JP2017052347A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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【課題】アイス性能を確保しながら、優れた耐摩耗性能と耐偏摩耗性能を発揮できる空気入りタイヤを提供する。【解決手段】サイプ4は、長さ方向LDにおける中央のサイプ底側に位置する2次元形状の2Dセンター部5と、長さ方向LDにおける中央の踏面側に位置する3次元形状の3Dセンター部6と、長さ方向LDにおける両端に位置する3次元形状の3Dサイド部7とを有する。3Dセンター部6と3Dサイド部7は、それぞれ踏面で開口する。3Dセンター部6の3次元形状は、長さ方向LDに凸形状となるセンター凸部61をもって屈曲しながら深さ方向に延びる。3Dサイド部7の3次元形状は、幅方向WDに凸形状となるサイド凸部71をもって屈曲しながら深さ方向に延び、サイド凸部71の稜線がセンター凸部61を起点にして長さ方向LDに延びる。【選択図】図3

Description

本発明は、トレッド面の陸部にサイプが形成された空気入りタイヤに関し、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
従来、スタッドレスタイヤでは、ブロックやリブなどの陸部にサイプと呼ばれる切り込みが形成されている。サイプのエッジ効果や除水効果によって、摩擦係数が低いアイス路面での走行が安定し、いわゆるアイス性能を高めることができる。このようなサイプとして、深さ方向で形状が変化しない2次元形状に形成された2次元サイプが知られており、平面サイプや波形サイプが実用化されている。
また、特許文献1〜6に記載のように、深さ方向で形状が変化する3次元形状に形成された3次元サイプも知られている。3次元サイプでは、制動時や旋回時などにサイプの壁面同士が係合するために陸部の過度の変形が抑制され、それによりエッジ効果や除水効果を確実に発揮できる。しかし、3次元形状が画一的に形成されていると、或る特定の方向(例えば、前後方向)の変形しか抑制されない場合があり、他方向(例えば、横方向)の変形が十分に抑制されないために耐摩耗性能や耐偏摩耗性能が低下する恐れがあった。
その一方で、単に、複数方向(例えば、前後方向と横方向)における変形を抑制できる3次元形状を採用しただけでは、アイス性能などに改善の余地が見られることが判明した。本発明者の研究によれば、その理由は、陸部の変形のしやすさが、サイプの部位によって異なり、更には陸部の摩耗段階によっても異なるためであり、これらに配慮した具体的なサイプ構造は知られていない。
特開2004−314758号公報 特開2006−27558号公報 特開2002−321509号公報 特開2005−104188号公報 国際公開第2006/001446号 特開2007−22361号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アイス性能を確保しながら、優れた耐摩耗性能と耐偏摩耗性能を発揮できる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明に係る空気入りタイヤは、トレッド面の陸部に形成されたサイプが、長さ方向における中央のサイプ底側に位置し、深さ方向に沿って形状が変化しない2次元形状に形成された2Dセンター部と、長さ方向における中央の踏面側に位置し、深さ方向に沿って形状が変化する3次元形状に形成された3Dセンター部と、長さ方向における両端に位置し、深さ方向に沿って形状が変化する3次元形状に形成された3Dサイド部とを有し、前記3Dセンター部と前記3Dサイド部が、それぞれ踏面で開口し、前記3Dセンター部の3次元形状が、長さ方向に凸形状となるセンター凸部をもって屈曲しながら深さ方向に延び、前記3Dサイド部の3次元形状が、幅方向に凸形状となるサイド凸部をもって屈曲しながら深さ方向に延び、前記サイド凸部の稜線が前記センター凸部を起点にして長さ方向に延びるものである。
このようなサイプが形成された陸部では、長さ方向における変形が主に3Dセンター部によって抑制され、幅方向における変形が主に3Dサイド部によって抑制される。3Dセンター部が位置するサイプの踏面側と、3Dサイド部が位置するサイプの両端は、いずれも陸部の変形が比較的大きい部位であり、かかる部位が3次元形状に形成されていることで、陸部の過度の変形を効果的に抑制できる。長さ方向における中央のサイプ底側には2Dセンター部が位置し、これは陸部の変形が比較的小さい部位である。
摩耗の初期から中期に至る段階では、陸部の剛性が比較的低いために変形が大きくなるが、このタイヤによれば、上述のように3Dセンター部と3Dサイド部によって陸部の過度の変形を抑制できる。また、摩耗の中期以降の段階では、陸部の剛性が比較的高いために変形が小さくなるが、このタイヤであれば、3Dセンター部が減少または消滅しているので、陸部の剛性が高くなり過ぎず、サイプのエッジ効果が良好に発揮される。しかも、摩耗の中期以降であっても、サイプの両端に3Dサイド部が位置することにより、陸部の剛性が低下し過ぎない。
加えて、3Dサイド部の3次元形状に含まれるサイド凸部の稜線が、3Dセンター部の3次元形状に含まれるセンター凸部を起点にして長さ方向に延びることにより、3Dセンター部と3Dサイド部とがスムーズに接続され、その部分がいびつな形状になることを回避できる。その結果、サイプの壁面同士が係合した際に、3Dセンター部と3Dサイド部との接続箇所に応力が局所的に集中することを防いで、サイプ内のクラックや欠損などの発生を予防できる。
深さ方向に隣接する2つの前記サイド凸部の稜線が同一の前記センター凸部を起点にして長さ方向に延びることが好ましい。これによってサイド凸部が密に配置され、サイプの中央よりも陸部の変形が大きくなりがちなサイプの両端において、陸部の変形を効果的に抑制することができる。陸部の側面にサイプが開口している場合は、その効果がより顕著である。
前記3Dセンター部の3次元形状が、深さ方向の1箇所で屈曲した横向きV字状をなすものでもよい。かかる3次元形状に形成された3Dセンター部によれば、長さ方向における陸部の過度の変形を良好に抑制できる。また、深さ方向の複数箇所で屈曲する形状に比べて、タイヤの加硫工程における脱型時の抵抗を小さくできる。
踏面から前記2Dセンター部と前記3Dセンター部との境界までの距離が、サイプ深さの20〜70%であることが好ましい。また、サイプ端から前記2Dセンター部と前記3Dサイド部との境界までの距離が、サイプ長さの10〜40%であることが好ましい。
本発明に係る空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す平面図 ブロックの斜視図 サイプの三面図 サイプの壁面を示す斜視図 2Dセンター部、3Dセンター部及び3Dサイド部の領域を模式的に示す図 比較例のタイヤにおけるサイプの正面図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示したトレッド面Trには、陸部としてのブロック1が設けられている。ブロック1の各々は、主溝2と横溝3によって区分されている。主溝2はタイヤ周方向に連続して延びており、横溝3は主溝2と交差する方向に延びている。ブロック1は、平面視にて矩形状に形成されているが、これに限られない。このようなブロックに代えてまたは加えて、タイヤ周方向に連続して延びるリブが陸部として設けられてもよい。
図2に拡大して示すように、ブロック1にはサイプ4が形成されている。サイプ4は、図1で左右方向となるタイヤ幅方向に延びている。アイス性能、特にアイス路面での発進性能や制動性能を向上するうえでは、このようにタイヤ周方向と交差する方向にサイプ4が延びていることが好ましい。ブロック1には、少なくとも1本のサイプが形成されていればよい。したがって、例えば、タイヤ周方向に間隔を設けて配置された複数本のサイプ4が1つのブロック1に設けられていても構わない。
長さ方向LDは、サイプ4の長さ方向であり、本実施形態ではタイヤ幅方向と同じ方向である。サイプ長さL4は、サイプ4の両端間の直線距離として測定される。深さ方向DDは、サイプ4の深さ方向である。サイプ深さD4は、踏面からサイプ底までの直線距離として測定される。サイプ深さD4は、例えば主溝2の深さの40〜80%に設定される。幅方向WDは、サイプ4の幅方向であり、本実施形態ではタイヤ周方向と同じ方向である。サイプ幅W4は、十分なエッジ効果を発現するうえで、例えば0.3〜2.0mmに設定される。
図3は、サイプ4の(a)平面図、(b)側面図及び(c)正面図を含む三面図である。図4は、そのサイプ4の壁面を示す斜視図である。図3,4に示すように、トレッド面Trのブロック1に形成されたサイプ4は、長さ方向LDにおける中央のサイプ底側に位置する2Dセンター部5と、長さ方向LDにおける中央の踏面側に位置する3Dセンター部6と、長さ方向LDにおける両端に位置する3Dサイド部7とを有する。図5は、それらの領域を模式的に示している。
2Dセンター部5は、深さ方向DDに沿って形状が変化しない2次元形状に形成されている。3Dセンター部6及び3Dサイド部7は、それぞれ深さ方向DDに沿って形状が変化する3次元形状に形成されている。但し、それらは互いに異なる3次元形状に形成されている。また、3Dセンター部6と3Dサイド部7は、それぞれ踏面で開口している。3Dセンター部6の開口は、幅方向WDに屈曲しながら長さ方向LDに沿って延び、短辺と長辺とを交互に繰り返した波形状に形成されている。
サイプ4は、その両端をブロック1の側面で開口させた両側オープンサイプとして形成されている。しかし、片端のみを開口させた片側オープンサイプとして、または両端をブロック内で閉塞させた両側クローズドサイプとして、サイプ4が形成されていても構わない。サイプ4の両端、特に開口したサイプ端の周辺では、ブロックの変形が大きくなる傾向にあるが、このサイプ4の両端には3Dサイド部7が位置するため、後述のようにしてブロック1の過度の変形を抑制することができる。サイプ長さL4は、長さ方向LDにおけるブロック幅の30%以上が好ましく、50%以上がより好ましい。
2Dセンター部5の2次元形状は波形に形成され、その壁面には深さ方向DDに延びた凹凸列が設けられている。X−X矢視における横断面は、図3(a)と略同じ形状となり、2Dセンター部5では、このような波形状が深さ方向DDに連続する。この2Dセンター部5は、いわゆる波形サイプに形成されているが、壁面が平坦に形成された平面サイプでも構わない。平面サイプでは、横断面が直線形状をなし、その直線形状が深さ方向に連続する。サイプ4が2Dセンター部5を有することで、そうでない場合に比べて、タイヤの加硫工程における脱型時の抵抗が小さくなる。
3Dセンター部6の3次元形状は、長さ方向LDに凸形状となるセンター凸部61をもって屈曲しながら深さ方向DDに延びる。この3次元形状は、壁面同士が長さ方向LDに係合可能な構造を有する。壁面には、長さ方向LDに振幅を有して深さ方向DDに延びた凹凸列が設けられている。その凹凸列は、長さ方向LDの一方に傾斜した部分と、その逆向きに傾斜した部分とを備え、それらがセンター凸部61を介して深さ方向DDに連なっている。3Dセンター部6の凹凸列は、2Dセンター部5の凹凸列とスムーズに接続されている。
3Dサイド部7の3次元形状は、幅方向WDに凸形状となるサイド凸部71をもって屈曲しながら深さ方向DDに延びる。この3次元形状は、壁面同士が深さ方向DDに係合可能な構造を有する。3Dサイド部7が位置するサイプ4の両端は、図3(b)のように幅方向WDに振幅を有して深さ方向DDに延びた波形状となる。本実施形態では、その波形状がブロック1の側面に出現する。壁面では、サイド凸部71の稜線71a〜71jが長さ方向LDに沿って延びており、このうち稜線71a,71bと、稜線71f,71gが、それぞれセンター凸部61を起点にして長さ方向LDに延びている。
このブロック1では、長さ方向LDにおける変形が主に3Dセンター部6によって抑制され、幅方向WDにおける変形が主に3Dサイド部7によって抑制される。3Dセンター部6が位置するサイプ4の踏面側と、3Dサイド部7が位置するサイプ4の両端は、いずれもブロック1の変形が比較的大きい部位であり、かかる部位が3次元形状に形成されていることで、制動時や旋回時などにおけるブロック1の過度の変形を効果的に抑制できる。長さ方向LDにおける中央のサイプ底側には2Dセンター部5が位置し、これはブロック1の変形が比較的小さい部位である。
摩耗の初期から中期に至る段階では、ブロック1の剛性が比較的低いために変形が大きくなるが、このタイヤによれば、上述のように3Dセンター部6と3Dサイド部7によってブロック1の過度の変形を抑制できる。また、摩耗の中期以降の段階では、ブロック1の剛性が比較的高いために変形が小さくなるが、このタイヤであれば、3Dセンター部6が減少または消滅しているので、ブロック1の剛性が高くなり過ぎず、サイプ4のエッジ効果が良好に発揮される。しかも、摩耗の中期以降であっても、サイプ4の両端に3Dサイド部7が位置することにより、ブロック1の剛性が低下し過ぎない。
加えて、3Dサイド部7の3次元形状に含まれるサイド凸部71の稜線71a,71bと稜線71f,71gが、3Dセンター部6の3次元形状に含まれるセンター凸部61を起点にして長さ方向LDに延びることにより、3Dセンター部6と3Dサイド部7とがスムーズに接続され、その部分がいびつな形状になることを回避できる。その結果、サイプ4の壁面同士が係合した際に、3Dセンター部6と3Dサイド部7との接続箇所に応力が局所的に集中することを防いで、サイプ4内のクラックや欠損などの発生を予防できる。
本実施形態では、発進時や制動時にブロック1が前後方向に変形しようとすると、3次元形状に形成された壁面同士が係合し、その変形が主に3Dサイド部7によって抑制される。また、旋回時にブロック1が横方向に変形しようとすると、3次元形状に形成された壁面同士が係合し、その変形が主に3Dセンター部6によって抑制される。それでいて、摩耗に伴うブロック1の剛性変化に対応し、アイス性能を確保しながら、優れた耐摩耗性能と耐偏摩耗性能を発揮できる。更に、相異する3次元形状を巧みに組み合わせることにより、サイプ4内にクラックや欠損が生じないようにしている。
3Dサイド部7における幅方向WDの振幅は、長さ方向LDの中央に向かって減少し、2Dセンター部5と3Dサイド部7との境界、及び、3Dセンター部6と3Dサイド部7との境界では、長さ方向LDから見て実質的に直線状に収束する。よって、サイド凸部71の稜線は、それぞれサイプ端から離れるにつれてサイプ4の幅方向WDの中央に近付くように傾斜する。これにより、上記境界での接続がスムーズになり、いびつな形状になることを回避できる。その結果、サイプ4の壁面同士が係合した際に、上記境界に応力が局所的に集中することを防ぎ、サイプ4内のクラックや欠損などの発生を予防できる。
本実施形態では、深さ方向DDに隣接する2つのサイド凸部71の稜線71a,71bが同一のセンター凸部61を起点にして長さ方向に延びる。図3(c)のように、稜線71a,71bは、深さ方向DDに傾斜しながら長さ方向LDに沿って延びている。稜線71f,71gも同様に構成されている。これによりサイド凸部71が密に配置され、中央よりもブロック1の変形が大きくなりがちなサイプ4の両端において、ブロック1の変形を効果的に抑制できる。このサイプ4はブロック1の両方の側面に開口しているため、その効果がより顕著に得られる。
本実施形態では、図3(c)に示すように、3Dセンター部6の3次元形状が、深さ方向DDの1箇所で屈曲した横向きV字状をなしている。かかる3次元形状に形成された3Dセンター部6によれば、長さ方向LDにおけるブロック1の過度の変形を良好に抑制できる。深さ方向DDの複数箇所で屈曲する形状でも構わないが、そのような形状に比べて、本実施形態によればタイヤの加硫工程における脱型時の抵抗を小さくできる。
踏面から2Dセンター部5と3Dセンター部6との境界までの距離K1(図5参照)は、サイプ深さD4の20〜70%であることが好ましい。これにより、2Dセンター部5及び3Dセンター部6の深さ方向DDでの大きさが適度に確保される。距離K1は、サイプ深さD4の30%以上であることがより好ましく、40%以上であることが更に好ましい。また、距離K1は、サイプ深さD4の60%以下であることがより好ましい。
サイプ端から2Dセンター部5と3Dサイド部7との境界までの距離K2(図5参照)は、サイプ長さL4の10〜40%であることが好ましい。これにより、2Dセンター部5及び3Dサイド部7の長さ方向LDでの大きさ、延いては3Dセンター部6の長さ方向LDでの大きさも含めて、それらが適度に確保される。距離K2は、サイプ長さL4の15%以上であることがより好ましい。また、距離K2は、サイプ長さL4の30%以下であることがより好ましく、20%以上であることが更に好ましい。
本発明の空気入りタイヤは、ブロックやリブなどの陸部に上記の如きサイプが形成されること以外は、通常の空気入りタイヤと同等に構成できる。したがって、従来公知の材料や製法などは何れも採用できる。
本発明の空気入りタイヤは、前述の如き作用効果を奏してアイス性能に優れるため、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能である。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明する。タイヤの性能評価は、それぞれ以下のようにして実施した。
(1)耐摩耗性能
22.5×7.50のリムに装着したサイズ11R22.5のタイヤを定積載量10tの車輌に装着して内圧700kPaを充填し、20000kmを走行した後のタイヤの摩耗量を測定し、その逆数を指数化した。指数が大きいほど、摩耗量が少なく耐摩耗性能に優れることを示す。
(2)耐偏摩耗性能
20000kmを走行した後の上記タイヤの偏摩耗量(ヒールアンドトウ摩耗量、センター摩耗量、及び、ショルダー摩耗量)を測定し、その逆数を指数化した。指数が大きいほど、偏摩耗量が少なく耐偏摩耗性能に優れることを示す。
(3)アイス性能
22.5×7.50のリムに装着したサイズ11R22.5のタイヤを定積載量10tの車輌に装着して内圧700kPaを充填し、アイス路面での発進性能と制動性能の評価結果を統合して指数化した。発進性能は、車輌が停止状態から30mの距離を進むのに要した時間を計測して採点した。制動性能は、時速30kmの走行状態から車輌が停止するまでの制動距離を計測して採点した。指数が大きいほど、点数が高くアイス性能に優れることを示す。
上記性能評価に供した実施例と比較例のタイヤは、サイプの形状を除いて共通の構造を有する。実施例及び比較例では、それぞれ図3、図6に示したサイプがトレッド面の全てのブロックに形成されている。図6のサイプ40は、図3で示した3Dセンター部に相当する3次元形状のみを有し、その壁面には、サイプの深さ方向の2箇所で屈曲した凹凸列が設けられている。評価結果を表1に示す。
Figure 2017052347
表1のように、実施例では、アイス性能を確保しながら、優れた耐摩耗性能と耐偏摩耗性能を発揮できており、その改善効果を確認することができる。
1 ブロック(陸部の一例)
4 サイプ
5 2Dセンター部
6 3Dセンター部
7 3Dサイド部
61 センター凸部
71 サイド凸部
Tr トレッド面

Claims (5)

  1. トレッド面の陸部に形成されたサイプが、
    長さ方向における中央のサイプ底側に位置し、深さ方向に沿って形状が変化しない2次元形状に形成された2Dセンター部と、
    長さ方向における中央の踏面側に位置し、深さ方向に沿って形状が変化する3次元形状に形成された3Dセンター部と、
    長さ方向における両端に位置し、深さ方向に沿って形状が変化する3次元形状に形成された3Dサイド部とを有し、
    前記3Dセンター部と前記3Dサイド部が、それぞれ踏面で開口し、
    前記3Dセンター部の3次元形状が、長さ方向に凸形状となるセンター凸部をもって屈曲しながら深さ方向に延び、
    前記3Dサイド部の3次元形状が、幅方向に凸形状となるサイド凸部をもって屈曲しながら深さ方向に延び、前記サイド凸部の稜線が前記センター凸部を起点にして長さ方向に延びる空気入りタイヤ。
  2. 深さ方向に隣接する2つの前記サイド凸部の稜線が同一の前記センター凸部を起点にして長さ方向に延びる請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記3Dセンター部の3次元形状が、深さ方向の1箇所で屈曲した横向きV字状をなす請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 踏面から前記2Dセンター部と前記3Dセンター部との境界までの距離が、サイプ深さの20〜70%である請求項1〜3いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. サイプ端から前記2Dセンター部と前記3Dサイド部との境界までの距離が、サイプ長さの10〜40%である請求項1〜4いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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