JP3754858B2 - ファクシミリ装置およびファクシミリ通信方法 - Google Patents

ファクシミリ装置およびファクシミリ通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定解像度でカラーファクシミリ情報を送信するカラー送信モードを含む複数の送信モードを実行可能なファクシミリ装置およびファクシミリ通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ファクシミリ装置の多くは、白黒のファクシミリ情報を伝送するものである。この白黒のファクシミリ情報を伝送するファクシミリ装置の伝送制御手順においては、例えばDIS信号のFIFの42ビットを用いて、主走査方向、副走査方向ともに300dpiの受信/記録機能ありを宣言することができ、DCS信号のFIFの42ビットを用いて、主走査方向、副走査方向ともに300dpiの送信を指定することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、カラー情報の伝送に対するニーズが高まり、1997年7月にITU−Tによりカラー情報の伝送に関する勧告が出された。これは、具体的には、DIS信号のFIFの68ビットを用いてJPEG符号化の受信能力を、DIS信号のFIFの69ビットを用いてフルカラーモードの受信能力をそれぞれ宣言することができ、これらのビットがともに「1」であれば、FIFの68、69ビットがともに1であるDCS信号を送信することにより、カラーファクシミリ通信を指定することができるというものである。
【0004】
この後、1998年6月には、カラーに関する高解像度(FIFの97ビット)を定義可能である勧告が出され、これは、具体的には、DIS信号のFIFの97ビットを用いて、主走査方向、副走査方向ともに300dpiまたは400dpiでのカラー/グレースケール受信機能の有無を宣言することができ、DCS信号のFIFの97ビットを用いて、主走査方向、副走査方向ともに300dpiまたは400dpiでのカラー/グレースケールの送信を指定することができるというものである。
【0005】
このような状況において、DIS信号のFIFの42、68、69ビットがともに1で、このDIS信号のFIFの97、98ビットが送信されないような場合、相手先が300dpiでのカラー受信機能を有するか否かは不明である。ここで、300dpiでのカラー受信機能を有していない相手先に対して300dpiでのカラー送信を実行すると、通信エラーが発生し、この通信エラーにより相手先が300dpiでのカラー受信機能を有していないことが分かる。これにより、次に同一の相手先に300dpiでのカラー送信を実行すると、同様に、通信エラーが発生して300dpiでのカラー送信を正常に終了することができない。そして、送信モードを変えて再送信を行う必要があり、この送信モードの変更に手間が掛る。
【0006】
本発明の目的は、所定解像度でのカラー受信機能の有無が不明な相手先に対して、適正な送信モードを実行することができるファクシミリ装置およびファクシミリ通信方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、所定解像度でカラーファクシミリ情報を送信するカラー送信モード、前記所定解像度と同じ解像度で白黒ファクシミリ情報を送信する白黒送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でカラーファクシミリ情報を送信するカラー送信モードを含む複数の送信モードを実行可能なファクシミリ装置であって手先に対する送信モードとして前記所定解像度でのカラー送信モードを選択した際に、前記相手先に対して前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能か否かを判定する判定手段と、前記相手先に対する前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でないときには、該相手先に対して実行可能な送信モードを判別する判別手段と、前記相手先に対応付けて該相手先に対して実行可能と判別された送信モードを登録する登録手段とを備え、前記登録手段に登録された相手先に対して前記所定解像度でのカラー送信モードを選択した際には、前記相手先に対応付けて登録された送信モードを実行し、前記判別手段により前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して実行可能と判別された送信モードが、前記所定解像度での白黒送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードであるときには、前記登録手段は、前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対応付けて、前記所定解像度での白黒モードによる送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードによる送信モードのいずれか一方を登録することを特徴とする。
【0009】
請求項記載の発明は、請求項記載のファクシミリ装置において、前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対する再送信を行う際には、前記登録手段により該相手先が実行可能な送信モードを登録した直後に、前記再送信を前記登録手段に登録された送信モードで実行することを特徴とする。
【0010】
請求項記載の発明は、請求項1または2記載のファクシミリ装置において、前記所定解像度は300dpiであり、前記所定解像度より低い解像度は、主走査方向および副走査方向が200dpiであることを特徴とする。
【0011】
請求項記載の発明は、所定解像度でカラーファクシミリ情報を送信するカラー送信モード、前記所定解像度と同じ解像度で白黒ファクシミリ情報を送信する白黒送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でカラーファクシミリ情報を送信するカラー送信モードを含む複数の送信モードを実行するためのファクシミリ通信方法であって、相手先に対する送信モードとして前記所定解像度でのカラー送信モードを選択した際に、前記相手先に対して前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能か否かを判定する工程と、前記相手先に対する前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でないときには、該相手先に対して実行可能な送信モードを判別する工程と、前記相手先に対応付けて該相手先に対して実行可能と判別された送信モードを記憶手段に登録する工程と、前記記憶手段に登録された相手先に対して前記所定解像度でのカラー送信モードを選択した際には、前記相手先に対応付けて登録された送信モードを実行する工程と、前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して実行可能と判別された送信モードが、前記所定解像度での白黒送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードであるときには、前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対応付けて、前記所定解像度での白黒モードによる送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードによる送信モードのいずれか一方を前記記憶手段に登録する工程とを有することを特徴とする。
【0013】
請求項記載の発明は、請求項記載のファクシミリ通信方法において、前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して再送信を行う際には、該相手先が実行可能な送信モードの登録終了後に、前記再送信を登録された送信モードで実行する工程を有することを特徴とする。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項4または5記載のファクシミリ通信方法において、前記所定解像度は300dpiであり、前記所定解像度より低い解像度は、主走査方向および副走査方向が200dpiであることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の一形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図、図2は図1のファクシミリ装置のRAM18にワンタッチダイヤルキーに対応付けて登録されている情報の内容を示す図である。
【0017】
ファクシミリ装置は、図1に示すように、電話回線2aに接続されている網制御装置(以下、NCUという)2を備える。NCU2は、電話網とのデータ通信などに使用するためにその回線端末へ接続するなどの電話交換網の接続制御、データ通信路への切換を行い、電話回線2aと電話機4との接続(CMLオフ)、および電話回線2aとハイブリット回路6との接続(CMLオン)を選択的に切り換える。NCU2と電話機4とは信号線2bで接続され、NCU2とハイブリット回路6とは信号線2cで接続される。NCU2の切換動作は後述するCPU22で制御され、通常状態では、電話回線2aと電話機4との接続が選択されている。
【0018】
ハイブリット回路6は、電話回線2aを介して送信されるファクシミリ送信系からの送信信号と、電話回線2aを介して受信されるファクシミリ受信系への受信信号とを分離する。
【0019】
ファクシミリ送信系は読取回路14を有し、読取回路14は、カラー原稿情報を含む原稿情報を読み取り、その読取りデータをバス26に出力する。この読取りデータはRAM18に一旦格納された後にCPU22により読み出されて符号化され、該符号化されたデータはバス26を介して変復調器8に出力される。
【0020】
変復調器8は、バス26を介して入力された符号化データに対し変調処理を施して変調信号を生成し、またハイブリット回路6から信号線6aを介して取り込まれた受信信号に対し復調処理を施して復調データを生成する。この変調処理および復調処理は、ITU−T勧告V.8,V.21,V.27ter,V.29,V.17,V.34に基づき行われる。変復調器8による変調、復調処理の内容はCPU22からバス26を介して与えられる信号によって指示され、この指示された変調、復調処理によって伝送モードが決定される。CPU22からバス26を介して変復調器8に与えられる指示は、送信モード、受信モード、伝送速度などの指示である。
【0021】
変復調器8で生成された変調信号は、加算回路12に信号線8aを介して出力され、加算回路12は、変復調器8からの変調信号と発呼回路10から信号線10aを介して入力した信号とを加算してハイブリット回路6に信号線12aを介して出力する。発呼回路10は、CPU22からバス26を介して入力された電話番号情報に応じてDTMFの選択信号を信号線10aに出力する。ハイブリット回路6は加算回路12からの加算された信号を送信信号としてNCU2経由で電話回線2aに送出する。
【0022】
これに対し、ファクシミリ受信系では、相手装置からNCU2経由で受信した信号がハイブリット回路6から信号線6aを介して変復調器8に出力される。変復調器8は、上述したように、信号線6aを介して取り込まれた受信号に対し復調処理を施し、復調データを生成する。変復調器8で生成された復調データは、バス26を介してCPU22に与えられる。CPU22は、復調データに対し復号化などの処理を施し、その復号化されたデータをメモリ18にバス26を介して格納し、またはバス26を介して記録回路16に出力する。記録回路16は、カラー印字が可能なプリンタであり、該プリンタはバス26を介して取り込んだデータを順次1ライン毎に記録紙に記録する。
【0023】
CPU22は、ROM24に格納されているプログラムに従い装置全体の制御を行うとともに、送信、受信制御などのファクシミリ伝送制御を行う。このCPU22による制御に関する作業領域としては、RAM18が用いられる。
【0024】
CPU22に対する指示入力は、操作部20を介して行われる。この操作部20は、機能設定キー、ワンタッチダイヤルキー、短縮ダイヤルキー、テンキー、*キー、#キー、スタートキー、ストップキー、セットキー、RAM18へ情報を登録するための登録キーなどを有し、これらのキー操作が行われると、対応する情報がバス26を介してCPU22に入力される。また、操作部20には、装置状態、宛先およびその電話番号情報、警告メッセージなどを表示する液晶パネルなどからなる表示部(図示せず)が設けられている。
【0025】
本実施の形態では、ROM24に格納されている制御プログラムには、相手先に対する送信モードとして所定解像度でのカラー送信モードを選択した際に、相手先に対して所定解像度でのカラー送信モードが実行可能か否かを判定するモジュールと、相手先に対する所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でないときには、該相手先に対して実行可能な送信モードを判別するモジュールと、相手先に対応付けて該相手先に対して実行可能と判別された送信モードをRAM18に登録するモジュールと、RAM18に登録された相手先に対して所定解像度でのカラー送信モードを選択した際には、相手先に対応付けて登録された送信モードを実行するモジュールとが含まれる。
【0026】
また、本実施の形態では、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して実行可能と判別された送信モードを、所定解像度での白黒送信モードおよび所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードであるとし、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対応付けて、所定解像度での白黒モードによる送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でのカラーモードによる送信モードのいずれか一方を登録する。
【0027】
さらに、本実施の形態では、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して再送信を行う際には、該相手先が実行可能な送信モードの登録終了後に、再送信を、登録された送信モードで実行する。
【0028】
さらに、所定解像度は300dpiとし、所定解像度より低い解像度は、主走査方向および副走査方向が200dpiであるとする。
【0029】
RAM18には、相手先に対応付けて300dpiでのカラー通信が可能であるか否かを示す情報が登録されている。本実施の形態では、例えば図2(a)に示すように、「01」〜「0」の各ワンタッチダイヤルキーに対応付けて宛先電話番号、300dpiの解像度/カラー通信が可能であるか否かを示す情報がRAM18に登録されている。また、RAM18には、図2(b)に示すように、300dpiでのカラー送信不可時の宛先に対してカラー送信を優先するか300dpiの解像度での送信を優先するかが登録されている。
【0030】
次に、CPU22による制御について図3ないし図12を参照しながら説明する。図3ないし図12は図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【0031】
図3を参照するに、まずステップS2においてRAM18をクリアし、続くステップS4で、バス26を介して操作部20の表示部をクリアする。そして、ステップS6に進み、バス26を介してNCU2のCMLをオフする。
【0032】
次いで、ステップS8に進み、操作部20からバス26を介して入力された情報に基づき、ワンタッチダイヤルキーの登録が選択されたか否かを判定する。ワンタッチダイヤルキーの登録が選択されると、ステップS10に進み、ワンタッチダイヤルキー対応付けて宛先電話番号、300dpiの解像度/カラー通信が可能であるか否かを示す情報をRAM18に登録する(図2(a)を参照)。そして、ステップS12に進む。これに対し、ワンタッチダイヤルキーの登録が選択されないときには、上記ステップS10をスキップしてステップS12に進む。
【0033】
ステップS12では、操作部20からバス26を介して入力された情報に基づきカラー通信、300dpiでの通信が不可時に対応する登録が選択されたか否かを判定し、この登録が選択されたときには、ステップS14に進み、カラー優先または300dpi優先をRAM18に登録する(図2(b)を参照)。そして、図4に示すステップS16に進む。これに対し、カラー通信、300dpiでの通信が不可時に対応する登録が選択されないときには、上記ステップS14をスキップしてステップS16に進む。
【0034】
ステップS16では、図4に示すように、カラー送信が選択されたか否かを判定し、カラー送信が選択されないときには、ステップS18に進み、その他の処理を実行し、そして上記ステップS6に戻る。上記ステップS16において送信が選択されたと判定したときには、ステップS20に進み、操作部20からバス26を介して入力された情報に基づき300dpiでの送信が選択されたか否かを判定し、300dpiでの送信が選択されないときには、ステップS22に進み、指定された解像度でのカラー送信を実行し、上記ステップS6に戻る。
【0035】
300dpiでの送信が選択されたときには、ステップS24に進み、バス26を介してNCU2のCMLをオンし、続くステップS26で、発呼回路10を介して指定された宛先へ発呼する。そして、ステップS28に進み、RAM18に格納された情報(図2(a)に示す)を参照して指定された宛先に対して300dpiでのカラー送信が「NG」と登録されているか否かを判定する。ここで、指定された宛先に対して300dpiでのカラー送信が「NG」と登録されているときには、ステップS30に進み、RAM18に格納されている情報(例えば図2(b)に示す)を参照して指定された宛先に対してカラー優先が登録されているか否かを判定する。指定された宛先に対してカラー優先が登録されているときには、ステップS32に進み、300dpiより低い解像度(ここでは200dpi)でのカラー送信を選択する。
【0036】
次いで、図5に示すステップS34に進み、前手順を実行し、続くステップS36で、DIS信号のFIFの68、69ビットが1であるか否かを判定する。DIS信号のFIFの68、69ビットが1であるときには、ステップS38に進み、残りの前手順を実行する。ここでは、DCS信号のFIFの68、69ビットを1とし、200dpiでのカラー送信を指定する。次いで、ステップS40に進み、200dpiでのカラー送信を実行し、続くステップS42で、後手順を実行する。そして、上記ステップS6に戻り、CMLをオフする。
【0037】
上記ステップS36においてDIS信号のFIFの68、69ビットが1でないと判定すると、ステップS44に進み、DIS信号のFIFの42ビットが1であるか否かを判定し、DIS信号のFIFの42ビットが1であるときには、ステップS46に進み、残りの前手順を実行する。ここでは、DCS信号のFIFの42ビットを1、68、69ビットを0とし、300dpiでの白黒送信を指定する。次いで、ステップS48に進み、300dpiでの白黒送信を実行し、続くステップS50で、後手順を実行する。そして、上記ステップS6に戻り、CMLをオフする。
【0038】
上記ステップS44においてDIS信号のFIFの42ビットが1でないときには、図6に示すステップS52に進み、DIS信号のFIFの15ビットが1であるか否かを判定し、DIS信号のFIFの15ビットが1であるときには、ステップS54に進み、残りの前手順を実行する。ここでは、DCS信号のFIFの15ビットを1、68、69ビットを0とし、200dpiでの白黒送信を指定する。次いで、ステップS56に進み、200dpiでの白黒送信を実行し、続くステップS58で、後手順を実行する。そして、上記ステップS6に戻り、CMLをオフする。
【0039】
上記ステップS52においてDIS信号のFIFの15ビットが1でないと判定すると、ステップS60に進み、残りの前手順を実行する。ここでは、DCS信号のFIFの15、68、69ビットをそれぞれ0とし、主走査200dpi、副走査100dpiでの白黒送信を指定する。次いで、ステップS62に進み、主走査200dpi、副走査100dpiでの白黒送信を実行する。そして、上記ステップS58で後手順を実行し、上記ステップS6に戻る。
【0040】
上記ステップS28において指定された宛先に対して300dpiでのカラー送信が「NG」と登録されていないと判定したときには、図8に示すステップS68に進み、前手順を実行し、続くステップS70で、DIS信号のFIFの68、69ビットが1であるか否かを判定する。DIS信号のFIFの68、69ビットが1であるときには、ステップS72に進み、DIS信号のFIFの42ビットが1であるか否かを判定し、DIS信号のFIFの42ビットが1であるときには、ステップS74に進む。ステップS74では、DIS信号のFIFの97ビットが1であるか否かを判定し、DIS信号のFIFの97ビットが1であるときには、ステップS76に進み、残りの前手順を実行する。ここでは、DCS信号のFIFの68、69、97ビットを1とし、300dpiでのカラー送信を指定する。次いで、図9に示すステップS78に進み、300dpiでのカラー送信を実行し、続くステップS80で、後手順を実行する。そして、ステップS82に進み、指定された宛先のワンタッチダイヤルに対応付けて300dpi、カラー通信を「OK」とRAM18に登録し、上記ステップS6に戻る。
【0041】
上記ステップS70においてDIS信号のFIFの68、69ビットが1でないと判定したときには、図12に示すステップS104に進み、後述するステップS86と同じ処理を実行する。すなわち、指定された宛先のワンタッチダイヤルキーに対応付けて300dpi、カラー通信を「NG」とRAM18に登録する。そして、上記ステップS44(図5に示す)に進み、このステップS44からの以降処理により、上述した通り、DCS信号のFIFの所定ビットの値を参照して、300dpiでの白黒送信、200dpiでの白黒送信、主走査200dpi、副走査100dpiでの白黒送信のいずれかをを実行する。
【0042】
上記ステップS72においてDIS信号のFIFの42ビットが1でないと判定したときには、ステップS73に進み、指定された宛先のワンタッチダイヤルキーに対応付けて300dpi、カラー通信を「NG」とRAM18に登録する。そして、図10に示すステップS88に進み、RAM18に登録されている情報を参照して指定された宛先に対してカラー優先が登録されているか否かを判定する。指定された宛先に対してカラー優先が登録されているときには、上記ステップS38(図5に示す)に進み、200dpiでのカラー送信を実行する。指定された宛先に対してカラー優先が登録されていないときには、上記ステップS44(図5に示す)に進む。このステップS44からの処理により、上述した通り、DCS信号のFIFの所定ビットの値を参照して、300dpiでの白黒送信、200dpiでの白黒送信、主走査200dpi、副走査100dpiでの白黒送信のいずれかを実行する。
【0043】
上記ステップS74においてDIS信号のFIFの97ビットが1でないと判定したときには、図10に示すステップS84に進み、DIS信号のFIFの97ビットが0であるか否かを判定し、DIS信号のFIFの97ビットが0であるときには、ステップS86に進み、指定された宛先のワンタッチダイヤルキーに対応付けて300dpi、カラー通信を「NG」とRAM18に登録する。そして、ステップS88に進み、RAM18に登録されている情報を参照して指定された宛先に対してカラー優先が登録されているか否かを判定する。指定された宛先に対してカラー優先が登録されているときには、上記ステップS38(図5に示す)に進み、200dpiでのカラー送信を実行する。指定された宛先に対してカラー優先が登録されていないときには、上記ステップS44(図5に示す)に進む。このステップS44からの処理により、上述した通り、DCS信号のFIFの所定ビットの値を参照して、300dpiでの白黒送信、200dpiでの白黒送信、主走査200dpi、副走査100dpiでの白黒送信のいずれかを実行する。
【0044】
上記ステップS84においてDIS信号のFIFの97ビットが0でないと判定したときには、ステップS90に進み、残りの前手順を実行する。ここでは、DCS信号のFIFの42、68、69ビットを1とし、300dpiでのカラー送信を指定する。次いで、ステップS92に進み、300dpiでのカラー送信を実行し、続くステップS94で後手順を実行し、そしてステップS96で、通信が正常に終了したか否かを判定する。通信が正常に終了したときには、上記ステップS82(図9に示す)に進み、指定された宛先のワンタッチダイヤルに対応付けて300dpi、カラー通信を「OK」とRAM18に登録し、上記ステップS6に戻る。通信が正常に終了していないときには、ステップS98に進み、NCU2のCMLをオフする。次いで、図11に示すステップS100に進み、ステップS86と同じように、指定された宛先のワンタッチダイヤルキーに対応付けて300dpi、カラー通信を「NG」とRAM18に登録し、続くステップS102で、60秒間ウェイトする。そして、上記ステップS24(図4に示す)に進み、CMLをオンして再送信を行う。この再送信は、RAM18に登録されている情報を参照して指定された宛先に対して実行可能な送信モードで行われることになる。
【0045】
上記ステップS30において指定された宛先に対してカラー優先が登録されていないときには、図7に示すステップS64に進み、白黒300dpiでの通信を選択すると判断し、続くステップS66で、前手順を実行する。そして、上記ステップS44(図5に示す)に進む。このステップS44からの処理により、上述した通り、DCS信号のFIFの所定ビットの値を参照して、300dpiでの白黒送信、200dpiでの白黒送信、主走査200dpi、副走査100dpiでの白黒送信のいずれかを実行する。
【0046】
このように、本実施の形態では、相手先に対する送信モードとして所定解像度でのカラー送信モードを選択した際に、相手先に対して所定解像度でのカラー送信モードが実行可能か否かを判定し、相手先に対する所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でないときには、該相手先に対して実行可能な送信モードを判別し、相手先に対応付けて該相手先に対して実行可能と判別された送信モードをRAM18に登録し、RAM18に登録された相手先に対して所定解像度でのカラー送信モードを選択した際には、相手先に対応付けて登録された送信モードを実行するから、所定解像度でのカラー受信機能の有無が不明な相手先に対して、適正な送信モードを実行することができる。
【0047】
また、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して実行可能と判別された送信モードを、所定解像度での白黒送信モードおよび所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードであるとし、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対応付けて、所定解像度での白黒モードによる送信モードおよび所定解像度より低い解像度でのカラーモードによる送信モードのいずれか一方を登録するから、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対してカラー送信を優先させるか、白黒送信であるが解像度を優先させるかをユーザの要望に応じて設定することが可能になる。
【0048】
さらに、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して再送信を行う際には、該相手先が実行可能な送信モードの登録終了後に、再送信を、登録された送信モードで実行するから、ユーザに手間を掛けることなく、再送信を適正なモードで実行することができる。
【0049】
なお、本実施の形態では、所定解像度を300dpiとするカラー送信の場合を説明したが、400dpiでのカラー送信の場合も同様に対応することができることはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、登録された相手先に対して所定解像度でのカラー送信モードを選択した際には、相手先に対応付けて登録された送信モードを実行し、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して実行可能と判別された送信モードが、所定解像度での白黒送信モードおよび所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードであるときには、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対応付けて、所定解像度での白黒モードによる送信モードおよび所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードによる送信モードのいずれか一方を登録するから、所定解像度でのカラー受信機能の有無が不明な相手先に対して、適正な送信モードを実行することができる。また、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対してカラー送信を優先させるか、白黒送信であるが解像度を優先させるかをユーザの要望に応じて設定することが可能になる。
【0052】
さらに、所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対する再送信を行う際には、登録手段により該相手先が実行可能な送信モードを登録した直後に、再送信を登録された送信モードで実行することによって、ユーザに手間を掛けることなく、再送信を適正なモードで実行することができる。
【0053】
さらに、所定解像度は300dpiであり、所定解像度より低い解像度は、主走査方向および副走査方向が200dpiであるとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のファクシミリ装置のRAM18にワンタッチダイヤルキーに対応付けて登録されている情報の内容を示す図である。
【図3】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【図4】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【図5】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【図6】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【図7】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【図8】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【図9】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【図10】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【図11】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【図12】図1のファクシミリ装置のCPU22による制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 NCU
4 電話機
6 ハイブリット回路
8 変復調器
10 発呼回路
12 加算回路
14 読取回路
16 記録回路
18 RAM
20 操作部
22 CPU
24 ROM

Claims (6)

  1. 所定解像度でカラーファクシミリ情報を送信するカラー送信モード、前記所定解像度と同じ解像度で白黒ファクシミリ情報を送信する白黒送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でカラーファクシミリ情報を送信するカラー送信モードを含む複数の送信モードを実行可能なファクシミリ装置であって
    手先に対する送信モードとして前記所定解像度でのカラー送信モードを選択した際に、前記相手先に対して前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能か否かを判定する判定手段と、
    前記相手先に対する前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でないときには、該相手先に対して実行可能な送信モードを判別する判別手段と、
    前記相手先に対応付けて該相手先に対して実行可能と判別された送信モードを登録する登録手段とを備え、
    前記登録手段に登録された相手先に対して前記所定解像度でのカラー送信モードを選択した際には、前記相手先に対応付けて登録された送信モードを実行し、
    前記判別手段により前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して実行可能と判別された送信モードが、前記所定解像度での白黒送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードであるときには、前記登録手段は、前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対応付けて、前記所定解像度での白黒モードによる送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードによる送信モードのいずれか一方を登録することを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対する再送信を行う際には、前記登録手段により該相手先が実行可能な送信モードを登録した直後に、前記再送信を前記登録手段に登録された送信モードで実行することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 前記所定解像度は300dpiであり、前記所定解像度より低い解像度は、主走査方向および副走査方向が200dpiであることを特徴とする請求項1または2記載のファクシミリ装置。
  4. 所定解像度でカラーファクシミリ情報を送信するカラー送信モード、前記所定解像度と同じ解像度で白黒ファクシミリ情報を送信する白黒送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でカラーファクシミリ情報を送信するカラー送信モードを含む複数の送信モードを実行するためのファクシミリ通信方法であって、
    相手先に対する送信モードとして前記所定解像度でのカラー送信モードを選択した際に、前記相手先に対して前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能か否かを判定する工程と、
    前記相手先に対する前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でないときには、該相手先に対して実行可能な送信モードを判別する工程と、
    前記相手先に対応付けて該相手先に対して実行可能と判別された送信モードを記憶手段に登録する工程と、
    前記記憶手段に登録された相手先に対して前記所定解像度でのカラー送信モードを選択した際には、前記相手先に対応付けて登録された送信モードを実行する工程と、
    前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して実行可能と判別された送信モードが、前記所定解像度での白黒送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードであるときには、前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対応付けて、前記所定解像度での白黒モードによる送信モードおよび前記所定解像度より低い解像度でのカラー送信モードによる送信モードのいずれか一方を前記記憶手段に登録する工程と
    を有することを特徴とするファクシミリ通信方法。
  5. 前記所定解像度でのカラー送信モードが実行可能でない相手先に対して再送信を行う際には、該相手先が実行可能な送信モードの登録終了後に、前記再送信を登録された送信モードで実行する工程を有することを特徴とする請求項4記載のファクシミリ通信方法。
  6. 前記所定解像度は300dpiであり、前記所定解像度より低い解像度は、主走査方向および副走査方向が200dpiであることを特徴とする請求項4または5記載のファクシミリ通信方法。
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