JP5215903B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、トレッド面に、複数のサイプを形成した陸部を備える空気入りタイヤに関し、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
従来より、スタッドレスタイヤにおいて、摩擦係数が低いアイス路面での走行性能(以下、「アイス性能」という。)を向上させる目的で、タイヤパターンの各部(センター部、メディエイト部およびショルダー部)に数多くのサイプを配置した例が知られている。そして、アイス路面での制動性能(以下、「アイス制動性能」という。)を向上させる目的で、タイヤ幅方向に延びるサイプを数多く配置して、前後方向のエッジ効果を向上させてきた。このようなサイプを陸部に形成することにより、エッジ効果、除水効果、および凝着効果が向上するため、サイプの本数は近年増加する傾向にあった。
しかし、サイプの本数を増やしてサイプ密度を高めていくと、エッジ数は増えるものの、陸部全体の剛性が低下してサイプが倒れ込むことにより、逆にエッジ効果が小さくなり、アイス性能も低下するという問題が生じる。また、陸部全体の剛性が低下することにより、ドライ路面での制動性能(以下、「ドライ制動性能」という。)が低下するという問題も生じる。このため、サイプの形状を深さ方向で変化させて、陸部全体の剛性を確保しつつ、サイプの倒れ込みを抑制する、いわゆる3次元サイプが近年注目されている。
下記特許文献1では、3次元サイプを形成したブロックをトレッド面に備える空気入りタイヤとして、少なくともタイヤ踏面側にサイプ長手方向と直角方向に振幅を有し、タイヤ深さ方向において少なくとも1ヶ所に異なる断面形状を有するものとし、さらにタイヤ踏面およびサイプ底部における形状が同一としたサイプを形成したブロックをトレッド面に備える空気入りタイヤが記載されている。特に、この特許文献1では、異なる断面形状として、サイプの振幅の山部に逆Rの凹み形状を有する点が記載されている。しかしながら、本発明者らの鋭意検討の結果、特許文献1に記載の構成では、ブロック全体の剛性を十分に確保できず、かつサイプの倒れ込みの抑制効果が不十分であるため、アイス制動性能およびドライ制動性能の点でさらなる改良の余地があることが判明した。
下記特許文献2では、ブロックパターンを形成するブロックの一部または全部に少なくとも1つのサイプが付加され、サイプとサイプとの間、およびサイプとブロックエッジとの間に形成される小ブロック部の、サイプに隣接する壁面および/または該壁面と対向する小ブロック部の壁面に、サイプ深さ方向中央付近で窪み部が形成された空気入りタイヤが記載されている。また、下記特許文献3では、一部をくりぬいた開口部の縁である開口部縁を有し、空気入りタイヤに埋設された場合におけるカーカス層側を下方とした場合に、前記開口部縁における少なくとも下方の断面は、前記開口部に向かって先細りであるサイプが形成されたブロックを有するトレッドパターンを備えた空気入りタイヤが記載されている。しかしながら、これらの空気入りタイヤは、いずれもブロック全体の剛性を十分に確保できず、かつサイプの倒れ込みの抑制効果が不十分であるため、アイス制動性能およびドライ制動性能が悪化する傾向がある。
特開2006−298331号公報 特開2001−294022号公報 特開2007−21942号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的はアイス制動性能とドライ制動性能とを両立した空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明の空気入りタイヤは、トレッド面に、複数のサイプを形成した陸部を備える空気入りタイヤにおいて、前記サイプは、前記陸部の表面の波線またはジグザグ線から、サイプ深さ方向に延びる基準面を有すると共に、その基準面の表側頂部および裏側頂部に対して、縦断面が凸状の凸部を有することを特徴とする。
本発明によると、陸部表面の波線またはジグザグ線から、サイプ深さ方向に延びる基準面を有するため、いわゆる波形サイプの長所を生かすことができ、また縦断面が凸状の凸部を表裏両側から設けてあるため、サイプの倒れ込み方向によりその抑制効果が左右されにくい。その際、縦断面が凸状の凸部により係合面が形成されるため、サイプ深さ方向の係合力が大きく、しかも基準面の頂部に凸状の係合面を設けてあるため、係合力をより大きくすることができる。このため、波形サイプの長所を生かしつつ、サイプ深さ方向に十分な係合力を得ることができ、しかもサイプの倒れ込み方向によりその抑制効果が左右されにくい。サイプの倒れ込みを抑制できることに起因して、本発明に係る空気入りタイヤでは、サイプが過度に倒れ込むことで生ずる陸部の接地面積の低下を抑制し、かつ陸部全体の剛性を十分に確保することができる。
陸部の接地面積の低下を抑制し、かつ陸部全体の剛性を十分に確保することできることから、本発明に係る空気入りタイヤでは、アイス制動性能とドライ制動性能とを両立することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記サイプは、前記基準面の表側頂部および裏側頂部に対して、縦断面が凹状の凹部をさらに有するものであり、前記凹部は、サイプ深さ方向の前記凸部側に位置し、サイプ幅方向に延びる平坦面部を有するものであり、前記凸部は、前記平坦面部と連設されたものであることが好ましい。かかる構成によれば、制動時などにサイプが倒れ込む際、サイプが有する凹部の平坦面部により、サイプ深さ方向の噛み合わせ力が大きくなり、サイプの倒れ込みをより効果的に抑制することができる。加えて、凸部と凹部の平坦面部とが連設されているため、サイプの倒れ込みを抑制する効果が増大する。このため、陸部の接地面積の低下をより効果的に抑制し、かつ陸部全体の剛性をより高めることができる。その結果、かかる構成によれば、空気入りタイヤのアイス制動性能とドライ制動性能との両方をさらに向上することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記陸部の表面の波線またはジグザグ線の振幅の半分の長さをT、前記平坦面部の最大サイプ幅方向長さをT1としたとき、1.1T≦T1≦2Tであることが好ましい。かかる構成によれば、平坦面部のサイプ幅方向長さが十分に確保されることから、サイプ深さ方向の噛み合わせ力が特に大きくなり、サイプの倒れ込みを確実に抑制することができる。このため、陸部の接地面積の低下を確実に抑制し、かつ陸部全体の剛性を特に高めることができる。その結果、かかる構成によれば、空気入りタイヤのアイス制動性能とドライ制動性能との両方を特に向上することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、前記凹部は、前記凸部と反対側の前記平坦面部の端部に連結され、サイプ幅方向に凸となる断面円弧状の側壁面部を有するものであることが好ましい。かかる構成によれば、サイプの凹部が有する平坦面部のサイプ幅方向長さを十分に確保しつつ、平坦面部と側壁面部とのなす角度を大きくすることができる。その結果、空気入りタイヤのアイス制動性能とドライ制動性能との両方を向上しつつ、このサイプを形成するためのサイプブレードの製作を容易にすることができる。
本発明の空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す正面図 図1の陸部を示す要部拡大図であって、その一部破断した斜視図 図2のI−I矢視断面図 図2のII−II矢視断面図 他の実施形態のサイプの断面図の例 比較例2の空気入りタイヤに形成したサイプの断面図
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す正面図である。図2は、図1の陸部を示す要部拡大図であって、その一部破断した斜視図である。図3は、図2のI−I矢視断面図であり、図4は、図2のII−II矢視断面図である。図2〜図4において、WDはサイプ幅方向を示す。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド面に、複数のサイプを形成した陸部を備える。本実施形態では、図1に示すとおり、トレッド面1に、陸部としてブロック2を備える空気入りタイヤの例を示す。図1に示すとおり、ブロック2には、タイヤ幅方向(図1の左右方向)に延びる複数のサイプ3が形成されている。本実施形態では、1つのブロック2に6本のサイプ3が形成された例を示すが、1つのブロックあたりのサイプの本数は特に限定されるものではない。また、本実施形態では、各々のサイプ3の両端は、ブロック2に隣接する溝に開口しているが、それに限定されるものではなく、ブロック2の側壁から露出せずにブロック2の側壁の内側に留めたり、片側のみを留めたりと、パターン構成によって適宜使い分けることができる。
本発明におけるサイプ3は、図3および図4に示すように、ブロック2の表面の波線またはジグザグ線から、サイプ深さ方向に延びる基準面Bを有し、この基準面Bは何れの深さにおいても、略同じ横断面形状を有している。波線としては正弦波に近いものに限られず、直線と曲線とを交互に組み合わせた波線や矩形波に近いものなど、何れの形状でもよい。
波線またはジグザグ線の周期は、いわゆる波形サイプの特性を好適に発現する上で1.5〜4mmが好ましく、振幅(両側頂部の高さの和;図3および図4の「2T」に相当)は1〜2mmが好ましい。
本実施形態では図3に示すとおり、基準面Bの表側頂部には、ブロック2踏面に近い側より、縦断面が凹状の凹部4と縦断面が凸状の凸部5とが配設されている。一方、基準面Bの裏側頂部には、図4に示すとおり、ブロック2踏面に近い側より、縦断面が凹状の凹部4と縦断面が凸状の凸部5とが配設されている。本実施形態では、縦断面が凸状の凸部5と凹状の凹部4とを表裏両側から設けてあるため、サイプ3の倒れ込み方向によりその抑制効果が左右されにくい。なお、本実施形態のサイプ3は、凸部5のサイプ深さ方向下側に、縦断面が凹状の第2凹部4’をさらに有する。
本実施形態では、サイプ3は凸部5を有し、この凸部5は表側頂部および裏側頂部から突出し、ブロック2踏面の法線と略平行な突出面部5aを有する。これにより、本実施形態の空気入りタイヤでは、サイプ深さ方向の係合力をより大きくすることができ、しかもサイプ3の倒れ込み方向によりその抑制効果が左右されにくい。
また、本実施形態では、サイプ3はさらに凹部4を有し、この凹部4はサイプ深さ方向の凸部5側に位置し、サイプ幅方向WDに延びる平坦面部4aを有する。この平坦面部4aは、ブロック2の踏面に対して平行に、サイプ幅方向WDに延びるものの他、ブロック2の踏面に対して70°以内の角度で傾きを有しつつ、サイプ幅方向WDに延びるものであってもよい。
本実施形態では、凸部5の突出面部5aのブロック2踏面側端部と、凹部4の平坦面部4aの端部とが連設されている。このように、凹部4がサイプ幅方向WDに延びる平坦面部4aを有し、凸部5と凹部4とが連設されたものであると、制動時などにサイプ3が倒れ込む際、サイプ3が有する凹部4の平坦面部4aにより、サイプ深さ方向の噛み合わせ力が大きくなり、サイプ3の倒れ込みをより効果的に抑制することができる。このため、ブロック2の接地面積の低下をより効果的に抑制し、かつブロック2全体の剛性をより高めることできる。その結果、本実施形態によれば、空気入りタイヤのアイス制動性能とドライ制動性能との両方をさらに向上することができる。
図3および図4に示すとおり、ブロック2の表面の波線の振幅の半分の長さをT、凹部4の平坦面部4aの最大サイプ幅方向WD長さをT1としたとき、本実施形態では1.1T≦T1≦2Tに設定されている。この場合、平坦面部4aのサイプ幅方向長さが十分に確保されることから、サイプ深さ方向の噛み合わせ力が特に大きくなり、サイプ3の倒れ込みを確実に抑制することができる。このため、ブロック2の接地面積の低下を確実に抑制し、かつ陸部全体の剛性を特に高めることできる。
サイプ3のサイプ深さ方向長さDは、5〜13mmのものが好ましい。一方、サイプ3の倒れ込みを効果的に抑制するためには、サイプ3の凸部5のサイプ深さ方向長さD1を、0.1D≦D1≦0.3Dに設定することが好ましい。同様にサイプ3の倒れ込みを効果的に抑制するためには、サイプ3の凹部4のサイプ深さ方向長さD2を、0.1D≦D2≦0.3Dに設定することが好ましい。
本発明では、サイプ3の凸部5および凹部4の角部を断面円弧状に形成することが好ましい。このように構成した場合、サイプ3のサイプブレードを形成するためのサイプブレードの製作が容易になり、かつタイヤ加硫成形時におけるサイプブレードの抜け性が良好なものとなる。特にサイプブレードの製作を容易にするとともに、サイプブレードの抜け性を良好なものとするためには、サイプ3の凸部5および凹部4の角部を断面円弧状とし、その曲率半径を0.5mm以下とすることが好ましい。
本発明では、サイプ3のサイプ幅が小さいほど、凹部4および凸部5によるブロック2の倒れ込み抑制効果が大きくなるが、サイプ幅が小さ過ぎるとエッジ部が生じにくくなり、エッジ効果が低減するため、サイプ幅は0.2〜0.7mmが好ましい。
本発明では、凹部4および凸部5によるブロック2の倒れ込み抑制効果が大きく、サイプの本数を増やしてサイプ密度を高めることで、エッジ数を増やしてエッジ効果を更に高めることができる。このような観点から本発明では、サイプ密度0.1〜0.3mm/mmが好ましく、0.15〜0.3mm/mmがより好ましい。
本発明の空気入りタイヤは、上記の如きサイプ3を形成した陸部を備える以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用できる。
本発明の空気入りタイヤは、前述の如き作用効果を奏し、アイス性能に優れるため、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、トレッド面1に、複数のサイプ3を形成したブロック2を備える空気入りタイヤの例を示したが、本発明においては、陸部としてのリブを備える空気入りタイヤであって、このリブに前述したサイプ3を形成した空気入りタイヤであってもよい。
(2)前述の実施形態では、ブロック2踏面に近い側より、基準面Bの表側頂部および裏側頂部に対して、縦断面が凹状の凹部4と縦断面が凸状の凸部5とを有するサイプ3の例を示した。しかしながら本発明では、図5(a)に示すとおり、サイプ3が凸部5のみを有するものであっても、サイプ深さ方向の係合力を十分に大きくすることができ、しかもサイプ3の倒れ込み方向によりその抑制効果が左右されにくい。したがって、サイプ3が凸部5のみを有する場合であっても、陸部の接地面積の低下を抑制し、かつ陸部全体の剛性を十分に確保することできる。
(3)前述の実施形態では、凹部4は、サイプ深さ方向の凸部5側に位置し、サイプ幅方向WDに延びる平坦面部4aを有する例を示した。しかしながら、本発明では、図5(b)に示すとおり、凹部4は、平坦面部4aに加えて、凸部5とサイプ深さ方向で反対側に位置し、サイプ幅方向WDに延びる第2平坦面部4bを有するものであってもよい。
(4)前述の実施形態では、ブロック2踏面に近い側より、基準面Bの表側頂部および裏側頂部に対して、縦断面が凹状の凹部4と縦断面が凸状の凸部5とを有するサイプ3の例を示した。しかしながら、本発明のサイプは、図5(c)に示すとおり、凹部4と凸部5とを一つずつ有するものであってもよく、図5(d)に示すとおり、凹部4と凸部5を二つずつ有するものであってもよい。
(5)また、本発明では、図5(e)に示すとおり、サイプ3の凹部4は、凸部5と反対側の平坦面部4aの端部に連結され、サイプ幅方向WDに凸となる断面円弧状の側壁面部4cを有するものであってもよい。この場合、サイプ3の凹部4が有する平坦面部4aのサイプ幅方向長さを十分に確保しつつ、平坦面部4aと側壁面部4cとのなす角度を大きくすることができる。その結果、空気入りタイヤのアイス制動性能とドライ制動性能との両方を向上しつつ、このサイプ3を形成するためのサイプブレードの製作を容易にすることができる。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明する。なお、タイヤの各性能評価は、次のようにして行った。
(1)アイス制動性能
テストタイヤ(サイズ205/65R15)を実車(国産3000ccクラスのFRセダン)に装着し、1名乗車の荷重条件にて、アイス路面を走行させ、速度40km/hで制動力をかけてABSを作動させた際の制動距離を指数で評価した。なお、評価は従来品(比較例1)を100としたときの指数表示で示し、数値が大きいほど良好なアイス制動性能を示す。
(2)ドライ制動性能
テストタイヤ(サイズ205/65R15)を実車(国産3000ccクラスのFRセダン)に装着し、1名乗車の荷重条件にて、ドライ路面(舗装道路)を走行させ、速度40km/hで制動力をかけてABSを作動させた際の制動距離を指数で評価した。なお、評価は従来品(比較例1)を100としたときの指数表示で示し、数値が大きいほど良好なドライ制動性能を示す。
実施例1
図1に示すようなトレッドパターンにおいて、図2〜4のような形状のサイプ3を形成し、サイプ3のサイプ幅を0.3mm、サイプ深さDを7mm、ブロック2の表面の波線の振幅の半分の長さTを0.7mm、凹部4の平坦面部4aの最大サイプ幅方向長さT1を1.4mm、凸部5のサイプ深さ方向長さD1を1.3mm、凹部4のサイプ深さ方向長さD2を1.3mmに設定した空気入りタイヤを製造した。このタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
比較例1
図1に示すようなトレッドパターンにおいて、サイプ3を凸部および凹部を有しないものとしたこと以外は、実施例1と同様の構成を備える空気入りタイヤを製造した。このタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
比較例2
図1に示すようなトレッドパターンにおいて、基準面Bの表側頂部および裏側頂部に対して、図7に示す縦断面が凹状の凹部のみを有するサイプを形成した以外は、実施例1と同様の構成を備える空気入りタイヤを製造した。このタイヤを用いて、上記の各性能評価を行った結果を表1に示す。
Figure 0005215903
表1の結果から、実施例1の空気入りタイヤは、比較例1の空気入りタイヤに比べて、アイス制動性能およびドライ制動性能が特に向上していることがわかる。なお、比較例2の空気入りタイヤは、アイス制動性能およびドライ制動性能が向上しているが、基準面の表側頂部および裏側頂部に対して、縦断面が凸状の凸部を有するものではなく、かつ凹部が平坦面部を有するものではないため、実施例1の空気入りタイヤに比べると、アイス制動性能およびドライ制動性能の両方が劣ることがわかる。
1:トレッド面
3:サイプ
4:凹部
5:凸部

Claims (3)

  1. トレッド面に、複数のサイプを形成した陸部を備える空気入りタイヤにおいて、
    前記サイプは、前記陸部の表面の波線またはジグザグ線から、サイプ深さ方向に延びる基準面を有すると共に、その基準面の表側頂部および裏側頂部に対して、縦断面が凸状の凸部を有するとともに、
    前記基準面の表側頂部および裏側頂部に対して、縦断面が凹状の凹部をさらに有するものであり、
    前記凹部は、サイプ深さ方向の前記凸部側に位置し、サイプ幅方向に延びる平坦面部を有するものであり、
    前記凸部は、前記平坦面部と連設されたものであることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記陸部の表面の波線またはジグザグ線の振幅の半分の長さをT、前記平坦面部の最大サイプ幅方向長さをT1としたとき、1.1T≦T1≦2Tである請求項に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記凹部は、前記凸部と反対側の前記平坦面部の端部に連結され、サイプ幅方向に凸となる断面円弧状の側壁面部を有するものである請求項またはに記載の空気入りタイヤ。
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