JP3101858B2 - スタンプ用顔料インキ組成物 - Google Patents

スタンプ用顔料インキ組成物

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JP3101858B2
JP3101858B2 JP29101194A JP29101194A JP3101858B2 JP 3101858 B2 JP3101858 B2 JP 3101858B2 JP 29101194 A JP29101194 A JP 29101194A JP 29101194 A JP29101194 A JP 29101194A JP 3101858 B2 JP3101858 B2 JP 3101858B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スタンプ台に使用する
インキの印影の滲み防止に優れたスタンプ用顔料インキ
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、消印、検印、記念印などの印判
をスタンプといわれている。そのスタンプの印面にイン
キをつけるために、スタンプインキを浸透させたパッド
を具備するスタンプ台が使用されている。通常このイン
キは染料、顔料などの着色剤、樹脂、添加剤、溶剤など
からなっている。主溶剤には鉱物油、植物油、多価アル
コールもしくはその誘導体などが用いられている。従
来、スタンプ台に使用される顔料インキは、高粘性イン
キとして調製してもトレーシングペーパーなどのような
薄い紙質で粗い繊維質を持つ紙面に対して印影に滲みが
生じ、きれいな印影が得られないという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のスタ
ンプ用顔料インキの滲みに対する問題点を解決するため
のもので、トレーシングペーパーのような薄い紙質の粗
い繊維質を持つ紙面に対しても滲むことなくきれいな印
影が得られることができるスタンプ用顔料インキ組成物
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、研究を重ねた結果、特定のビスアマイド類の特定量
をインキに加えることに問題を解決することを見出し、
本発明を完成するに至った。すなわち、
【0005】本発明のスタンプ用顔料インキ組成物は、
多価アルコールおよび多価アルコール誘導体からなる群
から選ばれた少くとも一種の溶媒、顔料、分散剤および
一般式
【化2】 〔式中、R1、R2は、同一または異なる炭素数2〜20
のヒドロキシアルキル基を表し、nは2〜8の整数を示
す。〕で表されるビスアマイド類0.5〜5重量%(組
成物全量に対して)含有することを特徴とする。
【0006】本発明の組成物に用いるビスアマイド類
は、前記式(1)で示される化合物であり、ヒドロキシ
アルキル基を持つカルボン酸及びその誘導体またはそれ
らのメチルエステルから選ばれる1種または2種以上の
化合物と目的とするビスアマイドに対応するジアミンと
を縮合して得られたものである。該ジアミンは炭素数2
〜8を有するアルキレンジアミンもしくはポリメチレン
ジアミンである。これらのビスアマイド類は、それぞれ
単独で用いてもよいし2種以上を組み合わせてもよく、
その含有量は組成物全量に対して0.5〜5重量%であ
り、好ましくは3重量%以下である。この含有量が0.
5%以下であると捺印時の滲みが生じてしまい、5重量
%以上となるとスタンプパッド内のフェルト中でのイン
キの流動性が悪くなったり、インキの経時的な安定性に
支障をきたすので好ましくない。
【0007】本発明に用いる溶媒は多価アルコールおよ
び多価アルコール誘導体からなる群から選ばれた少くと
も一種である。多価アルコールとしては、分子内に2個
以上の水酸基を有する有機溶媒で、たとえば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、1,3‐プロパンジオール、1,3‐ブタンジオ
ール、1,5ペンタンジオール、ヘキシレングリコー
ル、オクチレングリコール、グリセリン、ジグリセリ
ン、ポリグリセリン、1,2,6‐ヘキサントリオール
などが挙げられる。また、多価アルコール誘導体として
は、前記多価アルコールのアルキルエーテル、脂肪酸エ
ステルなどの誘導体が挙げられる。これらの多価アルコ
ールあるいは多価アルコール誘導体は、それぞれ単独で
も良いし、2種以上を組み合わせても良い。溶媒の組成
物に対する含有量は30〜95重量%、好ましくは40
〜90重量%である。30%未満であればインキの凝集
作用が大きく、流動性に欠ける。95%をこえると顔料
濃度が低く良好な濃度を維持できず、好ましくない。
【0008】本発明の組成物で用いられる分散剤は、多
価アルコールあるいは多価アルコール誘導体に溶解する
ものであればいかなるものでもよく、例えば、にかわ、
アラビアゴム、ロジンなどの天然樹脂、ヒドロキシエチ
ルセルロースやその誘導体、ロジン誘導体などの半合成
樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリビニルブチラール、ポリビニルエーテル、スチレン
‐マレイン酸共重合体、スチレン‐アクリル酸共重合体
などの合成樹脂やアニオン界面活性剤、カチオン界面活
性剤、両性界面活性剤などの界面活性剤が挙げられ、な
かでも非常に効果的な分散剤としては合成樹脂が挙げら
れる。また、これらの分散剤は、単独で用いても良い
し、2種以上組み合わせてもよい。その含有量は、組成
物に対して0.5〜30重量%である。0.5%未満で
あれば分散剤として作用するには不充分な量であり、ま
た30%をこえると顔料分散に悪影響を与えたり、イン
キの粘度を非常に上げてしまうことになり好ましくな
い。
【0009】本発明の顔料インキ組成物において用いら
れる顔料については、特に制限がなく、通常の顔料イン
キ組成物に用いられる無機および有機顔料の中から任意
のもを使用することができる。たとえば、酸化チタン、
カーボンブラックなどの無機系顔料、あるいはアゾレー
キ、不溶性アゾ顔料、キレートアゾ顔料、フタロシアニ
ン顔料、ペリレンおよびペリレン顔料、アントラキノン
顔料、キナクリドン顔料、染料レーキ、ニトロ顔料、ニ
トロソ顔料などの有機系顔料が挙げられる。その含有量
は、組成物全量当たり、2〜50重量%の範囲で選ばれ
る。
【0010】本発明の顔料インキ組成物における通常の
顔料分散方法は、例えば、ボールミル、サンドミル、ビ
ーズミル、ロールミル、ホモミキサー、スターラーある
いは超音波を用いる方法で分散混合することにより得ら
れる。本発明の組成物には、防腐剤、防錆剤などのほか
一般的に用いられる添加剤を必要に応じて配合すること
ができる。
【0011】
【作用】本発明のスタンプ用顔料インキ組成物は、ビス
アマイド類を含有することにより、にじみ等の捺印性能
を優れたものにする。このような効果を発揮する理由
は、インキ中でのビスアマイド類の凝集力によるためと
考えられ、ビスアマイドが含有されることにより紙面で
の浸透乾燥を促進させる効果がある。そのため、従来の
スタンプ用顔料インキの滲みに対する問題点を解決する
ことができ、トレーシングペーパーのような薄い紙質の
粗い繊維質を持つ紙面に対しても滲むことなくきれいな
印影が得られることが可能となった。
【0012】
【実施例】以下実施例により本発明を更に具体的に説明
するが、本発明は、この実施例によって限定されるもの
ではない。
【0013】(実施例1) カーボンブラック 15% ポリビニルブチラール 5% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 17% エチレングリコール 60% 12‐ヒドロキシオクタデカン酸系ビスアマイド〔式(1)のn=6〕 3% 以上の配合によってスタンプ用顔料インキ組成物を得
た。
【0014】(比較例1) カーボンブラック 15% ポリビニルブチラール 5% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 20% エチレングリコール 60% 以上の配合によってスタンプ用顔料インキ組成物を得
た。
【0015】(比較例2) カーボンブラック 15% ポリビニルブチラール 5% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 15% エチレングリコール 55% 12‐ヒドロキシオクタデカン酸系ビスアマイド〔式(1)のn=6〕 10% 以上の配合によってスタンプ用顔料インキ組成物を得
た。
【0016】(実施例2) 不溶性アゾ顔料 15% ポリビニルブチラール 10% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 20% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 53% 12‐ヒドロキシオクタデカン酸系ビスアマイド〔式(1)のn=4) 2% 以上の配合によってスタンプ用顔料インキ組成物を得
た。
【0017】(比較例3) 不溶性アゾ顔料 15% ポリビニルブチラール 10% ジエチレングリコールモノエチルエーテル 20% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 55% 以上のようにして得られたスタンプ用顔料インキ組成物
をスタンプパッドに充填し、その印影の滲み評価を試験
した。その結果を表−1に示した。 印影の滲み評価;捺印する紙面の滲みの程度をPPC用
紙、トレーシングペーパーをインキを使用して、1日後
に官能的に評価した。印影に滲みが現れなかったものは
○、滲みが現れたものは△、滲み現象が激しいものは×
とした。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明は、上記の通りであり、多価アル
コールおよび多価アルコール誘導体から選ばれた少くと
も一種もしくは二種以上の溶媒、顔料、分散剤および添
加剤として一般式(1)で示されるビスアマイド類を組
成物全量に対して重量比でインキ全体の0.5%以上、
5重量%以下を含有することによって、トレーシングペ
ーパーのような薄い紙質の粗い繊維質を持つ紙面に対し
ても滲むことなく、きれいな印影が得られることを可能
にするスタンプ用顔料インキを提供することができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多価アルコールおよび多価アルコール誘
    導体からなる群から選ばれた少くとも一種の溶媒、顔
    料、分散剤および一般式 【化1】 〔式中、R1、R2は、同一または異なる炭素数2〜20
    のヒドロキシアルキル基を表し、nは2〜8の整数を示
    す。〕で表されるビスアマイド類0.5〜5重量%(組
    成物全量に対して)含有してなるスタンプ用顔料インキ
    組成物。
JP29101194A 1994-11-25 1994-11-25 スタンプ用顔料インキ組成物 Expired - Fee Related JP3101858B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054384A (ja) * 2012-09-12 2014-03-27 Disco Abrasive Syst Ltd 衣類用携帯ハンガー

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JPH08143805A (ja) 1996-06-04

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