JP4446077B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP4446077B2
JP4446077B2 JP2007340577A JP2007340577A JP4446077B2 JP 4446077 B2 JP4446077 B2 JP 4446077B2 JP 2007340577 A JP2007340577 A JP 2007340577A JP 2007340577 A JP2007340577 A JP 2007340577A JP 4446077 B2 JP4446077 B2 JP 4446077B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sipe
depth
wide
wide portion
tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007340577A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009160986A (ja
Inventor
稔之 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Tire and Rubber Co Ltd filed Critical Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Priority to JP2007340577A priority Critical patent/JP4446077B2/ja
Priority to US12/275,280 priority patent/US20090165911A1/en
Priority to DE102008062610.4A priority patent/DE102008062610B4/de
Priority to CN2008101892458A priority patent/CN101468583B/zh
Publication of JP2009160986A publication Critical patent/JP2009160986A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4446077B2 publication Critical patent/JP4446077B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
    • B60C11/1218Three-dimensional shape with regard to depth and extending direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1259Depth of the sipe
    • B60C11/1263Depth of the sipe different within the same sipe
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1272Width of the sipe
    • B60C11/1281Width of the sipe different within the same sipe, i.e. enlarged width portion at sipe bottom or along its length

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

本発明は、トレッド面の陸部にサイプを形成した空気入りタイヤに関し、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
従来、スタッドレスタイヤでは、ブロックやリブ等の陸部にサイプと呼ばれる切り込みを形成しており、このサイプによるエッジ効果や除水効果によって、摩擦係数が低い氷雪路面での走行性能を高めている。かかるサイプとしては、サイプ長さ方向に直線状に延びる直線サイプや、波状に延びる波形サイプ等が実用化されている。
ところで、ゴムは非圧縮性であるため、タイヤに荷重が作用した場合には、路面に接するトレッド面の動きが大きくなり、サイプの開口部が閉じ易くなる。特に、氷雪路面等の摩擦係数が低い路面においては、トレッド面が滑るために動き易く、サイプが容易に閉じて開口部が狭小化してしまうので、サイプが本来発揮すべきエッジ効果や除水効果が低下することがあった。
そこで、本発明者は、サイプ長さ方向に延びる複数の幅広部を、サイプ深さ方向に進むにつれてサイプ幅方向両側に交互に備えるサイプを形成した空気入りタイヤを発明した(下記特許文献1参照)。この空気入りタイヤによれば、トレッドゴムがサイプ深さ方向に撓み易くなるため、タイヤに荷重が作用した際には、かかる荷重による変形を幅広部にて吸収することができる。その結果、サイプの開口部の狭小化を抑制して、エッジ効果や除水効果を確保することによりアイス制動性能を向上することができる。
ところが、本発明者が更に研究を重ねたところ、以下の事柄を見出した。即ち、上記の如き幅広部を有するサイプを形成するための、タイヤ製造用金型に装着されるサイプ形成用ブレードにおいて、図5に概念的に示すように、幅広部を形成するための厚肉部T1の底部の深さ位置Pと同じ深さ位置から、ブレード幅方向の異なる側にて深さ方向に延びる厚肉部T2を配設した場合、かかる深さ位置Pにおいてブレード幅方向に薄肉部が存在することとなる。しかし、加硫成形の繰り返しと共に、かかるブレードの深さ位置Pにおける薄肉部近傍にて応力集中が発生し、その結果、ブレード曲がりや折れが発生する恐れがあることが判明した。このことから、タイヤ製造用金型に装着されるサイプ形成用ブレードの耐久性を良好に確保しつつ、空気入りタイヤのアイス制動性能(氷雪路面での制動性能)の向上を図る場合、更に改善する余地があることが分かった。
特開2007−8303号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイヤ製造用金型に装着されるサイプ形成用ブレードの耐久性を良好に確保しつつ、サイプの開口部の狭小化を抑制し、エッジ効果や除水効果を確保して接地性を向上することで、アイス制動性能を向上することができる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明の空気入りタイヤは、トレッド面の陸部にサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、前記サイプが、底部を有する第1幅広部が設けられた第1サイプ部と、前記第1幅広部の底部よりもトレッド面側となる深さ位置から深さ方向に延在して底部を有する第2幅広部が、サイプ幅方向の前記第1幅広部と異なる側に設けられ、前記第1サイプ部のサイプ底部側に位置する第2サイプ部と、前記第2幅広部の底部よりもトレッド面側となる深さ位置から深さ方向に延在して底部を有する第3幅広部が、サイプ幅方向の前記第1幅広部と同じ側に設けられ、前記第2サイプ部のサイプ底部側に位置する第3サイプ部と、を備えることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤによれば、複数の幅広部をサイプ深さ方向に進むにつれてサイプ幅方向両側に交互に備えるサイプが形成されることにより、トレッドゴムがサイプ深さ方向に撓み易くなるため、タイヤに荷重が作用した際には、かかる荷重による変形を幅広部にて吸収することができる。このため、サイプの開口部の狭小化を抑制し、エッジ効果や除水効果を確保して接地性を向上することで、アイス制動性能を向上することができる。また、各幅広部がそれぞれ底部を有するものであるため、陸部剛性の過度な低下を抑えられる。
さらに第1サイプ部が、その底部側に位置する第2サイプ部と深さ方向において重なる部分を有し、同様に第2サイプ部と第3サイプ部とが深さ方向において重なる部分を有する、つまり各サイプ部が、隣接する他のサイプ部と深さ方向において重なる部分を有する。これにより、サイプ形成用ブレードにおいても、サイプの幅広部を形成するための厚肉部が、隣接する厚肉部と深さ方向において重なる部分を有することとなる。その結果、サイプ形成用ブレードにおいてブレード幅方向に薄肉部が存在しないため、サイプ形成用ブレードの耐久性が良好に確保される。
一方、上記構成によれば、サイプにおいて幅広部に対応する空間部が大きくなるため、かかるサイプが形成された陸部の剛性が低下する傾向にある。しかし、上記において、前記サイプのサイプ深さを、トレッド面に形成された溝部に対する開端部にて浅くしたものであると、陸部の剛性が過度に低下することを抑制することができ、その結果、アイス制動性能を向上しつつ、ドライ制動性能(乾燥路面での制動性能)を向上することができるため好ましい。
上記において、前記サイプの深さ方向の最深部に設けられた幅広部の深さと、他の幅広部の深さとの比率が1.1〜2であることが好ましい。通常、摩耗が進行し、陸部の高さが低くなることにより摩耗中期から末期にかけて陸部の剛性が上昇するが、サイプの深さ方向の最深部に設けられた幅広部の深さを、他の幅広部の深さに対して長く設定することで、特に摩耗中期以降においても陸部の剛性が低下して撓み易くなる。その結果、摩耗中期以降においても陸部の倒れ込みを確保することができるため、アイス制動性能等を良好に発揮できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す展開図である。この空気入りタイヤは、複数のブロック1(陸部の一例)を有するトレッドパターンを備える。ブロック1は、タイヤ周方向に延びる溝部2とタイヤ幅方向に延びる横溝部3とによって区分されており、タイヤ赤道線Cに関して対称的に5列のブロック1が配列されている。
各ブロック1には、図2に拡大して示すように、波状の開口部を有する複数本(本実施形態では7本)のサイプ10が、所定の間隔を設けて形成されている。波状の開口部を有する波形サイプでは、直線状の開口部を有する直線サイプに比べてサイプの開口部が狭くなり難いので、上述した幅広部による開口部の狭小化を抑制する効果と相俟って、サイプによるエッジ効果や除水効果を効果的に確保できるうえ、ドライ路面でのブロック1の倒れ込みを抑制できる。
図3は、サイプ10の断面を示した図であり、図2のA−A矢視断面図である。上下方向がサイプ10の深さ方向、左右方向がサイプ幅方向となる。本実施形態では、サイプ10は、第1幅広部11が設けられた第1サイプ部S1と、第2幅広部12が設けられた第2サイプ部S2と、第3幅広部13が設けられた第3サイプ部S3と、第4幅広部14が設けられた第4サイプ部S4と、を備える。
第1幅広部11は、図3左側に拡幅しているのに対し、第2幅広部12は、図3右側に拡幅していて、サイプ幅方向の第1幅広部11とは異なる側に設けられている。また、第3幅広部13は、図3左側に拡幅していて、サイプ幅方向の第1幅広部11と同じ側に設けられ、第4幅広部14は、図3右側に拡幅していて、サイプ幅方向の第1幅広部11とは異なる側に設けられている。すなわち、第1幅広部11、第2幅広部12、第3幅広部13及び第4幅広部14は、サイプ深さ方向に進むにつれてサイプ幅方向両側に交互に設けられている。
第1サイプ部S1、第2サイプ部S2、第3サイプ部S3及び第4サイプ部S4は、サイプ10の深さ方向に連設されており、第2サイプ部S2が第1サイプ部S1のサイプ底部11a側に位置し、第3サイプ部S3が第2サイプ部S2のサイプ底部12a側に位置し、第4サイプ部S4が第3サイプ部S3のサイプ底部13a側に位置する。
ここで、第2幅広部12が第1幅広部11の底部11aよりもトレッド面側に間隔dを置いた深さ位置から深さ方向に延在し、同様に、第3幅広部13が第2幅広部12の底部12aよりもトレッド面側に間隔dを置いた深さ位置から深さ方向に延在し、さらに、第4幅広部14が第3幅広部13の底部13aよりもトレッド面側に間隔dを置いた深さ位置から深さ方向に延在する。その結果、第1サイプ部S1が、その底部11a側に位置する第2サイプ部S2と深さ方向において間隔dをもって重なる部分を有し、同様に、第2サイプ部S2と第3サイプ部S3と、第3サイプ部S3と第4サイプ部S4と、が深さ方向において重なる部分を有する。
このように、各サイプ部が、隣接する他のサイプ部と深さ方向において、間隔dをもって重なる部分を有することにより、サイプ形成用ブレードにおいても、サイプの幅広部を形成するための厚肉部が、隣接する厚肉部と深さ方向において、間隔dに対応する間隔をもって重なる部分を有することとなる。その結果、サイプ形成用ブレードにおいて、ブレード幅方向に薄肉部が存在しないため、サイプ形成用ブレードの耐久性が良好に確保される。各サイプ部同士の重なる部分の間隔dは、サイプ形成用ブレードの耐久性を良好に確保するために、0.2mm〜0.5mmであることが好ましく、0.3mm〜0.4mmであることがより好ましい。
なお、図3に示すように、第1幅広部11、第2幅広部12、第3幅広部13及び第4幅広部14をサイプに設けた場合、サイプの深さ方向の最深部に設けられた第4幅広部14の深さD4と、第1幅広部11の深さD1、第2幅広部12の深さD2及び第3幅広部13の深さD3との比率が1.1〜2であること(具体的には、D4/D1、D4/D2及びD4/D3のいずれもが1.1〜2であること)が好ましく、1.2〜1.5であることがより好ましい。D1〜D3は、1mm〜2mmであることが好ましく、1.2mm〜1.6mmであることがより好ましい。また、D4は、1.1mm〜3mmであることが好ましく、1.3mm〜2mmであることがより好ましい。なお、幅広部の深さは、拡幅を開始する位置からその底部までの深さ方向の距離である。
また、サイプ10の深さをDとしたとき、摩耗の進行状態に応じてブロック1の剛性を適正化するうえで、D1/D、D2/D及びD3/Dは0.15〜0.35であることが好ましく、D4/Dは0.2〜0.4であることが好ましい。さらに、第1幅広部11が拡幅を開始する位置から第4幅広部14の底部14aまでの深さZ((D1〜D4の総和)−3d)は、サイプ10の深さDの55%〜75%であることが好ましい。Zが、サイプ10の深さDの55%未満であると、サイプ開口部の狭小化を抑制する効果が小さくなる。逆に、75%を超えると、サイプの容積が大きくなり、陸部の剛性が低下しすぎて倒れこみが大きくなるため、陸部の接地面積の低下を招き、その結果、アイス制動性能等が低下することがある。
第1幅広部11、第2幅広部12、第3幅広部13及び第4幅広部14の突出高さW1、W2、W3及びW4は、サイプ10の幅W(開口部の幅)に対して80%〜130%であることが好ましい。これが80%未満であると、幅広部にて変形を吸収する効果が小さくなる傾向にあり、これが130%を超えると、ブロック1の剛性が低下して倒れ込みが過度に大きくなり、逆にエッジ効果が低下する場合がある。具体的な寸法としては、サイプ幅Wが0.3mm〜0.5mmである場合に、W1、W2、W3及びW4が0.2mm〜0.5mm、好ましくは0.3mm〜0.4mmであるものが例示される。
図4は、サイプ10の内壁面を示す図(波形に基づく凹凸は不図示)であり、本実施形態では、サイプ10の深さ(長さ方向中央部での深さ)Dに対して、トレッド面に形成された溝部2に対する開端部10Eでの深さをDEとしている。このように、サイプのサイプ深さを、トレッド面に形成された溝部2に対する開端部10Eにて浅くしたものであると、陸部1の剛性が過度に低下することを抑制することができ、その結果、アイス制動性能を向上しつつ、ドライ制動性能を向上することができる。ここで、アイス制動性能とドライ制動性能とをバランスよく向上するために、開端部10Eにおける平坦状の底部の長さX1は、1mm〜3mmであることが好ましい。また、開端部10Eの長さ(サイプ深さが浅い部分(サイプ深さがDよりも浅い部分)の長さ)X2は、2mm〜4mmであることが好ましい。
以上のように、本発明のサイプ構造によれば、タイヤに荷重が作用した際に、該荷重による変形を第1幅広部11〜第4幅広部14で吸収できるため、サイプ10の開口部の狭小化を抑制してエッジ効果や除水効果を確保することができる。しかも、第2幅広部12及び第4幅広部が第1幅広部11及び第3幅広部13とは異なる側に設けられることから、サイプ幅方向の両側でバランス良く変形を吸収でき、更には、サイプ10の配置中心のずれを抑制できるため、接地圧を均一化してアイス制動性能等の向上に寄与しうる。
本発明では、ブロック1の単位面積当たりのサイプ長さであるサイプ密度が0.05mm/mm以上であることが好ましい。このサイプ密度が0.05mm/mm未満であると、サイプ10が本来発揮すべき効果が適切に発揮されないことがある。また、ブロック1の剛性を適度に確保する観点から、サイプ密度は0.2mm/mmを超えないことが好ましい。
本実施形態では、サイプ10が長手方向に波状に延びる波形サイプである例を示したが、本発明はこれに限られず、直線状に延びる直線サイプであっても構わない。
本発明の空気入りタイヤは、陸部に上記の如きサイプが形成されること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法等が何れも本発明に採用できる。
本発明は、いわゆる夏用タイヤにも適用できるが、アイス路面での制動性能に優れていることから、特にスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)として有用である。
[他の実施形態]
(1)本発明の空気入りタイヤが有するトレッドパターンは、特に限定されるものではない。したがって、例えば、平面視矩形のブロックに代えて、V字形や多角形、曲線基調等何れの形状のブロックにも適用できる。また、ブロックに代えて又は加えて、タイヤ周方向に沿って直線状又はジグザグ状に延びるリブを採用してもよい。更に、本発明では、上記の如きサイプ構造を、トレッドパターン内の全ての陸部に対して採用することができるが、トレッドパターン内の一部の陸部に対してだけ採用しても構わない。
(2)前述の実施形態では、第1幅広部〜第4幅広部が設けられた第1サイプ部〜第4サイプ部を備えたサイプの例を示したが、少なくとも第1幅広部〜第3幅広部が設けられた第1サイプ部〜第3サイプ部を備えたものであればよい。
(3)前述の実施形態では、サイプの長手方向がタイヤ幅方向に平行となる例を示したが、本発明はこれに限られず、サイプ長手方向がタイヤ幅方向に対して傾斜していてもよい。また、前述の実施形態では、各幅広部がサイプの長手方向に一定の深さ位置にて延びる例を示したが、本発明はこれに限られず、幅広部が深さ方向への振幅を有して波状又はジグザグ状に延びるものでもよい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明する。なお、タイヤの各性能評価は、次のようにして行った。
(1)アイス制動性能
アイス制動性能は、タイヤを実車(3000ccクラスのFRセダン)に装着し、アイス路面を走行して速度40km/hから制動力をかけてABSを作動させた際の制動距離を測定することで評価し、タイヤ新品時及び45%摩耗時の2段階において行った。タイヤ新品時における比較例の結果を100として指数で示し、数値が大きいほどアイス制動性能が良好であることを示す。
(2)ドライ制動性能
ドライ制動性能は、新品タイヤを実車(3000ccクラスのFRセダン)に装着し、ドライ路面(舗装道路)を走行して速度100km/hから制動力をかけてABSを作動させた際の制動距離を測定することで評価した。比較例の結果を100として指数で示し、数値が大きいほどドライ制動性能が良好であることを示す。
(3)サイプ形成用ブレードの耐久性
評価するサイプ形成用ブレードをタイヤ製造用金型に装着し、かかるタイヤ製造用金型を使用して、1000回加硫成形後にサイプ形成用ブレードにて発生した曲がり又は折れの有無を目視にて確認した。1000回加硫成形後においても、サイプ形成用ブレードにて曲がり又は折れが発生しない場合を○、曲がり又は折れのいずれかが発生した場合を×とした。
実施例
図2〜図4に示す波形サイプを備えた空気入りタイヤ(タイヤサイズ205/65R15)において、W=0.3、D=6.5、DE=3、d=0.3、D1=D2=D3=1.3、D4=1.5、W1=W2=W3=W4=0.3、X1=2、及びX2=3とした。
比較例
トレッド面に形成された溝部に対する開端部でのサイプ深さと中央部におけるサイプ深さが同じであり(D=DE=6.5)、各サイプ部が、隣接する他のサイプ部と深さ方向において重なる部分を有しないものであり(d=0)、さらに各幅広部の深さが一定である(D1=D2=D3=D4=1.3)こと以外は実施例と同じ構成である空気入りタイヤを比較例とし、上記の評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 0004446077
表1に示すように、比較例に比べて実施例では、摩耗が進行した場合でもアイス制動性能を良好に確保できることがわかる。これは、サイプの深さ方向の最深部に設けられた幅広部の深さを、他の幅広部の深さに対して長く設定したことにより、45%摩耗時においても陸部の剛性が低下して撓み易くなるためと考えられる。また実施例では、サイプのサイプ深さを、トレッド面に形成された溝部に対する開端部にて浅くし、かつ各サイプ部が、隣接する他のサイプ部と深さ方向において重なる部分を有することにより、ドライ制動性能を確保しつつ、サイプ形成用ブレードの耐久性が向上することがわかる。
本発明に係る空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す展開図 サイプの開口部を示す図1の拡大図 図2のA−A矢視断面図 サイプ10の内壁面を示す図 タイヤ製造用金型に装着されるサイプ形成用ブレードの一例を示す断面図
符号の説明
1 ブロック
2 溝部
10 サイプ
11 第1幅広部
12 第2幅広部
13 第3幅広部
14 第4幅広部
S1 第1サイプ部
S2 第2サイプ部
S3 第3サイプ部
S4 第4サイプ部
D1 第1幅広部11の深さ
D2 第2幅広部11の深さ
D3 第3幅広部11の深さ
D4 第4幅広部11の深さ

Claims (3)

  1. トレッド面の陸部にサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、
    前記サイプが、
    底部を有する第1幅広部が設けられた第1サイプ部と、
    前記第1幅広部の底部よりもトレッド面側となる深さ位置から深さ方向に延在して底部を有する第2幅広部が、サイプ幅方向の前記第1幅広部と異なる側に設けられ、前記第1サイプ部のサイプ底部側に位置する第2サイプ部と、
    前記第2幅広部の底部よりもトレッド面側となる深さ位置から深さ方向に延在して底部を有する第3幅広部が、サイプ幅方向の前記第1幅広部と同じ側に設けられ、前記第2サイプ部のサイプ底部側に位置する第3サイプ部と、を備えることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記サイプのサイプ深さを、トレッド面に形成された溝部に対する開端部にて浅くしたものである請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイプの深さ方向の最深部に設けられた幅広部の深さと、他の幅広部の深さとの比率が1.1〜2である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
JP2007340577A 2007-12-28 2007-12-28 空気入りタイヤ Active JP4446077B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007340577A JP4446077B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 空気入りタイヤ
US12/275,280 US20090165911A1 (en) 2007-12-28 2008-11-21 Pneumatic tire
DE102008062610.4A DE102008062610B4 (de) 2007-12-28 2008-12-17 Luftreifen
CN2008101892458A CN101468583B (zh) 2007-12-28 2008-12-26 充气轮胎

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007340577A JP4446077B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009160986A JP2009160986A (ja) 2009-07-23
JP4446077B2 true JP4446077B2 (ja) 2010-04-07

Family

ID=40690988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007340577A Active JP4446077B2 (ja) 2007-12-28 2007-12-28 空気入りタイヤ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20090165911A1 (ja)
JP (1) JP4446077B2 (ja)
CN (1) CN101468583B (ja)
DE (1) DE102008062610B4 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5516492B2 (ja) * 2010-05-11 2014-06-11 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP5454510B2 (ja) * 2010-07-23 2014-03-26 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
EP2748018B1 (en) * 2011-09-29 2017-02-15 Michelin Recherche et Technique S.A. Tire with tread having improved snow and dry traction
JP5313322B2 (ja) * 2011-11-21 2013-10-09 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
US9616716B2 (en) 2011-12-14 2017-04-11 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc Three dimensional sipe
JP5345721B2 (ja) * 2012-04-16 2013-11-20 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP5873765B2 (ja) * 2012-06-19 2016-03-01 東洋ゴム工業株式会社 サイプブレード及び空気入りタイヤ
JP6211414B2 (ja) 2013-12-18 2017-10-11 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP6300691B2 (ja) * 2014-09-29 2018-03-28 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP6305313B2 (ja) * 2014-10-28 2018-04-04 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP6585472B2 (ja) * 2015-11-05 2019-10-02 Toyo Tire株式会社 空気入りタイヤ
CN105365494B (zh) * 2015-12-07 2017-04-26 厦门正新橡胶工业有限公司 越野路面用充气轮胎胎面花纹结构
US11912070B2 (en) * 2016-12-27 2024-02-27 Pirelli Tyre S.P.A. Tyre for vehicle wheels
DE102017213820A1 (de) * 2017-08-08 2019-02-14 Continental Reifen Deutschland Gmbh Fahrzeugluftreifen
EP3727820B1 (fr) * 2017-12-18 2023-08-30 Compagnie Generale Des Etablissements Michelin Assemblage d'une lamelle
CN110239286A (zh) * 2019-05-09 2019-09-17 正新橡胶(中国)有限公司 一种充气轮胎

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT400694B (de) * 1992-04-03 1996-02-26 Semperit Ag Fahrzeugreifen
EP0820885A3 (en) * 1996-07-24 1998-07-08 Bridgestone Corporation Pneumatic tire
US20020134202A1 (en) * 2001-03-23 2002-09-26 Andre Domange Composite blade
JP4526081B2 (ja) * 2005-06-30 2010-08-18 東洋ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
DE102006010050A1 (de) * 2006-03-04 2007-09-06 Continental Aktiengesellschaft Form zur Ausformung der Profilierung des Laufstreifens eines Fahrzeugluftreifens und Fahrzeugluftreifen

Also Published As

Publication number Publication date
CN101468583A (zh) 2009-07-01
JP2009160986A (ja) 2009-07-23
DE102008062610A1 (de) 2009-07-02
DE102008062610B4 (de) 2015-01-08
CN101468583B (zh) 2011-04-13
US20090165911A1 (en) 2009-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4446077B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4318148B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4404922B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5261783B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5270417B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4899650B2 (ja) 空気入りタイヤ
KR101780830B1 (ko) 공기 타이어
JP6010704B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4377649B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4526081B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4281917B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4740301B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4285609B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4628151B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5215903B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4715343B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4688903B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008290521A (ja) 空気入りタイヤ
JP5201720B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP4426546B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5479935B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008049971A (ja) 空気入りタイヤ
JP2008143437A (ja) 空気入りタイヤ
JP4717133B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP5155810B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091221

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4446077

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160129

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250