JP4688903B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、トレッド面の陸部にサイプを形成した空気入りタイヤに関し、特にスタッドレスタイヤとして有用である。
従来、スタッドレスタイヤでは、ブロックやリブなどの陸部にサイプと呼ばれる切り込みを形成しており、このサイプによるエッジ効果や除水効果によって、摩擦係数が低いアイス路面での走行性能(以下、アイス性能と呼ぶ。)を高めている。かかるサイプとしては、長手方向に沿って直線状に延びる直線サイプや、波状に延びる波形サイプなどが実用化されている。
ところで、ゴムは非圧縮性であるため、タイヤに荷重が作用した場合には、路面に接するトレッド面の動きが大きくなり、サイプの開口部が閉じ易くなる。特に、摩擦係数が低いアイス路面においては、トレッド面が滑るために動き易く、サイプが容易に閉じて開口部が狭小化してしまうので、サイプが本来発揮すべきエッジ効果や除水効果が低下することがあった。
この問題を解決するものとして、下記特許文献1に記載のタイヤでは、サイプ壁面に長手方向に沿った複数の幅広部を設けている。かかる構成によれば、タイヤに荷重が作用した場合に陸部の変形を幅広部で吸収できるため、サイプの開口部の狭小化を抑制してエッジ効果や除水効果を確保できる。しかし、その反面、幅広部によって陸部内に空間が形成されることにより、陸部の剛性が低下してドライ路面での操縦安定性能を悪化させる傾向にあった。
特開2007−8303号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、サイプの開口部の狭小化を抑制してアイス性能を向上しながらも、ドライ路面での操縦安定性能を確保できる空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成することができる。即ち、本発明の空気入りタイヤは、トレッド面の陸部にサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、前記サイプが、陸部踏面の法線方向に対してサイプ壁面の凹凸列が前記サイプの長手方向に傾斜した波状の第1サイプ部と、その第1サイプ部とはサイプ壁面の凹凸列が逆向きに傾斜し、前記第1サイプ部に深さ方向に連設された波状の第2サイプ部とを備え、前記第1サイプ部におけるサイプ壁面の片側に、前記サイプの長手方向に沿って延びる第1幅広部が形成され、前記第2サイプ部におけるサイプ壁面の他側に、前記サイプの長手方向に沿って延びる第2幅広部が形成され、前記第1幅広部及び前記第2幅広部の少なくとも一方が、サイプ壁面の凹凸列に沿って深さ方向又は反深さ方向に湾曲しているものである。
本発明に係る空気入りタイヤでは、凹凸列が互いに逆向きに傾斜する第1サイプ部と第2サイプ部とが深さ方向に連設されていることから、その第1サイプ部と第2サイプ部との間ではサイプ壁面の凹凸列が屈曲し、陸部が倒れ込む際には該屈曲した凹凸列が互いに係合する。そのため、サイプ壁面の各々に幅広部が形成されているにも関わらず、サイプ壁面の凹凸列の係合作用が大きくなり、陸部の倒れ込みを効果的に抑制できる。しかも、第1幅広部と第2幅広部とが互いに異なる側のサイプ壁面に形成されているため、幅広部を形成していても陸部の剛性バランスは良好となる。その結果、幅広部によりサイプの開口部の狭小化を抑制してアイス性能を向上しながらも、ドライ路面での操縦安定性能を確保することができる。
本発明では、前記サイプに前記第1幅広部と前記第2幅広部とが1箇所ずつ形成されていることが好ましい。かかる構成によれば、幅広部の高さを大きく設定できるため、陸部の変形を幅広部で吸収する効果を確保して、サイプの開口部の狭小化を適切に抑制できる。また、サイプを形成するためのブレードにおいては厚み違いになる箇所の数を抑えられるため、該ブレードの破損を防ぐ点からも有利である。
本発明では、前記第1幅広部及び前記第2幅広部が、前記第1サイプ部と前記第2サイプ部との間で屈曲した凹凸列の頂部に重複せずに配置されていることが好ましい。本発明では、サイプ壁面の凹凸列が互いに係合するに際し、深さ方向の引っ掛かりが効果的に得られることから、その屈曲した凹凸列の頂部において係合作用が最も大きくなる。そのため、上記構成によれば、陸部の倒れ込み抑制効果を良好に確保し、優れたドライ路面での操縦安定性能を発揮することができる。
本発明では、前記第1幅広部及び前記第2幅広部の少なくとも一方が、サイプ壁面の凹凸列に沿って深さ方向又は反深さ方向に湾曲しているものである。かかる構成によれば、タイヤに荷重が作用した場合に陸部の変形を幅広部で吸収する効果を向上して、サイプの開口部の狭小化をより良好に抑制することができる。
本発明では、前記第1幅広部及び前記第2幅広部の少なくとも一方が、前記サイプの長手方向の両端部よりも中央部で高さが大きく形成されているものでもよい。摩擦係数が低いアイス路面では、陸部の中央部の接地圧が周辺に比べて高くになる傾向にあるため、上記構成によれば、陸部の接地圧を均一化せしめて接地性を向上し、それによってアイス性能の向上に寄与することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す展開図である。この空気入りタイヤは、複数のブロック1(陸部の一例)を有するトレッドパターンを備える。ブロック1は、タイヤ周方向に延びる主溝2とタイヤ幅方向に延びる横溝3とによって区分されており、タイヤ赤道線Cに関して対称的に5列のブロック1が配列されている。
本発明の空気入りタイヤは、トレッド面の陸部に少なくとも1本のサイプが形成されている。本実施形態では、ブロック1の各々において、波状の開口部を有する複数本(本実施形態では3本)のサイプ10が所定の間隔を置いて平行に形成されている。このトレッド面では、サイプ10の長手方向Nがタイヤ幅方向と平行になっているが、本発明はこれに限られるものではない。
サイプ10は、ブロック1の側壁にて両端が開口した両側オープンサイプであるが、本発明はこれに限定されず、片端又は両端がブロック1の内部で終端していても構わない。但し、ブロック1の側壁にてサイプ10の片端又は両端が開口していると、ブロック1の剛性が低くなりがちであることから、本発明はサイプの片端又は両端が開口している場合において特に有用となる。
本発明は、図6に例示されるように、第1幅広部及び第2幅広部の少なくとも一方が、サイプ壁面の凹凸列に沿って深さ方向又は反深さ方向に湾曲しているものであるが、図2〜4において、そのような湾曲がない場合について、サイプ10の構造を予め説明する。図2は、サイプ10を長手方向Nに沿って分割したときの縦断面斜視図である。図3は、そのサイプ壁面10aの側面と正面を示す図であり、図4は、そのサイプ壁面10bの側面と正面を示す図である。また、図5は、サイプ10の横断面図であり、(A)〜(D)がそれぞれ図2におけるa−a断面、b−b断面、c−c断面、d−d断面に相当する。符号Wは、サイプ10の幅寸法である。
図2〜5に示すように、サイプ10は、陸部踏面1aの法線方向に対してサイプ壁面10a,10bの凹凸列が長手方向Nに傾斜した波状のサイプ部11(第1サイプ部)と、そのサイプ部11とは凹凸列が逆向きに傾斜し、サイプ部11に深さ方向に連設された波状のサイプ部12(第2サイプ部)とを備える。本実施形態のサイプ10は、更にサイプ部13(第3サイプ部)とサイプ部14(第4サイプ部)とを備えており、陸部踏面1aからサイプ部13、サイプ部11、サイプ部12、サイプ部14の順に連設されている。
サイプ部13は、サイプ部11に連設されていて陸部踏面1aに露出しており、サイプ壁面10a,10bの凹凸列が深さ方向に沿って直線状に延びている。このため、ブロック1が比較的倒れ込み易い摩耗初期状態においては、凹凸列が傾斜したサイプ部11が陸部踏面1aに露出せず、凸条の接地箇所に鋭角部が形成されることを防いで偏摩耗の発生を抑制できる。
また、サイプ部14は、サイプ部12に連設されていてサイプ底10cに到達しており、サイプ部13と同様に、サイプ壁面10a,10bの凹凸列が深さ方向に沿って直線状に延びている。このため、サイプ底10cでの局部的な応力集中を防いでクラック等の発生を抑制することができる。
サイプ部11におけるサイプ壁面10a,10bの片側(本実施形態ではサイプ壁面10a)には、長手方向Nに沿って延びる幅広部21(第1幅広部)が形成されている。また、サイプ部12におけるサイプ壁面10a,10bの他側(本実施形態ではサイプ壁面10b)には、長手方向Nに沿って延びる幅広部22(第2幅広部)が形成されている。タイヤに荷重が作用した際には、この幅広部21,22によってブロック1の変形を吸収し、サイプ10の開口部の狭小化を抑制することができる。
このサイプ10では、凹凸列が互いに逆向きに傾斜するサイプ部11とサイプ部12とが深さ方向に連設されているため、図3,4に示す如く屈曲した凹凸列が横向きのV字状をなし、ブロック1が倒れ込む際には該V字状の凹凸列が互いに係合する。このため、幅広部21,22が形成されているにも関わらず、サイプ壁面10a,10bの凹凸列の係合作用が大きくなり、ブロック1の倒れ込みを効果的に抑制することができる。そのうえ、幅広部21と幅広部22とが互いに異なる側のサイプ壁面に形成されているため、ブロック1の剛性バランスは良好となる。
幅広部21,22の高さh1、h2は1〜2mmであることが好ましい。これが1mm未満であると、ブロック1の変形を幅広部21,22で吸収する効果が小さくなる傾向にあり、これが2mmを超えると、サイプ部11,12の高さ寸法との関係において幅広部21,22の設定が難しくなる傾向にある。また、サイプ10による十分なエッジ効果を発現するうえで、サイプ10の深さDは主溝2の深さの30〜80%が好ましい。
幅広部21,22の厚みt1、t2は、それぞれサイプ幅Wに対して50〜150%であることが好ましい。これが50%未満であると、幅広部11,12にて変形を吸収する効果が小さくなる傾向にあり、これが150%を超えると、ブロック1の剛性が低下して倒れ込みが過度に大きくなる場合がある。また、サイプ10による十分なエッジ効果を発現するうえで、サイプ幅Wは0.2〜0.6mmが好ましい。
本実施形態では、幅広部21,22の長さ(長手方向Nの距離)がサイプ10の長さLと同じである例を示すが、本発明では幅広部21,22がサイプ10より短くても構わない。但し、その場合には、ブロック1の変形を吸収する効果を確保する観点から、各幅広部21,22の長さがサイプ10の長さLの0.3〜0.8倍となることが好ましい。
本発明では、幅広部21又は幅広部22が深さ方向の2箇所に形成されていても構わないが、本実施形態のようにサイプ10に幅広部21と幅広部22とが1箇所ずつ形成されていることが好ましい。これにより、各幅広部21,22の高さを大きく設定するうえで有利となり、ブロック1の変形を吸収する効果を確保して、サイプ10の開口部の狭小化を適切に抑制することができる。
サイプ部11とサイプ部12との境界線は、陸部踏面1aに対して平行な面内に位置しており、サイプ部11とサイプ部12との間で屈曲した凹凸列の頂部23は、一定の深さで配置されている。本実施形態のサイプ10では、幅広部21と幅広部22が頂部23に重複せずに配置されているため、頂部23における凹凸列の係合作用を良好に確保し、優れたドライ路面での操縦安定性能を発揮することができる。
サイプ部11及びサイプ部12における凹凸列の陸部踏面1aに対する傾斜角度は、30〜70°が好ましく、40〜50°がより好ましい。この角度が30°未満であると、V字状の凹凸列による係合作用が小さくなる傾向にあり、これが70°を超えると、摩耗が進行して傾斜した凹凸列が接地する段階において凸条に作用する曲げ力が大きくなり、ブロック内で接地圧が不均一化し易くなる傾向にある。
本発明では、ブロック1の単位面積当たりのサイプ長さであるサイプ密度が0.05mm/mm以上であることが好ましい。このサイプ密度が0.05mm/mm未満であると、サイプ10が本来発揮すべき効果が適切に発揮されないことがある。また、ブロック1の剛性を適度に確保する観点から、サイプ密度は0.2mm/mmを超えないことが好ましい。
本発明の空気入りタイヤが有するトレッドパターンは特に限定されるものではなく、サイプが形成される陸部としては、前述の如き矩形のブロックのほか、V字形や多角形、曲線基調など種々の形状のブロックを採用可能である。また、ブロックに代えて、タイヤ周方向に沿って直線状又はジグザグ状に延びるリブも採用できる。但し、上記の如きサイプ構造によれば陸部の倒れ込みを効果的に抑制できることから、本発明は幅広部によって剛性が大きく低下しがちなブロックにおいて特に有用となる。
本発明では、上記の如きサイプ構造を、トレッドパターン内の全ての陸部に対して採用することができるが、トレッドパターン内の一部の陸部に対してだけ採用しても構わない。
本発明の空気入りタイヤは、陸部に上記の如きサイプが形成されること以外は、通常の空気入りタイヤと同等であり、従来公知の材料、形状、構造、製法などが何れも本発明に採用できる。
本発明は、いわゆる夏用タイヤにも適用できるが、アイス性能に優れていることから、特にスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)として有用である。
[他の実施形態]
(1)前述の実施形態では、サイプ壁面10a、10bの正面視において幅広部21,22がサイプ10の長手方向Nに直線状に延びる例を示したが、本発明では、第1幅広部及び第2幅広部の少なくとも一方を、サイプ壁面の凹凸列に沿って深さ方向又は反深さ方向に湾曲させる。この場合、ブロック1の変形を幅広部21,22で吸収する効果を向上して、サイプ10の開口部の狭小化をより良好に抑制することができる。
図6は、図3に示すサイプ壁面10aの変形例であり、幅広部21を凹凸列に沿って深さ方向及び反深さ方向に湾曲させたものである。この幅広部21は、サイプ10の深さ方向に振幅を持つ波状に延びて、その波長はサイプ壁面10aの凹凸列に対応しており、凸条15に重なる部分では反深さ方向に湾曲しつつ、凹条16に重なる部分では深さ方向に湾曲している。
(2)前述の実施形態では、幅広部21,22がサイプ10の長手方向Nに沿って一律の高さで延びる例を示したが、本発明では、第1幅広部及び第2幅広部の少なくとも一方において、サイプの長手方向の両端部よりも中央部で高さを大きく形成することができる。この場合、ブロック1の接地圧を均一化せしめて接地性を向上し、それによってアイス性能の向上に寄与することができる。図7は、幅広部21の高さを長手方向Nの両端部よりも中央部で大きくした例である。
(3)前述の実施形態では、サイプ10がサイプ部11及びサイプ部12を1つずつ備える例を示したが、本発明では、サイプが第1サイプ部又は第2サイプ部を2つ以上備えるものでもよく、かかる場合には第1サイプ部と第2サイプ部とが深さ方向に交互に連設される。但し、この場合においても、サイプには第1幅広部と第2幅広部とがそれぞれ1箇所ずつ形成されていることが好ましい。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例について説明する。なお、タイヤの各性能評価は、次のようにして行った。
(1)アイス制動性能
タイヤを実車(3000ccクラスのFRセダン)に装着し、アイス路面を走行して速度40km/hから制動力をかけてABSを作動させた際の制動距離を測定することで評価した。比較例1の結果を100として指数で示し、数値が大きいほどアイス制動性能が良好であることを示す。
(2)ドライ路面での操縦安定性能
タイヤを実車(国産3000ccクラスFRセダン)に装着し、ドライ路面を走行して官能評価により評価した。比較例1の結果を100として指数で示し、数値が大きいほどドライ路面での操縦安定性能が良好であることを示す。
比較例1
図1に示したトレッドパターンを有するタイヤであって、サイプの幅寸法が深さ方向に一定であると共に、サイプ壁面の凹凸列が深さ方向に真っ直ぐに延びたサイプ構造(通常の波形サイプ)を有するタイヤを比較例1とした。タイヤサイズを205/65R15、サイプの深さを7mm、サイプの幅を0.3mmとした。
実施例1
図1に示したトレッドパターンを有するタイヤであって、図2〜5に示すようなサイプ構造を有するタイヤを実施例1とした。各幅広部の高さを1mm、各幅広部の厚みを0.3mmとし、タイヤサイズ、サイプの深さ及び幅は比較例1と同じにした。
比較例2
サイプに幅広部を形成したこと以外は比較例1と同じであるタイヤを比較例2とした。幅広部の位置とサイズは実施例1と同じにした。
実施例2
第1幅広部と第2幅広部が屈曲した凹凸列の頂部に重複して配置されるように、第1幅広部と第2幅広部とが互いに接近して第1サイプ部と第2サイプ部との境界線上に配置されていること以外は実施例1と同じであるタイヤを実施例2とした。評価結果を表1に示す。
Figure 0004688903
比較例2は、比較例1よりもアイス制動性能が改善されているものの、ドライ路面での操縦安定性能については悪化している。これに対し、実施例1,2では、アイス制動性能を改善しながらも、ドライ路面での操縦安定性能に優れている。特に、実施例1では、実施例2に比べてドライ路面での操縦安定性能が良好である。
本発明に係る空気入りタイヤのトレッド面の一例を示す展開図 サイプを長手方向に沿って分割したときの縦断面斜視図 サイプ壁面の側面と正面を示す図 サイプ壁面の側面と正面を示す図 サイプの横断面図 サイプ壁面の変形例の側面と正面を示す図 サイプ壁面の変形例の側面と正面を示す図
符号の説明
1 ブロック
1a 陸部踏面
10 サイプ
10a サイプ壁面
10b サイプ壁面
10c サイプ底
11 サイプ部(第1サイプ部)
12 サイプ部(第2サイプ部)
13 サイプ部(第3サイプ部)
14 サイプ部(第4サイプ部)
21 幅広部(第1幅広部)
22 幅広部(第2幅広部)
23 頂部
N サイプの長手方向

Claims (5)

  1. トレッド面の陸部にサイプを形成した空気入りタイヤにおいて、
    前記サイプが、陸部踏面の法線方向に対してサイプ壁面の凹凸列が前記サイプの長手方向に傾斜した波状の第1サイプ部と、その第1サイプ部とはサイプ壁面の凹凸列が逆向きに傾斜し、前記第1サイプ部に深さ方向に連設された波状の第2サイプ部とを備え、
    前記第1サイプ部におけるサイプ壁面の片側に、前記サイプの長手方向に沿って延びる第1幅広部が形成され、前記第2サイプ部におけるサイプ壁面の他側に、前記サイプの長手方向に沿って延びる第2幅広部が形成され、
    前記第1幅広部及び前記第2幅広部の少なくとも一方が、サイプ壁面の凹凸列に沿って深さ方向又は反深さ方向に湾曲していることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記サイプに前記第1幅広部と前記第2幅広部とが1箇所ずつ形成されている請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第1幅広部及び前記第2幅広部が、前記第1サイプ部と前記第2サイプ部との間で屈曲した凹凸列の頂部に重複せずに配置されている請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記サイプが、陸部踏面に露出してサイプ壁面の凹凸列が深さ方向に直線状に延びる波状の第3サイプ部と、サイプ底に到達してサイプ壁面の凹凸列が深さ方向に直線状に延びる波状の第4サイプ部とを有する請求項1〜3いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1幅広部及び前記第2幅広部の少なくとも一方が、前記サイプの長手方向の両端部よりも中央部で高さが大きく形成されている請求項1〜4いずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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