えられる。制御回路20は、復調
データに対し復号化などの処理を施し、その復号化され
たデータをメモリ回路18に信号線18aを介して格納
し、または信号線20eを介して記録回路16に出力す
る。記録回路16は、信号線20eを介して取り込んだ
データを順次1ライン毎に記録する。
【0026】制御回路20は、相手装置から通知された
情報に基づき該相手装置のモデム機能がソフトウェア処
理により実行されるモデム機能であるか否かを判別し、
装置本体のモデム機能がソフトウェア処理によるモデム
機能であるか否かを示すモデム種別情報と前記判別結果
とに応じて相手装置との間の通信制御を変えるように制
御する。具体的には、送信モード時には、装置本体およ
び相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア
処理によるモデム機能であるか否かに応じて、相手装置
との間での通信速度のフォールバック開始条件を変え
る。ここで、装置本体および相手装置のモデム機能のい
ずれか一方がソフトウェア処理によるモデム機能である
ときには、FTT信号、RTP信号、またはRTN信号
を受信する毎に、フォールバックを行い、装置本体およ
び相手装置のモデム機能のいずれもがソフトウェア処理
によるモデム機能でないときには、2回連続してFTT
信号、RTP信号、またはRTN信号を受信すると、フ
ォールバックを行う。すなわち、装置本体および相手装
置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処理によ
るモデム機能である場合、フォールバックは、装置本体
および相手装置のモデム機能のいずれもがソフトウェア
処理によるモデム機能でない場合に比して、早く開始さ
れることになる。
【0027】また、制御回路20は、ECM送信時に
は、CTC信号送信への移行を規定するPPR信号の連
続受信回数を検出し、検出したPPR信号の連続受信回
数が所定回数に達すると、CTC信号送信へ移行してフ
ォールバックを行う。ここで、制御回路20は、装置本
体および相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフト
ウェア処理によるモデム機能であるか否かに応じて、E
CMにおける所定回数を変更する。例えば、装置本体お
よび相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェ
ア処理によるモデム機能であるときには、前記所定回数
を2回に設定し、装置本体のモデム機能および相手装置
のモデム機能のいずれもがソフトウェア処理によるモデ
ム機能でないときには、前記所定回数を4回に設定す
る。
【0028】さらに、制御回路20は、G3モードでの
受信時に有効ライン情報が連続して検出されない有効ラ
イン情報無連続時間を計測し、この有効ライン情報無連
続時間が所定時間に達すると、回線の切断を行う。ここ
で、制御回路20は、装置本体および相手装置のモデム
機能のいずれか一方がソフトウェア処理によるモデム機
能であるか否かに応じて、回線切断における所定時間を
変更する。例えば、装置本体および相手装置のモデム機
能のいずれか一方がソフトウェア処理によるモデム機能
であるときには前記所定時間を8秒とし、装置本体およ
び相手装置のモデム機能のいずれもがソフトウェア処理
によるモデム機能でないには前記所定時間を5秒とす
る。すなわち、装置本体および相手装置のモデム機能の
いずれか一方がソフトウェア処理によるモデム機能であ
る場合には、装置本体および相手装置のモデム機能のい
ずれもがソフトウェア処理によるモデム機能でない場合
に比して前記所定時間が長くなるように設定する。
【0029】さらに、制御回路20は、高速信号の受信
時に、高速信号の受信が連続して検出されない高速信号
無連続時間を計測し、高速信号無連続時間が所定時間に
達すると、高速信号の受信から低速信号の受信へ移行さ
せるように制御する。具体的には、装置本体および相手
装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処理に
よるモデム機能であるか否かに応じて、低速信号の受信
への移行に対する所定時間を変更する。例えば、装置本
体および相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフト
ウェア処理によるモデム機能であるときには前記所定時
間を2秒とし、装置本体および相手装置のモデム機能の
いずれもがソフトウェア処理によるモデム機能でないと
きには前記所定時間を1秒とする。すなわち、装置本体
および相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウ
ェア処理によるモデム機能である場合には、装置本体お
よび相手装置のモデム機能のいずれもがソフトウェア処
理によるモデム機能でない場合に比して前記所定時間が
長くなるように設定する。
【0030】さらに、制御回路20は、装置本体のモデ
ム機能がソフトウェア処理によるモデム機能であるか否
かを示す情報を相手装置に通知するように制御する。こ
こで、本ファクシミリ装置では、変復調処理をソフトウ
ェア処理により行うのではなく、変復調器8すなわちハ
ードウェアにより行う。よって、本ファクシミリ装置か
ら相手装置に対しては、モデム機能をハードウェア構成
により行うことが通知される。
【0031】次に、制御回路20による制御について図
2ないし図6を参照しながら説明する。図2ないし図6
は図1のファクシミリ装置の制御回路による制御手順を
示すフローチャートである。
【0032】図2を参照するに、まずステップS2で、
信号線20aを介して「0」の信号を出力してCMLを
オフし、続くステップS4で、信号線20dにレベル
「0」の信号を出力してANSam信号を送出しないよ
うに設定し、そしてステップS6で、送信が選択された
か否かを判定し、送信が選択されていないときには、ス
テップS8に進み、受信が選択されているか否かを判定
する。受信が選択されていないときには、ステップS1
0に進み、その他の処理を実行し、上記ステップS2に
戻る。
【0033】上記ステップS6において送信が選択され
ていると判定すると、ステップS12に進み、信号線2
0aを介して「1」の信号を出力してCMLをオンし、
続くステップS14で、指定された宛先へ発呼して前手
順を実行する。この前手順においては、相手装置から、
そのモデム機能がソフトウェア処理によるモデム(ソフ
トモデム)であるか否かを示す情報が通知され、この情
報を記憶する。また、上述したように、本ファクシミリ
装置は、変復調処理をソフトウェア処理により行うので
はなく、変復調器8すなわちハードウェアにより行うか
ら、本ファクシミリ装置から相手装置に対して、モデム
機能がハードウェア構成によるモデムであることを通知
する。
【0034】次いで、ステップS16に進み、上記前手
順において相手装置から通知された情報と本ファクシミ
リ装置のモデム機能の種別とに基づき本装置および相手
装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処理に
よるモデム機能であるか否かを判定する。ここでは、上
述したように、本装置のモデム機能がハードウェア構成
によるモデムであるから、相手装置のモデム機能が変復
調処理をソフトウェア処理により実行するモデム機能で
あるときには、図3に示すステップS18に進む。
【0035】ステップS18では、ITU−T勧告の所
定基準に従う画信号の送信を行う。ここで、FTT信
号、RTP信号、またはRTN信号を受信すると、DC
S信号で伝送速度を1段階下の速度に下げる。またEC
M送信においては、2回連続してPPR信号を受信する
と、CTC信号で伝送速度を1段階下の速度に下げる。
そしてステップS20に進み、後手順を行い、再度上記
ステップS2に戻る。
【0036】上記ステップS16において本装置および
相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処
理によるモデム機能でないすなわちいずれのモデム機能
もソフトウェア処理によるモデム機能でないと判定され
ると、図4に示すステップS22に進み、ITU−T勧
告の所定基準に従う画信号の送信を行う。ここで、FT
T信号、RTP信号、またはRTN信号を2回連続して
受信すると、DCS信号で伝送速度を1段階下の速度に
下げる。またECM送信においては、4回連続してPP
R信号を受信すると、CTC信号で伝送速度を1段階下
の速度に下げる。そしてステップS24に進み、後手順
を行い、再度上記ステップS2に戻る。
【0037】上記ステップS8において受信が選択され
ていると判定すると、図5に示すステップS26に進
み、信号線20aを介して「1」の信号を出力してCM
Lをオンし、続くステップS28で前手順を実行する。
この前手順においては、相手装置から、そのモデムがソ
フトウェア処理によるモデム(ソフトモデム)であるか
否かを示す情報が通知され、この情報を記憶する。ま
た、上述したように、本ファクシミリ装置は、変復調処
理をソフトウェア処理により行うのではなく、変復調器
8すなわちハードウェアにより行うから、本ファクシミ
リ装置から相手装置に対して、モデム機能がハードウェ
ア構成によるモデムであることを通知する。
【0038】次いで、ステップS30に進み、上記前手
順において相手装置から通知された情報と本装置のモデ
ム機能の種別とに基づき本装置および相手装置のモデム
機能のいずれか一方がソフトウェア処理によるモデム機
能であるか否かを判定する。ここでは、本装置のモデム
機能がハードウェア構成により行われるから、相手装置
のモデム機能がソフトウェア処理によるモデム機能であ
るときには、ステップS32に進む。
【0039】ステップS32では、ITU−T勧告の所
定基準に従う画信号の受信および記録を行う。ここで、
ノーマルG3モードによる受信においては、EOL信号
に対するタイマを8秒にセットし、このタイマがタイム
オーバするまでにEOL信号を検出することができない
と、回線を切断する。また、高速信号の受信から低速信
号への移行は、G3モードではRTC信号の検出、EC
MモードではRCP信号の検出により行われ、さらに各
モードにおいて2秒以上の連続信号無を検出すると行わ
れる。そしてステップS34に進み、後手順を行い、再
度上記ステップS2に戻る。
【0040】上記ステップS30において本装置および
相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処
理によるモデム機能でないすなわちいずれのモデム機能
もソフトウェア処理によるモデム機能でないと判定され
たときには、図6に示すステップS36に進み、ITU
−T勧告の所定基準に従う画信号の受信および記録を行
う。ここで、ノーマルG3モードによる受信において
は、EOL信号無に対するタイマを5秒にセットし、こ
のタイマがタイムオーバするまでにEOL信号を検出す
ることができないと、回線を切断する。また、高速信号
の受信から低速信号への移行は、G3モードではRTC
信号の検出、ECMモードではRCP信号の検出により
行われ、さらに各モードにおいて1秒以上の連続信号無
を検出すると行われる。そしてステップS38に進み、
後手順を行い、再度上記ステップS2に戻る。
【0041】このように、本実施の形態では、相手装置
から通知された情報に基づき該相手装置のモデム機能が
ソフトウェア処理によるモデム機能であるか否かを判別
し、装置本体のモデム機能がソフトウェア処理によるモ
デム機能であるか否かを示すモデム種別情報と判別結果
とに応じて相手装置との間の通信制御を変えるように制
御するから、装置本体および相手装置のモデム機能のい
ずれか一方がソフトウェア処理によるモデム機能である
ときに、このソフトウェア処理によるモデム機能に起因
する通信の信頼性の低下を未然に防止することができ
る。
【0042】なお、本実施の形態では、ハードウェア構
成のモデムを搭載したファクシミリ装置の制御手順を示
したが、モデム機能の変復調処理をソフトウェア処理に
より行うファクシミリ装置においても上述の制御手順が
適用可能であることはいうまでもない。
【0043】ここで、このモデム機能の変復調処理をソ
フトウェア処理により行うファクシミリ装置の構成につ
いて図7を参照しながら説明する。図7は本発明のファ
クシミリ装置における他の構成例を示すブロック図であ
る。
【0044】モデム機能の変復調処理をソフトウェア処
理により行うファクシミリ装置においては、図7に示す
ように、図1に示すファクシミリ装置における変復調器
8、加算回路12、ANSam送出回路10がなく、こ
れらの回路における処理を制御回路22が対応するソフ
トウェアを実行することにより行うように構成されてい
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および2
記載のファクシミリ装置によれば、相手装置から通知さ
れた情報に基づき該相手装置のモデム機能がソフトウェ
ア処理によるモデム機能であるか否かを判別する判別手
段と、装置本体のモデム機能がソフトウェア処理による
モデム機能であるか否かを示すモデム種別情報と判別手
段の判別結果とに応じて相手装置との間の通信制御を変
える制御手段とを有するから、装置本体および相手装置
のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処理による
モデム機能であるときに、このソフトウェア処理による
モデム機能に起因する通信の信頼性の低下を未然に防止
することができる。
【0046】請求項3および4記載のファクシミリ装置
によれば、制御手段は、送信時に、装置本体および相手
装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処理に
よるモデム機能であるか否かに応じて、相手装置との間
での通信速度のフォールバック開始条件を変えるから、
いずれか一方のモデム機能のソフトウェア処理を他のジ
ョブと並行して行う際に、フォールバックの開始条件を
変えることによって通信の確保を確実に行うことができ
る。
【0047】請求項5および6記載のファクシミリ装置
によれば、制御手段は、エラー訂正モード時に、CTC
信号送信への移行を規定するPPR信号の連続受信回数
を検出し、該検出したPPR信号の連続受信回数が所定
回数に達すると、CTC信号送信へ移行してフォールバ
ックを行うように制御するとともに、装置本体および相
手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア処理
によるモデム機能であるか否かに応じて所定回数を変更
するから、いずれか一方のモデム機能のソフトウェア処
理を他のジョブと並行して行う際に、フォールバックの
条件を変えることによって通信の確保を確実に行うこと
ができる。
【0048】請求項7および8記載のファクシミリ装置
によれば、制御手段は、G3モードでの受信時に、有効
ライン情報が連続して検出されない有効ライン情報無連
続時間を計測し、該有効ライン情報無連続時間が所定時
間に達すると、回線の切断を行うように制御するととも
に、装置本体および相手装置のモデム機能のいずれか一
方がソフトウェア処理によるモデム機能であるか否かに
応じて所定時間を変更するから、いずれか一方のモデム
機能のソフトウェア処理を他のジョブと並行して行う際
に、有効ライン情報無連続時間に対する所定時間を変え
ることによって通信の確保を確実に行うことができる。
【0049】請求項9および10記載のファクシミリ装
置によれば、制御手段は、高速信号の受信時に、該高速
信号の受信が連続して検出されない高速信号無連続時間
を計測し、高速信号無連続時間が所定時間に達すると、
高速信号の受信から低速信号の受信へ移行するように制
御するとともに、装置本体および相手装置のモデム機能
のいずれか一方がソフトウェア処理によるモデム機能で
あるか否かに応じて、所定時間を変更するから、いずれ
か一方のモデム機能のソフトウェア処理を他のジョブと
並行して行う際に、高速信号無連続時間に対する所定時
間を変えることによって通信の確保を確実に行うことが
できる。
【0050】請求項11記載のファクシミリ装置によれ
ば、装置本体のモデム機能がソフトウェア処理によるモ
デム機能であるか否かを示す情報を前記相手装置に通知
する通知手段を有するから、相手装置側において、ソフ
トウェア処理によるモデム機能に起因する通信の信頼性
の低下を未然に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の実施の一形態の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ装置の制御回路による制御
手順を示すフローチャートである。
【図3】図1のファクシミリ装置の制御回路による制御
手順を示すフローチャートである。
【図4】図1のファクシミリ装置の制御回路による制御
手順を示すフローチャートである。
【図5】図1のファクシミリ装置の制御回路による制御
手順を示すフローチャートである。
【図6】図1のファクシミリ装置の制御回路による制御
手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明のファクシミリ装置における他の構成例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 NCU 2a 電話回線 4 電話機 6 ハイブリッド回路 8 変復調器 10 ANSam送出回路 12 加算回路 14 読取回路 16 記録回路 20,22 制御回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モデム機能がソフトウェア処理によるモ
    デム機能であるか否か示す情報を送信する手段を有する
    相手装置と通信可能なファクシミリ装置であって、前記
    相手装置から通知された情報に基づき該相手装置のモデ
    ム機能がソフトウェア処理によるモデム機能であるか否
    かを判別する判別手段と、装置本体のモデム機能がソフ
    トウェア処理によるモデム機能であるか否かを示すモデ
    ム種別情報と前記判別手段の判別結果とに応じて前記相
    手装置との間の通信制御を変える制御手段とを有するこ
    とを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記装置本体および前
    記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア
    処理によるモデム機能であるか否かに応じて、前記相手
    装置との間の通信制御を変えることを特徴とする請求項
    1記載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、送信時に、前記装置本
    体および前記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソ
    フトウェア処理によるモデム機能であるか否かに応じ
    て、前記相手装置との間での通信速度のフォールバック
    開始条件を変えることを特徴とする請求項2記載のファ
    クシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記装置本体および前
    記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア
    処理によるモデム機能であるときには、前記装置本体お
    よび前記相手装置のモデム機能のいずれもがソフトウェ
    ア処理によるモデム機能でないときに比して前記相手装
    置との間での通信速度のフォールバックを早期に開始す
    るように前記フォールバック開始条件を設定することを
    特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、エラー訂正モード時
    に、CTC信号送信への移行を規定するPPR信号の連
    続受信回数を検出し、該検出したPPR信号の連続受信
    回数が所定回数に達すると、前記CTC信号送信へ移行
    してフォールバックを行うように制御するとともに、前
    記装置本体および前記相手装置のモデム機能のいずれか
    一方がソフトウェア処理によるモデム機能であるか否か
    に応じて前記所定回数を変更することを特徴とする請求
    項2記載のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記装置本体および前
    記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア
    処理によるモデム機能であるときには、前記装置本体の
    モデム機能および前記相手装置のモデム機能のいずれも
    がソフトウェア処理によるモデム機能でないときに比し
    て前記所定回数を小さくするように設定することを特徴
    とする請求項5記載のファクシミリ装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、G3モードでの受信時
    に、有効ライン情報が連続して検出されない有効ライン
    情報無連続時間を計測し、該有効ライン情報無連続時間
    が所定時間に達すると、回線の切断を行うように制御す
    るとともに、前記装置本体および前記相手装置のモデム
    機能のいずれか一方がソフトウェア処理によるモデム機
    能であるか否かに応じて前記所定時間を変更することを
    特徴とする請求項2記載のファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記装置本体および前
    記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア
    処理によるモデム機能であるときには、前記装置本体お
    よび前記相手装置のモデム機能のいずれもがソフトウェ
    ア処理によるモデム機能でないときに比して前記所定時
    間を長くするように設定することを特徴とする請求項7
    記載のファクシミリ装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、高速信号の受信時に、
    該高速信号の受信が連続して検出されない高速信号無連
    続時間を計測し、前記高速信号無連続時間が所定時間に
    達すると、前記高速信号の受信から低速信号の受信へ移
    行するように制御するとともに、前記装置本体および前
    記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェア
    処理によるモデム機能であるか否かに応じて、前記所定
    時間を変更することを特徴とする請求項2記載のファク
    シミリ装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記装置本体および
    前記相手装置のモデム機能のいずれか一方がソフトウェ
    ア処理によるモデム機能であるときには、前記装置本体
    および前記相手装置のモデム機能のいずれもがソフトウ
    ェア処理によるモデム機能でないときに比して前記所定
    時間を長くするように設定することを特徴とする請求項
    9記載のファクシミリ装置。
  11. 【請求項11】 前記装置本体のモデム機能が変復調処
    理をソフトウェア処理により実行するモデム機能である
    か否かを示す情報を前記相手装置に通知する通知手段を
    有することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか
    1つに記載のファクシミリ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017092884A (ja) * 2015-11-17 2017-05-25 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ファクシミリ装置およびファクシミリ制御プログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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