JP2000255219A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2000255219A
JP2000255219A JP11058615A JP5861599A JP2000255219A JP 2000255219 A JP2000255219 A JP 2000255219A JP 11058615 A JP11058615 A JP 11058615A JP 5861599 A JP5861599 A JP 5861599A JP 2000255219 A JP2000255219 A JP 2000255219A
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block
tire
pneumatic tire
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Makoto Ishiyama
誠 石山
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    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
    • B60C2011/1213Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface
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    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
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    • B60C2011/1254Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special arrangements in the tread pattern with closed sipe, i.e. not extending to a groove

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックと接地面との間に介在する水の排水
性と操縦安定性能とを両立できる空気入りタイヤを提供
すること。 【解決手段】 ブロック18に形成されるサイプ20
は、中央部分に直線部20Aを有し、その両側に深さ方
向にジグザグ形状とされた屈曲部20Bを有している。
ブロック18が路面に接地して圧縮されると、屈曲部2
0Bでは、一方のサイプ壁面と他方のサイプ壁面と噛み
合い、かつ強く圧接するので屈曲部20B付近の剛性が
高まる。したがって、このブロック18はサイプ20を
設けたにもかかわらず高いブロック剛性が得られ、高い
操縦安定性が得られる。ウエット路面を走行した時に
は、ブロック18と路面との間に介在する水がサイプ2
0によって吸水され排水されるのでウエット性能が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トレッドにサイプ
付きのブロックを備えた空気入りタイヤに係り、特に、
排水性と操縦安定性とを高い次元で両立することのでき
る空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、雨天時、即ち、ウエット路面走行
時の性能に関して、トレッドパターンによる改良がなさ
れてきた。トレッド部のタイヤ周方向または幅方向溝の
配置やデザインにより雨天時の性能向上が図られてい
る。
【0003】その大きな狙いはタイヤ接地面内からの排
水であり、それには溝部体積を大きくすれば良いことが
知られている。
【0004】しかし、溝部体積を大きくすることは接地
面積を小さくすることにつながり、晴天時の操縦安定性
能を低下させる。
【0005】接地面積の減少を小さく、そして排水性確
保の目的からサイプ( 細溝) の改良もなされてきた。
【0006】サイプはブロック接地面内の水を排水する
ことによって路面との接触を確実にするものである。
【0007】そのため、ブロック内により多くのサイプ
を配置することによって排水性が向上すると考えられ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、多くのサイ
プをブロック内に配置した場合、ブロックの剛性が大幅
に低下し、ブロックに偏摩耗を生じたり、操縦安定性能
の悪化要因となる。
【0009】さらに、ブロックの剛性が低いと、激しい
走行を繰り返した場合等に、サイプ底からクラックが発
生し、ブロック欠けを生じることがある。
【0010】本発明の目的は、ブロックに形成するサイ
プを更に改良することで、ブロックと接地面との間に介
在する水の排水性と操縦安定性能とを両立できる空気入
りタイヤを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、互いに交差する複数の主溝によって形成された多数
のブロックをトレッドに備え、前記ブロックにサイプを
形成した空気入りタイヤにおいて、前記サイプは、前記
ブロックの中央部側よりも端部側の方が単位長さ当たり
の投影面積が大きいことを特徴としている。
【0012】ブロックにサイプを形成すると、ブロック
剛性の低下を生じる。また、直線状のサイプとジグザグ
サイプ等の複数屈曲したサイプとを比較すると、直線状
のサイプの方がサイプ内の水の流れがスムーズであり、
排水性の点では有利である。また、ブロックの中央部分
ではサイプによるブロック剛性の低下への寄与が小さ
く、端部側ではサイプによるブロック剛性の低下への寄
与が中央部側より大きい。
【0013】請求項1に記載の空気入りタイヤにおい
て、サイプは、ブロックの中央部側よりも端部側の方が
単位長さ当たりの投影面積が大きく設定されている。こ
れは、サイプが中央部側で直線状であった場合には端部
側で屈曲していることになり、サイプが中央部側で屈曲
している場合には端部側の方で大きく屈曲または中央部
側よりも多数屈曲していることになる。
【0014】屈曲したサイプと、直線状のサイプとを比
較すると、ブロックが接地して圧縮されたときには、屈
曲したサイプの方は、 一方のサイプ壁面の凹部(また
は凸部)とこれに対向する他方のサイプ壁面の凸部(ま
たは凹部)とが噛み合い、また、サイプ壁面同士が強く
接触するので、屈曲部分の剛性が高まる。
【0015】したがって、請求項1に記載の空気入りタ
イヤのブロックは、サイプを設けたにもかかわらず高い
ブロック剛性を得ることができ、排水性と操縦安定性と
を両立することができる。
【0016】また、請求項1に記載の空気入りタイヤで
は、ブロックの中央部分に、水の流れのスムーズな直線
状のサイプを設けているので、全ての部分がジグザグ形
状である所謂ジグザグサイプよりも排水性が良好であ
る。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記サイプは、少なくとも
一端が前記主溝に開口していることを特徴としている。
【0018】サイプの端部が主溝に開口していない場合
には、サイプ内に水が満たされてしまうと、それ以上水
を吸収することが出来なくなる(即ち、水吸収能力が飽
和してしまう。) 請求項2に記載の空気入りタイヤでは、サイプが主溝に
開口しており、サイプが吸収した水をブロック外の主溝
へ順次排出することができるため、サイプの水吸収能力
が飽和することがなく、高いウエット性能を維持でき
る。
【0019】なお、サイプの両端を主溝に開口させれば
更に主溝への排水性が向上する。
【0020】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記サイプ
は、深さ方向において、前記ブロックの中央部側よりも
端部側の方が、振幅が大きい及び又は周期が小さいこと
を特徴としている。
【0021】請求項3に記載の空気入りタイヤでは、サ
イプは、深さ方向においてブロックの中央部側よりも端
部側の方が振幅が大きい及び又は周期が小さいので、ブ
ロックの中央部側よりも端部側の方が単位長さ当たりの
投影面積が大となる。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記サイプは、深さ方向と直交する方向において、前記
ブロックの中央部側よりも端部側の方が、振幅が大きい
及び又は周期が小さいことを特徴としている。
【0023】請求項4に記載の空気入りタイヤでは、サ
イプは、深さ方向と直交する方向においてブロックの中
央部側よりも端部側の方が振幅が大きい及び又は周期が
小さいので、ブロックの中央部側よりも端部側の方が単
位長さ当たりの投影面積が大となる。
【0024】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、
前記サイプは、前記ブロックの端部側の振幅が1〜4mm
であることを特徴としている。
【0025】請求項5に記載の空気入りタイヤでは、サ
イプのブロック端部側の振幅を1〜4mmとしたので、ブ
ロックが接地して圧縮された際に、サイプの壁面 同士
を確実に圧接して十分な剛性を確保することができる。
【0026】なお、サイプの振幅が1mm未満では、ブロ
ックが接地して圧縮された際にサイプの壁面同士の圧接
力が不足し、十分に剛性を上げることができなくなる。
一方、サイプの振幅が4mmを越えると、サイプを形成
するモールドのブレードがタイヤに引っ掛かり、タイヤ
が抜け難かったり(所謂、釜抜け性が悪い)、ブロック
を欠いてしまう虞れがある。
【0027】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の空気
入りタイヤの第1の実施形態を図1乃至図4にしたがっ
て説明する。
【0028】図1に示すように、本実施形態の空気入り
タイヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向(矢印S
方向)に沿って延びる複数の周方向溝14と、タイヤ幅
方向(矢印W方向)に沿って延びる複数の横溝16とに
よって区画される複数のブロック18が形成されてい
る。
【0029】各ブロック18には、各々サイプ20がタ
イヤ幅方向に沿って形成されている。
【0030】図2及び図3に示すように、サイプ20
は、長手方向両端部がブロック18内で終端している。
【0031】サイプ20は、中央部分に直線部20Aを
有し、その両側に屈曲部20Bを有している。
【0032】直線部20Aは、タイヤ幅方向に直線状
で、かつ深さ方向(矢印D方向)にも直線状に形成され
ている。
【0033】一方、屈曲部20Bは、深さ方向にジグザ
グ形状に形成されており、直線部20Aからサイプ20
の長手方向端部に向けて振幅(λ)が増大し、長手方向
端部において振幅が最大値(λmax )となる。
【0034】ここで、屈曲部20Bにおける振幅の最大
値をλmax としたとき、1mm≦λmax ≦4mmとすること
が好ましい。 (作用)次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用
を説明する。
【0035】本実施形態の空気入りタイヤ10を装着し
た車両が走行してブロック18が路面に接地すると、ブ
ロック18は圧縮される。このとき、深さ方向にジグザ
グ状に屈曲した屈曲部20Bは、一方のサイプ壁面がこ
れと対向する他方のサイプ壁面と噛み合い、かつ強く圧
接するので、屈曲部20B付近の剛性が高まる。したが
って、このブロック18は、サイプ20を設けたにもか
かわらず高いブロック剛性が得られ、空気入りタイヤ1
0は高い操縦安定性が得られる。
【0036】また、ウエット路面を走行した時に、ブロ
ック18と路面との間に介在する水は、このサイプ20
によって吸水され排水されるので、ブロック18と路面
との接触面積が確保され、高いウエット性能が得られ
る。
【0037】また、サイプ20は、中央部分に水の流れ
のスムーズな直線部20Aを設けているので、全ての部
分がジグザグ形状である所謂ジグザグサイプよりも排水
性が良好である。
【0038】このように、本実施形態の空気入りタイヤ
10では、排水性と操縦安定性とを両立することができ
る。
【0039】なお、サイプ20の屈曲部20Bの振幅が
1mm未満では、ブロック18が接地して圧縮された際に
サイプ壁面同士の圧接力が不足し、十分に剛性を上げる
ことができなくなる。一方、屈曲部20Bの振幅が4mm
を越えると、サイプ20を形成するモールドのブレード
がタイヤに引っ掛かり、タイヤが抜け難かったり(所
謂、釜抜け性が悪い)、ブロック18を欠いてしまう虞
れがある。 [第2の実施形態]次に、本発明の空気入りタイヤの第
2の実施形態を図5及び図6にしたがって説明する。な
お、第1の実施形態と同一構成に関しては同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0040】図5及び図6に示すように、本実施形態で
は、サイプ20の両端部分、即ち屈曲部20Bがブロッ
ク側面(図5、6では図示しない周方向溝14)に開口
している。
【0041】したがって、ウエット路面走行時、サイプ
20に吸収した水を周方向溝14へと順次排出すること
ができるため、サイプ20の水吸収能力が飽和すること
がなく、高い排水性を維持できる。
【0042】通常、ブロックを分断するようなサイプ
(所謂オープンサイプ)をブロックに設けるとブロック
剛性の低下が大きいが、本実施形態のようにブロック端
部付近をジグザグ形状とすることにより高いブロック剛
性を維持することができる。
【0043】なお、本実施形態では、サイプ20の両端
を周方向溝14へ開口させたが、場合によっては片側の
みでも良い。 [第3の実施形態]次に、本発明の空気入りタイヤの第
3の実施形態を図7乃至図8にしたがって説明する。な
お、前述した実施形態と同一構成に関しては同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0044】図7に示すように、ブロック18には、中
央部分に直線部22Aを有し、その両側に屈曲部22B
を有したサイプ22が形成されている。
【0045】直線部22Aは、ブロック18の対角線に
沿って直線状で、かつ深さ方向(矢印D方向)にも直線
状に形成されている。
【0046】一方、屈曲部22Bは、タイヤ幅方向に延
びる短直線部22Baと短直線部22Baとの間に、短
直線部22Baから遠くなるに従って互いに離れるよう
に傾斜する一対の傾斜部22Bbを備え、さらに一対の
傾斜部22Bbを連結する連結部22Bcを備え、所謂
あり継ぎ(建築用語)形状を呈している。
【0047】即ち、このサイプ22を境にして一方には
先端へ行くに従って広がる凸部が、他方には、この凸部
が嵌合する凹部を備えることになる。
【0048】このように、凸部と凹部とがサイプ22の
両端付近、即ち、ブロック18の端部付近で嵌合してサ
イプ22を挟んで一方の陸部分と他方の陸部分とが連結
状態を維持するので、ブロック18の端部付近の剛性が
非常に高く維持でき、前述した実施形態と同様に接地し
た時の変形が抑えられ、高い操縦安定性が得られる。 (試験例1)本発明の効果を確かめるために、従来例の
タイヤと本発明の適用された実施例のタイヤとを用意
し、ドライ路面での操縦安定性試験及びサーキット走行
による耐偏摩耗試験を行った。
【0049】実施例のタイヤ:図5に示すサイプをブロ
ックに形成したタイヤである。ブロックの寸法は、タイ
ヤ周方向寸法(W1)20mm×タイヤ幅方向寸法(W
2)20mm×高さ(H)8mmである。サイプの寸法は、
図4,5に示すように、深さ寸法(d)が7mm、直線部
の長さ寸法(L1)が10mm、屈曲部の長さ寸法(L
2)が5mm、厚み(t)が0.6mm、屈曲部の振幅の最
大値(λmax )が2mm、波長(A)が4mmである。
【0050】従来例1のタイヤ:実施例のタイヤと同じ
寸法のブロックを有しており、異なる点はサイプ形状の
みである。図9に示すように、ブロック18には、ブロ
ック18をタイヤ周方向に2分するようにタイヤ幅方向
に沿って直線状に延び、深さ方向にも直線状に延びるス
トレートサイプ24が形成されている。このストレート
サイプ24は、厚み(t)が0.6mmであり、深さ
(d)が7mmである。
【0051】従来例2のタイヤ:実施例のタイヤと同じ
寸法のブロックを有しており、異なる点はサイプ形状の
みである。図10に示すように、ブロック18には、ブ
ロック18をタイヤ周方向に2分するようにタイヤ幅方
向に沿って直線状に延び、全長にわたって深さ方向にジ
グザグ状に延びるサイプ25が形成されている。このサ
イプ25は、厚み(t)が0.6mmであり、振幅の最大
値が2mm、波長が4mm、深さ(d)が7mmである。
【0052】表1はドライ路面での操縦安定性能のフィ
ーリング評点(10点満点評価)及び、耐偏摩耗性能を
示したものである。
【0053】操縦安定性試験は、熟練したテストドライ
バーがテストコースで試験タイヤを装着した車両を走行
させて行った。なお、数値が大きいほど操縦安定性に優
れていることを示す。
【0054】耐偏摩耗試験は、試験タイヤを装着した車
両で激しいサーキット走行を行い、走行後のタイヤの摩
耗量を測定した。
【0055】評価は、従来例のタイヤの摩耗量の逆数を
100とする指数で表した。数値が大きいほど耐偏摩耗
性能に優れていることを示す。
【0056】なお、実施例のタイヤ及び従来例のタイヤ
共に、タイヤサイズは全てPSR185/60R14で
ある。
【0057】
【表1】
【0058】試験の結果、本発明の適用された実施例の
タイヤは、耐摩耗性も良く、操縦安定性が向上している
ことが分かった。 (試験例2)本発明の効果を確かめるために、従来例の
タイヤと本発明の適用された実施例のタイヤとを用意
し、ドライ路面での操縦安定性試験及びサーキット走行
による耐偏摩耗試験を行う共に、従来例のタイヤのブロ
ックと実施例のタイヤのブロックを各々切り出して変形
試験を行った。
【0059】実施例のタイヤ:図7に示すサイプをブロ
ックに形成したタイヤである。ブロックの寸法は、試験
例1のタイヤと同じ20mm×20mm×8mmである。図
7、8に示すように、サイプは、深さ寸法(d)が7m
m、屈曲部の長さ寸法(L3)が5mm、屈曲部の長さ寸
法(L4)が2mmである。
【0060】従来例のタイヤ:前述した試験例1の従来
例1と同一のタイヤである。
【0061】なお、実施例のタイヤ及び従来例のタイヤ
共に、タイヤサイズは全てPSR185/60R14で
ある。
【0062】表2はドライ路面での操縦安定性能のフィ
ーリング評点(10点満点評価)及び、耐偏摩耗性能を
示したものである。
【0063】変形試験:各タイヤからブロックを切り出
し、透明のアクリル板の上に12kgf の力で押しつけ
て、真横(サイプの長手方向に対して直交する方向)に
2mm剪断させたときの踏面付近の変形を目視にて観察し
た。
【0064】なお、操縦安定性試験及び耐偏摩耗試験の
試験方法及び評価方法は試験例1と同一である。
【0065】
【表2】
【0066】試験の結果、本発明の適用された実施例の
タイヤは、従来例のタイヤに比較して操縦安定性及び耐
偏摩耗性能が向上していることが分かった。また、変形
試験の結果、実施例のタイヤのブロックは、サイプが開
かず、倒れ込みが抑制されていることが分かった。 (試験例3)サイプの屈曲部の振幅を種々変更して、ド
ライ路面での操縦安定性試験を行うと共にタイヤ製造時
の釜抜け性を調べた。
【0067】実施例:図5に示す形状のサイプをブロッ
クに形成したタイヤである。ブロックの寸法は、タイヤ
周方向寸法(W1)40mm×タイヤ幅方向寸法(W2)
40mm×高さ(H)14mmである。サイプの寸法は、深
さ寸法(d)が10mm、直線部の長さ寸法(L1)が2
0mm、屈曲部の長さ寸法(L2)が10mm、厚み(t)
が1.0mmである。屈曲部の振幅の最大値(λmax )の
異なるものを4種類試作した。
【0068】従来例のタイヤ:実施例のタイヤと同じ寸
法のブロックを有しており、異なる点はサイプ形状のみ
である。従来例のタイヤのブロックには、ブロックをタ
イヤ周方向に2分するようにタイヤ幅方向に沿って直線
状に延び、深さ方向にも直線状に延びるストレートサイ
プが形成されている。このストレートサイプは、厚みが
1.0mmであり、深さが10mmである。
【0069】釜抜け性:加硫したタイヤのモールドから
の外し易さを調べた。また、モールドから外したタイヤ
のブロックの目視検査も同時に行った。
【0070】なお、操縦安定性試験の試験方法は試験例
1と同一である。
【0071】また、従来例のタイヤ及び従来例のタイヤ
共に、タイヤサイズは全てTSR315/70R22.
5である。
【0072】
【表3】
【0073】試験の結果、サイプを深さ方向にジグザグ
形状とする場合、タイヤ性能と製造性を両立するにはそ
の振幅を1mm〜4mmの範囲とすることが良いことが分か
った。 (試験例4)本発明の効果を確かめるために、従来例の
タイヤと本発明の適用された実施例のタイヤとを用意
し、実車にて走行試験を行った。
【0074】実車試験:15tトラックの前輪にタイヤ
を装着し、実使用条件下で10万kmを走行し、走行後
のタイヤをチェックした。トラックは6台準備し、N=
3の試験である。
【0075】実施例のタイヤ:図2に示すサイプをブロ
ックに形成したタイヤである。ブロックの寸法(図2参
照)は、タイヤ周方向寸法(W1)40mm×タイヤ幅方
向寸法(W2)40mm×高さ(h)14mmである。サイ
プの寸法(図3、4参照)は、深さ寸法(d)が10m
m、直線部の長さ寸法(L1)が12mm、屈曲部の長さ
寸法(L2)が6mm、厚み(t)が1.0mm、屈曲部の
振幅の最大値(λmax )が2mm、波長(A)が4mmであ
る。
【0076】従来例のタイヤ:実施例のタイヤと同じ寸
法のブロックを有しており、異なる点はサイプ形状のみ
である。図11に示すように、ブロック18には、両端
部がブロック18内で終端するタイヤ幅方向に沿って直
線状に延び、深さ方向にも直線状に延びるストレートサ
イプ26が形成されている。このストレートサイプ26
は、長さL5が24mm、厚み(t)が1.0mmであり、
深さ(d)が10mmである。
【0077】タイヤサイズは何れもTSR315/70
R22.5である。
【0078】走行後のタイヤのブロックを調査した結
果、ストレートサイプをブロックに形成した従来例のタ
イヤでは60%のブロックにサイプ底クラックが認めら
れたが、実施例のタイヤではサイプ底クラックは全く見
られず、耐久性の高さが証明された。
【0079】なお、実施形態のブロック18の形状は矩
形であったが、三角形、台形、その他の多角形等であっ
ても良い。
【0080】また、ブロックの形状、大きさ等によって
ブロック一つ当たりのサイプ数は操縦安定性を低下させ
ない範囲で適宜変更することができる。
【0081】また、サイプ20やサイプ22の向きは、
上記実施形態の向きに限定されない。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の空気入り
タイヤは上記の構成としたので、排水性と操縦安定性能
とを両立できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のトレッドの平面図である。
【図2】第1の実施例に係る空気入りタイヤのブロック
の斜視図である。
【図3】図2に示すブロックの平面図である。
【図4】図3に示すブロックの4−4線断面図である。
【図5】第2の実施例に係る空気入りタイヤのブロック
の斜視図である。
【図6】図5に示すブロックの平面図である。
【図7】第3の実施例に係る空気入りタイヤのブロック
の斜視図である。
【図8】図7に示すブロックの屈曲部の拡大平面図であ
る。
【図9】試験例1の従来例1のタイヤのブロックの斜視
図である。
【図10】試験例1の従来例2のタイヤのブロックの斜
視図である。
【図11】試験例4の従来例のタイヤのブロックの斜視
図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 12 トレッド 14 周方向溝(主溝) 16 横溝(主溝) 18 ブロック 20 サイプ 20A 直線部 20B 屈曲部 22 サイプ 22A 直線部 22B 屈曲部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに交差する複数の主溝によって形成
    された多数のブロックをトレッドに備え、前記ブロック
    にサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、 前記サイプは、前記ブロックの中央部側よりも端部側の
    方が単位長さ当たりの投影面積が大きいことを特徴とす
    る空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記サイプは、少なくとも一端が前記主
    溝に開口していることを特徴とする請求項1に記載の空
    気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記サイプは、深さ方向において、前記
    ブロックの中央部側よりも端部側の方が、振幅が大きい
    及び又は周期が小さいことを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記サイプは、深さ方向と直交する方向
    において、前記ブロックの中央部側よりも端部側の方
    が、振幅が大きい及び又は周期が小さいことを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入り
    タイヤ。
  5. 【請求項5】 前記サイプは、前記ブロックの端部側の
    振幅が1〜4mmであることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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