JPH06157960A - 水なし平版印刷用インキ組成物 - Google Patents

水なし平版印刷用インキ組成物

Info

Publication number
JPH06157960A
JPH06157960A JP33968492A JP33968492A JPH06157960A JP H06157960 A JPH06157960 A JP H06157960A JP 33968492 A JP33968492 A JP 33968492A JP 33968492 A JP33968492 A JP 33968492A JP H06157960 A JPH06157960 A JP H06157960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
ink composition
weight
composition
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33968492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ishii
博之 石井
Shintaro Yamaoka
新太郎 山岡
Hiroyuki Tateno
宏之 舘野
Katsutoshi Hara
勝利 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP33968492A priority Critical patent/JPH06157960A/ja
Publication of JPH06157960A publication Critical patent/JPH06157960A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インキ組成物中に平均粒径が2ないし50nmで
ある粉末状シリカを0.01ないし20重量%含有す、
およびさらに有機金属ゲル化剤を0.01ないし5重量
%含有する請求項1記載の水なし平版印刷用インキ組成
物である。 【構成】シリコーンゴム層からのインキの反撥性と流動
性の向上が実現する素材として、Si−O−結合を持つ
シリカと有機金属ゲル化剤を用いることで、インキを高
粘弾性化し、その目的とするところの地汚れ耐性が優
れ、かつ印刷適性の優れた極めて実用性の高い水なし平
版印刷用インキ組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水なし平版印刷におい
て、地汚れ耐性が優れ、かつ印刷適性の優れた水なし平
版印刷用インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年平版印刷分野において、湿し水を用
いない水なし平版印刷が実用化されている。これは版材
の非画線部にシリコーンゴムを設けた平版印刷用刷版を
用いて印刷する方法であり、シリコーンゴムとインキの
反撥性を応用したものである。従来より、このシリコー
ンゴムに対する反撥性を向上するために樹脂成分を高分
子量化して、インキの凝集力を向上させることにより達
成しようとしてきた。ところが、このようなインキで印
刷するとインキのタックが大きいためにピッキング、パ
イリング、ゴミつき等の発生、さらには流動性の不足に
よる印刷物品質の低下等の問題があった。また、このよ
うな高タックインキの改質剤として、シリコーンオイル
や可塑剤、界面活性剤を用いる方法が知られているが、
これらの方法の場合、インキのタックは低下するが、重
ね刷り適性等が損なわれ実用性に欠けるという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
諸欠点に鑑みなされたもので、シリコーンゴム層からの
インキの反撥性と流動性の向上が実現する素材として、
Si−O−結合を持つシリカと有機金属ゲル化剤を用い
ることで、インキを高粘弾性化し、その目的とするとこ
ろの地汚れ耐性が優れ、かつ印刷適性の優れた極めて実
用性の高い水なし平版印刷用インキ組成物を提供するも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、インキ組成物中に平均粒径が2ないし50nmである
粉末状シリカを0.01ないし20重量%含有すること
を特徴とする水なし平版印刷用インキ組成物であり、請
求項2の発明は、さらに有機金属ゲル化剤を0.01な
いし5重量%含有する請求項1記載の水なし平版印刷用
インキ組成物である。
【0005】本発明において使用される粉末状シリカ
は、平均粒径が2ないし50nmの微細な表面にシラノー
ル基を有する微粒子状のシリカであり、このシラノール
基の一部もしくは全てが、メチル基等の疎水基で覆われ
たものであっても良い。粉末状シリカは、精製四塩化ケ
イ素を等の揮発性ケイ素化合物を気相で反応させること
により得られるものであり、例えば、「アエロジル」の
商品名で日本アエロジルから上市されているものが使用
できる。粉末状シリカの平均粒径が2nm未満では、目的
とするシリコーンゴム層との反撥性が不十分となり、一
方、50nmより大きくなると、粗大粒子がシリコーンゴ
ム層を傷つけたりシリコーンゴム層より僅かに凹んでい
る画像部に堆積し、結果として印刷物品質の劣化やシリ
コーンゴム層が破壊する原因となり実用に適さなくなっ
てしまう。また、粉末状シリカの含有量は0.01ないし2
0重量%が好ましく、0.01重量%未満では、シリコーン
ゴム層との反撥性が不十分となり、一方20重量%より
多くなると、インキの流動性を著しく損ない、結果的に
印刷物品質の大幅な劣化を招き、実用に適さなくなって
しまう。より好ましい範囲としては、色インキの場合
0.5〜10重量%、メジウム等の透明インキの場合5
〜15重量%である。
【0006】本発明で使用される有機金属ゲル化剤は、
加熱等によりインキワニスに架橋構造を形成できるもの
であり、例えば、脂肪酸の多価金属塩、キレート化合物
等が使用できる。好ましい有機金属ゲル化剤は、有機ア
ルミニウム化合物、有機チタニウム化合物および有機ジ
ルコニウム化合物がある。有機アルミニウム化合物とし
ては、アルミニウムイソプロピレート、モノsec−ブ
トキシアルミニウムジイソプロピレート、アルミニウム
sec−ブチレートアルミニウムエチレート等のアルミ
ニウム低級アルコレート、エチルアセテートアルミニウ
ムジイソプロピレート、アルミニウムトリス(エチルア
セトアセテート)アルキルアセトアセテートアルミニウ
ムジイソプロピレート、アルミニウムモノアセチルアセ
テートビス(エチルアセトアセテート)、アルミニウム
トリス(アセチルアセトネート)等のアルミニウムキレ
ート、環状アルミニウムオキサイド高級脂肪酸エステ
ル、環状アルミニウムオキサイド低級アルコレート等が
ある。有機チタニウム化合物としては、テトライソプロ
ピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、テト
ラブチルチタネート、テトラステアリルチタネート等の
テトラアルキルチタネートやこれらのアルキル基を水素
原子、アルキルアセトアセチル基、−COOH含有アル
キル基、トリエタノールアミン変性したもの等がある。
有機ジルコニウム化合物としては、テトライソプロポキ
シジルコニウム、テトラ−n−ブトキシジルコニウム、
テトラアセチルアセトネートジルコニウム、ジルコニウ
ムトリブトキシアセチルアセトネート、ジルコニルアセ
テート等がある。
【0007】これらの有機金属ゲル化剤は、インキ組成
物中0.01ないし5重量%を配合され、5重量%より多く
なると、インキが高粘弾性性過ぎて顔料分散性の極端な
劣化が発生したり、インキの製造時、使用時のハンドリ
ングに支障をきたすので好ましくない。本発明には他に
一般に平版印刷用インキに用いられる材料が適宜使用出
来る。色材としての各種有機顔料、カーボンブラック、
チタンンホワイト、金属粉およびペースト、雲母等のパ
ール顔料、染料等の他、体質顔料についても必要に応じ
て使用出来る。ビヒクルとしては、酸化重合型インキや
熱風乾燥型インキでは、ロジン変性フェノール樹脂、石
油樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂およびこれらの変
性物、更に植物油乾性油、鉱物油、石油系溶剤、有機溶
剤等の中から要求される印刷物品質に応じて多様に組合
せて用いることが出来る。一方、紫外線や電子線等の活
性エネルギー線硬化型ではエチレン性不飽和二重結合を
含有する素材の他、これに可溶である樹脂が選ばれる。
この他、ワックス、保存安定剤、スターチ等の皮膜物性
を改善するための添加剤、乾燥工程で必要となる反応開
始触媒等を使用するが、何ら本発明に影響を及ぼすもの
ではない。以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0008】
【実施例】以下の実施例で用いた溶剤はいづれも日石化
学株式会社製インキ用ソルベントである。 (酸化重合型インキ) (ロジン変性フェノール樹脂の合成方法)攪拌機、温度
計、滴下ロートおよび分水管つき還流冷却器をつけた3
リットルの4つ口フラスコに、1000gのロジン(酸価17
0 )、500 gのp−オクチルフェノール、300 gのp−
tertブチルフェノール、300 gのパラホルムアルデ
ヒド(含水率15%)、2gの水酸化マグネシウムおよ
び50gのドデセニルコハク酸無水物を仕込み、加熱し
て110 ℃で4時間反応させた。ついで1時間で260℃に
昇温し2時間反応させ、100 gのグリセリンを添加し、
さらに3時間反応させたのち内容物をとりだした。得ら
れた樹脂は、重量平均分子量18万、酸価20、軟化点
160 ℃、Z3の33%アマニ油粘度を有しており樹脂N
o.1とする。
【0009】(ワニス製造方法)樹脂No.1 45重量
%、00号アマニ油重合油15重量%、5号ソルベント
40重量%を攪拌機、コンデンサー、温度計付4つ口フ
ラスコに仕込み、窒素ガスを吹き込みながら加熱し、18
0 ℃にて一時間攪拌後、汲みだしワニスNo.1とする。
【0010】(インキ製造)表1の処方に従い3本ロー
ルミルにより分散し、ドライヤー1部を添加後、6号ソ
ルベントおよびワニスを添加し、総量が100 部でタック
9.0 〜10.0、フロー18.0〜19.0となるよう調整した。ま
た、比較例1のタック値を11〜12としたものを比較
例2、13〜14としたものを比較例3とした。
【0011】
【表1】
【0012】ここでタックはインコメーター400 rpm 、
1分間、30℃において測定し、フローはスプレッドメ
ーターを用い25℃にて1分後の半径値により求めた。
このようにして得たインキを小森コーポレーション製菊
半裁LITHRONE26印刷機にて、東レ株式会社製
TAP版を用い、水無し印刷を1000sph で行い、地汚れ
温度、着肉性を評価した結果を表2に示す。表中地汚れ
温度とは、版面温度の赤外線温度計において、印刷物の
非画線部への汚れが認められたときの温度であり、この
温度が高い程、耐地汚れ性が良いと判断できる。着肉性
は、印刷物のベタ部の素抜け状態を観察したものであ
る。
【0013】
【表2】
【0014】(熱風乾燥型インキ)実施例1〜3および
比較例1〜3の処方中の6号ソルベントを0号ソルベン
トと7号ソルベントの比50/50にて置換し、金属ド
ライヤーを除去し、熱風乾燥型インキを作成し、各々実
施例4〜6比較例4〜6として、同様の評価を行った結
果を表3に示す。
【0015】
【表3】
【0016】(紫外線硬化型インキ) (ワニスの製造方法)ジアリルフタレート樹脂30重量
%、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート69.9重
量%、ハイドロキノン0.1 重量部を攪拌機、温度計付4
つ口フラスコに仕込み、空気/窒素=50/50のガス
を吹き込みながら加熱し、100 ℃にて2時間攪拌後、汲
みだしワニスNo.2を得た。
【0017】(インキの製造)表4の処方に従い、3本
ロールミルにより分散し、グリセリンPO付加物トリア
クリレート及びワニスを添加し、総量が100 部でタック
10〜11、フロー15〜16となる様調整した。ま
た、比較例7のタック値を13〜14としたものを比較
例8、15〜16としたものを比較例9とした。
【0018】
【表4】
【0019】この様にして得たインキを小森コーポレー
ション製菊半裁LITHRONE26印刷機にて、東レ
株式会社製TAN24を用い、水なし印刷を10000 sph
で行い、地汚れ温度、着肉性を評価した結果を表5に示
す。
【0020】
【表5】
【0021】尚、イルガキュア907、クオンタキュア
ITXを除去し、電子線硬化型インキについても同様の
結果が得られた。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のごとく、地汚れ耐性を大
幅に向上させながら、着肉性を維持向上するという極め
て実用性の高い水なし平版印刷用インキ組成物を得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 勝利 東京都中央区京橋二丁目3番13号東洋イン キ製造株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ組成物中に平均粒径が2ないし5
    0nmである粉末状シリカを0.01ないし20重量%含
    有することを特徴とする水なし平版印刷用インキ組成
    物。
  2. 【請求項2】 さらに有機金属ゲル化剤を0.01ない
    し5重量%含有する請求項1記載の水なし平版印刷用イ
    ンキ組成物。
JP33968492A 1992-11-26 1992-11-26 水なし平版印刷用インキ組成物 Pending JPH06157960A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33968492A JPH06157960A (ja) 1992-11-26 1992-11-26 水なし平版印刷用インキ組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33968492A JPH06157960A (ja) 1992-11-26 1992-11-26 水なし平版印刷用インキ組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06157960A true JPH06157960A (ja) 1994-06-07

Family

ID=18329822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33968492A Pending JPH06157960A (ja) 1992-11-26 1992-11-26 水なし平版印刷用インキ組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06157960A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001240786A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Dainippon Printing Co Ltd 印刷用パールインキおよびパール調印刷物
JP2006335924A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Toyo Ink Mfg Co Ltd 活性エネルギー線硬化性組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001240786A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Dainippon Printing Co Ltd 印刷用パールインキおよびパール調印刷物
JP2006335924A (ja) * 2005-06-03 2006-12-14 Toyo Ink Mfg Co Ltd 活性エネルギー線硬化性組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW354804B (ja)
US3948668A (en) Fluorocarbon-containing printing ink and process for image printing
EP0896602B1 (en) Phosphate esters of polyoxyalkylene ether block copolymers and their dispersants
TW318796B (ja)
JP5132026B2 (ja) メタリック顔料組成物ならびにこれを用いたuvメタリックインク組成物またはuvメタリック塗料組成物
JP4633239B2 (ja) シリカ被覆アルミニウム顔料およびその製造方法
EP1282671A1 (en) Colorant dispersions having improved adhesion
JPH06157960A (ja) 水なし平版印刷用インキ組成物
JP5512376B2 (ja) 水可溶性水無しオフセット印刷用インキ組成物、オフセット印刷方法及び印刷物
JP5560575B2 (ja) オフセット用オーバープリントニス組成物および印刷物
JP2533784B2 (ja) 被覆組成物
JPH04506823A (ja) 顔料分散剤
JP4491601B2 (ja) 複合被覆アルミニウム顔料、その製造方法およびその用途
JP2003503536A (ja) 耐摩擦性熱硬化性平版印刷用インク
JP7133495B2 (ja) オフセット印刷用インキ組成物、及び枚葉オフセット印刷物の製造方法
EP0050873B1 (en) An ink composition for use in dry planographic printing
JP3392126B2 (ja) オフセット印刷インキ組成物
JPH10279872A (ja) 平版印刷用インキ
JP5478177B2 (ja) オフセット印刷インキ用溶剤組成物、これを含有するオフセット印刷インキ及び印刷物
JP3626164B2 (ja) オフセット印刷インキ組成物
JP2004204202A (ja) 印刷インキ組成物
GB2138428A (en) Thixotropic gravure printing inks
JP2002220562A (ja) 艶消し材組成物
JPS58152073A (ja) 乾式平版印刷用インキ組成物
JP2024060940A (ja) 油性インキおよび油性インキの製造方法