JP2000248215A - 油性インキ - Google Patents
油性インキInfo
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Abstract
印影を得られる油性インキを提供する。 【解決手段】 20℃における蒸気圧が0.009mm
Hg以下の多価アルコール誘導体、エステル価度200
〜600KOHmg/gのジカルボン酸エステル、エス
テル価度200〜600KOHmg/gのトリカルボン
酸エステルの中から選ばれる1又は2以上の物質及びひ
まし油脂肪酸誘導体を混合してなる溶剤と、顔料と、前
記溶剤に可溶な樹脂とからなる油性インキ。
Description
パッドに含浸させて使用したり、いわゆる浸透印に含浸
させて使用する、主に印章向けに用いる油性インキに関
するものである。
インキは、押印後のインキが蒸発乾燥することがないの
で紙等にインキを浸透させて乾燥させていたが、インキ
の粘度が8000〜80000mPa・s(25℃)と
高いので、紙等に吸収されにくく乾燥するまで時間がか
かっていた。そこで単純に粘度を下げることが考えられ
るが、すると今度は印影がにじんでしまう欠点が生じて
いた。
時間を短縮しつつ、にじみのない印影を得られる油性イ
ンキを提供する。
0.009mmHg以下の多価アルコール誘導体、エス
テル価度200〜600KOHmg/gのジカルボン酸
エステル、エステル価度200〜600KOHmg/g
のトリカルボン酸エステルの中から選ばれる1又は2以
上の物質及びひまし油脂肪酸誘導体を混合してなる溶剤
と、顔料と、前記溶剤に可溶な樹脂とからなる油性イン
キ。
本発明に用いる溶剤は、20℃における蒸気圧が0.0
09mmHg以下の多価アルコール誘導体、エステル価
度200〜600KOHmg/gのジカルボン酸エステ
ル、エステル価度200〜600KOHmg/gのトリ
カルボン酸エステルの中から選ばれる1又は2以上の物
質と、ひまし油脂肪酸誘導体を混合してなる溶剤であ
る。上記溶剤は、粘度、他の物質の溶解力、使用用途、
対象押印物の性質、インキ吸蔵体や容器等の侵食等を勘
案して任意に混同して使用することができるが、溶剤総
量はインキ全量に対して70〜99重量%が使用され、
インキ全量に対して40〜95重量%のひまし油脂肪酸
誘導体を用いるのが好ましい。20℃における蒸気圧が
0.009mmHg以下の多価アルコール誘導体として
は、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエ
チレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテルアセタート、ジ
プロピレングリコール、ジプロピレングリコールモノブ
チルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエー
テルアセタート、トリエチレングリコール、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエー
テル、テトラエチレングリコール、テトラエチレングリ
コールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリ(オキシエチレン−オ
キシプロピレン)誘導体などをあげることができる。エ
ステル価度200〜600KOHmg/gのジカルボン
酸エステルとしては、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエ
チル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル
酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、フタル酸イソノニル、フタル酸オクチルデシル、フ
タル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、アジピ
ン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン
酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−アルキ
ル610、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバ
シン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、
マレイン酸ジ−2−エチルヘキシル、マレイン酸ジブチ
ル、フマル酸ジブチル、アセチルクエン酸トリブチルな
どをあげることができる。エステル価度200〜600
KOHmg/gのトリカルボン酸エステルとしては、ト
リメリット酸トリ−2−エチルヘキシルなどをあげるこ
とができる。ひまし油脂肪酸誘導体は、アルキレンオキ
サイドによりひまし油を変性したひまし油脂肪酸多価ア
ルコールエーテルや、アルコールによりひまし油を変性
したひまし油脂肪酸アルキルエステルなどのひまし油脂
肪酸誘導体であって、通常市販されているものを用いる
ことができる。アルキレンオキサイドによりひまし油を
変性したひまし油脂肪酸多価アルコールエーテルとは、
プロピレンオキサイドやエチレンオキサイド等のアルキ
レンオキサイドによりひまし油の一部又は全部を変性し
て得られるひまし油脂肪酸多価アルコールエーテルをい
い、変性度10〜50%のものが好ましい。アルコール
によりひまし油を変性したひまし油脂肪酸アルキルエス
テルとは、メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、エチレングリコール、プロピレングリコール
等の1価及び2価のアルコールによりひまし油の一部又
は全部を変性したひまし油脂肪酸アルキルエステルをい
い、変性度10〜100%のものが好ましい。
制限されることなく従来公知の有機顔料及び無機顔料を
単独又は混合して使用することができ、例えば、アゾ
系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノ
ン系、ジオキサジン系、インジゴ・チオインジゴ系、ベ
リノン・ベリレン系、イソインドレノン系、アゾメチレ
ンアゾ系などの有機顔料や、カーボンブラック、マイ
カ、チタン白、パール顔料、酸化鉄・アルミニウム粉・
真鍮等金属顔料などの無機顔料を用いることができる。
これらの顔料は通常、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、スチレン−アクリル酸共重合体、及び、それらの金
属塩・アンモニウム塩・アミン塩などや、他の公知の樹
脂などに練り込んで加工顔料としておくと、溶剤と混合
する際に容易に分散するので便利である。また、既に分
散剤中に顔料を練り込んである市販の加工顔料を用いて
もよい。これらの顔料は色合いを勘案しながら単独又は
混合して使用でき、インキ全量に対し1〜30重量%の
顔料分が使用できる。
選択し、インキ全量に対して1〜30重量%の範囲にて
使用できる。具体的にはアルキッド樹脂、マレイン酸樹
脂、スチレンマレイン酸樹脂、ロジン樹脂、ロジンマレ
イン酸樹脂、エチルセルロース樹脂、ニトロセルロース
樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等である。
もできる。例えば、酸化防止剤としてジブチルヒドロキ
シトルエンなど、顔料沈降防止剤・にじみ防止剤として
体質顔料(沈降性硫酸バリウム、クレー、シリカ、ケイ
酸アルミニウム等)、顔料分散剤としてソルビタントリ
オレエート、ソルビタンモノステアレートなどを添加し
てもよい。
て、撹拌機にて常温以上100℃以下で約2時間混合分
散して製造する。本発明では、粘度を自由に設定するこ
とができるが、特に、50〜700mPa・s(25
℃)に調整することが好ましい。この範囲以上では印影
が乾燥するまでに時間がかかりすぎ、これ以下ではにじ
みを防止することが困難だからである。本発明の最も好
ましい粘度の範囲は、200〜500mPa・s(25
℃)である。
もちろん以下の実施例に限定されるものではない。
肪酸エチルエステル、ジエチレングリコールモノ2−エ
チルヘキシルエーテルを撹拌機に入れ、100℃、50
00rpmを保ったまま他の物質を順に投入し、約2時
間ほど撹拌した後、常温まで自然冷却し、300mPa
・s(25℃)のインキを得た。
肪酸エチルエステル、トリエチレングリコールモノブチ
ルエーテル、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル
を撹拌機に入れ、100℃、5000rpmを保ったま
ま他の物質を順に投入し、約2時間ほど撹拌した後、常
温まで自然冷却し、500mPa・s(25℃)のイン
キを得た。
コールモノ2−エチルヘキシルエーテルを、ひまし油を
プロピレンオキサイドにより全変性したひまし油脂肪酸
プロピルエーテルに変更し、実施例1と同様の製法によ
り作成した。
リコールモノブチルエーテル、トリメリット酸トリ−2
−エチルヘキシルを、ひまし油をプロピレンオキサイド
により全変性したひまし油脂肪酸プロピルエーテルに変
更し、実施例2と同様の製法により作成した。
g/cm2の力を加えた時、転写しなくなるまでの時間
を計測した。
影を得られた。
Claims (1)
- 【請求項1】 20℃における蒸気圧が0.009mm
Hg以下の多価アルコール誘導体、エステル価度200
〜600KOHmg/gのジカルボン酸エステル、エス
テル価度200〜600KOHmg/gのトリカルボン
酸エステルの中から選ばれる1又は2以上の物質及びひ
まし油脂肪酸誘導体を混合してなる溶剤と、顔料と、前
記溶剤に可溶な樹脂とからなる油性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5660799A JP4223125B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 油性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5660799A JP4223125B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 油性インキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000248215A true JP2000248215A (ja) | 2000-09-12 |
JP4223125B2 JP4223125B2 (ja) | 2009-02-12 |
Family
ID=13031938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5660799A Expired - Fee Related JP4223125B2 (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 油性インキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4223125B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020147648A (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | シヤチハタ株式会社 | マーキング用インキ |
-
1999
- 1999-03-04 JP JP5660799A patent/JP4223125B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020147648A (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | シヤチハタ株式会社 | マーキング用インキ |
JP7290309B2 (ja) | 2019-03-12 | 2023-06-13 | シヤチハタ株式会社 | マーキング用インキ |
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---|---|
JP4223125B2 (ja) | 2009-02-12 |
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