JP2001292285A

JP2001292285A - 画像通信装置

Info

Publication number: JP2001292285A
Application number: JP2000103273A
Authority: JP
Inventors: Takehiro Yoshida; 武弘吉田
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 2000-04-05
Filing date: 2000-04-05
Publication date: 2001-10-19

Abstract

(57)【要約】【課題】、国内の宛先から着呼したときにも、また、
海外の宛先から着呼したときにも、Ｖ．８、Ｖ．３４通
信を確実に行うことができる画像通信装置を提供するこ
とを目的とするものである。【解決手段】呼接続に先立ち、相手側の電話番号情報
を検出可能な画像通信装置において、検出した電話番号
情報に応じて、着呼時に送信するＡＮＳａｍ信号の信号
形態を変える画像通信装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
等の画像通信装置に係り、特に、Ｖ．８、Ｖ．３４通信
が可能な画像通信装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のＶ．８、Ｖ．３４通信可能なファ
クシミリ装置は、着呼時にＡＮＳａｍ信号を送信する。

【０００３】ここで、ＡＮＳａｍ信号は、２１００Ｈｚ
を１５Ｈｚで変調した信号がベースであり、１つは、位
相反転がない信号、もう１つは４５０ｍｓ毎に位相反転
する信号であり、２つのＡＮＳａｍ信号が存在してい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ここで、位相反転を４
５０ｍｓ毎に入れると、交換機に対してエコーキャンセ
ラーをディスエーブルすることを指定し、また、位相反
転を入れないと、交換機にエコーキャンセラーをイネー
ブルにすることを指定する。

【０００５】しかし、一部の交換機では、エコーキャン
セラーをイネーブル状態にして、国際通信を実行する
と、交換機が正しくエコーキャンセルできずに通信トラ
ブルになるという問題がある。

【０００６】上記問題は、ファクシミリ装置以外の画像
通信装置においても生じる問題である。

【０００７】本発明は、国内の宛先から着呼したときに
も、また、海外の宛先から着呼したときにも、Ｖ．８、
Ｖ．３４通信を確実に行うことができる画像通信装置を
提供することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、呼接続に先立
ち、相手側の電話番号情報を検出可能な画像通信装置に
おいて、検出した電話番号情報に応じて、着呼時に送信
するＡＮＳａｍ信号の信号形態を変える画像通信装置で
ある。

【０００９】

【発明の実施の形態および実施例】図１は、本発明の一
実施例であるファクシミリ装置ＦＳ１を示すブロック図
である。

【００１０】ＮＣＵ（網制御装置）２は、電話網をデー
タ通信等に使用するために、その回線の端末に接続し、
電話交換網の接続制御を行ったり、データ通信路への切
り換えを行ったり、ループの保持を行うものである。ま
た、ＮＣＵ２は、バス２６からの制御により、電話回線
２ａを電話機側に接続（ＣＭＬオフ）したり、電話回線
２ａをファクシミリ装置側に接続（ＣＭＬオン）するも
のである。なお、通常状態では、電話回線２ａは、電話
機４側に接続されている。

【００１１】ハイブリッド回路６は、送信系の信号と受
信系の信号とを分離し、加算回路１２からの送信信号を
ＮＣＵ２経由で電話回線２ａに送出し、相手側からの信
号をＮＣＵ２経由で、受け取り、信号線６ａ経由で、変
復調器８に送るものである。

【００１２】変復調器８は、ＩＴＵ−Ｔ勧告Ｖ．８、
Ｖ．２１、Ｖ．２７ｔｅｒ、Ｖ．２９、Ｖ．１７、Ｖ．
３４に基づいた変調、および、復調を行う変復調器であ
り、バス２６の制御により、各伝送モードが指定され
る。変復調器８は、バス２６からの送信信号を入力し、
変調データを信号線８ａに出力し、信号線６ａに出力さ
れている受信信号を入力し、復調データをバス２６に出
力する。

【００１３】発呼回路１０は、バス２６からの信号によ
り、電話番号情報を入力し、信号線１０ａにＤＴＭＦの
選択信号を出力する。

【００１４】加算回路１２は、信号線８ａの情報と信号
線１０ａの情報を入力し、加算した結果を信号線１２ａ
に出力する。

【００１５】読取回路１４は、読み取りデータをバス２
６に出力する。

【００１６】記録回路１６は、バス２６に出力されてい
る情報を、順次１ライン毎に記録する。

【００１７】メモリ回路１８は、ワーク用のメモリ（Ｒ
ＡＭ）、さらに、読み取りデータの生情報、または、符
号化した情報を格納したり、また、受信情報、または、
復号化した情報等を、バス２６を介して、格納するため
に使用する。

【００１８】操作部２０は、ワンタッチダイヤル、短縮
ダイヤル、テンキー、＊・＃キー、スタートキー、スト
ップキー、その他のファンクションキーがあり、押下さ
れたキー情報は、バス２６に出力される。

【００１９】ＣＰＵ（中央処理装置）２２は、ファクシ
ミリ装置全体の制御とファクシミリ伝送制御手順とを実
行し、この制御プログラムは、ＲＯＭ２４に格納され
る。

【００２０】図２は、ファクシミリ装置ＦＳ１のシステ
ムブロックを示す図である。

【００２１】ファクシミリ装置ＦＡＸＡは、送信機であ
り、ファクシミリ装置ＦＡＸＢは、受信機。送信機とし
てのファクシミリ装置ＦＡＸＡから、受信機としてのフ
ァクシミリ装置ＦＡＸＢへは、電話回線１００ａを介し
て、ファクシミリ送信が実行される。なお、ファクシミ
リ装置ＦＡＸＡ、ＦＡＸＢは、ファクシミリ装置ＦＳ１
と同様の構成を有するものである。

【００２２】ＲＯＭ２４は、制御プログラムを格納して
いるメモリであり、上記制御プログラムは、ファクシミ
リ装置ＦＡＸＢにおいて、着呼時、呼接続の前に検出し
た電話番号情報が、国内宛先であると、位相反転なしの
ＡＮＳａｍ信号を送信し（交換機に対して、エコーキャ
ンセラーをイネーブルにすることを指定し）、検出した
電話番号情報が海外宛先であると、４５０ｍｓ間隔で位
相反転したＡＮＳａｍ信号を送信する（交換機に対し
て、エコーキャンセラーをディスエーブルにすることを
指定する）プログラムである。

【００２３】図３、図４、図５には、ファクシミリ装置
ＦＳ１における制御動作を示すフローチャートである。

【００２４】Ｓ２では、通信エラーフラグ（Ｖ．３４の
直前の通信がエラーしたか否かを表すフラグ）をクリア
し、Ｓ４では、バス２６を介して、ＮＣＵ２のＣＭＬを
オフする。

【００２５】Ｓ６では、呼出信号を検出したか否かが判
断され、呼出信号を検出すると、ステップＳ１０に進
み、発信人電話番号情報を入力し、呼出信号を検出して
いないと、ステップＳ８に進み、その後の処理を行な
う。

【００２６】Ｓ１２では、バス２６を介して、ＮＣＵ２
のＣＭＬをオンし、Ｓ１４では、２００ｍｓウェイトす
る。

【００２７】Ｓ１６では、発信人電話番号情報を検出し
たか否かが判断され、発信人電話番号情報を検出する
と、ステップＳ１８に進み、発信人電話番号情報を検出
していないと、ステップＳ４６に進む。

【００２８】Ｓ１８では、検出した電話番号は、国内の
電話番号であるか否かが判断され、国内の電話番号であ
ると、ステップＳ２０に進み、海外の電話番号である
と、ステップＳ４６に進む。

【００２９】Ｓ２０では、通信エラーフラグが「０」で
あるか否かが判断され、通信エラーフラグが「０」であ
ると、ステップＳ２２に進み、通信エラーフラグが
「０」でないと、ステップＳ４６に進む。

【００３０】Ｓ２２では、Ｔｉｍｅｒに５秒間をセット
し、Ｓ２４では、位相反転のないＡＮＳａｍ信号を送信
し、Ｓ２６では、ＣＭ信号を検出したか否かが判断さ
れ、ＣＭ信号を検出すると、ステップＳ３８に進み、Ｃ
Ｍ信号を検出していないと、ステップＳ２８に進む。

【００３１】Ｓ２８では、Ｔｉｍｅｒがタイムオーバー
したか否かが判断され、Ｔｉｍｅｒがタイムオーバーす
ると、ステップＳ３０に進み、７５ｍｓウェイトし、Ｔ
ｉｍｅｒがタイムオーバーしていないと、ステップＳ２
４に進む。

【００３２】Ｓ３２は、Ｖ．２１のプロトコルを実行
し、Ｓ３４では、Ｖ．１７、Ｖ．２９、Ｖ．２７ｔｅｒ
ファクシミリ画伝送を実行し、Ｓ３６では、Ｖ．２１の
後手順を実行し、Ｓ３８では、Ｖ．３４のプロトコルを
実行し、Ｖ．３４プライマリーチャネルを伝送する。

【００３３】Ｓ４０では、通信エラーが発生したか否か
が判断され、通信エラーが発生すると、ステップＳ４２
に進み、通信エラーフラグに「１」をセットし、通信エ
ラーが発生していないと、ステップＳ４４に進み、通信
エラーフラグに「０」をセットする。

【００３４】Ｓ４６では、Ｔｉｍｅｒに５秒間をセット
し、Ｓ４８では、４５０ｍｓ毎に位相反転のあるＡＮＳ
ａｍ信号を送信し、Ｓ５０では、ＣＭ信号を検出したか
否かが判断され、ＣＭ信号を検出すると、ステップＳ３
８に進み、ＣＭ信号を検出していないと、ステップＳ５
２に進む。

【００３５】Ｓ５２では、Ｔｉｍｅｒがタイムオーバー
したか否かが判断され、Ｔｉｍｅｒがタイムオーバーす
ると、ステップＳ３０に進み、Ｔｉｍｅｒがタイムオー
バーしていないと、ステップＳ４８に進む。

【００３６】上記実施例によれば、国内の宛先から着呼
したときは、エコーが発生しないので、位相反転のない
ＡＮＳａｍ信号を送信し、交換機にエコーキャンセラー
をイネーブル状態とし、一方、海外の宛先から着呼した
ときは、エコーの発生があるので、エコーキャンセラー
をイネーブル状態とすると、信号波形が劣化する可能性
があり、したがって、エコーキャンセラーをディスエー
ブル状態とし、このために、Ｖ．８、Ｖ．３４通信を確
実に行うことが可能になる。

【００３７】なお、画像通信機能を有するパソコン等の
他の画像通信装置においても、上記実施例を適用するよ
うにしてもよい。

【００３８】

【発明の効果】本発明によれば、国内の宛先から着呼し
たときは、エコーが発生しないので、位相反転のないＡ
ＮＳａｍ信号を送信し、交換機にエコーキャンセラーを
イネーブル状態とし、一方、海外の宛先から着呼したと
きは、エコーの発生があるので、エコーキャンセラーを
イネーブル状態とすると、信号波形が劣化する可能性が
あり、したがって、エコーキャンセラーをディスエーブ
ル状態とし、このために、Ｖ．８、Ｖ．３４通信を確実
に行うことができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例であるファクシミリ装置ＦＳ
１を示すブロック図である。

【図２】ファクシミリ装置ＦＳ１のシステムブロックを
示す図である。

【図３】ファクシミリ装置ＦＳ１における制御動作を示
すフローチャートである。

【図４】ファクシミリ装置ＦＳ１における制御動作を示
すフローチャートである。

【図５】ファクシミリ装置ＦＳ１における制御動作を示
すフローチャートである。

【符号の説明】

ＦＳ１…ファクシミリ装置、１０…発呼回路、１２…加算回路、１４…読取回路、１６…記録回路、１８…メモリ回路、２０…操作部、２２…ＣＰＵ、２４…ＲＯＭ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】呼接続に先立ち、相手側の電話番号情報
を検出可能な画像通信装置において、検出した電話番号情報に基づいて、着呼時に送信するＡ
ＮＳａｍ信号の信号形態を変えることを特徴とする画像
通信装置。
【請求項２】請求項１において、検出した電話番号情報に基づいて、位相反転を所定間隔
にするＡＮＳａｍ信号を送信するか、位相反転のないＡ
ＮＳａｍ信号を送信するかを決定し、着呼時にＡＮＳａ
ｍ信号を送信することを特徴とする画像通信装置。
【請求項３】請求項１または請求項２において、検出した電話番号が海外からの宛先であると、着呼時に
送信するＡＮＳａｍ信号を、所定間隔に位相反転をさ
せ、検出した電話番号が国内からの宛先であると、着呼
時に送信するＡＮＳａｍ信号の位相を反転させないで送
信することを特徴とする画像通信装置。
【請求項４】請求項１〜請求項３のいずれか１項にお
いて、上記画像通信装置は、ファクシミリ装置であることを特
徴とする画像通信装置。