JPH11151914A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH11151914A
JPH11151914A JP9319859A JP31985997A JPH11151914A JP H11151914 A JPH11151914 A JP H11151914A JP 9319859 A JP9319859 A JP 9319859A JP 31985997 A JP31985997 A JP 31985997A JP H11151914 A JPH11151914 A JP H11151914A
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JP
Japan
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block
sipe
tread
pneumatic tire
branch
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JP9319859A
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English (en)
Inventor
Masahiro Katayama
昌宏 片山
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Publication of JPH11151914A publication Critical patent/JPH11151914A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
    • B60C11/1218Three-dimensional shape with regard to depth and extending direction
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D30/00Producing pneumatic or solid tyres or parts thereof
    • B29D30/06Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
    • B29D30/0601Vulcanising tyres; Vulcanising presses for tyres
    • B29D30/0606Vulcanising moulds not integral with vulcanising presses
    • B29D2030/0607Constructional features of the moulds
    • B29D2030/0613Means, e.g. sipes or blade-like elements, for forming narrow recesses in the tyres, e.g. cuts or incisions for winter tyres

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 氷雪路面での走行性能及び耐偏摩耗性を向上
させた空気入りタイヤを提供すること。 【解決手段】 ブロック18に、踏面19からサイプ底
部まで踏面19に対して直交する方向に真っ直ぐ延びる
と共にタイヤ幅方向に真っ直ぐ延びる主体部20Aと、
深さ方向中間部分からサイプ底部に向かって互いに離れ
る2つの分岐部20Bとを備えたサイプ20を複数本形
成する。摩耗が進行すると、分岐部20Bが表れて踏面
19が細分化されてブロック剛性の増加が抑制され、ブ
ロック18が最適に倒れるのでサイプ20のエッジ効果
が最大限に発揮される。また、分岐部20Bが表れてエ
ッジ長が長くなることによりエッジ効果もさらに向上す
る。このようにして摩耗による氷上性能の低下が抑制さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空気入りタイヤに係
り、特に、氷雪路面上での走行性能に優れた空気入りタ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術】スパイクタイヤの使用禁止に伴い、より
優れた走行性能を有するスタッドレスタイヤを求めて種
々の改良がなされている。
【0003】このスタッドレスタイヤにほぼ共通する特
徴として、ブロックには深さ方向には真っ直ぐに延びる
サイプが多数施されている。
【0004】これらのサイプにより、ブロックが多数の
小ブロックに区分され、これらの小ブロックの角部(い
わゆるエッジ)による氷上摩擦係数の向上(エッジ効
果)を狙い、サイプ形状の検討が種々なされてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、新品時
の氷上性能(制動性能、駆動性能等)は高くても、摩耗
するに連れてその性能は低下してしまう。これは、タイ
ヤが摩耗するに連れてトレッドに設けられた多数のブロ
ックの剛性が高くなり過ぎて、エッジ効果が得られない
からである。
【0006】高いエッジ効果を得るには、ブロックの最
適な倒れ角が必要であり、ブロックが倒れすぎても(ブ
ロック剛性が低すぎる場合)、倒れなすぎても(ブロッ
ク剛性が高すぎる場合)エッジ効果は小さくなる。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、摩耗時の氷上
性能の低下を抑えることのできる空気入りタイヤを提供
することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数本の交差する溝によって区画された複数のブロ
ックをトレッドに備え、前記ブロックにはサイプが形成
された空気入りタイヤであって、前記サイプは、踏面か
らサイプ底部まで前記踏面に対して実質的に直交する方
向に延びる主体部と、前記主体部と連結され前記主体部
の深さ方向中間部分からサイプ底部に向かって互いに離
れる少なくとも1つの分岐部と、を備えることを特徴と
している。
【0009】次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの
作用を説明する。新品時から摩耗初期段階では、サイプ
の主体部のみが踏面に露出している。即ち、ブロックの
踏面が主体部のみで区画されているので、新品時から摩
耗初期段階においてブロック剛性が低下し過ぎることが
ない。このため、新品時から摩耗初期段階においてブロ
ックを最適に倒れさせてサイプのエッジ効果を最大限に
発揮することができる。
【0010】ブロックが摩耗してブロック高さが低くな
ると(例えば、摩耗中期)ブロック剛性が高くなるが、
本発明の空気入りタイヤでは、分岐部が露出してエッジ
長が延びてブロックの踏面を更に細分化するので、ブロ
ック剛性の増加を抑制することできる。このため、摩耗
中期以降に、ブロックを最適に倒れさせてサイプのエッ
ジ効果を最大限に発揮することができる。また、分岐部
が露出するとエッジ長が延びるので、エッジ効果もさら
に向上する。
【0011】このようにして請求項1に記載の空気入り
タイヤは、摩耗時の氷上性能の低下を抑えることができ
る。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記分岐部は、サイプの長
手方向中間部分に設けられていることを特徴としてい
る。
【0013】次に請求項2に記載の空気入りタイヤの作
用を説明する。請求項2に記載の空気入りタイヤでは、
分岐部がサイプの長手方向中間部分に設けられているの
で、ブロックが摩耗してもブロックの側面付近は分岐部
で細分化されず、ブロックの側面付近には摩耗末期まで
主体部で挟まれる領域が残り、ブロック剛性の低下し過
ぎを防止することができる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の空気入りタイヤにおいて、前記分岐部は、サイプの長
手方向端部に設けられると共に、ブロック側面に開口し
ていることを特徴としている。
【0015】次に請求項3に記載の空気入りタイヤの作
用を説明する。請求項3に記載の空気入りタイヤでは、
分岐部がサイプの長手方向端部に設けられると共に、ブ
ロック側面に開口しているので、サイプ内に吸収した水
をブロック側面からブロック外へ効率的に排出すること
ができ、ブロックと路面(氷面)との間に介在する水膜
の排除水効果が向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明の空気
入りタイヤの第1の実施形態を図1乃至図7にしたがっ
て説明する。
【0017】なお、本実施形態の空気入りタイヤ10の
内部構造は、一般的なラジアルタイヤと同様であるの
で、内部構造に付いての説明は省略する。
【0018】図1に示すように、本実施形態の空気入り
タイヤ10のトレッド12には、タイヤ周方向(矢印S
方向)に沿って延びる複数本の周方向主溝14とタイヤ
幅方向(矢印L方向及び矢印R方向)に沿って延びる複
数本のラグ溝16とによって区画されたブロック18が
複数設けられている。
【0019】図2に示すように、ブロック18には、サ
イプ20がタイヤ周方向に一定の間隔をあけて形成され
ている。
【0020】図2〜4に示すように、サイプ20は、踏
面19からサイプ底部まで踏面19に対して直交する方
向に真っ直ぐ延びると共にタイヤ幅方向に真っ直ぐ延び
る主体部20Aと、深さ方向中間部分からサイプ底部に
向かって互いに離れる2つの分岐部20Bとを備えてい
る。
【0021】本実施形態の分岐部20Bはサイプ20の
長手方向中央部分に設けられており、ブロック18の側
面には開口していない。
【0022】なお、本実施形態では、サイプ20の深さ
は、ブロック18の高さと同一寸法である。
【0023】次に、本実施形態の作用を説明する。新品
時から摩耗初期においては、図5(A)に示すようにブ
ロック18の踏面19にはサイプ20の主体部20Aの
みが表れており、踏面19は主体部20Aによって4つ
の領域に区分されている。
【0024】ブロック18の踏面19が主体部20Aの
みで区画されているので、新品時から摩耗初期段階にお
いてブロック剛性が低下し過ぎることはなく、新品時か
ら摩耗初期段階においてブロック18が最適に倒れてサ
イプ20のエッジ効果が最大限に発揮される。
【0025】摩耗が進行すると、図5(B)に示すよう
に、ブロック18の踏面19には更に分岐部20Bが表
れてサイプ長が延び、踏面19は主体部20Aと分岐部
20Bとによって7つの領域に区分される。
【0026】これにより、ブロック18の高さが低くな
ることに起因するブロック剛性の増加が抑制され、ブロ
ック18が摩耗してもブロック18が最適に倒れるので
サイプ20のエッジ効果が最大限に発揮される。
【0027】また、分岐部20Bが表れてエッジ長が長
くなることによりエッジ効果もさらに向上する。
【0028】このようにして本実施形態の空気入りタイ
ヤ10は、摩耗による氷上性能の低下が抑制される。
【0029】なお、分岐部20Bが踏面19に表れる
と、タイヤ周方向のエッジ長も増加するので、タイヤ幅
方向の氷上摩擦係数(μ)も向上する。
【0030】ここで、図3に示すように、新品時のブロ
ック18の高さをH、新品時の踏面19から分岐部20
Bまでの寸法をhとしたときに、h=1/3H〜1/2
Hを満足することが好ましい。
【0031】hが1/3Hより小さいと、摩耗の初期段
階で分岐部20Bが表れてブロック18の剛性が低下し
すぎることがある。
【0032】一方、hが1/2Hよりも大きいと、分岐
部20Bが表れる時期が遅すぎて、摩耗中期にブロック
剛性が増加することがある。
【0033】なお、空気入りタイヤ10が一般乗用車用
の場合、hは2.5mm程度とすることが好ましい。
【0034】図2に示すように、分岐部20Bの長さを
b、ブロック18の幅をBとしたときに、0.4B<b
を満足することが好ましい。
【0035】bが0.4B以下になると、分岐部20B
が表れてもブロック剛性の増加を抑制することが出来な
くなることがある。
【0036】また、分岐部20Bからブロック18の側
面までの寸法aは、最小で2mm程度確保することが好ま
しい。寸法aが2mm未満になると、摩耗後に、ブロック
18の側面側に位置する主体部20Aと主体部20Aと
に挟まれる各領域19A(図5(B)参照)が小さくな
り過ぎ、分岐部20Bが表れたときにブロック剛性が低
下しすぎることがある。
【0037】次に、本実施形態のサイプの形成方法を説
明する。先ず、図6に示すような薄肉の金属板からなる
ブレード22をプレス成形等によって形成する。ブレー
ド22は、平面部22Aと、平面部22Aに対して傾斜
する傾斜面22Bと、傾斜面22Bの側端部と平面部2
2Aとを連結する三角形の側壁部22Cとを備えてい
る。
【0038】空気入りタイヤ10を加硫成形するモール
ドには、図7に示すように、ブロック18を形成するた
めの凹部24が設けられており、この凹部24の内部
に、前記ブレード22を反対向きに2枚重ね合わせたも
のを、所定の間隔で配置する。
【0039】ブレード22の配置された凹部24に未加
硫ゴムを充填して加硫することにより図2に示すブロッ
ク18を成形することができる。 [第2の実施形態]本発明の第2の実施形態を図8乃至
図10にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と
同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略す
る。
【0040】図8に示すように、本実施形態のブロック
18には、サイプ26がタイヤ周方向に一定の間隔をあ
けて形成されている。
【0041】本実施形態のサイプ26は、踏面19から
サイプ底部まで踏面19に対して直交する方向に真っ直
ぐ延びると共にタイヤ幅方向に真っ直ぐ延びる主体部2
6Aと、主体部26Aの長手方向中央部分に形成され3
次元曲面形状とされた分岐部26Bと、を備えている。
【0042】この分岐部26Bは、偏平中空球体を4分
割して得られた図9に示すような3次元曲面部30Bを
備えたブレード30を互いに反対向きに重ね合わせるこ
とによって形成することができる。
【0043】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態においても、新品時から摩耗初期においては、図
10(A)に示すように、ブロック18の踏面19にサ
イプ26の主体部26Aのみが表れており、踏面19は
直線状とされた主体部26Aによって4つの領域に区分
されている。
【0044】摩耗が進行すると、ブロック18の踏面1
9には、図10(B)に示すように曲線状とされた分岐
部26Bが表れ、サイプ長が延び、踏面19は主体部2
6Aと分岐部26Bとによって7つの領域に区分され、
ブロック18の高さが低くなることに起因するブロック
剛性の増加を抑制する。
【0045】したがって、本実施形態においても、第1
の実施形態と同様に摩耗による氷上性能の低下を抑制す
ることができる。
【0046】なお、本実施形態のサイプ26は、ブロッ
ク18が摩耗するにつれて分岐部26Bが除々に表れて
サイプ長が除々に増加する。 [第3の実施形態]本発明の第3の実施形態を図11乃
至図13にしたがって説明する。なお、第1の実施形態
と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0047】図11に示すように、本実施形態のブロッ
ク18には、サイプ32がタイヤ周方向に一定の間隔を
あけて形成されている。
【0048】本実施形態のサイプ32は、踏面19から
サイプ底部まで踏面19に対して直交する方向に真っ直
ぐ延びると共にタイヤ幅方向に真っ直ぐ延びる主体部3
2Aと、主体部32Aの長手方向両端に形成され3次元
曲面形状とされた分岐部32Bと、を備えている。
【0049】この分岐部32Bは、偏平中空球体を8分
割して得られた図12に示すような3次元曲面部34B
を両端に備えたブレード34を互いに反対向きに重ね合
わせることによって形成することができる。
【0050】なお、図11に示すように、このサイプ3
2の分岐部32Bはブロック18の側面に開口してい
る。
【0051】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態においても、新品時から摩耗初期においては、図
13(A)に示すように、ブロック18の踏面19にサ
イプ32の主体部32Aのみが表れており、踏面19は
主体部32Aによって4つの領域に区分される。
【0052】摩耗が進行すると、ブロック18の踏面1
9には、図13(B)に示すように分岐部32Bが表
れ、サイプ長が延び、踏面19は主体部32Aと分岐部
32Bとによって10の領域に区分され、ブロック18
の高さが低くなることに起因するブロック剛性の増加を
抑制する。
【0053】したがって、本実施形態においても、第
1,2の実施形態と同様に摩耗による氷上性能の低下を
抑制することができる。
【0054】さらに、本実施形態では、分岐部32Bが
ブロック18の側面に開口しているので、サイプ32内
に吸収した水を、ブロック側面からブロック外へ排出す
ることができ、ブロック18と路面(氷面)との間に介
在する水膜の排除水効果が向上する。
【0055】また、本実施形態のサイプ32も、ブロッ
ク18が摩耗するにつれて分岐部32Bが除々に表れて
サイプ長が除々に増加する。
【0056】なお、本実施形態では、サイプ32の長手
方向両端に分岐部32Bを設けたが、長手方向片側にだ
け2つの分岐部32Bを設けるようにしても良い。 [第4の実施形態]本発明の第4の実施形態を図14及
び図15にしたがって説明する。なお、前述した実施形
態と同一構成に関しては同一符号を付し、その説明は省
略する。
【0057】図14(A)に示すように、本実施形態の
ブロック18には、サイプ36がタイヤ周方向に一定の
間隔をあけて形成されている。
【0058】本実施形態のサイプ36は、踏面19から
サイプ底部まで踏面19に対して直交する方向に真っ直
ぐ延びると共にタイヤ幅方向に真っ直ぐ延びる主体部3
6Aと、主体部36Aの長手方向片側に形成され3次元
曲面形状とされた分岐部36Bと、を備えている。
【0059】この分岐部36Bは、偏平中空球体を8分
割して得られた図15に示すような3次元曲面部38B
を片側に備えたブレード38と平面状のブレード40と
を重ね合わせたもので形成することができる。
【0060】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態においても、新品時から摩耗初期においては、図
14(A)に示すように、ブロック18の踏面19にサ
イプ36の主体部36Aのみが表れており、踏面19は
主体部36Aによって4つの領域に区分される。
【0061】摩耗が進行すると、ブロック18の踏面1
9には、図14(B)に示すように分岐部14Bが表
れ、サイプ長が延び、踏面19は主体部36Aと分岐部
36Bとによって7つの領域に区分され、ブロック18
の高さが低くなることに起因するブロック剛性の増加を
抑制する。
【0062】したがって、本実施形態においても、摩耗
による氷上性能の低下を抑制することができる。 (試験例)本発明の効果を確かめるために、従来例のタ
イヤ1種、本発明の適用された実施例のタイヤ1種を用
意し、氷上ブレーキ性能についての試験を行った。
【0063】各タイヤ共に、タイヤサイズは185/7
0R14のものを用いた。 実施例のタイヤ:第1の実施形態で説明した形状のサイ
プをブロックに形成したタイヤである。
【0064】なお、サイプの深さは10mm、分岐部の長
さbは14mm、新品時の踏面から分岐部の上端までの寸
法hは2.5mm、サイプ底部における分岐部同士の間隔
c(図3参照)は5mmである。
【0065】従来例のタイヤ:実施例のサイプに代え
て、図16に示すように、タイヤ幅方向(矢印L方向及
び矢印R方向)及び深さ方向に直線状に延びるサイプ3
6(深さ10mm)をブロック18に形成したタイヤであ
る。
【0066】なお、各タイヤのブロックは何れもタイヤ
周方向の寸法が30mm、タイヤ幅方向の寸法が20mm、
高さが10mmであり、タイヤ幅方向にブロックが5個並
べられている。
【0067】氷上ブレーキ性能は、タイヤを車両に装着
し、時速20km/hで走行中に急ブレーキをかけ、かけた
地点から停止した地点までの距離を測定し、その逆数を
氷上ブレーキ性能として、新品時を100として25%
摩耗時、50%摩耗時を指数表示した。
【0068】
【表1】
【0069】試験の結果、本発明の適用された実施例の
タイヤは、従来例のタイヤに比較して摩耗後の氷上ブレ
ーキ性能の低下が少なく、50%摩耗時においても高い
氷上ブレーキ性能が確保されている。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
空気入りタイヤは上記の構成としたので、摩耗時の氷上
性能の低下を抑えることができる、という優れた効果を
有する。
【0071】また、請求項3に記載の空気入りタイヤは
上記の構成としたので、ブロックと路面(氷面)との間
に介在する水膜の排除水効果を向上することができる、
という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
のトレッドの平面図である。
【図2】第1の実施形態に係るブロックの斜視図であ
る。
【図3】図2に示すブロックの3−3線断面図である。
【図4】図2に示すブロックの4−4線断面図である。
【図5】(A)は第1の実施形態に係る空気入りタイヤ
の新品時〜摩耗初期におけるブロックの平面図であり、
(B)は摩耗後のブロックの平面図である。
【図6】サイプを形成するブレードの斜視図である。
【図7】ブロックを形成するモールドの凹部を示す斜視
図である。
【図8】第2の実施形態に係る空気入りタイヤのブロッ
クの斜視図である。
【図9】第2の実施形態に係る空気入りタイヤのサイプ
を形成するブレードの斜視図である。
【図10】(A)は第2の実施形態に係る空気入りタイ
ヤの新品時〜摩耗初期におけるブロックの平面図であ
り、(B)は摩耗後のブロックの平面図である。
【図11】第3の実施形態に係る空気入りタイヤのブロ
ックの斜視図である。
【図12】第3の実施形態に係る空気入りタイヤのサイ
プを形成するブレードの斜視図である。
【図13】(A)は第3の実施形態に係る空気入りタイ
ヤの新品時〜摩耗初期におけるブロックの平面図であ
り、(B)は摩耗後のブロックの平面図である。
【図14】(A)は第4の実施形態に係る空気入りタイ
ヤの新品時〜摩耗初期におけるブロックの平面図であ
り、(B)は摩耗後のブロックの平面図である。
【図15】第4の実施形態に係る空気入りタイヤのサイ
プを形成するブレードの斜視図である。
【図16】従来例に係る空気入りタイヤのブロックの斜
視図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ 12 トレッド 14 周方向主溝 16 ラグ溝 18 ブロック 20 サイプ 20A 主体部 20B 分岐部 26 サイプ 26A 主体部 26B 分岐部 32 サイプ 32A 主体部 32B 分岐部 36 サイプ 36A 主体部 36B 分岐部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の交差する溝によって区画された
    複数のブロックをトレッドに備え、前記ブロックにはサ
    イプが形成された空気入りタイヤであって、前記サイプ
    は、踏面からサイプ底部まで前記踏面に対して実質的に
    直交する方向に延びる主体部と、前記主体部と連結され
    前記主体部の深さ方向中間部分からサイプ底部に向かっ
    て互いに離れる少なくとも1つの分岐部と、を備えるこ
    とを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記分岐部は、サイプの長手方向中間部
    分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記分岐部は、サイプの長手方向端部に
    設けられると共に、ブロック側面に開口していることを
    特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
JP9319859A 1997-11-20 1997-11-20 空気入りタイヤ Pending JPH11151914A (ja)

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