JP4211944B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、少なくとも1本のサイプを形成した陸部を有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤに関し、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
従来、スタッドレスタイヤには、ブロックやリブなどの陸部にサイプと呼ばれる切り込みが設けられており、このサイプによるエッジ効果により摩擦係数が低いアイス路面での安定した走行が可能となる。かかるサイプとしては、深さ方向で形状が変化しない、いわゆる2次元サイプが知られており、サイプ内壁面が平坦な平面サイプや、図3に示すように凹凸列が踏面の法線方向NDに延びた波形サイプ20が実用化されている。
近年、エッジ効果を高めるためにサイプの本数は増加する傾向にあったが、サイプの本数を増やし過ぎると、エッジ数は増えるものの、陸部の剛性が低下して過度に倒れ込んでしまい、逆にエッジ効果が小さくなってアイス性能が低下したり、サイプ間に段差摩耗が発生したりするという問題が生じる。このため、サイプの形状を深さ方向で変化させて過度の倒れ込みを抑制した、いわゆる3次元サイプが注目されている。
3次元サイプの形状としては種々のものが提案されており、例えば下記特許文献1には、踏面で直線状に延びつつサイプ底で波状に延びるサイプが記載されている。また、下記特許文献2には、図4に示すサイプ30のように、サイプ内壁面の凹凸列を踏面の法線方向NDに対してサイプの長手方向側にジグザグに傾斜させたサイプが記載されている。更に、下記特許文献3には、サイプ内壁面を深さ方向で2以上に分割し、各部分のサイプの波数をサイプ底側に向けて段階的に増加させたサイプが記載されている。
しかしながら、下記特許文献1記載のサイプでは、凹凸列の係合作用が小さく、陸部の倒れ込みを十分に抑制することができない。また、下記特許文献2記載のサイプによれば、陸部が倒れ込む際に、斜め方向に延びた凸条と凹条とが係合することで過度の倒れ込みが抑制されるものの、近年はトレッドゴムに比較的軟質のゴムが用いられる傾向にあり、陸部の倒れ込み抑制効果を十分に得るには更なる改善を行う必要がある。
そして、下記特許文献3記載のサイプでは、サイプの波数が変化する境界に凸条又は凹条の端部が配されることから、凸条の下端と、それに対向するサイプ内壁面に設けられた凸条の上端とが深さ方向に係合し、かかる係合箇所がサイプの長手方向に沿って設けられることにより、サイプによるエッジ効果を低減する場合がある。加えて、かかるサイプ内壁面の凹凸形状に起因して、サイプを形成するためのブレードの製作や脱型が非常に困難になるという問題がある。
特開平9−183303号公報 特開2006−27558号公報 特開2004−161166号公報
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、陸部の倒れ込みを十分に抑制してアイス性能等を改善することができる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明の空気入りタイヤは、少なくとも1本のサイプを形成した陸部を有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、前記サイプのサイプ内壁面に、波状の第1凹凸列と、前記第1凹凸列からサイプ底側に間隔を空けて配され、前記第1凹凸列よりも波長を短くして波数を増やした波状の第2凹凸列と、踏面の法線方向に対して前記サイプの長手方向側に傾斜しつつ、サイプ底側に向かって分岐して延び、前記第1凹凸列と前記第2凹凸列との間に介在して両者に連なる第3凹凸列と、が設けられているものである。
本発明に係る空気入りタイヤによれば、サイプのサイプ内壁面に、踏面の法線方向に対してサイプの長手方向側に傾斜するとともに、サイプ底側に向かって分岐して延びる第3凹凸列が設けられていることにより、凹凸列を単に傾斜させる場合に比べて斜め成分を増やすことができ、それによって凸条と凹条との係合作用を高めて陸部の倒れ込み抑制効果を十分に向上し、優れたアイス性能や摩耗性能を発揮することができる。
また、第3凹凸列のサイプ底側に設けられた第2凹凸列が、第3凹凸列の踏面側に設けられた第1凹凸列よりも波長を短くして波数を増やした波状をなすことにより、踏面に現れるサイプの波数を摩耗途中で増やして接地性を高めることができ、摩耗途中でのWET性能を向上することができる。しかも、第1凹凸列と第2凹凸列との間に介在する第3凹凸列が、サイプ底側に向かって分岐して延びて両者に連なることから、凸条及び凹条を連続的に設けることができ、サイプの波数の変化がスムーズになる。そのため、凹凸列の振幅を確保し易く、陸部の倒れ込み抑制効果を維持できるとともに、ブレードの製作や脱型が容易になる。
上記において、前記第3凹凸列が、踏面の法線方向に対して前記サイプの長手方向側に傾斜し、前記第1凹凸列に対応した太さをなして前記第1凹凸列に連なる幹部と、前記幹部から逆向きに傾斜して分岐し、前記第2凹凸列に対応した太さをなして前記第2凹凸列に連なる枝部とを有するものが好ましい。
上記構成によれば、第3凹凸列が、斜め方向に延びる幹部と、その幹部とは逆向きに傾斜する枝部とを有することにより、互いに交差する方向の斜め成分が形成され、陸部の剪断的な変形を抑えて倒れ込みを適切に抑制することができる。また、幹部が第1凹凸列に対応した太さをなして第1凹凸列に連なるとともに、枝部が第2凹凸列に対応した太さをなして第2凹凸列に連なることにより、凸条及び凹条を連続的に且つ円滑に延在させることができ、ブレードの製作や脱型がより容易になる。
上記において、踏面からサイプ底にかけて凹凸列が分岐せずに延びる非分岐部が、前記サイプ内壁面に部分的に設けられていてもよい。かかる非分岐部は、第1凹凸列及び第2凹凸列の波数と、第3凹凸列の分岐前後の波数との関係において、波数の整合を図るのに用いることができる。例えば、第3凹凸列が二股に分岐する場合、第2凹凸列の波数が第1凹凸列の波数の二倍であればよいが、そうでなければ凸条や凹条に過不足が生じることになる。そこで、かかる場合には、非分岐部をサイプ内壁面に部分的に設けて波数を調整することで、凸条や凹条を連続的に設けることができる。
上記において、前記第1凹凸列及び前記第2凹凸列の少なくとも一方が踏面の法線方向に延びるものが好ましい。第1凹凸列が踏面の法線方向に延びる場合、陸部が比較的倒れ込み易い摩耗初期状態において、斜め方向に延びる凹凸列が踏面に露出しないため、陸部片に鋭角部を形成することなく偏摩耗の発生を抑制することができる。一方、第2凹凸列が踏面の法線方向に延びる場合には、サイプ底での局部的な応力集中を防いでクラック等の発生を抑制することができる。
上記において、サイプ深さをDとするとき、前記サイプ内壁面の踏面から0.2D〜0.8Dとなる領域に、前記第3凹凸列の分岐点が設けられているものが好ましい。かかる構成により、踏面に現れるサイプの波数を確実に摩耗途中で増やして接地性を高めることができ、摩耗途中でのWET性能を良好に高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤの陸部の一例を示す斜視図であり、陸部としてのブロックの一部を拡大して示している。図2は、そのブロックに形成されたサイプのサイプ内壁面の正面図であり、その上方に踏面での平面図を示し、下方にサイプ底での平面図を示している。図中の「+」は凸条を、「−」は凹条を示しており、これらの凹凸はサイプの基準面F(振幅の中央を通る仮想面)を基準としている(前述した図3、4についても同じ。)。
本発明の空気入りタイヤは、少なくとも1本のサイプを形成した陸部を有するトレッドパターンを備えるものである。本実施形態では、図1に示すように、ブロック1に3本のサイプ10が形成された例を示す。サイプ10は、踏面1aにて波状に延在しており、その長手方向がタイヤ幅方向WDに平行しつつ、その両端がブロック1の側壁面1bで開口した両側オープンサイプとして形成されている。
サイプ10のサイプ内壁面1cは、図2に示すような凹凸形状をなしており、踏面1a側に配された波状の第1凹凸列11と、第1凹凸列11からサイプ底1d側に間隔を空けて配された波状の第2凹凸列12と、第1凹凸列11と第2凹凸列12との間に配された第3凹凸列13とが設けられている。なお、「波状」には、本実施形態のような正弦波に近いものに限られず、波線が屈曲しながらジグザグに延びるものや直線と曲線とを交互に組み合わせてなるもの等が含まれる。
第1凹凸列11は、上述のように波状をなし、踏面1aの法線方向NDに延在している。第2凹凸列12は、第1凹凸列11よりも波長を短くして(λ2<λ1)波数を増やした形状をしていること以外は、第1凹凸列11と同様の波状をなし、サイプの溝幅や振幅(両側頂部の高さの和)、凹凸列が踏面1aの法線方向NDに延びることなどは共通している。
第3凹凸列13は、踏面1aの法線方向NDに対してサイプ10の長手方向(図2の左右方向)側に傾斜しつつ、サイプ底1d側に向かって分岐して延び、第1凹凸列11と第2凹凸列12との間に介在して両者に連なっている。これにより、図4に示すサイプ30に比べても凹凸列の斜め成分が多くなり、それによって凸条と凹条との係合作用を高めて、タイヤ周方向PDに沿った前後力が生じた際には、ブロック1の過度の倒れ込みを十分に抑制することができる。
第3凹凸列13は、踏面1aの法線方向NDに対してサイプ10の長手方向側に傾斜し、第1凹凸列11に対応した太さをなして第1凹凸列11に連なる幹部13aと、幹部13aから逆向きに傾斜して分岐し、第2凹凸列12に対応した太さをなして第2凹凸列12に連なる枝部13bとを有する。これにより、互いに交差する方向の斜め成分が第3凹凸列13に形成され、ブロック1の剪断的な変形を抑えて倒れ込みを適切に抑制することができる。また、凸条及び凹条が連続的に且つ円滑に延在することができ、サイプ10を形成するためのブレードの製作や脱型が容易になる。
踏面1aの法線方向NDに対する幹部13a及び枝部13bの傾斜角度は、それぞれ10〜80度であることが好ましく、30〜60度であることがより好ましい。これらの角度が10度未満であると、凸条と凹条との係合作用によりブロック1の倒れ込みを抑制する効果が小さくなる傾向にある。また、これらの角度が80度を超える場合には、傾斜角度が大きすぎるために凹凸列の設定が困難になる。なお、両者の角度の差は±10度であることが好ましく、それによって上述したブロック1の剪断的な変形を効果的に抑えることができる。本実施形態では、両者の角度がそれぞれ45度に設定されている。
本実施形態では、踏面1aからサイプ底1dにかけて凹凸列が分岐せずに延びる非分岐部15が、サイプ内壁面1cの長手方向中央に部分的に設けられている。図2に示したサイプ内壁面1cでは、第1凹凸列11が3本の凸条を有し、第2凹凸列12が5本の凸条を有するものであるため、二股に分岐する第3凹凸列13だけでは全ての凸条を連続的に延在させることができない。そこで、本実施形態では、非分岐部15を設けて波数を調整しており、それによって全ての凸条が連続的に延在できている。
本実施形態では、非分岐部15が、両側に隣り合う分岐した凹凸列に沿うよう、踏面1aの法線方向NDに対してサイプ10の長手方向側に傾斜し、くの字に屈曲した部分を有している。そのため、他の部分と同様に、凸条と凹条との係合作用によりブロック1の倒れ込みを抑制することができる。
本発明では、第1凹凸列11が踏面1aの法線方向NDに対して±50度で延びることが好ましく、本実施形態のように踏面1aの法線方向NDに延びることがより好ましい。これによってブロック1が比較的倒れ込み易い摩耗初期状態において、斜め方向に延びる凹凸列が踏面に露出しないため、陸部片に鋭角部を形成することなく偏摩耗の発生を抑制することができる。
また、本発明では、第2凹凸列12が踏面1aの法線方向NDに対して±50度で延びることが好ましく、本実施形態のように踏面1aの法線方向NDに延びることがより好ましい。これによってサイプ底1dでの局部的な応力集中を防いで、クラックやブロック片のチャンクアウト(破断、脱落)の発生を抑制することができる。
サイプ深さをDとするとき、第3凹凸列13の分岐点Pが、サイプ内壁面1cの踏面1aから0.2D〜0.8Dとなる領域に設けられていることが好ましく、踏面1aから0.4D〜0.7Dとなる領域に設けられていることがより好ましい。これにより、踏面1aに現れるサイプ10の波数を確実に摩耗途中で増やして接地性を高めることができ、摩耗途中でのWET性能を良好に高めることができる。なお、この分岐点Pは、第3凹凸列13が分岐して波数の増加が開始する点である。
第1凹凸列11の振幅は0.5〜1.5mmであることが好ましく、第2凹凸列12及び第3凹凸列13の振幅は、ブロック1の倒れ込み抑制効果を維持する観点から、第1凹凸列11の振幅と同等であることが好ましい。また、サイプ10の溝幅は、十分なエッジ効果を発現する上で0.2〜0.7mmが好ましく、サイプ深さDは、主溝深さの30〜80%が好ましい。
トレッドパターンのブロック1以外の部分は何れのパターンでもよく、例えばブロック1の左右にブロックやリブを設けたものが例示される。ブロック1は、上述のような平面視矩形をなすものに限られず、平行四辺形、V字型、多角形又は曲線基調をなすものなど何れでもよい。
本発明では、陸部としてのブロック1に代えて、タイヤ周方向PDに沿って直線状又はジグザグ状に延びるリブを採用してもよい。かかる場合、リブに形成されたサイプのサイプ内壁面に上記の如き凹凸形状を設けることで、倒れ込み抑制効果を十分に向上してアイス性能等を改善することができる。
本発明では、陸部の倒れ込み抑制効果が大きいため、サイプ10の本数を増やしてサイプ密度を高めることで、エッジ数を増やしてエッジ効果を更に高めることができる。このような観点から本発明では、サイプ密度が0.05〜0.2mm/mmであることが好ましい。なお、サイプ密度とは、全サイプの長さの総和を踏面の面積で除した値である。
通常、1つのブロック又は1本のリブに対して複数本のサイプが形成されるが、隣接するサイプ同士は、同一形状でも異なる波形状、傾斜角度、凹凸の周期、振幅であってもよい。但し、加硫成形後の脱型性を良好にするうえで、隣接するサイプ同士が同一形状であることが好ましい。
本発明では、上記の如きサイプ構造を、トレッドパターン内の全ての陸部に対して適用することができるが、トレッドパターン内の一部の陸部に対してだけ適用しても構わない。
本発明の空気入りタイヤは、ブロックやリブなどの陸部に上記の如きサイプが形成されること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用できる。
本発明は、陸部の倒れ込み抑制効果が大きいことから、ブロック基調のトレッドパターンを備えたタイヤに有用であり、アイス性能を改善可能であることから、特にスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)として有用である。
[他の実施形態]
(1)本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であり、例えばサイプを片側オープンサイプやクローズドサイプで形成したものでも構わない。また、サイプの基準面を踏面の法線方向に対して若干傾斜させたり(例えば15度以下)、サイプの長手方向をタイヤ幅方向に対して傾斜させたり(好ましくは45度以内)してもよい。
(2)前述の実施形態では、第3凹凸列13が二股に分岐する例を示したが、本発明はこれに限られず、第1凹凸列11及び第2凹凸列12の波数に応じて、第3凹凸列13を三股以上に分岐させても構わない。
(3)前述の実施形態では、第1凹凸列11が初期から踏面1aに露出するとともに、第2凹凸列12がサイプ底1dに達する例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、第1凹凸列11の踏面1a側となる領域や第2凹凸列12のサイプ底1d側となる領域を平面サイプとしてもよい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、タイヤの各性能評価は、次のようにして行った。
(1)アイス制動性能
テストタイヤを実車(国産3000ccクラスのFRセダン)に装着し、アイス路面を走行して速度40km/hから制動力をかけてABSを作動させた際の制動距離を測定した。評価は、比較例1を100としたときの指数で示し、数値が大きいほどアイス制動性能が良好であることを示す。
(2)摩耗性能
テストタイヤを上記実車に装着し、舗装道路を8000km走行したときのサイプ間段差摩耗量(摩耗によるサイプとサイプとの段差)を測定した。評価は、比較例1を100としたときの指数で示し、数値が大きいほど摩耗性能が良好であることを示す。
(3)WET制動性能
上記摩耗性能の評価に用いたテストタイヤを上記実車に装着し、WET路面を走行して速度100km/hから制動力をかけ、速度20km/hになるまでの制動距離を測定した。評価は、比較例1を100としたときの指数で示し、数値が大きいほどWET制動性能が良好であることを示す。
比較例1
図3に示すサイプを有する正方形ブロック(縦30mm、横30mm、両側オープンサイプ)を全面(5列)に有するトレッドパターンを備えたラジアルタイヤ(サイズ205/65R15)を比較例1とした。なお、サイプ深さを8mm、溝幅を0.3mm、サイプ間隔を5mm、振幅を1.2mm、波長を4.0mmとした。
比較例2
図3に示すサイプに代えて図4に示すサイプを設けたこと以外は、比較例1と同じであるラジアルタイヤを比較例2とした。なお、踏面の法線方向に対する凹凸列の傾斜角度を45度とした。
実施例1
図3に示すサイプに代えて図2に示すサイプを設けたこと以外は、比較例1と同じであるラジアルタイヤを実施例1とした。なお、第1凹凸列の波長を4.0mm、第2凹凸列の波長を3.0mm、踏面の法線方向に対する第3凹凸列の幹部及び枝部の傾斜角度をそれぞれ45度、分岐点を踏面から0.4Dの位置とした。各例の評価結果を表1に示す。
Figure 0004211944
この評価結果では、比較例1に比べて、比較例2において各性能(アイス制動性能、摩耗性能及びWET制動性能)が改善されているものの、実施例1においては、それよりも更に各性能が大きく改善されている。このことから、実施例1では、サイプのサイプ内壁面に設けた凹凸形状、中でも斜め成分が多い第3凹凸列によってブロックの倒れ込みを十分に抑制できることが分かる。また、踏面に現れるサイプの波数を摩耗途中で増やして、接地性を向上できることが分かる。
本発明の空気入りタイヤに係る陸部の一例を示す斜視図 本発明の空気入りタイヤにおけるサイプの平面図とサイプ内壁面の正面図 従来の空気入りタイヤにおけるサイプの平面図とサイプ内壁面の正面図 従来の空気入りタイヤにおけるサイプの平面図とサイプ内壁面の正面図
符号の説明
1 ブロック(陸部の一例)
1a 踏面
1c サイプ内壁面
1d サイプ底
10 サイプ
11 第1凹凸列
12 第2凹凸列
13 第3凹凸列
13a 幹部
13b 枝部
15 非分岐部
D サイプ深さ
ND 踏面の法線方向
P 分岐点

Claims (5)

  1. 少なくとも1本のサイプを形成した陸部を有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記サイプのサイプ内壁面に、
    波状の第1凹凸列と、
    前記第1凹凸列からサイプ底側に間隔を空けて配され、前記第1凹凸列よりも波長を短くして波数を増やした波状の第2凹凸列と、
    踏面の法線方向に対して前記サイプの長手方向側に傾斜しつつ、サイプ底側に向かって分岐して延び、前記第1凹凸列と前記第2凹凸列との間に介在して両者に連なる第3凹凸列と、が設けられていることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記第3凹凸列が、
    踏面の法線方向に対して前記サイプの長手方向側に傾斜し、前記第1凹凸列に対応した太さをなして前記第1凹凸列に連なる幹部と、
    前記幹部から逆向きに傾斜して分岐し、前記第2凹凸列に対応した太さをなして前記第2凹凸列に連なる枝部とを有する請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 踏面からサイプ底にかけて凹凸列が分岐せずに延びる非分岐部が、前記サイプ内壁面に部分的に設けられている請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1凹凸列及び前記第2凹凸列の少なくとも一方が踏面の法線方向に延びる請求項1〜3いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. サイプ深さをDとするとき、前記サイプ内壁面の踏面から0.2D〜0.8Dとなる領域に、前記第3凹凸列の分岐点が設けられている請求項1〜4いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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